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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

タグ:アガサ・クリスティー ( 55 ) タグの人気記事

10/23からシリーズ第2弾の「ナイル殺人事件」公開に合わせ、フジテレビが「土曜プレミアム」枠で前作「オリエント急行殺人事件」を放送!

…のはずだったのが、コロナ禍の影響で12/18に公開延期。

ならばテレビ放送も延期するのかなと思いきや、予定通りに放送してくれたので地上波初放送で再鑑賞。
ついでに吹替版も作り直してくれるともっと良かったんだけれども…。
『オリエント急行殺人事件』_e0033570_21580209.jpg
放送時間を考えると、エンドロール含めて10~15分くらいは切り詰めているんじゃないかと思うのだけれども、冒頭の20世紀FOXファンファーレから始まり、カット部分はあまり気にならなかった。
元々シドニー・ルメット監督版に比べると、ポアロが疑わしき乗客全員に聞き取りを行い、”灰色の脳細胞”を駆使するシーンが舌足らずだからで、改めて見直してみてもいつポアロが真相に辿りついたのかがさっぱりわからなかった。

皮肉屋ではない、ストレートに感情をぶつける姿もポアロらしくはない。
が、関係者を一堂に集め、探偵が犯人を名指しするシーンは良いものだ。
ということで次回作も楽しみなのだ。

ところでこの作品のラストで、ナイル川で起きた殺人事件の解決のためポアロはエジプトへ向かうことになるのだが、はて?
事件はポアロも乗り込んだクルーズ船の中で起きるのでは?
それとも既に起きた事件の真相究明のために呼ばれるというように、原作を改変してるのかな。

まあそれよりも無事に12/18に”続編”の「ナイル殺人事件」が公開されるのかが、現時点では最大の謎だ。

<過去記事>


by odin2099 | 2020-10-07 18:52 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
先日クリスティーの原作小説を読んだので、今度は映画の方を見直してみた。
大枠は同じだし、もちろん犯人も同じなのだけれども、映画と原作はかなり違う。

『ねじれた家』_e0033570_20455290.jpgチャールズとソフィアは原作だと恋人同士だが、映画だと元恋人。
外交官だったチャールズは、CIAの協力者でもあったレオニデス絡みで、身分を隠していた孫娘ソフィアを内偵するものの、嫌気がさしたか何らかのトラブルがあったかで彼女と破局し、外交官も辞めて私立探偵に転身したという設定に。これで一家の中でのチャールズの”余所者”感、アウェーな感じがより強調されている。

またチャールズの父は警察のお偉いさんで、その線で警察に協力する形で捜査に乗り出すのが原作だが、映画では既にチャールズの父親は亡くなっていて(何者かに殺害されたとのこと)、あくまで探偵として捜査の依頼を受ける。ただその割に父の友人だった警察官を利用し利用され、途中からは合同捜査の色が濃くなる、といった具合。

それに人物関係をわかりやすくするためか、一堂に会した食事シーンがあり、そこで各人が罵り合うという展開もあるし、これもわかりやすくするためかジョセフィンの比重が大きくなり、彼女がある意味で物語を引っ張る役割を追わされている。

グレン・クローズ扮する大伯母イーディスの存在感がありすぎる気が多少はするものの、総じて上手くまとめられており、ソフィア役のステファニー・マティーニは聡明で美しく、チャールズ役のマックス・アイアンズも嫌味のない二枚目ぶりを発揮と、原作小説を読んだ人でも愉しく見ることが出来るのではないかと思う。

<過去記事>



by odin2099 | 2020-03-11 20:47 |  映画感想<ナ行> | Trackback(2) | Comments(0)
昨年劇場公開された「ねじれた家」の原作小説。

『ねじれた家』 アガサ・クリスティー_e0033570_21592705.jpg大富豪が毒殺され、前妻の姉である大叔母、若い後妻とその愛人である家庭教師、金に窮している長男夫婦、兄にコンプレックスを抱く次男とその家族、一家の使用人らが疑心暗鬼の中、孫娘の恋人である主人公が疑惑に満ちた屋敷へと招き入れられ――という物語。

全体の構造は同じだし、犯人ももちろん同じなのだが、映画は登場人物たちに捻りを加えているので読んでいて多少の違和感を覚えた。
また結末を知って読んでいたのだが、犯人の正体とその謎解きはあまり得心のいくものではなく、意外性という点では群を抜いているのかもしれないが、それほどの傑作とも思われない。

ただ、セレブな一族のゴシップを覗き見たいという野次馬根性には十分に応えてくれる作品かと。

そういえば最近見た「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」は、今思えばこの作品の変奏曲かと思うくらいよく似た作品だったな。


by odin2099 | 2020-03-05 22:02 | | Trackback | Comments(0)
「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」を見て、最後に探偵が皆を集めて自分の推理を披露し犯人を名指しするという定番シーンがないことでモヤモヤが残り、「007/私を愛したスパイ」を見て、ピラミッドやスフィンクス、神殿の跡地でのスリリングなやりとりに心惹かれたこともあり、そして今年はいよいよリメイク版が公開されるということでのお浚いも兼ね、アガサ・クリスティーの「ナイル殺人事件」を再観賞。

『ナイル殺人事件』_e0033570_22482758.jpgクリスティー作品の映画化の中ではこの作品を最高傑作に推す人も少なくないようだが、自分の中ではそれほどでも…とこれまでは思っていたのだが、何度か見直すうちに段々とこの作品の面白さがわかるようになってきた気がする。

絵的にも豪華スターの共演や、エジプトという魅惑の地を舞台にしていることの愉しさがあるのだが、物語の組み立ても面白い。
遊覧船上で殺人事件が起こり、そこに乗り合わせた乗客の誰もに動機と機会があるのだが、その中でも本命と目される人物だけにはアリバイが成立している。ではそれ以外の人物なのか、それともやはり…?という興味で引っ張っていく中で第二第三の事件が起きてしまうというスリリングさ。

そこから先の急展開は些か急かし過ぎに思えるのだが、それでも関係者一同を集めポワロが一つ一つ事件を解きほぐしていくシーンになると、来た来たキター!という高揚感が味わえる。これが探偵モノの醍醐味というものだろう。

さて、「オリエント急行殺人事件」に続く本作のリメイクでは、ケネス・ブラナーのポワロはどのように謎を解いていくのか。
ディズニーによる20世紀FOXの買収などの影響もあって当初の予定より遅れたものの、今年の秋にはスクリーンでブラナー=ポワロに再会できそうで今から楽しみである。

<過去記事>



by odin2099 | 2020-02-07 22:55 |  映画感想<ナ行> | Trackback(1) | Comments(0)
世界的ミステリー作家が、自身の誕生日パーティを終えた夜に急死。
一度は自殺と判断されたが、名探偵の元に匿名の依頼が届けられたこともあり、当日屋敷にいた家族や使用人らが全員容疑者になる、というライアン・ジョンソン脚本・監督のミステリー映画。

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(2019)_e0033570_17535651.jpg亡くなったミステリー作家にクリストファー・プラマー、容疑者となるのはクリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマス、ジェイミー・リー・カーティス、マイケル・シャノン、ドン・ジョンソン、トニ・コレット、キャサリン・ラングフォード、ジェイデン・マーテル、リキ・リンドホーム、エディ・パターソン、K・カラン、そして名探偵にダニエル・クレイグ
他にラキース・スタンフィールド、フランク・オズ、ノア・セーガン、M・エメット・ウォルシュ、マーリーン・フォリテらが出演。

アガサ・クリスティーに捧げるスタイルで作られた、ということで期待して映画館へ。
さて自殺か他殺か、他殺だとすれば一体誰が犯人なのか、と思って見ていると、割と早い段階で死の真相は明らかになり、結局はなんだかんだで収まるべきところへ収まるという結末だった。
それに、関係者全員を一堂に集め、探偵が推理を披露し犯人を名指しする、という展開もナシ(前フリだけ)でガッカリ。殺人事件云々ではなく、中心となる人物の行動、そして決断を描くことに主眼が置かれているのだろう。

ということで全体的には期待外れ。
少なくても自分が見たいタイプの映画ではなかったのだが、ヒロインとなるアナ・デ・アルマスは実に可愛らしく魅力的。ちょっと前から気になる存在ではあったけれど、今後ますます要注目だ。




by odin2099 | 2020-02-03 18:07 |  映画感想<ナ行> | Trackback(4) | Comments(2)
『ねじれた家』(2017)_e0033570_21501407.jpg一代で巨万の富を築き上げた大富豪レオニデスの突然の死。
私立探偵のチャールスは、レオニデスの孫娘で死体の第一発見者である元恋人ソフィアから、祖父は誰かに毒殺されたとして調査を依頼される。

亡き前妻の姉・大伯母イーディス、若い後妻のブレンダ、映画製作の資金が欲しい長男フィリップと女優を続けたい妻マグダ、その子どもである長女ソフィア、長男ユースタス、次女ジョセフィンの姉弟妹たち、父から受け継いだ会社が倒産寸前の次男ロジャーと一族から離れたがっている妻クレメンシー、子どもたちの家庭教師で実はブレンダの愛人ローレンス、そして長年一家に仕えている乳母……

巨額の遺産を巡り、誰にも動機があった。
そんな中でチャールズが真相に一歩近づいたと思った矢先に、第二の殺人事件が起きてしまう…。

アガサ・クリスティー自身がベストに選んだ中の一篇が、初の映画化とのこと。
脚本はジュリアン・フェロウズ、監督はジル・パケ=ブレネール。
出演はグレン・クローズ、マックス・アイアンズ、テレンス・スタンプ、ジリアン・アンダーソン、ステファニー・マティーニ、クリスティーナ・ヘンドリックス、アマンダ・アビントン、オナー・ニーフシー、クリスチャン・マッケイ、ジョン・ヘファーマン、ジュリアン・サンズ、プレストン・ナイマン、ジェニー・ギャロウェイ。

原作未読だったので、真犯人が明らかになった瞬間はゾクゾクっとした。
実際のところ疑わしい人物は数多く出てくるが、何れも決め手に欠くので見ている間はかなり見当違いの推理をしていたのだが、明かされてみれば他にはいないだろうなと納得いくものではあった。
だが後味は決して良くはない。

そして全てが解決した後に登場人物たちが余韻に浸るというようなものではなく、真相が明らかになった瞬間にバーンと「終」の文字が出て場内が明るくなるという、古典的映画のような趣きだった。
正直「これで終わり?」という驚きがないでもなかったが、こういう割り切り方もいっそ清々しいものがある。

ところでパンフレットにあるクリスティーの映画化作品一覧を見ていたら、「奥さまは名探偵」、「ゼロ時間の謎」、「奥さまは名探偵/パディントン発4時50分」と3本のクリスティー作品の映画化を手がけたパスカル・トマ監督が、2012年に「婦人失踪事件」を映画化しているようだがわが国では未公開。
ソフトスルーでも構わないので見せて欲しい。



by odin2099 | 2019-04-25 21:54 |  映画感想<ナ行> | Trackback(1) | Comments(2)
ケネス・ブラナーの監督・主演、トム・ベイトマン、ペネロペ・クルス、ウィレム・デフォー、ジュディ・デンチ、ジョニー・デップ、ジョシュ・ギャッド、デレク・ジャコビ、レスリー・オドム・ジュニア、ミシェル・ファイファー、デイジー・リドリー、マーワン・ケンザリ、オリヴィア・コールマン、ルーシー・ボイントン、マヌエル・ガルシア=ルルフォ、セルゲイ・ポルーニンと豪華キャストを揃えたお正月に相応しいゴージャスな一篇。

『オリエント急行殺人事件』(2017)_e0033570_21014505.jpg既に決定版とも言えるシドニー・ルメット監督版が存在するので、ケネス・ブラナー版は自ずと異なるアプローチを試みている。
まずは車内や車窓を映してるショットを多用し豪華列車の旅ムードを演出し、次に鉄道会社の重役にしてポアロの友を若返らすとともに、アンドレニ伯爵やアーバスノットをアクティヴなキャラクターに替え、更にポアロにもちょっとしたアクションシーンを用意してテンポをアップ。これはポアロ役がアルバート・フィニーでは考えられない改変で、本作でのポアロの独自色を出すことにも繋がっているが、一方で映画がある意味で”軽く”なってしまった感があるのも否めないところ。

そして本作のポアロは自分で「おそらく世界一の探偵だ」と言ってしまう反面、事件解決の糸口がなかなか掴めず、激高し取り乱し苦悩するという未熟な一面も見せる。
鼻持ちならない変人でありながら、一方で”灰色の脳細胞”を駆使し事件を解決へと導く超人的なキャラクターは現代では受け入れられないと考えたのだろうか。その分ポアロらしさは希薄になってしまっているが。

またシドニー・ルメット版では、ポアロが手掛かりを掴む容疑者からの尋問シーンを丁寧に見せてくれたが、本作では幾つかの省略もあってこれでどうやってポアロが真相に辿り着いたのかが不明確な点があるのだが、どうやら謎解きの妙味は初めから二の次で、ポアロの”人間性”を描くことに主眼が置かれていたような節がある。

ということでミステリー映画としては多少もどかしさが残るものの、全体的な雰囲気は悪くはない。
ラストにポアロはエジプトで起きた殺人事件の為に召還されるが、続編として予定されている「ナイル殺人事件」のリメイク映画版の実現も期待したい。

ところで今回は吹替版を見たが、俳優たちが丁々発止のやりとりを見せる本作のような作品は、吹替版でじっくり見たいもの。
ところがポアロ役で起用された草刈正雄は元々特徴のある声の持ち主であるだけでなく、癖のある個性的な喋り方。それが更に役を作り込んで喋るので、聴いていてポアロにもケネス・ブラナーにも見えずに落ち着かなかった。優劣とは別に吹替に向かない人なのだ。
二枚看板のもう一人、山村紅葉は特別問題がなかっただけに残念だ。

【追伸】
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」ではあまり女性らしさを感じなかったデイジー・リドリーだったが、改めて美人女優なんだなと感じた。吹替は「スター・ウォーズ」同様に永宝千晶で、このまま彼女で固定化されそう。


by odin2099 | 2017-12-10 21:09 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(2)
『オリエント急行殺人事件』_e0033570_11003604.jpg雪に閉ざされ、身動きの取れない列車内で起こった殺人事件。犯人は乗客、乗員の中にいる。
ということで、これは一種の密室殺人になるのだろう。
偶然乗り合わせたポワロが事件解決に乗り出すのだが、容疑者にはアリバイがあり、更に殺害されたのは実は5年前に起きた残虐な幼児誘拐殺人事件の黒幕と黙される男だった。
マフィア同士の抗争の結果か、それとも復讐か。
ポワロは最後に二つの解答を示す。
一つは単純なもの、そしてもう一つは複雑に絡み合ったもの……。

最初から胡散臭い登場人物ばかりなのはミスリードを誘う演出だろう。
そしてそれを演じる俳優陣。これは豪華キャストならではの味で、正に大作に相応しいもの。
ポワロが終始尊大で、厭味ったらしく鼻持ちならない奴として描写されてるが、これは物語の悲劇性を強調する効果もあったのかもしれない。
約2時間の映画だが、事件が起きるまでが30分、ポワロの捜査に60分、そして導き出された真相のお披露目に30分、と時間配分も宜し。

ポワロが一人一人を尋問するシーン、今までは何でそんな質問で核心に迫れるのかと思っていたものだが、久々にじっくりと見直してみると伏線はきちんと貼られていたのに気づく。
といってもこれだけの手掛かりから犯人を割り出せる観客がいるとも思えないし、アンフェアだと謗られても仕方ない部分もあるが、娯楽作品としては十分に堪能できる。
ケネス・ブラナーの監督・主演によるリメイク作品がもうじき公開になるが、そちらはどんな出来栄えになっているだろうか。

ちなみにこの物語は、実際に起きた著名な飛行士リンドバーグの子供が誘拐、殺害された事件にヒントを得たとのことだが(更にはオリエント急行が立ち往生したことも実際にあったらしい)、この映画の製作が始まったころはまだリンドバーグは存命だったのだな(映画の公開年に亡くなっている)。
原作小説の発表は事件より2年後のことだが、この作品に対するリンドバーグのコメントは残っているのだろうか。

ところでポワロは途中で部屋を移動しているが、もし当初のまま某氏とずっと同室だったら事件は起きなかっただろうか。
また被害者が誘拐殺害の実行犯ではなく、関係者と直接面識のない黒幕だったからこそ可能な犯行だった、とも言える。色々と考えさせられる一本であった。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/3390556/


by odin2099 | 2017-11-26 11:01 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

『邪悪の家』 アガサ・クリスティー_e0033570_20424161.jpgポワロとヘイスティングズは旅先でニックという若い美女と出会う。彼女はこの三日間で三回も命拾いをしたと語るのだが、ただの事故だと意に介していない。
しかし今またポワロの眼前で彼女は狙われ、二人は彼女を護るべく行動を開始する。
ニックの住むエンド・ハウスという屋敷に出入りする身近な人物が犯人だと考えたポワロは彼女の従姉妹マギーを呼び寄せるよう進言するが、今度はニックと間違われたマギーが殺されてしまう…。


この作品のポワロは自信たっぷりで大言壮語する割に、予想外のことが起って自信喪失、しかし次の手掛かりを得て”灰色の脳細胞”を働かせて…を繰り返してます。終始後手後手に回ってますね。
それだけ真犯人が強敵だということですが、散りばめられた伏線にはなかなか難渋しました。
特に重要なのは「名前」でしょうけれど、これは日本人にはピンとこないんじゃないでしょうかね。


というワケで読後は「やられた!」という驚きよりも、「なんでそういう展開になるの?」という驚きの方が優ってしまいました。
比較的評価は高い作品のようですが、自分としてはあまり感心出来ませんでしたねぇ…。


by odin2099 | 2014-12-02 20:44 | | Trackback | Comments(0)
母が何者かに毒殺されようとしているとの懸念を持ったクリスチャンに頼まれ、マープルは旧友キャリーの屋敷を訪ねる。敷地内にはキャリーの新しい夫ルイスが経営する非行少年を更生させるための施設が併設されていた。キャリーの長女ミルドレッド、二女のジーナとその夫であるウォルター、ジーナと不倫関係にある演出家のスティーブンらがマープルを迎え、遅れてクリスチャンも合流したが、そこで彼女はルイスからも妻キャリー毒殺の危険性を知らされる。
そんな時、使用人エドガーがルイスを銃で脅迫するという事件が起きた。一発、二発と銃声が轟くが弾丸は逸れて二人は無事、ルイスは銃が暴発したのだと説明する。ところが別室でクリスチャンが射殺体となって発見された。クリスチャンは毒殺の証拠を掴んだため、犯人に消されたのだろうか?

ヘレン・ヘイズがミス・マープルを演じたワーナー製作のTVドラマ。
『ミス・マープル/魔術の殺人』(1985)_e0033570_23145429.jpg原作は読んだことがないけれど、多分登場人物がそれなりに多くてややこしいのではないかと推測。かなり登場人物を絞って端折っていると思われる本作でも、登場人物の相関関係が今一つ掴みづらい。それもあって犯人とその目的が今一つピンとこず、またマープルもどこに着目して推理を組み立てて行ったのかがわかりづらい。勿論クライマックスでは関係者全員を集めて「犯人はあなたですね」と明らかにしてくれるのではあるが。

まあ正味1時間半のドラマだし、「犯人はあなたですね」だけが見たかったといっても過言ではないので、その点では大いに楽しめた。
往年の大女優ベティ・デイヴィスや、ジョン・ミルズ、レオ・マッカーン、ライアン・ラングランド、ドロシー・テューティンらが出演。鍵を握っているキャラクターに扮しているのは若かりし頃のティム・ロスだ。
製作総指揮・脚本がジョージ・エクスティン、監督はディック・ローリー。

【ひとりごと】
ヘレン・ヘイズってどっかで見たことがあるなあと思っていたら・・・そうか、『大空港』のタダ乗りお婆ちゃんだ!
by odin2099 | 2013-01-05 23:18 | テレビ | Trackback | Comments(0)
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