


BS JAPANでは先日、最初にNTVの「金曜ロードショー」で放送された際に作られた吹替版を放送していたので、今回久しぶりの観賞。

映画そのものは公開当初はワクワクしながら見たものだが、<スター・ウォーズ・サーガ>ほど繰り返して見るほど熱中出来ず。それは2作目でガッカリして、3作目で少し持ち直し、4作目でまた沈没というシリーズの変遷のせいでもあるのだが、自分が純粋じゃなくなってきたのもその原因の一つなんだろう。
【ひとりごと】
最後の聖櫃が猛威を振るうシーン、これは「未知との遭遇」と「ポルターガイスト」のミッシングリンクだな。
<過去記事>
タフでセクシーなトレジャー・ハンター、ララ・クラフトが、お宝を巡って大冒険を繰り広げるというアクション映画。
世界的に大ヒットした同名ゲームソフトの映画化だということだけど、映画になるまでその存在すら知らなかった…反省。
なのでゲームと比べてどう、というのはわからないけれども、少なくてもララを演じたアンジェリーナ・ジョリーはゲームファンにも納得のキャスティングだと聞く。
内容は女性版<インディ・ジョーンズ>といった趣きだけど、正直言って設定もわかりづらいし面白くもない。ところがスタントを殆ど使わず、文字通り身体を張ったアンジェリーナ・ジョリーのおかげで、映画自体は救われた。
見所はズバリ、アンジェリーナそのもの。
ただし、どうしても目が行ってしまうその胸元は、ちょっとやりすぎだろう。厳寒のシベリアでも薄着だし、そもそも無理矢理作り上げて強調してるのが目立つ。
なお、ララの父クラフト卿を演じているのが、アンジェリーナの実の父親ジョン・ボイド。不仲が伝えられる二人の共演も話題だったが、結局絶縁状態になってしまったようだ。
以上、「しねま宝島」からの転載。
これまた新作が来るので、その前のおさらい。

6代目007を襲名するのは5年後で、この時は結構なチャラ男。当時は何とも思わなかったけど、逆に今見るとかなり違和感があるな。それだけ007のイメージが強くなってるってことだろうけど。
ララと敵対する組織はイルミナーティ。
ピラミッドなんか出されると、おお、「ダ・ヴィンチ・コード」!などと思ってしまう。
あれが出版され、ベストセラーになるのはこの2年後のことだから、ネタとしては先取りしてる、というよりも使い古された定番ネタだったってことかな。
しかし謎解き含めてお話はサッパリ面白くない。
悪役がステレオタイプでストーリー展開にひねりもない。
粗筋なぞってインディを女性に置き換えました、ってだけで、シナリオがこなれてないのが根本的な問題だろう。
今度の新作のララ・クロフト役はアリシア・ヴィキャンデル。アンジーに比べると華奢でちょっと心配。
アンジーなら放っておいても何とかするだろうと思えるタフさを感じるが、アリシアだと守ってあげたくなる……ってほどじゃないか。「コードネーム U.N.C.L.E.」では十分に頑張っていたしね。
でも改めて見るとアンジーのメリハリボディが懐かしい。
おっぱい盛りすぎで、しかも胸ポチまであるのはやりすぎだと思うけど。

1作目はリックの冒険と言っても良かったけれど、2作目ではリックとエヴリンのバディ・ムービーと化し、今度は成長した息子アレックス(前作でも何気に活躍してますが)も加わっての、完全なるファミリー・アドベンチャー。このご一行様にはエヴリンの兄ジョナサンも勿論参加、相変わらずの惚けた味を見せてくれます。
そういや昔、『アドベンチャー・ファミリー』とか『サバイバル・ファミリー』なんて映画がありましたねぇ。正にオコーネル・ファミリーにピッタリですな。
しかし舞台はとっくに「ハムナプトラ」でも何でもなくなってるんだけど、シリーズ物とはいえ、この邦題は辛いね。1作目の時はシリーズ化されるなんて夢にも思わなかったんだろうけど、2作目の時にちょいとヒネっておけば良かったものを。
で、最新作の舞台は前2作のエジプトから、一気に中国に移ります。
今年は北京オリンピックの年だし、きっと注目度も上がってんだろうなー、タイムリーだし、程度の判断かと思いきや、プロデューサー・サイドは「かなり早い段階から温めていたアイディアだ」と発言、ホントかいな。
その中国で、忌まわしきイムホテップに替わって復活するのは、悪辣を極めた皇帝のミイラ。
この皇帝、クレジットは「シー・ホワンディ」なので、所謂「秦の始皇帝」ですな。でもパラパラっとめくったノベライズだと二世皇帝の「胡亥」とされていたような・・・?
その皇帝役に選ばれたのは、悪役は珍しいジェット・リー。
未だに「リー・リン・チェイ」という名前の方がしっくりくるんだけど、『HERO/英雄』では始皇帝の暗殺者を演じていたので、この作品では当の皇帝本人を演じてるってのも面白い。
また変身能力も持っていて、いきなりキングギドラ(!)に変身しちゃうのがビックリ。
皇帝と因縁の対決をする謎の女性役には、もうこの人しかいないでしょう、のミシェール・ヨー姐さんが登板。
かのジェームズ・ボンドを手玉に取り、ジャッキー・チェンやジェット・リーを向うに廻して互角に渡り合える女優さんなんて、彼女だけでしょう。
その対決シーンは流石の迫力ですが、残念ながら短い!
『ドラゴン・キングダム』のジャッキーとジェット並み、とは言わないけれど、もうちょっと見せて欲しかった・・・!
とはいっても、これは本筋じゃないんだよね(苦笑)。
主役はあくまでオコーネル・ファミリー。回を重ねるごとに逞しく、頼りがいのある感じが出てくるブレンダン・フレイザーは頼もしいし、ジョン・ハナ演じるジョナサンも絶妙。でも残りのファミリーがねぇ・・・。

まぁリックとエヴリンの子供だから(?)イケメン俳優でなくてもいいんだけれど、ならばもっと愛嬌のある、親しみやすいタイプの若手はいなかったのかなぁ。見ていてちっとも感情移入出来ないぞ。
そしてもっと残念だったのは、エヴリンがマリア・ベロに交代しちゃったこと。まー、エヴリンってばすっかり老けちゃって・・・。
実際彼女はレイチェル・ワイズより4つ年上で、ブレンダン・フレイザーよりも一つ上。アクション・シーンも頑張っているし、別のキャラクターだったら問題なかったんだけど、どー見てもエヴリンには見えない!
スケジュールが合わなかったとか、彼女の方から断ったとか色々と噂はあるものの、このシリーズはレイチェル・ワイズがいてこそだと言うことが、今回ハッキリわかりました。えーん・・・。
ラスト・シーンの雰囲気からすると4作目実現の可能性も高そうだし、思わせぶりに「ペルー」なんて地名まで出してるけど、エジプト、中国、南米と舞台が移り変わると、なんか本家「インディ・ジョーンズ」シリーズをトレースしてるみたい。時代も追いついて来てるしね(笑)。
それにインディアナ・ジョーンズ博士にも息子が登場し、なんか世代交代を匂わせているけれど、こちらも次回作はアレックスがメイン?
もっともハリソン・フォードと違ってブレンダン・フレイザーはまだまだ若いし、そうそう簡単に息子に主役の座は譲らないだろうな。それよりも次回作実現の暁には、無理だろうけれどアレックスとエヴリン、特にエヴリンのキャストは変えて欲しい。というか、レイチェル・ワイズに戻して欲しい。それならば、どんなにつまらなくても観に行くぞ!(をいをい)
そうそう、訳あって(?)今回は吹替版を鑑賞したんですが、ベテランの堅実な仕事ぶりの中で、一人だけ素人が混じっているので著しくレベルがダウン。
こういうのは、オリジナル作品に対する冒涜以外の何者でもないと思うのですが、如何?
DVDをリリースする際には、別キャストで録り直して欲しいぞ、と。

このアレックス君が、この親にしてこの子あり、という感じで大活躍。頭は切れるし、度胸は良いし、根っからの行動派。彼の存在が、ありきたりなパート2とは一線を画す要因となってますね。
そしてパート2ならではのお楽しみ、エヴリンの兄ジョナサンや、頼もしい神の戦士アーデス・ベイら懐かしい友人ともスクリーンで再会出来て、揃って再び大冒険へと出掛けることになります。
今度の相手は、5000年の昔、世界を征服しようとして果たせず、アヌビス神の僕となって復活した最強の戦士スコーピオン・キング。そしてスコーピオン・キングの率いるアヌビス軍団の力を利用しようとする謎の集団。
この集団は、前作で封じられたはずのイムホテップを再び甦らせ、その力でスコーピオン・キングを倒し、アヌビス軍団を手に入れようとするのですが、そうはさせじとリックたちが立ちはだかる、というのが大筋です。
ブレンダン・フレイザー演じるリックは、前作のどこか鈍重な感じが消え、逞しいヒーロー、そして頼れるお父さんへと成長。それでも、危機また危機の中にあっても垣間見せる惚けた味は健在。
そしてエヴリン役のレイチェル・ワイズ、良いですねぇ。前作よりも美しく、しなやかに、そして妖艶になっていて、アクション・シーンも様になってます。
ドジっ娘だった前作とは違い、今回は冒険野郎リックの立派なパートナーです。これはもう完全なバディ・ムービーだと言っても良いでしょうね。
パート2ということであまり期待しないで観ていたのですが、どうしてどうしてサービス精神溢れる快作になっておりました。
前作では曖昧だったイムホテップとエヴリン、それにアナクスナムンの関係も明らかになり、過去からの因縁話にもケリがついて何となくスッキリした気分。
でも大冒険のおしまいって、何となく寂しくもなりますね。
特にシリーズ物のように、主人公たちが親しい友人のようになった後は。
版型はでかくてかさ張るし、値段も決してお安くはないですが、「限定5000部」の文句に釣られて購入♪

オールカラーで、パラパラとめくって眺めていても楽しい一冊で、ファンならば持っていても損はないかな~という内容。ただ個人的には小説版やコミック版への言及スペースが少ないのが難。一部の小説を除けば殆ど翻訳されていないインディの冒険遍歴を、この一冊でぜんぶ俯瞰出来ればなぁと思っていただけに。まぁ理想を言えばキリがないですがね。
ちなみに『スター・ウォーズ~』は「限定3500部」の謳い文句に誘われて買いましたが、まだ「残部希少!」だそうで・・・。
もう一年近く経つんだけどなぁ。大き目の書店へ行けば、まだ店頭でお目にかかれるし、売れないのかな。

それとも吹替版だったからでしょうかね。
さて映画の内容なのですが・・・、うーん、ちょっと、というよりもかなり微妙なんじゃないでしょうか。
フォーマットはかなり旧作を踏襲していますので、懐かしさは感じるものの、目新しさは殆ど感じられません。このあたり、旧作を知らない観客にはどう受け止められるのでしょうか。
その一方で、御馴染みのキャラクターはインディと、1作目のヒロインだったマリオンのみ。他にももう一人くらい、サラーかマーカス・ブロディか父親のヘンリーが出てきていれば、と思うのですが、シリーズの連続性もあまり感じられないのは残念、というよりも寂しいですね。
そして物語。

正式公開前ですので極力ネタバレは避けますが、従来のインディの冒険譚とはやや方向性が違うように思えます。『未知との遭遇』的というか、『インデペンデンスデイ』っぽいというとヒントになりますかどうか。
観ていて途中までは、「自分はやっぱりインディのファンじゃなかったんだなぁ」と真面目に悩んだものです。
それでもハリソン・フォードは健在ですし、年齢を重ねたインディのキャラクターも悪くありません。
TVシリーズも含めた旧作への目配せもありますし、何よりも第1作『レイダース/失われた≪聖櫃≫』から始まったシリーズの幕引きと、新たな展開をも期待させる終わり方なのは嬉しいですね。
この作品単独で考えるならば必ずしも楽しめたとは言いがたいのですが、シリーズをトータルで考えると、自分はそれでもインディが好きなんだなぁと改めて思いました。次回作の舞台は是非日本で、などというリップサービスも含めて5作目以降の漠然とした構想はあるようですが、ハリソンが元気なうちにもう一本ぐらい作って欲しいものです。
最後に、吹き替えキャストについて少々。
マリオン役のカレン・アレンの声は、ビデオやDVD同様に土井美加が担当しています。イリーナ役ケイト・ブランシェットは本田貴子、マット・ウィリアムズのシャイア・ラブーフには細谷佳正・・・と総じて悪くはないのですが、ただ一人気になったのが、ハリソンの吹き替えを担当した内田直哉。
嫌いな役者さんではありませんが(何せデンジグリーンの頃から知っていますし)、インディの声といえば村井国夫、もしくは磯部勉が定番。特に今回の、年輪を重ねたインディの役にはやはり長年担当してきた人を当てるべきでしょう。内田インディは、あまりに若すぎるので興醒めしてしまいます。
まだ気が早いですが、DVD発売、あるいはTV放映の際には是非とも村井インディか磯部インディでの新録をお願いしたいところです。
インディを使った歴史教育ソフトを作ろう、20世紀初頭の歴史をインディを通して学ぶことが出来たら、というジョージ・ルーカスの発想から生まれ、内容に応じて8~10歳のインディもしくは16~21歳のインディのどちらかが、近現代史を飾る様々な著名人と邂逅するというTVシリーズです。
TVという規模を超えた予算を投入し、映画並みの製作体制を敷き、そして主人公が少年インディと青年インディの二人もいる、という具合にかなり画期的かつ意欲的な作品で、日本でもTV放映されたり、ビデオやLDが発売されたりしましたが(『アドベンチャー・オブ・ヤング・インディ・ジョーンズ』という題名でもビデオ・リリースされています)、結局20本以上作られたエピソードの全ては未だに紹介されていません。
本国でも視聴率が奮わずに苦戦を強いられたようですが、やはり盟友スティーブン・スピルバーグが鳴り物入りで製作したTVシリーズ『世にも不思議なアメージング・ストーリー』も惨敗したことを考えると、稀代のヒットメーカーのルーカス&スピルバーグと言えども、TVは鬼門なのかも知れませんね。
今回観直したのはその第1話、所謂<パイロット>と呼ばれる作品です。

シリーズ化となれば週一回1時間の枠で放送されるドラマでも、パイロット版は2時間枠で作られることも少なくなく、日本でもそういった作品がTVの映画放送枠で放送されたり、ビデオ発売されることも多々あります。”劇場未公開作品”の中には、結局シリーズ化されずに終ったパイロット版も多いのです。
この作品も通常の放送枠よりも長尺となっていて、少年インディと青年インディが両方登場するという豪華版。当初は日本での劇場公開も予定されていたようですが、結局は実現しませんでした。単独で「日曜洋画劇場」枠で放送されたこともあります(ということで、個人的にはTVドラマの1エピソードというよりも劇場未公開作品扱いです)。
1908年のエジプトで、インディは後の”アラビアのロレンス”ことT.E.ロレンスと出会い、王家の谷の発掘現場で<ジャッカルの像>を巡る殺人事件に遭遇します。そして時は流れて1916年、メキシコを旅行中にひょんなことからパンチョ・ビリャの革命軍に参加することになりますが、そこで失われた<ジャッカル像>に再び巡り合い、殺人事件の犯人とも再会する、というのがこのパイロット版のストーリー。
それぞれ全く無関係のお話を<ジャッカル像>で無理矢理繋げた印象が強く、一本の作品として観た場合の完成度には疑問が残りますが、二人のインディが主人公だというシリーズのフォーマットの紹介は上手く行っていると思います。実を言うとこのシリーズ、このパイロット版だけ何度か観ていますが、他のエピソードは未見です。ただシリーズがどんな雰囲気なのかは、この一本で充分伝わるのではないかと思います。
ロレンスが果たしてハワード・カーターの元で王家の谷の発掘に参加したことがあったのか、或いはJ.J.パーシング率いるビリャ討伐隊に後のパットン将軍、G.S.パットンがいたのか等々の細かい歴史的事実は知りませんが、「爺さんのホラ話」として受け止めることが出来るようにもなっていますので、話半分に楽しんでおくのが良いのでしょう。
3人のインディを演じているのは、年齢の若い順にコーリー・キャリアー、ショーン・パトリック・フラナリー、そしてジョージ・ホール。映画版を含めれば間にリバー・フェニックスを挿むことになりますが、どうにもハリソン・フォードのイメージとは結びつかないと思っているのは自分だけでしょうか。ロイド・オーウェンが演じているインディの父・ヘンリー・ジョーンズ教授も、ショーン・コネリーの若い頃と考えると随分イメージが違いますね。
かように「インディらしさ」の感じられない作品なのですが、御馴染みジョン・ウィリアムズ作曲の「レイダース・マーチ(インディのテーマ)」が、このシリーズでは流れないのもその一因でしょうか。ローレンス・ローゼンタールが手掛けた「ヤング・インディのテーマ」も悪くはないのですが、キャラクターのイメージを統一する意味でもチラっとでも流してもらえれば、「ああ、インディが帰ってきたんだな」と受け入れられたのではないかと思うのですがねぇ。
ハリソン・フォードが特別出演したエピソードも作られたようですが、それでも人気は快復出来なかったようです。
ただ、インディというキャラクターを深く味わうためには是非ともこのシリーズをきちんと観ておきたいのですが、それもなかなか思うようにはなりません。本国では映画4作目の公開に合わせ、このTVシリーズもDVD-BOX化がされたのですが、どうやら日本版の発売は見送られてしまったという話です。いよいよ日本公開も近付いてきましたので、何とか国内メーカーにも再検討をお願いしたいですね。
ところで新作公開に合せて旧作のTV放映が行われていますが、相変わらず連携が取れていないというか何と言うか・・・。
昨夜(13日)に日本テレビの「金曜ロードショー」で2作目の『魔宮の伝説』が放送されましたが、今後のスケジュールは明日(15日)にテレビ朝日「日曜洋画劇場」で3作目の『最後の聖戦』を放送し、更に22日に1作目の『レイダース』を放送する予定だとか。製作順なら当然1、2、3の順番ですし、時系列順なら2、1、3となります。2、3、1なんて、何の意味もないと思うのですが、TV局の編成の方はどうお考えだったのでしょうか?