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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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「ゴジラ」シリーズの通算18作目。<平成シリーズ>、<VSシリーズ>としては「ゴジラ」「ゴジラVSビオランテ」に続く3作目。

『ゴジラVSキングギドラ』_e0033570_19514627.jpg「ゴジラ」と「VSビオランテ」は、同じ作品世界の物語ではあっても5年間というインターバルがあり(劇中でも5年が経過している)、両方の作品に共通する人物もいないのだが、この「VSキングギドラ」には前作から三枝未希が続投。
以後彼女は最終作までレギュラーとなる。
また他にも前作からスライドしたキャラクターが何人かおり、また本作から続作へ継続出演するキャラクターもいるので、事実上この作品でシリーズが確立したといっても良いだろう。

劇中では未来の日本が経済大国として世界に君臨し、また超大国アメリカとソ連も健在だが、現実にはこの映画公開後にバブルは弾け、ソ連も崩壊してしまっているのが惜しい。
23世紀の未来人にも先は見通せなかったか、それともまた日本にバブル期が到来し、ソビエト連邦が復活する日が来るのだろうか。

しかしながら「VSビオランテ」以上に目を見張る合成ショットや、撮影時にはまだ建設中だった新宿の新都庁をぶっ壊したり(残念ながら映像で都庁を壊す一番乗りは、この作品ではなくOVAの「創竜伝」らしい)、ハリウッド映画からの様々なイタダキやらでエンタメに徹した画面を作っているのは魅力的だが、肝心のタイムトラベルに関するケアの部分ではお粗末な面が目立ち、どうにも納得いかないのは再三書いている通りだ。

<過去作品>



by odin2099 | 2020-01-31 19:55 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
イオン・プロ製作の<ジェームズ・ボンド>シリーズの9作目。
しかしイオン・プロを設立しアルバート・R・ブロッコリと共にシリーズを牽引してきたハリー・サルツマンは、いわゆる”創造性の違い”というヤツで本作を最後にイオン・プロを離れ、以後はブロッコリが単独でプロデュースしていくことになる。

『007/黄金銃を持つ男』_e0033570_20044943.jpg今回はのっけからボンドに匹敵する実力の持ち主の”殺し屋”スカラマンガが登場し、序盤から両者の対決ムードを煽ってゆくという内容。
それに今度は黒人映画ブームではなく、カラテ映画、カンフー映画ブームに則り、アジアを舞台にアジア人が大勢登場する。機を見るに敏というか商魂逞しいというべきか。

更に前作に登場したペッパー保安官が再登場。本筋に関係ないキャラが連続して出てくるのは「ドクター・ノオ」と「ロシアより愛をこめて」に登場したシルビア・トレンチ以来かと思うが、作品全体のアクセントにはなってはいるものの、やはり邪魔っけな存在であることに違いはない。今回でお役御免になり、ほっと一安心。

世界征服を企むような巨悪は登場せず、また前作に続いてコミカルなやりとりが目立つものの、この頃のロジャー・ムーアはそれなりの動きも見せ、また冷酷なスパイの一面も垣間見せるなどシリーズ初期の持つ雰囲気を大事にしようとする演出も目立つ。
ただそれがロジャー・ムーアの個性にあっていたかどうかは別の話であるが…。

<過去記事>




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by odin2099 | 2020-01-30 20:07 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
今年はもうやらないつもりだったのですが、きちんと<フェーズ3>が終わりいよいよ<フェーズ4>が始まるまでのインターバル期間だしなあ、なんて考えていたらどうにもこうにも見たくなってきちゃったので、今年もやります、<マーベル・シネマティック・ユニバース>のお浚い!
ただ作品数がかなり増えたので<フェーズ4>までに間に合うのかなあ???
『アイアンマン』_e0033570_22164632.png
てなことで、記念すべき<MCU>1作品目は「アイアンマン」。
全てはこの作品から始まったワケですが、この作品だけ見て「アベンジャーズ/エンドゲーム」を見たとしたらはたして面白いと感じるのかなあという点は疑問です。

やっぱり1本1本端折らずにじっくり見ていく方が愉しめると思います。
途中で飽きてきちゃったら?――それは自分とは肌が合わなかったということなんでしょう。見る気が失せた作品群を無理して見続ける必要はありません。

でも、1本や2本は合わない作品があるかもしれないですが、ひょっとすると”その次”の作品は愉しめるかも知れませんので難しいところではあります。

『アイアンマン』_e0033570_22160931.jpgこの「アイアンマン」は、ハイテクヒーローではありますが、最先端の技術を持った研究所が総力を挙げて開発した、などという大げさなものではなく、一人の天才がトンテンカンと手作りしたハンドメイドなヒーロー、DIY感あふれるヒーローです。
小さい頃の「ひみつ基地」での”ごっこ遊び”だとか、そういった気分の延長線上にあります。
このあたりが多くの人の心を掴んだんじゃないかなあ、なんて考えています。

作品を経るにつれ、そういった手作り感は薄れ、得体のしれない超科学で作り出したスーパーヒーロー、摩訶不思議な力で変身し、必殺光線を発射するといった要素が前面に出てきて最初にあった「アイアンマン」らしさはなくなってくるのですが、敵はどんどん強力、強大になっていきますのでパワーアップはヒーロー物の宿命ですね。
またこれはこれで、日本のヒーロー物にはお馴染みの展開ですし、日本での「アイアンマン」人気が高いのも頷けるところではあります。

<過去記事>



by odin2099 | 2020-01-29 22:26 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
『謎解きはディナーのあとで<ベスト版>』 東川篤哉_e0033570_19401257.jpgシリーズ全3巻の中から著者自身が一篇ずつ選び、更に書下ろしを一篇加えた全四篇収録のベスト版。
こういう形で新刊が出るのも珍しい。
もっともただのベスト版ならスルーしていたかもしれないが、やはり新作があるとなると手に取らざるを得ない。

凄く久しぶり(7年ぶり?)に読み返したのだけれども、うん、面白い。
それほど大掛りな事件ではない(なにせ短編集だから)し、登場人物もそれほど多くない。
そして何よりも麗子お嬢様と執事の影山(とオジャマ虫の風祭警部)のやりとりが愉しいので、どれもサクサク読めるのが人気の秘訣だろう。

しかしなんで今ごろこんな本が?と思っていたら、なんと「新 謎解きはディナーのあとで」がスタート!
これは素直に嬉しい。

【ひとこと】
3巻の文庫版とジュニア文庫版には「名探偵コナン」とのコラボ短編が収録されているのか、ふむふむ。

<過去記事>


by odin2099 | 2020-01-29 19:41 | | Trackback | Comments(0)
テレビシリーズ見たことないし、そもそも基本設定とかキャラクターとか何にも知らなかったんだけれども、なんか評判が良かったので見に行ってきました。

『新幹線変形ロボ シンカリオン/未来からきた神速のALFA-X』(2019)_e0033570_22293936.jpgまずはイキナリ”初音ミク”ならぬ”発音ミク”ちゃんがシンカリオンに乗って登場。
そして対戦する相手は…ゴジラ?!
ちゃんと伊福部メロディー付で登場です。
うーん、あの三部作のアニメ版に出てきたゴジラよりゴジラらしいじゃん。

その他にも夢オチ的に碇シンジや綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレーに”委員長”こと洞木ヒカリもオリジナルキャストで出てくるなどコラボが続きます。

お話の方は1年半に亘って放送されたテレビアニメの続編で、新たな強敵に対し、かつての敵だった者たちも含めたオールスターメンバーが、それぞれシンカリオンを駆って戦う、でOK?
これに家族の絆や、夢を諦めないことの大切さを訴えてるってことなんでしょう。

まあキャラが多すぎて誰が誰やらサッパリ、というのが偽らざるを得ない心境なのではありますが、ピンチのシンカリオンを助けるために現れるエヴァンゲリオンとかヒーロー物の王道を行く展開だし、79分という上映時間も子供向けとしては飽きが来ないギリギリのところでしょう。
音楽もカッコいいなあと思っていたら、これ、渡辺俊幸センセの担当なんですね。

【ひとりごと】
いきなりZOOの「Chou Chou TRAIN」なんかが流れてきてビックリ。こんなとこまでコラボするんだぁ。




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by odin2099 | 2020-01-28 22:32 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(4)
『新諸国物語 笛吹童子/完結篇 満月城の凱歌』(1954)_e0033570_23023463.jpg萩丸は玄蕃の元を逃れ右門と再会するが、右門はどくろの面を付けていた萩丸を信ぜず切りかかり、萩丸は谷底へ落下、しかしその時に面が割れ、ようやく呪いから解放されるのだった。
更に右門の子供・左源太や桔梗、斑鳩隼人、更には菊丸や右門とも合流し、”白鳥党”を旗揚げし満月城奪還へ向けて進軍を開始する。
胡蝶尼の元には京からの迎えが来ていたが、これは実は玄蕃の罠。それを知った”白鳥党”は玄蕃の一味を追い払い、これによって胡蝶尼は”白鳥党”と行動を共にする。
だがその前に立ちはだかったのは霧の小次郎。再び胡蝶尼を浚っていくが、胡蝶尼を庇った彼は深手を負い、ようやく兄と認めてくれた胡蝶尼と菊丸に看取られ眠りに就く。
そして遂に萩丸と菊丸は玄蕃を倒し、満月城を取り戻すのだった。

正義を貫こうとする萩丸の苦悩、白鳥の面を作ろうともがく菊丸、斑鳩隼人と桔梗の純粋な愛、胡蝶尼に寄せる小次郎の歪な愛…といったプロットだけで優にそれぞれ一本分以上の物語が紡がれるだろうが、それらを最低限にそぎ落とし力技で大団円へ持ち込んだ完結編である。

まあよくぞまとめたなと感心する一方で、舌足らずになってしまった部分も多いので非常に勿体ないなと思いもする、そんな三部作であった。
三部作トータルで145分。NHKのラジオドラマや人形劇は一年間放送された。
これが2時間クラスの三部作だったら、もっと深みのあるドラマになり得ていたかもしれない。


by odin2099 | 2020-01-28 19:29 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(0)
『ロング・ショット/僕と彼女のありえない恋』(2019)_e0033570_20004570.jpg失業中のジャーナリストのフレッドは、偶然参加したパーティで合衆国国務長官のシャーロットと再会する。16歳のシャーロットは当時13歳だった隣家のフレッドのシッターだったことがあり、その時からフレッドにとって”憧れの人”だったのだ。
大統領選へ出馬する準備を進めていたシャーロットは、文才やユーモアのセンスがあり、古くから自分を知るフレッドをスピーチライターに起用。政界という未知の世界に戸惑い、時に直情的な性格ゆえに周囲と衝突したりしながら、フレッドはシャーロットの信頼を勝ち得、遂にロマンスへと発展する。
支持率が上昇し、順風満帆に見えたシャーロットの大統領選だったが、思わぬところに落とし穴があり、シャーロットとフレッドは苦渋の決断を迫られることになる。

監督:ジョナサン・レヴィン、脚本:ダン・スターリング&リズ・ハンナ、出演はシャーリーズ・セロン、セス・ローゲン、オシェア・ジャクソン・Jr、アンディ・サーキス、ジューン・ダイアン・ラファエル、ボブ・オデンカーク、アレクサンダー・スカルスガルド、ラヴィ・パテル。

シャーリーズ・セロンが才色兼備な政治家、セス・ローゲンが一本木なジャーナリストを好演したロマンティック・コメディ。相変わらずシャーリーズ・セロンは綺麗で可愛く、最初は鼻持ちならないヤツに見えたセス・ローゲンがどんどん魅力的に見えてくる。脇を固めるキャラクターも”いい味”出してるメンバーが多い。

終盤は怒涛の急展開で、正に邦題のサブタイトルにあるような「ありえない恋」が成就。
これ、シャーロットのキャラクターが現実の米大統領とは真逆なので、「ありえない」かもしれないけど実現して欲しいと願う米国民も少なからずいるのではなかろうか。
そういえばアンディ・サーキスが演じているキャラクター、大統領ではなくメディア王だが、どことなく誰かさんに似ている気がするのは自分だけ?

【ひとりごと】
劇中では最近の流行の話題で「ゲーム・オブ・スローンズ」やマーベル映画の話題が出てくるが、その後に「ゲーム・オブ・スローンズ」や「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」のフッテージが登場。またフレッドの親友ランス(黒人)の台詞に「ワカンダ・フォーエバー!」なんていうのも出てくる。影響力大きいな。




by odin2099 | 2020-01-27 20:05 |  映画感想<ラ行> | Trackback(3) | Comments(2)
アマゾネスの末裔ルシアが、予言に導かれて日本へ。
そこでようやく探し当てた同族の男と合体し、正義のエージェント「エロス1」となってゲルド魔人と戦う、というお話。

『SEXアドベンチャー ワンダー・エロス』(2018)_e0033570_19265134.jpgパッケージのデザインを見た時は「ワンダーウーマン」のエロパロかと思っていたが、いざふたを開けてみると、まさかまさかの「超人バロム1」!
この元ネタわかるヤツ、どれくらいいるんだろう?

ルシア役の並木杏梨は均整の取れたボディーだけど、役柄のせいとはいえ終始仏頂面なのが勿体ないし(せめて最後くらい笑顔を見せて)、変身後のエロス1を演じる真木今日子はクールビューティどころかちょっとコワイので、ドルゲ魔人のエージェントとして日本の政界を牛耳ろうとする桜木優希音が可愛さと妖艶さを兼ね備えて儲け役になっている。

特撮はあってないようなものだし、ロクなアクションもないので、見せ場は三者三様のヌードシーン。
といっても並木杏梨はエロス1として戦ってる(変身してる)間はずーっとパートナーとSEXしっぱなしで、桜木優希音は首相を篭絡するシーンで女の武器を全開にするものの、エロス1には意外にも凌辱シーンのようないわゆる”ヒロピン(ヒロインピンチ)”が殆どないので、出番が均等なわけではないので注意。

他の出演は長与純大、山科薫、永川聖二、折笠慎也、池田薫、小滝正大、リリーで、脚本が髙橋祐太、そして監督は国沢実。続編を匂わせる結末だが、シリーズ化を目論んでいたりするのかな。



by odin2099 | 2020-01-27 19:31 |  映画感想<ワ行> | Trackback(1) | Comments(4)
第二次大戦末期、沖縄へ向けて出港する戦艦大和を中心とする日本艦隊に、密かに随行する最新鋭の小型潜水艦があった。まだ名前すらない試作艦を乗組員たちは「ゼロ」と呼んだ。
敗色濃厚の戦いの中、艦長の森大尉は乗組員を全員降ろすと敵空母へ体当たり攻撃を仕掛ける。だがその瞬間、眼前に不思議な空間が広がった。
気が付くと森大尉を乗せたゼロは、時空を飛び越え西暦2100年の月面都市にいた。
都市の生き残りによって助け出された森大尉は、驚くべきことを聞かされる。今の地球は謎の宇宙人に支配されているのだという。しかも彼らは森大尉の子孫だった。
事情を知った森大尉は彼らと協力し、ゼロを改造し地球奪還へと出撃する。

『宇宙潜航艇ゼロ』 石津嵐_e0033570_17441560.jpg「宇宙戦艦ヤマト」が売れたので、同じような作品を求められたのだろう。今度は戦艦大和そのものではなく、それに随行する架空の特殊潜水艦を主役にしたSF小説である。
こっちも「宇宙戦艦ヤマト」の続編ではないことを知りつつ、何となく”関連作”ということで飛びついた。

宇宙潜航艇といいつつ、ゼロは月から地球へ旅するだけだし(途中で戦闘は行うが)、あとは潜水艦だけに大掛りな武装もないため地球上でもさして活躍はしない。もっぱら主人公である森大尉が超人的な活躍を見せるだけだ。

侵略者の正体やその目的が、不採用となった「宇宙戦艦ヤマト」の初期プロットに若干似ているような気がするのが気になるが、コンパクトにまとまった小品。SFというより架空戦記物のテイストで映像化してみたら案外面白いのではないだろうか。

石津嵐には他にも「宇宙海賊船シャーク」をはじめとする<キャプテンシャーク>シリーズ三部作がある。確か1巻だけ読んで投げ出しちゃったのが今思うと勿体ない。
当時のソノラマ文庫には他にも石ノ森章太郎・原案の「宇宙巨艦フリーダム」とか気になる作品があったなあ(読んでない)。
他社だけど若桜木虔の「宇宙戦艦ムサシ」とか、あの頃の作品、どこかで復刻してくれないものかしらん?

【ひとりごと】
巻末に当時のソノラマ文庫のラインナップが1~25まで並んでいたが(ちなみに1が「宇宙戦艦ヤマト」で、この「宇宙潜航艇ゼロ」は21)、懐かしかった。
22「マーメイド戦士」(豊田有恒)と25「あの子は委員長」(神保史郎)は読んだっけ。


by odin2099 | 2020-01-27 17:46 | | Trackback | Comments(0)
『9人の翻訳家/囚われたベストセラー』(2019)_e0033570_20380862.jpg世界的な大ベストセラー小説「デダリュス」完結編。
これを各国で同時に出版するために、9カ国の翻訳担当者が人里離れた洋館の地下室に集められた。
原稿の違法な流出を避けるため、彼らは外部との接触を禁じられ完全な監視体制の元で作業は進められる。
だがある日、冒頭の10ページがネットに流出し、出版社の社長宛に現金を要求するメッセージが届く。そして要求を受け入れなければ、更に次の100ページを公開すると予告する。
原稿を目にしたのは作者のオスカル・ブラック、社長のアングストローム、そして9人の翻訳家だけのはず。アングストロームは9人の中に犯人がいると見て徹底した調査を行い、精神的にも肉体的にも追い詰めていく。
だが次の100ページも公開され、アングストロームの行動もエスカレート。そんな中で翻訳家の一人が自死を遂げてしまう。

ダン・ブラウンの「天使と悪魔」「ダ・ヴィンチ・コード」「ロスト・シンボル」に続く<ラングドン・シリーズ>4作目の「インフェルノ」の翻訳出版の際、実際に各国の翻訳家たちが監禁状態で作業をしていたという”事件”を元に構想されたミステリー・ドラマ。

出演はランベール・ウィルソン、オルガ・キュレンコ、リッカルド・スカマルチョ、シセ・バベット・クヌッセン、エドゥアルド・ノリエガ、アレックス・ロウザー、アンナ・マリア・シュトルム、フレデリック・チョー、マリア・レイテ、マノリス・マヴロマタキス、サラ・ジロドー、パトリック・ボーショー。
監督はレジス・ロワンサル、脚本はレジス・ロワンサル、ダニエル・プレスリー、ロマン・コンパン。

「誰もが騙される」式の宣伝がなされていたので、「騙されるもんか」と身構えて見てしまったのだが、それ自体がミスリードを誘う仕掛けになっていたとは。
誰が犯人でどんな方法を使って流出させたかは勿論気にはなるのだが、この辺りは中盤で比較的あっさりと明らかにされるし、その犯人も大方の人が「この人じゃないかな」と目星をつけていたであろう人物で、実はこの作品の肝はそこにはない。

何故この人物が犯行に及んだのかという動機と、この犯罪によって何がもたらされるかという目的、それが少しずつ明らかになっていく後半部分は二転三転する怒涛の展開で、なるほど「騙される」とは犯人探しではなく、事件そのものが起きた理由の方なのか。
犯人が取った手段や結末に納得しているわけではないし、感情移入のしづらい人物ばかり出てくるので見終った後にモヤモヤが残ってしまうが、それでも一見の価値ありの良く練られたサスペンスである。



by odin2099 | 2020-01-26 20:41 |  映画感想<カ行> | Trackback(2) | Comments(0)
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