
『仮面ライダーアギト』とは完全にパラレルということか、他のライダー作品に関しては全く触れられていませんし、安易に五代雄介が帰ってくるような続編にしなかったのは作者の拘りでしょう。またそれならば(今のファンはわかりませんけど当時の)ファンは納得しなかったと思います。勿論すべての『クウガ』ファンが納得する様なお話ではないとは思いますが、それでも「ああ、『クウガ』が帰ってきたんだな」と思う方が大半なのではないでしょうか。
読んでいて、TVシリーズ全話をもう一回見直したくなりました。
と同時に、これを可能な限りオリジナルキャストを揃えて映像化してくれないものかとも願います。
『宇宙刑事ギャバン』に『人造人間キカイダー』と、秋映画の枠はある程度年齢が上の層をターゲットにしたリバイバル・ヒーロー物が続いていますが、当時『クウガ』を見て育った人たちを相手にしても十分勝算があるのではないでしょうか。
【ひとこと】
東宝特撮ネタや『アキバレンジャー』ネタが入っているのは御愛嬌…?
収録曲はというと――
1. サムシング・イン・ザ・ウインド 2. 天地人~オープニングテーマ
3. break 4.誰も寝てはならぬ
5.The Search 6. カンパニュラ(風のガーデンメインテーマ)
7. JIN-仁- Main Title 8. scarborough fair
9. ロマンスをもう一度 10. 小さな旅
11. So In Love 12. TAKUMI/匠
13. 森と人の約束 14. Don't Leave Me This Way-energy flow-
15. ゴルトベルク変奏曲 第1変奏 16. Avenir ~祈りの杜~
17. Amazing Grace 18. 大地の夜明け
19. 旅夢~tabiyume~ 20. Saga~This is my road
21. 明日~インストルメンタル・ヴァージョン
TV番組のタイトルテーマ曲、CM曲、それに映画音楽中心に構成されています。

お、TVアニメ版<グイン・サーガ>のEDテーマも。これ、良い曲なんです。
個人的にはNHKの『小さな旅』のテーマ曲が入ってるのが嬉しかったです。しかしこのメロディ、大野雄二の作曲だったんですねえ、オドロキ。
しかし今回の購入目的は11曲目に入っているモートン・グールドの「So In Love」、モノラル録音ですが、初のCD化とのこと。元々はコール・ポーターがミュージカル『キス・ミー・ケイト』の為に書いた曲ですが、このヴァージョンは長年『日曜洋画劇場』のエンディングに使われてましたので、聴き覚えのある人も多いと思います。
ま、日曜の晩に流れるし、ちょっと物悲しいメロディーラインなので、これ聴くと憂欝になっちゃった人もいるかも知れませんね。「あー、明日から会社だ、学校だ~」って。

作曲家や有名曲に関する四方山話やら蘊蓄やらが中心ですが、凡人には付いて行けないマニアックな拘りとか、個性的で灰汁の強い文章が影をひそめ、毒気の少ない読みやすい文章になってますので、物足りないと言えば言えるかもしれません。
ただ、それでも普通(?)の入門書とはどこか一味違う感じはしますけど。

しかし、広場というものは建物の前後にあったり、建物に囲まれていたりするものなんですよね。
なので結局はユニークな建物をニヤニヤしながら眺めております。
しかし60カ国に日本が入っていないのは寂しいですねえ。
日本には世界に誇れる魅力的な広場、ないのかなあ。
しかし待たされたにしては内容がイマイチ。
いや、音楽は素晴らしいですよ。でもねえ、選曲と構成をもう少し何とかして欲しかったかなあ。

そして今回の売りは多分「時計仕掛けの虜囚」や「魔女はささやく」といった特定のエピソードを彩った新曲にあるのだと思うのですが、いわゆる「ヤマト」っぽい曲が殆どないのが難。
「美しい大海を渡る(イスカンダル)」とか「艦隊集結(ベンハー・ヤマト?)」とか、あるいは「真赤なスカーフ」のアレンジ曲とかも入ってるけど、それだけじゃないでしょ?
残念ながら全体的に聴き覚えのある曲が少なく、かつ聴き応えの面でも物足りないCDというのがこの第2集の評価。
その中で異彩を放ってるのは「白色彗星(Disco)」だけど、場違い感は否めません。
なお歌は4曲収録(いずれもTV SizeもしくはShort Size)。
主題歌「宇宙戦艦ヤマト」はイントロ付きのヴァージョンで、他には「真赤なスカーフ」「記憶の光」「ヨーソロー~星の海を越えて~」の三章から五章までのED曲。
ということは第3集には六章七章のEDが収録されるんでしょうな。ひょっとするとTVヴァージョンの「宇宙戦艦ヤマト」も?(EDはレコード会社が別だから難しいと思うけど)
こうなったら早く第3集出してくれ~。8月、せめて9月中にはなんとか!
……無理だろうな、従来のペースだと。年内に出れば御の字と思っておこうか。

故人に鞭打ち、身内の不祥事を暴露し、現況を嘆いて見せるものの、そこまで。
チャイヨーとの抗争やクーデター、お家騒動、セクハラ訴訟と、ファンならお馴染み(?)の興味深い一連のトラブルの数々が、”中の人”の視点で語られるのは非常に面白いのだが、うーん、これをそのまま鵜呑みにするのは片手落ちに過ぎるのかも。
こうなったら異なる立場の人間からの更なる暴露本を希望。
――などと書くと、熱心なファンからは非難されるだろうけど、一度始めてしまったらもう後戻りは出来ないだろう。誰か反論する人いないのかね。
それにしてもこの書名、随分と他人事だね。泣かせたのは誰?
というより、ウルトラマンは泣かないだろうな、こういう状況では。
「ウルトラマンは呆れている」の方が正しい?

しかしその分物語はかなり膨らまされ、アニメ版では「あれ?」と思ったりするような舌足らずな部分がかなり解消されているのは良き哉。アニメを単にコミックに引き写すだけなら意味ないし、ダイジェストになってしまったら元も子もないので、この作者の拘りは大歓迎。最初のうちはどうなのかなあと思っていたこのコミック版、段々と愉しみになってきたぞ。
ホントはアニメでも、これぐらいじっくり見せて欲しいとこではあるんだけどねえ…。

公開版は66分、<DC版>は89分、どこが増えてるかというと、まあ原幹恵とか木下あゆ美が映ってる場面(長澤奈央も?)、だと思ってほぼ間違いないでしょう、あの監督ですから……?
実際は、例によってシーン丸ごと復活させているよりも、既存のシーンに細かいショットを足したり、台詞を追加したりで長めにしている部分が多いです。
また順番を入れ替えたりで、より感情の繋がり盛り上がりを大切にした編集を心がけている模様。
単純にアクションカットを増やされても辟易してしまう人もいるでしょうが、そうなることでお話がわかりやすく、そしてキャラクターに感情移入しやすくなっていますので面白いものになっています。
個人的に今回一番のポイントだなあと思ったのは、ウィザードの初登場シーン。
これ、夏の<ライダー>映画でも冬の<戦隊>映画にも言えるのですが、どちらにも次番組のヒーローの先行お披露目を盛り込むことが最近の恒例になっています。
しかしまだ番組が始まっていませんし、というよりもパイロット版に先んじてというスケジュールになることも多いようで、その登場シーンにかかる曲は番組の主題歌でも作品中で使われるテーマ曲でもありません。
公開時はそれでも良いのかもしれませんけれど、後になって見返す時に非常に違和感を覚えるのですが、今回の<DC版>では『ウィザード』の主題歌に差し替えられていました。後で作る<DC版>ならでは、ですねえ。なんで今までの作品でこれをやってくれなかったのか……。
その為に例年よりリリースが遅くなったわけではないでしょうが、本当は公開版でもそこまでじっくりと手をかけ時間をかけて作って欲しいもんですが。
オーディオコメンタリー聴くと相変わらずコネタを沢山仕込んでるようですが、一体観客の何割ぐらいが気付くことやら。
そういや監督、原幹恵を「今日本で一番アクションの出来る女優さん」と大絶賛してましたね。『009ノ1』はどうせなら彼女主演で撮って欲しかったなあ。
関連記事はこちらとこちら。

その世界でヒロムは農業学校の実習生、リュウジは教師、ヨーコは学生、そして黒木が教頭を勤めていた。だがその世界にも悪の組織・キカイ帝国メカリアスが出現する。しかし事あることを予見していた黒木教頭は、牧場の世話をしている陣と共に密かに動物戦隊ゴーバスターズを準備、ヒロムたちを戦士に任命する!
『帰ってきた侍戦隊シンケン
ジャー』、『帰ってきた天装戦隊ゴセイジャー』に続く、「帰ってきたシリーズ」(?)の<スーパー戦隊>Vシネマ第3弾。『海賊戦隊ゴーカイジャー』のVシネが作られなかったのは『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』があったからだろうと思っていたけれど、今回は『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』があったもののVシネが復活。これ、<VSシリーズ>のセルフパロディでもあるのかな。

予告見た時は「なんじゃこりゃー?!」と思ったけれど、結構愉しい。『動物戦隊』のパートは、ある意味『非公認戦隊アキバレンジャー』とコンセプトが被ってると言えないこともないような気もするんだが。
ノリノリの榊英雄、出番少ないながらも可愛い水崎綾女、もうちょっと見ていたかった吉木りさ、やっぱりエンターテイナーだなと感じさせてくれた陣内将、それにヴォイス・キャストの藤原啓治、玄田哲章、鈴木達央の顔出し出演(あれ、中村悠一は?)などもVシネならではだがいずれも好演。
それにしてもヨーコちゃん、可愛いというより綺麗になったねえ。ちょっとした表情にドキドキさせられる。
それにしても<スーパー戦隊>の超全集って、すっかりDVDのオマケになってしまったなあ。もう単独の発売はない?

「誰もが知ってるあの物語の舞台へ」というコピーが付いてますが、色々な物語に出てくる舞台を、実際の写真で見せようという企画。例えば「シャーロック・ホームズ」とか特定の作品に限定した写真集とか雑誌の特集記事なんかはこれまでもありました。ホームズとワトソンが下宿していたのはこの辺りとか、あの事件が起こったのはこの辺りだとか。
それを不特定多数のアニメ作品を対象にやってしまおうというのがこの企画です。

『アルプスの少女ハイジ』で紹介されているのはスイス・マイエンフェルト、『赤毛のアン』ではカナダ・プリンスエドワード島、『紅の豚』はイタリア・アドリア海周辺、『ニルスのふしぎな旅』はスウェーデン、『母をたずねて三千里』はイタリア・ジェノバ、まあこの辺りは妥当なのですが、『海のトリトン』がギリシャ・サントリーニ島、『バビル二世』でイラク・バビロン砂漠(間違ってはいないけど)、『ドラえもん/のび太の南海大冒険』のカリブ海あたりになると段々「?」マークが浮かんできますね。『ふしぎの海のナディア』の南極大陸は…これはこれでアリ?
『機動戦士ガンダムII/哀・戦士篇』が南米大陸だったり、『新世紀エヴァンゲリオン』が日本・神奈川県箱根周辺、『三国志』が中国・長江なのは当たり前といえば当たり前ですが、正面切って出されるとそれなりに感動します。