【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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俗に<平成ガメラ三部作>と呼ばれる作品の一作目。
限りなく総集編に近い新作「宇宙怪獣ガメラ」を除けば、昭和期最終作「ガメラ対深海怪獣ジグラ」から四半世紀近く経ってからの復活となります。

e0033570_22304198.jpg冒頭から何かが起ってるという雰囲気作りが見事で、その後は事件が小出しにされ、それに合わせてメインとなるキャラクターたちも無理なく紹介され、そして物語世界に誘われます。

とにかく無駄なシーンがなく、あれよあれよという間に物語世界へドンドンと引き込まれていきますが、謎また謎で引っ張っていくのではなく、情報は逐次提示されていきますので観客が置いてけぼりになる心配は少ないです。

主人公サイドにとって物語を進める上での障壁になる人物も特に見当たらず(立場や意見の相違程度)、余計な寄り道や脇筋もなく、1時間半はあっという間。とにかく無駄のない作品ですね。
怪獣映画、特撮映画ファンのみならず、一般の観客にも技術面だけでなく作品内容そのものが評価されたのも頷ける話です。

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by odin2099 | 2018-10-31 22:41 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
意外な形で登場した「機動警察パトレイバー2」の続編。
この実写版シリーズをずっと見ていた人でも、「パトレイバー2」を見ていないと面白さは半減するだろう。

e0033570_19291627.jpg続編でありながら部分的なリメイクでもあり、似たようなシチュエーション、似たような台詞が頻繁に出てくる。そして物語の比重が若い特車二課のメンバーとよりも、隊長である後藤田に置かれている点でも「パトレイバー2」を踏襲。
そしてあの一件以来消息不明となっている二人の隊長の内、南雲しのぶがキーパーソンとして登場する。

それにしてもアニメーション作品の続編を同一の世界観の中で実写で作った例は、少なくても日本では初めてではなかろうか。
また実写で巨大ロボットというのもレアなジャンルではあるが、こちらはアニメ版と同じく活躍シーンは少ないので、「ロボットアニメの実写版」を期待すると失望するかもしれない。

前作同様に軍事クーデター、テロリストを描いたストーリーで、よく防衛省が製作に協力したなと思うが、おかげで邦画では稀有なポリティカル・フィクションとして見応えのある作品に仕上がっている。

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by odin2099 | 2018-10-30 19:53 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「機動警察パトレイバー」 に続く劇場版第二弾だが、お話は繋がっている訳ではない。
前作を見ている必要は必ずしもないのだが、これまでの「パトレイバー」とは雰囲気もキャラクターデザインも幾分か違うし、主人公は野明や遊馬といった若い二人ではなく、後藤と南雲。多少の予備知識はないと、初見の人は付いて行きにくいとは思う。

e0033570_19292750.jpg物語も、近未来を舞台にしたロボットアニメだと思っているとかなり面食らう。
風景を延々と映し出し、それにダイアローグが被るだけの地味なシーンも多い。
そして描写されるのはクーデターの形を借りたテロ行為。邦画では珍しいと思われるポリティカル・サスペンス物だ。
終盤では組織の本拠へレイバー隊が突入する派手な見せ場も用意されてはいるものの、物語上での必要性は薄く、あくまでアクション映画を盛り上げるための方便、アクセント、テクニックに過ぎない。

そしてラストも何のカタルシスももたらさず、行き過ぎた行為に及んだ主人公たちの「その後」も、決して明るいものではないだろうことを暗示して終わる。
「パトレイバー」としてはラストエピソードになるであろう。
その後の彼らの運命がどうなったのか気になるところではあるが、描かずに終わることで余韻を残した。

しかし、後に意外な形で「その後」が提示される日が来ようとは…。

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by odin2099 | 2018-10-30 19:36 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
いよいよ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」も最終章。
一時はいわゆる<ファーストガンダム>の部分にまで踏み込むような話も聞かれたが、結局は「前史」を描いたところで終了。
もしこのまま「本編」に突入していたならば完結まで何年かかることやら。
「前史」だけで6話分費やしたのだから、<ファースト>の劇場版三部作程度にストーリーを刈り込んだとしても同程度、あるいは余裕で10話越えくらいにはなりそうなので、妥当な判断だったかも。
まあ、それはそれで「安彦良和新解釈版」として見てみたいのだが。

e0033570_22532571.jpg最後ということで、「本編」でメインを張るキャラクターたちが続々と登場。
やっと「ガンダム」の物語が始まるのだな、という期待感もあるが、<ファーストガンダム>とのキャラクターの違いもあって、このまま<ファースト>を続けて見ても違和感の方が強いだろうな、という懸念もある。
コミック版にどの程度忠実なのかはわからないが、幼すぎるガルマ、反対に大人びて見えるアムロ、当初からアムロと衝突しているカイ、etcetc…
やはりこのまま「ガンダム THE ORIGIN」として続けて欲しいものだ。

ところでBlu-rayには例によってオーディオコメンタリーが収録されているが、今回の顔触れは安彦良和、藤野貞義、潘めぐみ、渡辺明乃、福圓美里、新井里美という第一部と、三宅健太、喜山茂雄、一条和矢、松田健一郎、土屋トシヒデ、それに谷口理プロデューサーの第二部との二本立て。
一部は女子会、二部は野郎共が大騒ぎ、とどちらもウルサイウルサイ。
ただ二部のメンバーの方が作品に即したコメントが多かったのは、キャスト陣が出演者でありながら「ガンダム」ファン故だったのだろう。

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by odin2099 | 2018-10-29 22:57 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
先日「宇宙戦艦ヤマト/復活篇」を見直したので、今度は「復活篇<DC版>」を。
<劇場公開版>は<劇場公開版>で捨てがたいのだけれども、どちらがより好みかと問われればこの<DC版>に軍配を上げる。

まず音楽と効果音が差し替えになったこと。これで「ヤマト」ムードが著しくアップ。
効果音は”新生”「ヤマト」なのだから旧作と同じ音にこだわらなくても、と<劇場公開版>を見た時には思ったのだが、やはり耳に馴染みのある音が聞こえてくると断然”燃え”具合が違ってくる。
そして音楽。<劇場公開版>でのクラシック音楽の使い方も興味深いし、一定の効果を上げてはいるものの、宮川泰の、羽田健太郎の音色の刷り込み具合とは比べるべくもない。

e0033570_19505089.jpg物語の面では大きく二点。
一つ目は新乗組員たちの描写が増えたこと。
小林は単なる自信過剰で目立ちたがりの嫌な奴ではなく、彼なりの自尊心、並々ならぬヤマトへの想いを持っていること。上条は上条で、絶対に引けない信念(執念と言っても良いかも)を持ってヤマトに乗り込んでいること。美晴も年長者らしい視野の広さを持っていることなど、キャラクターを膨らませるシーンが多くなっている。

そしてもう一つはハッピーエンドではなくバッドエンドが採用されている点。
地球はブラックホールに飲み込まれ、真田、佐渡、アナライザーたちはその地球と運命を共にする。
SUS国の正体も目的も完全には明らかにされず、雪は行方不明のまま「第一部・完」。
<劇場公開版>ではSUS国を追い払い、ブラックホールの魔の手から地球を救って終わるので、雪の運命を別にすれば一応のハッピーエンドを迎えるので、続編への期待度、その必要性が下がってしまうのだ。
三部作の一作目ということを考えるならば、やはり<DC版>の終わりの方がより相応しいだろう。

ところで現行の「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」が完結した後に、この「復活篇」の続編だかリブートだかが準備されているとの噂がチラホラ聞こえてきている。
確かに宙ぶらりんなままは困るのだが、そうはいってももう公開から十年近く経っているので今更続編というのもどうなのかなという気もしないでもない。
いっそ「2202」以後の時間軸の物語として、この「復活篇」ベースの物語を再構築してみては?とも考えるのだが、さて如何なものだろう。

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by odin2099 | 2018-10-29 19:55 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
新生<スター・トレック>の第三弾。
前作ラストで調査飛行に旅立ったエンタープライズ号のその後の物語。
前作前々作ではギクシャクしていたメインクルーたちも、今はすっかり家族の一員といった雰囲気。
ところがエンタープライズ号は最大の危機を迎え、クルーたちは散り散りバラバラ。
そんな中でのサバイバル劇を描いている。

e0033570_12373815.jpgカーク、スポック、マッコイのトリオが中心にはなるものの、ウフーラもスコットもスールーもチェコフもその他大勢にはならず場を盛り上げてくれる。
既に出来上がったメンバーの安心感、安定感のあった旧TOSクルーとは違い、現在進行形の、この先どんな化学反応を見せるかわからない不確定要素に満ちた新クルーたちだが、少しずつ築き上げてきた絆の強さを再認識させてくれる物語になっている。

ラストシーンでは新エンタープライズ号を与えられ、船を下りる決断をそれぞれ撤回したカークとスポックを含めたクルーたちの次なる冒険を早く見せて欲しいところだが、前述の通り何通りかのプロットは用意されているものの契約問題がこじれてペンディング状態なのがもどかしい。
このまま打ち切り、立ち消えにならず何とか再開に漕ぎつけられないものだろうか。

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by odin2099 | 2018-10-28 12:41 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
<ハリー・ポッター>7作目で「完結編」の「前編」。

いよいよ最終決戦に向けて新キャラが次々と登場、過去作のキャラも続々と顔を揃えるものの、大半は数分以内の出番で退場という贅沢な超大作。
その分ハリー、ロン、ハーマイオニーの主役トリオに割り振っているのでお話としては見やすいものになっているし、それだけ3人が俳優として成長したという証でもある。

e0033570_12081865.jpgハリーは髭が濃いし、ハーマイオニーのドレスから覗く胸元は成長してるし、ロンは…ちょい老けたな。
ドラコもすっかりおっさん臭くなっちゃってるし、ジニーはセクシーに。ハリーに「ドレスのジッパーを上げて」と頼むシーンなんか背中全開でかなりドキドキ。

ドキドキといえば、ロンの妄想?シーンに出てくるハリーとハーマイオニーがなかりヤバい。
二人が全裸(に見える格好で)抱き合って濃厚なキスを交わしてるのは些かやりすぎじゃないのかねえ。「完結編」ではロンとハーマイオニーのキスシーンがかなり話題になっていたけど、その前のこちらの方がもっとエロい。

先にこの映画は「見やすいものになっている」と書いたけれど、実はお話そのものはわかりづらい。
分霊箱の謂れについては前作で語られているけれど、急にニワトコの杖だ、死の秘宝だと言われましても「???」。
大体グリンデルバルドって誰だ?――ってなもん。

原作小説を読み返すと、ローリング女史は第1巻の段階でかなり綿密に伏線を張っていたことがわかるのだけれど、映画版ではそれが上手く拾われてるわけでもなし。
なのでずーっとシリーズを見続けてきた人でも、「あれ?途中で何作か見逃したか?」という気分にもなりかねない。
もし将来的に<ハリー・ポッター>の再映像化、なんて企画が持ち上がったとしたら、そこら辺は上手く処理して欲しいところだ(原作となる小説が現在進行形の中で作られた映画だから仕方ないんだけど)。

まあそれとは別に90~120分程度で、映画版8本を再編集した「総集編」も見てみたいんだけどなあ。

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by odin2099 | 2018-10-27 12:13 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
第六章の公開も近づき、というか既に試写会や先行上映で見ている人もいるが、こちらは自然体で一般公開を待っている状態。その前に第五章をお浚い。

収録されているのは第15話から18話までの4話分で、主役はほぼアベルト・デスラー。
「2199」では訳の分からない行動をとり、単なる狂信的な独裁者かと思えたデスラーが、実は複雑な家庭環境の上に、彼なりに滅びゆく運命にある故郷ガミラスのことを本気で憂え、良かれと思って実行に移していたことがわかる、いわば「デスラー復権編」。
まあ良く辻褄合わせをしたな、というのが正直なところではあるが。

e0033570_11575915.jpgそして”謎の男”クラウス・キーマンの正体が、二重三重に明らかになる。
その本名はランハルト・デスラー。
キャラの初お披露目の頃から「デスラーに似てる」「同一人物?」「クローン?」などと騒がれていたけれど、結局はアベルト・デスラーの甥ということに落ち着いた。
ただ叔父の行動に同調するかに思えて実際は反対派?に与しているようでもあり、その本心はなかなか明らかにされない。

そして言葉は悪いものの、この二人のデスラーと地球人、それにガトランティス人を手玉に取り、翻弄しているようにも見えてしまうテレサは、反物質世界の人間で我々とは相容れない「さらば」のテレサとも、より人間らしく、ピュアな少女のようでもあった「ヤマト2」のテレサとも違う、神にも等しい高次元の存在とのことで、今後の物語への関与の度合いが全く読めない。旧作で言えば”宇宙の女神”という点ではクイーン・オブ・アクエリアスに近いだろうか。

一方、ヤマトとデスラーを他所に、ガトランティスと地球艦隊は一大決戦を迎え、双方物量戦に突入。
そこへ再び突きつけられる「悪魔の選択」。変なフラグが立ちまくりで、どうにも望まない方へ望まない方へと舵を取る今回の「ヤマト」。残り二章、果たして納得いく結末を見せてくれるだろうか。
――難しいだろうなあ……。

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by odin2099 | 2018-10-27 12:02 | ビデオ | Trackback | Comments(0)
e0033570_21534021.jpgこちらは劇場版「ウルトラマンコスモス」第3弾の併映作品となった円谷プロ40周年記念作品。
前年に公開された「新世紀ウルトラマン伝説」が好評だったのだろう。同工異曲の第二弾……と思いきや、全くの別モノ!

前作はシリーズの名場面集、カタログムービーとして愉しめたが、これは無理!
ウルトラマンキング30万歳の誕生パーティーに、ウルトラファミリーや怪獣軍団が勢揃いしてダンスバトルを繰り広げるって段階でもう付いていけない。

前作のエクササイズで嫌な予感はしたんだけど、これを子供たちに躍らせるの?
セクシーダンスとか子供たちは喜ぶの?
しかも踊ってるのはウルトラヒーローたちじゃなく、実はウルトラファンクジャムというダンスユニットで、ホント誰得な映画なんだろ。

翌年も「ウルトラマン」の映画は公開されたけど、これ以降はオマケはなし。
然もありなん。

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by odin2099 | 2018-10-26 22:05 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
「演出」クレジットこそ高畑勲だけど、「原案・脚本・画面設定」が宮崎駿ってことは、事実上限りなく「演出(監督)」に近いってことなんじゃなかろうか。
この肩書、あの某プロデューサーの「企画・原案・製作・総指揮」に匹敵しそう。

e0033570_19533394.jpg空前のパンダブームの中、<東宝チャンピオンまつり>で上映されたこの作品は、一見すると健全な良い子のための名作物という雰囲気があるけれど、中身はかなーりシュール。
ヒロインのミミちゃんは嬉しいことや愉しいことがあると、逆立ちしてパンツ丸見えになっちゃう女の子だし、トトロの原型みたいなパンダの親子(パパンダとパン)も人畜無害なようでいて、図々しく押しかけて来た居座っちゃう厄介者。

で、両親のいないミミちゃんはパパンダをパパと呼び、パンちゃんの方はミミちゃんをママと呼ぶ奇妙な疑似家族が出来上がるんだけど、これもなんだかアブナイ匂いが漂ってくる…。

ところで劇中に登場する駅の名前は「北秋津」。
これって秋津が舞台だったの?!

「北秋津」という駅はないけれど、秋津といえば所沢市だし、周囲には後のジブリ作品に所縁のありそうな場所が沢山。東村山がモデルという説もあるそうな。
やっぱこの作品がルーツなんだろうな。

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by odin2099 | 2018-10-24 20:00 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
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