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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

1984年の今日、7月14日が公開日だったというTweetを見かけ、何故か義務感にかられて引っ張り出してきました。
1984年夏の<東映まんがまつり>を丸ごとパッケージした1枚です。

e0033570_23183061.jpg収録されているのは「超電子バイオマン」、「Theかぼちゃワイン」、「宇宙刑事シャイダー」、「キン肉マン」の4本。
70年代の5本立て6本立てが当たり前だった時代を知っていると物足りなくも感じますが、いずれも劇場用新作でテレビ本編と同様かそれ以上の尺を貰っていますので、一本一本のボリュームは増えていると言っても良いでしょう。
ちなみに当時、「シャイダー」にはちょっと興味があったんですが、劇場には見に行ってません。

「超電子バイオマン」は25分枠で放送されていた番組ですが、上映時間は45分。テレビシリーズの優に2話分です。
新帝国ギア側のメンバーに増員があり、劇場版ならではの工夫を凝らした新怪人(メカジャイガン)が出てきたり、テレビ以上にバイオマンたちも素面の状態で派手なアクションやらされたりと気合の入り方が違いますね。
ただ時間の使い方をスタッフがよく理解していなかったのか、それとも予算やスケジュールの都合なのか、せっかくの長尺を持て余し気味でもあります。ライブフィルムも大量に流用され、水増しされてる感もあるのがちょっと残念です。

そういえば先日、Japan Expo2019にバイオマンのメンバーが参加したとのリポートが。
今でもフランスで大人気とは凄いもんです。

「The♥かぼちゃワイン」「ニタの愛情物語」というサブタイトル付。この作品のみ今回初見です。
約2年間放送されたテレビアニメも、そろそろ終了という時期に作られた新作映画で、おそらく番外編的なエピソードなのでしょう。
チビの男の子とLサイズの女の子のラブコメディ、ということぐらいしか知らないのですが、えー、二人って中学生なの?! 不良高校生に捕まってエルちゃんがあわや貞操の危機!なんてシチュエーション、今じゃ地上波のゴールデンでは放送出来ないかもですなあ。

「宇宙刑事シャイダー」はここのところ毎年のように見直してますが、意外と飽きません。
”流れ星のガンマン”オメガはかつてギャバンとシャリバンに挑戦して敗れ、今度は標的をシャイダーに変更。いちいち「アレがなかった」「コレを装備してなかった」と負けた言い訳ばかりなので、デザインは強そうでもちっとも強敵に見えないのが玉に瑕です。
シャイダーの前にギャバンやシャリバンにリターンマッチを挑めよ、てなもんです。

それにしても当時の人気は「シャイダー>バイオマン」だったように思うのですが、それなら「バイオマン」ではなく「シャイダー」を長尺にしてメイン扱いにしても良かったんじゃないのかなあと思うのですが…。

80年代の<まんがまつり>を支えることになる「キン肉マン」はこれが劇場版第一作。「奪われたチャンピオンベルト」というサブタイトルがあるようですが、劇中には出てきません。
強大な敵、絶対的な危機に主人公と”真の友情”で結ばれた仲間の戦士たちが集まり、困難に対処する際にわが身を犠牲にし、一人一人と消えていく、というパターンは後の「聖闘士星矢」などでも踏襲した黄金パターンで、それが既に確立されています。
個人的には、キン肉マンというキャラクターがどうしても好きになれないので、せっかくの盛り上がるシーンにも付いて行けないのですが、ギャグシーンが多すぎるもののヒーロー物としては王道の物語で、ファンは愉しめたんじゃないかなあと思います。

それにしても、もっともっとソフト化して欲しい<まんがまつり>はあるんですが、やはり権利関係と売り上げがネックなんですかねえ。



# by odin2099 | 2019-07-14 23:22 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
月面の裏側にナチス残党の秘密基地があり、地球侵攻を着々と企てているというおバカ映画、続編がやってきたのでその前に予習復習。

e0033570_22195626.jpg第二次大戦末期に地球を脱出して月へ移住できるだけの軍事力とテクノロジーがあれば、むざむざとナチスは敗北しなかったんじゃないかと思うけど、まあそれは言わないお約束。
そして全編に亘ってワーグナーの音楽をアレンジしたものが流れるが、ナチスといえばワーグナー、というのがわかりやすいのだろう。

大統領が女性だったり、宇宙飛行士が黒人のモデル出身だったり、宇宙戦艦の名前が”ジョージ・W・ブッシュ”だったり、国連じゃ北朝鮮が笑いものにされてたり、時代設定は2018年だけど、結構ヤバげ。
今ならトランプさんあたりがコケにされるかな。イラン、イラクも絡んで来たりして。

出演者は知らない人ばかりだけれど、なかなか雰囲気を持ってる俳優さんが多い。それが大真面目に演じてるから映画として成り立つのだ。
それにメインとなる女性キャラもセクシー美人が多いのも嬉しい。

さて、続編はどうなっているのやら。

【ひとこと】
これ、ディズニー配給だったんだ?!

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-07-13 22:22 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
♪夏がく~れば思い出す~ のは「宇宙戦艦ヤマト」。
旧作の劇場版の直撃世代としては「ヤマト」は夏の風物詩なのだ。

e0033570_21152616.jpgてなワケで見直すことにした「ヤマト」は、オリジナル版の「宇宙戦艦ヤマト」ではなく、リメイク版「宇宙戦艦ヤマト2199」。
いずれ旧作も見直す気でいるけれど、「2199」を見始めてからは旧作は古すぎるという心理的ブロックがかかってしまっているのでやや抵抗感が…。

その「2199」も、どうも続編シリーズ「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」が始まってからはかなり熱が冷めてしまっていたのだけれど、改めて見ると面白えや。

目指す方向性が違ったのだろうから、単純に「2199」と「2202」を比較しても意味はないと思うけど、どれだけ旧作の「ヤマト」に近づけるか、そして距離を保てるか。
「2199」はドップリ浸り過ぎな気もするが、逆に「2202」は距離の取り方が微妙だったのかなあ。

<過去記事>




# by odin2099 | 2019-07-12 21:18 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21360534.jpg二代将軍秀忠の世、府月藩に幕府に対する謀反の疑いが持ち上がった。潜入していた幕府の隠密・青山凛ノ介は、その証拠となる書状が筆頭家老である神谷眞三郎の屋敷にあるとの情報を入手する。
そんなある日、祭りに出かけた凛ノ介は八重という美しい娘と出会い、互いに惹かれ合う。だが彼女は神谷の娘だった。
一方家康の血を引く藩主・望月甲斐正は、選りすぐりの武芸者を集めた御前試合の開催を決める。だがそれは藩内に潜入した隠密たちを炙り出すための罠だった。
凛ノ介の素性を怪しむ藩士・寺脇甚八郎は神谷と結託して八重との縁談を進め、御前試合で自分と勝負するよう凛ノ介を挑発するのだが…。

映画(MOVIE)と舞台(STAGE)をコラボさせる「東映ムビ×ステ」の第一弾。
従来あった<TOEI HERO NEXT>と<TOEI HERO NEXT ステージ>の発展形ということだろう。
主演の犬飼貴丈、優希美青をはじめ、武田航平、小野塚勇人、町井祥真、前山剛久、松村龍之介、大島蓉子、冨家規政、元木聖也、井澤勇貴、松本寛也、井俣太良、菊地美香、福本清三、矢崎広、久保田悠来、波岡一喜と<スーパー戦隊><平成仮面ライダー>所縁の名前がズラリと並ぶ出演陣。
そして脚本は谷慶子、監督は”巨匠”こと石田秀範。

東映製作の時代劇とはいえ、時代劇を知るベテランが福本清三くらいしか見当たらないのは淋しいが、時代考証や所作といったものに重きを置く作品ではないので、経験に乏しい若手中心のキャストでもそれなりに見られる”時代アクション劇”にはなっていた。こういった作品で経験を積み、次代の時代劇を担うスタッフや俳優が育ってくれれば良いのだが。
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物語は凛ノ介と八重、甚八郎、それに町医者として暮らしている隠密の真咲一馬が中心で、大きく扱われながらも出番が少なく、中にはあっけなく退場してしまうキャラクターも少なくないが、そのうちの何人かは連動する舞台版の主役、もしくは中心的存在となるらしい。
そうなると是非とも舞台版を見たいものだが、さて、無事にチケットが取れるだろうか。




# by odin2099 | 2019-07-10 21:42 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
時系列的にシリーズを見直している「スター・ウォーズ」、今回はスピンオフ第1弾の「ローグ・ワン」。
製作途中での監督交代劇や、それに伴う撮り直しなど負の情報も色々と流れてきたものの、出来上がった作品はかなり好評をもって迎えられた。中にはシリーズ中の最高傑作という声も。「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」とはえらい違いだ。

似ても似つかぬハンやランドが登場する「ハン・ソロ」と違い、こちらに出てくるターキンもレイアも本物ソックリ。まあ本人に似せるべくCG処理しているワケで、少々”不気味の谷”を越えかけてやり過ぎの嫌いも無きにしも非ずだが、エピソード4「新たなる希望」の”前編”の役割も担っているだけに、よりトーンをすり合わせる必要もあったのだろうから、これはこれで良いと思う。

e0033570_21071592.jpgお話も、”一つの結末”に向けて困難なミッションに挑む精鋭チームを描いているだけに、ごくごく普通に戦争映画好きにもアピールしたっぽい。ミッションに成功したものの全員玉砕というのも、いかにも第二次大戦あたりを舞台にしたアクション物にありそう。
元々は色々な娯楽映画の要素を詰め込んで、SFでありながら「どこかで見たような世界」を描いてきた「スター・ウォーズ」だけに、これはある意味で原点回帰とも言える。煩型のファンも黙らせたのは納得。

とはいうものの、自分にとってはやはり”外伝”、「スター・ウォーズ」世界のお話ではあっても、「スター・ウォーズ」と認めるには些か、いやかなりの抵抗が。
そこは割り切って愉しんでいるものの、スピンオフ作品が正編と常に交互で製作されたりと幅を利かせるようになると、それは違うんじゃないの?という気持ちにもなってくる。贅沢な悩みなんだろうけどなあ。

それにしてもソウ・ゲレラ、なんであんなに拗らせキャラになっちゃった?
この人に決死の覚悟で極秘情報渡したり、味方に引き入れようと必死になって出かけていったのに、結局何の役にも立ってない。結果オーライでお話が進んでいくから、何か如何にも凄いことやった大物っぽくも思えるが、どっちかというと周囲に迷惑かけただけだよね。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-07-09 22:18 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
石ノ森章太郎の「マンガ家入門」にはじまり、後年の藤子不二雄Aの「トキワ荘青春日記」など”トキワ荘”について書かれたものはかなり読んでいて、主に新漫画党の面々に関するエピソードの大半は知っているつもりでいたのだが、この本を読んではたと気付いたことがある。
これまで読んだものは、エッセイであれ日記であれ漫画であれインタビューや座談会の記事であれ、何れも当事者の視点で語られたものばかりだったことを。

e0033570_19290006.jpg手塚治虫、寺田ヒロオ、藤子・F・不二雄、藤子不二雄A、赤塚不二夫、石ノ森章太郎、永田竹丸、つのだじろう、森安なおや、鈴木伸一、水野英子、長谷邦夫、横田徳雄…といった当事者たちの記録は、その内容の多様性や信憑性は兎も角として、量としてはかなり残されている。
その中からファンたちの共同幻想だったり、自分なりに咀嚼した形で”トキワ荘伝説”のようなものを作り上げていたのだが、客観的な立場で記されたものは(少なくてもこれだけのボリュームで)これまで皆無だった。

ということで、トキワ荘グループに興味を持つ漫画ファンなら誰もが知っているような有名なエピソードも、別の視点から語られ、あるいは知られざる逸話も追加されると新たな驚きを持って受け止めることになる。
また横山光輝や松本零士、ちばてつやといった、同時期に活躍した同世代の非”トキワ荘グループ”の面々のエピソードも挟まれることで、戦後の日本漫画史も点描されるという二重三重の愉しみもある。
本書を機に、もっと様々な”トキワ荘グループ”に関する研究書が続いて欲しいと願っている。

【ひとりごと】
終盤に駆け足で語られるその後の”トキワ荘グループ”メンバーの活躍ぶりだが、虫プロやスタジオゼロでのアニメーションに対する奮闘ぶりも、いつか別の形で読みたいものだ。

# by odin2099 | 2019-07-06 19:30 | | Trackback | Comments(0)
**** ネタバレ注意! ****

トニー・スタークのいない喪失感、ポスト”アイアンマン”を望む声と、何よりもトニーが残した”期待”と”遺産”の大きさに疲れたピーター・パーカーは、普通の高校生らしい生活を欲していた。
目下の彼の目標は、夏休みの学校主催のヨーロッパ旅行に参加し、気になる存在のMJに告白すること。ところがそんなピーターの前にニック・フューリーが現れた。フューリーの話によればサノスの一件以来、別次元の地球とこの世界が繋がってしまい、そこからエメレンタルズと呼ばれる恐るべき怪物が侵攻してくるというのだ。そして別次元からやってきたヒーロー、ミステリオことクリスティン・ベックに紹介され、共に戦うよう要請される。
旅先であるヨーロッパ各地に現れたエレメンタルズから友達を守るべくピーターは、スパイダーマンとしての活動を余儀なくされるが、その戦いの最中、親身になって相談にのってくれる”ヒーローの先輩”ベックに少しずつ心を開き、彼こそ”トニーの遺産”を託すに足る人物であるとの判断を下すのだったが…。

e0033570_19303499.jpg<MCU>23作目で<フェイズ3>のトリ、それに<インフィニティ・サーガ>の大トリとなる作品。
長く<フェイズ4>の開幕作品だと言われていたが、最近になって<フェイズ3>の最後とのコメントが出た。
「アベンジャーズ/エンドゲーム」が綺麗に終わっているだけに、あの余韻を楽しみたい人には蛇足に感じられるかもしれないが、「エンドゲーム」後の世界がどうなっているのか、指パッチン事件の裏側や後始末の話が気になる人、何よりも「エンドゲーム」ロスに悩んでいる人にはお勧めの一篇。

原作コミックを読んでる人なら「ミステリオがヒーローなワケがない」と端から思ってるんだろうけど、劇中での登場の仕方はかなりドラマティック。
ピーターのみならず、ニック・フューリーやマリア・ヒルもあっさり騙される。

その正体は元スターク・インダストリーズの技術者で、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」冒頭でトニーがプレゼンしていたバーチャル・リアリティシステム”B.A.R.F.”の開発者。そのシステムを使って存在しない怪物を登場させ、それと戦うヒーローの姿を演出して見せていたのだ。
あの本編と絡まない短いシーンが、この映画の伏線になっていようとは?! 
そしてベックは同じくトニーに反発している元社員たちとチームを組み、一連の事件を引き起こす。

そのメンバーの中には「アイアンマン」の1作目で、アークリアクターの縮小化に失敗し、オバディア・ステインから罵倒された研究者の姿もある(そのために「アイアンマン」と「シビル・ウォー」からフッテージが流用されている)。
どこまでリンクを張るのだ、<MCU>?

それに前作にも登場したピーターの学校の先生であるロジャー・ハリントンは、実は「インクレディブル・ハルク」で、ピザの配達を装って大学に潜入したブルース・バナーに、そのピザを奢られていた学生と同一人物とのこと(演じている役者が同じというお遊びかと思ったら、こちらは公式設定らしい)。
他にも後付けだが「アイアンマン2」で、スタークエキスポの会場でドローン軍団に襲われたアイアンマンのマスクを被った少年が、幼少期のピーターだったというのもある(こちらはファンの推測を容認した形で、今のところ公式な設定ではないが)。

で、トニーの”遺産”も首尾よく手に入れ、バーチャル・リアリティ装置を使ってやりたい放題のベックは、これによってフューリーやMJ、ゾンビと化したアイアンマンの幻も生み出してピーターを苦しめるが、ピーターは孤軍奮闘(フューリーの説明によればソーは地球におらず、キャプテン・マーベルやドクター・ストレンジの助力もアテにできない、ということらしい)。

前作「スパイダーマン/ホームカミング」のヴィランもトニーに恨みを持つ者だったし、ピーターはトニーの”負の遺産”まで受け継がされてるの不憫すぎる。
またトニーもトニーで、あんな強力な防衛システムを搭載したA.Iを、あっさりと一介の高校生に託しちゃうのもなあ。

e0033570_19301625.jpgそれでもすっかりシリーズ物として定着した感のある「スパイダーマン」。
と同時に「アイアンマン4」「アイアンマン5」の役割も担っているようだ。
「ロッキー」シリーズが見事に「クリード」シリーズにシフトしたように、「アベンジャーズ」シリーズを挟みながらだが、この作品も紛れもない「アイアンマン」の”続編”。
直接トニー・スタークこそ出てこないものの、この世界の中には大きな存在感が残っている。

今回大活躍のハッピー・ホーガンとメイおばさんが良い雰囲気になっていたり、ネッドが美少女ベティ(アンガーリー・ライスちゃん、要注目ですぞ!)とラブラブになってたり、そもそもいつからピーターはリズからMJに乗り換えたのかとか色々驚かされる展開の多い本作だが、最後の最後まで色々かましてくれる。

悪意に満ちたスパイダーマンの報道をするニュースサイトのトップが、あのJ・ジョナ・ジェイムソン(JJJ)で、しかも演じているのがまさかまさかのJ・K・シモンズ! 
サム・ライミ版「スパイダーマン」三部作からスライドしてのJJJ役。
これは単なるお遊び?
それとも次回作でトビー・マグワイヤやアンドリュー・ガーフィールドが出てくる伏線?

そしてこのニュースの内容というのが、ミステリオの大暴露映像。
即ち「スパイダーマンの正体はピーター・パーカーだ!」って言っちゃったんだけど、随分と酷なことするもんだ。
次でどう回収するのか、それともあっさり「ミステリオの戯言」レベルで収拾図っちゃうのか。

で、この映画的に大きなどんでん返しは、実はニック・フューリーもマリア・ヒルも偽物でした、ってことだろう。
フューリー本人は宇宙船だか宇宙に建設されたステーションだかにいて、地球にいてあれやこれやの指示を出していたのはスクラル人のタロス夫婦の変身だったということ。
<フェイズ4>は宇宙が舞台になるという噂があり、どうやらこれを裏付ける結果になったが、しかし「キャプテン・マーベル」見てない人は誰それ?状態だろう。

ともあれこれだけ”次”への布石を打ったのだから、一時は今回で完結と言われていた「スパイダーマン」の3作目の実現は間違いなさそう。
そして新生アベンジャーズの登場も含めての<MCU>の<フェイズ4>以降にも益々期待は高まるのであった。

【ひとりごと】
スパイダーマン・スーツをカスタマイズするピーターを見つめるハッピーが優しい。
しかもそのバックに流れるのがアノ曲だもんな。



# by odin2099 | 2019-07-03 19:33 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20574801.jpg医療系大学新設計画に関する極秘情報が、東都新聞に匿名FAXで届く。
その書類は日本人の父と韓国人の母を持つ記者・吉岡エリカに託され、彼女は真相を突き止めるべく取材を開始する。
彼女はかつて優秀な記者でありながら、時の政権の暗部に迫った挙句に誤報を出したとして責められ、自ら命を絶ったという父に近づきたいという強い意志で、自らも報道の世界に飛び込んだのだ。

一方、外務省から内閣情報調査室へ出向してきているエリート官僚の杉原拓海は、国民のために安定した政権運営を維持するいう名目の元、不都合なニュースをコントロールする任務にジレンマを抱えていた。
そんなある日、尊敬する外務省時代の上司である神崎と久々に再会するが、神崎はその数日後に杉原に謎めいたメッセージを残し自殺してしまう。

e0033570_20575840.jpg神崎の葬儀の席上、吉岡は偶然杉原と出会う。
吉岡は調査の結果、神崎の存在に突き当たり、匿名の情報源は神崎ではないかと思い至ったのだ。
杉原も内調が神崎をマークしていたこと、そして自分がその仕事から外されていたことを知り、大きな陰謀が隠されていることを確信し、吉原にコンタクトを取る。

東京新聞記者・望月衣塑子の同名ベストセラーを原案にしたポリティカル・サスペンス。
出演はシム・ウンギョン、松坂桃李、本田翼、岡山天音、郭智博、長田成哉、宮野陽名、高橋努、西田尚美、高橋和也、北村有起哉、田中哲司。
監督は藤井道人。

e0033570_20580920.jpg劇中には、首相にベッタリの御用作家が起こした女性ジャーナリストのレイプ事件が逮捕寸前にもみ消され、更に被害者女性が行った顔出しの記者会見をハニートラップだったと否定する筋書きに変えられる過程が出てきたり、全体的に「森友学園問題」「加計学園問題」を彷彿とさせる描写が多かったりと、よくやったと思う部分が多い。
これを機に日本でも”政治”を題材にした作品が増えて欲しいものである。

ただ惜しむらくはあのラストシーン。
色々含みを持たせたかったのだろうとは思うのだが、その選択肢の中には結局のところ官邸の圧力に屈する小市民の姿というのもあるのだろうか。
何か日本におけるフィクションの、政治批判の限界というものを感じてしまった。
「これが良い」「絶妙な匙加減だ」という意見もあるだろうが、個人的には腰砕けにしか思えず、ここまで描くならそのまま突き抜けて欲しかったという思いの方が強く残る。



# by odin2099 | 2019-07-02 21:03 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
2014年から始まり年一回の開催が定着してきたような「伊福部昭百年紀」、今回が7回目。
会場は渋谷区文化総合センター大和田さくらホールに戻り、ゲストに水野久美を迎え、藤岡幸夫指揮の下、お馴染みオーケストラ・トリプティークの皆さんの演奏。
e0033570_19134074.jpg
第一部、まずは伊福部昭ではなく伊福部門下の真鍋理一郎の手になる「ゴジラ対メガロ」の音楽を再構成した「メガロ・ファンタジー」で幕開け。
今後も伊福部昭の薫陶を受けた作曲家の作品を取り上げていくとの由。
ということはVol.8以降の開催も(告知はなかったものの)ほぼ決まり、ということなのだろう。

続いて映画音楽デビュー作となった「銀嶺の果て」、幻の作品とされる「仮面舞踊劇<ファシャン・ジャルボオ>より3つのシーン」、水野久美の出演作から「二人だけの橋」テーマ、「怪獣大戦争マーチ」、そして「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)組曲」、「サンダ対ガイラ組曲」と怒涛の連打。
「怪獣大戦争マーチ」や「L作戦マーチ」はぞくぞくするような迫力がある。

ゲストの水野久美は年齢を感じさせない美しさ。
また奇しくも前日に高島忠夫の訃報が流れたこともあって、皆で黙祷ではなく拍手で送りだすという「高島忠夫追悼」の趣もあり。

e0033570_19135522.jpg第二部は伊福部昭最後の映画音楽である「ゴジラVSデストロイア組曲」から。
第1作の「銀嶺の果て」と最終作「VSデストロイア」を一つのコンサートで聴けるのは感慨深い。

そして圧巻だったのが最後に演奏された、これまた幻の作品だという「ピアノと管弦楽のための協奏風交響曲より第3楽章アレグロ・バルバロ(野蛮なるアレグロ)」。
これは映像付随音楽ではないが、特にと今回プログラムに組み込まれたものだそうだが、圧倒的迫力!
随所に聞き覚えのあるメロディも顔を出すものの、今までに聞いたことのないタイプの音楽かもしれない。是非次は全楽章を聴きたいものだ。

アンコールは「ゴジラ対メガロ」から「ゴジラとジェットジャガーでパンチ・パンチ・パンチ」を皆で合唱し、オーラスは「怪獣大戦争マーチ」。
やるかなあとは思っていたものの、まさかスタンディングで「ゴジラとジャガーでパンチ・パンチ・パァ~ンチ!」する日が来るとはね。「怪獣大戦争マーチ」は最初っから最後まで手拍子。

トリプティークの演奏は相変わらずパーカッションは凄まじいし、木管も金管もガンガン鳴るし、弦も素晴らしいし、今回特に大活躍だったのはピアノ! 素人でも「超絶技巧なんだろうな」と察することが出来るほど。

またいつもながら団長にしてヴィオラ奏者の伊藤美香、第1フルートの向井理絵のお二方が、Tweetに丁寧にコメント下さるのも好印象。
予定が発表されていないので、次にオーケストラ・トリプティークの演奏を聴くことが出来るのがいつになるかわからないが、また愉しませてくれそうだ。

《これまでの伊福部昭百年紀シリーズ》



# by odin2099 | 2019-07-01 19:23 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
MCUMarvel Cinematic Universe)>ではなく、マーベル・スタジオが参加しないソニー・ピクチャーズ独自の、そしてスパイダーマン抜きで語られる「スパイダーマン世界」を舞台にした<SUMCSony’s Universe of Marvel Characters)>の第一弾。
ヴェノムはヴィランになったりヒーローになったりという「スパイダーマン」の人気キャラクターで、かつて「スパイダーマン3」でスクリーンデビューしている。

グロいシーンは多いし、エディもロクな奴じゃないし、凡そ自分の趣味じゃないんだけれど、中盤以降にエディとヴェノムがパートナーになり、アンがヒロインの座に復帰する辺りから俄然ヒーロー物としてのエンジンがかかり始める。
見終ると、なかなか異色のヒーローアクション物だったなあとそれなりに愉しんだ自分を発見したし、作品そのものも大ヒット。

e0033570_22480866.jpg「アメイジング・スパイダーマン2」の不振から<MCU>頼みでスパイダーマンをリブートする決断をしたソニーとしても、このスマッシュヒットは嬉しい誤算じゃなかろうか。
当然のように続編の噂は早くから出ていたが、先ごろプロデューサーがエディ役のトム・ハーディの続投を明言するなど、どうやら正式に動き出した模様。

またそれとは別に<SUMC>の第2弾としては、現在ジェレッド・レト主演の「モービウス」が製作中で、こちらは来年夏の公開予定。それ以降も第3弾、第4弾の企画が持ち上がっている。

こうなるとソニーとしてはスパイダーマンとの共演も実現させたいところだが、今のところ<MCU>と<SUMC>は別世界。しかしここへきて「ホームカミング」、それにまもなく公開される「ファー・フロム・ホーム」に続く<MCU>版「スパイダーマン」の3作目でヴェノムとの共演がある、という実しやかな噂が流れてきた。

実は「スパイダーマン」3作目に関しては、ディズニーによる20世紀FOXの買収に伴って<MCU>入りが可能になったデッドプールとの共演作だとの噂も同時期に流れているので、いずれも多分にファンの希望的観測が強い、無責任な信憑性に欠けるものじゃないかという気がするのだが、一方で「火のないところに煙は立たず」という諺もある。

しかも「アベンジャーズ/エンドゲーム」を経ての「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」ではいよいよマルチバースが取り上げられ、事実上なんでもありの世界になっているので別世界との融合も可能。トム・ホランドとトビー・マグワイヤ、アンドリュー・ガーフィールドの3人のスパイダーマンが共演する、なんて噂もあるくらいだから、もしかすると水面下で本当に何かが動いているかも知れず、実際のところは何が起るかわからない。
まあ当分は嘘か真かわからない”情報”に踊らされる、楽しい日々が続きそうだ。

【ひとりごと】
このBlu-ray、「音声」で「日本語」を選択すると、劇場公開時に<日本語吹替版>に付け加えられた日本独自の”主題歌”とやらがエンドロールに流れる余計な機能がついている。そんなもん、いらんのに。
またエンドロールといえば、これまた劇場公開時と同じようにアニメ作品「スパイダーマン:スパイダーバース」の予告が付いてるので、ムチャクチャ長く感じられるという欠点が…。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-06-27 22:56 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
ライオンと魔女」、「カスピアン王子の角笛」に続く「ナルニア国物語」第3章。
前2作と違って、今回は20世紀FOXのプレゼンツ。思ったほどの成績を上げられなかったのでディズニーが見切りをつけたシリーズを、FOXが拾ったという形です。
スタッフ、キャストも一新とはならず、物語も前作からの引きがタップリなのは一安心。

e0033570_22230286.jpgただ予算は抑えられたのでしょう、前作ほどの超大作という感じではありませんが、それがかえって原作の雰囲気を生かす形に。
お話そのものは原作とはかなりかけ離れたものになっていますが、それでも「童話の映画化」という観点からすると、原作の雰囲気に一番近いのはこの作品かも。

既にこの作品公開から9年近く経ってますが、第4章はどうやら立ち消えに。
しばらく音沙汰がありませんでしたが、数年前にはジョー・ジョンストンが監督に就任(監督引退作との噂も)、そして今度はFOXから更にトライスター・ピクチャーズに移籍という話でしたが、昨秋いきなりNetflixからの製作発表がありました。

全7作全ての映像化権を入手し、ドラマと映画、両方の企画があるとのことです。
この劇場版シリーズを踏襲するのか、それとも「ライオンと魔女」(もしくはナルニア創成期を描いた「魔術師のおい」)からのリブートになるのか詳細はまだ明らかにされていませんが、同じくシリーズ化が頓挫したフィリップ・プルマン作の「ライラの冒険」劇場版が、今度はBBC Oneによってテレビシリーズとしてリブートされたように、再びナルニア世界を訪れることが出来るのならば歓迎すべきことだと思います。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-06-26 22:28 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21555158.jpgバラエティ番組のレポーターとして葉子はウズベキスタンにいた。
思うような画が撮れず、また現地人の気質に翻弄されるスタッフたちだったが、彼女は淡々と与えられた仕事をこなすだけ。スタッフとも現地人ともコミュニケートを取らず、美しい風景に目を留めることもなく、仕事が終われば彼とLINEで連絡を取るだけの毎日だった。

葉子の目標は歌手になることで、帰国後はミュージカルのオーディションを受けることが決まっていたが、今の自分と理想とのギャップに悩んでもいたのだ。
そんな葉子だったが、一人で繰り出した街での出来事を切っ掛けに、少しずつ彼女の中で何かが変わろうとしていた。

前田敦子って凄い女優だなと思いながら見ていた。
劇中ではこれといった大きな事件も起きず、他に出てくるのはカメラマン役の加瀬亮、ディレクター役の染谷将太、AD役の柄本時生、通訳兼コーディネーター役のアディズ・ラジャボフぐらいで、ほぼ彼女だけが全編出ずっぱりなのだが、その圧倒的な存在感。

e0033570_21560105.jpg正直言うと彼女が劇中で何度か「愛の讃歌」を歌うシーンは、そこだけ急にミュージカル映画風になるので「なんじゃらほい」と思わないでもなかったが、夢は夢で持っていて、一方では現実的に目の前の(意にそぐわない)仕事も割り切ってやる”プロフェッショナル”な部分と、途中で恋人の安否を気に掛ける”少女”の部分とのギャップも含め、実際に自分も彼女に同道してロケに参加しているかのような臨場感を味わった。

劇中で体当たりレポートに挑戦する葉子のように、もはやアイドル出身女優ではない前田敦子に脱帽。

【ひとりごと】
劇中でスマホをいじる前田敦子の指使いの速さに驚く。
若い人はあれくらいのスピード、当たり前なんだろうなあ…。




# by odin2099 | 2019-06-23 22:01 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
*** ネタバレあり ***

e0033570_20564129.jpg宣伝文句が「最後のXメン」と「最後」「最後」を強調してますが、20世紀FOX体制下でのX-MENは今のところこれが最後。
”今のところ”と注釈をつけたのは、度重なる公開延期の「ニュー・ミュータンツ」がどういう扱いになるのかがまだわからないから。

一応は来年公開の目途が立ったようだけど、まだ配信オンリーという可能性も捨てきれないし、おそらくタイトルに「X-MEN」の文字を冠さないだろうから、正式にシリーズの一本と認められるかどうかが不透明だということもある。

まあ「最後」とはいっても、ディズニー傘下で<MCU>に参入することは決まっているので、数年後か或いはもっと早くに「X-MEN」の新作にお目にかかれる可能性はかなり高いはず。
その際にオリジンストーリーを描きキャスト一新でリブートするのか、マルチバース設定を使って従来の「X-MEN」世界と<MCU>世界を融合させるのか、それとも他に斬新なアイディアがあるのかはわからないが、現行の体制での作品は確かにこれが「最後」だろう。

ということで「最後」だからかジーンが暴走し、X-MEN最大のピンチ!
前作「アポカリプス」では美少女然としていたジーン役のソフィー・ターナーもすっかり貫録がつき、ヒロインにしてヴィランという堂々たる主演女優っぷり。
撮影時の彼女は二十歳そこそこだったろうに。

そして新世代X-MENたちを率いてきたミスティーク/レイブンはあっさりと命を落とす。
大統領とのホットラインを持ち、人類とミュータントが今までで一番友好的な関係を築けていたのに、それは脆くも崩れ去る。
それ全てプロフェッサーX、チャールズ・エグゼビアが良かれと思ってしたことの痛烈なしっぺ返しだ。

e0033570_20565267.jpg何とかジーンを取り戻したいサイクロップス/スコットや、ナイトクローラー、クイックシルバー、ストームらはとりあえずチャールズ側に残るが、「レイブン殺したジーン憎し!」のビーストはマグニートーと手を組むなどX-MEN崩壊の危機。
まるで「シビル・ウォー」状態ですな。

それでもジーン暴走の背後に宇宙人がいることが判明したり、チャールズがようやく自分の非を認めて謝罪したり、その”心の声”がジーンに届いて覚醒したりで、クライマックスはかなりド派手なアクション満載。
そしてわが身を犠牲にしたジーンによって地球は救われました、とさ。

この結末によって「フューチャー&パスト」で描かれた未来世界とも、旧三部作の完結編「ファイナル・ディシジョン」ともリンクしない、また新たな時間軸が誕生することに。益々初心者にはとっつきにくいシリーズになってしまった気がする。
また音楽は初参加のハンス・ジマー
ジャカジャカ鳴らすジマー節も悪くはないが、「最後」なのに馴染みのあるジョン・オットマンのテーマメロディが流れないのは淋しい。

さて、シリーズ有終の美を飾るどころか大爆死と伝えられる本作。
昨年秋から今春、そして今夏と公開が延期され、期せずしてサマームービーに格上げされたり、最後の展開が某映画(「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」?「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」?「キャプテン・マーベル」?)と似すぎて再撮影を余儀なくされたとか、マイナスの情報ばかり流れてきますが、最大の問題はやはりFOXの身売り騒動じゃないのかな。

これが「最後」じゃなく「次」がある(ラストシーンはジーンの復活を暗示してるとも受け取れるし)ならば、ここまでそっぽを向かれなかったと思いますがね。
シリーズの完結編を謳うにはちょっと荷が重すぎ。「次」で是非とも巻き直しと行きたいところだけれど、これで「最後」だもんなあ。
まあ今は新しいX-MENやファンタスティック・フォーがどうなるのか、<MCU>の責任者ケヴィン・ファイギのお手並み拝見と行きましょうか。



# by odin2099 | 2019-06-23 21:03 |  映画感想<ア行> | Trackback(3) | Comments(1)
e0033570_20500513.jpgインディーズで人気の女性デュオ<ハルレオ>、しかし今彼女たちの解散ライブツアーが始まる。
そのツアー初日から二人は険悪なムードだが、ステージに立てば抜群のハーモニーを見せる。そしてまた次の街へと移動するが、車内でも楽屋でも二人は殆ど言葉を交わさない。
そのツアーの最中に、少しずつ明かされていくハルとレオが音楽を始める切っ掛け、マネージャー兼ローディのシマとの出会い、すれ違っていく三人三様の想い。
そして最後のステージが終わった後、三人が辿り着いた結末とは…。

小松菜奈がレオ、門脇麦がハル、そして成田凌がシマを演じたロードムービーで、実際のライブツアーのドキュメンタリーを見ているかのようなリアリティがある。
ハルはレオが好き、レオはシマが好き、シマはハルが好き、という三角関係のお話ではあるのだが、互いに互いの気持ちがわかっていて、それで相手を傷つけたくなくて、それでも思うようにならないもどかしさにイライラが募っていく様が丁寧に描かれていく。

最後は再三繰り返される「ツアーが終わったら三人は赤の他人同士だ」という言葉とは裏腹に、結局のところ三人はつかず離れずの関係を続けていくのだろうな、と匂わせて終わる。
互いに自分を曝け出しある意味で大爆発した後は、音楽を続けていくかどうかは兎も角として、案外ピュアな良い関係に戻れるのではないかなという気もする。

もっともノベライズを拾い読みすると、そちらでは<ハルレオ>再結成を選択して終わっているようだが、その結末も悪くはないだろう。

ところでこの作品、二人のヒロインが演奏中以外はほぼ煙草を手放さないのには閉口した。見ているだけでこちらが気持ち悪くなってくる。




# by odin2099 | 2019-06-23 20:52 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19304837.jpgギャンブルが全てを決める名門私立学園を舞台にした、河本ほむら・尚村透原作の人気漫画の実写映画化作品。
テレビアニメに続いてテレビドラマが作られ、そちらも好評に付き実写ドラマの第2シーズンと劇場用新作の製作が決まったという経緯がある。

原作漫画がスクウェア・エニックスからの刊行、アニメ版を経て実写ドラマがMBS系列で放送され、そして映画化、そして主演は浜辺美波という流れは「咲/Saki 」、「咲/Saki 阿知賀編 episode of side-A」と同じ。
ということでテレビドラマ版の放送当時から興味はあったものの、結局ほぼほぼ予備知識なしで鑑賞。
しかしそれでも十二分に愉しめた。

e0033570_19305807.jpg「咲/Saki」同様こちらにも浜辺美波を筆頭に福原遥、伊藤万理華、松田るか、岡本夏美、柳美稀、松村沙友理、池田エライザ、中村ゆりか、三戸なつめ、森川葵ら美少女がズラリ。
高杉真宙、宮沢氷魚、小野寺晃良、矢本悠馬といった個性的なメンバーも名前を連ねている。
特に高杉真宙のヘタレ演技は要注目。

「咲/Saki」でも対照的な二役を演じて芝居の幅を見せつけた浜辺美波が、ここでも二面性のある難役を自然に演じており、カメレオン女優ぶりに一層磨きがかかってきた感がある。
ただ本作の肝はゲストヒロイン枠の福原遥の突き抜けた怪演。
彼女ももはや単なる子役出身の美少女アイドルではない。今後の彼女の芝居が楽しみだ。

本当は「咲/Saki」の第3シーズンが見たいのだが、この劇場版で「賭ケグルイ」そのものも気になってきたので、とりあえずテレビドラマ版はチェックしておこう。



# by odin2099 | 2019-06-23 19:43 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19584936.jpgグスタフ・クリムトとエゴン・シーレ、世紀末ウィーンを代表する二人の画家は、昨年が共に没後100年にあたる。

それを記念して作られたドキュメンタリー映画で、この二人とその作品群の紹介だけではなく、19世紀末から20世紀にかけてのウィーン、二人を取り巻く時代の空気といったものをも掬い取ろうとした一篇。
そのためマーラーやシェーンベルグのような作曲家や高名な精神科医であるフロイトなど、同時代のウィーン文化の担い手たちも登場する。

実のところクリムトの絵もシーレの絵も好きではないのだが、優れた才能が集ったこの時代のウィーンには大いに興味あり。
先日も「ウィーン・モダン/クリムト、シーレ世紀末への道」へ出かけてきたが、今回もその流れで鑑賞した。

1時間半強の作品だが、日本語ナレーションというか吹替全体の単調さもあって(頼むから本職を使おうよ)何度か睡魔に襲われたが、クリムトもシーレも苦手と言ってる割に十二分に堪能した。



# by odin2099 | 2019-06-20 20:03 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19441531.jpg幼い頃にエイリアンと遭遇したモリーは、その際にMIBの存在を知る。
長じて自らMIB本部を突き止め、仲間入りを志願。エージェントOは彼女の熱意と実力を認め、研修生のエージェントMとしてロンドン支局へ配属を命じる。
そこでMは自ら売り込み、一見チャラ男だが実は凄腕のエージェントHと組んで要人警護の任務に就くが、謎の暗殺者の出現により任務は失敗してしまう。
だが一部の上級エージェントしか知らない筈の任務の内容が漏れていたことから、MはMIB内部にスパイがいるのではないかと推察。ロンドン支局長のハイTはHとMに密かに調査を命じる。

1997年に第1作、2002年に第2作、2012年に第3作と緩やかなペースで作られてきた「MIB」シリーズの第4作。
e0033570_19442663.jpg3作目に登場したエージェントOのエマ・トンプソンのみ続投で、スタッフやキャストは一新。
ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズに代わり、今度はクリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンを主役に据え、舞台となるのもニューヨークの本部ではなくロンドン支局。
ということで正式には”続編”ではなく、”スピンオフ”という扱いらしい。

アメリカ本国ではシリーズ最低のオープニング成績で”大爆死”と言われているようだが、個人的には思いの外愉しめた。
元々好きなシリーズじゃないし、見ようかなどうしようかなと悩んでいたくらいなので、期待値が低かったのが功を奏したのかもしれない。

しかし日本語吹替版を作った連中には猛省を促したい。
素人や芸人を必然性ゼロで起用するのは、オリジナル版に対する冒涜行為以外の何ものでもない。
意味不明の日本版オリジナルソングを流す行為も含めて、作品の質を著しく貶めるなんざ有ってはならないことである。
何の権利を持ってオリジナルを改悪することが許されるのだろうか。

e0033570_19444233.jpg吹替版を作るなら、主演が「マイティ・ソー/バトルロイヤル」のコンビで劇中でも<MCU>ネタが盛り込まれてる以上、三宅健太と沢城みゆきを起用するのがファンに対するサービスだと思うのだが如何だろうか。

【ひとりごと】
「ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ」然り、「X-MEN/ダーク・フェニックス」然り、そして本作と本国ではシリーズ最新作が軒並み苦戦してる様子。
「X-MEN」は監督自ら敗戦の弁を述べているようだが、こちらも案の定、製作中のゴタゴタが表面化する羽目に。

まあソニーピクチャーズにしたところで、今夏の大本命はこの「MIB」の二週間後に公開される「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」なんだろうから、トータルで数字残せればOKというところかな。
しかし新コンビでのシリーズ継続には黄信号が灯った感じ。
いやシリーズそのものが打ち止めになってしまうのかも。



# by odin2099 | 2019-06-19 19:51 |  映画感想<マ行> | Trackback(1) | Comments(0)
e0033570_21100125.jpg元劇団四季の藤川和彦が脚本・演出・プロデュースを手掛けるミュージカルで、あの「オズの魔法使い」のサイドストーリーといったら良いでしょうか。今回が再演とのこと。
なんといっても「沼尾みゆきが南の魔女グリンダを演じる!
――というだけでチケットを取りました(ファンなんです)。

元々「ウィキッド」に着想を得て、ということらしいのですが、「ウィキッド」でグリンダのオリジナルキャストだった沼尾みゆきを起用したのは凄いですね。
他にも雅原慶、​大塚たかし、​広瀬彰勇、​笹岡征矢といった劇団四季出身者がキャストに名を連ねていますが、そういえば西の魔女役の雅原慶がエルファバを演じた時の「ウィキッド」、見に行ってました。

カンサスでのドロシーたちの物語と、オズの国での物語が入れ子構造になっているというかメタフィクションになっていることや、過去と現在が行き来するあたりが少々わかりづらいものの、オーディションで選ばれた子どもたちが達者な演技を見せ、十二分に愉しませてくれました。そして沼尾みゆきのクリスタルボイスも健在。

ただ、少々苦言を呈すれば、ドロシーたちがエメラルドシティに辿り着いた場面の演出、それにクライマックスが南の魔女と西の魔女のデュエット(グリンダとエルファバ!)であることなど、全体的に「ウィキッド」からの影響があまりにハッキリ見えてしまっているのがどうも…。
いや、イメージを重ねて見ているこちらが悪いといえば悪いのですが。




# by odin2099 | 2019-06-18 21:12 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
最新作へむけておさらい中ですが、え?大爆死なの?大丈夫?
有終の美を飾るどころか、シリーズ最低、いやアメコミ映画のワースト記録を打ち立てそうとの報道も。
あちらでの評価もかなり酷いみたいですが、わが国では試写会での評判は良さそう。
ということはファン向けの作品で、一般客にはあまりアピールしないということなのかなあ。

e0033570_23111877.jpgファースト・ジェネレーション」、「フューチャー&パスト」、そして今作で<新X-MEN三部作>なんて呼ばれていた時期もありましたが、三部作の完結編としては少々物足りないですか。
いや、チャールズとエリックは一緒にいられないものの、お互い共有するものは芽生えたようだし、スコット、ジーンら新生X-MENたちをレイブンが鍛えるシーンなど”次”への期待と希望を抱かせる結末も悪くはないと思います。
チャールズがスキンヘッドになったのも、やっとシリーズの始まりである<旧三部作>へ繋がった感がありますし。

ただこれも以前書いた通り、<新三部作>は過去の話なので、例えどんな苦難が訪れようと結局X-MENたちがそれを克服して乗り越えていくことはわかっているので、その分緊迫感に欠けてしまっているのは残念ですね。
最新作の「ダーク・フェニックス」もこの時間軸上にあるので、ある程度は結末が予想出来ますし。
まあそれを覆すだけのパワーを秘めた作品になっていることを、今は期待しておきましょう。

【ひとりごと】
そこまで「ジェダイの復讐(ジェダイの帰還)」をディスらなくてもいいじゃん。
同じ20世紀FOX配給作品ならではの内輪ネタ?
ディズニーの元へ去っていったルーカスフィルムへの意趣返し?

<過去記事>




# by odin2099 | 2019-06-17 23:16 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
ちょっと久しぶりに「ロード・オブ・ザ・リング」を見直したのが昨年の春。
それから「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」と続けて見て、三部作が完結した後は今度は「ホビット/思いがけない冒険」と「ホビット/竜に奪われた王国」を見たのですが、そこでストップ。
年が明け、かなり間が空いちゃいましたが、ようやくこちらも完結編まで辿り着きました。

e0033570_19412049.jpg原作をかなり刈り込んだ<ロード・オブ・ザ・リング>三部作と違い、この<ホビット>三部作は逆にかなり膨らませています。
そしてどこか牧歌的で長閑な雰囲気もあった原作のムードは影を潜め、<ロード・オブ・ザ・リング>三部作にトーンを合わせているので、全体的に重苦しいムードに包まれ殺伐とした雰囲気を漂わせています。
その辺りが<ロード・オブ・ザ・リング>ほどの支持を得られなかった原因でしょうか。

雨後の筍の如くファンタジー映画が量産され、その中にはシリーズ化を期待された作品も少なくなかったのですが、軒並み討ち死にしファンタジー映画に対して観客が食傷気味になっていたこともあるでしょう。
それに<ロード・オブ・ザ・リング>完結から<ホビット>開幕まで十年近く開いてしまい、旬を逃したということもあるかもしれません。

しかし結果的に堂々たる六部作、映画史に残る一大叙事詩が完成したことは喜ばしいことです。
これに匹敵するシリーズ物というと、他には<スター・ウォーズ>くらいでしょうか。

さて、中つ国の物語の映像化はこれで終わりかと思いきや、今はAmazonプライムビデオで新たなドラマの製作が始まっています。

詳細は未だ不明ですが、どうやら中つ国の第二紀が舞台になる由。
となるとサウロンやガラドリエルの奥方、エルロンドなど映画でもお馴染みとなったキャラクターが出てくる可能性もあります。
これらを映画と同じキャストが演じるのでは?という希望的観測もあれば、どうやら製作にピーター・ジャクソンが一枚噛んでいるらしいという大変気になる情報がある一方で、いやいやPJは一切関わりを持っていない、完全な別物だ云々、様々な噂だけが先行している段階ですが、公開は2021年の予定。
それまでは小出しにされる情報に一喜一憂しながら、公開される日を楽しみに待ちたいと思います。

【ひとりごと】
今作には、物語の終盤に「旅の仲間」のメロディと「指輪のテーマ」のメロディがそれぞれ流れるシーンがありますが、<ロード・オブ・ザ・リング>三部作との連続性を嫌でも感じさせてくれるので、ワクワクしますねえ。

<過去記事>





# by odin2099 | 2019-06-14 19:48 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
月の刑務所から凶悪犯ボリスが脱獄。エージェントKの前に姿を現し、「お前は過去で死ぬ」と言い残して姿を消した。Jは本部のデータベースで、かつてKがボリスを逮捕し地球の危機を救ったことを知るが、それ以上は機密扱いになっていた。
翌日MIB本部へ出勤したJは、誰もKのことを知らないことに混乱する。亡くなったZに代わる新任のエージェントOからKは既に死亡していていることを聞いたJは、ボリスが過去を改変したことに気付く。
Kを救うべくJは自らも過去の世界へタイムトラベルを試みるが、その前に姿を見せたのは若かりし頃のKだった。

e0033570_21494703.jpg「MIB」シリーズの3作目。
これまでは事件が起こり、それにJとKのコンビが立ち向かうというパターンだったが、今度は彼ら自身が物語の中心。しかも迷コンビの本当の絆が試されるという新機軸。これがなかなか愉しめた。

というのも若きエージェントKを演じるジョシュ・ブローリンが出色。
吹替版だと現在と過去、どちらのKも谷口節が担当していることもあるのだが、トミー・リー・ジョーンズとの二人一役にかなりの説得力が。

正直言って前2作はちっともノレなかったのだけれど、今回はイケる。
過去と現在、両方のKとJ役のウィル・スミスとのコンビネーションも、実に「らしい」ものになっていて、こういう展開ならシリーズの続行もアリだな。

しかしもう一人過去と未来の両方が出てくるエージェントOは…。
エマ・トンプソンの若い頃がアリス・イヴっていうのは、ちょっと盛りすぎでは…?



# by odin2099 | 2019-06-13 21:53 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」をまたBlu-rayでおさらいして、劇場で4回目の「エンドゲーム」鑑賞。

日曜の昼間とはいえ、まだ劇場が満席になることに驚き、そして「アベンジャーズ」人気もどうやら本物なのかなと一安心。
もっとも今回は「これで最後」ムードを演出しているので、「それならば」と足を運んだ人も少なくないだろう。
でもまだまだ<MCU>は続くし、いずれ「アベンジャーズ」の新作も作られるだろうことを知ったら「もういいよ」てなことにならないとも限らない。
安心してはいられないか。

e0033570_21324549.jpg今回ちょっと驚いたのは、前日「アラジン」を見に行った時には流していた「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」の予告編がなかったこと。
「アラジン」の時は一番手に掛ったのが「スパイダーマン」だったのだけれども、確かに「エンドゲーム」上映前に見せられちゃネタバレもいいところだ。

まあそれも仕方ないなと思っていたのだが、実は驚いたのはそのことだけではない。
なんと!「エンドエーム」上映終了後に「スパイダーマン」の予告が続けて上映されたのだ。

これ、上手いやり方だなあ。
「エンドゲーム」見た後だと、あの世界がどうなったのか気になるところだけど、断片的にそれを教えてくれて期待感を煽る。
実際、めっちゃテンション上がった。

こういうの、前後編、三部作などの場合に次回作の予告をおしまいに付けるケースがあるけれど(「ロード・オブ・ザ・リング」のラストに「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」の予告を付けたり、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」に「アベンジャーズ」をアタッチしたりというケース)、同じ<MCU>作品とはいえ「エンドゲーム」はディズニーで「スパイダーマン」はソニーという具合に配給会社も違う。
これ、映画館サイドの大英断なのかな。

そして本編。
3時間を超える作品でありながら、4回見てもまだ飽きない、だれないという稀有な作品。
前編にあたる「インフィニティ・ウォー」も見せ場満点でテンション上がりっぱなし。
「インフィニティ・ウォー」149分+「エンドゲーム」181分=330分、奇跡の5時間半だ。
燃え要素、泣かせ要素、どちらも備わっている。

前編で燃えるのは、先ずはヴィジョンとワンダの危機に颯爽と登場するスティーブの姿。それに続けてナターシャ、サムとのコンビネーションプレーで敵を圧倒するシーン。
そしてクライマックス、ワカンダの大激戦の最中、完成したストームブレーカーを手に現れるソー!
――まあこちらはその後で絶望的な展開が待っているのだが…。

後編では、ソーがサノスに追い詰められあわやという時に飛んでくるムジョルニア、その戻っていく先にはすっくと立ったスティーブが!というシーン。
「持てると思った」というソーの台詞は、かつて「エイジ・オブ・ウルトロン」でメンバーがムジョルニアを持ち上げようと奮闘するというシーンを踏まえている。
結局誰一人持ち上げることは出来なかったのだが、実はスティーブが手にしたときだけ幽かに動くという描写がある。
この時点で既にスティーブは持ち上げられたものの、遠慮して持ち上げなかったという解釈もあるらしいのだが、だからこそソーも納得したのだろう。

そして全編のクライマックスたるアベンジャーズ集結シーンでのスティーブの台詞、「アベンジャーズ、アッセンブル!」は最大の燃えシーンだ。

泣かせ要素は前編ならば指パッチン後の別れのシーン、後編だとナターシャがわが身を犠牲にするシーン、トニーの「私はアイアンマンだ」の場面と葬儀の場面…とこれまた枚挙に暇がない。
これから自分は何度この前後編を見ることになるのだろう。

そしてこの作品を踏まえた<MCU>23作目、<フェイズ3>のトリ、そして<インフィニティ・サーガ>の締めくくりとなる「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」の公開まで3週間足らず。
そちらも期待を裏切らない出来になっていることを信じている。

<過去記事>




# by odin2099 | 2019-06-09 21:43 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
ディズニーアニメの「アラジン」が実写映画になりました。
確か最初にそのニュースが流れて来た時は、必ずしも「アラジン」そのものを映画にするのではなく、ジーニーを主人公にした映画を作る(タイトルも「アラジン」ではない)という風に伝わってきていたように記憶しているのですが、結局はかなりアニメ版に忠実な実写版「アラジン」になっています。

e0033570_16530539.jpg舞台版のように猿のアブーや虎のラジャーが出てこなかったり、オウムのイアーゴが人間になっていたり、アラジンの仲間が出てきたりはしません。
実写版で付け加えられたのは、ジャスミンの侍女のダリアというキャラクターで、彼女がジャスミンの相談に乗ったり、恋のキューピッド役を務めたり、最終的には…と大活躍するキーパーソンになっています。

豪華キャストで実写映画化した「美女と野獣」と違い、こちらはジーニー役のウィル・スミスを除けば無名や若手が中心(いや、日本では知られてないだけかもしれませんが)。
アラジン役のメナ・マスードも殆ど新人だと思いますし、ジャスミンのナオミ・スコットも同様です。

彼女、「パワーレンジャー」でピンクレンジャーを演じてましたが、あの頃よりもかなり魅力的になりましたね。アニメ以上に美人なジャスミンで、思わず一目惚れ。この後はリブート版「チャーリーズ・エンジェル」が控えていますので、これから一気にブレイクするかも知れません。

そして予告編公開時には「ウィル・スミスまんま」と評されたジーニーですが、良くも悪くも「そのまんま」具合が今回のジーニーには合っているように思います。仮にロビン・ウィリアムズが存命でも、このジーニーは演じられなかったでしょう。
そして日本語吹替版だとアニメ版・実写版どちらも山寺宏一なので全く違和感なし。冒頭から歌いまくる山ちゃんの凄さを改めて感じました。

ということで若干の懸念材料もありましたが、十二分に愉しめた実写版「アラジン」。気に入りましたので、もう一度見に行こうかなあと検討中。今度は字幕スーパー版にしようかな。




# by odin2099 | 2019-06-08 17:00 |  映画感想<ア行> | Trackback(5) | Comments(2)
e0033570_20193949.jpgサソリオレンジことスティンガーを主人公にした「宇宙戦隊キュウレンジャー」の番外編エピソードで、<スーパー戦隊>のVシネマとしては初めて特定のキャラクターにスポットを当てたスピンオフ作品。
監督はこれが「キュウレンジャー」初参加となった坂本浩一

オウシブラック/チャンプとのバディムービーの要素もあり、他にはヘビツカイシルバー/ナーガ・レイ、カメレオングリーン/ハミィ、カジキイエロー/スパーダ、コグマスカイブルー/佐久間小太郎、それにシシレッド/ラッキーがクライマックスバトルを含めた顔見せ的出演に留まっている。

ゲストヒロインはミカ・レーツ。
異形ゆえに、生まれ故郷の町の住民からも迫害を受けていた彼女が、力を求めてジャークマターへ入るも、スティンガーとの出会いから心を開くのだが、結局は復讐心から町の人たちを虐殺してしまい…という<戦隊>としてはかなり重たいストーリー。

結局「キュウレンジャー」のテレビシリーズはほぼ見ておらず、また同時期にネット配信されたこのVシネと連動しているというスピンオフムービーも未見なので、そもそものストーリーの発端やキャラクターの設定をよくわからずに見ていたので、少々ついて行くのに苦労した。
また約1時間の作品の大半が回想シーンということで、若干時系列的に混乱も。

それでも坂本監督らしい見せ場がふんだんに盛り込まれ、元々番組のセミレギュラーだった久保田悠来をはじめ、島津健太郎、キャッチャー中澤、人見早苗ら坂本組常連が顔を揃えているのも安心感がある。

ミカ役の間宮夕貴(現・桝田幸希)は坂本監督直々のオファーだそうで、ファーストカットが胸元のアップ、というのも如何にも監督らしい。
その後もテレビドラマや舞台作品での起用が続き、新たなミューズ(何人いるんだ?)の仲間入り。現場での愉しげな様子はオーディオ・コメンタリーからも十二分に伝わってくる。




# by odin2099 | 2019-06-07 20:23 | ビデオ | Trackback | Comments(0)
2014年公開の「GODZILLA」の続編で、「キングコング/髑髏島の巨神」に続く<モンスターバース>の第3弾。

e0033570_21100221.jpgあれから5年、その存在が公になった秘密機関モナークは、怪獣の存在を秘匿していたと世間から非難され、存続が危ぶまれる事態に陥っていた。
その頃中国のモナーク基地では、エマ・ラッセル博士と娘のマディソンが孵化した幼虫のモスラとのコンタクトを試みていたが、環境テロリストのアラン・ジョナが率いる部隊が基地を襲撃、ラッセル博士母子と怪獣とのコンタクトを可能にする装置オルカを強奪する。
報せを受けた芹沢猪四郎博士らは、かつてモナークのメンバーであり、オルカの開発者でもある元夫のマークに協力を要請する。

今度はゴジラだけじゃなく、モスラにラドン、キングギドラ(モンスター・ゼロ!)をはじめ十数体の怪獣が登場。その中には名前だけだがコングもいる。
「三大怪獣地球最大の決戦」どころか「怪獣総進撃」並みの大盤振る舞いだ。
「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」の影響も感じられる。

唐突に出てくる芹沢博士の潜水服姿に、まさかまさかのオキシジェン・デストロイヤー。
他にもどこかで見たような絵が頻繁に出てくるあたり、監督は相当ゴジラ映画を研究したことが窺える。
ゴジラの鳴き声もオリジナル版に近づき、伊福部メロディ付きでの登場。
それもいわゆる「ゴジラのテーマ(「ゴジラ」タイトル)だけでなく、俗に「ゴジラの恐怖」と呼ばれる旋律も伴って。

e0033570_21102683.jpgそれだけではない。
モスラ登場シーンは、あの 古関裕而作曲の「モスラの歌」まで流す念の入れよう。
あちらこちらに東宝怪獣映画へのオマージュを散りばめるなんざ、この監督、ただのヲタクではない。
相当”わかってる”御仁だ。

ただ各方面のゴジラファン、怪獣マニアの同志たちを唸らせているのとは対照的に、個人的にはどうも今一つ。
これって前作「GODZILLA」の時と同じような状態。
お話が面白くないとか、その展開に納得がいかないというのとは違うレベルで何だかもどかしい。
上手い表現が思いつかないのだが、「これじゃない感」がどうしても払拭できないのだ。

せっかくの伊福部メロディも、妙なアレンジやSEとのバランスの悪さで耳に(心にも?)響いてこないし、4大怪獣の激突を謳いながらもモスラとラドンの出番の少なさ(加えるならばモスラとラドンの偽物臭さ)はガッカリだし、そもそもゴジラとキングギドラ(この呼称は吹替版のみ?)の強さに説得力が乏しい。
派手さは十分に堪能できるものの。

これで次はいよいよゴジラとキングコングの頂上決戦だが、はたしてコングがそのゴジラやギドラ以上に強さを発揮できるのだろうか。
またラストシーンを見る限り、あの環境テロリストとやらが引き続き暗躍するのかもしれないが、あまり大きなスケールにはなりそうもない予感がする。
<モンスター・バース>の行く末がほんのちょっぴり心配…。

【ひとりごと】
例によって吹替版を鑑賞したが、素人演技には慄然。
その中には何のコネだかゴリ押しだか知らないが、アニメも含めると9本目くらいになる人もいるのだが、一向に上達の気配が見られない。
オファーする方もする方だが、受ける側の事務所も本人の適性をもっと考えて欲しいもんである。
逆に当人の価値を落とす結果に繋がってはいまいか?



# by odin2099 | 2019-06-06 21:18 |  映画感想<カ行> | Trackback(6) | Comments(4)
新世代X-MENたちの活躍を描く第2弾。
”新世代”といっても”次世代”ではなく、実際は過去世界の若返ったX-MENというのがややこしいが、このメンバーにこれまでのキャストも加わり、可能な限りの新旧X-MEN勢揃いのオールスター物に。
時系列含め結構バラバラだったこれまでの<X-MENシリーズ>を、一つに繋ぐ役目をも担った作品になっている。

e0033570_19554630.jpgということでお祭り騒ぎの愉しさもある反面、元々の時間軸ではX-MENは全滅、全員死亡(か、それに近い状況)なので物語としてはかなり悲壮感漂う重たいものになっているのだが、それもこれも最後には歴史改変後の世界で皆無事(別の作品で死んだキャラまでしれっと再登場のオマケ付き)というかなり強引なハッピーエンドなので、見終ってホッとする作品にはなっている。

しかし最近明らかになったところによると、「X-MEN/ファースト・ジェネレーション」と本作の間に若きウルヴァリンを登場させる作品を挟み、そしてこの作品を全員集合の完結編とする三部作構想があったという。
これに続く「X-MEN/アポカリブス」がシリーズの締めとしては些か物足りない(だからこそ今回新作の「X-MEN/ダーク・フェニックス」が作られた)だけに、この「フューチャー&パスト」で綺麗に終わって欲しかったな、とも思う。

またそれとは別に、X-MENのみならずファンタスティック・フォー、デアデビル、デッドプールといった当時20世紀FOXが権利を持っていたマーベルヒーローを集合させたクロスオーバー企画も存在していたのだとか。
単独作の「デアデビル」や「ファンタスティック・フォー」の出演陣がそのまま続投したかどうかはわからないが、もしこれが実現していたら「アベンジャーズ」以上の超大作になっていたのかも。
これまた実に勿体ない話である。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-06-05 22:53 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
元になっているアニメ版は1991年の公開。
先日書いたように、「生まれる前の作品ですぅ」という人ももうアラサーなワケで、今さらながら歳月の流れる速さよ!という感じですが、実は本作の主演であるエマ・ワトソンは1990年生まれ。
ほぼアニメ版と同い年で、それでいて堂々たるベルを演じているのですから、考えれば考えるほどオソロシイですねえ。

e0033570_22380856.jpgで、今回このブログの過去記事をちょこちょこ読み返してみたのですが、お恥ずかしいことに結構記憶違いが…。
まあそれに関しては敢えてどこがどうのと申しませんが、平にご容赦を、ということで。

で、アニメ版は既に古典と化している(と勝手に思っていますが)のですが、この実写版も負けず劣らずの力作。
あの「くるみ割り人形と秘密の王国」も、この作品並みとはいかなくても次の次くらいのポジションは狙っていたんだろうなあと想像するのですが、返す返すもワースト3の一本になってしまったのが残念です。

このシリーズ(?)も「ふしぎの国のアリス」、「眠れる森の美女」、「シンデレラ」、「ジャングル・ブック」、「くまのプーさん」、「ダンボ」ときて、この後に「アラジン」、「ライオン・キング」と続き、更に「ムーラン」、「リトル・マーメイド」、「ピーター・パン」、「101匹わんちゃん」、「白雪姫」などが控えているようで、今後もディズニーアニメの実写化ラッシュは当分留まるところを知らないようですが、ただ安易な企画だけはカンベンです。
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ところでこの作品、<プレミアム吹替版>ということで台詞だけじゃなく歌も吹替。
そのため本職よりは歌える人優先のキャスティングになっていますが、出来れば馴染みのあるキャスト版も作って見比べたいですね。
エマ・ワトソンなら須藤祐実、ルーク・エヴァンスなら東地宏樹、ユアン・マグレガーは森川智之、エマ・トンプソンは高島雅羅か塩田朋子か、それとも幸田直子か…と妄想は膨らんでいきます。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-06-04 22:50 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
このところ美術館付いてますが、今回は国立新美術館へ行ってきました。
日本・オーストリア外交樹立150周年記念なのだそうです。
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「クリムト、シーレだけじゃない。ウィーンの至宝が大集結。」と宣伝コピーにありますが、実はクリムトやシーレの絵はちょい苦手。
そんな自分でも大丈夫なくらい数多くの芸術家の作品群が展示されています。
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それも絵画だけじゃなく、建築物や工芸品など多種多彩。
教会や博物館の設計図や模型、ドレスや椅子、食器なども飾られています。
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ハンス・マカルト、オットー・ヴァーグナー、アドルフ・ロース、オスカー・ココシュカ、カール・モル、ヨーゼフ・ホフマン、マクシミリアン・クルツヴァイル…
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          (これだけ撮影可能)

中でも個人的に驚いたのは、アルノルト・シェーンベルクの作品があったこと。
「浄められた夜」や「月に憑かれたピエロ」、「ペレアスとメリザンド」などで知られる作曲家は、絵画の才もあったんですなあ。
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東京展の開催は8/5まで。
8/27からは大阪展が国立国際美術館で開催の予定です。
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【ひとりごと】
しかしこういう展示を見ちゃうと、美術史のみならず世界史をしっかり勉強すれば、もっとより愉しめるんだろうなあ、
とため息を吐いてしまいます。
頑張ろうっと。




# by odin2099 | 2019-06-03 21:41 | ミュージアム・イベント | Trackback | Comments(0)
元々は「LUPIN the Third/峰不二子という女」というテレビシリーズに端を発したものだけに、今度は銭形かルパン本人が中心になるのかなと思っていたが、一周廻って不二子に戻ってきた。
例によって25分程度のOVA前後編を一挙に、特別料金で上映という形式。

病弱な息子ジーンの手術費用に充てようとコドフリーマイニングから5億ドルを横領し、殺し屋に狙われているランディは、メイドとして働いていた不二子にジーンを託し自爆する。
不二子は辛うじて脱出するが、今度は現金の隠し場所を知るジーンに殺し屋の魔の手が迫る。
絶体絶命の二人の前に現れたのはルパンと次元だった。彼らもまたコドフリーマイニングを狙っていたのだ。ジーンは5億ドルを報酬に、父の敵討ちをルパンたちに依頼する。
自分が母親代わりになると申し出る不二子だったが、ジーンは彼女もまた5億ドルを狙って自分に近づいてきたに違いないと心を開かない。不二子は出て行き、ジーンはひとり警察の保護を受ける。
だがコドフリーマイニングは警察をも買収していた。密かにジーンを見守っていた不二子もまた囚われてしまう。

e0033570_07472116.jpg得意の色仕掛けが通じない殺し屋や、自分の意に沿わないどころか足枷になっている子供を連れての逃避行など、いつにないシチュエーションに置かれた不二子が魅力的。
これまでも入浴シーン、シャワーシーンはあったが、子供と一緒に湯船につかるというのはなかったのではないかと思うし、最初は色仕掛けが通じなくても、最後はしっかりと自分の虜にさせて(戦いの過程で服が切り刻まれ肌を露出していくのだが、それすらも相手に与える効果を考えてのことか?)始末するのも不二子らしい。
その一方で、ルパンや次元だけでなく不二子の喫煙シーンも何度かあるのは幻滅。大人っぽさの演出なのかもしれないが、今はそういう時代ではないと思うのだが…。

今回は五エ門と銭形の登場はなし。
どうやらこのシリーズは連作になっているようで、一連の事件の背後には何らかの大きな存在があるらしいことが示唆されている。
いよいよ次回作でルパンたちとの決着が付くのだろうか。

【ひとりごと】
毎度毎度の呟きだが、もう頼むからキャストを交代してくれ。




# by odin2099 | 2019-06-02 07:47 |  映画感想<ラ行> | Trackback(1) | Comments(2)
世界で最も有名な図書館の舞台裏へ、ということで初めて岩波ホールへ行ってきました。

図書館ってこんなことまでするのか?!、というぐらいその活動は多岐に亘っているんですねえ。
著名人を招いてのトーク企画、ピアノコンサート、読書会、ダンス教室、パソコン教室に就職フェア、ディナーパーティーetcetc。

e0033570_11002186.jpgそれだけでなく館長をはじめ幹部たちの会議の模様や、視覚障碍者向けの録音風景、デジタル化へ向けての撮影風景、大型のベルトコンベアーを使っての返却本の管理ナドナド、本館だけでなく分館(全部で92あるそうだ)も含めての巨大なシステムの一部が公開されています。
市からの出資と民間からの寄付によって運営されているという点もユニークに感じました。
日本とは色々仕組みが違いますね。

しかしこの作品の監督が、フレデリック・ワイズマンだということをすっかり失念しておりました。
ナレーションなし、出てくる人物の紹介テロップなし、何の説明もなく次から次へと映し出される”何か”を、こちらはひたすら追い続けるだけです。

上映時間は3時間25分。
2時間ほど経った時点で途中休憩が入り、トータルでは3時間40分ほど。
これはなかなかの苦行です。
凄く惹かれる内容ではあるのですが、途中で何度か(数秒ですが)記憶が飛ぶ瞬間が…。

思えばこれまでにも「パリ・オペラ座のすべて」、「クレイジーホース・パリ/夜の宝石たち」、「ナショナル・ギャラリー/英国の至宝」と3本の作品を見ましたが、いずれも睡魔との戦いが最大の課題でした。
どうも自分とは相性のあまり良くない監督さんではあります。



# by odin2099 | 2019-06-01 11:04 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
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