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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

前作から20年後を舞台にした「メリー・ポピンズ」の続編。原作はシリーズ物だが、どうやらこれは映画オリジナルのストーリーのようだ。

e0033570_20235174.jpgバンクス家の姉弟――ジェーンは独身で労働者の権利を勝ち取るための運動に身を投じており、マイケルは3人の子供の父親となるが昨年妻を亡くし、生活も苦しく画家としては食べて行けずに父や祖父のように銀行で働きはじめるが、借金の返済期限が迫っていた。
そんな時、風に乗ってあのメリー・ポピンズが再び彼らの前に姿を見せる。

主演はジュリー・アンドリュースからエミリー・ブラントに交代。劇中では「20年経ってるのに、あの時のまま」と言われるが、どこがどう、というわけではないが何とはなしに似ているというか、紛れもない同一人物だという説得力があった。

リン=マニュエル・ミランダ、エミリー・モーティマー、ベン・ウィショー、ジュリー・ウォルターズ、コリン・ファース、メリル・ストリープ、アンジェラ・ランズベリーら共演陣も何れも好演だったが、驚きだったのが前作にも出演していたディック・ヴァン・ダイク。御年92歳にして華麗なるステップを披露することもさることながら、前作で演じた人物の息子役として更に老けメイクを施し(!)ソックリの風貌で登場する。
ジュリー・アンドリュースのカメオ出演は叶わなかったが、これは前作ファンにも嬉しいプレゼントだろう。

前作と違って物語上の明確な悪役がいることや、前作での歌曲を一切使っていないことでトーンの違いは感じるものの、その一方でCGに頼らず昔ながらの手描きアニメのシーンを挿入するなど、全体的にアップトゥデートを施された”最新版”といった趣き。どうやら評判も上々らしいので、シリーズ化の話もあるのだとか。




# by odin2099 | 2019-03-06 20:25 |  映画感想<マ行> | Trackback(1) | Comments(0)
e0033570_21211146.jpgちょっと久しぶりになりましたが、3月2日にオーケストラ・トリプティークのコンサートへ出かけてきました。
今回は待望の冬木透!
毎回毎回アンケートにリクエストし続けてきましたが、遂に実現です。

場所はお馴染みの渋谷区文化総合センター大和田さくらホール、今回の指揮は高橋奨、コンサートマスターは三宅政弘、それに東久留米児童合唱団「そよかぜ」が加わります。
この児童合唱団、あの「みすず児童合唱団」の流れを汲むものだとか。「ウルトラ」には縁が深い、由緒正しい合唱団ですね。
司会は樋口尚文、満田かずほ監督、中堀正夫撮影監督を迎えてのプレトークからスタートです。

e0033570_21193341.jpgオープニングは「ウルトラセブンの歌」、その後はラジオドラマの音楽や、「セブン」の劇伴を中心にした「クラシカルファンタジー」が続けて演奏されます。
このあたりの楽曲は、作品を離れた独立したクラシックの小品として十分に聴き応えのあるものでした。普通にクラシックのコンサートで演奏しても他の作品に決して引けをとるものではないでしょう。

続いて演奏されたのは「ミラーマン合唱組曲」。
「ミラーマンの唄」、「SGMのテーマ」(歌詞なし。シャバダバダ~のコーラスのみ)、「戦えミラーマン」、「朝日に向ってジャンボフェニックス」をメドレーで演奏したが、「戦えミラーマン」はTVサイズの短縮版だったのがちょっと残念でした。

そして前半最後は「帰ってきたウルトラマン組曲」。
演奏順はともかくとして、聴きたいなあと思っていた楽曲はほぼ網羅されているベスト盤の趣き。やっぱりこのメロディがなきゃ「帰マン」じゃない!というくらいの納得の選曲でした。これらが生のオーケストラで聴けただけでも、このコンサートは満足です。

後半は「ウルトラセブン組曲」、こちらも代表的なメロディは殆どカバーしているんじゃないの?というくらい充実した構成で、「ウルトラセブンの歌パート2」も演奏。
この歌を生で聴く機会って滅多にないというか、初めてかもしれませんね。

ここで、アンヌ隊員ことひし美ゆり子さんと「ウルトラマンA」TACの美川隊員役だった西恵子さんを迎えてのゲストトークが入ります。良い意味でアンヌ隊員のイメージを壊してくれるひし美さん、好きですねえ。
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そして本日のメインイベント、シネマ・コンサート形式による「セブン」最終回――第49話「史上最大の侵略 後編」の上映!
予告編用BGMに続き、メインタイトル、そして主題歌と当たり前のように生演奏。クライマックスはもちろんシューマンのピアノコンチェルトですが、他の「セブン」BGMが流れている中で画面のタイミングに合わせてサッと曲を切り替える、考えてみるととんでもないことです。フィルムのダビング作業なら何度でもやり直すことが出来ますが、こちらは一発勝負ですからね。

「セブン」の最終回はこれまで何度も繰り返し見てきましたが、大きなスクリーンで、しかも生演奏付きの観賞ということもあってか、終盤からは涙腺緩みっぱなしでした。
色々とツッコミどころがなくもないですが(ゴース星人が攻めてきてるのに、なんでラジオで野球中継?とか)、改めて良いドラマだったんだなあと感じました。

この後はアンコールで「ULTRA SEVEN」と「ウルトラ警備隊の歌」があり、冬木透先生が登壇。84歳になられたばかりということでしたが、一歩一歩ゆっくりとステージを歩かれる姿はちょっと痛々しい感じがしました。
その後は先生のタクトで例によって「みんなで歌おう」のコーナーだったのですが、実際には先生は殆ど振っていません。それも余計に痛々しさを感じさせたのですが……アンコールに「ウルトラセブンの歌」は予想通りでしたが、まさかワンダバ歌わされるとは?!

というわけで歌いましたよ、ワンダバダダンダバダダンダバダ…
知りませんでした。最初だけが「ワンダバダ」で、それ以降は「ダンダバダ」の繰り返しだったんですね。
この曲と「セブンの歌」、前列二列目のサイド、マイクの近くの席で歌いましたので、もしかすると拾われてるかもしれませんねえ、自分の歌声。そういや今回は「CD用に録音しております」のアナウンスが流れませんでしたが、ライヴCDは発売されないのかしらん?(それ以前のコンサートの分も溜まってるはずなので早よ)

それにしても今回のコンサート、色々ドタバタが続きました。
当初は14時開演の予定で、自分がチケットを取った時もそのままだったのですが、急遽18時開演に後倒しに。
で、当時は17時半開場予定がリハーサルが長引いたのか遅くなり、プレトークの時間も押し、演奏が始まったのは結局18時15分くらいだったでしょうか。

15分の休憩を挟んだ後の後半もバタバタで、シネマ・コンサートでは映像が出ないトラブルがあり、急遽MCで繋ぐという有様。そのせいか終演20時10分と掲示されていましたが、アンコールとフォトセッションコーナーが終わってお開きになったのは20時50分頃でした。
合唱団の子供たちは最後までステージにいましたけど、労働基準法的にはギリギリ?
他にも演奏中に指揮者のタクトが飛んで行っちゃったりという事件もありましたが、これもまた生ならではの愉しみとも言えるでしょう。

今後のオーケストラ・トリプティークの演奏会の予定を見ますと、6月に「伊福部昭百年紀Vol.7」が。
次に行くのはこれに決まり!ですねー。

会場には飯島敏弘監督もいらしていて紹介されていましたが、例によって渡辺宙明先生のお姿も。
いやあ宙明先生は本当にお元気ですなあ。冬木先生より10歳も上なのに…。自分もかくありたいものです。
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# by odin2099 | 2019-03-05 23:06 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
*** ネタバレあり! ***

「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」も遂に完結。
”「さらば」でも「ヤマト2」でもない”だの、”あらゆる予想を覆し”だの、煽り文句は勇ましいが、結局のところ「2199」の時のバーガーの台詞、「こんな結末、認められるかよ!」に尽きる。

確かに「さらば」でも「ヤマト2」でもなかった。
プロデューサーサイドからの要請は、「さらば」をやってくれ、でもメインキャラは殺さないでくれ、というものだったという。
それって「ヤマト2」じゃないの?とツッコミを入れたくなるところだが、きっと「ヤマト2」にはエモーショナルな部分が足りないということなんだろう。

e0033570_21535763.jpgエモーショナルという点では今回の作品は泣ける。
徳川が、アナライザーが、土方が、加藤が、桂木透子が、斉藤が、キーマンが次々と命を落とす。
前回までにフラグの立ったキャラは粛々と死んでいく。
徳川は死なせるために動かされたように感じたし、アナライザーは唐突過ぎる。

加藤は逆に「生き延びて恥をかく」ことがそれこそ”あらゆる予想を覆し”じゃないのかと思ったが、「死んでお詫びを」のパターンに落ち着いた。
そしてキーマンに至っては、死なせるために作りだされたキャラ、使い捨ての駒というだけでガッカリだ。ガミラスの未来を彼に託すという選択肢はなかったのか。

そのガミラス側のドラマ、デスラーとキーマンそれぞれの苦悩と葛藤はまだわかるのだが、ガトランティス側のグダグダっぷりはもはや「ヤマト」を逸脱している。傲岸不遜乍ら正々堂々としていた旧作のズォーダー大帝が懐かしい。今のズォーダーは不器用でこじらせ系のDQN。

そしてあのラスト。
「さらば宇宙戦艦ヤマト」をなぞって綺麗に終わるのかと思わせて、古代と雪は死んでません、実は高次元で生存していました(どういうこと?)、時間断層の消滅と引き換えになら助けられます、さて地球の皆さんどうします?と国民投票。

更なる続編作るには古代と雪には生きていてもらわなきゃならないし、ドラえもんのポケットじゃないけど万能装置の時間断層の存在も邪魔。その両方を解決する一石二鳥の方法がこれとはねぇ…。
「さらば」の後にドラマを作るなんざ確かに”予想を覆した”とは言えるけど、唖然茫然。これを大団円とみるか、それとも蛇足と解するか、受け止め方は様々だろうけど、因果地平の彼方へ飛んで行って神様の領域に到達するというのは、こりゃ「ヤマト」じゃないね。ニシザキでもマツモトでもない、見ていて思わず「トミノか?!」「イデか?!」と思ったのはナイショ。

いずれにせよ旧作ファンはともかく、新しいファンたちがこの結末をどう受け止めたのか。好意的に受け止めてくれ、次への期待を繋げられたなら、それはそれで良かったと思う。老兵はただ口をつぐむのみ。
スタッフ、キャストの皆さんはひとまずお疲れ様。
おそらく数年以内にはまた新しいヤマトが飛び立つんだろうけど、それまではしばしのお別れ。

ところで旧作準拠ではなく「2199」で新規に登場したキャラの扱いは酷かったな。
新見も星名夫婦も桐生も篠原も沢村も榎本もロクに登場すらしない。西条は雪の交代要員でレーダー読み上げてるだけだし、真琴にしても加藤の妻というだけの役割。使いこなす自信がなかったのか、知らないキャラだから邪魔だったのか。もう少し大事に、効果的に扱えなかったものだろうか。

スターシャとの約束――波動砲問題もどうなったのかよくわからんし(スターシャ、結局物語に絡んでこないし)、デスラーはいつの間にかしれっと復権してるし、雪の”失われた記憶”というのも便利なツールとして使われただけだし、本当にこれで良かったのかなあ……。




# by odin2099 | 2019-03-04 22:04 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(4)
e0033570_21540585.jpg1910年のロンドン、気難し屋の銀行家バンクス氏の子供――ジェーンとマイケルの姉弟は悪戯好きで、何人ものナニーを次々と辞めさせていた。新しいナニーの募集広告を新聞に出そうとするバンクス氏だったが、子供たちが書いた手描きの募集広告の原稿が風に乗って空へ飛んで行ってしまった。

翌朝、新聞広告を見た応募者たちがバンクス家の前に列をなすが、突然強風が吹いて応募者たちは次々と飛ばされてしまう。そして雲の上から傘を差したメリー・ポピンズが降りてきた。彼女は子供たちの書いた広告を見てやってきたのだ。
不思議な力を持った彼女と子供たちはたちまち仲良しになる。

P.L.トラヴァースの小説をディズニーがミュージカル映画化。
メリー・ポピンズ役はこれが映画初主演のジュリー・アンドリュースで、共演はディック・ヴァン・ダイク、「チム・チム・チェリー」などの著名な歌曲はシャーマン兄弟の作品で、監督はロバート・スティーブンソン。
ウォルト・ディズニー念願の企画だったようだ。

これが55年も前の作品であることが信じられないくらい、今日の目で見ても驚きの特殊撮影の数々(時折人物を釣っているワイヤーが見えてしまうショットもあるのはご愛敬)で、それだけでなくセルアニメと実写の人物パートとの合成もごくごく自然。当時のスタッフの技術力は素晴らしいものがある。

それだけでなくカラフルな画面を彩る愉しい音楽。ジュリー・アンドリュースもディック・ヴァン・ダイクも華麗にステップを踏む。物語はせいぜい数日から一週間程度の出来事を描いているが、それを感じさせないだけの濃密な時間を登場人物たちと共有することが出来る。

しかしこの作品を面白がるには、自分は些か歳をとり過ぎてしまったのかもしれない。
ハッピーな気持ちに今一つなれず、時折冷めてしまう自分の心があった。




# by odin2099 | 2019-03-03 22:01 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の15作目で<フェイズ3>では3作目。
まだ他の<MCU>作品とのリンクは明確ではないので、前作だけ見ていればとりあえずOK。
そしてシリーズ3作目への布石と思われるシーンは幾つかあるが(アイーシャがアダムを誕生させる件や、スタカーがラヴェジャーズ再結成を宣言するなど)、他作品とのリンクは明確に張られてはいない(せいぜいグランドマスターの先行登場くらいか)。

e0033570_20463148.jpgさて、前作にはノレなかったけれども、この作品はイケる。
家族と出会い、家族を失い、その一方で家族を得るお話。
しかしディズニーはこのシチュエーションが気に入ったのか、続けて公開された「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」も同じような展開だったし、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」にも似たような場面あったし…。
この三作品なら全部見てるって人、相当数に上ると思うんだがなあ。

ちょこっと登場するシルベスター・スタローンミシェル・ヨー(この二人、夫婦っていう設定だっけ?)。
彼ら再結成されたラヴェジャーズがいたら、如何にサノスといえども勝てなかったんじゃないの?と感じたのは自分だけ?

【ひとこと】
「VOL.2」のタイトルが邦題では「リミックス」。確か監督の元にまで邦題変更の嘆願が届いてたと思うけど、結局は実現せず。
「VOL.2」なら続編だけど、「リミックス」だと再編集版かリブート版の意味になっちゃうと思うんだけどな。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-26 21:34 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20401024.jpgかつて埼玉県民は東京都民から虐げられていた。
通行手形がなければ出入りが出来ず、所持していなければ強制送還されてしまうのである。

都知事の息子・壇ノ浦百美が生徒会長として君臨する名門校に、アメリカ帰りの財閥の御曹司・麻美麗が転校してきた。自分の前でも尊大な態度をとり続ける麗に反発する百美だったが、やがて彼に惹かれてゆく。
だが麗は隠れ埼玉県人で、埼玉解放戦線のメンバーだったのだ。正体がバレて追われる身となった麗に、百美は付いて行くことを誓う。

だが二人の逃避行の前に立ちはだかったのは、壇ノ浦家の執事・阿久津翔。彼こそ埼玉の最大のライバル、千葉解放戦線のリーダーだったのだ。そして都知事に隠された秘密…。
東京を巡る埼玉と千葉の諍いは、今や神奈川、茨城、群馬、栃木と周辺地域を巻き込んだ大抗争へ――。

予備知識ナシで鑑賞。というより自分の守備範囲外の作品だろうと思ってたんですけど、予告を見て「なんだこのバカバカしさは?」と気になりだして…
結果、かなーり笑えました。

e0033570_20402246.jpgまあ埼玉をディスるディスる。
ついでに千葉も群馬も茨城もおちょくる。
そして埼玉と千葉の戦いはまるで子供の喧嘩。
そのくだらなさ・バカバカしさを、豪華出演陣が大真面目に演じているから一層笑いが引き立つ、という好循環。またバックに流れるのが大仰な音楽で、「邦画史上最大の茶番劇」というコピーも、言い得て妙だな、と思いました。

二階堂ふみが演じる主人公は男の子っぽい女の子かと思いきや、純粋に男の子!
知らなかったとはいえBL描写はなかなかキツいものがありましたが(特にGACKTと伊勢谷友介…)、そういった部分を除けば最初から最後まで笑いっぱなし。場内も爆笑の渦に包まれ、終始ゴキゲンな気分を味わいました。これ、ご当地の映画館で見たらもっと愉しかったのかなあ。

【ひとこと】
中尾彬と武田久美子の間に生まれたのが二階堂ふみ、というのはちょいと無理ありそうですが、GACKTの父親が京本政樹というのは妙に説得力ありましたな。




# by odin2099 | 2019-02-25 20:41 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_16392240.jpgその年のノーベル文学賞を受賞することになったジョゼフ・キャッスルマンは、家族や友人、教え子たちを招いたパーティの席上で最愛の妻ジョーンに感謝の言葉を述べる。「彼女がいなければ今の自分はなかった」と。

そして授賞式に出席するためストックホルムへと向かうキャッスルマン夫妻。そこに一人のジャーナリストが近付いてくる。彼の名はナサニエル・ボーン、ジョゼフの伝記本を書こうと機会をうかがっていたのだ。
けんもほろろに追い返すジョゼフだったが、ジョーンは彼に興味を惹かれた。

ナサニエルは夫婦のことを徹底的に調べ上げていた。かつてジョーンが才能あふれる作家の卵であったこと、教師と学生という形で二人が出会い、妻子を捨てたジョゼフがジョーンと結ばれたこと、そしてジョーンと結婚後にジョゼフが傑作を連発していることなどを挙げ、実はこれらの作品はジョーンが書いたのでは?と問い詰める…。

メグ・ウォリッツァーの小説の映画化で、脚本はジェーン・アンダーソン、監督はビョルン・ルンゲ。
出演はグレン・クローズ、ジョナサン・プライス、クリスチャン・スレイター、マックス・アイアンズ、ハリー・ロイド、アニー・スターク。グレン・クローズとアニー・スタークは母子で二人一役。

内助の功どころか夫のゴーストライターを務めていた妻。作品が売れているだけだったならば、それなりに満足感を得られ幸せな生活を送れたのかもしれないが、ノーベル賞を受賞ともなると色々な感情的なしこりが表面化してくる。最後の最後に全てをぶちまけるのか、それともじっと耐えて終わるのか、その結末は如何に?と期待したが、その点ではやや肩透かし。まあ予想の範疇ではあったのだが。

ジョセフ自身にも苦悩や葛藤はあっただろうし、自尊心もかなり傷ついていたのだろうが、その辺りは劇中では確とは描かれず。徹底して感情移入しにくい人物になっている。
さりとてジョーンが殊の外虐げられた存在とも扱われていないので、この二人の関係、その内面に関しては観客個々人の解釈に委ねられている。これを”女性の自立の物語”と捉えてしまうのはあまりに短慮だろう。

【ひとこと】
さて、ノーベル賞ならぬアカデミー賞、グレン・クローズは見事受賞なるか。



# by odin2099 | 2019-02-24 16:40 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
月光仮面」、「月光仮面/絶海の死斗」に続く劇場版シリーズの第3弾。
前2作はTV版の第一部「どくろ仮面編」をベースにした前後編だったが、今回は第二部「バラダイ王国の秘宝編」の映画化。
これまたTV版とは別のスタッフ、キャストによって製作されている。

e0033570_16303834.jpg今は滅亡したバラダイ王国の財宝を狙い、サタンの爪が暗躍。それを阻止せんとする月光仮面の活躍や如何に?というお話だが、前半は財宝の在りかを示す手掛かりとなる地図や宝石を巡る争奪戦で、後半は実際に現地に飛び、財宝探しの大冒険を繰り広げる、という構成。前半で死んだかに思えたサタンの爪は当然生きていて、財宝を手に入れんとあの手この手で攻めてくる。

財宝探しの旅には祝十郎探偵も同行しているので、行く先々で月光仮面は神出鬼没の大活躍。祝がいない時に限って月光仮面は現れ、月光仮面が去ってゆくと祝が戻ってくる、というからくりには登場人物は誰も気づかない。しかし実のところ神出鬼没すぎるので、普通の人間である祝十郎個人では当然出来そうもないパフォーマンスの数々。疑う余地はさいのかも。

ところで今日2月24日はTVで「月光仮面」が始まった日なんだそうで。さしづめ”月光仮面の日”とでも呼ぶべきところだろうか。
ちなみに主題歌で「月光仮面のおじさんは~」と歌われているが、祝十郎役の大村文武は撮影当時は24歳くらいのはず。TV版主演の大瀬康一に至っては二十歳そこそこだから、「おじさん」はチト可哀想だ。



# by odin2099 | 2019-02-24 16:33 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
アポロ11号の月面着陸を描いた映画を見たら、本物の映像を見たくなったのでDVDを引っ張り出してきた。もう10年も前の作品になる。

e0033570_08595462.jpgNASAのアーカイヴ映像を使い、BBCが製作したマーキュリー計画、ジェミニ計画、アポロ計画、そしてスペースシャトルまでを描いたアメリカの宇宙開発史のダイジェスト。
「功」だけでなく「罪」の部分も描いているのは、これがアメリカ映画ではなくイギリス映画だからこそ、なのかも知れない。

日本人の宇宙飛行士が幾人も誕生し、その彼らが宇宙ステーションの長期滞在の記録を打ち立てたりと、今では「宇宙」もかつてのような”特別な場所”といった感覚は薄れつつあるが、その一方でこの映画で描かれているような未知への挑戦とそれに伴う高揚感のようなものは抱けなくなってしまった。

地球軌道上の宇宙ステーションに何カ月も滞在し、様々な研究や実験を行ったり、というのも素晴らしい仕事だろうけれど、それでも月へ行ってそして帰ってくる、というわかりやすいインパクトには到底及ばない。月へ、火星へ、そして遥かな宇宙の彼方へと、人類が再びフロンティアスピリッツを持つようになるのは、果たしていつのことになるのやら。

それにしてもこの映画、いつのまにかタイトルが変更に。
「挑戦者たちの栄光と挫折」はコピーの一種かと思っていたが、どうやらソフト化に当たって付け加えられたサブタイトルのようだ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-23 09:00 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の第14作目で、今回からマーベル・スタジオのオープニングロゴと、そのバックに流れる音楽が変更になった。新ヒーローも登場し、物語も新たなステップへ本格的に移行したということか。

新ヒーローとはいうものの、あくまで単独主演作では、ということ。アントマン以降もスパイダーマンにブラックパンサーと主役級の新ヒーローは出てきているが、アントマンもブラックパンサーもどちらかというと控えめで、スパイダーマンはうるさいガキ。そこへ行くとドクター・ストレンジの強烈さは群を抜いている。

e0033570_21441809.jpg<MCU>世界ではアイアンマン=トニー・スタークに匹敵、いやもしかすると凌駕するんじゃないかというオレ様キャラ。自己中心的、自業自得でも八つ当たり、とホントに救いようがない。
それでも心を入れ替え修行に励みいっぱしの魔法使いにはなったものの、今度はその力を過信するという成長してるんだかしてないんだか。

結局その実力は如何ほどのものか。
あのドルマムゥを根負けさせて撃退したのだから大したものなんだろうけど、ストレンジのことだから半分以上はハッタリかましてるだけ、という可能性も捨てきれない。

「インフィニティ・ウォー」ではサノスの犠牲になったものの、既に「ドクター・ストレンジ2」は始動している模様。
<フェイズ4>ではアイアンマンやキャプテン・アメリカ、ソーたちに代わって<MCU>を牽引するキャラになるのだろうか。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-22 20:33 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
歴史修正主義者による過去への攻撃が激化していた。
時の政府より歴史を守護する役目を命じられた審神者は、歴史改変を目論む時間遡行軍と戦わせるべく、かつての名刀を人の形をとった”刀剣男子”として目覚めさせた。
時間遡行軍は今回、”本能寺の変”で死すべき運命だった織田信長を救い出して歴史改変を狙ったが、刀剣男子たちによってその野望は打ち砕かれた、はずだった。
ところが帰還した彼らに届いたのは信長生存の報。再び彼らは過去へと飛ぶが、そこに待っていたのは信長生存に隠された恐るべき事実と、更なる巨大な陰謀だった…!

e0033570_19214988.jpgゲームもアニメもストレートプレイ版の舞台もミュージカル版の舞台も、そしてその他のメディアミックス作品も全く知らなかったのですが、本能寺の変にまつわるストーリーであることや出演者にちょいと惹かれ、また職場の後輩女性(2.5次元ヲタ)からの猛プッシュもあって見てきました。

タイムトラベルもあるのでちょこっとSF風味の時代劇といったところですが、いやー、皆さん格好良かったです。女性キャラがほぼほぼ出てこない映画は本来趣味じゃないんですが、これはイケる。それに本能寺の変から山崎の合戦に至る、”真の歴史”を巡るミステリー仕立てもなかなかのもの。鈴木拡樹も良い役者になったもんです。

脚本が靖子にゃん繋がりだからなのか「侍戦隊シンケンジャー」好きにはオススメ、なんていう書き込みをどこかで見た記憶がありますが、ふむふむなるほどねえ。ストーリーやキャラクターが似てるということではないですが、どことなく通じるものはありますね、確かに。

これで「ゲームをやろう!」とか「舞台を見に行きたい!」とまでは行きませんが、もし実写映画の第二弾が作られるとしたら見たいです。
そういえば伊勢・安土桃山文化村改め伊勢安土桃山城下街にある安土城の復元天守を、”安土城”そのものとして大々的にロケで使った作品は他にあるのかしらん?(松坂城でも撮影を行ったようですが)



# by odin2099 | 2019-02-22 19:22 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の13作目で<フェイズ3>の幕開け。
「友情が友情を引き裂く」というコピーは誠に秀逸で、トニーとスティーブの友情を引き裂いたのは、スティーブとバッキーの友情だった、ということか。
もっともスティーブとトニーっておよそ仲良かった印象がないのだけれども、終盤には「バッキーは友人なんだ」というスティーブに対し「僕もだった」と哀しそうに答えるトニーにハッとさせられた。

e0033570_11111686.jpgニューヨークやソコヴィアといった都市での大参事。
というよりも、それらはこれまでアベンジャーズの輝かしい勝利の記録として扱われてきたのだが、多くの人たちが救われた半面、少なからずの犠牲者が出ていたことも事実で、その価値観の反転はある意味で恐ろしい。
ラゴスでの一件も必ずしもワンダのせいではなく、むしろ彼女は大勢の人を助けたとも言えるのだが、一度動き出した世論はそう簡単に覆らない。

そこで思い出すのが、既にシールドという組織が(表向きは)崩壊し、彼らの後ろ盾となるものが何もないという事実。
おそらくシールドが、そしてニック・フューリーが健在だったならばこうはならなかったのだろう(実際に「アベンジャーズ」直後にニューヨークの件が問題視されなかったのは、シールドが何らかの働きかけをした可能性がありそうだし)。

そしてシールド亡き後は、事実上”自警団”として野放し状態のアベンジャーズの戦力を脅威に感じ、コントロールしようという動きが出てくることも必然かなと見直すうちに感じてきた。
このソコヴィア協定に関するスティーブとトニーの対立、その後に来るトニーの父親の死の真相を巡ってのトニーとスティーブの決裂が結果的にサノスを食い止められなかった遠因になることを思えば、より深い味わいが出てくるというものだ。

【ひとこと】
それにしてもエンドクレジットに出てくる文句が「スパイダーマンは帰ってくる」なのはなんで?
次回作じゃないし他社作品(<MCU>に属してるけどディズニーじゃなくソニー作品だ)だし、他のヒーローたちも帰ってくるのに…。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-21 20:09 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「はやぶさ2」がいよいよ小惑星へ着陸!
その前に初代「はやぶさ」の歩みを振り返ってみましょう。

e0033570_18270599.jpg「はやぶさ」を題材にした映画って何本も作られましたね。実話ベースの宇宙モノというと、日本ではこれくらいしか題材がないってこともありますけれど。
「ライトスタッフ」とか「ファースト・マン」とか「アポロ13」とか、あるいは内幕モノで「遠い空の向こうに」「ドリーム」「月のひつじ」といった作品が作れる米国とは大違い。
ノンフィクションで日本の宇宙開発をテーマにしたり、日本人宇宙飛行士を主人公にした映画が作られるのははたしていつになることやら。

そんな「はやぶさ」映画の中で、純粋に探査機の「はやぶさ」のみに焦点を当てているのがこの作品。
後はプロジェクトに関わった人たちをメインにしたドラマ仕立てですが、この作品は全編CGで描かれるセミドキュメンタリータッチ。計画の全貌を手っ取り早く知るには丁度良いものになっています。
「はやぶさ2」のミッションも実り多いものになると良いですね。

そういやこの作品、「はやぶさ/HAYABUSA BACK TO THE EARTH」なんだと思っていたのですが、平仮名の「はやぶさ」は公式タイトルではないのかしらん?

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-21 18:32 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の12作目で<フェイズ2>の締めくくり。
大きなスケールの「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の後は、こじんまりしたスケールの「アントマン」。<MCU>スタッフのバランス感覚はなかなかのもの。
時系列的には「エイジ・オブ・ウルトロン」のサイドストーリーで、アントマンがイエロージャケットを止めようと悪戦苦闘している頃、アベンジャーズはソコヴィアを救うべく奮闘していた、ということになる。

e0033570_09145612.jpgアベンジャーズが空中に浮かび上がったソコヴィアを何とかしようとしていたのはせいぜい数時間程度の話だろうし、アベンジャーズの基地がアベンジャーズタワーから移転した時期を考えると両作品には若干の矛盾点があるような気もするが、まあそこまで細かいことは気にしちゃいけないのだろう。
ラストでファルコンがアントマンの情報を集めている件も。

小さくなったアントマンとイエロージャケットが、子供部屋のおもちゃを使って対決するというシチュエーション、どこかで見たことがあったなあと思い出したのが平成「モスラ」三部作。
その一作目ではリビングでフェアリーとガルガルがリビングルームで空中戦をやらかすシーンがあったっけ。

他に思い出したのがその昔「テレビマガジン」で連載していた森藤よしひろの漫画版「ミクロマン」や、内山まもる「小学三年生」で連載していた「ウルトラマンレオ」コミカライズの一挿話。
プレッシャー星人によって小さくされたレオが、彷徨いこんだ家庭で少年の協力で勝利するというお話で、ラストには伝説の超人ウルトラマンキングが登場する。

<過去記事>




# by odin2099 | 2019-02-20 22:33 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
「シティーハンター」のアニメ化30周年記念プロジェクト!
「シティーハンター」20年ぶりの新作!

e0033570_22231895.jpg…と言われても、「シティーハンター」って原作読んだことないし、アニメも第1シリーズの最初の頃をチラホラ見ていたくらいで思い入れがないのでスルーするつもりだったのだけれども、主演の神谷明が相当熱を入れて宣伝に努めてるし、なんと「キャッツ・アイ」とのコラボが実現。
しかも瞳と愛はオリジナルキャストの戸田恵子と坂本千夏、そして長女の泪は先ごろ亡くなられた藤田淑子の代役を戸田恵子が申し入れて二役挑戦!

ということで年季の入った神谷明ファンとしては見過ごせない、と劇場に足を運んできた。
初日から大勢のファンが詰めかけ、パンフもグッズも売り切れする劇場が続出。そして評判も上々と聞けば弥が上にも期待は高まる…!

お話は門外漢の自分でもわかるくらいにテンプレートに乗っかった展開。
美女の依頼を受けた冴羽獠は依頼人にちょっかい出そうとして香に天誅を喰らい、そうこうしているうちに怪しい集団に襲われて、ドンパチやらかし大騒動。
しかし最後はハッピーエンド、「Get Wild」流れてメデタシメデタシ。

e0033570_22174083.jpg今回は新宿が戦場になる、ということでそこかしこに見慣れた風景が現れ、臨場感もタップリで最初から最後まで楽しめた。
ゲストヒロインは飯豊まりえだが、ベテラン陣の中にあっても全く遜色なし。短期間といえども<戦隊>の現場で鍛えられたからかな。さすが、まりえってぃ。

そしてファンから「20年前そのまま」と絶賛されたオリジナルキャストの面々。
神谷明、伊倉一恵、一龍斎春水(麻上洋子)、玄田哲章、小山茉美、山本百合子とズラリ並んだ名前は感泣モノだが、往時を知る者、そしてファンとしては淋しいの一言。これのどこが「そのまま」なのだろう。ベテランの健在ぶりよりも衰えの方が気になって仕方なかった。
まあ、予告を見た時から覚悟していたことではあったが…。

【ひとりごと】
20年ぶりというけれど、間に「エンジェル・ハート」があったじゃん、というのはヤボ?
あれは続編じゃなくパラレル設定なんだっけ?
まあそれをカウントしても、13年ぶりくらいにはなるはずだけれども。




# by odin2099 | 2019-02-20 22:25 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>11作目で、再びオールスター勢揃いのお祭り映画に。
といってもサノスやコレクターを通して関連は描かれてはいるものの、前作でデビューしたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々との合流はまだ先の話である(19作目でようやく実現する)。

e0033570_22531823.jpg異世界からの侵略者と戦った前作とは違い、今回の強敵ウルトロンはトニー・スタークとブルース・バナーが生み出してしまった存在(それにヒドラの残党が生み出したテクノロジーが融合)。手を変え品を変えという感じだが、サノスとの決戦を温存し、尚且つ決して一枚岩ではないアベンジャーズの結束の脆さを描くという今後の引きもタップリの娯楽作であり問題作。その分前作にあったワクワク感は薄れてしまったが、シールドという後ろ盾を失い私兵に近い状況の今のアベンジャーズにあっては致し方ないところ。
それにソコヴィアを救いハッピーエンドかと思われた結末も、実はそうではなかったことがやがて明らかにされる。

また愛妻家で子煩悩なホークアイ、バナーとの恋に悩むナターシャなどこれまでの作品を見ていると「あれ?」と思うようなシチュエーションもあるのだが、これも「そうなんだ」「そうなったんだ」と納得するしかないのだろう。

物語の最後にスカーレット・ウィッチ、ヴィジョン、ウォーマシン、ファルコンがアベンジャーズに参加するものの、アイアンマン(トニー・スターク)、ハルク(ブルース・バナー)、ホークアイ、ソーが脱退。新生アベンジャーズの誕生となるが、これが次なる悲劇への伏線となるとは。

そしてポストクレジットシーンでサノスはインフィニティ・ガントレットをはめるシーンがあるが、そうするとニダベリアが滅ぼされエイトリただ一人が残されたのはこの物語の前後ということになるのだろうか。

【ひとりごと】
ヘレン・チョ博士が可愛い。ラストでは新アベンジャーズ基地で働いている姿が映し出されたが、その後の再登場がなくて残念。もっとも演じているスヒョンは今は「ファンタスティック・ビースト」シリーズで、今後のキーとなりそうなキャラクター演じてるからなあ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-19 20:21 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
そういやもうすぐこの作品の続編も公開されるなーと思い、DVDを引っ張り出して再観賞。
♪すべてはサイコ~!
なーんて歌っているバヤイじゃないですな。
改めて見ると、あれ?こんなにつまんなかったっけ???

e0033570_20075455.jpgガチャガチャいろんなキャラクターが出てくるのも愉しいけど、その殆どが単なる賑やかし要員。
最近はディズニーが「シュガー・ラッシュ/オンライン」で自社キャラ(ルーカス・フィルムやマーベル・スタジオ、ピクサー含む)を大挙してゲスト出演させ、それなりに見せ場を作っていることを考えれば、もはや「ただ出すだけ」じゃ満足できないレベルにまで達してるんだよなあ。
それにこれ、CGアニメじゃなく、実際にレゴブロックを使ってストップモーション(コマ撮り)アニメとして作っていたならもっと凄かったんだろうけどね。

さて、続編にはまたもやバットマンをはじめとするDCコミックのヒーローたちがゲスト出演。
本作ではC-3POをアンソニー・ダニエルズ、ランド・カルリジアンをビリー・ディー・ウィリアムズが演じていたように、そちらではハーレイ・クインをマーゴット・ロビー、アルフレッドをレイフ・ファインズ、アクアマンをジェイソン・モモアが演じてるとのこと。
無駄に豪華なオリジナルキャストの起用は続いてるみたい。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-19 20:12 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22344325.jpgアクアマンことアーサー・カリーの異父弟にしてアトランティスの王オームが、地上世界の制圧を目論んでいた。同盟国ゼベルの王女メラは地上に赴き、アーサーに協力を求める。
灯台守とアトランティスの女王との間に生まれたアーサーこそ二つの世界の架け橋となるべき人物で、この戦いを止めるには彼が真の王となるしかない。初めは拒んでいたアーサーも、彼女の熱意に絆され海底へと向かう。だがそこにはオームの魔の手が待ち構えていた。

<DCFU>の第6弾。しかし今回パンフレットやチラシのどこにも<DCFU>の文字はない。結局またもや定着しないままに終わってしまったのだろうか。
物語は一応「ジャスティス・リーグ」の一年後ということになっていて、アクアマンは地上世界ではヒーローとして認知されていて、その評判は海底世界にも届いている、という設定。

しかしアーサーがメラの名前を知らなかったり、アーサーの両親の扱いなど「バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生」や前作「ジャスティス・リーグ」で描かれていたアクアマン像とは若干のずれが生じているようだが、随所にオリジン・ストーリーを挟みながらも王道のヒーロー映画路線を突き進んでいる。

e0033570_22345390.jpg”海の「スター・ウォーズ」”という評も見かけたが、従来であればスローモーになりがちな海中アクションを、CG技術などによりスピーディーかつ派手な色彩に彩られたものに昇華。
それでいて「アーサー王と円卓の騎士」のような中世の騎士物語や神話・伝承の香りも漂う一級の娯楽品。これまでの<DCFU>作品の中では文句なしに愉しめる一篇である。

ジェイソン・モモアの一見こわもて風でいて実は天然なアクアマンも良いが、身体のラインがピッチリと出て胸元ザックリのコスチュームに身を包んだアンバー・ハードのメラが、アクアマンと対等に戦うヒロインを好演しているのも良い。
しかし恋人がアンバー・ハードで母親がニコール・キッドマンとはアクアマン、どんだけリア充なんだ? 
ちなみにお父さんはジャンゴ・フェットだけど。

海底と地上、未曾有の戦争が始まろうという時にスーパーマンもバットマンも何やってんだ?と思わないでもないけれど、DCコミックの映画化作品では久々の大ヒット。続編の製作も決まったというのはメデタイ。これで益々<DCFU>そのものは混沌としそうだけど。
ただせっかくドルフ・ラングレン出てるのに吹替が大塚明夫じゃないのでわかりづらい。それにジュリー・アンドリュースのキャラの日本語吹替が磯辺万沙子なのは何故だろー(怪物の役だから?)。

さて、次は「シャザム!」だ。



e0033570_22390764.jpg


# by odin2099 | 2019-02-18 22:39 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19564192.jpg<MCU>の10作目で、ここで新顔が登場。
サノスの存在が暗示されたり、アスガルドをはじめとする9つの世界の話は出てたものの、これまではあくまで地球上のお話が主だったが、今回は地球を飛び出し銀河を股にかけた大冒険物語。
おかげでこれまでの9作品とは直接的な接点を持たないものの、サノスが本格的に作品世界に絡んできたという意味では、重大なターニングポイントとなった作品だ。

これまで何度も書いてきたように個人的には全然のれない作品だったが、<MCU>では上位を争う人気作品だし、悪ぶってはいるものの自分に素直で、なおかつ義に篤いガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々はなんだかんだで良い連中たちだ。

今回のメイン・ヴィランであるロナンだが、<MCU>の次回作(最新作)「キャプテン・マーベル」では若かりし頃の彼が登場するのだとか。
彼が如何にして狂信的なクリー人になったのか、そしてアベンジャーズとの意外な因縁関係も描かれるのかもしれない。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-18 21:22 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22201815.jpg今年はアポロ11号の月面着陸から50年。その節目に合わせその偉業を描いた物語――なんだと思っていた、製作の報を聞いた時は。
実際はアポロ11号の船長として、人類史上初めて月面を歩いた男ニール・アームストロングの伝記であった。

テストパイロット時代にあのチャック・イェーガーから失格者の烙印を押され、幼い娘を病気で失い、宇宙飛行士に応募して選ばれ、ジェミニ8号に乗り込み初のランデブーとドッキングのテストを成功させるものの、その後に起った事故で九死に一生を得、そしてアポロ11号に乗り込み――その間に事故で友人たちを何人も失い、家族との絆も断ち切れそうになり、と凡そ偉人伝、サクセスストーリーとは程遠い”事実”が淡々と描かれていく。

e0033570_22203219.jpg流石にアポロ11号の飛行には時間が割かれているものの、ニール自身が沈着冷静で自己顕示欲に乏しく、生真面目で面白みのない人物だけあって、映画も実に地味で盛り上がらない(故に数々のトラブルも克服してきたと言える)。

これはこれで評価する声も高いのだが、個人的には期待していた要素が皆無で何とも物足りないものとなってしまった。
いつの日か見直した暁にはこの想いがガラッと変わっている可能性もないではないが。

それにしても初登場シーンから終始ニールとそりが合わなそうなバズ・オルドリンが、何故ニールと組んでアポロ11号に乗り込むことになったのか、映画を見ているだけではまるでわからない。
彼だけでなく、登場する宇宙飛行士たちの為人は立花隆の名著「宇宙からの帰還」で一通り押さえていたつもりだったのだが、誰が誰なのか初見ではピンと来ないのではないだろうか。

【ひとりごと】
この手の作品にエド・ハリスの顔が見えないと何となく淋しい。



# by odin2099 | 2019-02-17 22:23 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の9作目。
これまでのヒーローが全員集合して地球規模の災厄に立ち向かった「アベンジャーズ」の後の作品は、さてどんな内容になるかと思っていたが、流石にそこまでスケールの大きな事件を用意することは出来ないものの、それを逆手に取ったパーソナルな物語にすることで作品世界全体の幅を広げることに成功している。
評判が今一つだった前作「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」と違い、こちらは早くから<MCU>最高傑作との声もあがったほどだ。

e0033570_17514273.jpgアイアンマンやソーと違い、「キャプテン・アメリカ」の名前の通りスティーブ・ロジャースはチームのリーダー。
「ザ・ファースト・アベンジャー」ではペギーやハワード・スタークらの協力を得ながらハウリング・コマンドーズを率いて戦っていたが、今回は序盤はストライク・チームを、中盤以降はブラック・ウィドウやファルコンらとチームアップして活躍する。単独で何かを成し遂げるのではなく、皆の中心にいてこそのキャップなのである。

その戦い方も派手さはないものの、スピーディーできちんと”魅せる”ものになっていて、このあたりは監督陣の演出手腕が光っている。
ペギーとバッキーというスティーブと関わりの強い”過去”ときちんと向き合い、そして決断を下す姿もじっくりと描かれている。

そしてシールドの崩壊。
強大な敵サノスを前にしてのアベンジャーズの敗北は、実はこの頃から伏線が張られていたということにもなる。シールドという組織がしっかりとした形で存続していたら、あるいはアベンジャーズの分裂、そして敗北は避けられたのかもしれない。
と考えると<MCU>スタッフのプランニング力には感服するしかない。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-14 20:05 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21531700.jpg「皇帝ペンギン」から12年、リュック・ジャケ監督が再び南極を訪れて製作したネイチャー・ドキュメンタリー。公開劇場が少なく上映期間も短くて見逃していた作品を、Blu-rayにて鑑賞。
もっとも「ただいま」と言われても、前作のペンギン一家が帰ってくるわけでは当然、ない。
そして<ディズニー・ネイチャー>枠で作られていることにビックリ。これ、ディズニー映画だったのか。

前作に比べると撮影技術が格段に進化。ドローンを使っての空中撮影もそうだが、実際にペンギンと一緒に潜ってるかのような鮮明な海中シーンにも感動する。
おそらく色々なショット、カットを組み合わせ、ペンギン夫婦と生まれたばかりのヒナに密着、という体で構成されているのだろうが、その苦労は敬服に値する。

そして過酷なペンギン夫婦の子育て。
これは前作でも描かれていた部分だが、ナレーションというより擬人化されたアフレコが施されていた前作に比べると、本作では客観的、あるいは突き放したかのようなナレーションが加えられているので、より画面には入り込みやすい。
もっとも草刈正雄の癖のある語りは、決してナレーション向きだとは思わないが。

作品トータルとしての印象は、宣伝で強調されていたような「続編」ではなく、アップトゥデートされたリメイクもしくはリブートといったところ。
何年か経ったら、またペンギンたちの世界に還ってゆくのだろうか。



# by odin2099 | 2019-02-13 21:55 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の8作目で、<フェイズ2>の2作品目。
この作品からマーベルスタジオのオープニング・ロゴが変更され、パラマウント・ピクチャーズのロゴがなくなった。名実ともにウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズに一本化されたということだろう。

e0033570_19372699.jpg2作目、実質的には3作目となりソーは逞しく成長し、演じるクリス・ヘムズワースもスターのオーラを纏うようになったが、作品の中心人物となっているのはロキ。その屈折ぶりと幻術の技には一層拍車がかかり、単なるトリックスターの枠を越えた活躍を見せる。

その本心がどこにあるのかは全く読めず、最初から最後まで芝居をしていたかのようにも見えるが、その一方で養母フリッガの死に動揺し、復讐を遂げようとする姿は僅かながら本当の姿を垣間見せているようにも思える。
そしてその死を偽装しながらまた周囲を手玉に取ろうとするあたりは、彼の面目躍如足るものがある。

<MCU>全体の中ではあまり評判がよくないようだが、ソーとロキのやりとりなど全体的にコミカルな要素が多く、ランニングタイムも2時間弱とコンパクト。ロキの狡猾な部分、エモーショナルな部分、ヒロイックな部分と色々な顔が愉しめる点でももう少し評価されても良いかと。

恒例となったポストクレジットシーンでは次回作以降への伏線が今回も張られているが、それは「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」のものではなく「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のもの。次回作ではなく次々回作にまで及ぶようになったのは今回からだ。

【ひとりごと】
ジェーンやダーシーは今回で<MCU>の出番が終わったようだが、ソーと別れた後のジェーンは本作に出てきたリチャードとよりを戻したのだろうか。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-12 21:49 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
<DCFU>の第5弾。
スーパーマン亡き後、地球の危機を憂えるバットマンは、ワンダーウーマンの協力を得て特別な能力を持つ”メタヒューマン”を探し出し、チームを結成しようとしているというところから始まる。

e0033570_23211934.jpg選ばれたのはレックス・ルーサーのデータに記されていたアクアマン、フラッシュ、サイボーグの3人。
フラッシュはあっさりとスカウトを承諾するものの、アクアマンとサイボーグには断られる。しかしながらバットマンたちの危機には颯爽と駆けつける、というお約束の展開はやはり燃える。

ただ物語の構成はあまり上手くなく、最初の方にスーパーマンの死を悼むシーンがあったり、バットマンやワンダーウーマンの活躍シーンを織り込み「何かが起ろうとしている」感を醸しだそうとしているのだが、いっそのこといきなりステッペンウルフがアマゾン族の島(セミッシラ)を襲撃してマザーボックスを盗むシーンから始め、「既に戦いは始まってる」という段階から進めても良かったんじゃなかろうかと思う。

時間配分も、2時間の映画でバットマン、ワンダーウーマン、フラッシュの元へサイボーグが駆けつけ、最後にアクアマンが加わるまでが丁度半分の1時間後、そして待望のスーパーマンが復活し仲間に加わるのがラストの20分というのも、バランス面を考えるとあまり上手い組み立てとは思えない。

それでもこれまでの<DCFU>の中では一番コンパクトな上映時間、そして娯楽に徹した作風は大いに楽しめた。
相も変わらずの製作中のゴタゴタ、そして公開後のあまり芳しくない反響は色々と聞こえてくるものの、現段階では<DCFU>のマイベストである。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-08 21:59 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21580754.jpgTVシリーズ最終回の”その後”を描く<V CINEXT>の新作。
といってもTV見てないので、最終回の後と言われても何のことやら。
辛うじて正月映画は見てるから「だいたいわかった」ってとこかねえ。

とにかく平和が訪れて、人々は仮面ライダーがいたことすら覚えていない”新世界”が出来てる、と。
そこへ新たな脅威が現れ、一部の記憶を取り戻した人たちがいて、それでライダーも復活してこの脅威に対処する、ということでOK?

主役はビルドじゃなくて”筋肉バカ”、”プロテインの貴公子”のクローズこと万丈龍我。桐生戦兎は脇に回り、変身も戦いもしないのが外伝たる所以かな。
で、わからないなりに見ていると、ゲストの新藤学の怪演にすっかり持っていかれて…結構楽しめた。
それに永尾まりやクラスがゲストヒロインでさらっと出てくるあたりも凄いかな。昔はヒーロー物とアイドルとの垣根は高かったもんだけど、今はボーダーレス。良い時代になったもんだ。
小学校のセンセイには全く見えないけど(言葉遣いも悪いし)、ツンデレなヒロインを演じたまりやぎ、良き。

毎度毎度<ライダー>も<戦隊>もそろそろ卒業、少なくてもTV見てない場合は映画もパス、なんて考えているんだけど、こういう体験があるとちょっとやめられないねえ。
といってもいつまで持つことやら。




# by odin2099 | 2019-02-07 22:01 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<DCFU>の第4弾。
「スーサイド・スクワッド」との前後関係は不明だが「バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生」以降の物語で、作品中でルーサーが収集したダイアナのデータの中にあった古写真の原版を入手したブルース・ウェインが、それをダイアナに贈ったところから物語は始まる。
そこに写っていたのはダイアナとスティーブ・トレバー、そして行動を共にした仲間たちの姿だった。

e0033570_22140234.jpg――というところから時代は遡り、幼少期のダイアナの生活ぶりから第一次大戦時へと一気に飛ぶ。
初の本格的な女性のスーパーヒーロー物だが、先行するライバルのマーベル作品で言うと「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」に少し似た雰囲気がある。
「ソー」は北欧神話でこちらはギリシャ神話がベース、「キャプテン・アメリカ」は第二次大戦時のお話でこちらは第一次大戦の最中という違いはあるが、神様の争いが人間界に干渉してくるところと、どちらも”悪いドイツ人”が出てくるところは共通。

これまでの<DCFU>は賛否両論、どちらかというと「否」の意見の方が目立つかな、という受け止め方をされていたが、本作は圧倒的に「賛」の声が大きかった様子。ダイアナ役にガル・ガドットという逸材を得、女性目線(監督が女性)で描かれた女性ヒーロー物ということも評価されたのだろう。
その分男性視点では些か物足りなさを感じる部分もないではないが、これは”そういう”物語ではないのだということは肝に銘じておくべき。

ところで現在、来年6月公開を目指し続編の”Wonder Woman 1984”を製作中だが、この作品にはクリス・パインがスティーブ・トレバー役で出演していることで話題になっている。
名誉の戦死を遂げた筈のスティーブが、殆ど変わらぬ姿で67年後の世界にいるのは何故なのか。かつてのTVドラマ版では親子二代のスティーブ・トレバーが登場したが、<DCFU>の世界ではどうなるか。
またそれに続く第3弾も予定されているとのことで愉しみである。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-04 19:41 |  映画感想<ワ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_06201312.jpgチャンピオンと善戦したことで一躍注目の的になったアドニスは、その後連戦連勝を続け、再戦の末にチャンピオンを下しベルトを手にした。
ビアンカへのプロポーズ、そして彼女の妊娠の発覚と正に幸せの絶頂にあったアドニスの元に、新たな挑戦者が名乗り出る。その名はヴィクター・ドラゴ。かつてアドニスの父アポロを葬り去ったイワン・ドラゴの息子だった。

ロッキーに敗れたイワンは全てを失い、その怒りや口惜しさを全て息子のヴィクターに叩きこみ、復讐の機会を狙っていたのだ。クリード対ドラゴ、世界が注目する一戦を受ける決意を固めるアドニスだったが、ロッキーは止めるように忠告し彼の元を去ってしまう。
そして始まった因縁の試合だったが、ヴィクターの圧倒的なパワーの前にアドニスはリングに沈み、重傷を負ってしまう。判定の結果はヴィクターの失格となったものの、誰の目にも真の勝者は明らかだった。

賢明なリハビリを続けながらも恐怖心が拭えないアドニス。その彼を見守る養母メアリー・アン、ビアンカ、そして母親の遺伝か耳に障害を持って生まれてきたわが娘。
だが遂に彼は立ち上がる。再び彼をサポートすることになったロッキーの元で、地獄のトレーニングが始まった。

「クリード/チャンプを継ぐ男」に続く2作目で、「ロッキー」シリーズとしては通算8作目。
原題は”CREED II”とシンプルだが、邦題は「ロッキー4/炎の友情」の続編を大きく意識したものとなった。

頂点から一夜にして転落、というのはロッキーも辿った道だが、アドニスの場合は天狗になったり自分を見失ったりということよりも、「父を殺した男」からの挑発にまんまと乗ってしまったという面が大きい。かつて自分も同じような経験をしたロッキーはアドニスを止めるが、それを聞き入れる彼ではない。これはもう邦題にあるように「宿敵」だから必然である。

米ソの代理戦争の様相を呈していた「ロッキー4」のイワンは、あくまでヒールに徹していてロッキーにとっては「倒すべき敵」だった。だから観客はロッキーの勝利に熱狂した訳だが、本作ではアドニスに感情移入して素直に応援できるかというとそれは難しい。敗戦後にイワンの妻ルドミラは早々に夫を見限り、残された父子は社会の底辺で暮してきた。この父子を描くだけでも優に一本の映画が作れるだろう。

一方を単純な敵役にせず、両者の言い分を描き、双方を立てて物語を構築するには至難の業だったと思うが、最後のイワンの決断を含め、クリード(及びロッキー)とドラゴの恩讐を越えた繋がりを描き切ったのはお見事。
前作で癌に倒れたロッキーは本作では病気の兆候は見せないが、それでもハッキリと老いを感じさせる描写を盛り込むなどシルベスター・スタローンの枯れた演技は本作でも光っている。

そして短い出番乍ら異彩を放ったのはルドミラ役で出演したブリジット・ニールセン。「ロッキー4」当時はラブラブでその後に結婚。「コブラ」で再共演するも短期間で泥沼の離婚劇を繰り広げる羽目になったとも伝えられているが、物語上で唯一とも言える”悪役”ポジションでの出演をオファーする方もする方だが、了承する方もする方である。双方共に大きい。
またマイロ・ヴィンティミリアが「ロッキー・ザ・ファイナル」に続き、ロッキーの息子として出演しているのも嬉しい。

【ひとりごと】
「エクスペンダブルズ」シリーズでスタローンと再共演を果たしているドルフ・ラングレン。
それはそれで嬉しかったが、もしそれがなく今回が「あの時」以来の”再共演”だったら、もっと感慨深かっただろうな。



# by odin2099 | 2019-02-03 06:27 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<DCFU>の第3弾。
スーパーマンの葬儀シーンが挿入されたり、バットマンやフラッシュの活躍シーンが盛り込まれたり、と連続性というか関連性は謳われているものの、「スーパーマンの死」以降の世界を舞台にしているだけで、お話にはそれほどの連続性はない。
まあカメオで出てくるブルース・ウェインがチーム作りに奔走しているのはわかるけれど。

e0033570_21531560.jpgそして映画のトーンも、シリアスで重苦しい前2作と違い、かなりカラフルでポップなものに。
その一方で前2作にはなかったある種の残虐性、残酷性、エログロな部分が強調され、言ってみればかなり悪趣味な作品になっているのも事実。

そもそもが悪役が主役という時点でかなりの異色作なのだが、その悪役陣が揃いも揃って好い奴ばかり(ま、例外はありますが)。それを率いる”正義側”の方がよっぽど問題児ばかりで、はたして誰に感情移入して良いのやら戸惑うので、鑑賞後の後味はすこぶる良くない。これは好みの問題でもあるが。

そんな中でもマーゴット・ロビー扮するハーレイ・クインはたちまち人気キャラに。彼女を中心に女性キャラの活躍を描く”Birds of Prey (And The Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)”の撮影も始まった(米国公開は来年2月の予定)。
更にキャラとキャストの大半を一新した「スーサイド・スクワッド」の第2弾”The Suicide Squad”は再来年の8月公開と伝えられている。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-02-02 19:31 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
順番が逆になりましたが、こちらが<モンスターバース>の第1弾。
しかし1973年が舞台だった「キングコング/髑髏島の巨神」と違い、こちらはリアルタイムの2014年の物語。概ね40年後ということになります。

政府のお荷物みたいな弱小組織だったモナークですが、この時代では立派な秘密諜報機関っぽくなっています。
組織の顔として前面に出てくるのは渡辺謙演じる芹沢博士ですが、この博士が終始仏頂面で何を考えてるかわからないので、一層秘密組織めいて見えます。
実際のところ軍に色々指示を出したりして、かなり超法規的な存在のようにも思えますけれどね。

e0033570_19374612.jpgしかしお話の主人公はこの博士ではなく、かつて怪獣によって妻を失った研究者とその息子。しかもこの研究者がキーポイントになりそうでならずに、前半であっけなく退場してしまいます。
でその息子が跡を継ぐのかと思いきや、彼は軍人。前線に出てゴジラやムートーと対峙することになります。
なんだか色々な意味で勿体ない人物配置だなあと思いますね。もう少し活かしようがあったような気がしますが。

ということで公開当時は煩型のファンやマニアも唸らせたという作品だったのですが、自分にはどうにものれず仕舞いでした。ゴジラは出てくるんですけれど、「ゴジラ映画」を見たという気分にはどうしてもなれず、「みんなはこのレベルの映画で満足なの?」と(心の中で)問いかけるばかり。公開後しばらく経ってから批判的な声も聞かれるようになり、ああ自分だけじゃなかったんだと安堵のため息を吐いたものです。

そんな「ゴジラ」の続編がいよいよやってきます。
ゴジラだけじゃなくラドンにモスラ、キングギドラも登場。更には別怪獣も?という噂ですが、予告を見る限りでは本作よりも楽しめそうなので、今度は期待しても良いでしょうか。

<過去記事>




# by odin2099 | 2019-02-01 19:42 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の7作目で、<フェイズ2>としては第1弾。
この作品もパラマウントのマークで幕を開ける。

e0033570_10540042.jpgオールスター物だった「アベンジャーズ」の後だけに単独ヒーロー物では物足りないかと思っていたが然にあらず。この辺のバランスのとり方が絶妙で、製作陣のコントロール力というか構成力には感服する。
エイリアンや神様との戦いですっかり精神的に参ってしまってるトニーに対し、今度のヴィランはトニーと個人的に関わりのあるメンバーとすること、そしてペッパーやハッピーが襲われることで身近な恐怖、緊迫感を煽り、前作に対するスケール感の喪失を感じさせない手法はお見事。

そして逆境に陥ったトニーのパートナーとなるのがハーレイという少年。
子供は苦手そうなトニーが彼に頼らざるを得なくなる、というシチュエーションがまず笑えるが、演じるタイ・シンプキンス君が実に芸達者で、ロバート・ダウニーJr.と互角に渡り合っているので物語にすんなり入っていける。

その後彼は「ジュラシック・ワールド」などで順調にキャリアを重ね、どうやら「アベンジャーズ/エンドゲーム」で久々に顔を見せてくれる模様。成長したハーレイが二代目アイアンマンを襲名するのでは?という噂が以前駆け巡っていたが、もしかするとそれが実現するのかも。

トニーの独白で始まり独白で終るこの映画、じゃあその聞き手は誰?というと何とブルース・バナー。
しかし「アベンジャーズ」登場時とは髪型も違えば髭も生やしていたりで、最初は全然気付かなかったのがなあ。

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# by odin2099 | 2019-01-31 21:30 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
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