【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

e0033570_19512266.jpg老人ホームに暮らすアート、ベン、ジョーの楽しみは、隣の空き家になっている別荘のプールに忍び込んで泳ぐこと。しかしある日、ウォルターたちに借りられてしまう。一方ウォルターは、ジャックが船長を務めるクルーザーを借り切り、毎日海中から謎の球体を引き上げていた。

アートたちはスリルが忘れられず別荘への侵入を続けるが、プールには引き揚げてきた謎の球体が沈められていた。意を決して三人はプール通いを続けるが、何故か若者のように生気が甦ってくるのだった。

ウォルターは不審に思うジャックに自分たちの正体を明かす。彼らはアンタレス星から来た宇宙人で、大昔地球を訪れた際に残された仲間たちの救出に来たというのだ。そしてアートたちにもプールで泳ぐことを許可する。そのプールには仲間を回復させるためのエネルギーが満たされており、その効用で三人も若返ったのである。

だがそのことは他の老人ホームの住人たちの知るところとなり、我先にとプールへ飛び込んでいく老人たちによってプールのエネルギーは枯渇し、遂にはアンタレス星人に犠牲者が出てしまう…。

宇宙人とのファースト・コンタクト物の一本で、この作品に出てくるアンタレス星人は実に友好的。
リーダーを演じているのが強面のブライアン・デネヒーなのでちょっと構えてしまうが、その態度は極めて寛大。
彼らはかつてアトランティス大陸に基地を設けていたが、大陸沈没の際に何人かの仲間が取り残されてしまい、それを救出するのが任務。その正体を訝しんだジャックには紳士的に接して信頼を勝ち得、不法侵入者であるアートたちにもプールの使用を快諾。

その結果、本来は仲間たちを活かすためのエネルギーを使い切り、挙句の果てに犠牲者を出しながらも地球人の身勝手さに一言の恨み言も無し。更に不老不死を望む老人たちを母星へと連れて行ってくれるというのだから恐れ入る。

この作品を評して”老人版「E.T.」”という声も聞かれたが、もしかするとE.T.よりも善意の塊ではないかと思う。



# by odin2099 | 2018-12-25 19:56 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19094119.jpg「スピルバーグがまたやった!」なんていうコピーが付けられていたもんだから、この作品をスピルバーグの監督作品だと勘違いしていた人も少なくないとか。
ボブ・ゲイルとロバート・ゼメキス、”ふたりのボブ”のシナリオを気に入ったスピルバーグがプロデュースを買って出、ゼメキスが監督を務めたという作品なので厳密には「スピルバーグ印」とは言えない。
まあこの頃のスピルバーグは「出せば当たる」と持て囃されていたから、ネームバリューは抜群。宣伝効果は大きかったとは思うけれど。

ドクの発明したタイムマシンで30年前の世界へ飛んでしまったマーフィ。そこで自分の両親となるはずのジョージとロレインと会うのだが、この二人の出会いを邪魔してしまったために将来自分が生まれなくなってしまう可能性が。
なんとか二人をくっ付けようとする一方で、30年前のドクにタイムマシンを修理させ何とか元の世界へ戻ろうと悪戦苦闘するというお話は広く受け入れられ、続編も作られることに。

ちょっとした小道具、繰り返しのギャグ(しかも過去と未来とに跨った)、そしてタイムパラドックスの使い方も絶妙で、タイムトラベル物にありがちな不自然さは(少なくても見ている間は)気にならない。
主演のマイケル・J・フォックスは撮影当時23歳くらいだが、17歳の高校生役としても自然。そしてドク・ブラウン役のクリストファー・ロイドは、年齢を超越した魅力を見せている。



# by odin2099 | 2018-12-24 19:15 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
クリスマスなのでクリスマスらしい映画を一本。
サルキンド父子が「スーパーマン」三部作と「スーパーガール」に続いて送る”スーパーヒーロー・シリーズ”第5弾。
この作品と前の「スーパーガール」が期待通りの成績を上げられなかったので、サルキンド父子は「スーパーマン」の映画化権を手放し、だから「スーパーマン4」はキャノンで作られたという曰く付きの一篇。

e0033570_10052967.jpg前半がサンタクロース誕生秘話で、後半が現代を舞台にしたドタバタコメディ。
サンタに憧れ色々と頑張るものの、やり過ぎでクビになってしまう妖精パッチ、欠陥商品を売ったことで窮地に立たされたオモチャ会社のオーナーB・Z、孤児の少年ジョーと両親を亡くしB・Zに育てられた少女コーネリアとの交流を描く後半は、ともすればサンタの存在が霞んでしまうのだけれども、まあまあ愉しいクリスマス・ムービー。

今回DVDで見たのだけれども、日本語吹替が収録されていないのが残念。当時劇場でも上映された由緒正しい(?)豪華キャストなのに。
他にもテレビ放映時に新録したヴァージョンもあるらしいので、両方を搭載したBlu-rayの発売を希望!

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-24 10:09 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_09345665.jpg前作で大親友となったラルフとヴァネロペ。しかし単調だけど安定した毎日に満足しているラルフと、外の世界の刺激を求めるヴァネロペの気持ちはすれ違うようになっていた。
そんなある日、「シュガー・ラッシュ」の世界が壊れてしまう。ゲームを製作した会社は今はなく、修理に必要な部品はインターネットのオークションでしか手に入らないと知ったラルフとヴァネロペは、接続されたばかりのインターネットの世界へ。そこは二人がこれまで体験したことのない煌びやかで華やかな世界だった。
早く元の世界へ帰りたいラルフ。しかしヴァネロペはこここそ自分のいるべき世界だと感じ始めて…。

友達といえども同じ夢を共有しているわけではない、というちょっとほろ苦な結末を迎えるのには少々驚いたが、物理的な距離は無に等しいネット世界の特色を活かしたという点ではイマドキなハッピーエンドと言えそう。さて、続編はあるのかな?

それとは別にディズニー及びディズニー傘下のプロダクションのキャラクターが大挙して出てくるのが今回の売り。
ソニック・ザ・ヘッジホッグやザンギエフ、春麗らのゲームキャラも前作に引き続いて出てくるが、白雪姫(パメラ・リボン*/小鳩くるみ)、シンデレラ(ジェニファー・ヘイル*/鈴木より子)、オーロラ(「眠れる森の美女」ケイト・ヒギンズ*/すずきまゆみ)、アリエル(「リトル・マーメイド」ジョディ・ベンソン/小此木まり*)、ベル(「美女と野獣」ペイジ・オハラ / 平川めぐみ*)、ジャスミン(「アラジン」リンダ・ラーキン/麻生かほ里)、ポカホンタス(アイリーン・ベダード/土居裕子)、ファ・ムーラン(ミン・ナ/すずきまゆみ)、ティアナ(「プリンセスと魔法のキス」アニカ・ノニ・ローズ/鈴木ほのか)、ラプンツェル(マンディ・ムーア/中川翔子)、メリダ(ケリー・マクドナルド/大島優子)、アナ(クリステン・ベル/神田沙也加)、エルサ(イディナ・メンゼル/松たか子)、モアナ・ワイアリキ(アウリイ・クラヴァーリョ/屋比久知奈)とディズニープリンセスがズラリ勢揃い(*印以外はオリジナルヴォイスキャスト!)。一人だけピクサー出身者がいるけれど、それもネタに落とし込んでくるのが凄い。

他にも「トイ・ストーリー」のバズ・ライトイヤー(ティム・アレン/所ジョージ)、「くまのプーさん」のイーヨー(ブラッド・ギャレット/石塚勇)、「スター・ウォーズ」のC-3PO(アンソニー・ダニエルズ/岩崎ひろし)やストームトルーパー、R2-D2、ダンボ、ベイマックス、アイアンマン、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のグルートなどなど出てくる顔触れは枚挙に暇がない。
プリンセス以外はストーリーの進行に絡んでこないカメオ出演だが、その登場場面に流れてくる音楽も含め「ディズニー、ここまでやる?」のコピーはダテじゃなく愉しさに満ち満ちた作品。
そして最後に前述のようにホロっとさせられる場面も用意され、更にエンドロールの最後にもオマケ映像が付くので場内が明るくなるまで席を立たないこと。



# by odin2099 | 2018-12-23 09:40 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(0)
宇宙世紀0079年、コロニー落しを予知し人々を救った「奇跡の子供たち」と呼ばれる存在があった。
宇宙世紀0087年、ニュータイプ研究所に引き取られていた彼らだったが、ミシェルはルオ商会に養女としてもらわれ、リタ・ベルナルは人体実験を施され、そしてヨナ・バシュタは過去の経歴を抹消し連邦軍へ。
そして「ラプラス事変」から一年後の宇宙世紀0097年、ヨナはミシェルに呼び出され、実験中に暴走し消息を絶ったユニコーン・ガンダム3号機フェネクスの捕獲作戦「不死鳥狩り」に参加することに。そのフェネクスのパイロットは幼馴染のリタだったのだ…。

e0033570_09295506.jpg「機動戦士ガンダムUC」以降の宇宙世紀を舞台に描く「UC NexT 0100」の第一弾。
ストーリーは「ガンダムUC」とは直結しないがそれを踏まえたものとなっており、ミネバ・ラオ・ザビ、バナージ・リンクス、スベロア・ジンネマン、マーサ・ビスト・カーバインらが登場。
また「ファースト・ガンダム」「Zガンダム」「ガンダムZZ」「逆襲のシャア」「ガンダムUC」からのフッテージの流用やルオ・ウーミン、ステファニー・ルオといった懐かしい顔触れの登場もあり、「ガンダム」正史の一本を強く印象付けることになった。
またダカールの演説が流用されている関係で、クワトロ・バジーナ名義で池田秀一がクレジットされている。

地球連邦はルオ商会、ビスト財団、アナハイム・エレクトロニクスら企業の思惑に翻弄され、ジオン共和国もミネバ一派と、モナハン・バハロ外務大臣ら密かに「袖付き」を支援する勢力に分断され腹の探り合いが続き、その中で主人公たちの拙い三角関係(?)が描かれるという、90分で描くには些かタイトなもの。
絵柄が「ガンダムUC」とは幾分か異なるせいもあり、最後まで乗れずに終わってしまった。
この作品とは別に「ガンダムUC2」の企画もあるようで、連邦とネオジオンの関係が今後どうなってゆくのか、そちらに期待したい。

なおエンドロール後には「機動戦士ガンダム/閃光のハサウェイ」の告知が付く。
公開は「NEXT WINTER」となっているので、来年の今ごろには見られるのだろうか。




# by odin2099 | 2018-12-23 09:32 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」最終章。
六章までは1時間だったランニングタイムが1時間半に拡大され、完結編としての見応えもアップ。

この作品が成功した理由の一つには、旧作のキャラを重要なポジションで使ったことも大きいのでは。
これまでも「0083」にジャミトフ・ハイマンやバスク・オムが出てきていたがそれほど大きな役回りではなく、ハマーン・カーンも影響力の大きなキャラ故か顔見せに終始していた。

e0033570_10431141.jpgところが「ガンダムUC」では、旧作出自のキャラとはいえミネバ・ザビはほぼ本作オリジナルのキャラになっていたものの、カイ・シデン、ベルトーチカ・イルマ、それにブライト・ノアは旧作を彷彿とさせる描かれ方。
特に歴戦の勇士にして数多のガンダム・パイロットを見てきたブライトの存在感は圧倒的で、彼がいたからこその「ガンダム」という想いをより強く感じた。

そしてこの最終章ではノン・クレジットかつ姿はハッキリとは見せはしないものの、フル・フロンタルではないオリジナルのシャア・アズナブル、ララァ・スン、そしてアムロ・レイも登場し、「逆襲のシャア」の続編として機能しつつ「ファースト・ガンダム」以来の因縁に決着をつけることにも成功している。

富野由悠季抜きでどこまで旧作の世界観を構築、維持、刷新していくかにおいて「UC」は十分な結果を残した。
今後「宇宙世紀」を舞台にした「ガンダム」を作る上でのハードルは大きく上がったが、続く「THE ORIGIN」は「ファーストガンダム」の前日譚というまた新たな切り口で成功をおさめ、現在公開中の「機動戦士ガンダムNT」、「機動戦士ガンダムUC2」、「機動戦士ガンダム/閃光のハサウェイ」は、この「UC」以降の世界を描いて行くという。
スタッフのチャレンジに大いに期待したい。

【ひとこと】
アンジェロはDQNのまま終わり、リディは都合よく(ちゃっかりと?)主人公ポジに戻り…この二人、物語をかき回す存在なのだが、結局のところ周囲に大して影響は与えてないな。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-16 10:48 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<東宝チャンピオンまつり>で上映された第1話「ミラーマン誕生」の劇場公開版。
といっても未だパッケージ化されてはいないので、ちょっとズルをしてそのまま1話を再見。

e0033570_10342119.jpg「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の後を継ぐウルトラシリーズは同時期の「帰ってきたウルトラマン」とそれに続く「ウルトラマンA」だが、ウルトラシリーズという括りではなく円谷プロの挑むヒーロー物としての流れはこの「ミラーマン」の方により色濃く出ているように思う。
言葉は悪いが安定路線に入った「帰ってきたウルトラマン」と違い、チャレンジ精神を受け継いでいるのはこちら。
もしこの作品に「ウルトラ」の名を冠して発表していたら、今日まで続くシリーズ化は果たせなかったと思うものの、ユニークな作品を生み出すプロダクションとして円谷プロも今とは違った評価を受けていただろう。

【ひとりごと】
ただ「ウルトラマン」「ウルトラセブン」の続きとしての「ミラーマン」はありだが、これを「ウルトラQ」から始まり「マン」「セブン」そして「怪奇大作戦」という流れで捉えると、この「ミラーマン」の裏番組である「シルバー仮面」の方がよりシリーズの一本っぽく見えるのだが。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-16 10:39 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
例年通り今頃の公開だったらはたして評価は変わっていただろうか?

不評を買った理由の一つに、「最後のジェダイ」からあまり間を開けずに公開されたことで「またスター・ウォーズ?」という厭世気分があったのは間違いないだろうから、おそらく「最後のジェダイ」から一年後だったならそこまでボロクソには言われなかっただろうとは思う。
逆に一年なり二年なり「スター・ウォーズ」が公開されない年があったとしたら、もしかすると絶賛、とまでは行かなくてもだいぶ好意的な評が寄せられたような気もする。

とはいうものの、個人的にはやはり手放しで評価することはなかったろう。
一本の独立したSFアクション映画としてなら及第点はあげられるかもしれないが、これは天下の「スター・ウォーズ」。「スター・ウォーズ」として見ようとすればするほど不満点が続出してしまう。

e0033570_22333084.jpgディズニー体制下になってあっけなく殺されてしまったハン・ソロ。
そのハンの若かりし頃を捏造なんて、古参のファンからすればキャラクターに対する、そして原典たる<クラシック・トリロジー>に対する冒涜行為以外の何ものでもないだろうし、チューバッカは良いとしても、ハンにもランド・カルリジアンにも見えないキャラがミレニアム・ファルコンに乗り込んでる様は見ちゃいられない、という気持ちにもなろう。

それに明らかに続編を意図した終わり方。
あの後キーラはどうなったのか(ロクな死に方はしてない気がする。良くてハンを庇って死ぬとか)、唐突に出てきた”死んだ筈”のダース・モールは何なのか。投げっぱなしである。

ハンとチューイとの出会い、如何にしてランドと知り合いミレニアム・ファルコンを手に入れたか、そしてジャバ・ザ・ハットの仕事を請け負うようになった経緯、それだけわかれば良いというのならともかく、色々と物足りないことだらけなのだ。

「ローグ・ワン」のようにラストが「新たなる希望」に直結するでもないこの「ハン・ソロ」は、<スター・ウォーズ・サーガ>の中では特に重要視されることもない、ハッキリ言って「見ても見なくても良い作品」として、いずれカノン(正史)からレジェンス(外伝)に格下げされるのではないかと危惧してしまう(まあそうはならないだろうが)。

この作品がコケたせいで、今後の「スター・ウォーズ」映画化プランは見直しを余儀なくされ、スピンオフの「ボバ・フェット」は没、「オビ=ワン・ケノービ」は凍結というところらしい。
ファンとしては淋しい限りだが、次回作は来年の今ごろに公開されるであろう「エピソード9」。
新三部作の完結編という位置付けなだけに期待も高まるが、今度は公開まで一年半空くのだから逆に飢餓感を煽ってヒットしてくれれば、と願っている。

【ひとりごと】
正直ハン・ソロの若かりし頃のイメージは、今じゃレジェンス扱いのこの<ハン・ソロ三部作>で固まってるんだよなあ。
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<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-15 22:38 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」第六章。
「ラプラスの箱」を巡ってビスト財団、地球連邦、ネオ・ジオンそれぞれの思惑が絡み、バナージとミネバは翻弄されていく。
その中で明かされるフル・フロンタルの真意。

e0033570_22202352.jpg現時点では「箱」なるものの正体はおろか、そもそも「箱」が存在するのかどうかも疑わしいという状況なのだが、あるかないかすらわからないものに振り回される”大人たち”は滑稽ですらある。
その渦中で真っ直ぐに進んでいく”子ども”の代表がミネバとバナージ。そのアンチテーゼとなっているのがリディ。

だがその状況をおそらく愉しんでいる、というより達観しているのがフル・フロンタルの不気味さ。
彼の語る理想は、ミネバが指摘したようにかつてのシャアのものではない。
”人の総意の器”と自らを規定しているフロンタルだが、そこに彼個人の感情はないのだろうか。

次回、大団円へ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-15 22:25 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「未知との遭遇」を見直したので「特別編」の方も、と思っていたのですが、先延ばしになっちゃいました。
そういや去年の今ごろも「未知との遭遇」を見ていたことに気付いたんですが、特に意味はありません。去年はこのタイミングでテレビ放送があったのでチェックしていたんですけれどね。

で、「特別編」。
最大の売りは、ロイ・ニアリーがマザーシップに乗船した後。その内部はさてどうなっているのでしょうか?でした。
実はそれ以外にも細かく手が入れられ、削除されたシーン、復活したシーン、新規に撮影したシーンと入り乱れているのですが、おそらく大半の観客はその違いに気付かないでしょう。
ニアリー一家の描き方が幾分ドライになっていて、ロイの孤立感が多少際立ってるように感じられますが、気付くとすれば「あれ、そういえば砂漠でタンカーが発見されるシーンって前にもあったっけ?」ぐらいでしょうかね。

e0033570_19014880.jpg肝心のマザーシップ内部も特筆すべきものではありません。
ガランとした船内には乗組員の姿もなく、生活感というか生物がいたという雰囲気もない無機質なものです。囚われていた人々はこんな空間でワラワラ生活していたんでしょうか。
スピルバーグ自身もこのシークエンスは気に入らなかったらしく、後に作られた<ファイナルカット版>では綺麗さっぱりなくなっています。やはりここは観客のイマジネーションに委ねる方が得策かと。

今回見直していてちょっと気になったのが、政府なのかどこか別にバックとなる組織なりがあるのかわかりませんけれど、ラコーム博士が率いるプロジェクトのことです。
最初に砂漠で第二次大戦中の戦闘機群が発見され、次はインドで音楽採集です。そしてマザーシップから送られてきている謎の信号が特定の場所を示しているとわかると、すぐに大掛りな施設を建設し、エボラ熱が蔓延していると偽の情報を流して住民を排除します。また同時にマザーシップへ代表を乗り込ませる算段をし、候補者をリストアップ。一体どういう組織なんでしょうね。

ちなみにマザーシップに招かれたのはロイだけ?
他の選抜メンバー(どういう基準でどういうキャリアの人が名を連ねているのやら)は歓迎されたんでしょうか、拒絶されたのでしょうか。
またラコーム氏らは残されたロイの家族(別居しただけでまだ離婚してないでしょうから)に、きちんと状況を説明したのでしょうか。まあ奥さんのロニーは、いくら説明されても理解できないというか理解したがらないでしょうけれどねえ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-12 19:05 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
「ひつじのショーン」のテレビスペシャルで、日本では劇場公開。

e0033570_18542139.jpgショーンのいたずらの所為でラマを飼う羽目になった牧場主。
しかしこのラマ、とんでもない無法者だった。
最初は愉しんでいたショーンも、やがて事の重大さに気付き…というお話で、これはもうアニマルパニック映画、ホラー映画、モンスター映画!

最初のうちは愛嬌のあるいたずら者という感じだけど、段々と本性を現してくると皆が身の危険にさらされるようになってしまう。
ラマ、凶暴過ぎ!

最後は皆で力を合わせてラマを追い出してメデタシメデタシだけど、それもそれも一時的なものでショーンには根本的には反省の色なし。
またいつか同じようなことをやらかすのだろうな、というところで幕。
30分足らずの短編だけど、しっかり丁寧に作られているので満足度は高し。

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# by odin2099 | 2018-12-12 18:55 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」第五章。
ブライトが本格的にドラマに絡んでくると「ガンダム」らしさが広がると同時に、物語世界が落ち着く。
そして数々のガンダムパイロット、ニュータイプたちを見てきた彼の台詞には重みがある。

e0033570_18441531.jpgそしてブライトに続き、カイ・シデン、ベルトーチカ・イルマと懐かしい顔が続々。
主人公以外にもしっかりとした(ドラマを背負える)存在感を持ったキャラクターがいることに、作品世界の歴史の重みを感じる。

その諸先輩方に引っ張られる形で、バナージとミネバも少しずつ主人公の顔になってきた。
この二人の、互いに信じあっている恥ずかしいくらいの純粋な愛は「ガンダム」世界では新鮮。
彼らが陽であるならば、陰、負の部分を背負ってしまっているのがマリーダとリディだが、逆に「ガンダム」らしい存在であるとも言える。

いよいよ物語は佳境へ――。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-12 18:50 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「仮面ライダー」初の3D映画。
といっても往年の<東映まんがまつり>で上映していたような赤と緑のメガネをかけて見るのではなく、偏光グラスをかけるタイプのもの。
東映発の企画ではなく夕張市から製作依頼が寄せられたそうで、これは前年に「仮面ライダーBLACK」のTVと映画双方のロケが実現した縁からなのだろう。
丁度ディズニーランドの「キャプテンEO」が人気を集めていた頃じゃなかったかと思う。

e0033570_18363447.jpgベースになっているのはTVで放送中だった「仮面ライダーBLACK RX」で、RXを過去に戻らせパワーアップする前のBLACKの状態で倒そうと画策するクライシス帝国に対し、時空を超えてRXがBLACKを助けに現れ、更にRXの変身であるロボライダー、バイオライダーも出現、4人ライダーが勢揃いするというイベント性の高いもの。
これこそ「TVじゃ見られない」お祭り映画ならでは。

この後「RX」のTVシリーズの方では、終盤に1号からZXまでの栄光の10人ライダーが勢揃いするというシチュエーションが実現するが、ライダー同士の共演というお題に対して一人四役のアイディアを持ち出した発想は素晴らしい。
RXの特殊な出自故の変則的なアイディアだが、逆に「どうなるんだろう?」というワクワク感は強い。

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# by odin2099 | 2018-12-12 18:40 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
映画「こまねこ」の第2弾。

e0033570_19392594.jpg前作は5つの短編エピソードからなるオムニバス映画で、それでも上映時間は60分とタイトなものだったけれど、この第2弾は短編1本だけなので20分という物足りなさ。

いわゆる「クリスマスの奇跡」が起きるという王道の物語で、こまちゃんの健気さ、いじらしさが胸をうち、いつの間にか癒されているのだけれども、もうちょっと長くしてほしかったし、出来れば前作と同じようにあと何篇かで構成したオムニバス形式で見たかったもの。

その後はなかなか続編の話が聞こえて来ず(ショートフィルムなどは作られているけれど)、早10年近く。
キャラクターを一新したAmazonプライム・ビデオ用のパイロットフィルムも作られたものの、シリーズ化されなかったのはあまりに違い過ぎるデザインに、皆が拒否反応を示したのか。

どうか今まで通りのこまちゃんの新作を!

<過去記事>




いや、やっぱり違う。こまちゃんは、こんな娘じゃないっ!

# by odin2099 | 2018-12-07 19:40 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」第四章、物語の舞台は地球へーー。

e0033570_21331342.jpgこれまでもロンド・ベル隊が登場し、バナージらが乗ることになった艦はネェル・アーガマで、そこには医師のハサンが勤務していて、という具合に「Zガンダム」や「ガンダムZZ」の延長線上の世界だというサインはそこかしこに埋められていたが、本作よりあのブライト・ノアが登場。
そして「逆襲のシャア」以来のラー・カイラムの指揮を執っているということで、この作品がただのスピンオフではなく、富野由悠季抜きとはいえ<ガンダム・サーガ>の本流に位置しているのだということがハッキリした。
そのラー・カイラムの艦長室にはアムロの写真も飾られているのも嬉しい。

本作でバナージは前半ではガランシェール隊と行動を共にし、後半は一転して連邦側として戦場へ。
敵対する両勢力を行ったり来たりする主人公というのは、作劇上でもかなり珍しいのではないかと思うが、その不自然さを感じさせないのがバナージの良いところ。良くも悪くもピュアでナイーブ。周囲の大人たちの保護欲を駆り立てるのだろうか。

そしてバナージと対峙することになるロニ。
アムロにとってのララァ、カミーユにとってのフォウとなり得る存在だったのだろうが、バナージの心の奥底にはしっかりとオードリー(=ミネバ)がいたせいか深い関係にはならず、1話限りのゲストキャラとして散っていった。少々物足りないというか、勿体ない。
そうそう、バナージにはもう一人、マリーダ・クルスという”運命の女”もいたっけ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-06 21:45 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「ウォレスとグルミット」シリーズの第3弾。

e0033570_22275619.jpg前作はアクション物の快作で、クライマックスは映画史に残る大アクションだったと思うが、今回はウォレスの恋愛模様を絡めたミステリー仕立ての一品。
といっても終盤には前作をも凌ぐアイディア勝負のアクションシークエンスが織り込まれ、空に陸にグルミットが大活躍!

しかしグルミットが冤罪で逮捕されても面会にすらいかないウォレス。
このシリーズでは一貫してグルミットに対して冷たい態度を取るウォレスだが、そのことがグルミットの健気さを強調する仕掛け…ではないのだろうな、おそらく。
グルミットはグルミットで、よくウォレスに愛想を尽かさないと感心する。
あ、前作では家出するシーンがあったっけ。

本作には他にひつじのショーンが初登場。
ここからスピンオフで独立した新シリーズが作られ、そちらも人気作品になったのはご存知の通り。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-06 21:28 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」第三章。
バナージ、ミネバ、そしてもう一人の主人公ともいうべきリディの出番が増え、また準ヒロイン格のマリーダの過去が明らかになるにつれ、ドラマがいよいよ動き出してゆく。

e0033570_19535389.jpg地球連邦の内部も混沌としており、そこに強力に食い込んでいるビスト財団とて一枚岩ではない。
単純に連邦VSジオンの残党「袖付き」という図式にならないのは「ガンダム」世界のお約束ではあるのだが、バナージがある意味でニュートラルな存在なので、双方を行き来することで見る側に情報を伝えてくれることで、辛うじて迷子になることなく付いて行けている。

そして新たに登場する人もいれば、退場する人もいる。
短い時間ながらも描写の巧みさでキャラクターに厚みを持たせることに成功しているので、彼ら彼女らがただの記号に成り下がっていないのが救いだ。

年齢以上に大人びた面を見せたかと思うと、時には年齢よりも幼さを感じさせるミネバ。その子どもと大人が同居している二面性は、精神に不安定さを宿したこれまでの”強化人間”タイプのヒロインたちとは違った魅力がある。
ニュータイプの素養を持ったファム・ファタール。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-05 19:55 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19485984.jpg「マレフィセント」「シンデレラ」「美女と野獣」といった系譜に連なるディズニーのファンタジー映画の新作ですが、これらのような自社製作のアニメーション映画の実写化ではありません。
原作はE.T.A.ホフマンの童話「くるみ割り人形とねずみの王様」で、チャイコフスキーのバレエ音楽もふんだんに盛り込まれております。

監督はラッセ・ハルストレムジョー・ジョンストンの連名。
最近よくある監督の途中交代か?と思ったのですが事情はちょっと違うようで、本来の撮影はハルストレム監督の下で2016年の秋から2017年初めにかけて行われたのですが、その後に大規模な再撮影が必要になり、スケジュールが合わなかったハルストレム監督に代わって2017年暮れからの現場で指揮を執ったのがジョンストン監督なんだそうで。

ただそれでも編集作業にはハルストレム監督も立ち会っているので、結局は共同監督ということになったのだそうです。それにしても製作(撮影)期間が他と比べて随分と長いように思えますし、本当のところはわかりませんねえ。
それに元々この時期には実写版「ムーラン」の公開を予定していたものの、製作の遅れから本作が繰り上がったという話もありますし、ディズニー内部でゴタゴタがないことを願います。

e0033570_19480552.jpgそして公開されたこの作品、本国ではコケてしまったようで、2018年のディズニー作品では日本では公開予定もない”A Wrinkle in Time”、それに「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」に次ぐ3本目の失敗作の烙印を押されてしまいました(マーベルやピクサーを含めた他の作品がヒットしてるので、その分は補填できそうとのことです)。

ということで少々不安を抱いて見たのですが、なかなかどうして愉しめる作品になっていました。
確かに中身はスカスカ、空っぽな映画かもしれませんが、キーラ・ナイトレイやモーガン・フリーマン、ヘレン・ミレンらが脇をガッチリと固め、美しく夢のある画面が作りがなされていますし、なんといってもクララ役のマッケンジー・フォイが輝いています(吹替の小芝風花も合格点です)。
美少女は存在そのものがファンタジーなんだなあと改めて感じさせられました。

母と娘、あるいは父と娘の絆を描くのであればクララの姉と弟の存在はいらないなと感じたのと、「アリス・イン・ワンダーランド」や他社作品ではありますが「スノーホワイト」のように、昨今のおとぎ話や童話の映画化作品ではヒロインのアクションシーンを強調する傾向があり、本作でもクララがブリキの兵隊を相手にする場面があったことに違和感を覚えたりということもありましたが、ここまで作ってくれれば文句はありません。
どうしてヒットしなかったのでしょうね。皆さん、期待値が高すぎたのでしょうか。



# by odin2099 | 2018-12-04 20:00 |  映画感想<カ行> | Trackback(4) | Comments(6)
「ガンダム・ユニコーン」の第二章。
”赤い彗星”シャア・アズナブルの再来と言われるフル・フロンタルがいよいよ登場。

e0033570_20201111.jpg結局このフル・フロンタルの正体、というのは最後まで見てもよくわからなかった。
表舞台にフル・フロンタルが出てくるのは、この作中の説明によれば2年前。「シャアの反乱」が3年前の事件とされてるので、行方不明になっていたシャアが戻ってきた、という解釈も成り立つ。

バナージから「あなたはシャア・アズナブルなんですか?!」と問われたフル・フロンタルは、「今の自分は器」、「人々が望むならシャアになる」と答えてる以上シャア本人ではない筈だが、では何故シャアに酷似しているのかの説明がつかない。

「ガイア・ギア」の主人公アフランシ・シャアのようなメモリークローンなのか。
少なくてもクローンだという描写はない。しかしシャアの記憶を有しているかのような描写もある。
とはいっても促成培養の技術が確立してないとするならば、シャア本人と同年配に見えるのは不自然だ。
「ガイア・ギア」は「逆襲のシャア」より100年以上未来の物語だから成り立つ。

では誰かをシャアそっくりに整形したのか。
強化人間だという設定はあるようなので、ニュータイプ的能力の発現を人為的に起こすことは可能なのかも知れないが、カリスマ性までコピーすることは難しいように思う。
また人工的に作られたシャアのコピーならば、はたしてネオ・ジオンの残党が彼に従うだろうか。

最終章ではフル・フロンタルは本当に「シャア・アズナブルの器」として機能したと思しき描写がある。
はたして彼は一体何者だったのか――?

【ひとりごと】
空から降ってきた少女に一目惚れした少年と、何やらその少年に運命的なものを感じた少女との冒険譚。
これ、「ガンダム」版の「天空の城ラピュタ」だよな。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-03 20:22 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20131726.jpgTVシリーズ「戦国魔神ゴーショーグン」をベースにした劇場版。
といってもよくある総集編ではなく、シリーズから二つのエピソードをチョイス。
それに他のエピソードのシーンや新作カットを加え、「なんとなくゴーショーグンってこんな作品かな」気分を味わえるというファン向けのイベント作品。

実際この作品だけ見ても「ゴーショーグン」がどんな作品なのかはチンプンカンプンだろうけど(自分もその一人)、それでも「ああ、楽しかった」と感じて映画館を後に出来る、なかなか稀有な作品である(贔屓の引き倒し?)。
なんか急に見たくなってDVDを引っ張り出してきたが、このセンス、なかなか色褪せない。

ちなみに劇場版のタイトルもTV同様「戦国魔神ゴーショーグン」となっているけれど、実際にスクリーンに映し出されるタイトルは「Goshogun」
「伝説巨神イデオン」→「THE IDEON」とか、この時期にはこういうアレンジも色々あったなあ。
他作品との差別化や付加価値を高める戦略の一端かな。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-03 20:17 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
宇宙世紀を舞台にした新たな「ガンダム」物語の第一章。

e0033570_21113424.jpg時代設定はU.C.0096、ということは「第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)」から3年。
「Z」と「ZZ」の間に行方不明となり、「逆襲のシャア」では全く言及されなかったミネバがヒロインとして登場。
主人公のバナージは、普通の少年が覚醒していくというパターンを踏襲してはいるが、それとは別に”ある一族”の血縁というプロフィールも追加され、より「運命」だとか「宿命」といった面が強調されている。

連邦のみならずアナハイム・エレクトロニクスをも陰から操るビスト財団や、その影響力の源となっている、宇宙世紀の成立の謎を秘めた「ラプラスの箱」の存在など、「ガンダム」世界の根幹に関わる部分に踏み込んで新たな物語を紡ぎ出そうとしたスタッフの英断には感服した。

「ガンダム」っぽいものではなく、紛れもなく「ガンダム」と呼べる一篇だろう。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-02 21:14 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「ファーストガンダム」から続く一連の「機動戦士ガンダム」シリーズ、とりあえずの完結編。
「ファースト」以来のアムロとシャア、この二人の対決に決着がつく。

e0033570_09290287.jpgといってもその間には「Zガンダム」と「ガンダムZZ」という二つの作品が挟まっているので、「ファースト」から直結して見ようとすると取り残された気分を味わうことに。
なので「Z」も「ZZ」も総集編が欲しいところだったが、「Z」は単なる総集編ではない新解釈の劇場版が作られ、おまけに「ZZ」には繋がらなくなってしまったので何かスッキリとはしない。「宇宙世紀」を舞台にした「ガンダム」シリーズを手軽にチェックする方法は、実は未だになかったりするのだ。

それにしても本作品に新たに登場し、メインストリームを担うクェス、ギュネイ、ハサウェイが揃いも揃って良い子じゃないのはともかく、精神面で欠格があるんじゃないかとしか思えない我儘なのは見ていて辛い。監督流の”リアルな現代っ子”の象徴なのかもしれないが、これは辛すぎる。
それでもアムロとシャアがしっかりと主人公しているし、ブライトやカムランといった”良識的な大人”が脇から支えてくれているだけに、映画としては十二分に愉しめるものになっている。個人的には「ガンダム」シリーズで一番好きな作品かもしれない。三枝成章の音楽も流麗だ。

来たる「ガンダム」誕生40周年に向けて、今サンライズは「UC Next 0100 PROJECT」を立ち上げ、来年にはこの作品の続編小説「閃光のハサウェイ」が三部作で映画化されることも発表された。
他のシリーズ作品との調整も入るだろうから小説版そのままではないだろうが、ハサウェイを主人公にブライトも重要な役回りで登場、アムロやシャアを知る最後の世代の物語としてちょっと期待したい。

【ひとりごと】
セイラは…チラとでも出すべきだったかと思う。
そしてカミーユとジュドーに関しても何らかの形で言及して欲しかった。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-02 09:31 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「ウォレスとグルミット」シリーズ第2弾。

e0033570_22275619.jpgこのシリーズ、喋るのはゲストキャラを除けば基本的にウォレスだけ。
グルミットは喋らない。
でもグルミットの仕草、表情を見ているだけで、グルミットの感情は手に取るようにわかる。
今回のゲストキャラであるペンギンも喋らないけれど、それでもお話はきちんと伝わる。
考えてみるとこれって凄いことだ。

そして前にも書いたけれど、感心するのはとあるシーンでのスピード感。
クレイアニメでこれを表現するのは並大抵の苦労ではないと思うが、それをやってのけるスタッフが素晴らしい。
だからこそ世界中で息の長い人気を保っているのだな。

そういえば前回、辻村真人の吹替版も見てみたい、と書いたのだけれども、その後に訃報が届いた。
ベテランが次々と鬼籍に入っていくのは、致し方ないこととはいえやはり寂しい。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-01 09:55 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21351814.jpg元々は、「コマ撮り人形アニメーション」はどうやって作るのか、その製作過程を説明するために用意されたキャラクターであり、実験的な作品だったようですが、主人公であるこまちゃんのあまりの可愛らしさといじらしさに、どうやら人気が独り歩きをはじめました。

「こまねこ」というのも「コマ撮り」する「猫」という意味で、最初の作品もこまちゃんが一生懸命に映画を作る、というお話でした。
この長編版はそれ以外に4つの短編を加え、計5エピソードからなるオムニバス映画です。

久しぶりに見直しましたけれど、やっぱり可愛いな、こまちゃん。
なかなか新作が作られないのが玉に瑕ですが、手間暇かかるのはわかりますけれど、ドンドン新作を作って愉しませて欲しいものです。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-11-30 21:40 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
1979年春、ということはTVシリーズ放送開始から一年近く経った時期に公開された劇場版。
TVの方はそろそろ大団円へ向けての幕引きを図ろうかという頃だ。

「スタージンガー」そのものは、「マジンガーZ」以来の東映動画製作、フジテレビ日曜夜7時台放送の番組で、「マジンガーZ対デビルマン」以降<東映まんがまつり>の看板を背負ってきたが、原作者が永井豪から松本零士にバトンタッチしてからは主力の座を他作品に譲るようになり、遂にこの作品が打ち止めとなった。

e0033570_21243401.jpg放送枠としてはこの後も「SF西遊記スタージンガーII」、「円卓の騎士物語燃えろアーサー」と続くものの、それも「燃えろアーサー白馬の王子」を最後に消滅してしまう。
この作品には石丸博也、冨田耕世、富山敬、杉山佳寿子といったレギュラーメンバーに加え、ゲストとして神谷明が出演しているが、このように”日曜7時フジ”所縁のキャストが揃っていると、作品内容以上に感傷的な気分になる。

ただ東映動画製作の松本零士原作作品としては、「惑星ロボ ダンガードA」、「宇宙海賊キャプテンハーロック」、「銀河鉄道999」、そしてこの作品と一通り劇場版が製作されているので、<まんがまつり>の歴史にはしっかと爪痕を残している(残念ながら後続の「新竹取物語1000年女王」や「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」では劇場版が作られていないが、単に人気の低下ということではなく<まんがまつり>自体の性格の変化も一因だろう)。

TVアニメとしての企画が先行し、ある意味”雇われ原作者”というスタンスで関わったためか、「ダンガードA」と「スタージンガー」は長らく松本アニメとしては継子扱いされてきたが、近年では「銀河鉄道999」と融合。陰ながら鉄郎とメーテルの護衛を務めるなど、晴れて<松本零士ユニバース>の住人になったようである。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-11-30 21:26 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
アニメ版「GODZILLA」三部作の完結編。

e0033570_19493491.jpg遠い未来の地球を舞台に、実写では描き得ない、アニメーションならではの表現手法で生まれ変わった「ゴジラ」、というような期待も抱いてはいたものの、結局のところ「ゴジラ」でこういう物語をやらなくても良かったのではないか、という居心地の悪さを覚えただけだった。

この三作目では人類はゴジラと対峙しない。前作前々作で執拗にゴジラに挑んだものの完膚なきまでに叩き潰され、もはや人類に残されたのは神に祈ることのみ。アクションを排した長台詞の応酬(というより一方的に語っているだけだが)の上で繰り広げられる宗教問答。

ゴジラと戦うのは邪神、滅びの神ギドラ。しかしゴジラを凌駕するギドラの圧倒的な力に共感することは出来ない。ギドラに縋るということは自らをゴジラ以上の怪物と成すことだからだ。
その人類にとっての最後の頸木がモスラ。
新しい物語を紡ぐはずが、やはりモスラやギドラといった存在に頼らなければならなかったのには大いに失望させられた。

幽かな未来、希望の象徴としての原住民との間に子を成しながら、古き改めるべき世界の十字架を背負い、恋人の亡骸と共に散華する主人公の姿は矛盾と欺瞞に満ちている。これでは途中で否定された殉教者の役割を自ら望んで務めることになりはしないか。

明年には再び海を渡ってゴジラが現れる。
旧き躯を捨て、喝采を持って次なるゴジラを待ちたい。



# by odin2099 | 2018-11-29 19:53 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「ウォレスとグルミット」シリーズの第1作。

チーズを切らしてしまったウォレス。
どうしてもチーズを食べたい。
そうだ、月にはチーズがある!
ということでグルミットを助手に、自らロケットを作って月旅行へ。

e0033570_22275619.jpgなんで月へ向かうかというと「月はチーズで出来ている」から。
これ、欧米人には違和感ないのかもしれないけれど、日本人にはわからない感覚だろうね。
反対に「月ではウサギが餅つきしてる」というのは、欧米人には理解できないだろうけど。

それにしてもウォレスのバイタリティは凄い。
手作りロケットで月へ行くなんざ荒唐無稽以外の何ものでもないんだけど、以前にも書いたようにこのジュール・ヴェルヌ風の世界観、決して嫌いじゃないな。

ところでウォレスの声というと萩本欽一か津川雅彦。
上手い下手以前にもどっちも好きになれないのだけれど、実は未ソフト化の辻村真人ヴァージョンもあるのだとか。
そっちはどうなんだろう?是非とも聞いてみたい。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-11-28 22:33 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
劇場版「機動戦士Zガンダム」三部作の完結編。
TVシリーズの3クール目から4クール目を1時間半で一気に見せる。

サラ・ザビアロフとカツ・コバヤシ、カミーユ・ビダン、それにパプテマス・シロッコの関わり合いを大きく取り上げたので、割を食ったのがロザミア・バダムとフォウ・ムラサメ。
特にロザミアはカミーユとどこでどういう接点があったのかわからないまま、最終決戦でカミーユに助力する羽目に。

レコア・ロンドとエマ・シーンの比重も大きいが、相変わらずレコアがエゥーゴからティターンズ(というよりシロッコ)へ鞍替えした理由がわかりづらいし(一応クワトロ・バジーナとの溝が出来て行くシーンは盛り込まれているが)、エマとヘンケン・ベッケナーとの関係にも時間が割けなかったようで、どちらもTV版を見ていない人には些か不親切である。

e0033570_20112341.jpgまたこの劇場版では早い段階でカミーユたちがクワトロ=シャア・アズナブルであることを知っているからなのか、議会でクワトロが自らをキャスバル・ダイクン=シャアだと名乗るシーンがない。
エゥーゴの勢力拡大を目論んだこの議会演説を成功させるため、アムロ・レイがカミーユと共に議事堂を守るべく奮闘するシチュエーションが個人的には好きだったので、それが割愛されたことには落胆した。

その分シロッコとハマーン・カーンの描写が際立っているのならば良かったのだが、やはりこの二人に関しては移り気の日和見主義者に見えてしまうのが惜しい。
シロッコ、ハマーン、そしてシャアの3人の立ち位置がハッキリと見えれば「Zガンダム」の物語上の構造もわかりやすくなり、より作品を万人が愉しめるようになったのではないかと思うが、多くを語らずに見せることを選んだのだろう。

カミーユは精神崩壊を起こすことなくシロッコを屠り、ハマーンはミネバ・ザビを伴い一時退却、そしてシャアは行方不明。
最後にはカーテンコール宜しくアムロ、フラウ・コバヤシ、キッカ・コバヤシ、レツ・コバヤシ、ミライ・ノア、カイ・シデン、それにセイラ・マスも顔を見せてハッピーエンド(あれ?ハヤト・コバヤシは?)。
「機動戦士ガンダムZZ」にも「機動戦士ガンダム/逆襲のシャア」にも繋がらず宇宙世紀の輪を断ち切って、「機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)」の完結編として機能してしまった本作を、さてどう扱ったら良いものやら。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-11-28 20:15 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20042787.jpgG12サミット開催を目前にし、イギリスは大規模なサイバー攻撃を受けてしまう。現役スパイの情報も漏洩してしまったため、MI7は引退したエージェントを招集。そして選ばれたのは今は教師として隠遁生活を送っていたジョニー・イングリッシュだった。
かつての部下ボフを呼び戻したイングリッシュは、ハイテク装備を拒否しアナログで任務に挑む。その捜査線上に浮かび上がったのがアメリカのIT長者ヴォルタ。だが首相はイングリッシュの言葉に耳を傾けないどころか彼をイギリスの救世主と崇め、サイバーセキュリティの担当者にしようとするのだった。

「ジョニー・イングリッシュ」は大ヒット、「ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬」はアメリカでこそ大コケしたらしいが全世界的には前作並み、ということでめでたく実現したシリーズ第3弾。
今回も安定したベタなギャグが満載。どういうオチがつくか先が読めるのだけれども、それでもあまりのバカバカしさについついニヤニヤしてしまう。

そして英国首相役のエマ・トンプソンと謎の女オフィーリアを演じたオルガ・キュリレンコが良い。
「慰めの報酬」で本家007シリーズのボンドアクトレスだったのが10年前。とてもアラフォーには見えないキュート&セクシーさ。こりゃイングリッシュならずともメロメロになってしまいそう。
また1作目のパートナーだったベン・ミラーが、再びイングリッシュの相棒に復帰してくれたのも嬉しい。

引退したとはいえ、今回のようにいつ何時非常呼集が掛るかもしれないのが国の英雄、女王陛下のエージェント。この調子で4作目、作って欲しいもんだ。



# by odin2099 | 2018-11-27 20:06 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
「走れメロス」を原案にし、イラクで長期ロケを敢行した東宝と三船プロ合作の冒険活劇。
この3年前に公開された「大盗賊」の続編的内容で、監督の谷口千吉、主演の三船敏郎をはじめとして主要なスタッフ、キャストはそのまま続投している。
音楽は佐藤勝から伊福部昭にバトンタッチ。「大盗賊」のような大掛かりな特撮シーンはないので、「特技監督:円谷英二」のクレジットはない。

e0033570_22332782.jpg安土桃山時代のお話だった「大盗賊」と違いこちらは時代を遡って奈良時代のシルクロードが舞台だが、有島一郎(仙人)、天本英世(魔法使いの老婆)、佐藤允(海賊ではなく今回は盗賊)はほぼ同じ役どころ。
「大盗賊」では悪役だった中丸忠雄や田崎潤が善人で、若林映子が悪女だったりと立場が逆転しているのも見比べると面白い点で、特に若林映子は前回同様にお色気担当だが、出番も増え衣装の露出度も高くなっている。

ただ残念ながら映画としては「大盗賊」ほど面白くはない。
魔術VS妖術のぶつかり合いもなければ、終盤を除けば世界のミフネも大暴れというほどでもないし、そもそも「奇巌城」ってどこなんだ?というくらいお城のセットに魅力もない。
全体を通して「冒険」とも程遠いし、これでは題名に偽りあり、である。

ところでTVシリーズ「ウルトラマン」の第7話「バラージの青い石」は、この作品のオープンセットを借りて撮影されているのは有名な話だが、出演者として黒部進と桜井浩子が仲良くクレジットされてるのは偶然?



# by odin2099 | 2018-11-26 22:36 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
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