「交響詩ウルトラセブン」に関しては単独(といっても劇中使用のクラシック音楽とのカップリング)のCDもあるし、コンサートのライヴ盤もあるのだが、今回の特徴は2枚組となっていること。

「交響組曲恐竜」は当時の円谷プロ社長・円谷皐のプロデュース盤で、本来はウルトラマンとは何の関係もない企画盤だったのだろうが、映画「実相寺昭雄監督作品ウルトラマン」に楽曲の一部が挿入されたことで、ファンの知名度は高いだけに待望の復刻。
自分はリアルタイムでLPレコードを入手していたものの、ぶっちゃけあんまり気に入らなかったこともあって早々に聴かなくなって手放してしまっただけに、おそらく耳にするのは30年ぶりぐらい。
残念ながら「懐かしい」以上の感慨はないが、これを機にまた聴きこむようになれば違った思いも生まれてこよう。
しかし当時からなんで「恐竜」を題材にしたレコードなんか、と思っていたのだけれども、どうやら皐社長が大の恐竜好きなんだそう。
そういえばこの頃は「恐竜探検隊ボーンフリー」「恐竜大戦争アイゼンボーグ」「恐竜戦隊コセイドン」といった俗に<恐竜三部作>と呼ばれる作品を送り出していたんだっけ。
2枚目は冬木透サイドとして「交響詩ウルトラセブン」と、これが初お披露目となった「交響詩帰ってきたウルトラマン」を同時収録。
注目は勿論新規録音となった「交響詩帰ってきたウルトラマン」だが、こんなものをいつの間に?と思っていたら、実は録音自体は2年以上前に行われていたそうなのでお蔵入りしていた一品?
企画・選曲が庵野秀明で、演奏は東京室内管弦楽団名義。
「帰ってきたウルトラマン」の音楽がステレオで聴けるのは嬉しい反面、選曲・構成が自分の「帰ってきたウルトラマン」の音楽イメージと違うことと、他の音源に比べて音に厚みがないというか編成が薄いんじゃないか(録音メンバーに関するデータがないので、何人編成で演奏したのかは不明)、という点で軽い失望感も味わった。
ここまでくればどうせなら「交響詩ザ・ウルトラマン」と「交響曲ウルトラコスモ」も収録してくれれば良かったのだけれども、まあ多くは望むまい。

そんな中で最近増えてきたのは、絵は絵でもCGを使って再現するパターン。
細部にまでこだわって作られたCGであれば、その臨場感は弥益ばかり。
中には実景にはめ込んで更に臨場感を高めたものもあって、現実に天守や櫓を復元して建てるのが困難なだけに、その説得力は正に「百聞は一見に如かず」。
この本では大坂城、伏見城、岐阜城、安土城、小牧山城、駿府城などなどが往時の姿を取り戻している。
会津若松城のように外観復元された天守や、国宝の彦根城、姫路城などもあって驚かされるが、姫路城なぞは今の姿ではなく、わざわざ黒田如水→羽柴秀吉時代の姿を再現、という凝りよう。
惜しむらくは天守や櫓と言った主だった建物の周りだけに終始してしまっているので、もっとお城の全貌を把握でき、その中にトリップ出来るようなバーチャル感を盛り込んだ「絵」が見たい。
この手の本、もっともっと出して欲しいもんである。

どうやら春先には出ていたようですが、自分が見つけたのはつい一カ月くらい前のこと。
一般書店の店頭にはあんまり並ばなかったのかなあ。
今回は「敗れ去った城」「壊された城」「未完の城」などにカテゴライズされて様々なお城が紹介されてます。
一口に「廃城」といっても、その運命は様々ですからね。
その分類方法によれば、例えば伊賀上野城なんかは「未完の城」ということに。
ふむふむ、なるほどねえ。
巻頭にはブームを当て込んでか、「真田の城をゆく!」という特集ページが。
この本に倣って真田街道を散策してみるのも面白そうです。
また、過去3冊と合わせた索引が付いているということは、いよいよシリーズもこれで完結なのかな?
<シリーズ既刊>
『廃城をゆく』
『廃城をゆく2』
『廃城をゆく3』

『新戦艦大和』というのは、あの「巨人の星」や「あしたのジョー」「タイガーマスク」などで知られる梶原一騎が、1961年7月号から62年12月号まで「日の丸」誌上で連載した小説というか絵物語(絵:吉田郁也)で、後に「少年画報」誌上にて63年7月号から64年3月号まで団鉄也によって漫画連載もされた作品。
空飛ぶ万能戦艦として生まれ変わった新ヤマトが、世界征服を企むキラー博士と壮絶な戦いを繰り広げるという物語です。
ジャンルとしてはSFということになるのでしょうが、今日なら架空戦記物にカテゴライズされるかも知れませんね。
押川春浪の「海底軍艦」や平田晋作の「新戦艦高千穂」、また海野十三の諸作品などからの影響も指摘されていますが、こと「戦艦大和に空を飛ばせる」というアイディアに限れば「宇宙戦艦ヤマト」の企画よりも10年以上早く、西崎義展も松本零士も、この作品を知らなかったはずがない?!
なんせこのヤマトの艦長、沖田武夫という名前なんですよね…。









更に小説版・漫画版両方の復刻版も発売されることになり、それに先駆けての「試読」体験が出来るのが今回のイベントの趣旨です。
これ、復刻だけじゃなく、映像でも見てみたいもんですねえ。






このブログでも度々紹介してきた、と思ったら、あれ?最初の2冊しか取り上げてなかった?!
というワケで、この際まとめてみます。
最初に出たのが「スーパーヒーロー編」(2012/7/27発行)。

もう4年も前のことになりますねえ。
『アイアンマン』をはじめとする<マーベル・シネマティック・ユニバース>の諸作品や、サム・ライミ版の『スパイダーマン』、それに『スーパーマン』や『ファンタスティック・フォー』、『X-MEN』などが取り上げられております。
過去記事はこちら。
続いて出たのが「ダークヒーロー編」(2012/8/28発行)。

他の「別冊映画秘宝」に比べて2冊ともかなり薄いので、合本にして欲しかったなあ、というのは以前にも書きましたっけ。
ここね。
3冊目は「スーパーヴィラン編」(2014/5/24発行)。

最新作は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』と『アメイジング・スパイダーマン2』。作品紹介とは別に、作品の垣根を取っ払ったヴィランの記事が多いので、読んでるとかなーり混乱してきます。何とか以前との差別化を図ろうとしたのでしょうが。
4冊目が「ネクストヒーロー編」(2015/8/3発行)。

また『ゴッサム』や『アロー』、『フラッシュ』などのTVドラマにもスポットライトを当てている。
そして最新刊が「バトルガールU.S.A.」(2016/7/8発行)。

しかしバラバラな内容で5冊も出ましたけど、そろそろ再編集した合本版みたいなのが欲しいですね。
「これ一冊でOK!」みたいなのが。
それが無理なら「DCコミック編」と「マーベルコミック編」とかに分けてもいいし、<マーベル・シネマティック・ユニバース>で一冊、<X-MENユニバース>で一冊、とかでもいいんですがねえ。
どっかから出さないかなあ。
原作・総設定・デザインは松本零士、脚本・演出が原田光規、脚本協力:安斉勝則、音楽は杉浦タカオと天宮コージー、振付が後藤健流、アクションコーディネーター:岩尾隆明、そして製作総指揮として越康広。

実は映像で参加の柴田秀勝と声のみ出演の杉浦タカオと久保亜沙香の二人以外に出演者には知っている人が一人もおらず、上演されるのも小さな小屋ということで「どうせ大したことはないだろう」と観る前は思っていたのですが、どうしてどうして力の入った舞台で御見それいたしました。
物語は原作同様、地球の輸送船団がハーロックによって襲われるところから始まります。
ここでアルカディア号乗組員たちの生身のアクションシーンがあるのですが、皆さん動く動く。
ことに有紀螢を演じた女優さんのスキルはなかなかのものと推察いたしました。
続いて父とクスコ教授を相次いで殺された台羽正が登場し、連邦政府に対してマゾーンの脅威を訴えますが投獄され、そこでヤッタラン副長と出会うことでアルカディア号へと導かれます。
ここで原作と違うのは、首相秘書の波野静香が台羽と共にアルカディア号に乗り込むこと。といっても旧作のように密航するのではなく、正式に乗艦します。
この前の場面で既に静香がマゾーンの幹部・パフィオであることは観客に明らかにされていますので、これは新たな展開です。
またもう一人、アンドロイドのダイバー・ゼロがアルカディア号の乗組員であることも原作との相違点です。

そして捕えられたヌメールの自爆、バミューダの海底ピラミッドに眠るマゾーン、ジョジベルの白兵戦…と原作をなぞる形でクライマックスを迎えますが、静香とゼロの存在が物語の流れを大きく変えていきます。
地球で生まれ育ち、地球を愛している静香はマゾーンと地球人類との共存の道を求めていて、その礎になるべく台羽に自らの正体を明らかにするのです。
そして静香は改めてアルカディア号の乗組員として皆に認められ、いよいよマゾーンの中央艦隊と雌雄を決するべく舵を取る、というところで幕が下ります。
舞台版ならではのストーリーのアレンジはありましたが、それも概ね納得出来るもの。オリジナルの『宇宙海賊キャプテンハーロック』、今回の原作版となる『キャプテンハーロック/次元航海』、更にはTVアニメ版『宇宙海賊キャプテンハーロック』などの雰囲気を上手く舞台上に再現しており、ハーロックらしさという点ではあのCGアニメ版を遥かに凌駕していると言って良いでしょう。
ハーロック役の人は195センチの長身で、ちょっと小柄な台羽正役の人と並んだ姿はビジュアルイメージ通り。
ヤッタラン役の人の身長が高すぎるのはご愛嬌だったり、魔地機関長やドクター・ゼロがやや遠いことを除けば許容範囲でしょう。
また有紀螢やマゾーン戦士たちを演じた女優さんが、いずれもタイトなボディスーツに身を包んでアクションやダンスを披露してくれるのは正に眼福。
ミーメが萌え系で、おまけにちょっと不思議ちゃん入ってるのは意外でしたが、ラフレシア共々ヴォーカル曲があり(ミュージカルというほどではありませんでしたが)、これはこれで面白い試みだなあと思いました。
プロフィールを拝見すると、出演者の皆さんはダンサーや声優として活動されてる人も多いですし、漫画原作のいわゆる「2.5次元」の舞台を経験されてる方も多いようで、おそらく熱狂的なファンが数多くついているのでしょうね。
最後には「to be continue」と出ますが、まだ続編の製作が決まったわけではないようです。
これで終わりなのはあまりに勿体ないので、是非とも今回の再演と、更に続編の上演が実現することを願っております。








そこで「新作見る前におさらい」と最近出たばっかりの「吹替の帝王」シリーズのBlu-rayをいそいそと開封。
以前出た<特別編>とセットになった2枚組のDVDも持ってるんですが、ソフト版に加えてテレ朝「日曜洋画劇場」版の吹替も搭載されてるとなるとついつい…ねぇ?

その昔、まだ古川さんがデビューしたばかりの頃(もう40年ぐらい前ですかね)、安原さんと間違えてしまったことがあったのですが、こうやって同じキャラの台詞を聞き比べると、やっぱり似てる部分もあるなあと改めて感じた次第です。
この映画が公開された頃って『ツイスター』が公開され『エグゼクティブ・デシジョン』や『ザ・ロック』が続き、とパニック映画、アクション映画が充実していたんですよね。
この映画も(些か長すぎるきらいはありますけど)娯楽映画のテンプレートともいうべき作品になっています。
もう初っ端から何かが進行しているという緊迫感。その一方で市井の人々の生活は平穏無事静かであることを描写し、その中で主人公たちや彼らを取り巻く人々の顔を売って行きます。
そしていざ侵略となると一気呵成。顔を売っておいたキャラクターたちが実にあっさりと命を落としていき(まあフラグを立てているとも言えますが)、メイン格のキャラかと思ったらザコだった、次は一体誰がどうなるんだろう?と更に緊迫感を煽って行きます。この人も死んじゃうのかなあ、と。
宇宙船の圧倒的な威圧感もいいですね。
最初にビジュアルイメージを見た時はクラークの『幼年期の終わり』を連想したのですが、あれを映像化する際にはこれぐらいのスケールは欲しいところ。そういやTVのミニシリーズが作られましたけど、どんな出来なのか気になります…閑話休題。
また光で交信を試みるファーストコンタクトのシーンは『未知との遭遇』、撃退の鍵となるのがウィルスなのは『宇宙戦争』の、それぞれオマージュなんでしょうね。
そういえば「おはよう、デイヴ」という『2001年宇宙の旅』ネタで笑ってたのは、満員の劇場で自分だけだったような…?
ただ娯楽映画とはいえ、気になるのは毎度おなじみの米軍の核兵器の扱い方。というか、核というものの認識の甘さです。
何とか核兵器を使わずに済ませる方法を模索する、という方向へお話を引っ張ることは出来ないものでしょうか。
とりあえず強大な敵にはまずぶっ放しておけ。そして発射しても効果なし、というシチュエーションを見せないと米国民は納得してくれないんですかねえ。使わずに敗北を描いたら「なんで核を使わないんだ!」と非難されるのかしらん。
それに例え相手に対して効果はなくても、実際には残留放射能やら何やらで被害が残るわけで、それを全く無視というのはちょっと恐ろしい気がします。都合よく相手が放射能やら有害物質やらを全て吸収してクリーンな状態に戻してくれてる…なんていうのは現実にはまずあり得ないでしょうけれど。
それでも最初はバラバラに描かれている複数の人間の行動が、やがて一つに収斂しクライマックスを迎える高揚感は一級品。
考えてみるとこの大統領はかなり素人臭いし、決断力はありそうですが根拠不十分な怪しげな推論の上で自説を主張しちゃうし、自ら最前線に飛び込んじゃったりとかなりトンデモな人ではありますが、娯楽映画のヒーローというのはこういうものですよね。
ちなみに今度公開される続編『インデペンデンス・デイ/リサージェンス』は、当然今回撃退した連中が20年経って復讐戦を挑んでくるという展開になる訳ですが、サブタイトルの「リサージェンス(誘導多発性)」とは、一度中断したことが復活・再開するという意味だそうで、例えば害虫を駆除するために農薬を散布したら、散布する前よりかえって増えてしまう現象などを指すようです。うーん、なるほど~。
【ひとりごと】
キーマンの一人となるラッセル・ケイスは、当初はパイロットを志願するも断られ、独断で複葉機で参戦し母船に突っ込むというというシーンが撮影されていたものの、登場シーンで笑いを取っても端から自殺志願者になってしまうのでボツになり、現行の展開になったということですが、うーん、どっちが良かったんでしょうかね。
特典映像として収録されてる場面を見る限り、これはこれでアリかなという気がします。
ところで終始酔っぱらってるケイスは本当に宇宙人に誘拐されたことがあるんでしょうか。
また事実ならそれは同じ宇宙人だったのでしょうか。謎は残ります。
【ひとこと】
続編にも出るらしいですが、オーキン博士、あれで生きてたとは…。

この本は小学館集英社プロダクションの発行だが、『シビル・ウォー』の原作版はヴィレッジブックスからの発売だから協力体制が取られたのだろう。
しかしそんなこんなの寄せ集めの一冊なので、読み応えという面ではかなーり物足りない。
しかもせっかくの公式コミックなのに、映画本編を補完する部分も殆どなし。
なのでコンプリートしたいという奇特な方以外には残念ながらお勧めしかねる。

それも一定のクオリティを保っているということは、当然ながら彼女の「素材の良さ」あってのこと。
本人は「女優」という意識がメインでしょうが、「アイドル」「グラドル」としての側面も決して忘れていないのでしょうね。
ビキニ姿でガンガン攻めてた前作に比べると、露出という点では控えめではありますが、ドレス姿、ランジェリー姿、快活なホットパンツ姿…とバリエーションは豊富。
そのどれもが「絵」になるんですからねぇ。
祥子写真集「椿」

前作よりもアート寄りで、単純に言えば露出度は後退してます。
どぎつさの全くない綺麗な写真集になっていますが、どことなく脱ぎ惜しみ出し惜しみしているような感じもあり、もしそうだとすると少々残念かなあ。
方向性としては壇蜜あたりを目指しているのかなと思うのですが、そういえば彼女も最近は修正ばかりの写真ばかりになってしまいましたね。「見せない」のはありですけど、見せないように「消す」というのは邪道だと思いますねえ。
彼女にはそっち方面でも二番煎じにはなって欲しくないものですが…。
三上悠亜1St写真集「Here you are」

まあ「今売る側」は宣伝に使いたくても「あちら」が許すとは思えませんが、これでグループ出身者のAVデビューは6人目ぐらいになるらしいです。
実際は「鬼頭桃菜」時代を全く知らないからそう言われても「ふーん」だったのですが、ルックスは上位クラスだし、当初は「一本限定」と謳った宣伝展開も上手く行ったようでたちまち人気女優に。
いずれはAV卒業して普通にタレント活動しそうな気もしますが、彼女がグループを脱退した理由がどうやらスキャンダル絡みらしいので、それを当時のファンたちが許すかどうか、ですかね。