
回を重ねて今回が6回目となる「伊福部昭百年紀」、実行委員長が中野昭慶(怪我のため欠席)、副委員長が樋口真嗣、司会が小林淳――一向に上手くなりませんねえ(苦笑)、手作り感はありますが――(アシスタント:河内春香)。
演奏はもちろんオーケストラ・トリプティークの皆さん、指揮は常任指揮者の水戸博之、会場は北とぴあのさくらホールとなりました。
第一部は「怪獣大戦争」組曲から開幕。
続いて「ゴジラVSモスラ」組曲、ゲストの宝田明指揮による「ゴジラのテーマ」、更に「オマージュ宝田明(Hommage a’ A.T.)」と題した組曲を編み、「緯度ゼロ大作戦」「暗黒街の顔役」「二人の息子」「コタンの口笛」「忠臣蔵」そして「ゴジラよりメインタイトル」をメドレーで演奏。
「怪獣大戦争マーチ」と「メーサーマーチ」は圧巻。こういう曲(だけじゃないですが)を生のオーケストラで聴くと嬉しくなります。
御年84歳になる宝田さんは、相変わらず背筋がピシッと伸びていて格好良いですね。
しかしトークの方はピントがずれていたり、妙な間があったり、それに指揮ぶりも…。
殊にその後に正当な「ゴジラ・タイトル」を演奏するというのは公開処刑に近いような気が……。

珍しい東映動画の長編漫画映画作品で、既に交響組曲も編まれていますが、それとは別にオリジナルスコアを復元したものだそうです。
多種多様な、華麗なる音楽絵巻。オーケストラに皆さんにとっても難易度の高いプログラムだったと思いますが、目の前に日本神話の世界が甦りました。
アンコールは「アメノウズメの踊り」、「メーサーマーチ」、それに「怪獣大戦争マーチ」の3曲。
大迫力でした。
今回は何故か睡魔に襲われ、所々記憶があやふやな箇所もあったりしたのですが、やはり生のオーケストラは良いもんです。
まだ正式発表はないですが、アンケートを見ると今後は冨田勲のコンサートも企画されてる由。これからのオーケストラ・トリプティークのコンサートも益々楽しみです。
追伸、今回も客席に宙明先生のお姿が。

≪≪過去の「伊福部昭百年紀」コンサート≫
「伊福部昭 百年紀 コンサートシリーズVol.1」
「伊福部昭 百年紀 コンサートシリーズVol.2」
「伊福部昭 百年紀 コンサートシリーズVol.3」
「伊福部昭 百年紀 Vol.4/十年祭に寄せて」
「伊福部昭 百年紀 Vol.5」
エドワウ・マスことキャスバルはまんまとシャア・アズナブルになりすまし、監視の目を掻い潜ってジオンへ。そしてザビ家の末弟ガルマと親交を深めていく。

そしてシャアの正体に疑念を抱くのが、本物のシャアの旧友リノ。
しかし久しぶりの再会だということもあるが、最初のうちは入れ替わりに気付かないのだから、この二人は想像以上に似ていたということになる。となればザビ家も”影武者”くらいのことは頭をかすめなかったものかなあ。
「レディ・プレイヤー1」ではRX-78ガンダムが参戦していることで話題になっていたが、この物語ではまだガンダムは誕生していない。
ガンダムの出ない「ガンダム」の物語は更に続いて行く――。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/24398267/
それもあって見直してみることにしました。

まあとにかく期待して、楽しみにして見に行ったんです。
「交響組曲」も繰り返し聴きましたねえ。
まさか「リアベの勇士」がショスタコーヴィチの5番にそっくりだなんてその時は知りませんでしたし、ガバナスのテーマがストラヴィンスキーにインスパイアされたんだかオマージュを捧げたんだかなのも知りませんでした。
こっちを先に聴いて親しんでしまったのは、今考えると良かったのか悪かったのか、さてどっちなんでしょう?
お話の元ネタが「里見八犬伝」なのも知りませんでした。
そのせいか全編が時代劇調ですし、宇宙暴走族に宇宙チンピラと垢抜けない連中ばかり出てきます。こいつらが繰り広げる泥臭い人間ドラマというか人情劇は「スター・ウォーズ」にない要素でしょうね。
クライマックスバトルも行き当たりばったりで、殆ど役に立ってないリアベの勇士たちと、偶然が作用したから成功したようなその作戦で勝っちゃうというのもねえ。
この際、本家に対応してリメイクや続編で一大サーガを構築するというのはどうでしょう?
そういや惑星ジルーシアがあるのはアンドロメダ星雲ですが、地球との距離、近そうですね。
ところでこの作品に出ていたアチラの俳優さん、今はどうしてるのかなあと思って検索してみたところ…
ビック・モローは例の「トワイライトゾーン/超次元の体験」撮影中の事故で早くに亡くなってますね。
ペギー・リー・ブレナンは引っ掛からず。
そしてフィリップ・カズノフは、というと…?
最新作が「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」!
えー、どこに出てたんでしょう?
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2768189/
https://odin2099.exblog.jp/24339962/
「ローグ・ワン」のラストと本作のオープニングを比べると、随分と動きがゆったりになられましたね、ヴェーダー卿?
何度でも見たくなる「スター・ウォーズ」の一作目ですが、見る度に色々と思うことがあるのは我ながら不思議。初公開以来(ヴァージョン違いはあれど)一体何度見直したのやら。
他の<サーガ>作品は兎も角として、この一作目だけは一生付き合うことになるんだろうなあ。

しかし「シスの復讐」を見る限りでは、それまでのメモリーは消去されたとはいえ、誕生したばかりのレイア共々オルデラーン王家に引き取られたようなので、殆ど知らないとも考えられないんですけど、要人に関する情報を漏らさないように、といったセキュリティプログラムでも組み込まれてるんでしょうか。
アナキンのパートナーとして活躍し、その後3PO共々オルデラーンへ渡ったR2-D2は、メモリー消去された相棒とは違い、パドメの出産とその後の双子の運命を知っていた可能性は大。
となると初対面(?)となるルークも、すぐに認識出来た?
つまりルークにレイアのメッセージを見せたのは偶然ではなく故意の可能性もあったりして…?
ベイル・オーガナの指示は、オビ=ワンにメッセージを届けて連れ出すだけでなく、実はルークをもピックアップすることも含まれていた、というのは考え過ぎでしょうかね。レイアは勿論そのことを知りませんが、R2-D2にはその密命も与えられていた、というのは。
まあいずれにせよオビ=ワンは、何かがあればルークを連れ出す機会をうかがっていたでしょうけれども。
モス・アイズリー宇宙空港で腕利きのパイロットを探すオビ=ワンは、先ずチューバッカと接触し、然る後にハン・ソロと交渉に乗り出しますが、何か怪しいぞ、オビ=ワン。
「シスの復讐」ではヨーダとチューイは旧知の仲として描かれてますね。となるとオビ=ワンとチューイに面識があったとしてもおかしくありません。
はじめからチューイ頼みだった可能性も否定出来ない?
デス・スターのゴミ処理機で圧殺されそうになるルーク、レイア、ハン。
ここでハンはレイアを助けようとしてるんでしょうが、どさくさに紛れてレイアの身体を触りまくってますね、コラ!
ヤヴィン4の秘密基地からの出撃直前、親友ビッグスと再会するルーク。あれ?その前のブリーフィングの時には会わなかったのかな?
ブリーフィングは何か所か、何回かに分けて行われたので会わなかったのか、それとも部屋が広すぎて(とは見えないけど、何らかの理由で)お互いの存在に気付かなかったんでしょうかねえ。
<プリークエル・トリロジー>を見た後だと色々矛盾点も多くなってしまいますが――アナキンがクローン戦争に参加しようとした時にオーウェンが猛反対したとか、パルパティーンはヨーダを取り逃がし、アナキン(=ヴェイダー)はオビ=ワンに敗れているのに、何故ターキンもヴェイダーも「オビ=ワンは死んだ」「ジェダイの生き残りはヴェイダーだけ」なんて言ってるのか等々――、後付け設定の不統一さはあっても、この作品はナンバー1かつオンリー1ですね、やっぱり。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/4489107/
https://odin2099.exblog.jp/7970547/
https://odin2099.exblog.jp/15850596/
https://odin2099.exblog.jp/23000220/
https://odin2099.exblog.jp/24947576/
https://odin2099.exblog.jp/25101664/
https://odin2099.exblog.jp/25745174/

わざわざオーディションを受けて決定、更にアフレコの際には一度OKが出たにも関わらず、自ら希望して録り直しを敢行、とその意気込みは買うものの、最近は頓に声に年齢が出てしまっているので、10代の若者の役としてはかなり厳しい。
特に同世代のキャラクターとして出てくる”本物の”シャア・アズナブルを演じている関俊彦と比較するとその差は大きいが、この辺りは神聖にして侵すべからざる領域なのだろう。
アルティシア・ダイクンからセイラ・マスに代わっても潘めぐみは続投で、こちらは無理のないところ。
ファーストガンダムでララア・スンを演じた潘恵子の娘がセイラ役というのは、完全に話題先行のキャスティングだろうと高を括っていたが、その微妙な健気さを表現した演技は大いに評価出来る。
もっとも、これは演出の関係もあるのだけれども、後の――つまり我々の知る――ファーストのセイラ、井上瑤の演じたセイラとはイメージが繋がらないという欠点もある。
まあ、これはハモンも同じだが。
ラストにはファーストガンダムでも回想シーンとして描かれたキャスバルとアルティシア、兄妹の別れがあり、流れてくる音楽も同じメロディ。
ファーストを知っていれば「ここで繋がった」と感慨も新たではあるが、やはりこの作品はファーストガンダムのプリークエル(前章)ではなく、あくまでも安彦良和の解釈によるリブート版。その違いを愉しむ余裕があるか、それとももどかしく思うか、それによって作品の評価も大きく変わってこよう。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/23829909/
――といっても、見たいのは二代目じゃなくて初代のシャイダーなんだよなあ、無理なんだけど。
せめてアニー、もう一回出てきてくれないかなあ。

前作もそうだけど、特に劇場版ならでは、というお祭り要素は感じられない。
前作では”流れ星のガンマン”オメガが、かつてギャバンやシャリバンと戦って敗れ、今度はシャイダーを付け狙うというお話だったので、新撮シーンでチラっとでもギャバンやシャリバンが出て来れば盛り上がったかも知れないけど(一応イラストでは出てくるけど)、普通に新しい不思議獣が出てきてフーマの新しい作戦が展開される。
アクション面では派手な画作りもされているけど、当時の宇宙刑事は毎回がハイクオリティだったから(これは「ギャバン」の大葉健二、「シャリバン」の渡洋史、そして「シャイダー」の森永奈緒美と、主役にJACメンバーが揃っているからというのも大きい)、ことさら劇場版ということで力を入れてるようには見えないという弊害も。
キャラクターの造形などは今日の作品の方に軍配が上がるだろうけど、トータルではこの頃の作品の方が、演出、演技、音楽全て相俟って面白かったなあと思ってしまうのは、やっぱり歳喰った証拠だろうか。
ついつい「昔は良かった」と補正フィルターが働き、贔屓目に見てしまうんだろうなあ。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/3147020/
https://odin2099.exblog.jp/22456993/
https://odin2099.exblog.jp/23314184/
https://odin2099.exblog.jp/25865654/

その創設者で世界有数の億万長者ハリデーは亡くなる前にある遺言を残した。<オアシス>に隠した3つの謎を最初に解き明かした者に、その巨額な財産と<オアシス>を権利を譲るというものだった。人々は色めき立ち、イースターエッグ探しは過熱する。
”パーシヴァル”というアバター名を持つウェイドもその一人。彼は友人たちと協力し、遂に最初の謎を解く。
だが巨大企業IOI社も巨大な利権を生む<オアシス>を完全管理しようと陰謀をめぐらすのだった。
アーネスト・クラインの「ゲームウォーズ」をスティーブン・スピルバーグが監督して映画化。
出演はタイ・シェリダン、オリビア・クック、ベン・メンデルスゾーン、リナ・ウェイス、サイモン・ペッグ、マーク・ライアンス、フィリップ・チャオ、森崎ウィン、ハナ・ジョン=カーメンら。
音楽は名コンビのジョン・ウィリアムズに代わって、アラン・シルベストリが担当。

バットマンやキティちゃんは闊歩してるわ、レースには「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアン、「AKIRA」のバイクが参加してるわ、主人公の服装は「バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー」のものだし、キングコングは暴れるわ、「宇宙空母ギャラクティカ」やら「エイリアン」やらのガジェットは出て来るわ、チャッキーは襲ってくるわ、「シャイニング」(スティーブン・キング原作/スタンリー・キューブリック監督)は引用されるわ、アイアンジャイアントは活躍するわ、そしてクライマックスはRX-78ガンダムとメカゴジラの激突!
これ、円盤が出たら静止画とスロー再生を駆使しなければその殆どが見つけられないだろうし、そもそもの元ネタがわかるかどうか。またそちらに夢中になっているとストーリーの流れを見失う可能性も大。
でもこれだけのキャラクターの使用許諾を得ながらチラ見せに終始したということは、スピルバーグも根っからのヲタクというわけではなさそうだ。真正のヲタクならば小ネタに拘るあまり、本筋を見誤る愚を犯しそうだからだ。
ともあれ、新しいタイプのパーティ・ムービーと言えるかもしれない。
渡辺宙明先生の楽曲を特集したコンサートでした。
スリーシェルズ主催の宙明先生関連のコンサートは、「渡辺宙明卆寿記念コンサート」、「同 Vol.2」、「同 Vol.3」、「渡辺宙明スペシャルコンサート」に続いて5回目。
演奏はいつものオーケストラ・トリプティークの皆さんですが、歌曲メインの構成なのは珍しいですね。

それにしてもミッチの歌は相変わらず安定感抜群。現役バリバリのオーラがビシビシと伝わってきます。
続いて水木一郎登場。まずは「鋼鉄ジーグのうた」、「ローラーヒーロー・ムテキング」、「時空戦士スピルバン」の3曲を歌ったのですが、「ムテキング」や「スピルバン」はこの一連のコンサートでは初ですね。
そして「おれはグレートマジンガー」と「マジンガーZ」。例によって「ゼ~ット!」とうるさいですし、ラフな歌い方も嫌なんですけど、トーク部分も含めて色々と盛り上げてくれるアニキではありました。
その後は<オーケストラによるBGM組曲>ということで「マジンガーZ組曲」と「グレートマジンガー組曲」。これは以前の「卆寿記念コンサートVol.1」で演奏したものと同じスコアでしょうか。演奏に入る前に今年公開された「マジンガーZ/INFINITY」の話題も出てましたが、あの映画に欠けてたのはこの音楽だよなあ、ということを改めて痛感しました。
20分間の休憩を挟んで第2部も<オーケストラのよるBGM組曲>「サンバルカン組曲」からスタート。こちらも「Vol.1」の時と同じスコアだったと思われます。
ここでゲストの串田アキラが登場し、「太陽戦隊サンバルカン」、「強さは愛だ」、それに「宇宙刑事シャリバン」、「宇宙刑事シャイダー」、「宇宙刑事ギャバン」の順で披露。
クッシーのパワフルヴォイスは良いんですが、また歌詞、間違えてましたね…。
最後はまた<オーケストラのよるBGM組曲>として「宇宙刑事ギャバン組曲」。これも「Vol.1」と同じものだと思いますが、20分規模の大作で聴き応えは十二分。なんだかんだで歌曲中心といいつつ、しっかりとオーケストラの演奏も愉しめるコンサートになっていました。歌曲より劇伴を聴きたい自分としては、ちょっとしたサプライズといったところです。
プログラムに乗っていた「レーザーブレードメドレー」をアンコール1曲目扱いとして、後は毎回恒例の宙明先生の指揮でみんなで歌おうのコーナーが始まります。今回は「太陽戦隊サンバルカン」、「宇宙刑事ギャバン」、それに「マジンガーZ」!
以前はプログラムに印刷されていた歌詞カードもなしですが、皆さん勿論ソラで歌えます。しかも今までのコンサートの中で一番ノリが良かったですかね。こちらもついつい思いっきり歌ってしまいました。ああ、カラオケ行きたい。
最後の最後は、これまた恒例の撮影タイム、でお開き。2時間半近くがあっという間でした。
さあ、来週は「伊福部昭百年紀Vol.6」だ~!

今までのライヴ盤だと歌曲は権利関係の問題でオミットされてたんですが、今回のこの内容で歌曲抜きだと随分とスカスカになってしまう気がするのですが…???
そしてミッチとアニキが出てるのに、なんで「マグネロボ ガ・キーン」や「破邪大星ダンガイオー」がない?!
お馴染みのテロップが出た後にいきなりドラマが始まる。
アバンタイトルがあってオープニングに「スター・ウォーズのテーマ」は流れない、というのはスピンオフならではだが、このパターンは今度公開される「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」にも踏襲されるのだろうか。
差別化と言えば差別化ではあるものの、一瞬「スター・ウォーズ」ではない別の作品を見に来たかのような錯覚に襲われた。

とはいうものの、このオープニングとエンディングは「スター・ウォーズ」シリーズのブックエンドみたいなもの。どちらか片方だけだとなんか締りが悪い。
それにしてもこの作品、隙間を埋めるというか、パズルのピースを上手く探してきたというか、結末から逆算してきて良く作ってるなと感心させられる。ラストシーンがエピソード4「新たなる希望」に直結というのも従来の作品群からは考えられなかったこと。オシマイが決まってるからこそ、逆に思いっきり良くお話を組み立てられたのかな?という気もする。
それでも気になる箇所はいくつか。
例えばクライマックスバトルの直前にC-3POとR2-D2がカメオ出演しているけれど、あのタイミングであの場所にいたんじゃ間に合わないんじゃないの?とか。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/25069267/
https://odin2099.exblog.jp/25147405/
https://odin2099.exblog.jp/25335879/
https://odin2099.exblog.jp/25745174/

「さらば」「ヤマト2」はヤマトの地球帰還から一年後の2001年が舞台になっていたが、本作はタイトル通り2002年が舞台。
「2199」の続編としてはガミラスの存続及び地球との友好関係樹立、それに波動砲封印問題があり、今後それらの要素がどれだけ「さらば」や「ヤマト2」とは違った物語を紡ぎ出すかに注目。
冒頭から地球・ガミラス連合艦隊はガトランティスと戦火を交えており、旧作に見られた”白色彗星=未知なる敵”という図式は早くも崩れ、また全宇宙に向けたと思しきテレサの救いのメッセージも、今回は旧ヤマトクルーに向けピンポイントで送られたものという違いがあり、漠然と反逆者の汚名を着て飛び立つという旧作でのヤマトのイメージを、メッセージに呼ばれそれに応えた者たちということで和らげる効果を狙っている。
急速な地球の復興、その繁栄ぶりにヤマトクルーたちが疑念を抱くのは旧作通りだが、その象徴たる新造戦艦アンドロメダが封印された波動砲を二門も装備しているということで一層きな臭さが浮き彫りにされている。
そして地球・ガミラス双方で政治家や軍人たちの思惑や暗躍が描かれ、ポリティカル・フィクションの要素も加味されているのは新鮮。
ヤマトの発進は2巻以降に持ち越しになったが、ヤマトの健在ぶりをアピールするシーンは盛り込まれている。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/25445720/
https://odin2099.exblog.jp/25530832/