三部作最終章までたどり着きました。
「ガンダム」三部作は途中でキャストの交代があり、例えば1作目と3作目ではデギン、ドズル、ドレン、ワッケインらの声が違っていて、続けて観ているとかなり違和感があるのですが、この<特別版>ではまとめてアフレコをしていることもあって三部作で異動はなし。これは結構大きな<特別版>の利点だと気付きました。
またエンドロールに流れる曲も全て主題歌で統一されているので、実際の画面に合う合わないはともかくとして、パッケージとしての統一感は高まっています。
相変わらず不思議なBGMの使い方は「ガンダム」を観ている気分を削ぎますが、一方で全く新しい作品を観ているかのような錯覚ももたらします。
お馴染みの科白も、ニュアンスを変えて喋られると何か新しい言葉を聴いたかのような閃きが。
ということでこの<特別版>、色々な可能性を秘めた挑戦であったとは言えるでしょう。ただ後に続く作品が今のところないので、はたして商売として成立するかどうかはまだまだ不透明ですね。
「ガンダム」に匹敵するコンテンツとしては「宇宙戦艦ヤマト」や「新世紀エヴァンゲリオン」、「超時空要塞マクロス」などの名前を上げることが出来ると思いますが、それぞれ追随することなく独自の戦略のもと、商品展開をしているようですし。
今回の「めぐりあい宇宙」編で、アムロは父テム・レイと再会します。
酸素欠乏症にやられたその再会は、ある意味で母カマリアとの再会以上に残酷なものと言えます。
アムロは父に別れを告げ、父のその後がどうなったかははっきりと語られません(ノベライズなどによれば死んだとするのが定説のようですが)。
これが何だか認知症の親と、その介護に疲れた子供の姿とダブって見えてしまいました。
軍人である以上、例えアムロが望んだとしても父と暮らすことは出来なかったでしょうし、ガンダムの戦果を期待するテムもそれを望まないとは思いますが……。
<オリジナル版>の記事はこちらから。
タッチの差で、銀幕デビューのTVヒーローという特異なポジションを獲得しているらしい。
巨大ロボット物ということで特撮も大掛りになっているし、それだけ力が入っているのだろう。
以前にも書いたけど、お話は1話と2話のダイジェストなので展開が非常にわかりづらいが、キャストは豪華だし、特撮にも力は入っているし、ヒーロー物冬の時代にあって、その意気込みや良し。
TVシリーズは路線変更後の後半だけをちょこちょこ観ていただけなので、何れはきちんと観てみたいもんだ。
最初から最後まで観ていた筈なのに(あ、1話は見逃した)、殆ど印象に残ってないのがこの『スタージンガー』。1年半近く付き合ったのにね。
まあキンキンマンにギンギンマン、キングギューマにクィーンラセツ…と続けて出てくるあたりが怠かったし、ベラミスも自分の趣味じゃなかったんだよなあ。
惰性で観てたんだよなあ。
これは松本零士作品じゃないもんなーともどかしさを感じていたんだよなあ。
でも最近は『銀河鉄道999』の続編小説で、鉄郎やメーテルのボディガードをジャン・クーゴたちが務めるなんていうクロスオーバーもあったりで、なんかまた観たくなってきてるのも事実。
なんだかんだで菊池俊輔メロディは良いし、当時は何とも思わなかったオーロラ姫のキャラクターも、今になってみると「萌え」だな。
この劇場版を観るのは二度目か三度目だけど(過去記事)、細かいところは覚えてないものの、TVの1挿話としても多分矛盾しないお話で番外編的な色彩は薄い。
復讐は哀しみしか生み出さないというお涙ちょうだい系だが、割とよくまとまった話でゲストキャラもきちんと立っているから。
『スター・ウォーズ』最新作のノベライズを読了。といってももちろん年末に公開される新作映画のものではありません。
『クローン・ウォーズ』に続く新しいテレビアニメシリーズの、おそらく第1話をまとめたものでしょう。
時代は「エピソード3」と「エピソード4」の間で、主人公は辺境の惑星に住むエズラという14歳の少年。
彼がひょんなことから帝国に立ち向かう反乱者たちと出会うことから、新しい物語が始まります。
リーダーのケイナン、マンダロアの装甲服をまとったサビーヌという16歳の少女、トゥイレック人の女性パイロットであるヘラ、ラサット族の大男ゼブというのがメンバーで、やがてケイナンがジェダイの生き残りであり、またエズラもジェダイとしての能力を秘めていることがわかる、というところまでが語られます。
今後の展開の中でシリーズでお馴染みのキャラクターたちも登場するとのことですが(今のところホログラムの映像としてオビ=ワン・ケノービが出てきますが)、愉しめる作品になっているでしょうか。
これまでの経緯からすると、自分好みのスピンオフ作品って殆どないもので……。
まあそれ以前に自分が目にすることが出来るのはいつなのか?という方が問題ですね。年内にDVDがリリースされるのかどうか。
というCDなんですが、選曲はバラエティに富んでるし、アレンジも多種多彩。

それでもしっかりと聴かせてしまうのは彼女の力量なんでしょうね。
他のアルバムもそうだったけど。
「デビあや」の愛称で今大人気の彼女、「12人のヴァイオリニスト」に参加していた頃から知ってはいるけれど、実はあんまり印象に残ってなかったり……。
これぞロボットアニメの最高傑作!
…とまでは言わないけれど、もっともっと評価されても良いと思っている一本。

まあその辺は「だから何だ?!」というレベルではあるけれど、実際には30分の長さの中で、男女の愛(三角関係?)、主役メカの巨大感の演出、戦争の虚しさ…と娯楽作でもあり、問題提起の作品でもありという欲張り加減が見事に昇華してるというのが大きなポイント。
グレンダイザーの方が確かに洗練されているけれど、武骨なロボイザー、そしてスペイザーと合体した後のガッタイガーのインパクトは捨てがたいし、クールな美形キャラの『グレンダイザー』版に対して、ヒーローの王道を行く熱血漢の『宇宙円盤大戦争』版の宇門大介(デューク=フリード)は、やはりロボット物の主人公はこうでなくっちゃ、という安心感を与えてくれる。

こちらに過去記事あり。
<東映まんがまつり>は主に<マジンガー>系作品を楽しみにしていたので、既にシリーズが終わってからの<まんがまつり>には殆ど関心はなかったけれど、唯一興味を惹かれたのがこの作品。
流石に「子供番組からは卒業」の時期だったので観に行くことはしなかったけれど、結局「卒業し損ねて留年、現在に至る」なだけに、もう2~3年後だったら躊躇なく観に行っていただろうなあ。
それだけ夢のあるタイトル。
ただ後になって観た作品は、思っていたほどのスケールじゃなくて些かガックリ。
なんせゴレンジャー側のゲストはペギー松山だけ。
新命明と番場壮吉が顔合わせるのかなあ、なんて期待していたのに、出てきたのが変身後だけじゃあ。
四天王に安藤三男、天本英世、潮健児らが揃っているというのだって、ファンやマニアは喜ぶだろうけれど、子供の集客に繋がる要素じゃないしね。
反対に、スチール写真と鯨井長官の説明だけとはいえゴレンジャーとジャッカーが、キカイダー、仮面ライダーV3、仮面ライダーアマゾンと同一世界と規定していたのは嬉しいサプライズ。
といってもリアルタイムで観ていたら喜んだかなあ。
なんか中途半端に誤魔化されたような気分になったのかもなあ…。
【ひとこと】
「スキュタレー暗号」なるものを初めて知ったよ、この作品で。
過去記事はこちら。

新書版からコミック版になってからは、どうもフォーマットが変わったせいか今まで程楽しめなくなっていたこのシリーズだが、今回は初期のテイストに近くなり久々に満足の一冊。
戦車、戦艦、鉄道にヤマト、ガンダム…と色々なジャンルのプラモデルを紹介。
その歴史から作り方、道具、ファンとしての楽しみ方まで追及している。
個人的にはお城のプラモについて殆ど触れていないのが残念だけれども、ボリュームとしてはこれぐらいがちょうど良いのだろう。
さて、シリーズの次なるネタはなんだろう?
とりあえず一本目だけ、と思って観たのですが、やっぱり続きが気になりだしたので二本目に突入します。
このパートは戦闘、戦闘、また戦闘。ランバ・ラル、黒い三連星、そして赤い彗星のシャアとライバルが続々と登場し、一方でマチルダ、リュウ、ミハル、ウッディと次々と散華していくという正に「哀・戦士」編なワケですが……
主題歌、流れません。
最後の最後、エンドロールでやっと流れますが合わないし、このシーンって結構セリフもあるので邪魔っけで仕方ありません。
それに、ランバ・ラルとハモンさんが『オリジン』に出てきたキャラと同一人物に見えません……。
全体的に前作同様台詞は抑え気味だし、音楽も大人しめのものばかりだし、効果音も控えめだし、淡々としているので盛り上がらないこと夥しいですね。
でも製作サイドの狙いはそこにあるのかなあ。
大人っぽさは増しているので、芝居としてはこのヴァージョン、結構好きです。
でも「ガンダム」観たなという気分にはあまりなりませんが。
【ひとりごと】
それにしても古谷徹と古川登志夫のお二人は声が変わらないなあ。
<オリジナル版>の記事はこちら。
当初は<まんがまつり>枠ではなく一般興行枠で検討されていたからか、矢島信男&佐川和夫両名が特撮監督としてクレジットされていたり、総監督が石ノ森章太郎(特別出演も)だったり、画面は非常に華やか。
予算も通常よりかなり多めなんだろうと思う。
ところが肝心のお話がサッパリだし、演出も普段やらないことをやろうとしてるのか、いつもの知ってる『仮面ライダー』とは別物みたいに見えてしまう。
音楽も菊池俊輔だけでなく武市昌久との連名で、BGMも新曲がバンバン流れるのは贅沢な筈なんだけど、馴染みがない分かえって損した気分。
ゲストライダーも変身後のみ、しかも全員声優では有難味も薄れるというもの。
見どころはゲストヒロインの舟倉たまき(現・舟倉由佑子)。
流石に下着を見せたりヌードを披露なんてことはないものの、アリコマンドに襲われた際には服をビリビリに引きちぎられるし、銀河王に捕まった時には体を撫で回されるし、と子供番組とは思えないセクハラを受けまくる。
何の必然性があったのやら。
彼女はこの春興行の<ライダー>に続き、夏興行では<戦隊>の長尺版『電子戦隊デンジマン』でもゲストヒロインのデンジ姫に抜擢。
前後してTVシリーズ『燃えろアタック』や『生徒諸君!』にも出ているので、比較的子供番組で活躍したイメージが。
過去記事はこちら。