【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

<MCU>11作目で、再びオールスター勢揃いのお祭り映画に。
といってもサノスやコレクターを通して関連は描かれてはいるものの、前作でデビューしたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々との合流はまだ先の話である(19作目でようやく実現する)。

e0033570_22531823.jpg異世界からの侵略者と戦った前作とは違い、今回の強敵ウルトロンはトニー・スタークとブルース・バナーが生み出してしまった存在(それにヒドラの残党が生み出したテクノロジーが融合)。手を変え品を変えという感じだが、サノスとの決戦を温存し、尚且つ決して一枚岩ではないアベンジャーズの結束の脆さを描くという今後の引きもタップリの娯楽作であり問題作。その分前作にあったワクワク感は薄れてしまったが、シールドという後ろ盾を失い私兵に近い状況の今のアベンジャーズにあっては致し方ないところ。
それにソコヴィアを救いハッピーエンドかと思われた結末も、実はそうではなかったことがやがて明らかにされる。

また愛妻家で子煩悩なホークアイ、バナーとの恋に悩むナターシャなどこれまでの作品を見ていると「あれ?」と思うようなシチュエーションもあるのだが、これも「そうなんだ」「そうなったんだ」と納得するしかないのだろう。

物語の最後にスカーレット・ウィッチ、ヴィジョン、ウォーマシン、ファルコンがアベンジャーズに参加するものの、アイアンマン(トニー・スターク)、ハルク(ブルース・バナー)、ホークアイ、ソーが脱退。新生アベンジャーズの誕生となるが、これが次なる悲劇への伏線となるとは。

そしてポストクレジットシーンでサノスはインフィニティ・ガントレットをはめるシーンがあるが、そうするとニダベリアが滅ぼされエイトリただ一人が残されたのはこの物語の前後ということになるのだろうか。

【ひとりごと】
ヘレン・チョ博士が可愛い。ラストでは新アベンジャーズ基地で働いている姿が映し出されたが、その後の再登場がなくて残念。もっとも演じているスヒョンは今は「ファンタスティック・ビースト」シリーズで、今後のキーとなりそうなキャラクター演じてるからなあ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-19 20:21 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
そういやもうすぐこの作品の続編も公開されるなーと思い、DVDを引っ張り出して再観賞。
♪すべてはサイコ~!
なーんて歌っているバヤイじゃないですな。
改めて見ると、あれ?こんなにつまんなかったっけ???

e0033570_20075455.jpgガチャガチャいろんなキャラクターが出てくるのも愉しいけど、その殆どが単なる賑やかし要員。
最近はディズニーが「シュガー・ラッシュ/オンライン」で自社キャラ(ルーカス・フィルムやマーベル・スタジオ、ピクサー含む)を大挙してゲスト出演させ、それなりに見せ場を作っていることを考えれば、もはや「ただ出すだけ」じゃ満足できないレベルにまで達してるんだよなあ。
それにこれ、CGアニメじゃなく、実際にレゴブロックを使ってストップモーション(コマ撮り)アニメとして作っていたならもっと凄かったんだろうけどね。

さて、続編にはまたもやバットマンをはじめとするDCコミックのヒーローたちがゲスト出演。
本作ではC-3POをアンソニー・ダニエルズ、ランド・カルリジアンをビリー・ディー・ウィリアムズが演じていたように、そちらではハーレイ・クインをマーゴット・ロビー、アルフレッドをレイフ・ファインズ、アクアマンをジェイソン・モモアが演じてるとのこと。
無駄に豪華なオリジナルキャストの起用は続いてるみたい。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-19 20:12 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22344325.jpgアクアマンことアーサー・カリーの異父弟にしてアトランティスの王オームが、地上世界の制圧を目論んでいた。同盟国ゼベルの王女メラは地上に赴き、アーサーに協力を求める。
灯台守とアトランティスの女王との間に生まれたアーサーこそ二つの世界の架け橋となるべき人物で、この戦いを止めるには彼が真の王となるしかない。初めは拒んでいたアーサーも、彼女の熱意に絆され海底へと向かう。だがそこにはオームの魔の手が待ち構えていた。

<DCFU>の第6弾。しかし今回パンフレットやチラシのどこにも<DCFU>の文字はない。結局またもや定着しないままに終わってしまったのだろうか。
物語は一応「ジャスティス・リーグ」の一年後ということになっていて、アクアマンは地上世界ではヒーローとして認知されていて、その評判は海底世界にも届いている、という設定。

しかしアーサーがメラの名前を知らなかったり、アーサーの両親の扱いなど「バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生」や前作「ジャスティス・リーグ」で描かれていたアクアマン像とは若干のずれが生じているようだが、随所にオリジン・ストーリーを挟みながらも王道のヒーロー映画路線を突き進んでいる。

e0033570_22345390.jpg”海の「スター・ウォーズ」”という評も見かけたが、従来であればスローモーになりがちな海中アクションを、CG技術などによりスピーディーかつ派手な色彩に彩られたものに昇華。
それでいて「アーサー王と円卓の騎士」のような中世の騎士物語や神話・伝承の香りも漂う一級の娯楽品。これまでの<DCFU>作品の中では文句なしに愉しめる一篇である。

ジェイソン・モモアの一見こわもて風でいて実は天然なアクアマンも良いが、身体のラインがピッチリと出て胸元ザックリのコスチュームに身を包んだアンバー・ハードのメラが、アクアマンと対等に戦うヒロインを好演しているのも良い。
しかし恋人がアンバー・ハードで母親がニコール・キッドマンとはアクアマン、どんだけリア充なんだ? 
ちなみにお父さんはジャンゴ・フェットだけど。

海底と地上、未曾有の戦争が始まろうという時にスーパーマンもバットマンも何やってんだ?と思わないでもないけれど、DCコミックの映画化作品では久々の大ヒット。続編の製作も決まったというのはメデタイ。これで益々<DCFU>そのものは混沌としそうだけど。
ただせっかくドルフ・ラングレン出てるのに吹替が大塚明夫じゃないのでわかりづらい。それにジュリー・アンドリュースのキャラの日本語吹替が磯辺万沙子なのは何故だろー(怪物の役だから?)。

さて、次は「シャザム!」だ。



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# by odin2099 | 2019-02-18 22:39 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19564192.jpg<MCU>の10作目で、ここで新顔が登場。
サノスの存在が暗示されたり、アスガルドをはじめとする9つの世界の話は出てたものの、これまではあくまで地球上のお話が主だったが、今回は地球を飛び出し銀河を股にかけた大冒険物語。
おかげでこれまでの9作品とは直接的な接点を持たないものの、サノスが本格的に作品世界に絡んできたという意味では、重大なターニングポイントとなった作品だ。

これまで何度も書いてきたように個人的には全然のれない作品だったが、<MCU>では上位を争う人気作品だし、悪ぶってはいるものの自分に素直で、なおかつ義に篤いガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々はなんだかんだで良い連中たちだ。

今回のメイン・ヴィランであるロナンだが、<MCU>の次回作(最新作)「キャプテン・マーベル」では若かりし頃の彼が登場するのだとか。
彼が如何にして狂信的なクリー人になったのか、そしてアベンジャーズとの意外な因縁関係も描かれるのかもしれない。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-18 21:22 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22201815.jpg今年はアポロ11号の月面着陸から50年。その節目に合わせその偉業を描いた物語――なんだと思っていた、製作の報を聞いた時は。
実際はアポロ11号の船長として、人類史上初めて月面を歩いた男ニール・アームストロングの伝記であった。

テストパイロット時代にあのチャック・イェーガーから失格者の烙印を押され、幼い娘を病気で失い、宇宙飛行士に応募して選ばれ、ジェミニ8号に乗り込み初のランデブーとドッキングのテストを成功させるものの、その後に起った事故で九死に一生を得、そしてアポロ11号に乗り込み――その間に事故で友人たちを何人も失い、家族との絆も断ち切れそうになり、と凡そ偉人伝、サクセスストーリーとは程遠い”事実”が淡々と描かれていく。

e0033570_22203219.jpg流石にアポロ11号の飛行には時間が割かれているものの、ニール自身が沈着冷静で自己顕示欲に乏しく、生真面目で面白みのない人物だけあって、映画も実に地味で盛り上がらない(故に数々のトラブルも克服してきたと言える)。

これはこれで評価する声も高いのだが、個人的には期待していた要素が皆無で何とも物足りないものとなってしまった。
いつの日か見直した暁にはこの想いがガラッと変わっている可能性もないではないが。

それにしても初登場シーンから終始ニールとそりが合わなそうなバズ・オルドリンが、何故ニールと組んでアポロ11号に乗り込むことになったのか、映画を見ているだけではまるでわからない。
彼だけでなく、登場する宇宙飛行士たちの為人は立花隆の名著「宇宙からの帰還」で一通り押さえていたつもりだったのだが、誰が誰なのか初見ではピンと来ないのではないだろうか。

【ひとりごと】
この手の作品にエド・ハリスの顔が見えないと何となく淋しい。



# by odin2099 | 2019-02-17 22:23 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の9作目。
これまでのヒーローが全員集合して地球規模の災厄に立ち向かった「アベンジャーズ」の後の作品は、さてどんな内容になるかと思っていたが、流石にそこまでスケールの大きな事件を用意することは出来ないものの、それを逆手に取ったパーソナルな物語にすることで作品世界全体の幅を広げることに成功している。
評判が今一つだった前作「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」と違い、こちらは早くから<MCU>最高傑作との声もあがったほどだ。

e0033570_17514273.jpgアイアンマンやソーと違い、「キャプテン・アメリカ」の名前の通りスティーブ・ロジャースはチームのリーダー。
「ザ・ファースト・アベンジャー」ではペギーやハワード・スタークらの協力を得ながらハウリング・コマンドーズを率いて戦っていたが、今回は序盤はストライク・チームを、中盤以降はブラック・ウィドウやファルコンらとチームアップして活躍する。単独で何かを成し遂げるのではなく、皆の中心にいてこそのキャップなのである。

その戦い方も派手さはないものの、スピーディーできちんと”魅せる”ものになっていて、このあたりは監督陣の演出手腕が光っている。
ペギーとバッキーというスティーブと関わりの強い”過去”ときちんと向き合い、そして決断を下す姿もじっくりと描かれている。

そしてシールドの崩壊。
強大な敵サノスを前にしてのアベンジャーズの敗北は、実はこの頃から伏線が張られていたということにもなる。シールドという組織がしっかりとした形で存続していたら、あるいはアベンジャーズの分裂、そして敗北は避けられたのかもしれない。
と考えると<MCU>スタッフのプランニング力には感服するしかない。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-14 20:05 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21531700.jpg「皇帝ペンギン」から12年、リュック・ジャケ監督が再び南極を訪れて製作したネイチャー・ドキュメンタリー。公開劇場が少なく上映期間も短くて見逃していた作品を、Blu-rayにて鑑賞。
もっとも「ただいま」と言われても、前作のペンギン一家が帰ってくるわけでは当然、ない。
そして<ディズニー・ネイチャー>枠で作られていることにビックリ。これ、ディズニー映画だったのか。

前作に比べると撮影技術が格段に進化。ドローンを使っての空中撮影もそうだが、実際にペンギンと一緒に潜ってるかのような鮮明な海中シーンにも感動する。
おそらく色々なショット、カットを組み合わせ、ペンギン夫婦と生まれたばかりのヒナに密着、という体で構成されているのだろうが、その苦労は敬服に値する。

そして過酷なペンギン夫婦の子育て。
これは前作でも描かれていた部分だが、ナレーションというより擬人化されたアフレコが施されていた前作に比べると、本作では客観的、あるいは突き放したかのようなナレーションが加えられているので、より画面には入り込みやすい。
もっとも草刈正雄の癖のある語りは、決してナレーション向きだとは思わないが。

作品トータルとしての印象は、宣伝で強調されていたような「続編」ではなく、アップトゥデートされたリメイクもしくはリブートといったところ。
何年か経ったら、またペンギンたちの世界に還ってゆくのだろうか。



# by odin2099 | 2019-02-13 21:55 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の8作目で、<フェイズ2>の2作品目。
この作品からマーベルスタジオのオープニング・ロゴが変更され、パラマウント・ピクチャーズのロゴがなくなった。名実ともにウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズに一本化されたということだろう。

e0033570_19372699.jpg2作目、実質的には3作目となりソーは逞しく成長し、演じるクリス・ヘムズワースもスターのオーラを纏うようになったが、作品の中心人物となっているのはロキ。その屈折ぶりと幻術の技には一層拍車がかかり、単なるトリックスターの枠を越えた活躍を見せる。

その本心がどこにあるのかは全く読めず、最初から最後まで芝居をしていたかのようにも見えるが、その一方で養母フリッガの死に動揺し、復讐を遂げようとする姿は僅かながら本当の姿を垣間見せているようにも思える。
そしてその死を偽装しながらまた周囲を手玉に取ろうとするあたりは、彼の面目躍如足るものがある。

<MCU>全体の中ではあまり評判がよくないようだが、ソーとロキのやりとりなど全体的にコミカルな要素が多く、ランニングタイムも2時間弱とコンパクト。ロキの狡猾な部分、エモーショナルな部分、ヒロイックな部分と色々な顔が愉しめる点でももう少し評価されても良いかと。

恒例となったポストクレジットシーンでは次回作以降への伏線が今回も張られているが、それは「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」のものではなく「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のもの。次回作ではなく次々回作にまで及ぶようになったのは今回からだ。

【ひとりごと】
ジェーンやダーシーは今回で<MCU>の出番が終わったようだが、ソーと別れた後のジェーンは本作に出てきたリチャードとよりを戻したのだろうか。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-12 21:49 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
<DCFU>の第5弾。
スーパーマン亡き後、地球の危機を憂えるバットマンは、ワンダーウーマンの協力を得て特別な能力を持つ”メタヒューマン”を探し出し、チームを結成しようとしているというところから始まる。

e0033570_23211934.jpg選ばれたのはレックス・ルーサーのデータに記されていたアクアマン、フラッシュ、サイボーグの3人。
フラッシュはあっさりとスカウトを承諾するものの、アクアマンとサイボーグには断られる。しかしながらバットマンたちの危機には颯爽と駆けつける、というお約束の展開はやはり燃える。

ただ物語の構成はあまり上手くなく、最初の方にスーパーマンの死を悼むシーンがあったり、バットマンやワンダーウーマンの活躍シーンを織り込み「何かが起ろうとしている」感を醸しだそうとしているのだが、いっそのこといきなりステッペンウルフがアマゾン族の島(セミッシラ)を襲撃してマザーボックスを盗むシーンから始め、「既に戦いは始まってる」という段階から進めても良かったんじゃなかろうかと思う。

時間配分も、2時間の映画でバットマン、ワンダーウーマン、フラッシュの元へサイボーグが駆けつけ、最後にアクアマンが加わるまでが丁度半分の1時間後、そして待望のスーパーマンが復活し仲間に加わるのがラストの20分というのも、バランス面を考えるとあまり上手い組み立てとは思えない。

それでもこれまでの<DCFU>の中では一番コンパクトな上映時間、そして娯楽に徹した作風は大いに楽しめた。
相も変わらずの製作中のゴタゴタ、そして公開後のあまり芳しくない反響は色々と聞こえてくるものの、現段階では<DCFU>のマイベストである。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-08 21:59 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21580754.jpgTVシリーズ最終回の”その後”を描く<V CINEXT>の新作。
といってもTV見てないので、最終回の後と言われても何のことやら。
辛うじて正月映画は見てるから「だいたいわかった」ってとこかねえ。

とにかく平和が訪れて、人々は仮面ライダーがいたことすら覚えていない”新世界”が出来てる、と。
そこへ新たな脅威が現れ、一部の記憶を取り戻した人たちがいて、それでライダーも復活してこの脅威に対処する、ということでOK?

主役はビルドじゃなくて”筋肉バカ”、”プロテインの貴公子”のクローズこと万丈龍我。桐生戦兎は脇に回り、変身も戦いもしないのが外伝たる所以かな。
で、わからないなりに見ていると、ゲストの新藤学の怪演にすっかり持っていかれて…結構楽しめた。
それに永尾まりやクラスがゲストヒロインでさらっと出てくるあたりも凄いかな。昔はヒーロー物とアイドルとの垣根は高かったもんだけど、今はボーダーレス。良い時代になったもんだ。
小学校のセンセイには全く見えないけど(言葉遣いも悪いし)、ツンデレなヒロインを演じたまりやぎ、良き。

毎度毎度<ライダー>も<戦隊>もそろそろ卒業、少なくてもTV見てない場合は映画もパス、なんて考えているんだけど、こういう体験があるとちょっとやめられないねえ。
といってもいつまで持つことやら。




# by odin2099 | 2019-02-07 22:01 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<DCFU>の第4弾。
「スーサイド・スクワッド」との前後関係は不明だが「バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生」以降の物語で、作品中でルーサーが収集したダイアナのデータの中にあった古写真の原版を入手したブルース・ウェインが、それをダイアナに贈ったところから物語は始まる。
そこに写っていたのはダイアナとスティーブ・トレバー、そして行動を共にした仲間たちの姿だった。

e0033570_22140234.jpg――というところから時代は遡り、幼少期のダイアナの生活ぶりから第一次大戦時へと一気に飛ぶ。
初の本格的な女性のスーパーヒーロー物だが、先行するライバルのマーベル作品で言うと「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」に少し似た雰囲気がある。
「ソー」は北欧神話でこちらはギリシャ神話がベース、「キャプテン・アメリカ」は第二次大戦時のお話でこちらは第一次大戦の最中という違いはあるが、神様の争いが人間界に干渉してくるところと、どちらも”悪いドイツ人”が出てくるところは共通。

これまでの<DCFU>は賛否両論、どちらかというと「否」の意見の方が目立つかな、という受け止め方をされていたが、本作は圧倒的に「賛」の声が大きかった様子。ダイアナ役にガル・ガドットという逸材を得、女性目線(監督が女性)で描かれた女性ヒーロー物ということも評価されたのだろう。
その分男性視点では些か物足りなさを感じる部分もないではないが、これは”そういう”物語ではないのだということは肝に銘じておくべき。

ところで現在、来年6月公開を目指し続編の”Wonder Woman 1984”を製作中だが、この作品にはクリス・パインがスティーブ・トレバー役で出演していることで話題になっている。
名誉の戦死を遂げた筈のスティーブが、殆ど変わらぬ姿で67年後の世界にいるのは何故なのか。かつてのTVドラマ版では親子二代のスティーブ・トレバーが登場したが、<DCFU>の世界ではどうなるか。
またそれに続く第3弾も予定されているとのことで愉しみである。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-04 19:41 |  映画感想<ワ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_06201312.jpgチャンピオンと善戦したことで一躍注目の的になったアドニスは、その後連戦連勝を続け、再戦の末にチャンピオンを下しベルトを手にした。
ビアンカへのプロポーズ、そして彼女の妊娠の発覚と正に幸せの絶頂にあったアドニスの元に、新たな挑戦者が名乗り出る。その名はヴィクター・ドラゴ。かつてアドニスの父アポロを葬り去ったイワン・ドラゴの息子だった。

ロッキーに敗れたイワンは全てを失い、その怒りや口惜しさを全て息子のヴィクターに叩きこみ、復讐の機会を狙っていたのだ。クリード対ドラゴ、世界が注目する一戦を受ける決意を固めるアドニスだったが、ロッキーは止めるように忠告し彼の元を去ってしまう。
そして始まった因縁の試合だったが、ヴィクターの圧倒的なパワーの前にアドニスはリングに沈み、重傷を負ってしまう。判定の結果はヴィクターの失格となったものの、誰の目にも真の勝者は明らかだった。

賢明なリハビリを続けながらも恐怖心が拭えないアドニス。その彼を見守る養母メアリー・アン、ビアンカ、そして母親の遺伝か耳に障害を持って生まれてきたわが娘。
だが遂に彼は立ち上がる。再び彼をサポートすることになったロッキーの元で、地獄のトレーニングが始まった。

「クリード/チャンプを継ぐ男」に続く2作目で、「ロッキー」シリーズとしては通算8作目。
原題は”CREED II”とシンプルだが、邦題は「ロッキー4/炎の友情」の続編を大きく意識したものとなった。

頂点から一夜にして転落、というのはロッキーも辿った道だが、アドニスの場合は天狗になったり自分を見失ったりということよりも、「父を殺した男」からの挑発にまんまと乗ってしまったという面が大きい。かつて自分も同じような経験をしたロッキーはアドニスを止めるが、それを聞き入れる彼ではない。これはもう邦題にあるように「宿敵」だから必然である。

米ソの代理戦争の様相を呈していた「ロッキー4」のイワンは、あくまでヒールに徹していてロッキーにとっては「倒すべき敵」だった。だから観客はロッキーの勝利に熱狂した訳だが、本作ではアドニスに感情移入して素直に応援できるかというとそれは難しい。敗戦後にイワンの妻ルドミラは早々に夫を見限り、残された父子は社会の底辺で暮してきた。この父子を描くだけでも優に一本の映画が作れるだろう。

一方を単純な敵役にせず、両者の言い分を描き、双方を立てて物語を構築するには至難の業だったと思うが、最後のイワンの決断を含め、クリード(及びロッキー)とドラゴの恩讐を越えた繋がりを描き切ったのはお見事。
前作で癌に倒れたロッキーは本作では病気の兆候は見せないが、それでもハッキリと老いを感じさせる描写を盛り込むなどシルベスター・スタローンの枯れた演技は本作でも光っている。

そして短い出番乍ら異彩を放ったのはルドミラ役で出演したブリジット・ニールセン。「ロッキー4」当時はラブラブでその後に結婚。「コブラ」で再共演するも短期間で泥沼の離婚劇を繰り広げる羽目になったとも伝えられているが、物語上で唯一とも言える”悪役”ポジションでの出演をオファーする方もする方だが、了承する方もする方である。双方共に大きい。
またマイロ・ヴィンティミリアが「ロッキー・ザ・ファイナル」に続き、ロッキーの息子として出演しているのも嬉しい。

【ひとりごと】
「エクスペンダブルズ」シリーズでスタローンと再共演を果たしているドルフ・ラングレン。
それはそれで嬉しかったが、もしそれがなく今回が「あの時」以来の”再共演”だったら、もっと感慨深かっただろうな。



# by odin2099 | 2019-02-03 06:27 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<DCFU>の第3弾。
スーパーマンの葬儀シーンが挿入されたり、バットマンやフラッシュの活躍シーンが盛り込まれたり、と連続性というか関連性は謳われているものの、「スーパーマンの死」以降の世界を舞台にしているだけで、お話にはそれほどの連続性はない。
まあカメオで出てくるブルース・ウェインがチーム作りに奔走しているのはわかるけれど。

e0033570_21531560.jpgそして映画のトーンも、シリアスで重苦しい前2作と違い、かなりカラフルでポップなものに。
その一方で前2作にはなかったある種の残虐性、残酷性、エログロな部分が強調され、言ってみればかなり悪趣味な作品になっているのも事実。

そもそもが悪役が主役という時点でかなりの異色作なのだが、その悪役陣が揃いも揃って好い奴ばかり(ま、例外はありますが)。それを率いる”正義側”の方がよっぽど問題児ばかりで、はたして誰に感情移入して良いのやら戸惑うので、鑑賞後の後味はすこぶる良くない。これは好みの問題でもあるが。

そんな中でもマーゴット・ロビー扮するハーレイ・クインはたちまち人気キャラに。彼女を中心に女性キャラの活躍を描く”Birds of Prey (And The Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)”の撮影も始まった(米国公開は来年2月の予定)。
更にキャラとキャストの大半を一新した「スーサイド・スクワッド」の第2弾”The Suicide Squad”は再来年の8月公開と伝えられている。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-02 19:31 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
順番が逆になりましたが、こちらが<モンスターバース>の第1弾。
しかし1973年が舞台だった「キングコング/髑髏島の巨神」と違い、こちらはリアルタイムの2014年の物語。概ね40年後ということになります。

政府のお荷物みたいな弱小組織だったモナークですが、この時代では立派な秘密諜報機関っぽくなっています。
組織の顔として前面に出てくるのは渡辺謙演じる芹沢博士ですが、この博士が終始仏頂面で何を考えてるかわからないので、一層秘密組織めいて見えます。
実際のところ軍に色々指示を出したりして、かなり超法規的な存在のようにも思えますけれどね。

e0033570_19374612.jpgしかしお話の主人公はこの博士ではなく、かつて怪獣によって妻を失った研究者とその息子。しかもこの研究者がキーポイントになりそうでならずに、前半であっけなく退場してしまいます。
でその息子が跡を継ぐのかと思いきや、彼は軍人。前線に出てゴジラやムートーと対峙することになります。
なんだか色々な意味で勿体ない人物配置だなあと思いますね。もう少し活かしようがあったような気がしますが。

ということで公開当時は煩型のファンやマニアも唸らせたという作品だったのですが、自分にはどうにものれず仕舞いでした。ゴジラは出てくるんですけれど、「ゴジラ映画」を見たという気分にはどうしてもなれず、「みんなはこのレベルの映画で満足なの?」と(心の中で)問いかけるばかり。公開後しばらく経ってから批判的な声も聞かれるようになり、ああ自分だけじゃなかったんだと安堵のため息を吐いたものです。

そんな「ゴジラ」の続編がいよいよやってきます。
ゴジラだけじゃなくラドンにモスラ、キングギドラも登場。更には別怪獣も?という噂ですが、予告を見る限りでは本作よりも楽しめそうなので、今度は期待しても良いでしょうか。

<過去記事>




# by odin2099 | 2019-02-01 19:42 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の7作目で、<フェイズ2>としては第1弾。
この作品もパラマウントのマークで幕を開ける。

e0033570_10540042.jpgオールスター物だった「アベンジャーズ」の後だけに単独ヒーロー物では物足りないかと思っていたが然にあらず。この辺のバランスのとり方が絶妙で、製作陣のコントロール力というか構成力には感服する。
エイリアンや神様との戦いですっかり精神的に参ってしまってるトニーに対し、今度のヴィランはトニーと個人的に関わりのあるメンバーとすること、そしてペッパーやハッピーが襲われることで身近な恐怖、緊迫感を煽り、前作に対するスケール感の喪失を感じさせない手法はお見事。

そして逆境に陥ったトニーのパートナーとなるのがハーレイという少年。
子供は苦手そうなトニーが彼に頼らざるを得なくなる、というシチュエーションがまず笑えるが、演じるタイ・シンプキンス君が実に芸達者で、ロバート・ダウニーJr.と互角に渡り合っているので物語にすんなり入っていける。

その後彼は「ジュラシック・ワールド」などで順調にキャリアを重ね、どうやら「アベンジャーズ/エンドゲーム」で久々に顔を見せてくれる模様。成長したハーレイが二代目アイアンマンを襲名するのでは?という噂が以前駆け巡っていたが、もしかするとそれが実現するのかも。

トニーの独白で始まり独白で終るこの映画、じゃあその聞き手は誰?というと何とブルース・バナー。
しかし「アベンジャーズ」登場時とは髪型も違えば髭も生やしていたりで、最初は全然気付かなかったのがなあ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-01-31 21:30 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
こういうのはこれ一回きりだから成立したのかなあ???

e0033570_21203496.jpg「ウルトラマン誕生30周年」を記念した劇場用映画。
オリジナルストーリーのために「ウルトラマン」本編から様々なショットを抜き出し、オリジナルの科特隊キャストを招集してアフレコを敢行、全く新しい物語を作り出すという暴挙、いや快挙?!

「ウルトラマン」は39話でゼットンに敗れ地球を去って終わるが、この映画の冒頭でウルトラマンを倒したゼットンはイデ隊員の新兵器によって倒され、ウルトラマンはそのまま地球に留まり続けるという第40話なのだ。
新撮カットは皆無に近く(無いワケじゃない)、継ぎ接ぎだらけの画面に口パクの合わない台詞、という珍妙な出来上がりなのだが、手間暇かけた努力は認めよう。

あちこちに現れた怪獣と戦うためにウルトラマンが分身の術を使ったり、というチートすぎる能力を発揮したり、勘の冴えてるイデを「ひょっとして彼も宇宙から来たヒーローなのか?」と持ち上げたり、科特隊メンバーに何を今更でフルネームを設定したり、宮内国郎の音楽を新アレンジで使う一方で別人による新BGMを被せたり、というようなことをせず、素直にあの当時のままの”第40話”ならばもっと良かったのだけれども…。

ちなみにオリジナルの科特隊メンバーが顔を揃えるのは、この作品(と同時上映の「ウルトラマンゼアス」)が最後。奇跡的なタイミングで作られた一本だったんだなあ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-01-30 21:26 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
レジェンダリー・ピクチャーズの<モンスターバース>の第2弾。
レジェンダリーがゴジラを映画化し、次にコングを、という話が出てきた時は、二大怪獣が戦ったら面白いだろうな、くらいに考えていたのだけれども、まさかそれが実現しようとは。

<マーベル・シネマティック・ユニバース>に続けとばかりに<ユニバース>物が乱立しているけれど、総じて芳しくない状況の中、この<モンスターバース>は成功している部類と言っても良さそう。
もっともまだ2本目だし、今年公開される「ゴジラ/キング・オブ・モンスターズ」、そして来年公開の「ゴジラVSキングコング(仮)」の結果を見るまでは断言は出来ないけれども。

e0033570_19364779.jpg1973年を舞台に描かれるこの作品が、時系列的には<モンスターバース>の最初のエピソード。
まだモナークも役立たず扱いされてる小さな組織に過ぎなかったり、それでいてこの時点で既に数々の怪獣の情報を集め、調査をしていたりと歴史を感じさせる。ゴジラ、ラドン、モスラ、ギドラの存在を匂わせるシーンがあるのは親切すぎるけれども。

しかしこの映画の主役はコング!
のっけからコングは大暴れしてくれる。おそらく歴代コングの中で一番パワフルなんじゃなかろうか。
荒ぶる神にして守り神、これまでどちらかというと悲劇の影をまとった存在だったコングだが、この作品のコングは正にスーパーヒーロー。サイズの面ではまだまだゴジラに見劣りするが、40数年後の世界で如何にパワーアップしゴジラに立ち向かうのか、コメディ寄りの東宝版「キングコング対ゴジラ」にイマイチ納得できない身としては、それを考えただけでワクワクしてくる。

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# by odin2099 | 2019-01-29 19:39 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「マン・オブ・スティール」に続く<DCFU>第2弾。
前作終盤でのスーパーマンの戦いっぷりはちょいとやり過ぎの感がありましたが、そのシーンを反芻してネガティヴに描いた序盤はなかなか新鮮です。
スーパーマンを否定とまではいかないまでもその存在に疑問符を付けたのですから、従来のスーパーマン像とは大きく隔たった新しい姿と言えます。

e0033570_19575954.jpgしかし再三書いてますけど、この映画の最大の難は二大ヒーローの対決が盛り上がらないこと。
両雄が激突するのは実はレックス・ルーサーの策略でした、というのはいいのですが、劇中でのバットマンの存在があまり大きなものではないので(あまり有名なようには描かれてません)、単にコスプレ男が二人で殴り合ってるようにしか見えません。スーパーヒーローのはずなんですけどね。
そしてこの二大ヒーローは揃ってマザコン? 
対決から共闘への流れが拍子抜けするくらいあっけないです。

そのかわりアクションシークエンスを掻っ攫っていくのがワンダーウーマン。彼女がこの映画全体を救ってくれてますねえ。変身前のダイアナ・プリンスの時もなかなか魅力的ですけど、やっぱり戦っている姿がカッチョいいです。
ダイアナの時は背中バッサリ、胸元ザックリと開いたなかなかセクシーなドレスを身に纏っているシーンが多いのですが、おっぱいが小ぶりなのであまりエロさは感じさせません。

このあたりは正ヒロインのロイス・レインと好対照ですね。
ロイスは基本的に露出を押さえた服装ですが、序盤には大胆な入浴シーンが。
ファミリーピクチャーですから肝心なところはギリギリで見えませんが、それでもおっぱいがプルンプルン揺れているのは子供には目の毒?
何度でも見たいですし、何ならもっと長くてもいいのに、と思うシーンでした。

さて、この作品ではバットマン、スーパーマン、ワンダーウーマン以外にもメタヒューマンとしてフラッシュ、アクアマン、サイボーグが紹介されますが、その活躍は持ち越しです。ただその「次への興味を持たせる戦略」が必ずしも上手くいっていないのが残念ではありますが。

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# by odin2099 | 2019-01-28 21:46 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
劇場版「アルスラーン戦記」の第2弾。
前作は原作小説の1巻を1時間でまとめていたが、この第2弾は2巻3巻を1時間で。

e0033570_21350430.jpgということでお話は詰め込み過ぎ。
しかも前作でアルスラーン一党となったダリューン、ナルサス、エラム、ファランギース、ギーヴに加え、新登場のキャラクターがガンガン登場。
キシュワードやアルフリード、ジャスワントといったアルスラーン組もそうだが、トラブルメーカーのラジェンドラ、それに敵対する銀仮面ヒルメスの陣営も徐々に膨らんでいく。

ということでこれからの展開も大きく期待されたが、映画はこの2本で終わり。その後はOVAが4作作られたが、物語は5巻のあたりで中断の憂き目を見る。
またアニメ版に先行していたカドカワのカセットブック版も確か9巻までで中断してたかと。

まあこのあたりは原作小説そのものの刊行ペースが大きく落ちたり、刊行そのものが角川文庫からカッパ・ノベルス及び光文社文庫へ移籍したり、という事情もあるのだが、最近発表されたテレビアニメ版も今のところは6巻まで。原作小説も16巻で完結したことだし、今度こそ最後まで描いて欲しいものだ。

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# by odin2099 | 2019-01-28 21:40 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
『れっしゃだいこうしんザ・ムービー/しんかんせんとわくわくでんしゃ大集合』(2014)

e0033570_19384096.jpg
最新型の新幹線やカッコいい電車を紹介するキッズ向けの1時間足らずの映画で、シリーズ第6弾とのこと。

新幹線の出番は案外多くなく、その分「スーパー宗谷」をはじめ「つくばエクスプレス」、「スカイライナー」、「スーパービュー踊り子」、「黒船電車」、「ラピート」といった”カッコいい”電車、「トワイライトエクスプレス」や「北斗星」などの寝台電車、「SLもおか」や「SL人吉」、「伊豆ロムニー鉄道」のようなSL、「旭山動物園号」、「山万こあら号」といった”かわいい電車”、トロッコ列車やモノレール、更には「きかんしゃトーマス」や、くまモン自身が紹介する「くまモンラッピング列車」などの変わり種も。

進行はアニメパートのてつどう博士、けん太くん、さっちゃん、ピコ、タコタコ星人、イカイカ星人といったキャラクターが務め、途中ではクイズコーナーもあるのだけれど、キッズ向けとはいえこういった構成は微妙かも。
キッズじゃない自分は、色々な電車を眺めているだけで楽しかったが。



# by odin2099 | 2019-01-25 19:43 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
アポロ13号の事故を、当事者(船長)だったジム・ラベルの著した著書に基づき、トム・ハンクスを主演にロン・ハワードが監督したこの映画も、気が付くともう四半世紀近くも前のものに。
でも今そのまま劇場に掛けても他の作品に比べて全く遜色がないくらい良く出来ています。

実際にアポロ宇宙船に乗っているかのような迫力、乗組員たちの息遣いが聞こえてきそうです。
NASAの管制センターは、今にも歓声や怒号が飛び交う喧噪の中に放り込まれそうな臨場感を醸し出しています。

e0033570_22381122.jpg生命の危機に直面したクルーの焦燥感、何とか彼らを救い出そうと奮闘するスタッフたちの緊迫感、誇張されてる部分、省略されている部分、敢えて改変した部分も少なくないとは思いますが、それでもかなりの部分が事実に即しているのだとか。

セットの再現具合やSFXの技術的なクオリティもさることながら、実話の持つ重みなのか、ドラマ部分も実にしっかりと組み立てられています。
そのあまりの出来過ぎなくらいの見事さに、ついついこれがフィクションではなくノンフィクションであることを忘れてしまうくらいです。

そして無事の地球帰還。
結末はわかっていても安堵感と、言いようのない満足感に包まれます。
宇宙開発をテーマに、実話に基づいて作られた作品は何本もありますが、ここまでの完成度の高いものは今のところはなさそうです。
そして二度とこういう事故が起きないよう、宇宙開発は万全を期して行って欲しいと願わずにはいられません。

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# by odin2099 | 2019-01-20 22:40 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
「屋根裏の散歩者」に続いて江戸川乱歩作品を実相寺昭雄が監督。
明智小五郎役は引き続き嶋田久作が務めている。

e0033570_19153280.jpg古本屋の女将・時子は美術品の修復を生業としている蕗屋清一郎を訪ね、伝説の責め絵師・大江春泥の「不知火」の贋作を依頼する。見事にその期待に応えた蕗屋に、時子は更に幻の作品である「明烏」の贋作をも依頼する。だが見本もない状態では流石の蕗屋も苦しみ、時子が用意したモデルを前にしても一枚も描けない。が、ふと鏡に写ったモデルの衣装を着た自分の姿に閃き、見事に「明烏」を完成するのだった。

しかし完成した絵を届けに行った蕗屋は、春泥の絵のモデルが若かりし頃の時子自身だったことを知り衝撃を受ける。そして時子が他殺体となって発見された。第一発見者である古書店の従業員が容疑者として逮捕されるが、警察は今ひとつ確証が持てない。そこで探偵事務所を営むことになった明智小五郎に声が掛るのだが…。

天才贋作家の倒錯的な人物像を真田広之が怪演。物語のキーパーソンとなる古本屋の女将に吉行由実、それに岸部一徳、六平直政、寺田農、堀内正美、東野英心、広瀬昌亮、岡野進一郎、原知佐子といった個性的な面々や、実相寺組としてお馴染みの顔触れが並んでいる。そしてモデル役の大家由祐子が初ヌードを披露。
倒錯的と言えば明智の助手である小林少年は女優の三輪ひとみが演じているが、ラストにはその小林芳雄が女装する(?)シーンもある。

最初から誰が犯人かは明らかになっているし、犯人像を絞り込む明智の推理も意外にあっさりしているので謎解きの妙味は味わえないが、その分真田広之ファンにはたまらない作品だろう。ただただ真田広之の所作、佇まいを愉しむ作品と言い切っても良いかも知れない。
しかし「乱歩×実相寺」ということで、作られた瞬間からカルト化は必至。見る人を選ぶ作品であることも間違いないところである。



# by odin2099 | 2019-01-19 19:18 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
昨年は日本では一本も作品が公開されなかった<DCFU>ですが、今年は何本か見られそうなので、それに備えてこちらもお浚いです。
しかし今でも<DCFU>の呼び名は有効なんでしょうか。<DCフィルムズ>という呼称も定着しませんでしたしねえ。

またこの作品、ワーナー・ブラザースとレジェンダリー・ピクチャーズとの最後の提携作品です。
かつて<ダークナイト・トリロジー>などのヒット作を生み出しましたが、その後関係が悪化したとのこと。
レジェンダリーは今ではゴジラやキングコングを使って<モンスター・バース>を構築してますので、もしかするとその選択の方が正しかったかも知れませんね。

e0033570_23151643.jpgさて「スーパーマン」をリブートした本作は、従来のスーパーマン像とは些か趣きを異にする英雄譚となりました。コスチュームの色合いもそうですが、スーパーマンらしからぬ地味さ。そして苦悩する人間臭いスーパーマンです。

また「スーパーマン=カル・エル=クラーク・ケント」の境界線が曖昧というか、その区別がほぼない、というのも斬新です。
ロイスはまだスーパーマンとして覚醒する前にクラークに出会っていますし、クラークの旧友たちも彼が只者ではないことを知っています。
軍やデイリー・プラネット社の人間は兎も角、メイン格のキャラクターは皆この関係性を知っているか、薄々気付いているというのは珍しいでしょう。

クラークの養父ジョナサンは、極力秘密を守るように言い残していましたが、結局のところこの苦労は無駄に終わったことになります。
勿論不用意に周囲に漏らすことはなかったでしょうが、結果的にクラークは孤独ではなく、これがあくまでもクリプトンの同胞たちを蘇らせることに固執したゾッド将軍に同調しなかった理由なのかも知れません。
そのためにクラークはゾッド将軍を自らの手で殺めるという、これまた従来のスーパーマンでは考えられない行動に出ますが、それも自分を受け入れてくれた地球人を愛するが故の決断です。

そんな新しいスーパーマンの物語に最初は戸惑いましたが、何度か見直す度に新たな魅力に気付いて行きましたが、作品全体を覆う重苦しいトーン、これは逆にどんどん気になりだしました。やはりスーパーマンには明るさや爽快感が欲しいですね。結局このあたりの判断ミスというか方向性の選択が、その後の<DCFU>の迷走ぶりを決定づけてしまったと言えそうです。

「マン・オブ・スティール2」の企画も持ち上がっていたようですが、その後は音沙汰も無し。
それどころかエイミー・アダムスやローレンス・フィッシュバーンらメインキャストのネガティヴな発言や、降って湧いたようなヘンリー・カビルの降板の噂。
少なくても当分の間スーパーマンの登場する映画は作られないという話や、スタッフ・キャストを一新して再リブートするという話などチラホラ聞こえてきますが、個人的に現行キャストは気に入っていますので、何とか体制を維持したまま新たな冒険を描いて欲しいものです。

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# by odin2099 | 2019-01-17 18:59 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
1969年夏の<東映まんがまつり>の看板番組で、TVシリーズ「仮面の忍者赤影」から数本のエピソードをピックアップ、立体映画として再構成したもの。
目玉となるアクションシーンの多くはキャストを再結集して再撮影。他にも場面転換などの場面で追加撮影を行った、限りなく新作に近い総集編映画である。

e0033570_18453825.jpgダイジェストなので細かいお話はよく分からなかったりするのだが、荒唐無稽でありながら意外に時代劇のツボを押さえた作風はなかなか。この際、TVシリーズを全部見てみようかと思ってしまうくらいだ。

TVの「赤影」は放送が終わって1年半近く経っての劇場版製作で、当時の「赤影」人気は凄かったんだなと思っていたのだが、実は最近これが代替企画だったことを知って二度ビックリ。実はこの夏の<まんがまつり>のメインは、最初から「赤影」だったのではなかったのだ。

本来予定されていたのは、佐々木功(ささきいさお)が主演だったことで一部アニメファンにも有名な「妖術武芸帳」、これを立体映画化しようとしていたのである。
ところがこの「妖術武芸帳」は僅か3カ月で夏を迎える前に打ち切り。そこで急遽白羽の矢をたてられたのが「赤影」だったというワケ。その割には(準備期間がどのくらいあったのかわからないが)よくキャストを揃えて再撮影出来たものだと思う。

「ウルトラセブン」の後番組「怪奇大作戦」で怪獣から怪奇へと路線変更、更にその後番組である「妖術武芸帳」が打ち切られたことで大きく方向転換、その結果生まれた「柔道一直線」がヒット作となり、それが直接間接に影響を与えて後の「仮面ライダー」の大ヒットを生み出したのだからわからないもの。

ささきいさおも俳優から声優にシフトして「科学忍者隊ガッチャマン」のコンドルのジョーで人気を博し、それが「新造人間キャシャーン」の主題歌起用に繋がって「宇宙戦艦ヤマト」などのヒットで今や押しも押されぬアニメソング界の大王とまで呼ばれるようになったのだから、何が幸いするかは神のみぞ知る、といったところか。

<過去記事>




# by odin2099 | 2019-01-17 18:51 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
今度こそロッキーの物語に終止符が打たれたかと思いきや、意外な形で新章が生まれた。
若き新主人公を立て、ロッキーを今度は”導師”の立場に置いたリブート企画で、しかもスタローン発ではないことが特徴。
しかもその新主人公アドニスがロッキーの宿敵にして親友アポロの息子、というのもポイントが高い。

e0033570_18425024.jpgこれがロッキーの息子だったらありふれた、また陳腐なものになっただろうが、アポロの息子でありながらも非嫡出子というのも目新しい。そうでありながらアポロ夫人メアリー・アンの養子になっていることから、正当な血筋という訳だ。

そしてロッキーと師弟関係を結ぶことで、アドニスはメアリー・アン、ロッキー双方と疑似親子関係を結ぶことに。本当の親子関係を知らないアドニスが、それでも”親子の絆”というものがどういうものかを学び取って行くという物語にもなっている。

一方のロッキーも実の息子とは疎遠になっていて、あり得た理想の息子像をアドニスに見ていたのかもしれない(息子にボクシングを教えたものの、本人が嫌がったことが語られる)。

「ロッキー」シリーズを見ていなくても愉しめると思うが、シリーズを見続けていれば感慨深くもなる。
エイドリアンズもミッキーのジムも健在で、エイドリアンの墓の横にはポーリーの墓。ロッキーが座るための折りたたみ椅子もそのまま。
そしてラストはフィラデルフィア美術館の階段(通称”ロッキー・ステップス”)。正当な<ロッキー・サーガ>の後継者だ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-01-17 18:43 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20375451.jpg空想癖のあるいじめられっ子、それが主人公のバスチアン。良く言えば夢見る心を持った少年、悪く言えば現実逃避型の少年である。そんな彼が手に取った本の題名、それが『ネバーエンディング・ストーリー』。
この本を読み進めて行くうちに、バスチアンは不思議なことに気付く。本の中の主人公・アトレーユの物語に、なんと自分自身が存在していることに。

このアトレーユの物語の舞台となっている<ファンタージェン>は、<無>によって消滅の危機に瀕していた。アトレーユはこの世界を救うべく、様々な苦難に出会う冒険へ旅立つことになる。しかしこれらアトレーユに課せられた試練の全ては、読者(=バスチアン)を惹きつける手段に過ぎなかったのだ。

実は<無>とは<絶望>そのものであり、<夢>や<希望>を人間が失いつつあるために、その具象化である<ファンタージェン>が滅亡寸前になっていることが明らかにされる。その<ファンタージェン>を救う鍵は<夢>をたくさん持った少年の存在…。これは、ある種現代社会に対する警鐘だとも言える。人は<夢>や<希望>を失ってはいけないのだ、という強いメッセージを内包した映画なのだ、と。

ブライアン・アダムス指揮するSFXは、このファンタジー世界を見事に具現化して見せた。技術的には難点があるものの、ファンタジーとしての説得力のある映像を作り出した手腕は評価して良い。
音楽も、クラウス・ドルディンガーに加えての売れっ子ジョルジオ・モロダーの参加は、プラスに作用しているようだ。一例をあげるなら、ラッキー・ドラゴンのファルコンが翔び立つと同時に流れるBGMが『E.T.』のクライマックス・シーンを彷彿とさせる盛り上がりを見せてくれるなど、なかなか聴かせてくれるのが嬉しい。

e0033570_20381296.jpgそして監督のヴォルフガング・ペーターゼン。劇中劇の形式をとる本の中のアトレーユの物語と、その本を読んでいるバスチアンの対比。そのしっかりとした構成は観る者を飽きさせない。製作中から期待していただけに、その願いは報われた思いである。

――これが公開当時の感想である。

ところがこれから10年近く経ってから改めて観直してみたのだが、これが実につまらない。ストーリー構成はチグハグで物語世界に一向に入って行けず、ラストの展開もあまりに唐突。これはショックだった。記憶の中で美化しすぎていたのだろうか。
それとも自分がファンタジー世界で遊ぶだけの、ゆとりを失ってしまったのかも知れない。
次に観る時は、また違った想いを抱くのだろうか。

  × × × ×

以上、「しねま宝島」から転載。

改めて見てみると、絵は綺麗だけれどもお話は薄っぺらい。
読者(バスチアン)を引き付けるだけの為に艱難辛苦を味わう羽目になるアトレイユが気の毒。
最初に見た時は「なるほど」と感じた部分ではあるが、もう少しスムーズにバスチアンのいる現実世界と、ファンタージェンを繋げなかったものかな、という思いはある。小説と映像という媒体の違いは勿論あることは承知の上で、であるが。



# by odin2099 | 2019-01-16 20:45 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>第6弾。バラバラだったピースがようやく一つの形になった<フェイズ1>の締めくくり。

e0033570_20040525.jpg冒頭から畳みかけるような展開で、事件の勃発、アベンジャーズの各メンバーの紹介と招集、ロキの企み、アベンジャーズの分裂からの再結集へと殆ど無駄のない2時間半だ。
これまでの作品群を見ていない観客も、最低限の情報は与えられるのでそれなりに愉しむことは出来るだろうが、勿論全ての作品に目を通している人なりの特権は与えられている。

毎度のことながらアベンジャーズのメンバーは多種多少、多士済々。北欧神話の雷神ソー、ハイテク武装のアイアンマン、バイオテクノロジーの産物ハルク、強化人間のキャプテン・アメリカ、それにエキスパートのブラック・ウィドウとホークアイという具合に個々の戦力差には相当な開きがあるものの、それを感じさせない演出には感服する。
ドラマとして優れた作品は他にもあるだろうが、こと娯楽作品という観点で見た場合、<MCU>の最高傑作は今のところこの作品かもしれない。

強者集結ムードが漂い、「アベンジャーズ」シリーズの完結編という側面も(この時点では)持っていたが、今では<フェイズ2>以降の映画や「エージェント・オブ・シールド」をはじめとするTVシリーズ、「デアデビル」をはじめとするネット配信ドラマへと続くブリッジの役割をもはたしている。
あくまでも終止符ではなく、句読点だ。

なおこの作品もパラマウントのロゴマークで幕を開けるが、配給はディズニーへ移行。
DVD&Blu-rayソフトも初めてディズニーからの発売となった。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-01-16 20:02 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
サラ・パレツキーの<V・I・ウォーショースキー>シリーズの一篇を、キャスリーン・ターナーの主演で映画化。
監督はジェフ・カニュー。

e0033570_19411344.jpgある晩、酒場で有名な元ホッケー選手のブンブンと知り合った私立探偵のV.I.ウォシャウスキー(通称ヴィク)。だがその夜遅くに埠頭で起こった爆発事故でブンブンは死亡。現場にはブンブンの二人の兄ホートンとトランブル、そしてブンブンの元妻で今はトランブル夫人がいた。
ブンブンは何らかのトラブルに巻き込まれていたらしい。その娘キャットは母親や伯父たちを毛嫌いし、ヴィクに父親の死の真相を暴くように依頼する。

ヴィクとはつかず離れずの関係の新聞記者マーリーや、ヴィクの父親の友人で口うるさい警部補マロリーらを巻き込み乍ら、彼女が事件の真相に迫っていくというお話だが、最初は持て余し気味だったこまっしゃくれたキャットと次第に名コンビぶりを発揮していくバディ物としても愉しめる。

キャスリーン・ターナーが、セクシー美女というには些か薹が立ちすぎているように見える(といっても撮影時にはまだ30代半ばだったはず)が、かえって腕は立つものの、惚れっぽくて私生活にはだらしないくたびれた感じが適度に出ているようにも思う。
公開時以来に久々に見たが、肩肘張らずに愉しめる小品といったところだ。



# by odin2099 | 2019-01-15 19:45 |  映画感想<ワ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>第5弾で、時代は第二次世界大戦の最中。ワンパターンに陥らないように、マーベル・スタジオも色々と目先を変える工夫を凝らしている。
頭と終わりは現代で、最後にはお馴染みニック・フューリーが出てくるものの、それ以外はレトロフューチャーを感じさせる要素はあるもののアナログの世界で、これまでのスーパーヒーローが出てくる作品群に慣れていると新鮮に感じられる。

e0033570_20252899.jpgただそこは<マーベル・シネマティック・ユニバース>、スティーブ・ロジャースが受けた実験が「インクレディブル・ハルク」では”凍結された”と語られる「スーパーソルジャー計画」であったり、その実験に協力する科学者が若き日のトニーの父、ハワード・スタークだったり、レッドスカルが手に入れたのが「マイティ・ソー」にチラっと出てくるコズミックキューブだったり、としっかりと伏線は張っている。

なのでこの作品だけ見た場合に「?」だったり、あるいは気にも留めずにさらっと流してしまった要素が、実は他の作品で既に出ていたり、今後の作品の大きな鍵となったり、というのがあるので侮れない。
<MCU>を見続けるということは、複雑なパズルを解くようなものなのだ。

これまでとは目先の変わったキャプテンの冒険譚は愉しめるが、ポストクレジットシーンがそのまま次回作「アベンジャーズ」の予告。
ということでこれまでの4作品とは違い、作品全体が巨大な前フリ、予告編に思えてしまうのがこの作品の独自性を損なっているようでやや残念。といっても「いよいよ始まる!」という高揚感は十二分に味わえるのだが。

キャプテン・アメリカといえば楯だが、そういえばスティーブは、超人兵士になる前の喧嘩の際にはゴミ箱の蓋を持ったり、なった直後にヒドラのスパイを追跡中には外れた車のドアを使ったりと、元々楯にシンパシーを感じていたのだろうか。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-01-15 19:38 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19263659.jpg続編シリーズで初めてタイトルにナンバリングがされない「ロッキー」シリーズの完結編。
もう一つ違うのは、これまでの続編と違って前作のラストに直結しておらず、時間経過が置かれていること。なのでオープニングも、前作のクライマックスであるファイトシーンでは始まらない。
もっとも前作でロッキーはボクサーを引退し、最後もリング上ではなくストリートファイトだったので、これを冒頭に持って来られても盛り上がらないとは思うが。

ロッキーが現役復帰するというストーリーを聞いた時はジョークかと思ったものだが、作品はその予想を覆す出来栄え。
現役復帰を決意する過程が弱いとは思うものの、妻亡き後、疎遠になっている息子との和解を絡め、そして街の人々に支えられてリングに上がるロッキーには素直に快哉を叫びたい。
そしてこれは”大人のおとぎ話”なんだと割り切って、判定に敗れたとはいえ最終ラウンドまで現役チャンピオンと戦い抜いたロッキーの姿に、叶わぬまでもせめてもの”己の見果てぬ夢”を投影したいと思うのだ。

これにてロッキー自身の物語には綺麗に終止符が打たれたが、この世界はまだまだ英雄を必要としているようだ。今度こそ蛇足だと思われたスピンオフ世界に蘇ったロッキーは、また見事な存在感を見せてくれているのだが、それはまた別の話――。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-01-15 19:28 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
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