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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

e0033570_20375451.jpg空想癖のあるいじめられっ子、それが主人公のバスチアン。良く言えば夢見る心を持った少年、悪く言えば現実逃避型の少年である。そんな彼が手に取った本の題名、それが『ネバーエンディング・ストーリー』。
この本を読み進めて行くうちに、バスチアンは不思議なことに気付く。本の中の主人公・アトレーユの物語に、なんと自分自身が存在していることに。

このアトレーユの物語の舞台となっている<ファンタージェン>は、<無>によって消滅の危機に瀕していた。アトレーユはこの世界を救うべく、様々な苦難に出会う冒険へ旅立つことになる。しかしこれらアトレーユに課せられた試練の全ては、読者(=バスチアン)を惹きつける手段に過ぎなかったのだ。

実は<無>とは<絶望>そのものであり、<夢>や<希望>を人間が失いつつあるために、その具象化である<ファンタージェン>が滅亡寸前になっていることが明らかにされる。その<ファンタージェン>を救う鍵は<夢>をたくさん持った少年の存在…。これは、ある種現代社会に対する警鐘だとも言える。人は<夢>や<希望>を失ってはいけないのだ、という強いメッセージを内包した映画なのだ、と。

ブライアン・アダムス指揮するSFXは、このファンタジー世界を見事に具現化して見せた。技術的には難点があるものの、ファンタジーとしての説得力のある映像を作り出した手腕は評価して良い。
音楽も、クラウス・ドルディンガーに加えての売れっ子ジョルジオ・モロダーの参加は、プラスに作用しているようだ。一例をあげるなら、ラッキー・ドラゴンのファルコンが翔び立つと同時に流れるBGMが『E.T.』のクライマックス・シーンを彷彿とさせる盛り上がりを見せてくれるなど、なかなか聴かせてくれるのが嬉しい。

e0033570_20381296.jpgそして監督のヴォルフガング・ペーターゼン。劇中劇の形式をとる本の中のアトレーユの物語と、その本を読んでいるバスチアンの対比。そのしっかりとした構成は観る者を飽きさせない。製作中から期待していただけに、その願いは報われた思いである。

――これが公開当時の感想である。

ところがこれから10年近く経ってから改めて観直してみたのだが、これが実につまらない。ストーリー構成はチグハグで物語世界に一向に入って行けず、ラストの展開もあまりに唐突。これはショックだった。記憶の中で美化しすぎていたのだろうか。
それとも自分がファンタジー世界で遊ぶだけの、ゆとりを失ってしまったのかも知れない。
次に観る時は、また違った想いを抱くのだろうか。

  × × × ×

以上、「しねま宝島」から転載。

改めて見てみると、絵は綺麗だけれどもお話は薄っぺらい。
読者(バスチアン)を引き付けるだけの為に艱難辛苦を味わう羽目になるアトレイユが気の毒。
最初に見た時は「なるほど」と感じた部分ではあるが、もう少しスムーズにバスチアンのいる現実世界と、ファンタージェンを繋げなかったものかな、という思いはある。小説と映像という媒体の違いは勿論あることは承知の上で、であるが。



# by odin2099 | 2019-01-16 20:45 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>第6弾。バラバラだったピースがようやく一つの形になった<フェイズ1>の締めくくり。

e0033570_20040525.jpg冒頭から畳みかけるような展開で、事件の勃発、アベンジャーズの各メンバーの紹介と招集、ロキの企み、アベンジャーズの分裂からの再結集へと殆ど無駄のない2時間半だ。
これまでの作品群を見ていない観客も、最低限の情報は与えられるのでそれなりに愉しむことは出来るだろうが、勿論全ての作品に目を通している人なりの特権は与えられている。

毎度のことながらアベンジャーズのメンバーは多種多少、多士済々。北欧神話の雷神ソー、ハイテク武装のアイアンマン、バイオテクノロジーの産物ハルク、強化人間のキャプテン・アメリカ、それにエキスパートのブラック・ウィドウとホークアイという具合に個々の戦力差には相当な開きがあるものの、それを感じさせない演出には感服する。
ドラマとして優れた作品は他にもあるだろうが、こと娯楽作品という観点で見た場合、<MCU>の最高傑作は今のところこの作品かもしれない。

強者集結ムードが漂い、「アベンジャーズ」シリーズの完結編という側面も(この時点では)持っていたが、今では<フェイズ2>以降の映画や「エージェント・オブ・シールド」をはじめとするTVシリーズ、「デアデビル」をはじめとするネット配信ドラマへと続くブリッジの役割をもはたしている。
あくまでも終止符ではなく、句読点だ。

なおこの作品もパラマウントのロゴマークで幕を開けるが、配給はディズニーへ移行。
DVD&Blu-rayソフトも初めてディズニーからの発売となった。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-01-16 20:02 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
サラ・パレツキーの<V・I・ウォーショースキー>シリーズの一篇を、キャスリーン・ターナーの主演で映画化。
監督はジェフ・カニュー。

e0033570_19411344.jpgある晩、酒場で有名な元ホッケー選手のブンブンと知り合った私立探偵のV.I.ウォシャウスキー(通称ヴィク)。だがその夜遅くに埠頭で起こった爆発事故でブンブンは死亡。現場にはブンブンの二人の兄ホートンとトランブル、そしてブンブンの元妻で今はトランブル夫人がいた。
ブンブンは何らかのトラブルに巻き込まれていたらしい。その娘キャットは母親や伯父たちを毛嫌いし、ヴィクに父親の死の真相を暴くように依頼する。

ヴィクとはつかず離れずの関係の新聞記者マーリーや、ヴィクの父親の友人で口うるさい警部補マロリーらを巻き込み乍ら、彼女が事件の真相に迫っていくというお話だが、最初は持て余し気味だったこまっしゃくれたキャットと次第に名コンビぶりを発揮していくバディ物としても愉しめる。

キャスリーン・ターナーが、セクシー美女というには些か薹が立ちすぎているように見える(といっても撮影時にはまだ30代半ばだったはず)が、かえって腕は立つものの、惚れっぽくて私生活にはだらしないくたびれた感じが適度に出ているようにも思う。
公開時以来に久々に見たが、肩肘張らずに愉しめる小品といったところだ。



# by odin2099 | 2019-01-15 19:45 |  映画感想<ワ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>第5弾で、時代は第二次世界大戦の最中。ワンパターンに陥らないように、マーベル・スタジオも色々と目先を変える工夫を凝らしている。
頭と終わりは現代で、最後にはお馴染みニック・フューリーが出てくるものの、それ以外はレトロフューチャーを感じさせる要素はあるもののアナログの世界で、これまでのスーパーヒーローが出てくる作品群に慣れていると新鮮に感じられる。

e0033570_20252899.jpgただそこは<マーベル・シネマティック・ユニバース>、スティーブ・ロジャースが受けた実験が「インクレディブル・ハルク」では”凍結された”と語られる「スーパーソルジャー計画」であったり、その実験に協力する科学者が若き日のトニーの父、ハワード・スタークだったり、レッドスカルが手に入れたのが「マイティ・ソー」にチラっと出てくるコズミックキューブだったり、としっかりと伏線は張っている。

なのでこの作品だけ見た場合に「?」だったり、あるいは気にも留めずにさらっと流してしまった要素が、実は他の作品で既に出ていたり、今後の作品の大きな鍵となったり、というのがあるので侮れない。
<MCU>を見続けるということは、複雑なパズルを解くようなものなのだ。

これまでとは目先の変わったキャプテンの冒険譚は愉しめるが、ポストクレジットシーンがそのまま次回作「アベンジャーズ」の予告。
ということでこれまでの4作品とは違い、作品全体が巨大な前フリ、予告編に思えてしまうのがこの作品の独自性を損なっているようでやや残念。といっても「いよいよ始まる!」という高揚感は十二分に味わえるのだが。

キャプテン・アメリカといえば楯だが、そういえばスティーブは、超人兵士になる前の喧嘩の際にはゴミ箱の蓋を持ったり、なった直後にヒドラのスパイを追跡中には外れた車のドアを使ったりと、元々楯にシンパシーを感じていたのだろうか。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-01-15 19:38 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19263659.jpg続編シリーズで初めてタイトルにナンバリングがされない「ロッキー」シリーズの完結編。
もう一つ違うのは、これまでの続編と違って前作のラストに直結しておらず、時間経過が置かれていること。なのでオープニングも、前作のクライマックスであるファイトシーンでは始まらない。
もっとも前作でロッキーはボクサーを引退し、最後もリング上ではなくストリートファイトだったので、これを冒頭に持って来られても盛り上がらないとは思うが。

ロッキーが現役復帰するというストーリーを聞いた時はジョークかと思ったものだが、作品はその予想を覆す出来栄え。
現役復帰を決意する過程が弱いとは思うものの、妻亡き後、疎遠になっている息子との和解を絡め、そして街の人々に支えられてリングに上がるロッキーには素直に快哉を叫びたい。
そしてこれは”大人のおとぎ話”なんだと割り切って、判定に敗れたとはいえ最終ラウンドまで現役チャンピオンと戦い抜いたロッキーの姿に、叶わぬまでもせめてもの”己の見果てぬ夢”を投影したいと思うのだ。

これにてロッキー自身の物語には綺麗に終止符が打たれたが、この世界はまだまだ英雄を必要としているようだ。今度こそ蛇足だと思われたスピンオフ世界に蘇ったロッキーは、また見事な存在感を見せてくれているのだが、それはまた別の話――。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-01-15 19:28 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19173627.jpg出版社に転職した主人公は、清楚な人妻である先輩・香奈に一目で惹かれる。
再三彼女にアプローチをかけるが全く相手にされなかったのだが、ある日突然「今夜、セックスしましょう」という彼女からのメールが届く。
そこで奇妙な体験をした主人公は、やがて招かれた彼女の家で秘められた生活の一端を目にすることになり…。

サタミシュウの「SM青春小説」シリーズの第一作となる同名小説を映画化したもので、角川映画の所謂<R18+のセクシー路線シリーズ>の一本。
これが初主演となる壇蜜が、フルヌードでベッドシーンや剃毛シーン、緊縛シーンなどに挑戦。一人芝居の場面も多く、彼女にはハードルの高い演技が求められたと思うが卒なくこなしている。
また彼女のアンニュイな雰囲気、何気ない仕草、佇まいが作品に品を与えているようだ。

主人公を演じた真山明大の微妙なチャラさ、”先生”と呼ばれる謎めいた存在の板尾創路の胡散臭さ、主人公の恋人役の西条美咲のキュートさも光るが、所詮誰かに感情移入したり共感出来る物語ではない。
しかも壇蜜が熱演しているが故に、無粋なボカシが入ったり、局部が黒く塗りつぶされたりするのも興を殺ぐ。ノーカット版だったならばもう少し評価は変わったかもしれない。



# by odin2099 | 2019-01-15 19:24 |  映画感想<ワ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の4作品目。
「アイアンマン2」はコールソンがムジョルニアを発見するシーンで終っているが、そのシーンはこの作品の中盤で再現され、ソーがオーディンによってミッドガルド(地球)へと追放されたのが「アイアンマン2」のクライマックスと同時期だったことがわかる。この辺りから<MCU>は複雑なパズルの様相を呈してくる。

この作品の舞台はアスガルドやヨトゥンヘイムといった異世界が中心になっているので、それだけでこれまでの作品群とは違いが瞭然。元ネタはもちろん北欧神話だが、それをストレートに投影しているのではない、新解釈の”世界樹”に支えられた世界を描いている。
ただ”神々”が登場する一方で、ソーたちの地球での行動範囲は限定的なのでそれほど大掛りな作品という印象は受けない。このことが「アイアンマン」や「インクレディブル・ハルク」と地続きの世界だということを再認識させてくれている。

e0033570_20131687.jpgそしてエージェント・コールソンがユニバースとしての橋渡しをしてくれているが、他にもシットウェルというエージェントが登場するなどシールドの存在感が大きくなってきている。
デストロイヤーを初めて見た時の「スタークのマシーンか?」「トニーからは何も聞いていない」というやり取りも、画面には出てこなくてもこの作品世界の中に間違いなくトニー・スタークがいることを思い出せてくれる。

そういえばセルヴィグの台詞に「知り合いのガンマ線研究者が、シールドと接触してから行方不明」というのがあり、これは明らかにブルース・バナーのことを指していると思っていたのだが、考えてみるとバナーは軍に追われて姿を消したのであって、少なくても表立ってシールドとは接触していない筈だし、その後の作品でバナーとセルヴィグが親しそうに言葉を交わすシーンもない。これは別人と見るべきか。

物語の最後にはニック・フューリーが現れてセルヴィグに四次元キューブの研究を委ね、ロキに操られたセルヴィグがそれを承諾するというシーンがあるが、これが次回作への伏線となる。
また作品中に登場した最初の”インフニティ・ストーン”でもある。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-01-10 19:54 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
「宇宙空母ギャラクティカ」に続くシリーズ第2弾。
前作はTVシリーズのパイロット版を劇場用に手直ししたものだったが、今回はシリーズ中の3つのエピソードを再編集。といっても前作に直結してはいないため、これだけ見てもチンプンカンプン。

e0033570_19310446.jpgサイロン軍の追跡を躱し、生き残った人類を乗せた民間船を率いて同胞の住む星・地球を目指すギャラクティカだったが、その燃料は乏しくなっていた。そんな時、ギャラクティカ同様にサイロンの魔手を逃れた空母ペガサスとの邂逅を果たす。自分たち以外にも生き残りがいたことを喜び合う両乗組員たち。

ペガサスを指揮する歴戦の勇者ケイン艦長は、サイロンの基地のある惑星を攻撃し燃料を奪うことを進言するが、民間人を含めたキャラバンを率いる身であるギャラクティカのアダマ司令官はこれを却下し、両艦の乗組員たちの間に緊張が走る。

立場の違いから意見が割れてしまったアダマとケイン。しかも独断専行気味のケインをアダマは持てあますが、結果的には共同作戦が成功し燃料の補給に成功。脱出の際に囮となったペガサスはそのまま行方をくらます、というのがストーリー。

ただ終盤ではペガサスの去就については全く触れられず、瀕死の重傷を負ったアダマが生死の境を彷徨う一方で、サイロンの攻撃を受け大破したギャラクティカを何とかして修理し包囲網から脱出させようというお話がメインとなる。そしてラストに唐突に「ケインはどうなった?」「どこかへ消えました」という会話が挟み込まれて終わり。これはペガサスの登場する前後編とは別のエピソードを組み込んだことによる弊害だろうか。

初めから長編作品として作られていた前作に対し、こちらは無理矢理長編化したものだけに映画の出来は推して知るべし。
ちなみに元になったドラマではペガサスが飛び去ったのか、それともサイロンの攻撃で沈んだのかは明確にされずに終わってるとのことである。



# by odin2099 | 2019-01-09 19:36 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の第3作で、前作「アイアンマン」同様にパラマウント・ピクチャーズとマーベル・スタジオのプレゼンツ。DVDとBlu-rayは配給がパラマウントになった関係で前作のソニーではなくパラマウントからリリースされていたが、現在はディズニーから再リリースされている。

e0033570_08223233.jpg物語は前作ラストの記者会見の模様をアントンとイワンのヴァンコ父子が見ているところから始まるが、アバンタイトル後はその6カ月後へと飛ぶ。
メインキャストはジェームズ・”ローディ”・ローズ役が、契約上のトラブルからテレンス・ハワードからドン・チードルへ交替した以外は続投。この二人は以前から友人同士だったそうだが、それが縁で代役に決まった訳ではないだろうが、もう少し似たタイプの役者はいなかったものか。続けて見ていると違和感しかない。

トニーはパラジウムの毒素に身体を蝕まれ余命幾許もなく自暴自棄に陥っているが、その解決策というのが父ハワードの残したヒントと遺品から発見(再発見)した新元素、というのが何度見てもよくわからない。
ハワードは何故スターク・エキスポのジオラマに新元素を隠したのか、そしてそれが何故都合良くトニーの身体を救うことになったのか。

まさか将来トニーがパラジウムで死にかけるなどという事態を想定していたとも思えないが、アーク・リアクターの改良を常に考え続け、自らは成し遂げられなかった夢をトニーに託し、それが結果的にパラジウムを使うことのない新たなアーク・リアクターを誕生させ、パラジウムの影響を受けなくなったからトニーは治癒した、ということなのだろうか。

相変わらずトニーは自ら工具を作り、実験を繰り返してアイアンマン・スーツを改良したが、今回のヴィラン、イワン・ヴァンコことウィップラッシュは、アイアンマン以上にDIY心を刺激してくれる。
ただロバート・ダウニーJr.以上に手先が器用には見えないミッキー・ロークなので、その出来栄えは些か心配…。

前作でトニーをアベンジャーズに勧誘しておきながら、本作では加入に難色を示すフューリー。妥協案としてコンサルタントとして雇用し、その最初(?)の仕事が「インクレディブル・ハルク」ラストでのロス将軍への接触だったということらしいが、トニーの顔、違い過ぎるんだよなあ。

また「ハルク」にはちょっとしたヌードシーンやラブシーンがあり、今回もブラック・ウィドウの着替えシーンなどのお楽しみがあったが、これを境に<MCU>にはお色気シーンがなくなってしまうのはちょっと寂しい。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-01-09 19:27 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20345524.jpg世界最高峰のバレエ団の一つであるボリショイ・バレエ団に密着したよくあるドキュメンタリーかと思いきや、然にあらず。
2013年に起った、元スターダンサーで今は芸術監督を務めるセルゲイ・フィーリンが、何者かに顔面に硫酸を浴びせられたという衝撃の事件を取り上げています。

やがてソリストのパーヴェル・ドミトリチェンコが逮捕されます。
セルゲイとパーヴェルはキャスティングを巡って対立していたとのことですが、パーヴェルは無実だと証言する劇団員もいるなどバレエ団は真っ二つに割れます。
外からは華やかに見えるボリショイ・バレエ団も、その内部では以前から対立が起っており、その延長線上に今回の事件もあったとの見方が語られます。

クレムリンが介入し、ウラジーミル・ウーリンが新たな総裁として送り込まれ、程なく片目を失明したセルゲイも芸術監督として復帰しますが、このウラジーミルとセルゲイもかつて反目し合った仲。
さてバレエ団はどうなるのか?というのは気になるところですが、映画はそこで終ります。

エンドロールではその後、セルゲイがウラジーミルによって芸術監督を解任されたことが明かされますが、映画としては表面的にスキャンダルをなぞっただけでその本質には踏み込まず(踏み込めず?)、通り一遍の興味を満たすだけで終わってしまっているのが残念です。



# by odin2099 | 2019-01-08 20:37 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
ランボー」、「ランボー/怒りの脱出」に続くシリーズ第3弾。

ベトナム帰還兵の悲哀を描いた前2作と異なり、今回のランボーはソ連のアフガン支配を打破するべく戦場に赴く。
といってもランボーは勿論自ら進んで15万人のソ連軍を相手にしにいくのではない。そこはソ連軍に拉致されたトラウトマン大佐を救出するため、というエクスキューズが用意されている。

e0033570_20243882.jpgスタローンは演技派ではないだろうが、同じアクションヒーローに分類されるロッキーとランボーとでは、きっちりとキャラクターを演じ分けている。
どちらも圧倒的な強さを持っているのではなく、耐えに耐えて逆転というパターンは踏襲。これはキャラクターに人間味を持たせるためのテクニックの一つだろう。

ロッキーはKO寸前(あるいはKOされた後の再戦)、ランボーは拷問や虐待に耐えての反撃がお約束だが今回のランボーは拷問されるシーンがなく、代わりに痛めつけられるのはトラウトマン。その後の二人の脱出行では、流石にランボーを鍛えた男だけのことはある、という活躍を見せてくれるので、後半は”ワンマンアーミー”の代名詞ランボーには珍しくバディ物の雰囲気が漂う。

そのクライマックスは荒唐無稽を通り越してもはやファンタジー。悪いソ連をぶっ潰せ!強いアメリカ万歳!と叫び、拳を握りしめ画面を凝視するのみ。
ただ公開のタイミングが悪く、現実世界では映画の公開直前にソ連軍が撤退。
そしてソ連崩壊、タリバーンの台頭へと繋がっていく。
もしもう少し早く公開されていたらシリーズ最高成績も望めたかも。



# by odin2099 | 2019-01-08 20:29 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の2作目で、こちらはユニバーサル・ピクチャーズとマーベル・スタジオのプレゼンツ。
ハルクに関しては今もユニバーサルに権利があるようなので、この作品の続編を含めハルク単独の作品を作るにはハードルが高いらしい。

日本ではこちらの作品が「アイアンマン」より先に同じソニー・ピクチャーズの配給で公開され、ソフトもソニーから出ている。<MCU>のBOXセットが発売出来ないのは、日本では「アイアンマン」共々ソニーが権利を持っているというのが理由。

e0033570_19441700.jpgさて「アイアンマン」が成功したから<マーベル・シネマティック・ユニバース>は「アベンジャーズ」まで辿り着いたのは間違いないところだが、「アイアンマン」に続けて2カ月遅れでこの作品を封切ったのだからある程度勝算はあったはず。
兵器のアップショットでは”スターク・インダストリーズ”という社名をデカデカと映し、オープニングのタイトルバックでチラっと映る書類にニック・フューリーの名前があったり、軍がシールドのデータを活用していたりと「アイアンマン」とのリンクを諸々匂わせ、トドメはラストシーンでのトニー・スタークのカメオ出演。

「アイアンマン」のラストではフューリーがトニーにアベンジャーズのことを持ちかけるが、本作ではトニーがロス将軍に対して似たような役回りを担っている。お話は直接繋がってはいないものの「アイアンマン」と「インクレディブル・ハルク」は同一世界で、更にもっと大きなプロジェクトが待っていることを観客に強く印象付けることに成功した。さり気なく出てくる”スーパー・ソルジャー計画”などという名前も、後々の作品で大きく扱われることになるとはこの段階では予想出来なかったことだ。

片や「科学」、片や「化学」と作品の雰囲気はかなり異なるこの二作品だが、アボミネーションと戦うハルク、アイアンモンガーと戦うアイアンマンというクライマックスの構図は良く似ている。どちらも同じテクノロジーで生み出された兄弟というか分身との対決を余儀なくされているからだ。これは意図したものなのだろうか。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-01-08 20:22 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
「ロッキー」シリーズ2回目の完結編。
前作同様に今はサブタイトルは省かれるケースが多い。

ロッキーは最初から視力に致命的な弱点を抱えているという設定があったものの、前作ではそのことに全く触れられずに米ソ戦を戦う完全無欠のスーパーヒーローとしてスクリーンに君臨していた。
本作でのロッキーは前作での対ドラゴ戦でパンチドランカーの症状が出始めているということで、再度の引退を決意、結果そのまま一度もリングに上がることがない、という異色作。

e0033570_21152345.jpgそのロッキーの前に若く才能のあるボクサー、トミー・ガンが現れ、ロッキーは自分の夢を託し二人三脚で再び脚光を浴びるが、一方で息子との関係が悪化してしまう。
また勝利を重ねることで謙虚さや従順さを失ったトミーはロッキーの元を去り、そのことでロッキーは改めて息子と向き合うという、二重の「父と息子の物語」となっている。

このトミーの豹変ぶりが実にわかりやすいのだが、クライマックスでロッキーとの師弟対決を期待した観客に肩透かしを食らわせ、ストリートファイトで決着をつけたのは反則だろう。しかしリングに上がらせなかったのは評価したい。といっても次回作でロッキーは再びリングに上がってしまうのだが。

トミー・ガンを演じたトミー・モリソン自身は役柄をなぞる様な境遇の新進気鋭のプロボクサーだったが、その後はHIV検査で陽性反応を示し、更に武器の密輸や薬物等で転落人生を送った挙句に若くして亡くなっている。ストリートファイトに敗れたトミー・ガンの方はどうなったのだろうか。そのまま引退を余儀なくされたのか、それともヒールとしてそこそこの戦績を収めたのか。そちらも二人のトミーが重なって見える。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-01-07 21:16 |  映画感想<ラ行> | Trackback(1) | Comments(0)
現在放送中の「仮面ライダージオウ」と前番組「仮面ライダービルド」のコラボ作品で、テレビシリーズ「ビルド」の後日譚。「平成仮面ライダー20作記念」の冠が付く。

流石に「ビルド」も「ジオウ」も一度も見たことがないとキツい(映画はみんな見てるけど)。
なんとなく「ビルド」がどういう終わり方だったのか、「ジオウ」がどういうシチュエーションのドラマなのかは齧っていたが、早速出てきた二人のライダー、グリスとローグが何者か全くわからずにキョトンとしてしまった。これまでの「ビルド」の映画に出てたっけ?

e0033570_21075581.jpg今回のヴィランの目的は<平成仮面ライダー>の歴史を抹殺することで、自分自身がそれにとって代わろうという野望を抱いているようだが、キーパーソン(特異点)として「仮面ライダー」は架空の存在だということを知っている少年が出てきて一種のメタフィクションとしてお話が展開していくので、途中で色々と混乱する。

例え絵空事であろうとも、その存在を記憶している者がいる限りそれは存在する、というようなことを言いたいようだが、平成ライダーの歴史を消すことと、仮面ライダーが虚構の存在だということの必然性が上手く噛み合っていない。結局はピンチに陥ったジオウやビルドの前に、都合よく歴代ライダーが現れて助けてくれるからコイツらどこから出てくるの?となってしまう。

そうはいっても平成ライダーの劇場版としては二番目、お正月のライダー映画としては過去最高の出足だそうだし、「ぴあ」の初日・二日目の満足度調査でも高得点らしいので作品としては大成功なのだろう。
特に公開まで伏せていた佐藤健のサプライズ出演も、観客動員に大きく貢献している模様(劇場で販売されているパンフレットにも出演に関する記載がないくらい徹底している)。

レジェンドライダー枠では他に賀集利樹(アギト)、須賀貴匡(龍騎)、井上正大(ディケイド)、西銘駿(ゴースト)が声の出演をしているが、台詞らしい台詞は殆どなし。フォーゼやドライブはライブラリー音声の流用だろうが、むしろ決め台詞(「宇宙キターッ!」「ひとっ走り付き合えよ」)がある分そちらの方がより本物らしく感じられるのは皮肉なものだ。

改元があるということで「平成ジェネレーションズ」も前作は「FINAL」、本作は「FOREVER」と謳っているが、早くも来年のお正月映画は「ネクストジェネレーションズ(仮)」ということで準備中。今回の好成績もあるし、結局は大きな冒険もせず安定した路線のまま行くのでは? そろそろ仮面ライダーも小休止が必要な時期かとは思うが。

実は今回製作サイドはもう一人サプライズゲストを用意していたんだそうで。ストーリー上でダブル推しなのはその名残なのかな。
本人も出演には前向きだったらしいけど如何せんスケジュールが…ということで出演が叶わなかったのは菅田将暉。次回作には帰ってくる?…って桐山漣はOKだったのかな。




# by odin2099 | 2019-01-07 21:09 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
もう何度 見てる・記事にしてる んだよう、と呆れられそうですが、今年は<マーベル・シネマティック・ユニバース>の一つの締めくくりの年。
しかも今が最新作の公開前に第一作から順番に全部を見る最後のチャンス!
ということで、正月早々<MCU>のお浚いを敢行します。
2008年、全てはこの作品から始まりました。

e0033570_19201829.jpgこの作品はパラマウント・ピクチャーズとマーベル・スタジオのプレゼンツ。ただ日本ではソニー・ピクチャーズの配給でDVD&Blu-rayもソニーからの発売となり、マーベル・スタジオがウォルト・ディズニー傘下になった今でも権利関係はそのままのようで、<MCU>のBlu-rayのBOXセットも日本では販売出来ないらしいです。

しかし流石に10年前の作品ですねえ。ロバート・ダウニーJr.の顔が全然違います。他の作品に比べて髪が長いということもありますけど、若いというか甘い雰囲気があります。今のロバートはこの頃に比べて精悍さを増したようで、歴戦の勇者として成長したトニー・スタークには相応しいように思えます。

そしてこの初期のアイアンマン・スーツは、何とも言えないDIY感が良いですねえ。
今のハイテク、ナノテクのスーツもそれはそれでパワーアップの表現として、またスーパーヒーロー感が強調されていて(宇宙刑事やらスーパー戦隊やら日本のヒーローが一瞬にして変身する姿を彷彿とさせます)良いと思うのですが、この手作り感、ハンドメイド感も捨てがたいものがあります。
まあトニーは素人じゃないですが、ガラクタ集めれば自分でも作れそう?と一瞬錯覚してしまいそうな温かみは感じられます。

ヴィランとしては、トニーの良き協力者に見えたオバディア・ステインが実は黒幕という意外性で押し通してますが(原作コミックのファンには意外でもなんでもないんでしょうかれど)、その目的がスターク・インダストリーズを私しすることにあったというのはあまりに小さいのですが、この時点では現実的な落としどころだったのでしょう。今はもっと大きなスケール感に満ちた世界になっていますけれどね、<MCU>は。

ちなみにエンドロール後に唐突に現れアベンジャーズについて語るニック・フューリーは、今後の作品群へ向けての製作サイドの決意表明とも受け取れますが、まだこの頃はファンサービス的なお遊びシーンの域を出ていなかったとも言われています。しかし同時期に並行して「インクレディブル・ハルク」の製作が進んでいたのですから、ただのファンサービスではなかった、確信犯だったと思うのですが如何でしょう。

<過去記事>



# by odin2099 | 2019-01-07 21:03 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
2018年に見た映画はのべ本数で430本!
これは自己新記録(従来は365本)。

といっても「のべ」だし、「これ映画かよ」とお叱りを被りそうなものも多々ありますが、まあ自分が「映画見た!」と思えば”映画”ってことで。

でもその内で劇場で見てるのは60数本。
なのでベストだワーストだと宣うのも烏滸がましいのですが、とりあえず去年映画館で愉しめた作品を10本選んでみました。

先にTwitterでも呟いてますけど、こんな感じです。
自分が見た順に上げてみました。

◎マジンガーZ/INFINIY
◎咲/Saki 阿知賀編 episode of saideーA
◎パディントン2
◎リメンバー・ミー
◎ドラえもん/のび太の宝島
◎アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
◎あさがおと加瀬さん。
◎インクレディブル・ファミリー
◎ジョニー・イングリッシュ/アナログの逆襲
◎シュガー・ラッシュ/オンライン
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なーんかアニメばっかだな…

ちなみに次点は
 ◎ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
 ◎マンマ・ミーア!/ヒア・ウィー・ゴー
あたりかな。

もし自分と全く同じベスト10の人がいたとしたら…?!
――あんまりお近づきにはなりたくないかも(^^;








# by odin2099 | 2019-01-03 16:29 | 映画雑記 | Trackback(4) | Comments(6)
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旧年中はお世話になりました。

新年も宜しくお願い致します。

# by odin2099 | 2019-01-01 00:00 | 雑感 | Trackback | Comments(4)
「ホビットの冒険」の第二部。

e0033570_21315496.jpgブリー村の踊る仔馬亭が出てきたり、レゴラスが登場したりと「ロード・オブ・ザ・リング」とのリンクもしっかりと張られている。
なかでもレゴラスとグローインとの出会いは面白い。グローインが持ってた息子の肖像画を見て一言「醜い」というレゴラスだが、そのグローインの息子というのが後にレゴラスと深い友情で結ばれるギムリなのだ。
瀕死のキーリを救う薬草がアセラス(王の葉)、というのも細かいリンクになるのかな。

それにしても一本のドラマとして見た場合の面白さ、奥深さは感じるものの、こと「ホビットの冒険」の映画化と考えると些か小難しすぎる嫌いがある。
「指輪物語」を読んだことがなく「ロード・オブ・ザ・リング」を見たこともなく、ただ「ホビットの冒険」だけを読んだことがあるという人がこの作品を見た場合、はたしてこれは自分の知ってる世界だろうかと悩むのではなかろうか、そんな余計な心配をしたくなるほどだ。

ストーリーは確かに原作小説に沿ったものなのだが、付け加えられた要素は膨大。
サウロンの復活を含めガンダルフの単独行の目的や、早くも指輪の魔力の虜になっているビルボ等々、「ホビット」三部作の一篇ではなく、「中つ国」サーガ六部作の一篇としての色が濃い

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-31 21:40 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
私事ですが、40年前の大晦日にこの映画、見に行ってます。
SF風味なのに若干の違和感を覚え、中盤でのルパンファミリーの仲違いのあたりで多少だれたりもしましたが、総じて面白かったなという印象でした。
色々と物議を醸したらしい「ルパン音頭」も、自分は結構気に入ってます。

e0033570_16324201.jpgキャラクターデザインが放送中だったTVシリーズとは全然違いますけれど、これはこれで味があって良いと思いますし、TV以上に弾けてる不二子ちゃんはお気に入り。
「カリ城」の不二子はちっとも不二子らしくないですが、この作品では”小悪魔”通り越して”悪女”、正にファムファタールという感じで、ルパンならずとも引き込まれそう。何度か不二子ちゃんがヌードを披露してくれる場面が用意されていますが、今は制約もあってここまでやれないかなあ。

山田康雄、増山江威子、小林清志、井上真樹夫、納谷悟朗と全盛期のキャスト陣は実に生き生きとしており、やはりルパンはこうじゃなければなあと改めて感じさせてくれます。
ゲストで本職でない人も出てきますが、経験者の西村晃は全く問題ないですし、三波春夫は流石の貫録を見せてくれます。まあ問題ありなのは赤塚不二夫と梶原一騎の二人ですが、それぞれ米国大統領とソ連書記長という役どころで、その素人っぽさが逆にリアルに感じられる…ということないですね、やっぱり。

ところで五ェ門の決め台詞「またつまらぬ物を斬ってしまった」は、この作品が初登場なんだそうで。
へー、知りませんでした。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-31 16:36 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(2)
歌舞伎町の新名所、ゴジラヘッド。
そこには下のシネコンで近日上映の話題作の垂れ幕が掲げられ、あたかもゴジラが戦ってるみたいで…
という記事を去年は2回UPしましたが(こちらコチラ)、
2018年はどうなっていたか、ざっと振り返ります。
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年末年始は「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」だったのですが、年明け最初はヒュー・ジャックマン。
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マーベルのヒーローが続きます。
アベンジャーズならゴジラに勝てるか?!
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アニメ版「ゴジラ」の第2弾です。
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「スター・ウォーズ」に「ミッション:インポッシブル」とシリーズ物が続きますね。
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「アントマン」は分が悪そうですが、プレデターなら勝てるかも?
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そして再びアニメ版「ゴジラ」。
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「くるみ割り人形」はちと意外。
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そしてラストは「アリータ」。公開はまだまだ先ですから大抜擢ですね。

さて、2019年はどんな作品が飾るのでしょうか?

# by odin2099 | 2018-12-31 13:42 | 雑感 | Trackback | Comments(0)
<ジェームズ・ボンド>シリーズの第3弾、シリーズのフォーマットはこれで決まり。

e0033570_21562727.jpg本作の悪役ゴールドフィンガーは早々に登場し、しかも最初はボンドにおちょくられるなど”強敵”とは程遠い軽さが気になるのですが、片腕である不気味な殺し屋オッドジョブが出てくると画面が締まり、段々とゴールドフィンガー自身の怖さも増してきます。
ただ今回はバックにスペクターはいないようなので、得体のしれない強大な敵という雰囲気には最後までならなかったですね。
小細工を弄し、最後も「策士策に溺れる」という感じなのも彼らしいと言えるでしょうか。

ボンドガールとしてはまずジルとティリーのマスターソン姉妹が出てきますが、何れもあっけない最後。その前のアバン部分にもダンサーの女性が出てきますが、ボンドとちょっと良いムードになっただけで退場してしまいます。
真のヒロインは中盤から登場するプッシー・ガロワですが、彼女は男嫌い(かといって同性愛者だという描写もありませんが)。その彼女がボンドの”男の魅力”に屈してゴールドフィンガーを裏切り、そして事件を解決へ、という流れは以前も書きましたけど納得いきませんねえ。

ところで今回のボンドは何度かかなり危機的な状況に追い込まれますが、その都度CIAのフェリックス・ライターには「いつものように酒か女遊びだ」ぐらいにしか取り合ってもらえないという、ヘンなハラハラドキドキのシークエンスが何度かあるのだけれども、信用ないんですねえ。
途中で消息絶っても、Mでさえ本気で心配していませんし。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-30 21:59 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
<東宝チャンピオンまつり>で上映された「帰ってきたウルトラマン」の劇場版で、第5話「二大怪獣 東京を襲撃」と第6話「決戦!怪獣対MAT」の前後編を再編集したもの。

e0033570_18422187.jpgMATといえば素人あがりの郷とエリートの岸田隊員との対立がよくネタにされるが、この前後編も終始この二人が対立しっぱなしで、それが悪い方へ悪い方へ転がっていく。
今回に関しては岸田の行動は専門家らしくないし、威張り散らしてる嫌味な先輩にしか見えない。
対して郷に優しいとされる南隊員も今回は特に郷を庇うこともなく、代わりに郷の味方となるのは上野。といってもあくまで組織内の立場は崩さないが。

そしてその対立を上手く収められなかったのは加藤隊長の判断力にも問題があるし(岸田を依怙贔屓してるようにも見えてしまう)、それに輪をかけてるのが傲岸不遜で融通が利かない岸田長官と、その腰巾着の佐川参謀。ウルトラ警備隊だったらこんなことはなかったのに…。

自己中で勝手な行動をとることも多い郷だが、今回に関しては非はなく、なのに謹慎処分にはなるわ、恋人は瀕死の重傷を負うわと不幸のどん底へ。そんな精神状態でもよくウルトラマンは勝てたものだ。

最後も無理矢理のハッピーエンドで、最後まで反省の色のない岸田の卑怯者っぷりだけが強調されてしまう後味の悪いものに。このあたりのムードは次作「ウルトラマンA」にも踏襲される部分だが、スタッフは主人公を際立たせるためのテクニックだと捉えていたのだろうか。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-30 19:00 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
新作「クリード/炎の宿敵」は勿論「クリード/チャンプを継ぐ男」の続編だが、同時にこの作品の続編といっても良いだろう。

e0033570_18423944.jpg前作ではミッキー、本作ではアポロと、ロッキーの身近な人たちが次々と鬼籍へ。
アポロを葬り去ったドラコへの復讐と米ソの代理戦争という、色々とキナ臭い面を前面に押し出したシリーズの4作目で、エモーショナルな部分は少なく、ひたすらクライマックスの激突へ向けて盛り上げるだけという作風は従来のシリーズとは一線を画す。

作品は大ヒットしたし、スタローンのルックス的にもこの時がピークだったとは思うものの、今まで「ロッキー」シリーズを支えてきた、というより評価してきたファンの何割かは確実に減っただろうなと思う。
最後の東西冷戦終結へ向けての取って付けたような融和ムードも、あざとすぎるせいかメッセージが素直に伝わってこない。言ってることは素晴らしいんだけれどね。

1作目からロッキーに匹敵する存在感を持っていたアポロは、今回でお役御免。
そういや演じたカール・ウェザースって、実はスライよりも二つも年下だったんだなあ。
その役者としてのキャリアも、ほぼ「ロッキー」からスタートしたといっても良いくらいなんだけど、あの太々しいばかりの貫録は大したものだ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-30 18:52 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
何度も繰り返して見てしまう昭和期「仮面ライダー」映画の傑作。
テレビシリーズと並行しての撮影はキャストへの負担が大きいが、テレビの1エピソードよりも長い尺の中でメインキャストは総出演。しかも顔見せに終わることなくきちんと主要キャストとしての役割を果たしているのだから立派だ。
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歴代の8人ライダーがゲストで出てくることもセールスポイントではあるが、そちらをメインにした前作「8人ライダーVS銀河王」がかえってそれを持て余していたのに対し、こちらは出番をピンポイントで抑えることで逆に印象を強めている。
やはりイベントありきではなく、ストーリーありきで発想するべきなのだろう。
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主人公である仮面ライダースーパー1を十二分に立て、ゲストヴィランである地獄谷5人衆も他の怪人に比べると別格の存在感を見せ、<東映まんがまつり>上映のキャラクター物としては満点に近いのではないか。

何度でも見たくなる一篇だ。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-30 07:58 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
リターンマッチの結果アポロを倒し、世界チャンピオンの座に就いたロッキー。
その後も防衛戦を勝ち抜き、遂に引退を決意。
しかしそこに新進気鋭のボクサー、クラバーが現れ、ロッキーに挑戦状を叩きつける。
その挑発に乗り引退試合を兼ね挑戦を受けるものの、ハングリー精神を失ったロッキーに勝ち目はなく、またずっと彼を見守ってきたトレーナーのミッキーも帰らぬ人となる。
そんなロッキーに救いの手を差し伸べてきたのは、かつての宿敵アポロだった…!

e0033570_20465870.jpg正に「強敵」と書いて「とも」と読む、という少年漫画の王道を行くような展開で物語の中心人物の座を維持し続けるアポロ・クリード。
6本作られた「ロッキー」シリーズの後を受け、今はアポロの息子を主人公にした「クリード」シリーズが2本作られ、更なる続編を望む声もあることを考えれば、アポロは今なおキーパーソンであり続けているのかも知れない。

前2作でロッキーとアポロは2試合とも最終ラウンドまで戦ったが、この作品でのロッキーとクラバーは初戦は2ラウンドでクラバーのKO勝ちで、再戦では3ラウンドで今度はロッキーのKO勝ち。一本の作品でチャリティーマッチを含めて様々な相手とのファイトシーンが描かれるのも、同じ相手と二回戦うのも初めてのこと。手を変え品を変え、色々と工夫を凝らしている点も評価したい。
そして三部作の完結編としてきちんとオチがついていることも高印象。前回も書いたが、ここで終っていれば”伝説”になったろうと思う。だが個人的にはこれ以降のシリーズ後半も好きだし、続く「クリード」も好きなので今となっては結果オーライだろう。

しかしミッキーの心臓発作は些か唐突なのと、ロッキーの失明の危機が有耶無耶にされてるのが少々残念。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-29 20:50 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
東京地方じゃゴールデンウィークに公開された映画ですが(地方では前倒しで春休みに「実相寺ウルトラマン」と併映)、その後で年末にアンコール上映されたり冬休み時期にテレビ放送されたりで、なんとなく”冬の映画”という印象がありますね。
年末年始に何も考えずにボーっと見る分には良い映画だと思いますが、如何せんBlu-rayどころかDVDも出てないし、ビデオソフトやLDはとっくに廃盤ときてますから、気安く見られる状況じゃないのが残念です。早いとこ「ウルトラセブン」12話共々解禁して欲しいものですが。

e0033570_18095320.jpg平成の世の中になって今は「ウルトラマン」の新作映画もバンバン作られるようになりましたが、昭和期は再編集作品を除けばこれが唯一の劇場作品。昔は斯様に劇場公開のハードルが高かったものです。その点は良い時代になりましたなあ。

で、勇んでこの作品も劇場に見に行ったものですが、新作映画といいつつ「帰ってきたウルトラマン」やら「ミラーマン」やら「ウルトラマンA」「ウルトラマンタロウ」からのシーンの流用や合成素材の使いまわしなど手を抜く部分はしっかりと手を抜いております。
そもそもタイでの公開が前提で、日本で公開される見込みは立ってなかったのですから、色々なフッテージを流用したところでどうせバレない、というのもあったのでしょうかねえ。

そして作品内容も、ウルトラの母やウルトラ6兄弟が出てくるとはいえ、従来のウルトラシリーズの世界観とは大きく異なります。まあ強いて言えば「タロウ」には近い大らかさが感じられますが、それでも日本とタイの価値観、宗教観の違いは大きいですね。
それもこれもひっくるめてのこの作品独自の魅力とも言えますが。

それにしてもこの作品の素人くさい翻訳はなんなんでしょう?
「ウルトラ6人兄弟」はまだしも、「ウルトラマン兄弟」?
そしてちょっとエッチなシチュエーションに台詞回し。対象年齢は幾つなのやら…?

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-29 18:15 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
新作公開にあわせてのおさらいシリーズ!
――最近そんな記事ばっかりだなあ。来年も年明け早々そうなる予定だし…。

大ヒットした「ロッキー」の続編。

e0033570_22012784.jpg破れたとはいえチャンピオンのアポロ相手に善戦したロッキーは、文字通り一夜明けたら有名人。
彼を金づるだと見る人は寄ってくるし、不器用なロッキーは誘惑にも弱い。
決して裕福とは言えない暮らしをしてきたロッキーが、持ち付けない大金を持ったらどうなるか。
その転落も早い。スタローン自身も前作のヒットで一躍スターダムをのし上がったが、ロッキーの生活ぶりは自虐ネタも含まれているのかも。

判定勝ちしたものの、実は負けていたんじゃないかと言われるアポロもチャンピオンのプライドが許さない。
多くを失い結局は元の立場に戻らざるを得なかったロッキーと、今度こそ圧勝して自分の価値を高めることしか頭にないアポロ。
その再戦への道のりは良く描けていると思う。

今度はロッキーが勝つであろうことは予想出来ても、再び最終ラウンドまでもつれあい、最後は両者ともにダウン。辛うじてロッキーのみが立ち上がるという試合運び、構成も納得いくもので、前作で終っていれば傑作との声もあるだろうが、決して蛇足でも駄作でもない。
しかしその後、ここまで息の長いシリーズになるとは思わなかったが。

<過去記事>



# by odin2099 | 2018-12-28 22:06 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
悪ガキ集団”グーニーズ”は、ある日屋根裏部屋で古地図を発見。それは海賊”片目のウィリー”が残した宝の地図だった。
早速宝探しの冒険へと乗り出すグーニーズたち。しかしそこは悪名高いギャング”フラッテリー一家”の隠れ家でもあったのだ。

e0033570_20003663.jpgスティーブン・スピルバーグのアイディアを元にクリス・コロンバスが脚本を手掛け、リチャード・ドナーが監督したアクション・アドベンチャー。
ショーン・アスティン、コリー・フェルドマン、ジョシュ・ブローリン、ロバート・デヴィら、今となっては錚々たる顔ぶれが集まっている。

見るのは劇場公開時以来だが、何ともやかましくて騒々しい映画だった。
その当時も期待外れで愉しめなかったという記憶があったが、今回も同じ。宝探しに乗り出す過程や、宝の隠し場所があっさりしすぎで、どうにもこうにものれない。ご近所に都合よくお宝満載の海賊船が隠れているなんて…!

唐突に「スーパーマンのテーマ」が流れたり、「水をかけると限りなくドンドン増える小さな悪魔」がどーたらこーたらといった楽屋落ちネタもしらけるばかり。今なら違った感想になるかなと淡い期待を抱いてみたものの、自分とはとことん相性が悪いらしい。

以前から何度か続編――グーニーズの子供たちの冒険譚?――の噂が出ては消え、なのだが、そんなにパワーのある作品なんだろうか?

  ×× ×× ××

ところでここのところ続けて見てきた「サンタクロース」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「コクーン」そして「グーニーズ」の4本にはちょっとした因縁がある。

「サンタクロース」は製作がイリヤ・サルキンドとピエール・スペングラーで、監督はヤノット・シュワルツ。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は製作総指揮がスティーヴン・スピルバーグ、キャスリーン・ケネディとフランク・マーシャル、監督はロバート・ゼメキス。
「コクーン」は製作がリチャード・D・ザナック、デイヴィッド・ブラウン、リリー・フィニー・ザナックで、監督はロン・ハワード。
そして「グーニーズ」は製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディで監督がリチャード・ドナー。

本国では6/7に「グーニーズ」、6/25に「コクーン」、7/3に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、そして「サンタクロース」は11/27に公開とバラバラだったが、日本では「サンタクロース」と「グーニーズ」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が1985/12/7、「コクーン」は12/14に公開と、1986年のお正月映画として鎬を削った仲なのだ。

で、まず気付くのが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と「グーニーズ」がどちらもスピルバーグのプロデュース作ということだが、そのスピルバーグの出世作となった「ジョーズ」のプロデューサーはリチャード・D・ザナックデイヴィッド・ブラウンである。
そして続編「ジョーズ2」をスピルバーグに断られた彼らが代わりに抜擢したのがヤノット・シュワルツだったりする。

また「コクーン」は当初ロバート・ゼメキスの監督作品として進んでいたが、スケジュールの都合でロン・ハワードに交代したという経緯があるし、「サンタクローズ」も元々はリチャード・ドナーが監督候補だった。
ドナーに断られた製作陣は、腹いせなのか作品中に出てくる一番出来の悪いトナカイに「ドナー」と名付けたとかいう噂も。

偶然といえば偶然なのかもしれないし因縁とはちと大げさだったが、タイミングがちょっとずれていたらスタッフがシャッフルされ、今見ているのとは違った雰囲気の作品が出来上がっていたのかもしれないと考えるのもなかなか愉しい。



# by odin2099 | 2018-12-26 20:14 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19512266.jpg老人ホームに暮らすアート、ベン、ジョーの楽しみは、隣の空き家になっている別荘のプールに忍び込んで泳ぐこと。しかしある日、ウォルターたちに借りられてしまう。一方ウォルターは、ジャックが船長を務めるクルーザーを借り切り、毎日海中から謎の球体を引き上げていた。

アートたちはスリルが忘れられず別荘への侵入を続けるが、プールには引き揚げてきた謎の球体が沈められていた。意を決して三人はプール通いを続けるが、何故か若者のように生気が甦ってくるのだった。

ウォルターは不審に思うジャックに自分たちの正体を明かす。彼らはアンタレス星から来た宇宙人で、大昔地球を訪れた際に残された仲間たちの救出に来たというのだ。そしてアートたちにもプールで泳ぐことを許可する。そのプールには仲間を回復させるためのエネルギーが満たされており、その効用で三人も若返ったのである。

だがそのことは他の老人ホームの住人たちの知るところとなり、我先にとプールへ飛び込んでいく老人たちによってプールのエネルギーは枯渇し、遂にはアンタレス星人に犠牲者が出てしまう…。

宇宙人とのファースト・コンタクト物の一本で、この作品に出てくるアンタレス星人は実に友好的。
リーダーを演じているのが強面のブライアン・デネヒーなのでちょっと構えてしまうが、その態度は極めて寛大。
彼らはかつてアトランティス大陸に基地を設けていたが、大陸沈没の際に何人かの仲間が取り残されてしまい、それを救出するのが任務。その正体を訝しんだジャックには紳士的に接して信頼を勝ち得、不法侵入者であるアートたちにもプールの使用を快諾。

その結果、本来は仲間たちを活かすためのエネルギーを使い切り、挙句の果てに犠牲者を出しながらも地球人の身勝手さに一言の恨み言も無し。更に不老不死を望む老人たちを母星へと連れて行ってくれるというのだから恐れ入る。

この作品を評して”老人版「E.T.」”という声も聞かれたが、もしかするとE.T.よりも善意の塊ではないかと思う。



# by odin2099 | 2018-12-25 19:56 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19094119.jpg「スピルバーグがまたやった!」なんていうコピーが付けられていたもんだから、この作品をスピルバーグの監督作品だと勘違いしていた人も少なくないとか。
ボブ・ゲイルとロバート・ゼメキス、”ふたりのボブ”のシナリオを気に入ったスピルバーグがプロデュースを買って出、ゼメキスが監督を務めたという作品なので厳密には「スピルバーグ印」とは言えない。
まあこの頃のスピルバーグは「出せば当たる」と持て囃されていたから、ネームバリューは抜群。宣伝効果は大きかったとは思うけれど。

ドクの発明したタイムマシンで30年前の世界へ飛んでしまったマーフィ。そこで自分の両親となるはずのジョージとロレインと会うのだが、この二人の出会いを邪魔してしまったために将来自分が生まれなくなってしまう可能性が。
なんとか二人をくっ付けようとする一方で、30年前のドクにタイムマシンを修理させ何とか元の世界へ戻ろうと悪戦苦闘するというお話は広く受け入れられ、続編も作られることに。

ちょっとした小道具、繰り返しのギャグ(しかも過去と未来とに跨った)、そしてタイムパラドックスの使い方も絶妙で、タイムトラベル物にありがちな不自然さは(少なくても見ている間は)気にならない。
主演のマイケル・J・フォックスは撮影当時23歳くらいだが、17歳の高校生役としても自然。そしてドク・ブラウン役のクリストファー・ロイドは、年齢を超越した魅力を見せている。



# by odin2099 | 2018-12-24 19:15 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
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