【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_21351814.jpg元々は、「コマ撮り人形アニメーション」はどうやって作るのか、その製作過程を説明するために用意されたキャラクターであり、実験的な作品だったようですが、主人公であるこまちゃんのあまりの可愛らしさといじらしさに、どうやら人気が独り歩きをはじめました。

「こまねこ」というのも「コマ撮り」する「猫」という意味で、最初の作品もこまちゃんが一生懸命に映画を作る、というお話でした。
この長編版はそれ以外に4つの短編を加え、計5エピソードからなるオムニバス映画です。

久しぶりに見直しましたけれど、やっぱり可愛いな、こまちゃん。
なかなか新作が作られないのが玉に瑕ですが、手間暇かかるのはわかりますけれど、ドンドン新作を作って愉しませて欲しいものです。

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by odin2099 | 2018-11-30 21:40 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
1979年春、ということはTVシリーズ放送開始から一年近く経った時期に公開された劇場版。
TVの方はそろそろ大団円へ向けての幕引きを図ろうかという頃だ。

「スタージンガー」そのものは、「マジンガーZ」以来の東映動画製作、フジテレビ日曜夜7時台放送の番組で、「マジンガーZ対デビルマン」以降<東映まんがまつり>の看板を背負ってきたが、原作者が永井豪から松本零士にバトンタッチしてからは主力の座を他作品に譲るようになり、遂にこの作品が打ち止めとなった。

e0033570_21243401.jpg放送枠としてはこの後も「SF西遊記スタージンガーII」、「円卓の騎士物語燃えろアーサー」と続くものの、それも「燃えろアーサー白馬の王子」を最後に消滅してしまう。
この作品には石丸博也、冨田耕世、富山敬、杉山佳寿子といったレギュラーメンバーに加え、ゲストとして神谷明が出演しているが、このように”日曜7時フジ”所縁のキャストが揃っていると、作品内容以上に感傷的な気分になる。

ただ東映動画製作の松本零士原作作品としては、「惑星ロボ ダンガードA」、「宇宙海賊キャプテンハーロック」、「銀河鉄道999」、そしてこの作品と一通り劇場版が製作されているので、<まんがまつり>の歴史にはしっかと爪痕を残している(残念ながら後続の「新竹取物語1000年女王」や「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」では劇場版が作られていないが、単に人気の低下ということではなく<まんがまつり>自体の性格の変化も一因だろう)。

TVアニメとしての企画が先行し、ある意味”雇われ原作者”というスタンスで関わったためか、「ダンガードA」と「スタージンガー」は長らく松本アニメとしては継子扱いされてきたが、近年では「銀河鉄道999」と融合。陰ながら鉄郎とメーテルの護衛を務めるなど、晴れて<松本零士ユニバース>の住人になったようである。

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by odin2099 | 2018-11-30 21:26 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
アニメ版「GODZILLA」三部作の完結編。

e0033570_19493491.jpg遠い未来の地球を舞台に、実写では描き得ない、アニメーションならではの表現手法で生まれ変わった「ゴジラ」、というような期待も抱いてはいたものの、結局のところ「ゴジラ」でこういう物語をやらなくても良かったのではないか、という居心地の悪さを覚えただけだった。

この三作目では人類はゴジラと対峙しない。前作前々作で執拗にゴジラに挑んだものの完膚なきまでに叩き潰され、もはや人類に残されたのは神に祈ることのみ。アクションを排した長台詞の応酬(というより一方的に語っているだけだが)の上で繰り広げられる宗教問答。

ゴジラと戦うのは邪神、滅びの神ギドラ。しかしゴジラを凌駕するギドラの圧倒的な力に共感することは出来ない。ギドラに縋るということは自らをゴジラ以上の怪物と成すことだからだ。
その人類にとっての最後の頸木がモスラ。
新しい物語を紡ぐはずが、やはりモスラやギドラといった存在に頼らなければならなかったのには大いに失望させられた。

幽かな未来、希望の象徴としての原住民との間に子を成しながら、古き改めるべき世界の十字架を背負い、恋人の亡骸と共に散華する主人公の姿は矛盾と欺瞞に満ちている。これでは途中で否定された殉教者の役割を自ら望んで務めることになりはしないか。

明年には再び海を渡ってゴジラが現れる。
旧き躯を捨て、喝采を持って次なるゴジラを待ちたい。



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by odin2099 | 2018-11-29 19:53 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「ウォレスとグルミット」シリーズの第1作。

チーズを切らしてしまったウォレス。
どうしてもチーズを食べたい。
そうだ、月にはチーズがある!
ということでグルミットを助手に、自らロケットを作って月旅行へ。

e0033570_22275619.jpgなんで月へ向かうかというと「月はチーズで出来ている」から。
これ、欧米人には違和感ないのかもしれないけれど、日本人にはわからない感覚だろうね。
反対に「月ではウサギが餅つきしてる」というのは、欧米人には理解できないだろうけど。

それにしてもウォレスのバイタリティは凄い。
手作りロケットで月へ行くなんざ荒唐無稽以外の何ものでもないんだけど、以前にも書いたようにこのジュール・ヴェルヌ風の世界観、決して嫌いじゃないな。

ところでウォレスの声というと萩本欽一か津川雅彦。
上手い下手以前にもどっちも好きになれないのだけれど、実は未ソフト化の辻村真人ヴァージョンもあるのだとか。
そっちはどうなんだろう?是非とも聞いてみたい。

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by odin2099 | 2018-11-28 22:33 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
劇場版「機動戦士Zガンダム」三部作の完結編。
TVシリーズの3クール目から4クール目を1時間半で一気に見せる。

サラ・ザビアロフとカツ・コバヤシ、カミーユ・ビダン、それにパプテマス・シロッコの関わり合いを大きく取り上げたので、割を食ったのがロザミア・バダムとフォウ・ムラサメ。
特にロザミアはカミーユとどこでどういう接点があったのかわからないまま、最終決戦でカミーユに助力する羽目に。

レコア・ロンドとエマ・シーンの比重も大きいが、相変わらずレコアがエゥーゴからティターンズ(というよりシロッコ)へ鞍替えした理由がわかりづらいし(一応クワトロ・バジーナとの溝が出来て行くシーンは盛り込まれているが)、エマとヘンケン・ベッケナーとの関係にも時間が割けなかったようで、どちらもTV版を見ていない人には些か不親切である。

e0033570_20112341.jpgまたこの劇場版では早い段階でカミーユたちがクワトロ=シャア・アズナブルであることを知っているからなのか、議会でクワトロが自らをキャスバル・ダイクン=シャアだと名乗るシーンがない。
エゥーゴの勢力拡大を目論んだこの議会演説を成功させるため、アムロ・レイがカミーユと共に議事堂を守るべく奮闘するシチュエーションが個人的には好きだったので、それが割愛されたことには落胆した。

その分シロッコとハマーン・カーンの描写が際立っているのならば良かったのだが、やはりこの二人に関しては移り気の日和見主義者に見えてしまうのが惜しい。
シロッコ、ハマーン、そしてシャアの3人の立ち位置がハッキリと見えれば「Zガンダム」の物語上の構造もわかりやすくなり、より作品を万人が愉しめるようになったのではないかと思うが、多くを語らずに見せることを選んだのだろう。

カミーユは精神崩壊を起こすことなくシロッコを屠り、ハマーンはミネバ・ザビを伴い一時退却、そしてシャアは行方不明。
最後にはカーテンコール宜しくアムロ、フラウ・コバヤシ、キッカ・コバヤシ、レツ・コバヤシ、ミライ・ノア、カイ・シデン、それにセイラ・マスも顔を見せてハッピーエンド(あれ?ハヤト・コバヤシは?)。
「機動戦士ガンダムZZ」にも「機動戦士ガンダム/逆襲のシャア」にも繋がらず宇宙世紀の輪を断ち切って、「機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)」の完結編として機能してしまった本作を、さてどう扱ったら良いものやら。

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by odin2099 | 2018-11-28 20:15 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20042787.jpgG12サミット開催を目前にし、イギリスは大規模なサイバー攻撃を受けてしまう。現役スパイの情報も漏洩してしまったため、MI7は引退したエージェントを招集。そして選ばれたのは今は教師として隠遁生活を送っていたジョニー・イングリッシュだった。
かつての部下ボフを呼び戻したイングリッシュは、ハイテク装備を拒否しアナログで任務に挑む。その捜査線上に浮かび上がったのがアメリカのIT長者ヴォルタ。だが首相はイングリッシュの言葉に耳を傾けないどころか彼をイギリスの救世主と崇め、サイバーセキュリティの担当者にしようとするのだった。

「ジョニー・イングリッシュ」は大ヒット、「ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬」はアメリカでこそ大コケしたらしいが全世界的には前作並み、ということでめでたく実現したシリーズ第3弾。
今回も安定したベタなギャグが満載。どういうオチがつくか先が読めるのだけれども、それでもあまりのバカバカしさについついニヤニヤしてしまう。

そして英国首相役のエマ・トンプソンと謎の女オフィーリアを演じたオルガ・キュリレンコが良い。
「慰めの報酬」で本家007シリーズのボンドアクトレスだったのが10年前。とてもアラフォーには見えないキュート&セクシーさ。こりゃイングリッシュならずともメロメロになってしまいそう。
また1作目のパートナーだったベン・ミラーが、再びイングリッシュの相棒に復帰してくれたのも嬉しい。

引退したとはいえ、今回のようにいつ何時非常呼集が掛るかもしれないのが国の英雄、女王陛下のエージェント。この調子で4作目、作って欲しいもんだ。



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by odin2099 | 2018-11-27 20:06 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
「走れメロス」を原案にし、イラクで長期ロケを敢行した東宝と三船プロ合作の冒険活劇。
この3年前に公開された「大盗賊」の続編的内容で、監督の谷口千吉、主演の三船敏郎をはじめとして主要なスタッフ、キャストはそのまま続投している。
音楽は佐藤勝から伊福部昭にバトンタッチ。「大盗賊」のような大掛かりな特撮シーンはないので、「特技監督:円谷英二」のクレジットはない。

e0033570_22332782.jpg安土桃山時代のお話だった「大盗賊」と違いこちらは時代を遡って奈良時代のシルクロードが舞台だが、有島一郎(仙人)、天本英世(魔法使いの老婆)、佐藤允(海賊ではなく今回は盗賊)はほぼ同じ役どころ。
「大盗賊」では悪役だった中丸忠雄や田崎潤が善人で、若林映子が悪女だったりと立場が逆転しているのも見比べると面白い点で、特に若林映子は前回同様にお色気担当だが、出番も増え衣装の露出度も高くなっている。

ただ残念ながら映画としては「大盗賊」ほど面白くはない。
魔術VS妖術のぶつかり合いもなければ、終盤を除けば世界のミフネも大暴れというほどでもないし、そもそも「奇巌城」ってどこなんだ?というくらいお城のセットに魅力もない。
全体を通して「冒険」とも程遠いし、これでは題名に偽りあり、である。

ところでTVシリーズ「ウルトラマン」の第7話「バラージの青い石」は、この作品のオープンセットを借りて撮影されているのは有名な話だが、出演者として黒部進と桜井浩子が仲良くクレジットされてるのは偶然?



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by odin2099 | 2018-11-26 22:36 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
”新訳版”「機動戦士Zガンダム」の第二章。

e0033570_20252446.jpg今回は2クール目から3クール目にかけてのエピソードを大胆に取捨選択して構成。
結果としてカミーユがロザミア、フォウ、サラといった強化人間に翻弄されてばかり、”カミーユ女難”編といった按配になってしまった。
情緒不安定な女性キャラばかりが出てくるので、全体的に似たようなトーンのシーンが占めているのは一本の映画として見るとマイナス要素で、ボーっと見ているとロザミアとフォウが同一キャラに見えてしまうんじゃなかろうか。

またアムロの出番があまり削られていないこともあって、時にはカミーユ以上にアムロが主人公っぽく見える。ブライトやハヤト、ミライの出番も残されているのは「ファーストガンダム」ファンには嬉しいところ。

その一方、サラを通じてだがレコアとシロッコの間に何とかフラグを立てようとしているが、あまり上手い伏線の張り方とは思えない。というより全体として削られたり絞り込まれたり丸ごと割愛されたストーリー、シチュエーション、シーンが多過ぎるので、前作に比べて「一見さんお断り」ムードが高まってしまったのは以前指摘した通り。

ラストにハマーン率いるアクシズ勢力が割って参入。物語はいよいよ完結編へと向かう。
それにしてもジェリドって、この映画版じゃ一つも良いところがないな。大言壮語してるがカミーユにやられてばっかりだ。

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by odin2099 | 2018-11-26 20:27 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
** ネタバレ注意! **

闇の魔法使いグリンデルバルドは案の定逃亡し、支持者を集めていた。

ニュートはベストセラーになった著書を直接ティナに渡そうと渡航許可を求めるが、ニューヨークでの大騒動の一件を持ち出し、魔法省は許可を出さない。闇祓いであるニュートの兄テセウスに協力すれば、との条件を持ち出すが、それは実は生き延びていたクリーデンスの身柄を確保せよとのものだった。ニュートはそれを断る。その魔法省でニュートは今はテセウスの婚約者となった友人リタと再会し、気まずい雰囲気に。

クイニーによって記憶を取り戻したジェイコブがニュートの元を訪れ、クイニーと結婚すると宣言。しかしそれは魔法使いと人間の結婚を禁じられたクイニーが魔法の力で言わせたもので、それをニュートに指摘されたクイニーは一人、姉のティナがいるフランスへと旅立つ。リタの婚約相手がテセウスではなくニュートだと勘違いしたティナは、傷心のまま仕事でフランスに滞在しているのだった。

そんなニュートの前にダンブルドアが現れ、グリンデルバルドを倒すために協力して欲しいと申し出る。グリンデルバルドはフランスにいるというのだ。ニュートは逡巡するものの、ティナがフランスにいることを知るとジェイコブと共にフランスへと飛ぶ決心をする……。

e0033570_19072388.jpg<ハリー・ポッター>シリーズの前章にして、「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」の続編。
ニュート、ジェイコブ、ティナ、クイニーのメインキャラクター4人は揃って続投となった。
正直言うとティナ以外のキャラクターを続編に絡めるのは難しいのでは?と思っていたのだが、メインストーリーにガッチリと食い込ませてきたのには驚いた。

前作では心を通わせた程度の描写だったニュートとティナが相思相愛。といってもコミュ障気味のニュートが自分の気持ちをハッキリ伝えることはなく、ティナはティナでリタに嫉妬し当て付けに別人と付き合ったりと行動がストレート。将来的にこの二人は結婚するという設定らしいが(その二人の孫が”不思議ちゃん”ルーナ・ラブグッドと結婚する)、これからのシリーズの中で二人が不器用乍ら愛を育んでいく様も見られるのだろう。

この二人と対照的な展開になっているのがジェイコブとクイニー。人間と魔法使いの恋を禁じられた世界で苦悩するクイニーは、グリンデルバルドの思想に感銘を受け、遂にその軍門に下る。彼女を愛しつつもその決断を支持できないジェイコブは彼女とは別の選択を。この二人がどういう結末を迎えるかで、シリーズ全体のトーンが決まるように思う。

<ハリー・ポッター>とのリンクも少しずつ明らかになる。
まずクリーデンスと逃避行を共にする美女がナギニ。<ハリー・ポッター>ではヴォルデモードの分霊箱の一つとなった大蛇が、元は変身能力を持った人間であったとは。
演じるのはクローディア・キム。どこかで見たことが、と思ったら「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でチョ博士を演じたキム・スヒョンのことだった。
物語終盤で、グリンデルバルドに心酔しその陣営に加わったクリーデンスとは袂を分かったが、今後彼女が如何にして大蛇そのものと化し、ヴォルデモードの配下になったのかのドラマは興味深い。

「賢者の石」を作ったとされるニコラス・フラメルも意外な形での登場で、今回が単なる顔見せではないのであれば、今後のシリーズでも重要なポジションになるのだろう。特に不老不死をもたらすという「賢者の石」は、やがて姿を見せるであろうヴォルデモードを通じて両シリーズの橋渡しをするキーアイテムとなるかもしれない。ちなみにあまり知られていないようだが、錬金術師であったかどうかは兎も角としてニコラス・フラメルは実在の人物でもある。

そしてアルバス・ダンブルドア。
ジュード・ロウが後にリチャード・ハリスやマイケル・ガンボンになるとは到底思えないが、やはりこのキャラクターが出てこないとお話が進まない。全てを語らず思わせぶりで、自分は動かず(動けず?)他人を使役するというポジションは既に確立。ある意味で人たらしの名人なのかも。そしてチョイ役ながらも登場のマクゴナガル先生とは、もう良いコンビネーションを発揮している。

”最強の魔法使い”と言われながらもグリンデルバルドとの直接対決を避けているが、終盤でその理由が判明。その頸木から解放されたことで次回作以降は両者の対決色は否でも高まっていく行くのだろう。なにせ今はグリンデルバルドが所有しているニワトコの杖、ダンブルドアが彼との対決に勝たなければ所有権は移転しないのだから。

そのダンブルドア絡みで最大の衝撃となったのがクリーデンスの正体。
序盤でリタ・レストレンジの弟ではないかということが提示され、その謎解きが映画全体の柱にもなっていたのだが、最後の最後に明かされたのが、実はアルバス・ダンブルドアの弟アウレリウスだったということ。

公式にもアルバスの兄弟は弟アバーフォースと妹アリアナの二人だけとされており、如何なる経緯でグリンデルバルドがそれを知ったかも謎。もちろんグリンデルバルドが嘘を吐いているのかもしれないが、事実だとするとアルバス自身も弟の存在を知らないのかもしれない(母親が亡くなった時期から推測すると異母兄弟の可能性が強い)。原題の”Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald”にそこまでの意味は読み取れないが、邦題にある「黒い魔法使いの誕生」という思わせぶりな一文は、クリーデンスを指していたのだろうか。

謎が謎を呼び、前作にあった「魔法動物を使った愉快な冒険」の側面は早くも影を潜め、<ハリー・ポッター>では4作目5作目あたりから顕著になった暗くて重たいトーンが、このシリーズではこの時点で露わに。先が気になるシリーズがここにまたひとつ誕生した。
順当に行けば完結は6年後。出来ればハッピーエンドを迎えて欲しいものだが、<ハリー・ポッター>を見る限りあまり期待は出来ないかも。

【ひとこと】
若きグリンデルバルトを演じたのは「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」と同じジェイミー・キャンベル・バウアー。
今のところ両シリーズで同じ役を演じた唯一の俳優だ。



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by odin2099 | 2018-11-25 19:11 |  映画感想<ハ行> | Trackback(3) | Comments(0)
ハウルの動く城」、「ゲド戦記」、「借りぐらしのアリエッティ」、「思い出のマーニー」と続いたスタジオジブリの英米児童文学映像化シリーズのいわば番外編。
自他共に認める(?)ジブリの後継者スタジオポノックの第1回作品が、「アリエッティ」と「マーニー」を手がけた米林宏昌監督のこの「メアリと魔女の花」というワケ。
「アリエッティ」と「マーニー」は舞台を日本に移した翻案だったが、こちらは原作通り?

e0033570_10132305.jpg主人公のメアリは悪い子じゃないんだけど、色々なものに興味を持って首を突っ込み、その都度失敗したり事態を悪化させたりするメイワクな存在。
すぐ反省する素直な性格なのはわかるけれど、この物語だって極論を言えば、自分でトラブルを招き寄せ、そして悪い方へ悪い方へと引っ張って大騒ぎになっただけ、とも言える。共感は出来ないなあ。

キーパーソンとなる先代魔女も肝心な時の助けにはならないし、悪役となるマダムとドクターも、本来なら「憎めない悪役」か「実は善い人」ポジションを担いそうなところがどっちつかず。これならいっそ「憎まれ役」に徹していれば良かったのでは?と思ってしまう。
ピーターも「最初は嫌な奴」でも徐々に好いムードになり「最後は王子様」キャラとして作られているんだろうけど、掘り下げが足りない。結局のところどのキャラにも感情移入できないのが残念。

スタジオポノックの次回作(長編作品)はまだ発表されていないが、この作品に続く新たな英米児童文学クラッシュ…ぢゃない映像化シリーズの立ち上げなるか、興味津々。
それとも本家スタジオジブリの方でシリーズ復活するかな?

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by odin2099 | 2018-11-24 10:16 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
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