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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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ガメラ/大怪獣空中決戦」、「ガメラ2/レギオン襲来」に続く<平成ガメラ>三部作の完結編。
1作目が怪獣映画、2作目が戦争映画とすると、この3作目は伝奇モノ?
三部作と一括りにされ、SF映画としても評価されているこの<平成ガメラ>だが、実は一作一作はかなりバラエティに富んでおり、改めて20世紀の終わりを飾るに相応しい作品群だったのだなあと思う。

e0033570_21253825.jpg公開から既に20年を経ているが、クライマックスが古都京都に設定され、更にガメラとイリスの最終決戦が、まだオープンしたばかりだった京都駅ビルを舞台に行われるせいか、ビジュアル面でも古さを感じさせない。
この作品に続く「ガメラ」がなかなか作られないこともあって、今なお現役感が漂っている。

ただ物語上のマイナス面として、メイン格の登場人物が多すぎて散漫な印象を与えてしまうのは、以前指摘した通り。
中でも勿体ないなあと思うのが、山咲千里扮する”謎の美女”朝倉美都。
古から代々続く巫女の末裔といった役どころだが、彼女が本当にイリスと関係を持ってたのかが不明なので完全に浮いているのだ。

平たく言えば、ヒロイズムに酔い痴れてるだけの勘違いオバサン(失礼!)にしか見えない。彼女と、結果的にイリスと融合することになった少女・綾奈との確執というか対抗意識みたいなものがもっと前面に出たならば、もう少し盛り上がり方も違ったように思う。
もっともそれが”怪獣映画”に求められる盛り上がり方かというと、些か疑問ではあるが。

この6年後の2006年には続編ではなく仕切り直しの映画「小さき勇者たち/ガメラ」が公開され、また2015年には「ガメラ生誕50周年記念」として、新作映画のパイロットフィルムを思わせる映像がWeb上で発表されたりもしたが、その後は音沙汰なし。
来年は生誕55周年、そろそろ新しいガメラをスクリーンで見たいものだ。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-07-25 21:31 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19144575.jpg全世界でヒットした、イギリスはBBC製作のネイチャー・ドキュメンタリー「アース」の、10年ぶりに作られた第2弾で、イギリスと中国の合作作品。

日本では昨年暮れに公開されたが、上映劇場が少なく都合がなかなかつかずに見送っていたものを、ソフトがリリースされたのでようやく鑑賞。
オリジナル版はロバート・レッドフォードがナレーターを務めているが、日本語版は佐々木蔵之介が担当。

「あなたが過ごす一日は彼らと同じ一日」というコピーが付いているが、太陽が昇り、沈み、そして夜が訪れるという流れの中で、世界各地の様々な生き物を紹介していく、という構成になっている。
ということで、「アース」というタイトルは冠さなくても良かったのではないかと思うほど共通点はない。

中国の朝、早くに目が覚めるジャイアントパンダ。
アフリカ大陸では、夜通し狩りをしていたサーバルが、最後のデザートに、とばかりにネズミを襲う大ジャンプ!
ガラパゴス諸島では、太陽エネルギーを溜めないと動けないイグアナが日光浴。その傍らでは今しも新しい命が誕生していくますが、孵化したばかりのイグアナの赤ちゃんに迫るヘビの魔手!
サバンナで試練にさらされるシマウマの母子。
太陽が勝利を収め、凍った海の割れ目から姿を見せるイッカク。
縄張りとメスを求めて西部劇のような決斗を繰り広げるキリン。
我々と似たような暮らしを送るマッコウクジラ。
危険な子育て中のペンギン、etcetc

ヒグマのダンス、ナマケモノの泳ぎ、ハチドリとミツバチの水入りの勝負、たった一日だけの生涯を送るカゲロウ、といった姿は正にアメイジングですが、美しい映像は睡魔をもたらすのも必定。
眠れない夜にはお勧めの一篇かと。



by odin2099 | 2019-07-24 19:18 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
今度はBunkamuraザ・ミュージアムへ行ってきました。
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休みの日、しかもお昼過ぎに行ったらドチャクソ混んでた。
土地柄ってこともあるのかもしれませんが、若い女性がかなーり多い。
ミュシャって人気がありますねえ。
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今回の催しがユニークなのは、ミュシャの作品(一部撮影可能!)だけじゃなく、ミュシャが影響を受けた作品、そしてミュシャが影響を与えた作品も展示されてること。
ジョー・ケサダの「デアデビル」や「ウルヴァリン」などのアメコミもあれば、日本からは水野英子、山岸涼子、更には天野喜孝出渕裕まで…!
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「ファイナルファンタジー」や「アルスラーン戦記」「ロードス島戦記」などのイラストも、ミュシャと並んで掲示されてるのは凄いですが、確かに一緒にあってもさほど違和感はありませんな。
そういや「グイン・サーガ」の表紙イラストもありましたが、何故か作品名表記がなく単に天野さんのオリジナル作品扱いになっていたのが解せません。
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今年は没後80年だそうですが、全然古さを感じませんね。
今の時代にも全く遜色ない色使い、そしてモダンな線です。


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by odin2099 | 2019-07-23 18:49 | ミュージアム・イベント | Trackback | Comments(0)
原子物理学の権威ラドクリフ博士が何者かに誘拐された。
英国国防省のロス大佐は、陸軍軍曹のハリー・パーマーをドルビー少佐麾下の秘密情報部へ転属させ、事件を担当させることにした。
調査を進める中で、高名な科学者を誘拐し東西両陣営に金次第で売り捌く謎の組織の存在が浮上。手掛かりを求めるうちに、パーマーの同僚やCIAのエージェントが次々と命を落とし、パーマー自身も捕えられてしまう。

e0033570_19274556.jpgレン・デイトンの小説「イプクレス・ファイル」を、シドニー・J・フューリーが監督。
出演はマイケル・ケイン、ナイジェル・グリーン、ガイ・ドールマン、ゴードン・ジャクソン、スー・ロイド、フランク・ガトリフら。

この「イプクレス・ファイル」、イアン・フレミングの「007」シリーズのアンチテーゼとして書かれたとのことだが、「007」シリーズのプロデューサーの一人ハリー・サルツマンが気に入り、編集のピーター・ハント、音楽のジョン・バリーら「007」所縁のスタッフを起用して映画化することに。

派手なアクションやギミック満載の小道具といったガジェットが魅力の「007」に対し、こちらは画面の色調も抑え地味でリアルな描写が特徴。サルツマンとしては「007」もこのようなシリアス路線で行きたかったようだが、もう一人のプロデューサーであるアルバート・R・ブロッコリは娯楽路線を主張して意見が対立。やがてサルツマンは「007」シリーズから身を引くことになってしまう。

スーパーで買い物をし、高級ではないアパートに住み、自分で料理を作って食べるハリー・パーマーは、ジェームズ・ボンドのようなゴージャスなスーパースパイとは大違い。
お話は組織内部に裏切り者が?!というパターンなのだが、ハリーの周囲の人間が皆胡散臭く見え、ハリー本人も強いんだか弱いんだか、凄腕なんだか抜けてるんだかなので感情移入しにくい。
作品内容は高く評価されたそうで続編は製作されたし、「オースティン・パワーズ」「キングスメン」らフォロワーもいるけれど、「007」と肩を並べるというレベルには至らなかった。

個人的にも「007」の明瞭さの方が好みで、20年以上前に一度見ている作品なのだがほぼ記憶になく、途中に何度か睡魔に襲われた。
ちなみにこの「国際諜報局」と同年に公開されているのが「サンダーボール作戦」で、どっちが単純に愉しめるかというと、やはり…?



by odin2099 | 2019-07-22 19:31 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_09522398.jpg1969年7月20日、アポロ11号は月に着陸したが、それから50年、全編当時の記録映像のみで構成されたドキュメンタリー映画が公開された。

ナレーションはなし、テロップも必要最小限、音声は飛行士と管制官とのやり取りと、報道機関のアナウンスのみ。

これまでにも幾つかアポロ計画を取り上げたドキュメンタリーを見ているので、見覚えのある映像も多いが、打ち上げから帰還までの大まかな流れを頭に入れておかないと多少混乱するかもしれない。

また専門用語が飛び交う字幕を追うのは一苦労で(しかも訳されていないやり取りもある)、会話とテロップが重なってしまうと事実上両方を読むのは不可能に近いと思うが、それでも50年前とは思えないほど古びていない”生の映像”の迫力は捨てがたい。

公開劇場が少なく、しかもスクリーンの小さいところが多いようなのが残念だ。



by odin2099 | 2019-07-21 09:58 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
ハシゴの3館めは国立西洋美術館。
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こちらは「特別展 三国志」のチケットで割引入場。そうなんです、3館で相互割引サービスをやっているのです。
なので、どうせ行くなら一気に制覇する方がお得!(でも疲れる)
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「恐竜博」「三国志特別展」という順番に回ると観客の年齢層が徐々に上がっていくのがわかります。
こちらには子どもの入場者、いませんでした。混み具合は…平日の午前からお昼過ぎにかけての割になかなかです。本格的な夏休み突入前でまだ良かったなあ。
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ここの展示は正に圧巻です。
マネとかモネとかルノワールとかロダンとかゴッホとかクールベとかドガとか、下世話な表現をするなら西洋絵画のオールスターズの作品が所狭しと展示されています。
以前にも常設展示で見た作品もありますし、美術の教科書やガイドブックの類でしょっちゅう目にする有名作品も並んでいます。
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ただ、一つ問題があるとすれば、これは松方幸次郎という個人のコレクションだということ。
西洋美術史の流れに沿って、というよりも、いつどこで入手したか、に重きを置いた展示なので、膨大な作品量に圧倒されはするものの、要はバラバラなので全体として印象に残りづらくなってしまっている、ということでしょうか。まあ自分が不勉強なせいも多分にあるのではありますが。
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↓これは撮影可能ゾーンにあります。
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3館廻ったと言っても結構駆け足だったので、疲労感はそれほどでも。
しかしそれもこれも本格的に夏休みに突入する前の平日だったからでしょうなあ。
これから出かける予定の方、ご健闘をお祈りいたします。



by odin2099 | 2019-07-20 12:15 | ミュージアム・イベント | Trackback | Comments(0)
続いてやってきたのは東京国立博物館平成館。
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「恐竜博2019」のチケットを見せると、入場料が割引になります。
恐竜博ほどじゃありませんが、こちらにも結構子どもがいました。
みんな「三国志」、知ってるのかなあ。
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「プロローグ 伝説の中の三国志」、「第1章 曹操・劉備・孫権英傑たちのルーツ」、「第2章 漢王朝の光と影」、「第3章 魏・蜀・呉 三国の鼎立」、「第4章 三国歴訪」、「第5章 曹操高陵と三国大墓」、「エピローグ 三国の終焉ー天下は誰の手に」に分けられ、「人形劇 三国志」で実際に撮影に使われた人形や、横山光輝の漫画「三国志」の原画と一緒に出土品が展示されています。
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最大の目玉が曹操高陵からの出土品で、中国国外に持ち出されるのは今回が初めてだそうで。
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会場内の一区画が曹操高陵の実寸際現に使われています。
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三国志の世界も今なお新発見があり、ワクワクさせてくれますね。
同時期のわが日本はそれこそ邪馬台国の時代ですが、こちらは新説は出てくるものの決定打には欠けるようで。
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先日、百舌鳥古墳群の世界文化遺産への登録が決定しましたけど、発掘調査が行われたり、内部が一般公開されるわけでもなし。
日本史の常識を覆す世紀の大発見!…なんてものは期待出来そうもありません。
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続きます。



by odin2099 | 2019-07-20 12:14 | ミュージアム・イベント | Trackback | Comments(0)
変則的(?)夏休みの一日を使い、先日上野公園に行ってきました。
展覧会のハシゴです。
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まず最初は国立科学博物館の「恐竜博2019」。
「恐竜博」、行くのはちょっと久しぶりだな。
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最初に出迎えてくれるのは、日本初上陸!ディノニクスのホロタイプ標本。
世界に一つの貴重なものだそうです。
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巨大な前足だけが見つかったという、謎の恐竜デイノケイルスの展示もあります。
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近年ようやく頭骨が見つかったらしく、それらも含めて世界初公開だとか。
もう今更新種の恐竜なんて見つからないんじゃないの?
…と思ったら大間違いなんですね。
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タルボサウルスやティラノサウルスの全身復元骨格もありましたが、子どもの頃、日本には大した恐竜がいなかったと聞かされ、ガッカリした覚えがあったんですけど、いつの間にか日本は恐竜王国と認識されるようになってるんですな、オドロキ。
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そんな国内の恐竜の中では、北海道で発見された”むかわ竜”が東京に初上陸!
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なんだ、こんな大型恐竜いたのか?!
いやー、恐竜の世界は日進月歩で奥深いです。
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上野公園の徘徊はしばらく続きます。
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ちなみに来年公開の劇場版「ダーウィンが来た!」第2弾は、恐竜がテーマだそうです。
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by odin2099 | 2019-07-20 12:13 | ミュージアム・イベント | Trackback | Comments(0)
イオン・プロ製作の<ジェームズ・ボンド>シリーズの第4弾。

イアン・フレミングは映画用のストーリーをケヴィン・マクローリーやジャック・ウィッティンガムらと考案。その後ウィッテンガムが執筆した脚本を無断で小説化したことで裁判沙汰に。それがこの「サンダーボール作戦」。
これは後々までシリーズに影を落とすことになる。

さて、今回はプールに海にと水中撮影がメイン。
正直言って水の中でのアクションはモタモタしているし、おまけにそこに流れるBGM(通称”007”と呼ばれる曲)もわざわざスローアレンジ。
シリーズの中では割と長めの上映時間だが、ここをもう少しテンポ良く刈り込めればもっと面白くなったのでは?と思う。

e0033570_21561012.jpgボンドガールは充実。
序盤だけの登場乍らボンドとのラブシーンが印象的な看護婦役のモリー・ピータース、ボンド殺害の命を受けたセクシー悪女のルチアナ・パルツィ、中盤から登場するボンドの助手マルティーヌ・ベズウィックは短い出番であっけなく退場してしまうのが勿体ないし、正ヒロインとなるクロディーヌ・オージュは可憐でありながら時折妖艶さを感じさせる、といった具合。

全裸のはずのルチアナ・パルツィが、バスタオルを巻きながらバスタブから出てくると何故かパンツを穿いているという不自然さはあるものの、最初にボンドとベッドを共にするモリー・ピータース共々上品なヌードシーンと言えよう。
クロディーヌ・オージュも度々抜群の水着姿を披露してくれるし、眼福眼福。

さて現在はシリーズ25作目を撮影中だが、ジェームズ・ボンドは引退。代わって黒人女性のラシャーナ・リンチ演じる新キャラクターがコードネーム”007”を襲名していることが明らかにされ、色々と物議を醸している。

”007=ジェームズ・ボンド”は白人のイギリス人男性であるべきだと思うが、”007”そのものはコードネーム。
ボンド不在であれば誰が名乗っても構わないと思うのだが、古くからの根強いファンの多いシリーズのこと、抵抗感は大きいようだ。

そういえばこの作品に00エージェントが勢ぞろいする場面があったが、中には女性もいたなあ。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-07-19 22:02 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
このプログラムの公開が1973年の7月18日だということを知り、1984年夏に続いてこちらも見返してみることに。

マジンガーZ対デビルマン」、「仮面ライダーV3対デストロン怪人」の2本の新作映画をメインに、「ロボット刑事」、「キカイダー01」、「バビル2世/赤ちゃんは超能力者」、「魔法使いサリー」の豪華6本立て。TVエピソードそのままでも、こりゃ当時の子どもたちを黙らせるだけのキラーコンテンツですね。

e0033570_20390533.jpg「ロボット刑事」は実はTVエピソードそのまんまじゃなく、再編集のダイジェスト。野田圭一の軽快なナレーションにのせて、作品世界を端的に紹介していきます。
千葉治郎(矢吹二郎)扮する新條刑事の兄を演じているのは、その実兄の千葉真一、なんていうマメ知識まで盛り込まれてますね。千葉真一と千葉治郎が兄弟というのは、現役視聴者世代にも割と浸透してたように記憶してますけど。

「魔法使いサリー」は女の子向け作品をラインナップに加えようという判断でしょうが、放送が終わって4年近く経ってる作品が何故選ばれたのでしょうか(そしてこの回、徹底的にすみれちゃんがギャグ要員になってます。美少女なのに可哀想)。

丁度”魔法少女”モノは小休止の時期だったので、直近の「魔法使いチャッピー」終了からも半年以上経ってるし、72年夏の<まんがまつり>で上映してるからというのもあったのかも知れませんが、「サリー」が劇場にかかるのは4作品目なんですがねえ。
今だ衰えていなかった人気と知名度、なのかしらん? 

ちなみに73年春は5回目の登板となる「ひみつのアッコちゃん」が選ばれてますので、作品選定の苦労がしのばれます。
その前年、前々年は順当に(?)「魔法のマコちゃん」や「さるとびエッちゃん」が劇場に掛りました。

「キカイダー01」は第1話。お話は発端だけで終ってしまい”次へ続く”なので、見てるとフラストレーションが溜まります。
おまけにエンディング映像には3話から登場するキカイダーも映ってますから、ダブルキカイダーを見せろ!という気分にもなっちゃいます。

「バビル2世」は2本目の劇場公開版なのでサブタイトル付。
浩一と同等の超能力を持つ赤ん坊が登場。その能力をヨミに悪用され、浩一が重傷を負ったタイミングで操られたロプロスとポセイドンがバビルの塔を襲撃する、という娯楽編です。
この「バビル2世」こそ「魔法使いチャッピー」の後番組で、その「バビル」の後番組が「ミラクル少女リミットちゃん」、「魔女っ子メグちゃん」と続いていきますので、”魔法少女”不在はバビルのせい?

リアルタイム視聴世代で、このタイトルにワクワクしない子供なんていないんじゃないの?というぐらいにインパクトある作品が、しかも2本!これはズルい。

同時期公開のライバル番組<東宝チャンピオンまつり>はというと、「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」、「
レインボーマン」、「ウルトラマンタロウ」、「科学忍者隊ガッチャマン」、「おもちゃ屋ケンちゃん」、「山ねずみロッキーチャック」という番組構成だったので、自分なら迷いながらも<まんがまつり>を選ぶでしょうなあ。
あ、上映期間は微妙にずれているので、映画館で激突したわけではなさそうです。また自分はどっちも見に行けませんでした。

従来の<まんがまつり>は”世界名作物”的な新作の長尺アニメ作品がメインで、これにTV番組を数本加えるというパターンが多く、「仮面ライダー」が登場して以降はTVヒーローの新作映画も作られるようになってきましたが、所謂”名作物”抜きでTVヒーローの新作(しかも長尺!)2本がメインとなるのは<まんがまつり>史上初めて。
この”名作物”を邪魔に感じる子どもたちも少なくなかったと思われますので、東映としても賭けだったと思いますが、まずは成功と言えそうです。80年代に入ると”名作物”は激減し、やがてなくなります。

「Z対デビルマン」は何度見てもワイドスクリーンを大胆に活用した演出に唸らされますし、「V3」はアクションの派手さ…は今の方が上かもしれませんが、独特の間や外連味は魅力的です。
大言壮語してるだけのデビルマンが弱すぎるとか、四国へ急ぐんなら20時間もかけてのんびり「さんふらわ」号なんかに乗ってないで、飛行機で行けば3時間ぐらいで着くんじゃないのとかツッコミたいところは多々ありますが、日本のヒーロー映画史上、欠くべからざる傑作と断言します。

しかしこの6本を見ると3時間近く。途中で2回くらい休憩が入ったと思いますが、昔の子どもたちは今よりも我慢強かったというか、画面に集中出来たのかなあ。
ま、走り出すやつが一人か二人はいたものですが。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-07-18 20:45 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
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