【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

「紀元前百万年」とそれをリメイクした「恐竜100万年」に続いてハマープロが製作した恐竜モノ。
今回は前二作のリメイクではないが、二つの異なった部族の男女が惹かれ合って、その結果大騒動が起るという基本ラインは変わらない。ヒロインはもちろん金髪美女だ。

e0033570_19452924.jpgサンナは生贄に選ばれていたが逃げ出し、他の部族に助けられその勇者ターラと恋仲になる。しかしターラには恋人と思しき女性が他におり、彼女の嫉妬によってサンナは迫害され、そこへサンナの追手もやって来る。そこから逃避行が始まり…というお話はちっとも面白くないし、恐竜たちの出番も限定的で大筋には全く絡まない。逃げる側、追う側双方の障害になるくらいだ。

見せ場は恐竜よりも、サンナを演じているプレイメイトのビクトリア・ベトリの肢体。全編ラクウェル・ウェルチ以上に露出の高い、今にもこぼれそうなビキニ姿で駆け回っている。
ちなみに日本公開されたものは短縮版(イギリス本国でも短縮版が上映されたらしい)だが、他国で上映されたノーカット版には彼女の全裸シーンがあるんだとか。是非そちらも見たい。

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# by odin2099 | 2018-10-09 19:52 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
クリス・コロンバス監督自身による<ハリー・ポッター>シリーズのセルフリメイク、とは言い過ぎだけれども、不思議な力を持つ選ばれた少年が専門の教育施設で学びつつ、運命に導かれ仲間と一緒に冒険の旅へ出る、というフォーマットは共通。

e0033570_22153608.jpgこっちは闇の帝王どころかギリシャ神話の神々が相手だけれど、その割に少年の冒険譚の範疇に収まってしまうスケール感なのも似てるといえば似てるし、主人公が男二人に女一人の三人組なのも同じと言えば同じ。
おまけにこの邦題、二番煎じ感はどうしても拭えない。

主人公の出自は比較的早い段階で明らかになるし、思わせぶりに語って煙に巻く”大人”もいないし、誰が敵で誰が味方かも割とハッキリしてるし、恋愛モノっぽい雰囲気も醸し出しているので<ハリー・ポッター>よりは障壁が少ないかも。

そしてヒロインとなるアナベス役のアレクサンドラ・ダダリオが超絶可愛い。
実は撮影時の彼女は23ぐらいだったみたいだけど、ちゃんとティーンエイジャーに見える。相手役となるパーシー役のローガン・ラーマンはリアルに17歳だったと思うけど、二人が並んでも違和感なし(ちなみに相棒グローバーを演じたブランドン・T・ジャクソンはおそらく25くらい)。
もっともっとこの三人組の冒険を見ていたかったけど、残念ながら続編は作られたもののそこで打ち止め。原作小説はまだ続いているのに。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-10-08 22:19 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
インディアナ・ジョーンズ教授の大冒険第二弾。
しかしながら前作「レイダース/失われた<聖櫃>」の一年前、1935年のお話。
第三弾はまた未来へと飛ぶので、時系列順に並べると2→1→3となるのは、実はジョージ・ルーカスが生み出したもう一つの冒険物語、<スター・ウォーズ・サーガ>と同じ。あちらは最初にEP4からEP6までの三部作が作られ、次に時代を遡ってEP1~3、そして今はEP7~9までを製作中だ。

e0033570_16235835.jpg今回も「金曜ロードショー」版の吹替で鑑賞。インディの村井国夫は安心感がある。
ウィリー・スコットの藤田淑子、ショート・ラウンドの田中真弓はどちらも騒がしいキャラクターではあるが、ちょっと落ち着いた感じがあって良い。ソフト版だと吉田理保子と野沢雅子なので、やかましさ倍増(^^;

特にウィリーは空気を読まない、高飛車でヒステリーばかり起こすヒロイン。無理矢理事件に巻き込まれた境遇を考えれば同情の余地はあるものの、コメディリリーフの役割も担っている所為かドジを踏んだりで終始イライラさせられる。インディは彼女のどこに惹かれたんだろう?

演じているケイト・キャプショーも大味な美人といったところで、ノーブラのシャツ一枚でいるところを象に水をひっかけられ、おっぽいが丸見えになるくらいしか見どころがない。
この作品が縁で監督のスピルバーグと結婚したんだから、それなりに魅力があったのだろうが。

肝心のお話も、暗くて重くて個人的にはシリーズ中のワースト(いや、アレといい勝負だな)。
前作のアークはまだなんとなくわかるんだが、サンカラストーンってそんなに凄いものなの?

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# by odin2099 | 2018-10-08 16:29 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
「指輪物語」を「ロード・オブ・ザ・リング」、「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」の三本の映画にまとめて大ヒット。
となるとその前日譚である「ホビットの冒険」の映画化にも期待が高まるのは当然ですが、権利関係のゴタゴタから実現するまで10年以上かかりました。

e0033570_21295615.jpg小説は「ホビットの冒険」が先に書かれ、その続編として「指輪物語」が誕生した訳ですが、映画は逆に<ロード・オブ・ザ・リング>三部作に寄せるように作られています。
この映画の発端部分は1作目の「ロード・オブ・ザ・リング(旅の仲間)」とリンクしており、どちらもビルボの誕生日から始まります。回想シーンを除けば、時系列上はこの「思いがけない冒険」の冒頭シーンの後に「旅の仲間」の冒頭部分が繋がるのです。

新作でありながら過去の話、というと<スター・ウォーズ・サーガ>を思い浮かべますが、あちらは一本一本が独立した作品として割り切って作られており、こちらはどちらから入っても大丈夫なように出来ている、といえば良いでしょうか。
冒頭部分には老ビルボとフロドが新規撮影で出てきますが、10年前のイメージを保っているのは流石です。まあ両作品を見比べてしまえば差は歴然ですが。

原作は翻訳の文体のせいもありますが、如何にも児童書というか牧歌的な雰囲気に包まれたものでしたが、この映画版は<ロード・オブ・ザ・リング>に寄せているので一大スペクタクル巨編といった趣き。映画オンリーの人は気にならないかもしれませんが、原作ファンには違和感多いかもしれません。
そのせいか<ロード・オブ・ザ・リング>ほどこの<ホビット>は絶賛の声が聞こえてきません。

エルロンド、ガラドリエルの奥方、サルマンらが登場し、原作にはないサウロン復活への伏線が張られるなど、自分もどちらかというと違和感を覚えたクチですが、逆に原作のトーンに忠実に作られれば映画版としての整合性が取りにくくなるでしょうから、これはアリだなと思っています。

それにしてもガンダルフの強引なやり口、これは何度見ても(というより原作小説読んだ時から)納得いかないのですが、それでいいんですかね。
勝手にビルボを巻き込んで何の説明も無しにドワーフを大挙して押しかけさせ、なし崩し的に冒険の旅へ誘う。納得いかないどころか、憤りさえ感じます。
自分がビルボの立場だったらブチ切れるだろうなあ。

そして白のサルマン。
権威を振りかざす目の曇った保守的な頑固者なのか、それともこの時既にサウロンの走狗になり果てていたのか、はたしてどちらだったのでしょう?

【ひとこと】
二人一役でビルボを演じるイアン・ホルムとマーティン・フリーマン。
顔立ちが全然違うので同一人物としては無理があるんですけれど。

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# by odin2099 | 2018-10-07 21:38 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
<東映まんがまつり>で上映された一本で、TV第1話「なぜだ?!ザビタンの反逆!」のブローアップ版。
本当はTV版をそのまんま見たいところだけれど、気軽に視聴できる環境にないので、とりあえず劇場版を。

e0033570_18533898.jpgこの番組がスタートしたのは昭和50年の10月7日(今日だ!)。
「ウルトラマンレオ」は既に放送を終了し「仮面ライダーストロンガー」も年内で終了予定と、ブームの牽引役となった二大ヒーロー番組シリーズが終焉を迎え、変身ヒーローブームも落ち着きを見せていた頃だ。

「秘密戦隊ゴレンジャー」に始まるグループヒーロー物の要素を取り入れ、”変身”の要素を排した仮面劇という新機軸を打ち出し、そして終末ブームやオカルトブームを取り入れるなど、数あるヒーロー番組に埋没しない意欲を見せた作品でもある。
アクマ族の設定や”地底空洞説”の導入は、それらブームの影響だろう。

その一方で着ぐるみで感情表現をさせる手法は「がんばれ!!ロボコン」で培われたものだし、悪魔の紋章の前で苦しむザビタンの姿は、プロフェッサー・ギルの笛で苦しむジロー=キカイダーの焼き直しだし、組織の裏切り者がヒーローになるのは仮面ライダー以来の伝統。かつ悪魔の裏切り者となると「デビルマン」を連想させるなど、決して新しいものばかりではない。
それらをミックスしてかつ新ヒーローに仕立てたのだから、やはり石ノ森章太郎と東映のプランニング力は只者ではない。

<過去記事>




# by odin2099 | 2018-10-07 19:01 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_06200400.jpg誰かさんに「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と叱られそうですが、ボーっと見てました。
そしたらお話見失いました。

この映画、見るの二度目か三度目だし、原作となっているルイス・キャロルの小説も正続二篇とも読んでるんですけどねえ、お話ちっとも覚えてなかったです。
しかしながら、イカレたキャラクターばかりが出てくるのは、当然ながら原作同様。
つまり、観ていてイライラさせられっぱなし、ということ。
75分の上映時間は結構苦痛で、やっぱり自分にはこの物語、合わないのだろうなあ…。
って前回書いてるんですが、ホントにその通り。

言葉遊びも愉しいんでしょうけれど、自分にはウザいとしか感じられません。
やっぱり相性ってありますね。

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# by odin2099 | 2018-10-07 06:24 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
故郷へ戻っていた弥三郎の元へ、冴島凛からの助力を求める手紙が届く。彦根藩に送り込んだ密偵たちが次々と消息を絶っており、その中には凛が育てた結衣もいた。どうやら甲賀忍者の残党たちが徳川幕府転覆を企てているらしいとのこと。勇んで駆け付けた弥三郎と凛は、夫婦を装い江戸を経った。
彦根に入った二人は山賊に襲われていた村娘の美緒を助け、お礼にと一夜の宿を借りることになった。だがその夜、突如凛に襲い掛かる弥三郎。どうやら風呂場で美緒に背中を流してもらう際に媚薬を嗅がされたらしい。
ここが甲賀忍者の残党の拠点だと確信した二人だったが、そこに待ち構えていたのは忍び装束に身を包んだ美緒と山賊に扮していた甲賀忍び、そして囚われの身となっていた結衣だった。更に二人の前に姿を現した甲賀忍者の頭領とは――?!

e0033570_19273988.jpg八神淳一の「艶剣客」シリーズの実写映画化第二弾で、原作は「艶剣客/妖忍の里」
前作「艶剣客/くの一媚薬責め」に続き吉沢明歩が、実は「隠れ御庭番」である美貌の女剣士・冴島凛に扮している。

相変わらず吉沢明歩は凄腕の女剣客には見えないし、幕府転覆を目論んでるにしては甲賀忍者は3人だけではさほど脅威にも感じられない。時間とお金をかければ良いというものでもないが、準備期間がどのくらいあったのかは知らないが撮影期間は3日しかなかったようだし、如何にも低予算でお手軽に作りました、というのがハッキリ見えてしまうのが残念。

ならば彼女のアイドル映画として楽しめれば、と思うものの、役柄のせいか終始険しい表情で、濡れ場もなければ凌辱シーンも今一つ、という具合に見せ場に乏しいのが勿体ない。前作の方が脱ぎっぷりも上で、今回はあっきーのファンでもはたして満足できるかどうか。前作は好評ですぐさま続編製作が決定したが、これにてシリーズは打ち止めになったようだ。

ところで吉沢明歩は、先ごろ来年3月でのAV卒業(引退?)を表明したが、デビューから16年以上第一線で活躍し続けたのは驚異的。正にレジェンド女優と呼ぶに相応しい存在だろう。



# by odin2099 | 2018-10-06 19:30 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
♪青い空を~乱す者は誰だ~

最近でもリブート版が作られたりと根強い人気を持つ作品ですが、その最初の劇場版を久しぶりに鑑賞。
しかーし、やっぱりこの映画、贔屓目に見てもお話がイマイチ。
メカニック好きならばかなり萌えられる作品なんだろうと思いますが、こちとらさほどメカに思い入れがないもので、「それだけ」を見せられてもだれてしまいます。

ちなみにサンダーバードは2号派、ではなく1号派。プールの中から飛び出すシチュエーションが好きでした。後年のマジンガーZがこれを再現してましたね。
そしてサンダーバードのメカニックよりも、トレーシー・アイランドそのものの方が夢があって憧れでした。閑話休題。

e0033570_22133756.jpgその肝心のお話なんですが、これが何だか細切れ。
最初は有人火星探査ロケットZERO-X号を巡ってのスパイアクション物。これが解決すると浮かれた国際救助隊のメンバーの日常描写?があり、今度は火星に到達したZERO-X号の乗務員たちが未知の怪獣に襲われ、這う這うの体で逃げ出すと地球着陸を目前にして機体が損傷、そこで国際救助隊メンバー二度目の出動、という具合です。

色々詰め込み過ぎて散漫、おまけに国際救助隊があまり活躍しない、というのも問題ですし、ここから30分物のエピソードが3~4本くらい作れそうな気がします。
TVシリーズは大人気でも、この劇場版は本国でもコケたらしいですが。

今回は初めてDVD収録の吹替版を見ました。
劇場公開時にはTVシリーズのキャストによる吹替版が作られ上映されたそうですが、後に音源を紛失。TVで放送される際には別キャストによる新たな吹替版が作られています。
ところがこちらは欠落部分があったため、ビデオやLDを発売する際には第三の吹替版が作られました。以前僕が見たのはこのヴァージョンです。

DVDに収録されているのもこれと同じソフト版かと思いきや、今度は2003年にNHKで放送する時に、オリジナルキャストを可能な限り集めたものという触れ込みの新録版でした。
実現したのはジェフ・トレーシー/小沢重雄、スコット・トレーシー/中田浩二、バージル・トレーシー/宗近晴見、ミンミン/里見京子、そしてペネロープ・クレイトン・ワード/黒柳徹子。実に36年ぶり?の再集結です。

しかしまあこれは、ノスタルジイに浸るには良いかも知れませんが、一箇の吹替作品として見ると決して褒められたものではありませんでした。
辛うじてイメージを保っているのはスコット役の中田浩二くらいで、後は加齢が目立って哀しくなるような出来栄え。現役作品としての「サンダーバード」をアピールするためにも、ここはソフト版も搭載すべきでしょう。

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# by odin2099 | 2018-10-05 22:25 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
Blu-ray発売記念で特別上映、というので出かけてきました。
劇場で見るのはもちろん公開時以来。
新作ウルトラが絶えて久しい頃だったので、かなり期待して映画館へ行ったものです。
まあ過度な期待は禁物だったワケですが……。

e0033570_18572788.jpg元々TV用に作られていただけあって、大画面で見ると少々キツイです。
アメコミタッチのウルトラマンは新鮮ではありますが、場面場面でキャラクターの顔が違っちゃったり、全体的に作画は荒れ気味、低調です。
日米合作、ハンナ・バーベラと円谷の提携、といえば聞こえはいいですが、ウルトラマンの原著作権こそ持ってはいるものの円谷プロは実質的には下請けだったでしょうし、自前のアニメ制作システムを持っていないので、コントロールが難しかった、ということもあるのでしょう。

それ以前にお話や設定にツッコミどころが満載。
ウルトラフォースは誰がいつ何の目的で作ったのか。軍との関係はどうなっているのか。司令官であるウォルター・フリーマンなる老人は、何故M78星雲の事情も含めた全てに精通しているのか。
何となく力技で物語を展開していってしまってるけど、歴代シリーズ中で一番ワケの分からない防衛組織、そしてウルトラマンたちであることは間違いありません。
TVシリーズ化が実現していれば、そこらへんの謎解きもなされたんでしょうかねえ。

それにしても今回見ていて気になったのは、日本版キャストの大半が鬼籍に入られたこと。
公開から30年とはいえ、ベテラン陣は兎も角まだまだ若い方も多かったのに…。

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# by odin2099 | 2018-10-04 19:01 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
勝手に名付けてますけど、スタジオジブリの英米児童文学クラッシュ…もとい映像化シリーズの第4弾。
そして今のところ最終作です、やれやれ。

この映画、映像は本当に綺麗です。
北海道ってこんなに風光明媚なところなんだ、と感動します。
冒頭では札幌の街並みが描かれ、そこから田舎(釧路地方がモデルだそうですが)へと移っていきますが、
映画の本当の主役はこの風景なのかもしれません。登場人物にはなかなか共感しづらいですし。

e0033570_20101231.jpgヒロインの杏奈は「これ、私と同じだ」と感じる人も少なくないとは思いますが、見ているとイライラさせられることもありますし、Wヒロインの片割れマーニーは、これはリアリティ皆無の幻想世界の住人。
杏奈の養母・頼子や物語の鍵を握る久子は敢えて曖昧に描かれている部分がありますし、ほっとさせられるのは杏奈の滞在先である大岩夫婦と、湿っ地屋敷に住むことになった少女・彩香くらいでしょうか。

それでも全体的には不思議な体験を通しての、ひと夏の少女の成長物語として綺麗にまとまってますのでとりあえずOKです。原作はまだ未読ですが、どのくらい改変されているのやら(アニメなんだから舞台はイギリスのままでいいじゃん、とは思いますが)。

ところで高月沙良と有村架純は300人の中からオーディションで選ばれた、とのことですが本当でしょうか。
もっと上手い娘なら沢山いそうですが、純粋な声の演技ではなく、ネームバリューとかプラスアルファの部分で選んだんじゃないかという気がしてなりません。杉咲花の方がよっぽど自然な演技をしてますね。

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# by odin2099 | 2018-10-03 20:17 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
自社のアニメ作品を次々と実写化しているディズニーは、今回「くまのプーさん」をチョイス。
といっても「プーさん」をそのまま実写でリメイクするのではなくいわばその「続編」で、プーたちと別れ、大人になったクリストファー・ロビンが主人公。
原題もそのまま”CHRISTOPHER ROBIN”だ。

e0033570_19321854.jpgあれから30年、結婚し娘が生まれ、今は仕事第一のクリストファー。だがその仕事は思うようにならず、一層仕事にのめり込み、家族を顧みる余裕をなくし、今や家庭は崩壊寸前。
そんな時にプーと再会し、仕事よりも大切なことがあることに気付いて行く、というサラリーマンなら号泣必至、人の再生を描いて行く感動物語だ。

最近は「パディントン」「ピーターラビット」など動物を主人公にした児童文学の実写映画化が続いたが、CGで描かれるプーやイーヨー、ピグレット、ティガー、カンガとルーの母子らはそれらに勝るとも劣らない。
というより動物そのものを描くのではなく、そのぬいぐるみらしさの表現に挑戦するなど先行する作品とは違ったアプローチを試みるあたりにディズニーの意地を感じた。

お話は出来過ぎのハッピーエンドで、この作品に感化された社畜が同じ行動を取ろうものならたちまち社会的に抹殺されかねないが、ひと時の夢と割り切り100エーカーの森でプーたちに寄り添うのも良いだろう。成長したクリストファー・ロビン役のユアン・マグレガーも好演だ。
クリストファーの妻に「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」などのヘイリー・アトウェル、クリストファーの上司に「SHERLOCK」のマーク・ゲイティスとジャンル・ファンにもお馴染みの顔が並んでいる。

今回は吹替版で鑑賞。プーとイーヨーは前任者が死去しているために新キャストになっているが、他はお馴染みのメンバーなので安心感が。
ユアン・マグレガーの吹替を担当した堺雅人はアニメでの吹替経験も多いので決して下手ではないのだが、やはりユアンの声は森川智之で聴きたい!



# by odin2099 | 2018-10-02 19:45 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19314251.jpg夢枕獏の「陰陽師」シリーズはNHKで放送されていたドラマ版から入り、次に原作小説、そしてこの劇場版、という順番だった。
そのせいか安倍晴明はドラマ版で演じた稲垣吾郎のイメージが強かったのだが、本作における「そんなに狐に似ておりますかな」という台詞でコロっと宗旨替え。原作以上に胡散臭く、かつ気品ある晴明は、伝統芸能に身を置く野村萬斎にとって当たり役だったといえよう。

それでも、特に終盤に感情を露わにし大活劇を繰り広げてしまう晴明、笛の名手ではあっても武辺の方はからっきしという源博雅のヘタレっぷり、単にいるだけの蜜虫、原作小説にある淡々とした味わいがなく代わりに大風呂敷を広げ過ぎの嫌いのある展開には違和感を覚えたが、それでも晴明の活劇シーンは相手役となる真田広之の好演もあって、見応えのある一幅の絵のようだった。

最新の安倍晴明は、舞台とテレビのスペシャルドラマで演じた市川染五郎(七代目。現・十代目松本幸四郎)だが未見。
どんな具合になっているのやら。

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# by odin2099 | 2018-10-02 19:36 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<ハリー・ポッター>シリーズの4作目で折り返し点。

e0033570_22132101.jpg十数年前に悲劇が起き、一旦はその脅威が取り除かれ表面的には平和が訪れていたものの、今なお闇の勢力は蠢き続けている、という世界観。その中にありながら主人公が呑気に(?)学園生活を送っているというのがどうにもピンと来ず、ダンブルドアの危機管理能力の欠如、楽観的態度が気になっていたのだけれど、遂に本作で闇の魔王が復活、そしてゲストとはいえメイン格のキャラクターに尊い犠牲者が出てしまい、物語のムードが一変する。

これは監督・プロデューサーとして参加していたクリス・コロンバスと、音楽担当のジョン・ウィリアムズがシリーズを去ったのと無縁ではないのだろう。
原作小説に寄り添うように作られてきた映画版も、ここへきて大きく舵を取り独自の歩みを見せるようになっていく。

ここでハリーとロンが仲違い。シリーズの後半で二人はもう一度訣別するが、ここではロンのハリーに対する嫉妬心が原因。シリーズで一貫して親友同士として描くのは厳しいので、ここらでアクセントをつけよう、シリーズの展開に変化をもたらそうというのかもしれないが、ロンの納得の仕方から和解に至るまでが説得力に欠けるので今一つそれが盛り上がらない。

ただ独立した作品としての見応えは随一か。
死と隣り合わせの光と闇の対決という緊迫感と、青春を謳歌する若者たちの学園物とのバランスがギリギリで保たれている。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-10-01 22:17 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
「ガメラ」シリーズの7作目で、昭和期のガメラ最終作。
この後に「宇宙怪獣ガメラ」という作品が作られているけれど、限りなく総集編に近い新作映画なので、ここで一区切りというワケで。

e0033570_22034514.jpg月面基地が謎の宇宙船に襲われるオープニングはなかなか期待させてくれるものの、以後の舞台は地球は日本、しかも鴨川シーワールド周辺に限定されてしまうので、せっかくのスケール感が尻つぼみ。
そしてシリーズのお約束だけど、うるさくて鬱陶しいガキどもが主人公になり、更にスケールダウン。こいつら、本当に救いようがないんだよな。せっかく面白くなりそうな要素があっても全てぶち壊し。

その一方、拉致して洗脳した日本人女性たった一人を尖兵に地球を我が物にしようというのだから、ジグラ星人もどうかしてる。
そしてそのジグラ星人は海中で突然変異を遂げ巨大怪獣化してしまうのだが、それで「宇宙怪獣」ならぬ「深海怪獣」を名乗るとは完全にアイデンティティを見失っている気がする。

ジグラ星人の手下となる女性を演じているのは八並映子で、この人は<大映ハレンチ青春路線>を担っていた女優さん。そのせいかボディラインがハッキリ出るスーツやミニスカート、それにビキニ姿を披露。
これ、お子様向けじゃなく引率のお父さん向けのサービスですね。東宝の「ゴジラ」ではそこまでやってくれないから、一応の差別化は図れていると言えるのかも。

【ひとこと】
マグニチュード12なんて地震を東京で起こしたら、鴨川が無傷なワケがない。というか地球が真っ二つになりかねないんだけど、ジグラ星人は何を考えているのやら。
ちなみにこれまでで最大なのはチリ地震のM9.5で、地球上で起こり得る最大のものはM10なんだとか。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-10-01 22:09 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
<東宝チャンピオンまつり>用のお色直し版「ゴジラ」第3弾。
キングコング、モスラに続く対戦相手はキングギドラで、ラドンをパートナーに迎えた変則タッグマッチ。
前二作と違いタイトルまで変更しちゃってるのはちょっとズルい。新作映画だと騙されて映画館へ来ちゃった子供たちも少なくなかったろうに(それが狙いなんだろうけど)。
ちなみに時代設定が<オリジナル版>の「196X年」から「197X年」にちゃっかり修正されている。

e0033570_21521196.jpgこの作品、「ゴジラ」シリーズをはじめとする怪獣路線に加え、「地球防衛軍」「宇宙大戦争」の系譜でもあるので、物語の主体は人類と宇宙人との攻防戦。そこを怪獣中心に再編集しちゃってるのでお話は凄く分かりづらくなってしまっている。
鳥井の発明品を巡るやり取りは辛うじて残されているものの、グレンと波川のロマンス部分は切り詰められてしまったので二人の関係が曖昧。なのでX星人の特異性や二人の悲恋が薄まってしまったのが残念。

それにゴジラもラドンもそしてキングギドラも、自らの意思で暴れてるよりX星人にコントロールされてる場面が大半なので、怪獣映画らしさもあまり感じられない。都市破壊シーンなども旧作からの流用が目立ち、この頃から予算規模が縮小されはじめたのかなあと考えると淋しい。

主演のニック・アダムスは<オリジナル版>公開後二年足らずで他界。この<チャンピオンまつり版>上映時にはもう故人になっていたんだなあ…。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-10-01 21:56 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
実は以前この実写版を見た時は、まだアニメ版を見たことがありませんでした。
で、先日初めてアニメ版を見て、それで今回実写版を見直したのですが、アニメを実写化したというより、新たに「シンデレラ」を映画化した、というくらい違いますね。

e0033570_22215136.jpgまず動物の擬人化はなし。といっても魔法で従者や御者に変えられてしまう件はそのままですが。
そしてシンデレラの過去が詳細に描かれ、また継母トレメイン夫人がシンデレラに辛く当たる理由も明らかにされます。
彼女もそれなりに辛い過去があり、シンデレラに対しても複雑な感情を抱いていたということです。

義姉ドリゼラとアナスタシアはアニメ版ほど陰湿な関係ではなく、また馬鹿にしながらもシンデレラにもそれほどきつく当たってる風もありません(陰謀を巡らせたり、悪役ポジはトレメイン夫人が一手に引き受けています)。

また森の中でのシンデレラと王子の出会いが追加され、いきなり舞踏会で出会うのではなく、それ以前に二人は共に惹かれ合っていたということになりました。
それによって王子の出番も増え、父王を尊敬し国の行く末を憂い乍らも自分の意思を貫き通そうと葛藤する姿が描かれています。アニメ版だと王子は記号でしかありませんから、これでラブストーリーも盛り上がります。

悪役ポジションにはもう一人、お城の大公も加わりました。
国を我が物にしようとかいう大それたヴィランではなく、あくまで彼なりに国に忠誠を尽くす立場にありますが、そうであればこそ氏素性のわからない娘と王子との結婚など考えられないと画策することが二人の愛の障害になっていきます。

と、ここまでくれば立派な別モノ。
よく「アニメを忠実にトレースして云々」という記事を見かけるのですが、「どこが?!」という感じです。そりゃ粗筋は同じでしょうけれども。

しかし今回困ったのが、シンデレラが薄幸の美少女に見えなかったこと。
いや、最近見た「マンマ・ミーア!/ヒア・ウィー・ゴー」で演じた若いドナのインパクトが強すぎて…。
あの作品のリリー・ジェームズってちょいと肉付きもよく、かなり逞しい女の子だったものなあ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-09-25 22:27 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
「世界のミフネが大暴れ!」「久々に豪快!三船敏郎の魅力が爆発!」といった宣伝文句が並ぶところを見ると、この頃の三船敏郎は自ら率先して切った張ったをやるよりも、どちらかというと抑え役の方の比重が大きくなってきたということなんだろう。

e0033570_13520029.jpgさて、この物語で三船敏郎が演じているのは堺の豪商・呂宋助左衛門。
豊臣秀吉の勘気に触れて処刑されるところを、密かに逃れた助左衛門は大海原へ。
そこで「海賊の濡れ衣を着せられたんだから俺は海賊になる!」と宣言し、出てきたタイトルが「大盗賊」!
……まあ、そこで黒海賊に襲われ九死に一生を得、辿り着いた国で大暴れ、なんだから「大海賊」ではないわな。

そしてその国では、国王を亡き者にしようという陰謀を企む宰相から姫を救い出そうというのだから、助左衛門は山賊の力は借りたものの、結局は何も盗んじゃいない。豪放磊落で曲ったことは嫌い、義理人情に厚く滅法強い、というお馴染みの役どころだ。

女性にもモテモテで、お姫様(浜美枝)とはちょっといいムードになるし、宰相の愛人である女官長(草笛光子)からは誘惑されるし、山賊の女頭領(水野久美)は明らかに助左に惚れたから手助けを申し出る。
最後には誰とも結ばれず、また新たな冒険を求めて船出する、というのもお約束だ。

宰相の中丸忠雄、黒海賊の佐藤允、妖婆の天本英世、そして敵ながらも助左に友誼を感じる豪傑に田崎潤と悪役陣も豪華。そして助左に助力する女に弱い仙人役の有島一郎が出色。その仙人の代表的被害を被る(?)奴隷女役の若林映子が、胸元を強調した衣装で色っぽい。

円谷特撮は(技術的なことはともかく)これといって目立つシーンはないが、異国情緒たっぷりの大掛りなセットを組んだりとかなり異色の時代劇。海外へは「シンドバット」物として輸出したらしいが、神話や伝説が絡んだり怪物が出てきたりはしないものの正しくファンタジー大作で、これを従来の時代劇の枠組みで語るのは少々難しいかもしれない。

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# by odin2099 | 2018-09-24 14:04 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_09234833.jpg「天装戦隊ゴセイジャー」の劇場用新作で、前番組「侍戦隊シンケンジャー」とのコラボ作品。

上映中も二回見に行ってるし、もう何度見直したことやら。
それだけ「シンケンジャー」が好きってことだが(「ゴセイジャー」ではなく…)、そうじゃなくても<スーパー戦隊>映画史上のベスト5には入るほどの傑作だと思う。

二大戦隊が共闘するのはいつもの<スーパー戦隊VSシリーズ>のお約束だが、最大の障壁となるのが外道に堕ちたシンケンレッドというのが他の作品と一線を画す要素。

二大戦隊がぶつかり合うというのはよくあうパターンだが、比較的友好ムードで始まりながらもシンケンレッドが敵の手に落ちたことから諍いが起り決裂。だがその二大戦隊の前に敵となったシンケンレッドが現れるという絶望感は、これまでのところ唯一無二の展開だ。だからこそ終盤の逆転劇がより盛り上がるのだが。

当時はどちらもデビュー直後の無名の存在だったが、この作品を「主演:千葉雄大、共演:松坂桃李」と紹介すると今では随分と違った印象を与えるのだろうな。

さて、来年は「シンケンジャー」放送十周年。何か動きがあると嬉しいのだが、当人同士は仲が良くても多忙なキャスト陣を揃えて…となると、なかなか障害も大きそう。

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# by odin2099 | 2018-09-24 10:00 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_09230105.jpgTVドラマの映画化というと、気合が入りすぎて雰囲気が一変しちゃう作品もあるけれど(例・『スケバン刑事』)、この作品もちょっとそんな部分があったりもする。映画を見に行くのはTVの延長線上を期待している人のほうが多いんじゃないかと思うので、過度なお色直しは必要ないんだけどね。
逆に尊重して欲しいのは、TVを知らないで初めて映画で接するという新しい観客なんだけど、そういったフォローは皆無…。
もっともTVシリーズだって毎週見ていても謎だらけだから、今更ってところもあるのかもしれないけど…?

イベントとしての『アギト』映画化を考えた場合、例えばTVでは見られないシチュエーションとして、最強のアンノウン怪人に立ち向かうべくアギト・ギルス・G3-Xが共闘する、という番外編も考えられるわけだが(これはこれで見たい!)、今回の映画ではTVとリンクさせる道を選んだようだ。
ちなみに映画オンリーの新たな仮面ライダーG4を誕生させた「G4計画」は、既にTVオープニングのタイトルバックにチラっと映し出されていて、一応の伏線になっていた。

とはいうものの、これがTVの時間軸とどうリンクするのかはちょっと微妙。
G3-Xが登場しこれを氷川が装着していることから26話以降が発端。この後物語はいきなり2ヶ月後へ飛んでしまうが、ギルスが復活しアギトがバーニングフォームやシャイニングフォームへ更に変身しているので35~6話以降ということになるのかな。シリーズ完結後になれば、ある程度はっきりするんだろうけど。

で、肝心の映画だけど、ストーリー構成からいえば出来はかなり悪い。なんせアギトとG3-X、ギルスの三者が殆ど絡まない。それぞれが別々に勝手なことをやってる印象が強いので、まとまり感がないのだ。
それにストーリー上の主軸はハッキリ言ってG3-Xこと氷川誠である。ギルス抜きでもストーリーは成立するし、アギトも協力者というスタンスでしかない。これで徹頭徹尾氷川を主人公に描いていれば、少なくてもまとまりのある映画にはなっただろうけど、やはり主役はアギトなんだし、御三家それぞれに見せ場は用意しなきゃならないし、で、こうなったんだろうなーという察しはつく。

じゃ映画はつまんないのか、というと、そうじゃないからややっこしい(?)。
これがかなり「熱い」映画なのだ。見ていて拳を握り締めたくなるくらい、力が入ってくる。テーマも重たいし見終わって爽快感なんかまるでないのだが、それでもこれは「アギト」ファンには是非とも劇場で体感して欲しい一本である。
ただ、子供ですら完全に置いてけぼりのこの映画、一見さんにはちょっとお勧め出来ません…。
e0033570_09224922.jpgこれは「しねま宝島」からの転載で、劇場公開時のもの。
その後何度か見直してる…と思ったら、意外にそうでもなかった。
後に作られた<ディレクターズカット版>を見ているので、勘違いしていたようだ。

映画が公開されたのは33話までが放送された時点で、これがどうTVシリーズに絡んでくるのか当時は大いに気にしていた。結局はどこにも上手く当て嵌められないパラレルなお話と解釈せざるを得なかったのだが、このあたりの整合性をもっときちんと取ってくれていたら、「仮面ライダーアギト」という作品をもっと好きになったと思うのだが。
毎週毎週の展開を愉しみにしていたのに、最後に裏切られた気分を味わったのは確かだ。

藤岡弘、が特別出演。
まさかこの後、「本郷猛」として復帰し、変身シーンまで披露してくれるとは当時は想像も出来なかったなあ。



# by odin2099 | 2018-09-24 09:59 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
TVシリーズ「ウルトラマンダイナ」の劇場用新作で、現役ウルトラマンがスクリーンで大活躍!というのは、ウルトラシリーズ史上これが初!
そもそも完全新作のウルトラ映画自体が、この2年前の「ウルトラマンゼアス」が初めてだったのだから、<東映まんがまつり>などで小品とはいえ、ちょこちょこ新作映画を作っていた<仮面ライダー>や<スーパー戦隊>とはそこが違う点です。

e0033570_09240799.jpgお話は映画ならではの番外編、ではなく一応はTVシリーズの流れに沿ったものになっています。
杉本彩演じるゲストキャラクターのキサラギ博士は終盤TVの方にも出てきますし、イルマ隊長以下の旧GUTSのメンバーたちもこの劇場版に出たことを前提にTVにゲスト出演します。

勿論そのスケール感は劇場版ならではのものですが、違和感としてはTV版では今一つ曖昧だったアスカとマイの関係にスポットが当たってることでしょうか(”中の人”二人の熱愛騒動が起きたのもこの頃でしたっけ?)。それでも正ヒロインの座は結局マイではなくリョウのものになるのですが。

ダイゴ役の長野博のスケジュールの都合で本作のティガは本物ではなく、人々の願いが人形に宿るという形で復活しますが、これが「ウルトラマンティガ」最終回の発展形になっているのは怪我の功名でしょう。他のウルトラヒーローだとなかなかこうはいきませんが、ティガなら納得です。

ダイナが倒れ、ティガが現れ、そして復活したダイナとティガの共闘へという流れは何度見ても涙腺が緩みますが、この「強大な敵に一敗地に塗れるものの、人々の声援を受けて奇跡が起こって大逆転勝利」というパターンは、この作品以降の<ウルトラマン>だけではなく<仮面ライダー>や<スーパー戦隊>の劇場版でもテンプレートと化してしまったのは残念。毎度毎度の奇跡の安売りでは感動も薄れるってものです。

それにしても副題の「光の星の戦士たち」って何なんでしょう?
光の星?光の国? ティガもダイナもM78星雲とは無関係だから、光の星って地球のことなんでしょうか。
もっとも「ダイナ」の主題歌の歌詞にも「ウルトラの星が云々」という一節があるしねえ…。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-09-24 09:58 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
「ヴァチカン美術館/天国への入り口」のスタッフが、サイモン・メレルズ扮するメディチ家当主ロレンツォ・デ・メディチを進行役に、そしてウフィツィ美術館長アントニオ・ナターリをガイドにして作り上げたドキュメンタリー映画。

e0033570_08140759.jpg紹介されているのはウフィツィ美術館の収蔵品だけでなく、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂、ブランカッチ礼拝堂、シニョーリア広場、国立バルジェッロ博物館ら建築物や、その中にあるレオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」、「東方三博士の礼拝」、「アンギアーリの戦い」、ミケランジェロ・ブオナローティの「ダヴィデ像」、「聖家族」、ベノッツォ・ゴッツォリ「東方三博士の行列」、サンドロ・ボッティチェリ「」、「ヴィーナスの誕生」、ベンベヌート・チェッリーニ「メデューサの頭を持つペルセウス」、ラファエロ・サンツィオ「ひわの聖母」、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「ウルビーノのヴィーナス」、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ「メデューサ」、アルテミジア・ジェンティレスキ「ホロフェルネスの首を斬るユディト」、マザッチョ「楽園追放」といった作品。

元々3D映画として製作されているので正面からのショットだけでなく、壁画や彫刻は様々な角度から収められている。
美術品の動く目録・ガイドブックというよりも、美術館のヴァーチャルツアーという方が作品の雰囲気がより伝わりやすいだろうか。

ナレーションは小林薫、声の出演は田中秀幸、佐藤正治。
やや大仰な音楽に彩られ、手軽に美術館探訪が愉しめるのは悪くない。



# by odin2099 | 2018-09-23 08:17 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
「ドクター・ノオ」が好評だったことからシリーズ化が決まった<007>第二弾。

e0033570_19222889.jpgこのシリーズは一作一作が独立していて、というか前作とは緩やかに繋がっていて、途中で見逃した作品があったり、見る順番が前後したとしてもさほど問題にならない、というイメージがあるけれど、この作品は劇中時間では「ドクター・ノオ」の半年後と明言され、スペクターの目的もドクター・ノオの敵討ち、ジェームズ・ボンドへの復讐が盛り込まれ、更に前作序盤でボンドとちょっと良い仲になったシルビア・トレンチが再登場してのデートシーンがあったり、としっかり”続編”として作られている。

ダニエル・クレイグに交代してからのシリーズはまた連続モノの要素が強くなるが、それ以前の作品にその点が希薄なのはシリーズの枷を少なくして自由度を高めようとしたからか、あるいは原作小説の発表順と映画化の順番がバラバラなので連続性を持たせるのが難しかったからなのか。

ともあれ未だに本作がシリーズ最高傑作で、タニヤ役のダニエラ・ビアンキが歴代最高のボンドガールだと思っている。
ルックスだけで言えば若い頃のギラギラしたショーン・コネリーはちっともハンサムだとも魅力的だとも思わないし、ダニエラ・ビアンキ以上に綺麗だったりプロポーションが素敵なボンドガールも他にいるだろうけれど、このストーリー、この演出の中で活きているボンドとボンドガールは、やはりシリーズ随一だ。

冷徹なスペクターの殺し屋グラントを演じたロバート・ショウも格好良いが、「ジョーズ」に出てくる鮫狩り名人の頑固おやじクイントと同じ俳優さんだとはしばらく気付かなかった。
この作品は1963年公開で「ジョーズ」は1975年。せいぜい12年しか経っていないのだが。

【ひとりごと】
ボンドのベッドへと小走りに走り込むタニヤ。あの全裸(?)の後ろ姿はダニエラ・ビアンキ本人?
キュートなお尻がチラっと見える。



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# by odin2099 | 2018-09-22 19:27 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
銀河鉄道999から1000年女王へ」というコピーは好きじゃなかったなあ。
「999の次は1000」と単純に受け取られちゃうだけだと思ったから。
その方がわかりやすいのは確かだけど、やっぱり実際は「ふーん」「へー」でそのままスルーされて終わっちゃったような…。

で、「さよなら銀河鉄道999」の次は劇場版「1000年女王」。
原作漫画やTVシリーズとは違って「新竹取物語」の冠はナシ。ラーメン屋さん(と同時に雪野弥生の養父母)の設定がなくなったからなんだろうけど、メディアミックスの先駆け「1000年女王」はヴァリエーションがあり過ぎて、そのことで差別化を図ろうとしたのだとしたら失敗だ。

e0033570_15270269.jpgまた「999から1000年女王へ」は両作品に密接な関係があることを踏まえたものだが、完成作からその繋がりを読み解くことは難しい。キーワードは「プロメシューム」、そして「ラーメタル」だが、そのことに気付く人がどのくらいいたことやら。
結局のところ、ヒロインである雪野弥生が最後に死んでしまうので、そこで物語は断絶してしまうのだ。

この作品の公開前後では「1000年女王」、「わが青春のアルカディア」「銀河鉄道999」、「さよなら銀河鉄道999」は<宇宙の海の物語>を形作る四部作という触れ込みだったが、「999」の正続二篇を除けばストーリーの連続性は感じ取れない。
弥生がメーテルであれ、メーテルの母プロメシュームであれ(雑誌連載スタート時には「弥生=プロメシューム」と明言されていたが、映画公開時には「弥生=メーテル」と断言され、後に再び「弥生=プロメシューム」に設定変更された)、劇中では明らかにされず、宣伝文句などで煽っておきながらファンが深読みするレベルで終始してしまったのには落胆させられた。

まあそれでも喜多朗の音楽を背景に、終盤の感動の押し売りにはまんまと乗せられ、見直す度に涙腺が緩んでしまう。
セレンの死、女王の正体バレ(原作やTVと違い、弥生が1000年女王であることは伏せられたままドラマは進行していく)から夜森の死、ミライの犠牲から歴代女王の復活、そしてラーレラと弥生の対決、ファラの自己犠牲…とこれでもか、これでもかと畳みかけるエモーショナルの大波に、すっかり翻弄されてしまうのだ。

不満は数あれど(いや、だからこそ?)、この作品は「まい・ふぇいばりっと・むーびー」の一本であり続けるのだ。

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# by odin2099 | 2018-09-22 15:27 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
シュワちゃんの出世作を久々に。

リメイク版の「コナン・ザ・バーバリアン」も結構好きだし、精悍なジェイソン・モモアの方がヌボーっとしたシュワちゃんより格好良いと思うんだけど、こっちには重厚なジョン・ミリアスの演出とベイジル・ポールドゥーリスの音楽がある!

特にベイジルの音楽抜きの「コナン」は「コナン」じゃない!
――と言いたくなるほどのお気に入り。
「ビッグ・ウェンズデー」、「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣」、「青い珊瑚礁」、「ロボコップ」、「レッド・オクトーバーを追え!」、「フリー・ウィリー」、「暴走特急」、「スターシップ・トゥルーパーズ」……熟ベイジルの早世が惜しまれる。

e0033570_20343075.jpg早すぎたヒロイック・ファンタジー大作なだけに、日本でヒットしていたという記憶はあまりないのだけど、その後のファンタジー映画ブームの下地を作った作品だったとは言えるだろう。
この後「ダーク・クリスタル」を経て「ネバーエンディング・ストーリー」が出て、それでようやくファンタジー映画が受け入れられる土壌が作られていったのだ。

もっとも基本的にはこれも「スター・ウォーズ」フォロワーの一本で、「スター・ウォーズ」→「エクスカリバー」→「コナン・ザ・グレート」という流れで徐々に浸透していったとは思うのだが。

そういえば数年前、リメイク版とは別に本作から30年後を舞台にした続編の企画も持ち上がっていた。
まさか、と思ったけどシュワちゃんがその企画に乗り気になりゴーサインが出たものの、結局は諸事情で中止になったとのこと。
政界から復帰後はあまり仕事を選んでない印象のシュワちゃんだったが、それでもちょっとは期待していただけに残念だ。

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# by odin2099 | 2018-09-21 20:40 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
ちょいと久しぶりに見ましたが、やっぱり面白い。
主人公はメビウスですけれど、主役はウルトラ兄弟。彼らの圧倒的な現役感。大スクリーンで彼らの新しい活躍が見られただけで満足です。

「ウルトラマンゼアス」で初めて完全新作の映画ウルトラマンを見、更にティガやダイナ、ガイアらTVで活躍するウルトラマンの劇場版をリアルタイムで楽しむという経験もしたけれど、世代的にやっぱりウルトラ兄弟は別格。
往時を知らない子供たちも、ウルトラ兄弟の本当の格好良さを再認識したんじゃないかな。

そしてハヤタ、モロボシ・ダン、郷秀樹、北斗星司も良い具合に歳を重ねています。
見る前は往時のイメージ崩すんじゃないの?と思ったものですが、それも最初のうちだけ。
彼らが発する台詞の重みもズンズンと響いてきます。

CGIのアクションシーンが見づらいとか、ワケわからん芸人さんの出演シーンはいらんとか、色々と言いたいことはありますが、リメイクやリブートではなく、30数年から40年前のヒーローが役者もそのままで出てきてくれるなんて、邦画ならではでしょうね。
e0033570_20154428.jpg
ところで今回エンドクレジットを見ていてちょっと気になったのは、「初代ウルトラマン」「帰ってきたウルトラマン」そして「ウルトラマンゾフィー」というキャラクター表記。
まあ「初代」はわかるんですが、今は公式には「帰ってきた」じゃなくて「ウルトラマンジャック」なんじゃないの?ということと、ただの「ゾフィー」じゃない「ウルトラマンゾフィー」という呼び方は逆に一般的じゃないと思うんだけど、ということ。ま、どうでもいいことですが。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-09-21 20:21 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19434016.jpg
ベストセラーとなった「コスモス」(及びそのTV化作品)で知られる天文学者カール・セーガン初の小説を映画化。

地球外知的生命体の存在を信じる電波天文学者のエリーは、周囲に疎まれながらも、ついに恒星ヴェガからの電波通信を傍受。解読されたその通信は、宇宙間移動装置「ポッド」の設計図であることがわかり、建造すべきか否かで世界は揺れる。
やがて建造された「ポッド」で旅立ったエリーは、そこで今は亡き最愛の父と再会する…?

少々理屈っぽい原作とは異なり、ビジュアルで「魅せる」作品となっている本作だが、ポイントとなるのは「科学」と対比して描かれる「宗教」の問題だろう。
日本人にはわかりにくい感覚だが、キリスト教圏のアメリカにあっては、異なる文明との遭遇、それによって起こるやも知れぬ「神」の価値観の変貌は、自身のアイデンティティーに関る重大問題なのだ。

主人公エリーを演じるのは知性派ジョディ・フォスター
原作者も絶賛した彼女ではあるが、惜しむらくはもう数年早く演じて欲しかったもの。監督交代劇等がなければもう何年か早くスクリーンに登場したはずで、今とは違った瑞々しいエリーの姿も見られたかと思うと残念。

また作品発表と同じに映画化が決定しながらも、実際に完成するまでには10年以上の歳月を必要とし、結果的にセーガンは完成作品を見ることなく亡くなったのも惜しまれる。

それにしても日本はまだまだ理解されてはいないようで、劇中の北海道の描写もかなり厳しい。

――以上、「しねま宝島」からの転載。

e0033570_19435162.jpg
「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」に連なる系譜のファースト・コンタクトもの。
その展開は理詰めで、一転”超存在”と接触する際にはファンタジーに寄る、そのバランス感覚が素晴らしい。二十年ぶりくらいに見直したが、色褪せてはいなかった。
ロバート・ゼメキス監督の手腕も手堅い。

ジョディ・フォスターの「リケジョ」ぶりにも説得力あり。
その一方マシュー・マコノヒーとあっさりベットインしちゃったり、その後でノーブラのままシャツを羽織って仕事へ出かけたり(クッキリと浮かび上がって眼福)といったセクシーさとのギャップも、彼女をより魅力的に見せていると思う。

宇宙人はいるのかいないのか。
「宇宙はとっても大きい」「地球人だけじゃもったいない」
至言である。



# by odin2099 | 2018-09-20 19:59 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19371088.jpg先ごろ放送終了した「仮面ライダービルド」の劇場版。

最近の<平成ライダー>はTVシリーズと劇場版が密接に関わり、更に後日談やら外伝やらがVシネマ扱いでリリースされると多角的経営が目立っているが、おそらくこの作品もそれらを構成するパーツの一つなのだろう。

とにかくTV未見なので、主人公の出自というか過去というか、そのあたりに起因する物語の格の部分がサッパリ。
今まではTV未見でも劇場版はコンプリートしてきたが、そろそろ限界がありそう。

ただ昨今の<平成ライダー>はなかなか見たい気分にさせてくれないので、そうなるとリタイヤも近いのかな。その点、<スーパー戦隊>は一見さんでもまだ何とかなるのだが。

現在放送中の「仮面ライダージオウ」は<平成ライダー>20年の総決算ということだそうなので、ちょいと興味が湧いている。
冬映画に備え、そろそろ見てみるかな。



# by odin2099 | 2018-09-20 19:40 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
Blu-rayでは通常の再生と、冒頭に「序曲」を付けての再生と2パターン選べるようになっているが、「序曲」を付けるとちょっと贅沢な気分に浸れるので、お持ちの方はお試しあれ。

「美人じゃない」ハーマイオニーを演じていたエマ・ワトソンが、「村一番の美人」ベルを演じるなんて、と当初は思っていたけれども、見ているうちにそんなことは気にならなくなっていく。
実写版の俳優たちはアニメ版のキャラクターのイメージを割と忠実に再現していて、「これは全然イメージが違う」という人はいないのだが、ベルに関しては例外に当たるかなと考えているのだが、それでも独立した一本の作品として見た場合、このキャスティングも悪くないと思う。

e0033570_19302985.jpgアニメ版は何度見ても冒頭から涙腺緩むのだが、この実写版も冒頭の「あのメロディ」が流れて来るだけでもう駄目。熟アラン・メンケンの魔法の素晴らしさには唸らせられる。
またアニメ版を単に引き写しただけじゃないシチュエーションや設定の追加、新解釈の導入など、きちんと差別化というか独自性を保つ試みもなされているので、どちらか一方を選ぶのではなく共存出来るように作られているのが嬉しい。

多少まどろっこしい面もあるが、ベルと野獣が打ち解けていく様もアニメ版より丁寧に描かれその点も好感が持てるが、ただLGBTに配慮したというか阿ったキャラクターやシチュエーションの追加に関してだけは、何となく釈然としないものを感じている。

【ひとりごと】
ミュージカル映画、ということから吹替キャストもミュージカル畑の人材を多数起用、結果それなりに完成度の高い吹替版が出来上がったが(勿論そういった行為が邪道であるとか冒涜であるという意見も承知している)、その一方でいわゆる吹替ファンには少々物足りないものになってしまってもいる。
もしテレビ放映など機会があれば、フィックス声優(例えばエマ・ワトソンには須藤祐実、ユアン・マグレガーは森川智之など)などを起用しての新しい吹替版の製作もお願いしたいところだ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-09-19 19:33 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
「銀河鉄道999」から2年後に作られた続編にして「完結編」。

ヒットしたから続編を、というのはもちろんわかるのだが、原作漫画(及びTVアニメ)に先駆けての「最終回先行公開」を謳い文句にしていただけに、続編製作の報を聞いた時は驚いたものだ。
その第一報を聞いたのはいつ頃だっただろうか。少なくても公開の一年前、1980年の夏には「翌年春公開予定」という情報はアニメ誌などにも掲載されていた。

結局続編は春から夏へと公開が延期されたが、当初81年の夏映画として準備が進められていたのは後に「わが青春のアルカディア」となる作品。順当に行けば一年早く「年に二本の松本アニメ公開」が実現していたことになるが、「アルカディア」の製作は難航したようだ。
「999」を春興行とするよりも夏へ持って行った方が集客が望めるとして変更になったのか、それとも夏興行の目玉として予定していた「アルカディア」が遅れたので「999」を代打にしたのか、真相はどちらだろうか。

ちなみにこの作品は、最終的には公開日が一週間繰り上がっている。
元々は8月8日公開と告知されていて、一部地域(確か北海道だったと記憶している)のみ夏休みが短いという理由で先行公開されるということだったのだが、結局8月1日に全国一斉公開と改められた。もし現在だったら「早く見たい」というファンが大挙して北海道に押しかけていたかもしれない。
もっとも個人的には「期待して裏切られた」という思いが強い作品なのは、これまでに何度か書き留めた。

e0033570_21500501.jpg続編ではあるが、その作風は前作とは大きく異なる。
あの当時は音楽担当者が青木望から東海林修に交代になったことに不満を覚えていたが、今考えると青木望のテイストではこの作品に合わなかったかもしれない。
もっともその東海林修の音楽が、ジョン・ウィリアムズの諸作品を意識しすぎなのかこれまた「松本零士世界」に対して距離があり過ぎるのも気にはなったのだが。

キャスティングに対しても一言。
鉄郎、メーテル、車掌、ハーロック、エメラルダス、プロメシュームとメインキャラクターは前作からスライドなのは当然だが、新登場キャラクターに多くの前作キャストが続投している。

ミーメの小原乃梨子(前作のリューズ役)は元々TVシリーズ「宇宙海賊キャプテンハーロック」での持ち役であるから問題はない。しかしメタルメナの麻上洋子(前作のクレア)、ミャウダーの富山敬(前作と本作のトチロー)、機関車役の柴田秀勝(前作の機械伯爵)あたりは果たしてキャラクターに相応しい選択だったのか。チームワークを重んじたのだろうか疑問が残る配役ではあった

そして黒騎士ファウスト役の江守徹
当時30代後半だった江守徹の抜擢は誰の発案だったのだろう。吹替やナレーションの経験はあるとはいえ、アニメは初挑戦。ネームバリューの点でもそれほどアピールするとは思えない。それに声質に重みがなく、作品全体のキーパーソンとしては些か荷が勝ちすぎたのではないか。
もっとも監督のりん・たろうはその演技を気に入ったのだろう、次回作の「幻魔大戦」にも引き続きキャスティングしている。

斯様に自分にとっては得心がいかない作品なのだが、年月を経るにつれ次第にわだかまりのようなものは薄れつつある。この作品を大好きだとか、傑作だという機会は今後もおそらくないだろうが、マイナス評価からプラス評価へとは変わりつつある。

【ひとりごと】
それにしてもこの時期、TVでは「新竹取物語1000年女王」を放送中で、更に翌春には劇場版「1000年女王」の公開も控えているというタイミングで、何故ラーメタル星の設定を統一しようという声が出なかったのか。両作品に登場するラーメタルが同一の星とは、画面を見る限りどうしても思えない。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-09-18 21:55 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
冬場には閉ざされるホテルの管理人として、小説家志望のジャックは妻ウェンディと息子ダニーを連れてやってきた。
支配人は、過去に同じようにやってきた管理人が孤独に苛まれた挙句に家族を惨殺し、自らの命を絶ったという事件があったことを伝えるが、ジャックは気にも留めずに猛吹雪で外界との接触が途絶えたホテル内で3人だけの生活が始まる。
だが時が経つうちにジャックの行動に不可解な点が現れる。

e0033570_21142178.jpgスティーブン・キングの小説をスタンリー・キューブリックが監督した作品で、以前ビデオで見た時は143分あったが、手持ちのDVDは119分の短縮版。海外向けに再編集が施されたものなんだとか。
また原作者のキングはこの映画版を全く認めておらず、後に自らの脚本でTVのミニシリーズ版を製作しているのは有名な話。

しかしこの物語はよくわからない。
要はホテルが実は幽霊屋敷であり、ジャックがそれに憑りつかれて徐々に狂気へ走っていく、というのが基本ストーリーなのだろうが、ダニーが持つ超能力「シャイニング」がどのようなもので、またダニーの「唇に住んでいる友人」トニーがどういう存在で、それらが本筋にどう関係しているのかが不明瞭なままだ。
過去と現在が錯綜し(ているように見える)、これがラストシーンにどう繋がっているのか。観た人なりに解釈すれば良いということか。

ホラー映画というよりはミステリー・サスペンス映画系の怖さだが、一番怖いのは主演のジャック・ニコルソンの顔だろう。いや、妻役のシェリー・デュバルもなかなか狂気をはらんだ貌であった。

【ひとこと】
中盤あたりでジャックは全裸の美女(?)に襲われるが、そのシーンにモザイクが入っていないのはDVD版以降から?



# by odin2099 | 2018-09-18 21:17 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(2)
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