【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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昨日は半年も前に取ったチケットで2年ぶりのミューザ川崎へ行ってきました。
ちょっと遠いのが玉に瑕ですが、お気に入りのホールです。
今回の出演は指揮:大友直人、ヴァイオリン:大谷康子、ピアノ:横山幸雄、ヴォカリーズ:小林沙羅、そして管弦楽は東京交響楽団(コンサートマスター:グレブ・ニキティン)。
東京交響楽団のコンサートそのものを聴くのは3年ぶりかな。

e0033570_20315154.jpgコンサート1曲目は東京交響楽団の委嘱作品である「萩森英明:おとづれわたる秋風を」、今回が初演とのこと。8分ほどの小品ですが、印象に残るメロディはないものの耳に心地好い作品でした。
演奏後、客席から作曲者本人が登壇し、客席からの拍手に応えていました。

続いては「モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551『ジュピター』」
普通ならコンサートのメインディッシュになり得る大曲ですが、今回のコンサートでは前半に組み込まれるという贅沢さ。あまりの音色の美しさに忍び寄る睡魔…。

20分の休憩をはさみ、後半は今コンサートのメインプログラム、「羽田健太郎(テーマモチーフ:宮川泰):交響曲『宇宙戦艦ヤマト』」

いや~、第1楽章から素晴らしい演奏でした。メインテーマと対を成す「イスカンダル」の主題も染み渡ってきます。第3楽章、第4楽章の前にはチューニングを繰り返すなど、指揮者のこだわりも凄いものがありました。
第3楽章はヴォカリーズで「無限に広がる大宇宙」が流れると思わず涙が…。
そして第4楽章のヴァイオリンとピアノの掛け合いも鳥肌モノ。

演奏前の大友さんの解説によれば、第4楽章のピアノソロ部分は作曲者である羽田健太郎自身が演奏することを想定しているため、細かい部分はスコアに記されていないのだとか。
そこで初演のライヴ録音から、今回のコンサート1曲目の作曲家である萩森英明が耳コピで譜面に落とし、それを更にピアニスト横山幸雄が渾身の演奏で応える、という素晴らしいもので、ある意味で初演を凌駕していると言っても良いかも知れません。

またプログラムに書かれている解説によれば、第4楽章のエンディングが西崎プロデューサーの強い希望により変更が加えられているんだそうですが、今回は羽田健太郎のスコア通り、オリジナルエンディングで演奏するとのこと。なるほど、最後のダメ押し部分がオリジナルにはなかったんですね。
僅かと言えば僅かな違いではありますが、これがあるとないとでは曲の印象が変わってきます。

実のところ、今回の席は若干外れでした。
このホールで演奏聴く回数はもう二桁に乗っているのですが、今までは比較的後方の中央寄りの席ばかりでした。
ところが今回はステージ間近の端、ということで音のバランスがかなり悪かったのです。パーカッションが籠り気味だったり、木管・金管が多少ずれて聞こえてきたり…。
素人でもわかる「どこで聴いても良い音がするホール」というイメージがあったので、非常に残念で口惜しい気持ちで一杯だったのですが、そんな不満を吹っ飛ばしてくれるほどの感動体験を、この「交響曲ヤマト」は与えてくれました。

演奏終了後も鳴りやまない拍手、今回は「ヤマト」ということで普段あまりクラシックのコンサートには縁がないという人も少なくなかったと思うのですが、今回の演奏の素晴らしさはどうやら多くの人と共有出来た気がします。願わくば今回の演奏のCD化と再演を期待したいところです。
また、2009年の東京交響楽団の演奏(東京川崎の2公演)も聴いているのですが、ピアノとソプラノはその後に「宇宙戦艦ヤマト/復活篇」のサントラ扱いで発売された「交響曲ヤマト2009」と同じ顔触れでした。「宇宙戦艦」という冠を排し、純然たる羽田健太郎作曲の交響曲として多くのコンサートで、様々なオーケストラでの演奏が実現することも願ってやみません。

【ひとりごと】
当日会場では何人か知人の顔は見かけましたが、どなたにもご挨拶は出来ませんでした。
Twitterなどを拝見すると面識のある・なしに関わらず、多くのフォロワーさんが足を運ばれていた由。観客の中に「宇宙戦艦ヤマト」のファンが占める割合はどのくらいだったのでしょう?
ちなみに自分の席の周りには面識のある人はいなかったのですが、皆さんの会話の端々に知人の名前が飛び交っていたのは変な感じでしたね(苦笑)。

【ひとこと】
今回アンコールはありませんでしたが、次回の演奏で可能であればアンコールで「宇宙戦艦ヤマト」を演奏して欲しいですね。
第1楽章でこのメロディは流れますけど前半部分だけなので、聴いていてどうしてもフラストレーションが溜まるんです。丸々1コーラス、出来ればフルコーラス聴きたいなあ。



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by odin2099 | 2018-08-26 20:41 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
Blu-rayソフトが出たので改めて観賞。
「好き(許せる)」部分と「嫌い(許せない)」部分が同居し、愛憎半ばという個人的には複雑な作品だ。

「許せない」部分は、まずはモールドの入った現代的にリファインされたマジンガーZのデザイン。
なまじ回想シーンでは往年のTVシリーズそのまんまのZやグレートが出て来るだけに、なおさら違和感が。
最後の出撃にあたって再改造、パワーアップを施した、という設定ならば…いや、それでも許せないな。これはマジンガーだけの話じゃなく、新光子力研究所のデザイン含め世界観そのものへの不満でもあるが。

e0033570_08455910.jpg二つ目は声。
兜甲児の森久保祥太郎、剣鉄也の関俊彦、どちらも気取った癖のある喋り方。
甲児も鉄也も王道を行くロボットアニメのヒーローなのだから、そんなキャラクター造形は不要だ。それにオリジナル版の声優である石丸博也、野田圭一との声質の違いも気になる。
「あれから10年後」の世界なら最低限イメージは踏襲し、更に「10年後」の歳月の重みをプラスすべきだが、それとは真逆な結果になっている。特に鉄也に関しては完全なミスキャストと言わざるを得ない。

三つめは音楽。
主題歌「マジンガーZ」と挿入歌「Zのテーマ」のメロディは使われているものの、マジンガーと宙明サウンドは切っても切り離せない関係。近年度々開催されている「渡辺宙明コンサート」へ足を運んでも、今なお色褪せない現役感に圧倒されるばかり。
渡辺俊幸の音楽が悪いという訳ではないが、そこは譲れないところだ。

他にもマジンガーインフィニティの存在、ドクターヘル復活の経緯、ミケーネ文明とリサの関係など「許せない」を上げて行けばキリがないのだが、その一方でそれらを凌駕するほどの「許せる」も存在する。

”声”は気に入らなくても、甲児、さやか、鉄也、ジュン、シロー、ボス、ヌケ、ムチャらは大事に描かれ、旧友との再会気分は十二分に味わえた。
そしてマジンガーZ出撃プロセスからのマジンガー無双。それで全てが「許せる」とはならないものの、作品そのものは「全肯定」したい。

先ごろ本作でドクターヘルを演じた石塚運昇の訃報が伝えられた。
かつてのドクターヘルとは趣を異にするヘル像には違和感を禁じ得なかったが、巨悪としての圧倒的な存在感を見せつけられた。
現在進行中の作品も数多く、得難い役者がまた一人鬼籍に入られたのは真に残念である。

【ひとこと】
ぼすらーめんの客に黒鷲のドンがいるな。

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by odin2099 | 2018-08-25 08:51 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
<東映まんがまつり>を参考にして、ゴジラ映画をメインにTV作品から数本をセレクトしてまとめて公開というスタイルで始まった<東宝チャンピオンまつり>だが、春夏冬の年三回の興行で毎回毎回ゴジラの新作を作るのは無理な話。
そこで新作は年一本とし、あとは旧作のリバイバルで埋めるという作戦に出た。
この作品は1970年冬の目玉作品で、<チャンピオンまつり>版としては70年春の「キングコング対ゴジラ」に続く二本目となる。

e0033570_20175403.jpg当時は封切館は同じ作品を二度上映できないという仕組みがあったらしく、リバイバル公開にあたっては再編集が施されるのが常。手を加えてあれば”新作”同様、という解釈らしい。
もっとも<チャンピオンまつり>は4本立て、5本立て…という番組なので、1作品あたりの上映時間は短くせざるを得なかった、という理由もあったのだろう。途中休憩が入るとはいえ、子供対象でトータル3時間4時間の番組編成は現実的ではない。

その結果オリジナル版89分に対しこちらは74分とコンパクトに切り詰められた短縮再編集版となった。
まあ15分もカットされれば人物関係がわかりにくくはなるのだが、逆に人間側の多少ドロドロしたドラマ部分が削られたので、怪獣映画としてはかえってわかりやすく面白くなったとも言える。
ハッピー興行社の熊山とその黒幕で政財界に顔が効く虎畑とのいざこざなんかより、子供はモスラとゴジラの対決を見たいよね。

なのでこのカット版、娯楽性が加味されているのでマル、である。

【ひとこと】
この作品、「ドラえもん/のび太の恐竜」の併映として80年春にもリバイバル公開されてるが、そちらは更に手を加えた別ヴァージョンなのだ。

<過去記事>



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by odin2099 | 2018-08-24 20:21 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
最近新しいエンジェルたちのキャストが発表されましたね。
クリステン・スチュワートとナオミ・スコット、それにエラ・バリンズカでしたっけ。
監督は女優でもあるエリザベス・バンクスで、公開は来年秋。
日本でもきっと見られるでしょうから今からちょっと楽しみ。

さて、こちらのエンジェルたちはキャメロン・ディアスにドリュー・バリモア、ルーシー・リューの3人組。
撮影当時キャメロンは27か8、ドリューは25、ルーシーは31~2ぐらいかな。思ってたより若いな。メイクの関係なのか、皆さんもっと年上に見えちゃいます。
それにルーシー、欧米人からするとこれがオリエンタルビューティーなんですかね。
顔立ち(特に目つき)がキツくて、とてもじゃないけど美人には見えないのは自分だけ?

e0033570_19345695.jpg正体不明の”チャーリー”という男に雇われてる女性の探偵3人組が、依頼を受けて捜査をするというのが基本ライン。
お色気あり、ドンパチ…はなくてマーシャルアーツでの大立ち回りあり、潜入捜査の割に派手に大暴れしてるし、仕事中よりもデート優先してるみたいに見えたりと色々ありますが、女の子たちがワイワイキャピキャピやってるおバカ映画です。
まあ、それが愉しいんですが。

キャメロン・ディアスはかなり露出度高めのファッションが多いですが、スタイルが良いというかぶっちゃけスレンダーすぎるので嫌らしさはなく、キュートさのみ印象に残ります。
ただラストシーンはノーブラ?水に濡れた胸元がうっすらと透けているような…?

ドリュー・バリモアは胸元が大きく開いた服装が多いですね。知的というより痴的なグラマー美女?
こちらは殆ど一瞬ですけどすっぽんぽんになる場面があって、これが見えそで見えない…けど何か見えてる?というドキドキのシーン。
ちなみにこの場面で彼女が転がり込む家は、あの「E.T.」で使われたエリオット少年の家なんだとか(ご丁寧に部屋にはポスターが貼ってある)。

ルーシー・リューは色仕掛けのシーンが多く、ボンデージスタイルとまではいきませんけど、身体にピタッとフィットしたセクシーファッションを披露してくれるのですが……ルックスがルックスなだけに全然色気を感じません。
3人組の中に一人アジア人がいるということが世界的なヒットに繋がったり、各方面への様々な思惑もあったのでしょうが、彼女だけはミスキャストだったよなあ、というのが当時からの変わらぬ意見です。

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by odin2099 | 2018-08-23 19:40 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
79年の「銀河鉄道999」の後、80年には「地球へ…」、「ヤマトよ永遠に」、そしてこの「サイボーグ009/超銀河伝説」と3本の長編アニメーション映画が公開されました。これだけの作品を立て続けに作り得た、当時の東映動画の組織力というか地力というのは凄いものがありますね。

また「999」と「永遠に」は夏興行ですが、「地球へ」はGWの公開、そしてこの「009」は初めてのお正月興行。そしてこれまでの「宇宙戦艦ヤマト」以降の作品は全て東映洋画系・東急系での上映でしたが、この作品はやはり初となる邦画系での上映と、アニメ映画が量産体制に入ったことや、アニメは商売になると判断されたであろうことから公開時期を色々と模索していたのでしょう。ただその後に続くGWやお正月の公開は、規模の小さなセントラル系以外ではありませんので、成功したとは言い難かったのかも知れません。

e0033570_18484519.jpgさてこの作品、79年春からから80年にかけて一年間放送されたTVシリーズの続編ということのようです。
TV版は東映本社の製作で実制作はサンライズでしたが、この劇場版は前述の通り東映動画が担当しています。劇中では関連性について特に触れられていませんが、コズモ博士の研究所が映るカットの片隅にTV版のギルモア研究所の廃墟が見えていることや、平和が訪れサイボーグ戦士たちも世界各地でそれぞれの細やかな幸せを掴んでいることが「その後」を窺わせます。

しかしその後の物語はいけません。公開当時は感動していたはずなのに、見直す度に評価がダダ下がり…。
元々石ノ森センセの構想では、宇宙が舞台になるにしても太陽系内規模だったそうです。
ところが東映サイドから「ヤマト、999に続け!」と号令をかけられ、おまけに「スター・ウォーズ」に関わっていたとされる謎の人物ジェフ・シーガル氏が参加するに至り、40万光年彼方への旅するという大スケールになってしまいました(この人の功績は008のデザイン変更の提案だけかな)。

「ヤマトよ永遠に」も敵母星が40万光年先ということでしたが、どっちもあっけなく行き来してしまいます。
あちらは新機能の連続ワープ、こちらは”宇宙のトンネル”スターゲイトを潜るという違いはありますが、要は遠距離もあっという間に短縮してくれる便利ツールの活用です。宇宙は狭いですね。
これならわざわざ遠くに行って物語を進めなくても、近場で良かったんじゃないですか。

009たちが対決する相手は”悪の権化”大帝王ゾア率いるダガス軍団ですが、逃亡者を追っていたとはいえ、わざわざ40万光年も離れた地球へやってくる意味も分かりませんし、その配下に第一軍団長ガロというのがいるのですが、第二軍団、第三軍団はありそうもなく、他に適当な人材も見当たらない弱小組織です。

そしてゾアが手に入れようとするボルテックスというのが正体不明。超エネルギーなのかと思いきや、生命体?で神にも等しい存在、って結局「なんのこっちゃ?」ですね。
ゾアは己の野望の為にエネルギーを吸収し続けて自滅。その場にいた009はゾアの消滅を願ったとのことですが、それなら放っておいても良かったんじゃないのかしらん? ご都合主義、ここに極まれり。

009たちがやったことといえば、浚われた001とコズモ博士を助け出しただけ。
途中で立ち寄ったファンタリオン星では王女タマラや住民たちを一度はダガス軍団から解放したのもつかの間、結局はダガス軍団の猛攻で住民は全滅、という有様です。004という尊い仲間の犠牲を払い(後にこれまた都合よく復活しますが)、殆ど何も得られなかったという、サイボーグ戦士の戦歴の中で最大の失敗ミッションではないでしょうか。

とまあ色々あるのですが、作画は安定してますし、ムード優先なので009や003に感情移入していればドラマに酔えると思いますし、必ずしも駄作であるとは言いかねますし、ぶっちゃけ個人的には大好きなのですが、それでもどう贔屓目に見ても「傑作だ!」と声高に叫ぶ愚行は犯せません。
この作品が許せるか許せないかは、「009」ファンの一つの試金石のようなものなのかも…?

ところでこの作品、一部では知られてますが、当初はりんたろう監督作品として進んでました。作画監督は小松原一男、美術監督は椋尾篁と「999」トリオのスライドが予定されていたのですが、シナリオ作りの段階でこじれて降板(小松原、椋尾の両氏も)、明比正行が監督、山口泰弘が作画監督ということで仕切り直しされています(このコンビは後の「1000年女王」も手掛けています)。

りん監督版「009」も見てみたかったですが、もし「009」を監督していたら、「さよなら銀河鉄道999」はどうなっていたのやら。
一時は春映画として情報が流れた「999」は夏映画へと延期になりましたが、これはスケジュール調整の結果? 
それでもお正月映画を仕上げた後で翌年の夏映画を手掛けるのはスケジュール的にかなり厳しそう。そうなると「さよなら銀河鉄道999」は別スタッフが担当していたのかもしれません…?

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by odin2099 | 2018-08-22 18:57 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
元夫のせいでFBIの職を追われ、更に娘の養育権も奪われたエリンは、娘を取り戻すための裁判費を稼ぐためにバーで働きはじめ、今では店の人気ストリッパーになっていた。
その店にディルベック下院議員がお忍びでやってきて、たちまちエリンの虜になる。そして彼女に触れようとした酔客を殴り倒したところを常連客のジェリーに見られてしまう。
彼女のファンだったジェリーはエリンの娘を取り戻すべく、ディルベックを脅迫して判事に圧力をかけようとするのだが、翌日湖にジェリーの溺死体があがる…。

e0033570_22142461.jpg一応はミステリー物、ということになるのだろうか。
20年ぶりくらいに見直したのだが、相変わらずシリアスなのかコメディなのかがよくわからない。
バカバカしくて笑えるからコメディ映画、というわけではないのだが、ユーモアの匙加減も中途半端。ただスタッフは「おバカ映画」を作ってるという自覚はあったのだと思うが。
面白くなりそうな要素は沢山あるのに勿体ないな、という印象の一本。

最大の見せ場は序盤から何度かあるデミ・ムーアのストリップシーン。といってもトップレス止りだが、撮影前に身体を絞っただけあってダンスシーンは迫力がある。
ただアスリートのような筋肉質のボディ(おまけに豊胸手術を施したとも?)にはあまりそそられず、むしろ彼女以外のダンサーの方が綺麗に見えるので、彼女のヌードだけが目当ての人には物足りないかも。

事件を担当することになるガルシア警部補をアーマンド・アサンテ、エリンの最悪の亭主ダレルにロバート・パトリック、エリンの友人で用心棒役のシャドにヴィング・レイサム、それにエリンの娘アンジェラ役にデミ・ムーアとブルース・ウィリスの実娘ルーマー・ウィリスを配すなどなかなか豪華なキャスト陣だが、特筆すべきはヘンタイ議員のバート・レイノルズ。かつてのファンは泣きそうな怪演ぶりだが、嬉々として演じたのか仕事と割り切っていたのか、どっちだろう?



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by odin2099 | 2018-08-21 22:23 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
80年代初頭の<東映まんがまつり>は、「8人ライダーVS銀河王」にこの「デンジマン」、そして「仮面ライダースーパー1」と長編(実際は中編ですが)の特撮ヒーロー映画が続きます。
メイン番組が名作物のアニメで、二番手に実写ヒーロー物が来るのは70年代中頃以来でしょうか。
その後がなかなか続かなかったのは、結局集客に結びつかなかったのか予算や時間がなかったのか…おそらくその両方でしょうかね。

e0033570_19344210.jpgオープニングからデンジ姫(演:舟倉たまき)が乗るグレートクィーン号が登場、宇宙規模の伝奇物っぽい雰囲気を醸し出していきます。
遥か3000年の昔にデンジ星を追われ宇宙を放浪し、人知れず地球をも訪れていたデンジ姫。
その時に地球に残ったデンジ星人の子孫が今日まで存在し、デンジマンたちもその末裔である、という設定にはロマンを感じます。

今だったらこの設定を掘り下げ、スピンオフの小説やコミック、あるいはVシネマ作品なども作られ、そうなると「宇宙からのメッセージ」や<宇宙刑事>シリーズもかくや、という展開も期待出来そうなんですが、そういった発想がなかった当時は勿体なかったですね。

以前にも書きましたけれど、夏公開の映画だからなのか、水着姿の女性が何人も登場。
序盤に出てくるビキニの女の子が可愛いし、デンジピンクこと桃井あきらもピンクのビキニを披露し、更に後半ではベーダー一族に捕まり縛られてる姿もグッときますが、逆に今はこういったシーンがなかなか撮れないようで、それはそれで残念…。

中編作品ではあっても同時期の二本の<仮面ライダー>映画が完全新作なのに対し、この「デンジマン」は回想シーンでTVからかなりのフッテージを流用。
なかにはデンジマン誕生の経緯といった、初めて「デンジマン」に触れるであろう子供たちへの配慮を感じさせるものもありますが、フィルムラーとの対決場面 (第8話「白骨都市の大魔王」)の流用などは純粋に水増しだろ、とツッコミたくなるところ。まあ七変化ではないですが、デンジマンたちの扮装(仮想?)も愉しめるエピソードではありますが。

それにしても3000年前にデンジ姫の乗る船を攻撃したベーダーの指揮を執っていたのもヘドリアン女王とヘドラー将軍。ということはこのお方たちは一体何歳?
また劇中描写では普通に亡くなったものと認識されているデンジ姫も、ひょっとしてまだ生存していたりする…?

【ひとりごと】
デンジブルーというか青梅大五郎というか、大葉健二はやはり一人だけ派手なことやらされてるなあ。
さすがJAC生え抜きの精鋭!

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by odin2099 | 2018-08-21 19:42 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
** ネタバレ注意 **

IMFの凄腕エージェント、イーサン・ハント役で自ら危険なスタントをこなすトム・クルーズが、撮影中に大怪我を負ったということが、あえって宣伝効果を生んでしまったシリーズ第6弾。

e0033570_19355753.jpgこれまでは一作一作が独立したお話だったが、今回は前作「ローグ・ネイション」の続編。
監督のクリストファー・マッカリーをはじめ、ヒロインのイルサ・ファウスト(演:レベッカ・ファーガソン)に悪役のソロモン・レーン(演:ショーン・ハリス)が続投。
更に「ゴースト・プロトコル」以来となるイーサンの元妻ジュリア(演:ミシェル・モナハン)も再登場する。

イーサンのチームはトム演じるイーサン以外では唯一のシリーズ皆勤賞のルーサー(演:ヴィング・レイムス)に、ベンジー(演:サイモン・ペッグ)、それにCIAからイーサンのお目付け役として派遣されたオーガスト・ウォーカー(演:ヘンリー・カヴィル)。
今回ブラントの登場はないが、これは演じるジェレミー・レナーが「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」と撮影が被ったためとのこと。次回作(あるのか?)では復帰なるか? 
またアレック・ボールドウィンが演じるハンリー長官も続投だが、残念ながら本作中に命を落とす。IMFは相変わらず落ち着かない。

この作品に関しては「アクションすげー!」とか書いても仕方ないので(まだシリーズ続ける気なら、いつか撮影中に死ぬぞ、トム)ストーリーについて語ろうとしたけれど、今まで以上に人間関係が入り組んでいて、誰が敵で誰が味方やら、うかうかしてると付いていけない。
基本イーサンとベンジー、ルーサー、それにジュリア以外はみんな裏の顔を持ってると思った方がいい。

e0033570_19360562.jpg前作で壊滅したと思われたシンジケートの残党に接触する、”ジョン・ラーク”なる謎の男。
「組織内部に裏切り者が?!」パターンのキャラで、状況証拠はその正体がイーサン自身だと告げているのだが…って流石にそれはない。
となるとイーサンの傍に居て協力してるような邪魔してるようなウォーカーが怪しいのだけれど、やっぱりそうだった。怪しさを装ってるだけなのかと思ってたけど。

そしてウォーカーの上司、アンジェラ・バセット扮するCIAの長官エリカ・スローンも同じ穴の狢?黒幕か?と思わせて、実は……。
いや、もしかすると土壇場で計画狂ったから開き直って表替えったふりしてるだけにも思えてくるけど、次回作があるなら彼女がイーサンたちに指令を下す立場かなあ。

そのラークへの手掛かりとなるはずだったホワイト・ウィドウ(演:ヴァネッサ・カービー)は、一作目に登場した武器商人マックスの娘という意外な繋がりが。
単にイーサンを翻弄する謎めいた美女という役回りに留まらず、この人も裏であちらこちらと繋がっていて、行動が読めない。

更に前作のヒロインであるイルサも、イーサンを助けたり、その行動を邪魔したりと謎めいた行動をとるのだが、スパイの世界は表向きの対立、横での繋がり、裏にある真の顔、となかなか大変だな。
ところで劇中でルーサーが彼女に「イーサンが愛した女は二人いた」、「一人は妻のジュリアでもう一人が」君なんだと暗に仄めかすシーンがあるのだけれど、うーん、イーサンが心を動かされた女性は三人いると思うよ。一人目は一作目のヒロイン、エマニュアル・ベアールが演じたジムの妻クレアに間違いないと思う。

なんだかんだでギリギリ、本当にギリギリのところで世界は救われるのだが、2時間半の上映時間中、緩急なんてものはほぼない。従来なら緊迫したシーンにも盛り込まれていたユーモアも皆無に近い。登場人物だけじゃなく、観客にも上映中の全力疾走が求められるのだ。
面白い映画であることは認めるが、心地良いどころかどっしりとした疲労感。少しは息抜きさせて欲しい。

【ひとこと】
何度も書いてるけど、素人に吹替させるのはいい加減やめろ!



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by odin2099 | 2018-08-20 19:41 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
「銀河鉄道999」から「地球へ…」、という宣伝コピーに乗せられて見に行きました。
地球から遥かな宇宙へと旅立って行った「銀河鉄道999」の次は、今度は大宇宙の彼方から地球を目指すお話、という訳です。

そもそも映画化決定の報が流れた時は、作品そのものを知りませんでした。
しかしこのコピーから義務感を感じ、「マンガ少年」の別冊として出ていた原作漫画の総集編を三部まで揃えて(完結編となる第四部はまだ連載中)読み込み、ノベライズや「交響組曲」のLPもチェックして即席ファンの出来上がりです。

e0033570_07404127.jpg「999から地球へ」といいつつ、夏休み興行だった「999」と違いこの作品は春休みでも夏休みでもなくゴールデンウィークの公開だったのですが、これは何故だったんでしょうね。
「999」ほどの成績は収められなかったとのことですが、知名度で劣る部分を割り引いてもこれは当然のことと思われます。

この年のカレンダーを見ると、公開初日の4月26日は土曜日、27日が日曜日、29日(火)が祝日で、5月に入ると3日(土)が祝日、4日が日曜、5日(月)が祝日、そしてその次のお休みは11日の日曜日までありません。これでは子供や学生は簡単に見に行けませんよね。そうそう、まだ週休二日制なんてものはなかったので、土曜は学校です。
諸事情あったのでしょうが、これが3月の中頃の公開だったならばもう少しお客さんも入ったのではないでしょうか。

作品の出来も地味でした。色調も抑え気味ですし、登場するメカニックも派手さとは無縁です。またブームの真っ只中に作られながらもアニメファンに迎合していないことで、ファンからはそっぽを向かれてしまった感もあります。
神谷明、古谷徹、池田昌子、増山江威子、小山茉美ら人気声優総出演を謳い乍らも脇に配し、メインキャラクターには井上純一、沖雅也、志垣太郎、秋吉久美子、薬師丸ひろ子と門外漢をズラリと並べたのでは、ファンに喧嘩を売ってるように受け取られても致し方ないでしょう。実際、”声優”としての評価は論外な方もいらっしゃいますし。

ただ作品の出来は、東映動画が「999」に続くヤングアダルト向けの大作映画として作っただけに、今見ても色褪せることない魅力に包まれた作品だと思います。
原作のダイジェスト版となったシナリオから更に実作業中にバサバサ切り詰められ、かなり舌足らずな上に原作との相違点も目立つものになってはいますが、アニメブーム黄金期の作品としての輝きは失っていません。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2974538/



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by odin2099 | 2018-08-19 07:47 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
これ、カルトだよなあ。

中世の錬金術師が登場してサァ大変、というお話なのだが、そのトンデモ魔力のお陰で時空が歪み、十字軍の兵士は出て来るわ、恐竜は出て来るわ(合成丸出しでガックシ)、江戸時代に飛ぶわ、でそこに登場するのが将軍様!

e0033570_21125063.jpgというわけで「暴れん坊将軍」とのコラボである。
スーパー戦隊や宇宙刑事との共闘も凄いけど、徳川吉宗だよ松平健だよ!
今後これに匹敵するコンテンツを用意するとなれば、「相棒」か「科捜研の女」あたりとコラボするしかないね。

ちなみに「暴れん坊将軍」がスタートしたのは1978年。
レギュラー番組終了後もスペシャルが作られたりしたが、それも2008年が最後。
なので、2011年公開のこの映画が、今のところ松平健が演じた最後の吉宗、ということになる。

そして「暴れん坊将軍」といえば、誰もが知ってるあのメロディ。
もちろん本作でも白馬に乗って颯爽と登場するシーンに「待ってました!」とばかりに流れるのだけれど、作曲は菊池俊輔大先生
菊地先生といえばもちろん最初の「仮面ライダー」から「V3」「X」「アマゾン」「ストロンガー」…と「ZX」までの昭和期のライダーを手掛けた偉大なるマエストロ。
なので、やっぱり「ライダー」に菊池メロディは合うんだなあ、例え「暴れん坊将軍のテーマ」であっても。

最初にこれをカルト映画と書いたけど、むしろカオス映画かも。
ライダーと暴れん坊将軍との融合も今一つだし、家族の絆だとかのテーマもなんとなく中途半端だし、多分もっと思い切って色々な要素を切り捨てた方が、映画の完成度は間違いなく上がっていたはず。
でも雑多なところがこの映画の最大の魅力なんだろう。荻野可鈴ちゃんの可愛さに免じて全て許す。

【ひとこと】
TVシリーズからのお約束とはいえ、やっぱり江戸の街に姫路城天守を映し出すのはやめようよ

<過去記事>



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by odin2099 | 2018-08-18 21:20 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

by Excalibur
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