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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

「スター・ウォーズ」がヒットし続編の製作が発表された時に驚いたのが、それがいわゆる「スター・ウォーズ2」じゃなく「エピソード5(第5話)」だと明言されたこと。
第4話から6話までの三部作を作ったら、時代を遡って第1話から3話まで作り、その後に7話から9話を作って完結させる、という話にワクワクしたもんである。

e0033570_20171392.jpg余談だが、同じジョージ・ルーカスのもう一つの人気シリーズも、実は同じ構成。
1作目の「レイダース/失われた≪聖櫃≫」は1936年の話で、2作目の「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」はその前年の1935年、そして完結編の「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」は1938年が舞台、という具合。
ルーカスの好みなのだろう。

実際はここで終わらずに1957年を舞台にした「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」が作られ、今は更なる続編が準備中。
公開予定日は度重なる延期の末、現在は2021年7月9日とのこと。
パラマウント・ピクチャーズのロゴと実景の山とがオーバーラップして始まるのがシリーズのお約束だったが、ディズニーからのリリースでさてどうなるか?

閑話休題。

ところが第6話にあたる「ジェダイの復讐(帰還)」が公開されたものの、その後の製作に関しては一向に音沙汰なし。やっと第1話の「ファントム・メナス」が公開されたのは、なんと16年後だった。
そして今度は「全9作なんて言ってない。全6作でオシマイだ」というルーカスの発言に二度ビックリ。

というワケでこの「シスの復讐」が公開された時は、「スター・ウォーズが完結する」という安堵感と同時に、「もう二度と劇場で新作を見ることは出来ないんだな」という言い知れぬ寂寥感を味わったものである。
最近、「アベンジャーズ/エンドゲーム」を見た際にも同じような感慨にとらわれたっけ。

さて、旧三部作(第4話から第6話)を見ている時のイメージは、ジェダイ=正義、シス=絶対悪であり、帝国の圧政は民を苦しめ、共和国は平和な理想的な世界というものだったのだが、新三部作(第1話から3話)を見てると必ずしもそうも思えなくなってくる。

ジェダイは保守的というよりも、旧態依然で閉鎖的で時に独善的。
シスの方は必ずしも享楽的ではなくむしろジェダイ以上に禁欲的な面も。そして考え方も柔軟。

例えば愛する人が死を迎えようとしているとき、何とかしてその死を回避する方法を見つけようとするのがシス。
一方その死を平然と受け入れられるように、悲しみを感じないように心を鍛えよというのがジェダイの教えだ。
どちらが凡人にとって納得しやすいか。少なくてもシスの考え方の方が人間臭い。

という感情面で押していけばアナキンも、「ジェダイの裏切り者」「幼い子供をも手にかけた虐殺者」とはならず、すんなりとシスへ転向していたかもしれないが、そこがこの作品のドラマ面の弱さ。
というかそこまでを求めるレベルにこの作品はなく、もっとわかりやすさや単純さを強調しているだけなのだろうが。

結局のところアナキンはシスの教えに同調したわけではなく、ただパドメを救う力を欲しただけで、その結果パルパティーン、いやダース・シディアスに取り込まれてしまった己の弱さや短慮を誤魔化すために、ジェダイの教えが間違ってるだの、自分の成長を妨げるだの屁理屈をこねて自己正当化し、逆ギレして師であるオビ=ワンに対して「あんたが憎い!」と八つ当たりする始末。ガキだね。
シディアスも、ダース・モールやダース・ティラナス(ドゥークー伯爵)より御しやすいと踏んだんだろう。

暗黒面に堕ちシスと化したアナキン=ダース・ベイダーは、最終話(この時点での)である第6話でフォースのダークサイドからライトサイドへ”帰還”を果たし、見事に「フォースにバランスをもたらした」ことで予言を成就し、メデタシメデタシで幕を閉じたのだが、近年になってシリーズが再開されたことで再びバランスは崩れた。

今度こそ最終話になるらしい(といっても別の物語はすぐ始まるようだが)第9話で、はたして真にフォースにバランスはもたらされるのか。そしてそれは誰の役目なのか。
ここまで行き当たりばったりで作ってきてるようなのが非常に気にはなるのだが、どんなオチを付けてくれるのか、シリーズのお浚いを続け乍ら待つとしよう。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-05-17 22:31 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20060293.jpg現役最高齢、85歳(今年の春に86歳に!)の最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグに密着し、第91回アカデミー賞では長編ドキュメンタリー賞と主題歌賞の二部門にノミネートされた作品。

法科大学院を首席で卒業しながらも、女性というだけで法律事務所に就職できなかった彼女が、最初は大学の教授としてやがて弁護士として性差別撤廃に向けて働き続け、遂には女性としては史上二人目の最高裁判事に指名されるようになる過程を、本人のみならず家族、同僚、友人それに彼女を指名したクリントン元大統領らのインタビューを交えて構成。
スーパーヒーローとして持て囃される彼女の実情に迫ってゆく。
特に献身的に彼女を支えた亡き夫の姿が印象的だ。

e0033570_20062315.jpg今年は「ビリーブ/未来への大逆転」という彼女をモデルにした映画も公開されているが、あちらでは描き切れなかった彼女の姿を捉えているので、両方を見比べることでより彼女を魅力的に感じられるだろう。

彼女視点でのフィクションとしての面白さ。
一方こちらは第三者視点での客観的な彼女の姿。
ともすればあちらの彼女とこちらの彼女は別人に感じられる時もあるかもしれないが、どちらも同じ人物のコインの表と裏と見ることが出来る。

トランプ大統領に敢然と食ってかかるなど、この人の影響力は今なお絶大。
いい加減に引退しろという声も多いと聞くが、相手が誰であろうと正しいと思うことをきちんと口に出来る、物を言える存在は貴重である。




# by odin2099 | 2019-05-15 20:11 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
Kの引退後、Lをパートナーに活躍していたJだったが、Lとのコンビを解消後は誰と組んでも長続きせず、勝手に相棒の記憶を消す始末。とうとうZからは犬型エイリアンのフランクを相棒につけられてしまう。
そんな中殺人事件が発生。調査の結果、これは25年前にKが解決したはずの事件に関係があるらしいことがわかり、JはZの命により今は記憶を消され一般人として暮らしているKを訪ねる。

e0033570_19411905.jpg「メン・イン・ブラック」の5年後を描いた続編。
どうやら当初はシリーズ化の予定はなかったらしい。じゃなかったら、前作ラストでKの記憶を消して一般人にするなんてことはしなかったろう。
おまけに前作のヒロインからパートナーに昇格したはずのLはお払い箱。結構行き当たりばったりだ。

お話の方も行き当たりばったり。なんか肝心の部分が上手く呑み込めなかったのだが、記憶を取り戻したKは全てを承知でJや仲間たち、それに今回のヒロインにヴィランも巻き込んで引っ掻き回していたってこと? 
一応はハッピーエンドらしい結末を提示されてはみたものの、どうも納得いかないんだけど。

ともあれウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズの迷コンビが復活。
ヒロインはロザリオ・ドーソンで、セクシーなヴィランにはララ・フリン・ボイル。
マイケル・ジャクソンに似た奴がチラチラ映ってるなあと思ったら、なんと本人。
前作を気に入ったので監督に出演を直訴した成果なんだそうな。



# by odin2099 | 2019-05-14 19:44 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
タマ&フレンズ/タマとふしぎな石像」、「飛び猫/旅する飛び猫」、「猫のダヤン/ダヤンとジタン」の3本立て…だと思っていたのだが、一本にパッケージ化されたオムニバス映画だった。

e0033570_19354965.jpgてっきりかつての<東映まんがまつり>や<東宝チャンピオンまつり>のような番組編成なのかと思いきや、「旅する飛び猫」で始まり「タマとふしぎな石像」が続き、その後に「飛び猫」パートの後半を挟んで「ダヤンとジタン」があって、3作統一のエンドロールが流れるという構成。
むしろ「ウルトラマンUSA」をメイン興行にした<ウルトラマン大会>に近い(余計わからない)。

旅する飛び猫」は瀬戸内海の島で暮す猫の親子を映したもので、ベストセラーとなった写真集「飛び猫」の五十嵐健太が引き続き撮影。寝て起きて遊んで食べて…といった日常を追ってるだけだが、見ているとついニヤニヤしてしまう。

タマとふしぎな石像」は、ふしぎな石像に触れたタマたちが、過去にタイムトリップしてタマが生まれる前日の母親に会うというお話。キャラクターが大勢いて誰が誰やらサッパリわからなかったが、見ているうちにそんなことは気にならなくなってくるほどタマたちに癒されていく。

ダヤンとジタン」はこれまたキャラクターの設定や世界観を全く知らずに見たが、魔王がいたり魔物がいたりの不思議な世界が舞台になっているということだけ了解して、そのまま自然に物語世界へ入って行けた。ちょっと気になる世界観だけに機会があれば他の作品(TVアニメ)もチェックしたい。



# by odin2099 | 2019-05-13 19:39 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
魔少女アシュラの封印が解かれた。
アシュラが地獄門を開き、皆魔障外神を復活させる恐れがある。再びアシュラを封印する命を受けたラマ僧のコンチェと、裏高野の退魔師・孔雀は怪異を追う中で偶然出会い、共に彼女を追うことになる。
アシュラを止められるのは孔雀とコンチェの二人だけ。そしてこの二人は宿命で結ばれた絆があった。

e0033570_19474872.jpg萩野真の人気漫画を日本(フジテレビ・砂工房)と香港(ゴールデンハーベスト)の合作で映画化。
これが平成になって初めて映画館で見た作品。そして香港映画に興味を持つ切っ掛けになった作品でもある。もちろんこの当時は香港映画に対する知識は皆無に等しく、また原作に対する知識も殆どなかったが、予告編や特番を見て「なんとなく面白そうだな」と感じて映画館へ足を運んだ次第。

キャストは日本側は三上博史、安田成美、緒方拳、香港側はユン・ピョウ、グロリア・イップ、ポーリン・ウォン、リュー・チャーフィ、コウ・ホンと、今思えば両方に目配せした味のある配役となっている。
企画が岡正で脚本が橋本以蔵というのは「スケバン刑事」シリーズを生んだコンビ、そしてSFXは「帝都物語」を描けたスタッフ、という人の流れも面白い。ちなみに原作知らずに見た自分は大いに満足したものだ。

後で漫画を読んだ時は「なんだ全然違うじゃないか」と思ったものだが、劇中のシチュエーションは原作から採ったものもあるし、孔雀を性格の異なる双子に二分したのもアイディアといえばアイディア。おかげで公開後数年は、アシュラ役で一躍日本と香港双方でアイドルと化したグロリア・イップ(続編では事実上の主役扱い)にドハマりした。
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つい先日、原作者である萩野真の訃報が伝えられたが、これを機に続編共々DVD&Blu-ray化されないものだろうか。



# by odin2099 | 2019-05-12 19:58 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー ヒーローズ・ジャーニー』 スティーヴ・ベーリング

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の前史とでも呼ぶべき、オリジナルストーリー。

e0033570_22391323.jpgいくつかの章に分かれ、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ネヴュラ、ブラック・ウィドウ、ドクター・ストレンジ、ヘイムダルらの視点で、「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」、「スパイダーマン/ホームカミング」、「ドクター・ストレンジ」等々の作品から「インフィニティ・ウォー」が始まるまでの物語が断片的に綴られる。

章立て、と書いたが、むしろ連作短編小説集だと思った方がイメージは掴みやすいかもしれない。
トニー・スタークとハッピー・ホーガン、スティーブン・ストレンジとウォンとのやりとりや、ナターシャ・ロマノフを尋問するエヴェレット・ロス、諜報の世界に身を置く二人の心理戦など、なるほど小説ならではの面白さはある。

ただどこにも”公式ノベルズ”といった類の注釈が一切ないのが気になる。
これがオフィシャルなものなのか、それとも二次創作の範疇に留まるものなのか、さてどちらだろうか。

# by odin2099 | 2019-05-08 22:44 | | Trackback | Comments(0)
連休中にふと思い立ち、三菱一号館美術館へ行ってきました。
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といっても予備知識なしで飛び込んだもので
「ラファエル、誰?」なんて感じでしたが
「ラファエル」は「ラファエロ」のことなんですね。
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ルネサンスの巨匠と呼ばれているラファエロですが、
そのルネサンス以前の芸術を目指そうとしたグループが
「ラファエル前派」なんだそうで。
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展覧会はいくつか章立てされておりました。
 第1章 ターナーとラスキン
 第2章 ラファエル前派
 第3章 ラファエル前派周縁
 第4章 バーン=ジョーンズ
 第5章 ウィリアム・モリスと装飾芸術
という具合。

メンバーが誰なのかってことさえ知らずに見ていたんですが、
すぐにいくつか見たことのある絵、見覚えのある名前が目に入ってきました。

ターナー、ロセッティ、バーン=ジョーンズ…
知っていればより深く愉しめるのでしょうが、
知らなくても綺麗な絵を見るだけで何となく好い心持になれるような。
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3/14から6/9まで開催、その後は6/20~9/8久留米市美術館、
10/5~12/15あべのハルカス美術館と巡回するようです。

ちなみに第2章は撮影OK!
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# by odin2099 | 2019-05-08 21:48 | ミュージアム・イベント | Trackback | Comments(0)
4/27から5/19までアーツ千代田3331という会場で開催中。
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諸事情で手元にチケットが複数あるので2回見に行ってきた。

シド・ミードといえば世界的なインダストリアルデザイナー。
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しかしそれ以上に様々なSF映画に関わっていることでも有名。
「スター・トレック」、「エイリアン2」、「2010年」等々に為に描かれたスケッチやイラストと、それとオリジナル作品を大量に展示。間近でじっくりと見られる。
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だがこの展示の目玉は日本のアニメ作品。
YAMATO2520」と「∀ガンダム」、この二つの作品のイラストや設計図、ポスターアートの展示にあるだろう。
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「∀ガンダム」は解説?ビデオが場内で流れていたが、「2520」の方も「VOL.0」流すなり「宇宙戦艦ヤマト/胎動篇」流すなり出来なかったものだろうか。
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そしてこれを機に「2520」が復権なると嬉しい限りだ。
DVD&Blu-ray化、それに中断したままになっている第18代宇宙戦艦ヤマトの航海を、何らかの形で最後まで続けさせてほしい。
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ところでこの会場、中学校の校舎を改造したもの(というか殆どそのまま)で、外に大きな看板が出ている訳でもないので非常にわかりづらかった。混雑時には3階、あるいは屋上まで並ばされたが、なかなかにキツい。
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# by odin2099 | 2019-05-06 22:31 | ミュージアム・イベント | Trackback | Comments(0)
心地好い充足感と、言い知れぬ喪失感。
これに匹敵する経験は、確かに「シスの復讐」以来かもしれない。

3回目は<字幕スーパー版>で鑑賞。
林完治の手になる字幕も悪くはないが、情報量は圧倒的に吹替の方が上。
例えばローディが披露する、タイムトラベルをネタにした映画やドラマのタイトル列挙。
字幕では殆ど拾えていない。

e0033570_21095915.jpgまたセリフのニュアンスも微妙に違い、キャラクターの受け止め方がかなり違って感じられる場面もしばしば。相変わらず難のあるキャストが数名いるものの、作品とじっくり向き合うのならば<日本語吹替版>を推奨したい。

実はこの作品、見る前にかなりの情報を得ていた。
過去世界での破壊される前のストーン回収がアベンジャーズの任務になることと、エンシェント・ワンとラムロウ、ハーレイ少年の登場。キャシーが成長した姿で出てくることも。

スティーブがムジョルニアを持ち上げることも、トニーとナターシャが死ぬことも、ソーのビール腹、それにスティーブが自分の人生を取り戻すことも。

知らなかったのはロバート・レッドフォードやマイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファー、レネ・ルッソ、マリサ・トメイ、ナタリー・ポートマンらが出てくることぐらいか。

それでも、先を知っているからといって愉しめないということはなかった。

キャップがムジョルニアを奮うシーンにはワクワクしたし、仲間たちが集合して「アベンジャーズ・アッセンブル!」と号令をかけるシーンは興奮した。
そしてトニーが覚悟を決めるシーンはゾクゾクし、自分の人生を生きたスティーブが皆の元へ戻ってくるシーンには涙した。

その証拠に、三度見てもまだ飽きない自分がいる。

出来得れば「インフィニティ・ウォー」と二本立てで見てみたい。
製作サイドは否定しようとも、これは紛れもない前後編、二部作だ。
続けて大きなスクリーンで見ることに意義がある。

「私がアイアンマンだ」で始まった物語、(サノスの「私は絶対なのだ」に対して)「ならば、私はアイアンマンだ」で締めくくり。
22本の作品は、ここに全て綺麗にまとまったのである。

さて、トニーとスティーブのいないこれからのアベンジャーズはどうなるのだろう?

ソーはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと共に旅立った。
本作でロバート・ダウニーJr.やクリス・エヴァンス共々契約満了が伝えられていたクリス・ヘムズワースは、聞くところによると契約を更新し、あと2本の出演契約を結んだという。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」と「ソー4」は確定ということか。

ハルクと一体化したブルース・バナーはどうだろう?
ブルースの語るべき物語も、本作で終ったように思う。
残っているとすればベティ、そしてロス長官との間の問題だが、ナターシャとのロマンスを挟んでしまった以上、今さらという気もしないでもない。

スパイダーマン、ブラックパンサー、ドクター・ストレンジらは単独作品が控えているので、まだまだ活躍してくれそう(ただスパイダーマンに関しては、契約上の問題から早晩<MCU>から去るような気もするが)。
また今のところ一度も劇中で「キャプテン・マーベル」とは呼ばれていないキャロル(キャプテンが二人いると混乱するから?)も、これからの<MCU>を引っ張っていくであろうキャラクターだ。

”キャプテン・アメリカ”を継ぐことになるのかどうかわからないがファルコンとバッキー、スカーレット・ウィッチ、ホークアイは配信ドラマもあるし、ローディ共々何らかの形でこれからの作品にも出てくれるだろう。

それに新たに参入するキャラクターも当然出てくるわけだし、X-MENやファンタスティック・フォーも加わってくるので頭数は問題ないだろうが、それでもこれまでのアベンジャーズのようなまとまりには欠ける。マーベル・スタジオのことだからこれからの戦略も抜かりなく練られているのだろうが、それでも一抹の不安は残る。

特に「アイアンマン抜き」となれば、わが国での苦戦は必至と思われるが、さて、どうなることやら。

ところで今までの<MCU>はリアルタイムか過去が舞台になっていた。
「インフィニティ・ウォー」は2018年、「エンドゲーム」はその5年後の2023年が舞台。
これを受けて展開されるであろう「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」は初めて未来を描く作品になるということか。

今後の作品群は全て未来の時制で描かれるのだろうか。
それとも現実世界が追いつくまで、作品世界では大きな時間経過は描かれないのか。
それともこの時間のはざまに、これまで<MCU>世界には存在しなかったミュータントを導入する秘策があるのか。興味は尽きない。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-05-06 21:14 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
こちらは4/27から5/6まで西武渋谷店モヴィーダ館で開催されておりました。
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5/31から公開される「ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ」とのタイアップイベントですが、主役はゴジラではなく、ゴジラと戦った怪獣たち。
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それもラドンやモスラといった主役級よりもスポットが当てられているのはクモンガ、カマキラス、マンダ、バラゴン、ヘドラ、エビラ、メカゴジラ、モゲラといった脇役の面々。
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「ゴジラはほぼ出てきません」、「世界初展示多数」とありますが、確かにこれまではそういった機会に乏しかったでしょう。
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会場内では予告編も流してましたけど、特に新作をPRしてるようでもなかったです。
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怪獣の写真を一杯撮ったら、あとはグッズを買ってねイベントですね。
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これまた入場料に見合ったものかどうかの判断は…各人に委ねます。
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# by odin2099 | 2019-05-06 17:40 | ミュージアム・イベント | Trackback | Comments(0)
4/26から5/19まで、有楽町マルイにて開催。
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こちらはNETFLIXで配信している新作「ULTRAMAN」とのタイアップイベント。
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作品そのものは見たい気になってきたものの、わざわざ入場料取るほどのものかな、という印象。
グッズ売り場も併設されてるんだし、そちらで何とかしてよ、といいたくなるレベル。
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無料ならもっと人が集まりそうなんだけれども。
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ちなみに向かいはマーベルショップでした。
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# by odin2099 | 2019-05-06 14:49 | ミュージアム・イベント | Trackback | Comments(0)
新作「X-MEN/ダーク・フェニックス」が、「最後のX-MEN」「最後のX-MEN」と連呼していて実にウルサイ。
今夏公開予定の「ニュー・ミュータンツ」が本当にお蔵入り(ネット配信)なのか、それ以降の「デッドプール3」や「X-FORCE」、「ガンビット」らの作品はどうなるのかは不明なれど、「次のX-MEN」は沢山あったはずなのに。

e0033570_20020378.jpgそれに数年以内には<マーベル・シネマティック・ユニバース>としてリブートされるのは明言されてるので、これが本当に「最後のX-MEN」なワケはないのだが、危機感や焦燥感を煽って観客動員につなげたいのだろうし、おそらく現行の製作体制、スタッフ・キャスト陣で作られるのはこれが最後だろうから、宣伝文句としては悪くないとは思うけど、何も知らない人を騙してるような後ろめたさを感じてしまうのも確か。

そうそう、「アベンジャーズ/エンドゲーム」もだけどね。
「アベンジャーズが終わる」って大々的に謳ってますが、今のところ「アベンジャーズ5」の製作は発表されてないけど、これまた数年以内に動き出すのはまず間違いないところ。それが「アベンジャーズVSX-MEN」の可能性だってあるんだし。

…ってなワケで(どういうワケ?)「X-MEN」もお浚い。
どうせなら1作目から見直そうとも思ったけれど、直接関係ありそうなリブート版のみでショートカット。

この作品は<X-MEN>初期三部作の過去を描く新シリーズの立ち上げ。この先シリーズが続いて行けば三部作へ繋がるようになるというはずだったのだが、どんどん離れて行って今は別の時間軸が出来てしまった。

これが当初からの意図だったのか、それとも結果そうなったのかはわからないが、三部作完結編の「X-MEN/ファイナル・デシジョン」がある意味で完結編に相応しい閉鎖的なものになってしまっているため、新たな扉を開き新たなストーリー展開を可能にしたことは評価して良いだろう。新規のファンを獲得し、シリーズの延命に成功したのだから。

その反面で従来シリーズとのトーンの違いなどで、旧作ファンを多少なりとも置き去りにしてしまっているのも事実。若返った俳優陣もあまりイメージ的な繋がりは感じないし、それがリブートの難しさだ。
そして近い将来ほぼ確実に再びリブートされる日がやってくる。今回のように、過去の世界観を維持しつつリブートするのではなく、完全なリブート、すべて「なかったこと」にされる公算が大きい。
その時にどんなX-MENたちが登場するのかも楽しみだ。

【ひとりごと】
少年エリックの暴走シーン、なんでこの時セバスチャン・ショウを殺らなかったんだろう?その場にいた兵隊さんはいいとばっちりだったし、この時にブチ殺しておけばその後の悲劇は防げたのに。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-05-06 02:33 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20203462.jpg某さんに教えてもらうまでこんな展示があることを知りませんでした。
しかもこの会場、昔住んでいた家から歩いて10分15分の距離。
その頃はこんな建物なかったなあ。

久しぶりにかつての最寄り駅で降りましたが、まあすっかり様変わり。
こちら方面へ来るの、25~6年ぶりくらい?
知ってるお店も知ってる建物も殆どなくなっちゃってますね。

さて、こじんまりした会場は3つのエリアに分かれてます。

e0033570_20204712.jpg第1章が「ヒーローズコレクション(仮面ライダー)―特撮作品原作者として」、
第2章が「ボクの萬画」(サイボーグ009・JUN)―萬画家・詩人・芸術家として」、
そして第3章が「石ノ森章太郎による石森章太郎―萬画家・社会企業家として」。

やはり貴重なのは「二級天使」、「サイボーグ009」、「JUN」、「仮面ライダー」等々の生原稿でしょうか。
会場も混雑しておらず、ゆっくりと間近で拝見することが出来た貴重な機会となりました。

4/20から6/30まで、世田谷文学館にて開催中です。


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スタンプラリーにも挑戦。
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関係ないですが、今度こういう展示もあるんですね。行こうかな。
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# by odin2099 | 2019-05-04 20:29 | ミュージアム・イベント | Trackback | Comments(0)
e0033570_19035532.jpg「怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」をベースに、「宇宙戦隊キュウレンジャー」のメンバーも勢揃いした久しぶりの<スーパー戦隊VSシリーズ>。
これも<V CINEXT>レーベルの一本で、ソフトリリースに先駆けての特別上映。

ルパンレンジャーとパトレンジャーで7人、キュウレンジャーが12人、それに何故か「動物戦隊ジュウオウジャー」のジュウオウザワールドが飛び入り参加しているので、総勢20名の大所帯。
赤ヒーローだけで4人もいるし、流石に画面も混乱状態だ。

e0033570_19042605.jpgお話の方は平行宇宙から悪者を追いかけてきたキュウレンジャーの面々が、それぞれ別々にルパンレンジャーやパトレンジャーと出会い、なんだかんだありながらも最終的にはやっつけてメデタシメデタシというもの。

場内は小さなお友だちから大きなオトモダチまでかなり盛り上がり、所々で爆笑も起こっていたけれど、こちらは最後までキョトーン。
番組見てなかったとはいえ、予備知識はいつもの戦隊並みには持っていたつもりだったのだけれど、誰一人魅力を感じるキャラがおらず不完全燃焼。

<VSシリーズ>でもかなり上位に入る傑作、という評も見かけたのだけれども、へー、そうなの?という感じ。
どうもヒーローがチャラい奴だったり熱血バカだったりすると、テンションがダダ下がりするみたいだ。

まあ、もう少し勉強して出直してきます。

# by odin2099 | 2019-05-04 19:09 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_08444029.jpg主演はボールドウィン兄弟の末っ子スティーブンとガブリエル・アンウォー(因みに長兄が「レッド・オクトーバーを追え!」のアレック・ボールドウィン)。
潜水艦には似合わない取り合わせだが、2人とも軍人じゃなくて民間人の役。片や潜水艦の設計技士、片やクジラの研究者。

彼らが乗り込んだ潜水艦ボートランドは演習の為北極海へと向かったが、突如国籍不明の潜水艦と遭遇し接触。
そのまま氷山の下へと没して行く…。

ということでエキスパートでも何でもない彼らが、極限状態を打破しようと頑張るという、アクション物よりはパニック物と呼ぶほうが良さそうな一本。

ただ映像は綺麗だが迫力不足で、しかもいわば”密室状態”からの脱出劇が今一つ盛りあがらないのが残念。
監督名義がアラン・スミシーになってるのも、何やら訳あり?(実際の監督はグレッグ・チャンピオンだそうだ)

――以上、「しねま宝島」よりの転載。

そういやこれ、潜水艦版「ダイ・ハード」とか言われてたっけ?
「潜水艦映画にハズレなし」とはよく聞く言葉だが、それでも色々あるもんだ。

スティーヴン・ボールドウィンは兄に続けとばかりに売り出し中だったし、ガブリエル・アンウォーも日本じゃLUXのCMに起用されたりで期待されていたものの、二人ともその後のキャリアはパッとしない。
最後に無事浮上してハッピーエンドというお話だったけど、映画そのものも二人も沈んだまんまだったということかな。



# by odin2099 | 2019-05-03 08:49 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
ナチスドイツによって奪われた数々の美術品、そしてそれに関わった人々を描いてゆくドキュメンタリー映画。

e0033570_09031590.jpg何故ヒトラーは美術品の収集にこだわったのか、それに加担した人、それに抵抗した人たちはどのような運命をたどったのか。美術史というよりは、やはり第二次大戦を側面から描いたもの、という印象だ。

「究極の美と権力に秘められた名画ミステリー」などというコピーが付けられているが、そこから想像されるような知的好奇心を満たしてくれるようなものではない。

為政者たちの内面の掘り下げはされず、ただ単に淡々と語られる史実は、正直眠気を誘われる。
ある程度の知識と教養を要求されるタイプの作品だと言えよう。

ちなみにタイトルは「ヒトラーVSピカソ」と付けられているが、この両者を比較対比して論じている訳でもなく、またピカソの比重も大きくはない。
締めにピカソの言葉が使われているだけで、過大広告気味な点は否めない。



# by odin2099 | 2019-05-02 09:08 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_09024814.jpg春秋戦国時代、信と漂という二人の戦災孤児は、下僕でありながらいつか天下の大将軍になる日を夢みて互いに競い合い、修行に励んでいた。
やがて漂は、秦国の大臣である昌文君に召し上げられ仕官することになった。だがある夜、漂は深手を負って戻ってくる。王宮では王弟・成蟜が反乱を起こし、漂はそこから逃れてきたのだ。漂は信に握りしめていた地図を渡し、後事を託し息を引き取る。
地図に描かれていた場所に辿り着いた信は、そこで死んだ筈の漂の姿を見た。実はそれこそ秦国の若き王・嬴政で、漂はその影武者を務めていたのだ。
漂が死んだ原因を知り激高する信だったが、そこに王弟軍の追手が迫り、否応なしに戦乱の渦に巻き込まれてゆくのだった。

原泰久の人気コミックを佐藤信介監督が実写映画化。
出演は山﨑賢人、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多、満島真之介、阿部進之介、深水元基、六平直政、髙嶋政宏、要潤、橋本じゅん、坂口拓、宇梶剛士、加藤雅也、石橋蓮司、大沢たかお等。

e0033570_09023462.jpg原作漫画は未読、おまけに中国の歴史にも疎いのだが、予告編が面白く、先に見た人たちの評判も上々だったので劇場へ。
後の始皇帝である秦王政と秦の大将軍・李信が主人公というぐらいしか知らなかったのだが、国を追われた王族が王都を奪還する貴種流離譚と、身分卑しき者がのし上がっていく立身出世物語として大いに愉しめた。

コミックやアニメーション作品の実写化は賛否両論、というよりも圧倒的に「否」の方が多い印象だが、この作品は原作ファンからも好意的に受け止められている模様。まだ物語は緒に就いたばかり。続編が作られるなら是非とも見てみたい。

中国の歴史が苦手という人でも「三国志」や「水滸伝」が好きな人なら付いて行けると思うが、中国の物語を(あちらでもロケを行ったとはいえ)日本人キャストが全編日本語で演じていることについて、あちらの人はどう思っているのだろうか。



# by odin2099 | 2019-05-02 09:05 |  映画感想<カ行> | Trackback(5) | Comments(0)
実写ではなくCGアニメで描かれる<スター・ウォーズ・サーガ>の正史。
初めて20世紀FOXロゴの流れない「スター・ウォーズ」で、リリースはワーナーから。
今はルーカス・フィルムがディズニー傘下に入り、また今度は20世紀FOXそのものがディズニー入りしてしまったので、今後は権利関係が益々複雑になりそう。
今は正史(カノン)扱いだが、そのうちレジェンス(外伝)に降格される日が来たりして…?

e0033570_22370408.jpgともあれ劇場公開作品であり、かつテレビシリーズのパイロット版でもある本作は、シリーズがこんな感じになるよというお披露目も兼ねている。
アナキン・スカイウォーカーにオビ=ワン・ケノービ、ヨーダ、メイス・ウィンドゥ、それに新しくアナキンのパダワンになるアソーカ・タノという少女ジェダイ、C-3POとR2-D2、クローン・トゥルーパーたちやパルパティーン最高議長にパドメ・アミダラ議員、そして敵側に目を転ずるとダース・シディアス、ドゥークー伯爵、アサージ・ベントレスと敵味方ともレギュラーメンバーが一通り顔を揃えている。

その分物語の展開が多少入り組んでいる感は否めないが、シリーズ完結、もう新作映画は見られないとファンが思っていた時期に公開された意義は大きいだろう。例えアニメーションであっても。
原語でもC-3PO、ドゥークー、メイス・ウィンドゥはオリジナルキャストだが、日本語吹替版は更に基本的に全キャストがオリジナル。ということで絵柄の好き嫌いに目を瞑れば「スター・ウォーズ」気分に十分に浸れる。

オビ=ワンとアナキンの名コンビぶりも良い。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-05-02 08:20 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_00164161.jpg誕生日の前日、母親から叔母のチィが経営する骨董屋への用を頼まれたアカネ。そこへ店の地下室から突然、錬金術師ヒポクラテスとその弟子のピポが姿を現した。
私たちの世界を救って欲しいと頼まれるアカネだが、自分に自信の持てない彼女は断る。しかし好奇心旺盛で自由奔放なチィはすっかり乗り気。二人は地下室を通って不思議な世界へと旅立ってゆく。

柏葉幸子の「地下室からのふしぎな旅」を原恵一が監督。
脚本は丸尾みほ。声の出演は松岡茉優、杏、麻生久美子、東山奈央、藤原啓治、矢島晶子、市村正親。
柏葉幸子といえば「千と千尋の神隠し」の元ネタ「霧のむこうのふしぎな町」の作者としても知られているが、意外にも本作が初映像化(アニメ化)作品のようだ。

小説はパラパラとめくっただけだが、お話はかなりというか全然違うらしい。
綺麗な絵、綺麗な音楽、しかしお話は淡々と進む。この世界は色々と危機に瀕してるようだが、どうも住民たちにはそれほど切羽詰まった感がない。ヒポクラテスだけが焦って、気持ちが空回りしてるだけのように見える。

e0033570_00161039.jpgアカネは何を言われても「自分には無理」と答えるし、順応性は高く何にでも首を突っ込みたがるチィちゃんも基本は楽天家だ。異世界の冒険譚としてもワクワク感がまるでなし。
まあ胡散臭い人にいきなり「あなたは”緑の風の女神”だ」「あなただけがこの世界を救える」と言われたって、はい、わかりました!…とはならないだろうに。

そして何やら曰くありげな悪役(?)も、途中でその正体が読めるとはいえ何をしたいのかがよくわからない。行動や目的に矛盾が生じるというか、結局怖くて逃げだしただけなの?

なのでクライマックスがかなり唐突に感じられた。
本来はここでハラハラドキドキが待ち構えているべきなんだけれども、そのお膳立てが下手というかちっとも盛り上がらない。
まあハッピーエンドだったのだろうけど、アカネたちは結局何をしたの? 
アカネの誕生日の前日ということに意味はあるの? 

てっきりアカネのお母さん(ミドリ)が鍵を握ってる(先代の女神さまとか)のかと思いきや、単に謎めいてるだけの存在だったし。いや、やっぱりミドリさんが先代の女神ってことでいいんだよね?

そして映画が盛り上がらないもう一つの理由。
正直言ってプロとアマチュアの技量の差がはっきり出てしまうキャスティングは如何なものかと…。



# by odin2099 | 2019-05-02 00:20 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
**** ネタバレ注意! ****

2008年の「アイアンマン」から始まった<マーベル・シネマティック・ユニバース>の通算22作目、<フェイズ3>としては10作目、そして<インフィニティ・サーガ>の完結編。
……のはずだったが、最近のケヴィン・ファイギの発言によれば<フェイズ3>の締めくくりは次回作「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」とのこと。
ただ実質的には長大なる物語の”完結編”たるに相応しい堂々たる大作である。
二回見てきて、ようやく少し感情の整理がついた。

e0033570_17022404.jpg最初に描かれるのは家族と静かに暮らすホークアイ、クリント・バートン。だが目を離した僅かな隙に、家族の姿は掻き消えてしまっていた。
一方、宇宙を漂流するアイアンマン=トニー・スタークとネビュラを乗せた宇宙船。だが燃料も酸素も底を尽き、トニーは既に死を覚悟していた。だがその宇宙船はやがて眩い光に包まれる。

トニーとネビュラを救い出したキャプテン・マーベル=キャロル・ダンヴァースは、アベンジャーズ基地で生き残ったキャプテン・アメリカ=スティーブ・ロジャース、ソー、ブラック・ウィドウ=ナターシャ・ロマノフ、ウォーマシン=ジェームズ・ローズ、ロケット、ハルク=ブルース・バナーと合流を果たす。
だがトニーとスティーブの蟠りはまだ消えていなかった。トニーは出迎えたペッパー・ポッツと共に基地を去る。

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」未登場だったホークアイの近況が早速明らかに。軟禁状態だった彼は未曾有の危機も知らず家族と水入らずの生活を送っていたが、そこでサノスのスナップによって家族を失ってしまう。
宇宙に取り残されたトニーとネヴュラの運命は?とヤキモキさせられたが、序盤であっさりと救出されて一安心。
ここでキャプテン・マーベルを紹介するのも悪くない。

「キャプテン・マーベル」のポストクレジットシーンでは、スティーブたちの前に突然姿を現すキャロルというシーンがあったが、本編にはなし。
ということは地球への帰還途中でたまたまトニーたちを見つけたわけではなく、スティーブらの依頼を受けて捜索に行っていた、ということだろうか。

また「インフィニティ・ウォー」の序盤では、スティーブと決裂したことを後悔し、反省しているように見えたトニーだったが、ここは敗れたことによって気持ちが高ぶっていたのだろう。
八つ当たりに近い形ではあるが、スティーブに感情をぶつけるトニーは、らしいといえばらしい。

キャロルとネビュラの発案によりサノスの居所を突き止め、ストーンを奪う計画が立てられる。だが対峙した時、既にサノスは役目を果たした為にストーンは不要だとして破壊してしまっていた。
ソーは激情にかられサノスに止めを刺すが、遅きに失していたのである。

サノスがあまりにもあっさりと殺されてしまうので、一瞬呆然と。
もちろんここで終るわけはないからさてどうなるかと思っていると、当然のように後半でラスボスらしい存在感で復活してくる。

5年後、オコエも含め生き残ったメンバーたちは手掛かりを求めていた。その中にはクリントのものと思われる凶行も含まれており、胸を痛めるナターシャ。
そんな時アベンジャーズ基地に、サノスの犠牲になったと思われていたアントマン=スコット・ラングが現れた。量子世界に閉じ込められていた(「アントマン&ワスプ」のラスト)が、ひょんな切っ掛けで生還を果たしたのだ。
そしてスコットはこの5年間が体感時間は5時間だったことを引き合いに出し、この技術を応用すれば過去へ戻ってサノスより先にストーンを手に入れ、失われた仲間を取り戻せるのではないか、と提案する。

スティーブ、ナターシャ、スコットは協力を求めトニーの元を訪れる。
トニーはペッパーと結婚し今は一人娘モーガンを設けていた。スコットの提案に興味を示しはしたものの、今の自分にはリスクが大きいと参加の申し出を拒否する。
そこで今度はブルースを訪ねるのだが、今の彼は更なる実験の結果ハルクとの融合が進み、ハルクの姿でブルースの心を保っている状態だった。
自分の専門外でもあり一度は躊躇するものの、結局彼は計画への参加を表明し、実験が開始された。

実験は失敗が続き計画実行が危ぶまれたが、そこにトニーが合流。スティーブとトニーは固い握手を交わす。
厭世気分に浸っていたソー、更にナターシャの説得によりクリントも参加し遂に実験は成功する。
そこで効率よくストーンを集めるため、チームを幾つかに分け別々の時代、場所へ飛ぶことになった。

ハルクが子どもたちの人気者になっているという設定は意外だったが、もっと驚かされたのがソー。
ノルウエーにニュー・アスガルドという街(村?)を作り、そこに生き残ったアスガルド人たちと暮らしている(「インフィニティ・ウォー」では消息不明だったヴァルキリーもそこにいる)のだが、ソーは小屋に引きこもり、コーグやミークと一緒に酒をかっ食らってゲーム三昧。そして見るも無残なメタボ体型に。
これ、さすがに最終決戦までには元に戻るのだろうと思っていたが、ラストシーンまでこのまんまだったのには二度ビックリ。
かつて自身も酒に溺れて現実逃避していたヴァルキリーが、一切ソーを責めるようなことを言わないのも「わかってる」。

また家族を失い自暴自棄になっているクリントは、闇の処刑人となりヤクザの抗争に首を突っ込むまでになっているが、それを迎えに来たナターシャは責めることをせず、「もっと早く来てあげられれば良かった」と呟いてそっと手を握るのも、二人の長年の絆の深さが感じられる良いシーンになっている。
このシーンは東京という設定で、対するヤクザは真田広之が演じているが、正直言うと特に注目すべきものではなかった(殺陣はさすがだったが)。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をはじめ、様々なタイムマシン、タイムトラベルを扱った映画を上げ、全部でたらめだというシーンがあるが、この作品では一時的にストーンを借りても、また元の時間・元の場所へ戻せば「なくなったこと」にはならないから歴史は変わらない、ということらしい。
また今の自分が過去へ行って行うことは、自分にとってはこれから起こること(=未来のこと)だから、やはりタイムパラドックスは起らないと説明されるが、この辺の理屈はなかなか難しい。

2012年のニューヨークにはスティーブ、トニー、スコット、ブルース。そこで二手に分かれブルースはエンシェント・ワンの元へ。
彼女はブルースの正体と目的を見抜き、ここでタイムストーンを手放せばこの世界が危機に陥ると主張するが、ブルースは根気よく説得する。その決め手となったのは、未来を垣間見たドクター・スティーブン・ストレンジが、自らストーンを手放したという話だった。

「ストレンジに会いに来た」というブルースに対し、「5年程早すぎましたね」と返すエンシェント・ワン。彼女はいずれストレンジが自分の元へやって来て、偉大な魔術師になることをこの時点で察していたということか。
そしてストレンジの判断が正しいのか、自分の判断が正しいのかを瞬時に見極め、ブルースにストーンを託すエンシェント・ワンの決断力。
それにしても、後付ではあるもののニューヨーク決戦の裏側でエンシェント・ワンも人知れずチタウリの軍勢と戦っていたというのは燃えるものがある。

一方のスティーブ、トニー、スコットは、スタークタワーから捉えたロキをシールド本部へ護送する最中のメンバーからマインド・ストーンとスペースストーンを手に入れるのだが、予期せぬハプニングが起りそのドサクサでロキがスペース・ストーンを持ったまま逃走、計画は失敗に終わる。

このシーンでは「アベンジャーズ」でのニューヨーク決戦後の裏側が明らかになる。
ロキの持っていたマインド・ストーンとスペース・ストーンを回収に向かったのが、ジャスパー・シットウェルとブロック・ラムロウ率いるストライクチームで、更にそれを指揮していたのがアレクサンダー・ピアースというのには驚いた。

またこの時代の本物と入れ替わったスティーブが、疑念を持ったエージェント・シットウェルの耳元に「ハイル・ヒドラ」と囁くシーンには唸らされた。
そして鉢合わせする2人のスティーブ(この時代のスティーブが、未来のスティーブをロキの変装だと思い込むのも良い)の戦い。
劣勢に立たされた未来のスティーブが「バッキーはまだ生きている」と告げて動揺を誘い、難を逃れるのも芸が細かい。
またこの一連のシチュエーション、「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」をなぞっているので、両方見ていればニヤリものだ。

ただこの時に実は歴史上の分岐が起ってしまい、ロキがスペース・ストーンを持って逃亡中の新たな世界が出来てしまった。
これは製作が発表されたロキを主人公とする配信ドラマへと繋がっていくのかもしれない。あるいは将来、別の時間軸からひょっこりと”正史”の世界へカムバックする、なんてことも?
またシットウェルたちが、キャップを自分たちの味方だと思い込んでる世界というのもなかなかにややこしい。

ローディ、ネビュラ、クリント、ナターシャを乗せた宇宙船は2014年の惑星モラグへ。ここでスターロードことピーター・クイルを出し抜いてパワー・ストーンを手に入れようというのだ。
二人を下ろし、クリントとナターシャは更に惑星ヴォーミアへ向かう。

ソーとロケットは2013年のアスガルドへ。
エーテル(リアリティ・ストーン)を体内に吸収してしまったジェーン・フォスターから回収しようというのだが、その日は母フリッガが非業の死を遂げる日でもあった。
ロケットはリアリティ・ストーンの回収を成功させ、ソーは母とのつかの間の再会を果たし、失われたムジョルニアも取り戻す。

フリッガは一目見てソーが自分の知ってるソーではなく、未来から来たこと、そして必死に何かを伝えようとする態度に、やがて自分を待ち受けるであろう将来を悟る。ここでソーが神様でもヒーローでもない、ありのままの無防備な自分をさらけ出すことが、最後の決断に繋がるとは。
このやりとりは「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」の裏話になっている。

トニーとスティーブは、一発逆転を狙って今度は1970年へ飛ぶ。
この時代のキャンプ・リーハイ(キャプテン・アメリカ誕生の地)ではトニーの父ハワード・スタークとハンク・ピムが共に働いていた。
二人は無事にスペース・ストーンと、タイムトラベルに必要なピム粒子を手に入れ、トニーは妻が妊娠中だというハワードと、スティーブは最愛の人ペギー・カーターと邂逅する。

「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の中でトニーは、父との最後の会話を後悔していた。それをある意味でやり直す機会がここで突然訪れたのだ。そしてスティーブはペギーの姿を垣間見る。これがそれぞれの最後の決断へと繋がってゆく。
ちなみにテレビドラマや配信ドラマとの接点がなかなか描かれない劇場版だが、ドラマ「エージェント・カーター」に出てきたハワードの執事エドウィン・ジャービスが、このシーンに出ているのはさり気ないサプライズ。

モラグではローディがパワー・ストーンを手に入れた(このシーンは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のセルフリメイク)ものの、この時代のネビュラと未来から来たネビュラがシンクロしてしまい、サノスがアベンジャーズの計画を知ってしまう。
父サノスの信頼を得るため、ネビュラは計画を妨害する任務に立ち、この時代のガモーラも妹に同行することに。

ヴォーミアでクリントとナターシャを出迎えたのはレッドスカル。愛する人を失わない限り、ソウルストーンは手に入らないとの言葉に、二人に動揺が走る。
そして二人が、対象となる人物が異なるものの同じ結論に達した時、逸早く行動に移したのはナターシャだった。
悲しみの中、クリントの手にはソウルストーンが握られていた。

<フェイズ4>の製作予定にブラック・ウィドウを主人公にした作品があり、監督や出演者の情報が続々と流れてくる中、まさか死にはしないと思っていたナターシャのまさかの退場(映画は彼女のオリジンストーリーを語るものとも伝えられている)。
思えば彼女は冷静に状況を見極め、時に冷徹な判断を下し、そしてスティーブやブルースら誰かを鼓舞し続けるキャラクターだった。
クリントも今回彼女に救われ再生。しかし彼女は二度と戻らない。

ナターシャの尊い犠牲を経てようやく6つのストーンを揃えたアベンジャーズは、ガントレットを作りこれを作動させる。
するとクリントのスマートフォンに妻からの着信が。計画は成功したのだ。
だがそこへサノスの宇宙船が飛来、アベンジャーズ基地は全滅する。

ガントレットを作動させるにあたっては、何かをやらせてくれと懇願するソーに対し、ブルースが冷静に対応し自ら行う。
だが未来の自分と入れ替わっていたネヴュラの策略により、2014年のサノスの軍勢が押し寄せてくる、ということでサノスが再登場。これまでのサノスの行動は自分なりに善を成そうという信念に基づいたものだったが、ここで初めて自分の楽しみのため地球を攻撃する。
言ってみればここで彼は単なる、そして倒すべき悪の首魁と化したのである。

キャップ、アイアンマン、ソー、ハルク、アントマン、ホークアイ、ウォーマシン、ロケットたちの決死の戦いが始まったが、サノスの率いる大群の前には多勢に無勢。その時、スティーブの耳に懐かしいファルコン=サム・ウィルソンの声が…!

ドクター・ストレンジが、スパイダーマン=ピーター・パーカーが、ブラックパンサー=ティ・チャラが、シュリが、エムバクが、ウィンター・ソルジャー=バッキー・バーンズが、スターロード、ドラックス、グルート、マンティスが、スカーレット・ウィッチ=ワンダ・マキシモフが、ワスプ=ホープ・ヴァン・ダインが、それにオコエとヴァルキリー、寝返ったガモーラにネヴュラ、ペッパーにワカンダ軍、アスガルド軍が駆け付けたのだ。
スティーブが叫ぶ「アベンジャーズ・アッセンブル!」

…と勢いでストーリーを書いてきてしまったが、約3時間の上映時間の内、ここまでで概ね2時間半。

この戦いの前段階では、アイアンマン、キャップ、ソーが中心となってサノスとの激戦を繰り広げるが、その中で一番燃えるシチュエーションは、遂にキャップがムジョルニアをかざすシーンだろう。
思えば「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の時点で幽かに動かすことが出来たスティーブ。その時に高潔な魂は既に選ばれていたのだろうが、過去のアスガルドからわざわざソーが回収してきたのはこのシチュエーションの為だったのだとわかる(この前まではソーがストームブレイカーと二刀流?でサノスと戦っていた)。

ファルコンがキャップに「左を見ろ」というのは「ウィンターソルジャー」の時の「左、失礼」を受けてのものだろうし、ピーターが再会したトニーに早口でまくしたてるのもそれらしい。
ピーターの説明によると、スナップで消えた後は死んだわけではなく気絶状態だったようだ。どこか別の次元か空間に飛ばされていたのだろうか。量子空間に閉じ込められた結果、5年の時間を飛び越えたスコットと似たような経験をしていたのかもしれない。
そして5年間の記憶は誰も持っていないが、ただ一人未来を垣間見たストレンジだけが全てを把握していた、ということらしい。

そのストレンジにトニーが「これが勝利のチャンスか?」と尋ねるが、「何が起るか明かせば実現しない可能性があった」と答える。
これ、最後まで見るとかなり重い言葉だったことがわかる。そしてそれを伝えられないことで、ストレンジなりに苦悩や葛藤があったことも察せられる。

アベンジャーズとサノスによるインフィニティ・ストーンの争奪戦が始まるが、ここでストーンをはめたガントレットを持って逃げるのが最初はホークアイ、そしてブラックパンサー、スパイダーマン、最後がキャプテンマーベルという新顔たちにリレーされていくのがニクイ。
またスパイダーマンのピンチに駆けつけるのがスーツに身を纏ったペッパーをはじめ、スカーレット・ウィッチやオコエ、ヴァルキリー、ガモーラ、ネヴュラら女性戦士ばかりというのも新鮮である。

遂にサノスがガントレットを手に入れ再びスナップ。だが何も起こらない。全てのストーンは間一髪抜き取られ、全てトニーの手にあったのだ。
そして「私がアイアンマンだ」と高らかに宣言しスナップ、サノス軍はちりと消えた。

ストレンジが見た、たった一つの勝利の方法は、トニー・スタークが自らを犠牲にすることだった。
先に書いたように、これしか勝つ手段がないと知った時のストレンジは何を思ったのか。おそらく他の方法も模索したのであろう。
もしかするとこのルートは比較的早い段階で見つかったものの、それを伝えるわけにもいかず、結果14,000,605通りもの未来を見る羽目になったのではないか。
トニーがサノスからストーンを奪ってスナップする直前の、ストレンジと目と目の会話の雄弁さ。

トニーに駆け寄るのはローディ、ピーター・パーカー、そしてペッパー。
まずフライデーを通してトニーの身体の状態を確かめた後、自分の方を向かせて「ゆっくり眠りなさい」というペッパーにグッとくる。
ああ、あの「アイアンマン」から11年経つのだな。

クリントと家族の再会、ワカンダでのティ・チャラ、シュリとラモンド女王との再会、ピーター・パーカーとネッドとの再会、スコットとホープ、キャシーの再会…。
「ナターシャにも見せたかった。勝ったぞって」「きっと二人とも見てるわよ」というクリントとワンダのやりとり。
ストーンを使っても、ストーン以外の方法で消えた者は戻らない。ロキも、ヘイムダルも、ガモーラも、ヴィジョンも、そしてナターシャも。

ガモーラに関しては、2014年世界からやってきたガモーラはどうやらそのまま留まっているようで、今後の再登場も期待できるが、ただピーター・クイルとのことは知らないわけで、二人が再び恋に落ちるのかどうかは製作予定の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」でのお楽しみということになるのだろう。

湖畔のトニーのログハウスでは、しめやかに葬儀が行われていた。
参列者はペッパー、モーガン・スターク、ハッピー・ホーガン、スティーブ、ローディ、バッキー、サム、クリント、ワンダ、ブルース、ピーター・パーカー、メイ・パーカー、ソー、ヴァルキリー、スティーブン、ウォン、スコット、ホープ、ハンク・ピム、ジャネット・ヴァン・ダイン、ティ・チャラ、シュリ、オコエ、ピーター・クイル、ロケット、グルート、ドラックス、マンティス、ネヴュラ、キャロル、サディアス・ロス、ハーレー・キーナー、マリア・ヒル、そしてニック・フューリー。
トニーほどの著名人であればもっと盛大な葬儀が営まれそうなものだが、いわば身内同然の仲間たちばかりというのが逆に嬉しい。

しかしここで「アイアンマン3」に出てきたハーレー少年(というよりもう立派なイケメンに成長しているが)が出てきたということは、今後の作品群の中で彼が二代目アイアンマンを継ぐ可能性もあるのだろうか。以前から実しやかに噂は流れていたが。それともトニーとペッパーの娘モーガンが、いずれ父に代わってスーツを身に纏う日が来るのだろうか。

全てを終わらせるためにスティーブは過去へ飛ぶ。ストーン(とムジョルニア)を元の世界、元の場所に正確に戻す必要があるのだ。向こうの世界に例え何年いても、戻ってくるのは5秒後だと告げるブルース。
「いない間にバカやるんじゃないぞ」「出来るわけないだろ、バカがいないんだから」というスティーブとバッキーの会話は、そのまんま「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」での二人のやりとりに繋がる。
そして5秒後、スティーブの姿はそこになかった。

湖畔のベンチにかける男の姿を見つけたバッキーは、サムを促す。駆け寄ったサムが見たのは、年齢を重ねたスティーブの姿。全てのストーンを返し終わった後、ふと自分の人生を生きてみるのも悪くないと考えたスティーブは、過去に留まったのだ。そして「これは君のだ」と楯をサムに託す。そのスティーブの左手の薬指には結婚指輪が。

過去へ経つ前のスティーブとバッキーの会話は、明らかに永の別れを前提にしたものだ。スティーブがこれから何をしようとしているのか、バッキーにはわかっていたのに違いない。
そしてソーはアスガルドの玉座をヴァルキーに任せ、ピーター・クイル、ロケット、ドラックス、グルート、マンティス、ネヴュラと共に旅立つ。

自己中心的だったトニーは家族を仲間を護るために自らを犠牲にし、他人に尽くしてきたスティーブは自分の人生を取り戻して生き、人々の範たれと自分に言い聞かせてきたソーはありのままの姿をさらけ出し、病気を治療するようにハルクを消し去ろうとしてきたブルースはハルクのままでいることを選択。ユニバース立ち上げの貢献者たちは、物語の終わりに全て変わった。見事な幕引きだったと言えよう。

これからの<MCU>世界はどうなっていくのだろう?
弓の才能の片りんを見せたクリントの娘がやがてホークアイの名を継ぐのか、ティーンに成長したキャシーはやはり父と同じようにアントマンになるのか。
そして5年の空白があるピーター・パーカー、同級生は皆卒業してしまっているのか?(これに関しては、どうやらネッドらはピーター同様に消えていたということで、そのまま同級生ということでいくらしいが)

今のところ「ブラック・ウィドウ」以降は「エターナルズ」と「シャンチー」という新たなヒーロー物が準備中で、その後には「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」と「ドクター・ストレンジ2」、「ブラックパンサー2」が予定されており、また当然「X-MEN」と「ファンタスティック・フォー」のリブート作品も絡んでくることになるのだから、まだまだ当分終わらない。今回が<インフィニティ・サーガ>の完結編、第一部終了という言葉を胸に刻んで、次を愉しみに待ちたい。

それにしても結局テレビや配信ドラマとはきちんと絡まないままで終わってしまった。
デアデビルやデイジー、それにフィル・コールソンあたりがモブでもいいから出て来れば盛り上がったろうに。

それにナキアやエヴェレット・ロス、セルヴィグ、シャロン・カーター、レディ・シフなどこれまでのシリーズを彩ったキャラクターで、もう何人か顔出して欲しい人もいたが、それでもロバート・レッドフォード、マイケル・ダグラス、レネ・ルッソ、ミシェル・ファイファー、アンジェラ・バセット、ナタリー・ポートマン、マリサ・トメイ、ウィリアム・ハートらを台詞なしか、あっても二言三言、映るのも数秒から数十秒といった出番でも起用できるのだから贅沢な作品である。

【ひとこと】
恒例となるポストクレジットシーンはなし。
ただしエンドロールの後で、1作目の「アイアンマン」でトニーがアイアンマン・スーツを作っていた時と同じと思しい金属音が聞こえてくる。
新たな何かが誕生することを期待させる音だ。

【もうひとこと】
今回のガモーラの例を引き合いに出すまでもなく、時間を操作することで過去世界からトニーやナターシャを連れてくることは出来る。だが、そこまでやるかな?
スティーブに関しては、前線で戦うことはなくともメンバーに助言を与えるような立場でのゲスト出演ということなら可能性あり?
ソーはこの終わり方からすると「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」に出てきそうだが、ロバート・ダウニーJr.もクリス・エヴァンスもクリス・ヘムズワースも、この作品をもって卒業の意向を固めているのでどうなることやら。



# by odin2099 | 2019-05-01 17:33 |  映画感想<ア行> | Trackback(4) | Comments(0)
e0033570_08570241.jpg子育てをしながら夫であるマーティンと共に大学で法律を学ぶルース。しかし首席で卒業しながらも、「女性である」というだけで彼女を雇ってくれる弁護士事務所はなく、已む無く大学教授の職に就くことになる。

「全ての人間は法の下に平等」を謳いながら、実際は性差別を認める法律が数多く存在している。そんな法律を変えて行こうと熱心に学生たちに語るルースだったが、自分が弁護士になりたかったとの不満をついマーティンに漏らすこともあった。

そんなルースにマーティンはある訴訟の話をする。親の介護は女性の役目だとして、費用の控除を認められなかった男性の件だ。ルースは、もしこの法律が憲法違反だと認めさせることが出来れば、差別撤廃へ向けての大きな一歩となることに気付き、無償で弁護を買って出る。
マーティンと二人三脚で法廷へと向かうルース。だがその行く手には様々な障害が待ち受けていた。

自ら男女の差別に苦しみながらも、一時は大病を患った夫を献身的に支え、二人の子供を育て、86歳となる今なお最年長の連邦最高裁判事として活躍するルース・ベイダー・ギンズバーグ。
そんな彼女を主人公にした、事実に基くサクセスストーリーである。

監督はミミ・レダー、出演はフェリシティ・ジョーンズ、アーミー・ハマー、ジャスティン・セロー、キャシー・ベイツ、サム・ウォーターストン、スティーヴン・ルート、ジャック・レイナー、ケイリー・スピーニーら。脚本を書いたダニエル・スティープルマンはルースの甥とのこと。
e0033570_08573107.jpg
キャリアだけを見てしまえば単純に「強い女」のレッテルを張られてしまいそうだが、フェリシティ・ジョーンズは凛とした強さと、時に少女のようなあどけなさ、頼りなさげな表情を見せるので、観客は自然に彼女の主張を受け入れやすくなっている。彼女が主演じゃなければ、見ようという気にならなかったかも知れない。

ただ劇中では15年ほどが経過しているはずだが、子供の成長以外に時間の流れがそれほど感じられないことや、夫が癌に倒れ苦学するシーンが後に及ぼす影響が軽微なために、敢えて盛り込む必要があったのかという点に若干の疑問符がつくこと、それに夫と娘に支えられて成功を収めるという展開に甘さが感じられるので、彼女自身の功績がともすれば霞んでしまっているように感じられること等々、不満点がないでもないが、法廷シーンもそれなりに見応えがあり2時間でコンパクトにまとめられているのも良い。



# by odin2099 | 2019-04-29 08:59 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_09002891.jpgここのところコンサート付いていますが、今回も当日券狙いで東京芸術劇場へ。
S、A、B、Cとチケットは4種類。残席はそれほどなかったので、中途半端に隅っこのSやAよりも、と思ってB席を購入(C席は完売だったのかな?)。
初めて3階席の、しかも最上段に近いところに座りましたが、さすがにステージが遠い遠い。
でも音は綺麗に聞こえてきました。

今回のプログラムは前半が
 プロコフィエフ:交響曲第1番 ニ長調 作品25「古典」
 カサド:チェロ協奏曲 ニ短調
後半が
 ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
で、指揮は首席客演指揮者のコルネリウス・マイスター、チェロは上野通明。

カサドの「チェロ協奏曲」は聴くのが初めてだと思いますし、プロコフィエフの交響曲第1番はCDを持ってるくせにあまり聴きこんでいないので、実のところどちらもあまり馴染みがなかったのですが、どちらも耳に心地好い音色でした。
そしてアンコールで演奏されたカサドの無伴奏チェロ組曲 第2楽章も良かったですね。

で、この日のお目当ては「展覧会の絵」。様々な物語性を感じさせるお気に入りの一曲です。
元はピアノ曲で、人気が出たのはラヴェルが管弦楽用に編曲してから、というのを後で知って驚き、ピアノ版もCD買って聴いたのですが些か迫力不足。先に管弦楽版を聴いてしまうと、ピアノだけでは物足りなく感じてしまいます。

後半はアンコールもなく、2時間程度のコンパクトなコンサート。同一プログラムで本日も東京芸術劇場コンサートホールで演奏されます。



# by odin2099 | 2019-04-28 09:02 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
e0033570_21501407.jpg一代で巨万の富を築き上げた大富豪レオニデスの突然の死。
私立探偵のチャールスは、レオニデスの孫娘で死体の第一発見者である元恋人ソフィアから、祖父は誰かに毒殺されたとして調査を依頼される。

亡き前妻の姉・大伯母イーディス、若い後妻のブレンダ、映画製作の資金が欲しい長男フィリップと女優を続けたい妻マグダ、その子どもである長女ソフィア、長男ユースタス、次女ジョセフィンの姉弟妹たち、父から受け継いだ会社が倒産寸前の次男ロジャーと一族から離れたがっている妻クレメンシー、子どもたちの家庭教師で実はブレンダの愛人ローレンス、そして長年一家に仕えている乳母……

巨額の遺産を巡り、誰にも動機があった。
そんな中でチャールズが真相に一歩近づいたと思った矢先に、第二の殺人事件が起きてしまう…。

アガサ・クリスティー自身がベストに選んだ中の一篇が、初の映画化とのこと。
脚本はジュリアン・フェロウズ、監督はジル・パケ=ブレネール。
出演はグレン・クローズ、マックス・アイアンズ、テレンス・スタンプ、ジリアン・アンダーソン、ステファニー・マティーニ、クリスティーナ・ヘンドリックス、アマンダ・アビントン、オナー・ニーフシー、クリスチャン・マッケイ、ジョン・ヘファーマン、ジュリアン・サンズ、プレストン・ナイマン、ジェニー・ギャロウェイ。

原作未読だったので、真犯人が明らかになった瞬間はゾクゾクっとした。
実際のところ疑わしい人物は数多く出てくるが、何れも決め手に欠くので見ている間はかなり見当違いの推理をしていたのだが、明かされてみれば他にはいないだろうなと納得いくものではあった。
だが後味は決して良くはない。

そして全てが解決した後に登場人物たちが余韻に浸るというようなものではなく、真相が明らかになった瞬間にバーンと「終」の文字が出て場内が明るくなるというような、古典的映画のような趣きだった。
正直「これで終わり?」という驚きがないでもなかったが、こういう割り切り方もいっそ清々しいものがある。

ところでパンフレットにあるクリスティーの映画化作品一覧を見ていたら、「奥さまは名探偵」、「ゼロ時間の謎」、「奥さまは名探偵/パディントン発4時50分」と3本のクリスティー作品の映画化を手がけたパスカル・トマ監督が、2012年に「婦人失踪事件」を映画化しているようだがわが国では未公開。
ソフトスルーでも構わないので見せて欲しい。



# by odin2099 | 2019-04-25 21:54 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
つい先日も見てるけど、いよいよ”後編”の「エンドゲーム」公開が迫ってきたので、もう一度お浚い。

e0033570_23191527.jpg冒頭はソーの御一行様。
あのハッピーエンド(?)の余韻はどこへやら。いきなり絶望の淵に叩きつけられる。
ロキ、ヘイムダルの死、ソーは行方不明。敗北したハルクは地球へと転送される。

こちらは地球、サンクタム。
ストレンジとウォンの日常のやり取り、クスリと笑えるシーンだが、そこへハルク(=バナー)が空からドーン!

続いて婚約発表したスタークとペッパーの仲睦まじい様子だが、そこに現れるストレンジ、そしてバナー。
風雲、急を告げる。

作戦会議?もそこそこに、遂にサノスの尖兵登場。
否応もなく戦闘開始、ながらもハルクは参戦拒否。敗北が恐怖に変わったか?
代わりにひょっこり現れたのは、親愛なる隣人スパイダーマン。劣勢ではあっても湿っぽくしない、ちょうど良いアクセントになっている。
そうこうしてるうちに浚われるストレンジ、追うアイアンマンとスパイダーマン。

e0033570_23234728.jpg宇宙ではガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々が、宇宙を漂流中のソーを確保。
ようやくガーディアンズとアベンジャーズに接点が生まれる。
ここでメンバーは二手に分かれる。
ソー、ロケット、グルートはニダベリアへ武器を作りに、クイル、ガモーラ、ドラッグス、マンティスはノーウェアにあるストーンを守りに。

一方、逃避行中のワンダとヴィジョン。そこにもサノスの手が。
その危機に颯爽と駆け付けるのが我らがキャップ、スティーブ・ロジャース!
そしてブラックウィドウとファルコン。
この3人のコンビネーションは素晴らしく、アベンジャーズ側がサノス側を圧倒するのは、実はこのシーンだけ。

キャップ、ウィドウ、ファルコン、それにワンダとビジョンはアベンジャーズ基地へ。
そこでローディ、それにバナーと再会。
ヴィジョンを救うべく、キャップはワカンダ行きを決意。
その頃ワカンダではティ・チャラがバッキーに新しい義手を手渡していた。

アイアンマンとスパイダーマンはドクター・ストレンジの救出に成功、このままタイタン星へ奇襲をかけることに。
そしてワカンダでキャップたちはティ・チャラ(=ブラックパンサー)と合流。
タイタンではクイルたちガーディアンズとアイアンマン、ストレンジ、スパイダーマンが共闘することに…とここまでの展開は実にスムーズ。
この流れが「エンドゲーム」でも持続しているんだろうか。

マスコミ向けの試写も行われ、いよいよ一般公開を待つばかりだ。

<過去記事>

# by odin2099 | 2019-04-24 23:24 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21284725.jpg幼い頃に義父から性的虐待を受けたことを切っ掛けに、キョウコはレズビアンのナオミ、ビッチなゆかり、子供の頃のままのハルと共存する多重人格者になっていた。
ある日、マンションの隣人が憧れの小説家だと知ってから、キョウコの中の何かが変わり始めた。そして彼女の周囲で謎の殺人事件が起きる…。

大石圭のホラー小説を中田秀夫が監督した、KADOKAWAとハピネットの共同製作による「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」の第1弾。
キョウコを飛鳥凛、そのキョウコの別人格をそれぞれ大島正華、松山愛里、中谷仁美が担当し、四人一役でヒロインを演じ分ける。
他にキョウコの憧れの小説家役で水橋研二、キョウコを強圧的に支配する母親役に根岸季衣らが出演。

四つの人格の中に殺人鬼がいるのか、それともまだ知らない第五の人格が潜んでいるのか――という興味で引っ張っていくが、ホラー映画というよりエロティック・サスペンスで、飛鳥凛、大島正華、松山愛里の3人はヌードも披露。というよりも明らかにそれがセールスポイントで、序盤から飛鳥凛が大胆なラブシーンを熱演している。

殺人を犯したのは誰なのかが明確には描かれないこと(第五の人格が存在していたとも、キョウコ自身が覚醒したとも受け取れる)、見せ場となる濡れ場が物語上の必然性に乏しいと感じられたこと、そしてラストシーンはどうやらハッピーエンドを意図したもののようだが、個人的にはそうは解せなかったこと等々、フラストレーションを感じてしまう場面もあったものの、ホラー映画が苦手な自分でも愉しめた。未読の原作小説も気になりだしている。



# by odin2099 | 2019-04-24 21:30 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
** ネタバレあり **

但し今回はオープニングに<ユニバース>専用のタイトルロゴが流れない。軌道修正を図り今後は「ゆるやかな繋がり」を目指すということだったが、これもその方針変更の一貫か。

e0033570_21552381.jpgとはいうものの、ジャスティス・リーグがいる世界と地続きのようである。
主人公ビリーと義兄弟かつ親友となるフレディは「スーパーマンの跳ね返した弾丸」やレプリカとはいえバットラングをコレクションしてるし、ラストシーンにはスーパーマンがカメオ出演。

これ、当初はヘンリー・カビル呼んでくるつもりがスケジュールの都合でボツ。
ならば、とスタントマンに衣装を着せ、首から下だけ映すことで乗り切ったという話だけど、ちゃんとジョン・ウィリアムズのテーマ曲も流れるから、本物って解釈で良いんだろう。
しかしヘンリー・カビルには降板の噂が出てるだけに微妙な扱いだなあ。同じように降板の噂があったバットマンのベン・アフレックは実際に降りちゃったし。

ともあれジャスティス・リーグの護った世界と、アクアマンが活躍する世界がちょっと違って見えちゃったように、このシャザムのいる世界もちょいと、いやかなーり違う雰囲気。こちらのビリーのスーパーな能力は魔術師から与えられるのだ。「シャザム!」と唱えることで、魔術師シャザムの能力を受け継ぎ、ついでに姿かたちも大変身。「見た目はオトナ、中身はコドモ」というキャッチコピーの意味はここにある。

この魔術師、かつては”七つの大罪”と呼ばれる魔物を封印した偉大な能力者だったようだが、仲間を失い自らの能力も衰え後継者探しに躍起。焦ったのか人選を誤り、結果的にヴィランを生み出してしまったのだからウッカリにもほどがある。その代わりに選んだビリーにしたって里親の元を脱走し続ける悪ガキだから、その適性ってなんだろう?

正義感があって純粋な心の持ち主で、というのが条件らしいのだが、スーパーパワーを使ってフレディと一緒に悪ふざけしてたり、かと思えば嫉妬やら何やらでケンカ別れし、とヒーローらしいとこは何もない。一応は凄いパワーを持ってるものの、同等かそれ以上のパワーを持つドクター・シヴァナには終始やられっぱなしで逃げ回ってばかりで頼りないこと夥しい。

まあ最後には成長して仲直りし、奇跡の大逆転を見せる(まさか義兄弟たるグループホームの孤児たち全員がシャザムの力を得てスーパーヒーロー軍団を結成するとは…!)から、「ホントのビリーは良い子なんだよ」アピールが功を奏してメデタシメデタシという気分にさせられるけれど、実際のとこは「魔術師の目に狂いはない」のではなく結果オーライなんじゃないのかね。

それでも終始コメディタッチかと思っていたら、要所要所はシリアスに締めているし、ここまでガラっと変身するアメコミヒーロー映画というのも珍しいし、これで<DCフィルム・ユニバース>に新風を吹き込んでくれたのだから、こちらも結果オーライかな。早くも続編製作決定というのもメデタイ。「ジャスティス・リーグ2」に参戦もありうる?!

ところで今回も何かと物議を醸している吹替版を見てきたが、豪華声優陣は良いとして、やはり肝心の主役が大問題。まあ決して下手じゃないんだけど、キャラに合ってるとは言えないし、他のメンバーから明らかに浮いてる。もういい加減作品の価値を著しく貶める<日本語吹替版>を作るのは止めて欲しいのだが、こうやってあーだこーだ言われるのも込みで宣伝効果あり、と考えてる輩が後を絶たないんだろうなあ。



# by odin2099 | 2019-04-22 22:00 |  映画感想<サ行> | Trackback(5) | Comments(0)
以前別のコンサートで貰ったチラシを持参すると無料!
ということで、今日はすみだトリフォニーホールへ行ってきました。
まあチラシがなくてもチケット¥1,000だから行くつもりではありましたが。

パンフを見ると「渋谷区民の第九」の伴奏オーケストラとして出発したアマチュアオケだそうで、結成が1983年というからかなりの歴史。年に二回の定演と年末の第九の演奏をこなしているとのこと。

e0033570_19534523.jpg演奏プログラムは前半が、チャイコフスキー「バレエ『白鳥の湖』より抜粋」
導入曲、第1幕・情景、第1幕・ワルツ、第2幕・情景、第2幕・4羽の白鳥の踊り、第3幕・ナポリの踊り、第4幕・情景、第4幕・情景終曲、を続けて演奏です。
休憩挟んで後半は、リムスキー=コルサコフ「交響組曲シェヘラザード」、おお凄い!好きな曲ばっかり!

このホールは1800席ぐらいあるのですが、招待客が殆どだろうとはいえ席は大半が埋まってました。
本拠地は渋谷区で会場は墨田区、地元でもなんでもないのですから、この動員は大したものです。30数年の歴史があるので固定客、根強いファンがいるのでしょうね。

演奏は金管がちょっと残念な箇所がありましたが、ハープもパーカッションもオーボエも素晴らしく、ストリングスに安定感があり、総じて厚みのある聴き応えのあるものでした。
北原幸男の指揮は全体的にテンポ早めかなと思いましたが、オケも良く付いて行ってましたし、個人的にもその方が好みだったりします。

アンコールはエルガーの「威風堂々」
これまた”威風堂々”たる演奏で、ちょっと次の演奏会が気になります。



# by odin2099 | 2019-04-21 19:54 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
e0033570_22523842.jpg今朝はモンキー・パンチの訃報で目が覚めた。
そこで追悼の意味も込めて、原作・監督としてクレジットされたこちらの作品を再観賞。

国王とパニッシュ王子を殺害した首狩り将軍が独裁政権を敷くズフ国。その漂流島と呼ばれる場所に国王が隠した財宝が眠っているという。
首狩り将軍はじめ財宝を狙う者は後を絶たないが、その島を護る防御システムの前に成功した者はいない。ルパン、次元、五ェ門も敢え無く撤退を余儀なくされた。

その島の防御システムの鍵を握っているという将軍の娘エメラに接触するルパンだったが、実はそれは秘密工作員オーリエンダーが化けた偽者だった。
ルパンを追ってズフ国にやってきた銭形の計略に嵌り、アジトを急襲されてしまうが辛くも脱出する。

ルパンから死んだ筈のパニッシュを見かけたと聞かされたオーリエンダーは、彼を探して街を彷徨う。
一方のルパンたちには懸賞金がかけられ、銭形、首狩り将軍、それに賞金稼ぎたちからも命を狙われる羽目に――!

モンキー・パンチ初監督作品!がウリだが、出来上がりはかなりお寒い。脚本や演出よりもトータルの仕上がり面が、である。
特に作画の荒れ具合は、大スクリーンで見せるにはあまりにお粗末。スケジュールはかなりきつかったらしいが。

救いはルパン三世役の栗田貫一が大部慣れてきたこと。やっと物真似から芝居になりつつある。
但し山田康雄のイメージを大切にしたい製作側の意向もわからないではないが、将来を考えれば物真似ではない栗田貫一としてのルパンを演じさせるべきだろう。石田太郎がコロンボ役を自分のものにしていったように。

去年の「くたばれ!ノストラダムス」は仕方ないにしても、レギュラー・メンバーの年齢がかなり上がってきた今となっては第二、第三の山田康雄がいつ現れないとも限らない。
全員物真似させるのか?ここらあたりでレギュラー・メンバーを一新するくらいの思い切りが必要ではないのか?

――劇場で鑑賞した当時のメモを引用。
で、今回23年ぶりに見直して見たものの、うーん、やっぱり面白くない。
それ以前に、全くお話覚えてなかったが。

とあるキーパーソンの正体については多くは語らないが、「いつから気付いていたのか」「いつからそうなっていたのか」「何故それが成立しうるのか」等々を考えて行くと矛盾だらけ。
これ、最初から「わかって」見ていても納得しがたいのではないか。

また当時のメモ読むとクリカンにかなり寛容だったが、改めて聞いているとうすら寒い。
なまじっか”山田康雄の幻影”を背負って聞いてしまうだけに、素人演技の稚拙さが際立って感じられてしまう。

また他のヴォイスキャストも総じて聞いていて辛いものがある。
例えばこの作品の銭形は、従来作品のように「ルパンにしてやられるだけの三枚目」路線ではなく、それなりの実力者として描かれてはいるのだが、これが全盛時の納谷悟朗ヴォイスであったならば…。

峰不二子も然り。
そういえばこの作品、1時間半強の上映時間の、残り30分を切る辺りまでルパンと不二子は顔を合わせないというのも珍しい。

そして「ルパン三世のテーマ」は流れるが、音楽担当が大野雄二ではないのも違和感。
当時の興行成績がどうだったのかわからないが、少なくても大ヒットではなかったはず。「ルパン」は2作で打ち切られ、翌年から東宝のGW戦線には「名探偵コナン」が登板。以後20年以上に亘りヒットを続けているのはご承知の通り。

ということで希少価値と思ってこの作品をセレクトしてはみたものの、色々と不満だらけになってしまって失敗。自分にはとことん合わなかったのだなあ。
今週の「金曜ロードショー」では急遽予定を変更して「ルパンVS複製人間」を放送するようだが、その方が無難だったかも(「カリオストロの城」を持ってくるかと思ったが、さすがにヘビーローテーション気味か)。



# by odin2099 | 2019-04-17 23:02 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
アメリカの眼前に突如出現したソ連の最新鋭潜水艦レッド・オクトーバー。米政府はその目的をアメリカ攻撃だと判断するが、CIA分析官(アナリスト)ジャック・ライアンは只一人、亡命の可能性を示唆する。
一方、ソ連軍は総力を挙げてレッド・オクトーバーを追跡している。攻撃か亡命か、決断に要する時間は残り少ない。
かくして大西洋は、米ソ入り乱れての戦場の場と化してゆく――というこのハイテク・サスペンスは、トム・クランシーのベストセラー小説の映画化。

e0033570_20340679.jpg膨大な情報量をディティールの積み重ねで描写していくクランシーの小説は、実は映画化には適さないと思うのだが、本作は大胆な集約と独自の解釈によって骨太なドラマとなった。
それでも原作を知らないと辛い部分があるのは、原作の長さ(文庫本にして2冊分)からして致し方ないだろう。

原作との相違点(ライアンがラミウス艦長と面識があることや、重要な役回りであるイギリス海軍が登場しないことなど)はいくつかあるものの、そのいづれもストーリー運びをスムーズにさせているので、改悪とも言い切れない。

この作品を骨太に見せている要素は、勿論ジョン・マクティアナンの演出力もあるのだが、ここでは二人の漢(おとこ)の名を挙げておこう。

先ずはレッド・オクトーバー艦長マルコ・ラミウスを演じるショーン・コネリー。年齢を重ね渋くなってからのコネリーは実に魅力的だ。
ロシア人役としては無理があるが(ロシア語も喋らない)、原作以上に魅力的な人物像を創り出している。
当初クラウス・マリア・ブランダウアーでクランク・インしたものの変更。正確な理由はわからないが、これは正解だった。

一方、コネリー絶賛の陰でやや損をしてしまった感のあるのが、ジャック・ライアン役のアレック・ボールドウィン
ハリソン・フォードも候補に挙がっていたライアン役だが、CIAのアナリストという知的な役柄、家庭を大事にする一般人というイメージにはボールドウィンの方が適役だ。
せっかくのシリーズ・キャラクターでありながらも、これ一作で降板してしまったのが惜しまれる。

更にサム・ニールやスコット・グレン、ジェームズ・アール・ジョーンズらが脇を固め、ベイジル・ポールドゥーリスの重厚な音楽がこれを盛り立てる。
殆ど女性の登場しない映画だけに華やかさとは無縁に思われるが、この漢たちのアンサンブル。これこそ紛れもない「華」なのである。

以上が「しねま宝島」からの転載部分。
テレビで放送する度についつい見てしまう作品だが、最近は地上波もさることながら衛星放送でもなかなかお呼びがかからないようで、見直すのもちょっと久しぶり。

現在公開中の「ハンターキラー/潜航せよ」も潜水艦を巡っての米露のポリティカルサスペンスだが、その元祖格といえるのがこの作品。こちらはクーデターではなく亡命だが(クーデター絡みなのは「クリムゾン・タイド」の方だ)、虚々実々の駆け引きが愉しめる緊迫感溢れるアクション作品になっている点は同じだ。

ジャック・ライアンはシリーズキャラクターとして5本の映画が作られ、今もネット配信ドラマが製作されているが、その映像化作品群は一貫性に乏しいのが残念だ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-04-16 20:50 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(2)
とうとうエピソード9の正式タイトルが発表されました。
”The Rise Of Skywalker”、邦題はどうなるのでしょう?
「スカイウォーカーの台頭」、「スカイウォーカーの誕生」、「スカイウォーカーの復活」…
それとも単純にカタカナ化した「ライズ・オブ・スカイウォーカー」も考えられますね。
一応自分ならちょっと捻って「スカイウォーカーの継承」とか「スカイウォーカーの伝説」、「スカイウォーカーの系譜」なんて付けるかも。
まあ近々アナウンスされるものと思われますが。

e0033570_19164013.jpgその”スカイウォーカーの血筋”の物語の重要なパートになるのがこのエピソード2です。
前作でアナキン・スカイウォーカーは運命の女パドメ・アミダラと出会いますが、その時の二人は9歳と14歳。これでは恋愛は進展しません。
その十年後、19歳と24歳になったアナキンとパドメは再会し、そこから二人の間に愛が芽生え、ラストシーンでは遂に結ばれます。

この流れ、何度も書いてるのですが、ちょっと不自然というか無理矢理というか。
前作でアナキンはパドメに一目惚れ。その後もずっと淡い想いを抱き続け、再会を機に一気にその想いが噴出し暴走することになります。
でもパドメはどうだったんでしょう?
いきなり年下のイケメンに告白され、悪い気はしないなあと思ったかもしれませんけれど、アナキンの強引さに負けてというわけでもないようなので、その決め手はなんだったのか。

まあいずれにせよこの結果、次回作のラストで二人の間にルークとレイアの双子が生まれ、更に”スカイウォーカーの血筋”は続いて行くのですから、重ねて書きますけれど重要なパートです。それを受け継いだのが例え中二病のカイロ・レンことベン・ソロ君だったとしても。

それともエピソード8で否定されたものの、やっぱりレイもスカイウォーカーの血筋なんでしょうか。だとしてもルークにしろレイアにしろ、エピソード7でも8でもレイとの関係性を感じさせる反応は何もなかったので、どちらかの子供というのも今更な感がありますがね。
あるいはどうやらエピソード9で復活してきそうなパルパティーン絡み?
そういやアナキンは、パルパティーンがフォースを操って(?)誕生させた子供だという設定もあるようですが。

ともあれアナキンとパドメ、この二人の再会が「悲劇の始まり」であり、かつ「希望の誕生」でもある訳です。ここから<スター・ウォーズ>の物語は大きくうねってゆくのです。

【ひとりごと】
アナキンに対し、「いつかお前に殺される気がする」というオビ=ワン。これはジョークや皮肉なのか、それとも未来予知なんでしょうか。
そういやアナキンに対するオビ=ワンの皮肉と言えば、「グッジョブ!」という表現を知ったのはこの作品だったっけ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-04-15 19:23 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
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