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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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今は劇団の上演作品入れ替えの時期。で、遠からず『ウィキッド』も出演陣の異動があるだろうなーと思っていたら、メインの3人が相次いで入れ替わってオリジナル・キャストが復活!
この後に予定されている作品群、それに千秋楽までの残り期間を考えると、この3人が揃う機会はもうないかも知れない?!
――と思い、チケットを取りました。

今日の出演者は
 グリンダ/沼尾みゆき  エルファバ/濱田めぐみ
 ネッサローズ/山本貴永  マダム・モリブル/八重沢真美
 フィエロ/李 涛  ボック/金田暢彦
 ディラモンド教授/前田貞一郎  オズの魔法使い/飯野おさみ
となっておりました。

沼尾グリンダ、やっぱり流石です。
最近苫田グリンダに浮気しちゃってましたが(笑)、トータルでの上手さは彼女の方が上。というより改めて考えるに、苫田グリンダは変化球の魅力なんだなぁと思えてきました。
沼尾グリンダ自体も最初に見た頃に比べるとかなり変化がありますけれど、それでも余裕というのかな、ブレない芯の強さのようなものを感じます。

濱田エルファバ、今回は客席からの拍手が一番多かったような気がしました。客席にはかなりのリピーターがいたようですが、あちらこちらで賞賛の声が聞かれましたね。歌の上手さは群を抜いています。
「魔法使いと私」や「自由を求めて」、「闇に生きる」等で拍手が送られるのはいつものことですが、今回はフィエロとのデュエット曲「二人は永遠に」でも拍手が起きたのにはちょっと驚きました。
ただセリフが全体的に早口だったことと、感情をストレートにぶつけるオーバーアクト気味な演技にやや違和感が。
これは本人がエルファバを演じるのが久々なこともあるのでしょうが、やや抑え気味な樋口エルファバにこっちが慣れちゃってたこともあるんでしょうけれども。

そして李フィエロ。この人はやはりダンスでしょう。北澤フィエロがやや鈍重な感じを与えてしまうのに対し(失礼!)、李フィエロは軽快で”お気楽なヤツ”という雰囲気をより感じさせます。
セリフは例によって例の如くですが(苦笑)、これはもう目をつぶるしかないですね。

で、この3人の揃い踏みは昨夏以来のようですが、皆揃って暴走気味(笑)。
セリフの掛け合いの間が妙に短かったり長かったり、合間の小芝居が変に凝ってたり、このあたりはロングラン興行を続ける作品の、それもオリジナル・キャストだからこそ、なんでしょうかね。
そういえば山本ネッサも、以前より感情過多だったような。ホント、芝居は生き物です。
生のお芝居の楽しさを改めて感じさせてくれた『ウィキッド』、千秋楽まであと何回観に行けるかなぁ。




<過去記事>
1回目
2回目
3回目
4回目
5回目
6回目


by odin2099 | 2009-04-18 23:33 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
e0033570_2045426.jpgいくら『ウィキッド』中毒気味だからといって、二週連続で観に行こうと思うほど重症ではありません。
でも、ちょっとした手違いでチケットが取れてしまい、勿体無いや、ということで(?)先週に続いて今週も汐留シオサイトまでやってきてしまいました。
始まる前は、流石に飽きて弛れてくるかなぁなんて思ってたんですけど、始まっちゃうとあっという間。
ストーリーはおろか台詞や音楽の大半も頭に入っているので幾分か冷めた気分では観てるんですが、こりゃ実はかなりの重症なのかも。

本日の出演者は以下の通り。
 グリンダ/苫田亜沙子  エルファバ/樋口麻美
 ネッサローズ/山本貴永  マダム・モリブル/八重沢真美
 フィエロ/北澤裕輔  ボック/金田暢彦
 ディラモンド教授/前田貞一郎  オズの魔法使い/飯野おさみ
たった一週間なのに、もうネッサとオズ陛下のキャストが変ってます。
このあたり、四季は油断も隙もあったもんじゃないですな。

で、僅か一週間なのにメインの三人――グリンダ、エルファバ、フィエロ――の台詞回しが違ってました。
ホント、芝居は生き物です。
次は機会があったら二日連続か、あるいは一日二公演の時の両方を続けて観てみたいもんですね。
それでどれくらい芝居が違ってくるのか興味があります。

今回二度目の苫田グリンダ、声の出し方、台詞の言い回しを含めて全体的にかなりオーバーアクトなんですけど、これは結構ツボです。
メイクのせいなのかちょっと顔立ちがきつく見えてしまう点を除けば、もしかすると一番好きなグリンダかも。
でもまぁ声そのものも、そして顔立ちも含めるとやっぱり沼尾グリンダが現時点では最高かな・・・?

<過去記事>
1回目
2回目
3回目
4回目
5回目

by odin2099 | 2009-03-28 20:47 | 演劇 | Trackback | Comments(2)
4ヶ月ぶりに四季劇場「海」へ帰ってまいりました~。
先日「千秋楽」が9月6日に決まったと発表がありまして、ちょっと焦りの気持ちが芽生えてきました。
といっても後5ヶ月以上あるんですが、油断してるとこのまま観に行かずに終っちゃうかなあ、と腰を上げることを決心。
それに前回観に行って以降はメインキャストにちょこちょこ変動があるもので、それも気になっていたんですよね。
そんなこんなで今回は、初めて前日電話予約ということもやってしまいました。
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で、今日の出演者は
 グリンダ/苫田亜沙子  エルファバ/樋口麻美
 ネッサローズ/小笠真紀  マダム・モリブル/八重沢真美
 フィエロ/北澤裕輔  ボック/金田暢彦
 ディラモンド教授/前田貞一郎  オズの魔法使い/松下武史
となっていました。
自分にとってはグリンダ、ネッサ、モリブル先生が初めて観る方々。
ホントはエルファバも別の方がキャストインしていたので期待していたのですが、今日は昼夜とも出番はなし。
ちょっと残念でしたねー、昨日無理して観に行けば良かったかなぁ。
(<追記> 結局夜公演は別キャストだったようです。チケット売り場で告知されていたのは、昼と同じだったのに・・・!)

e0033570_21373981.jpg苫田グリンダは声に張りがあり、小芝居や小ネタもかなり自在にこなしていました。完成度、高かったですねー。
沼尾グリンダは個人的には別格扱いになってますが、苫田グリンダも良かったです。
ただ全体的に高飛車でぶりっ子な面が強調されてる感じがするのは、資質の問題でしょうかね。

今回観に行って気付いたのは、芝居の間とか音楽の入りのタイミング。
やはり舞台というのは生き物なんですね。
同じ役者さんが同じ役で同じ台詞を喋るとしても、それを受ける役者さんが別の人だとニュアンスが変わりますし、それを返されればまた違った台詞回しになってきます。
そして音楽も生演奏ですから、コンダクターの解釈によって、また実際の役者さんの芝居の流れによっても曲が入るタイミングが変わってきます。
こういった化学反応を目の当たりに出来るというのも、同じ芝居を何度か観に行く(しかも別キャストで)楽しみの一つなんでしょう。

さて、あと何回観に行けるかなぁ。
来月から再来月にかけて色々と新しい作品の上演も始まるので、そうなるとまたキャストに変動があるでしょうから、そのあたりも狙い目かな。

過去の感想はこちら。
一回目
二回目
三回目
四回目
by odin2099 | 2009-03-21 21:37 | 演劇 | Trackback | Comments(2)
e0033570_7472753.jpg初めて同じ作品を何度も観に行っちゃったくらいお気に入りのミュージカル『ウィキッド』、その音楽をピアノで演奏したCDを見つけました。

収録されているのは全部で9曲。
 
 ”No One Mourns the Wicked”
 ”The Wizard and I”
 ”What is This Feering?”
 ”Dancing Through Life”
 ”Popular”
 ”I'm not That Girl”
 ”Defuing Grauity”
 ”As Long As You're Mine”
 ”For Good”

どれも作品を代表するようなメロディーのもので、オリジナルの歌も勿論良いですが、こうやって一度作品から離れた形で取り上げられると、それぞれの曲が大きな存在になった気がします。
日本で今後『ウィキッド』がどれだけポピュラーな存在になっていくのかはわかりませんけれども、これらの音楽が10年20年先にまで残るスタンダードナンバーになって欲しいと思ってますし、こういったアルバムが出ることによってその動きが始まればいいな、とも思っています。

ピアノの演奏はThomas Bartsch。
これは輸入盤ですが、国内盤も出るくらい『ウィキッド』という作品が大きくなってくれれば嬉しいですね。
また観に行きたくなってきちゃったな。
それにしてもこのCD、収録時間が30分に満たないのはどうにも物足りないですねぇ。
by odin2099 | 2009-02-08 07:51 | 音楽 | Trackback | Comments(4)
JR東日本アートセンター四季劇場「秋」へ、『55Steps SONG&DANCE』を観に行ってきました。
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e0033570_2219011.jpgこれで今年の四季観劇は6回目。ファンじゃないと言ってる割には結構な回数になってしまいました。
今回はミュージカルではなく、劇団のレパートリーの中から曲をピックアップし、それに新たな振付を施した”名場面集”のような趣向。言ってみれば”良いとこ取り”の企画なわけです。今年は劇団創立55周年という節目の年ですが、これまでにも節目節目に何度か同様の企画が取り上げられていたとのこと。ファンにとっては何年かに一度のお楽しみ企画ということなのでしょう。

出演者はヴォーカルとダンスのパートに分れて編成されていて(といっても、ヴォーカルの人も踊りますし、ダンスの人もアンサンブルには参加してます)、ヴォーカルパートは
 阿久津陽一郎、高井治、田中彰孝、井上智恵、早水小夜子、花田えりか
の男女3人ずつ、計6人。
ダンスパートは
 脇坂真人、岩崎晋也、西尾健治、萩原隆匡、松島勇気、厂原時也、斎藤洋一郎、徳永義満、神谷凌
 坂田加奈子、柴田桃子、高倉恵美、杏奈、泉春花、加藤久美子、須田綾乃、恒川愛、駅田郁美、斉藤美絵子
という顔触れでした。

e0033570_22191899.jpg二幕構成になっていて、一幕めは『アプローズ』、『アイーダ』、『ライオンキング』、『壁ぬけ男・・・恋するモンマルトル』、『ノートルダムの鐘』、『メリー・ポピンズ』、『マンマ・ミーア!』、『サウンド・オブ・ミュージック』、『リトル・マーメイド』、『美女と野獣』からのセレクト。
ディズニー作品が中心ですが、『ノートルダムの鐘』や『リトル・マーメイド』が入っているのが意外というか、驚き。というのも、四季では上演していない作品だからです(『メリー・ポピンズ』もか)。
そもそも『ノ-トルダムの鐘』には舞台版があるんだろうか・・・? まぁ、アニメ映画の日本語吹替版は四季が製作して、そのキャストも四季から選ばれているからまんざら縁のない曲ではないのですが。
でも『リトル・マーメイド』はねぇ・・・。最近ブロードウェイでミュージカル化されたものの、あんまり評判良くなかったようで。そのうち四季が取り上げるのかな。

第二幕は『夢から醒めた夢』、『ユタと不思議な仲間たち』、『異国の丘』、『李香蘭』、『南十字星』、『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『キャッツ』、『オペラ座の怪人』、『エビータ』、『スターライト・エクスプレス』という具合に、四季オリジナル作品とアンドリュー・ロイド=ウェバー作品で構成。
個人的にはオリジナル作品を減らして、その分『エビータ』とか『オペラ座の怪人』の曲を増やして欲しかったりもするのですが、それじゃあファンには怒られちゃうか。
そしてカーテンコールでは『ウィキッド』も取り上げられました。「魔法使いと私」がラストナンバー。最後が馴染みのある曲で良かったです。

e0033570_2219406.jpgシンバが歌うはずの「早く王様になりたい」は、何故かコミカルなボクシングのシーンに変えられ、「ドレミの歌」では最前列のお客さんをズラーっと舞台に上げて度肝を抜いたり、「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」では劇中のシーンを髣髴とさせるようにじっくりと聴かせてくれたり、「パート・オブ・ユア・ワールド」は好きな歌だけに訳詩の意味がムチャクチャでちっともノレなかったり・・・と色々あったものの、ファンではない自分でも楽しめたのだから、これを一種のサンプル、カタログとして四季に触れ、そのまんまファンになっちゃう人も多いでしょうね。
知らない曲が結構多かったのが辛かったけど・・・。


帰りに浜松町駅からパチリ。

写真にするとちっちゃいな、東京タワー。e0033570_2218532.jpg

来る時は雨降ってて寒かったんだけど、帰りはお天道様が覗いてらっしゃいました。
もっと早くに快復してくれりゃ助かったんだけどなー。
by odin2099 | 2008-12-14 22:25 | 演劇 | Trackback | Comments(2)
ハイ、ハ~イ!またもや汐留シオサイト、電通四季劇場「海」へやって来ております♪
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ここまで来ると”マイ・ブーム”というレベルじゃないですね。殆どビョーキ、の域(苦笑)。
年内にもう一回観に行けたらなぁと漠然と思ってはいたのですが、またキャストに異動があったもので、自分にゴーサインを出しました。

今回のキャストは
 グリンダ/沼尾みゆき エルファバ/樋口麻美
 ネッサローズ/鳥原如未 マダム・モリブル/武木綿子
 フィエロ/北澤裕輔 ボック/金田暢彦
 ディラモンド教授/前田貞一郎 オズの魔法使い/飯野おさみ
というメンバー。
グリンダに沼尾さんが戻って来て、ネッサローズが新人さんということになりますね。
エルファバ、マダム・モリブル、フィエロ、ディラモンド教授が前回と同じで、オズの魔法使いはまた交代。
ボックは4回とも同じ人なので、そろそろ違う人で観たいかな。

前回の西グリンダとはイマイチ合ってない感のあった樋口エルファバですが、沼尾グリンダとは声質も合うのか、ハモり具合も綺麗でした。
ただ樋口エルファバは、小芝居がどうもなぁ・・・。
「・・・おバカ」も外してましたし、「キラキラ~キラキラ~♪」も弾け具合が今一歩。
それに歌なのですが、歌詞がちょっと聴きづらいです。ファルセットを多用してるからなのか、それともブレスが入るからなのかなー。
それを考えると、濱田エルファバは凄いなぁと改めて思ってしまうのですが。

歌い方が気になるといえば、北澤フィエロも同様。
この人は本当に美声の持ち主なので、そのまんま歌ってくれれば充分かなと思うのですが、感情をこめてるのか、やはり歌詞が聴き取り難いですねぇ。演出なのか、本人の癖なのかはわかりませんけれど。

その点、やっぱり凄いのは沼尾グリンダ。
小芝居は益々暴走していて(笑)、これは二度三度と劇場に足を運んでる人には楽しみが増えますね。
「ステキ!」とか「ゴージャスドレス~!」とか「後でお話しましょ」とか、これで彼女のグリンダを観るのは3回目ですが、毎回ニュアンスが違ってます。
ただ今回、珍しく(?)台詞をトチってましたっけ。
正確には間違ってなかったはずなのですが、何故か言い直しをしてしまいましたね。それさえなければ完璧?
いや、これでかえってまた沼尾グリンダを観に行きたくなってしまいました。
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今回は勢いでチケットを取っちゃった後で若干後悔し、また幕が上がるまでは「飽きちゃったかなぁ」なんて思っていたのですが、始まったらすぐ夢中に。
こうなったら、今後何回観られるか(観に行く気になるか)、自分への挑戦だ!?

<過去記事>
1回目
2回目
3回目


by odin2099 | 2008-11-24 19:45 | 演劇 | Trackback | Comments(4)
前回観に行ってからまだ一月経ってないんですが、またもや汐留へやってきました~!
早くも3回目です!!
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1回目の感想はこちら
2回目はこちら
今回2回目を観に行きましたが、何れまた観に行きたいとも考えています。その際には、今度は別キャストでも観てみたいものですね。沼尾グリンダと濱田エルファバは素晴らしいですが、果たして他のキャスティングでも楽しめるかどうか。その時に本当に自分がこの作品を好きなのかどうかがわかると思いますので。
・・・と前回書いたのですが、今月に入ってからキャストが次々と異動。
とうとうメイン3人が総入れ替えになったものですから、チャンス!と思いチケットを取りました。
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今日のキャストは以下の通り。
 グリンダ/西 珠美  エルファバ/樋口麻美
 ネッサローズ/山本貴永  マダム・モリブル/武 木綿子
 フィエロ/北澤裕輔  ボック/金田暢彦
 ディラモンド教授/前田貞一郎  オズの魔法使い/松下武史
オズの魔法使いは初演キャストに戻ったことになりますね。
で、今回はもう露骨にキャスト比較をしてしまいました。というより、どうしても観ていて、聴いていて気になります。

まずグリンダ。
この人は先日静岡で観た『美女と野獣』でベルを演じていた人ですね(2ヶ月ちょっとの公演で、ベル役は何人か交代してるそうですが)。
その時も台詞が気になったのですが、プロフィールを拝見すると韓国のご出身のよう。それでは致し方ない面もありますけれど、ベルと違ってグリンダはシチュエーションや感情によって台詞を言う早さやトーン、イントネーションなどがコロコロ変わる役。普通に話しているのを聞いている分にはあまり気にならないのですが、早口台詞や逆にゆっくりとした台詞、感情を爆発させる台詞などはかな~り気になります
歌には定評のある人のようですが、沼尾グリンダに慣れてしまうと彼女の歌声には透明感がありません。高音部の伸びなどは素晴らしいと思いますが、意外に声が太くアンサンブルの中では埋没してしまっているのが残念。
そして歌や台詞だけでなく全体的な演技で気になってしまうのは、無理して明るく元気に振舞ってるなぁと感じられてしまうこと。やはり沼尾グリンダの弾けっぷりには叶わないですね。
逆に”美人度”で言えば沼尾グリンダよりも西グリンダの方が上。美少女然としていて最初の頃は、本当に嫌味な女に見えてしまいます。
天真爛漫であっけらかん、愛嬌があって美人過ぎないのがグリンダの魅力かなぁと思いますので、その点でも不満がないでもないですが、このあたりは回を重ねるごとに変わってくるでしょうからいつかまた観る機会があったら、その時は感想も随分変るでしょう。

次にフィエロ。
この人は声も朗々たる美声ですし、佇まいも端正。ハッキリ言って”脳みそカラッポのイケメン”フィエロにはミス・キャストだと思います。
二部での成熟したフィエロには悪くないかも知れませんが、一部でのヤンチャぶりとの対比がなければその魅力も半減。動きにも軽さがないですし、ちょっと期待外れでした・・・。

e0033570_20244846.jpg最後にエルファバ。
うーん、正直言ってこのキャラクターは、相手役のグリンダを誰が演じるかでかなり変わってくるような気がします。今日の舞台を観る限りではあまり呼吸が合ってるようには見えなかったので、エルファバの存在感がかなり霞んでしまっていた感がありました。
芝居も濱田エルファバに対してこれという特色が見えませんし、グリンダやフィエロに比べると新しいキャストによる新解釈ではなく、ただの代役にしか思えなかったですねぇ。本来はもっと実力のある女優さんなんだと思いますが。
歌に関しては、声量や高音部の伸びは流石だなと感じましたが、もしかすると音域が狭いのでしょうか。誤魔化して歌ってるというと語弊がありますが、何かその分をテクニックでカバーしてるように聴こえてしまいました。
歌手の歌としてならそれでも良いですが、役者の歌(キャラクターの言葉)としてはちょっと違和感を覚えましたね。まぁ自分の勘違いかも知れませんけれど・・・。

ということで3回目の鑑賞だったのですが、お話や歌が既に頭に入ってる分、冷静にというか、ちょっと引いて観てしまいましたね。前回鑑賞からまだそれほど日が経っていないせいもあるのでしょうが、のめり込めなかったのが自分としても勿体無かったなぁと反省しきり。主役の3人も熱演してはいるものの、決して二軍ではないものの、やはりサブのメンバーという感じがしてしまいました。
ただ、まだキャスト交代して日が浅い訳ですから、これから何日か、何週間か経てば変わってくると思います。結局役者さんが交代しても楽しめたということは、自分はこのミュージカルが好きなんだなぁということがハッキリしましたし、またこのキャストで、或いは更なる別キャストで4回目、5回目と観に行けたらなぁと思っております。

しかし原作小説も読んじゃったし、劇団四季キャスト盤のCDも買っちゃったし、舞台を3度も観に行くなんて、これほどハマるとは思わなんだ・・・。
by odin2099 | 2008-09-23 20:30 | 演劇 | Trackback | Comments(2)
間に合うように原作を読んで、今日は汐留は四季劇場「海」へ、2回目の『ウィキッド』鑑賞に出掛けてきました。
何度も観たくなるほど気に入るお芝居に出会えるのはなかなかないし、かといって公演期間中に何度も行けるほどのお金もなし。また観たいな、と思っても再び巡り合えるチャンスも・・・。その点、劇団四季は自前の劇場を持っているのでロングランや再演も頻繁に行われているので、有り難い話です。なんにせよ、一年も経ってから同じお芝居を観に行くなんて初めての経験でした。

今日の出演者は
 グリンダ/沼尾みゆき  エルファバ/濱田めぐみ
 ネッサローズ/山本貴永  マダム・モリブル/武 木綿子
 フィエロ/李 涛  ボック/金田暢彦
 ディラモンド教授/前田貞一郎  オズの魔法使い/飯野おさみ
となっていました。

e0033570_21224243.jpg流石に去年の6月にスタートし、一年以上のロングランを続けているのですから、キャストも何人か変っています。
それでもグリンダ、エルファバ、フィエロ、ボックの4人は去年観た時と同じです。というよりも復帰されたようですね。
まぁグリンダとエルファバが初演の二人に戻ったからこそ、今回観に行く気になったというのもあるのですが、相変わらず圧倒されました

沼尾さんはグリンダというキャラを完全に自分のものにしている感があって、振幅が激しいにも関わらず自然です。ちょっと小芝居が増えたかな、という気もしましたけれど。
エルファバの濱田さんの豊かな声量も健在。それに前回観た時よりも、エルファバというキャラクターが遥かにチャーミングに感じられました。

残念だったのはフィエロ・・・・・・。
前回も台詞回しが若干気になりましたが、今日は2回も台詞をトチってしまったのは仕方ないにしても、全体的に聞き辛くて聞き辛くて・・・。ネイティブじゃない人としては綺麗な日本語だとは思いますが、なんかちょっと台詞が荒れてしまっているようです。

それにしても改めて感じたのは、あの原作小説からよくぞここまで物語を再構成したものだなぁということです。
グリンダ、エルファバ、フィエロの三角関係も舞台用のオリジナルなら、ボックとネッサローズの関係も舞台用のオリジナル。そもそもフィエロもボックも殆ど別人です。
案山子もブリキの木こりの正体も舞台用のオリジナルですし、エルファバの出生の秘密も舞台用のオリジナルの設定。当然、ラストシーンも全く違うものです(舞台版の方がハッピー・エンドに近いでしょう)。
・・・と書くと、それじゃ一体原作小説からは何が残ってるのだろうか?と不思議に思う人もいるでしょうね。

で、普通なら「原作尊重派」「原作擁護派」にまわることの多い自分なのですが(笑)、殊この作品に関しては舞台版を推します
音楽も素晴らしいですし、単純に笑えて、泣けて、そして感動出来る作品に仕上がっていることもポイント高いですね。
今回2回目を観に行きましたが、何れまた観に行きたいとも考えています。その際には、今度は別キャストでも観てみたいものですね。沼尾グリンダと濱田エルファバは素晴らしいですが、果たして他のキャスティングでも楽しめるかどうか。その時に本当に自分がこの作品を好きなのかどうかがわかると思いますので。
by odin2099 | 2008-08-31 21:23 | 演劇 | Trackback(1) | Comments(2)
e0033570_10225093.jpg劇団四季がロングラン上演しているミュージカル『ウィキッド』の原作、ということで読みました。以前は『オズの魔女記』という題名で翻訳があったようですが、既に絶版と言うことで新訳がミュージカル上演に合せて出版されました。
先に四季の舞台を観ているのですが、今回もう一度観に行くことになり、それではと原作に手を伸ばしたのですが・・・ビックリ!

お話、全然違うじゃありませんか?

共通しているのは、緑色の肌を持って生まれてしまった醜いエルファバと、美人でチヤホヤされているグリンダという正反対の二人が、ルームメートとなってシズ大学で共に学ぶうちに奇妙な友情に結ばれるということと、後にグリンダが”善い魔女”、エルファバが”西の悪い魔女”と呼ばれるようになること。
そして勿論、『オズの魔法使い』の裏話になっているということぐらいでしょうか。

原作でも舞台でもキーとなるフィエロは、180度とは言わないまでも120度くらいは別キャラクターになってますし、舞台版では影の薄いボックは小説では結構重要な役割を担っています。
e0033570_10233499.jpgオズの魔法使いにしたところで、舞台版はともかく原典とも別のキャラですし、舞台版と違って、脳みそのない案山子や心臓のないブリキの樵、そして臆病なライオンの出自は明らかにされません(ライオンに関しては匂わせる部分もありますし、案山子や樵には想像の余地は残されていないとも言えないのですが)。
うーん、これは・・・。

出てくるキャラクターが癖のある面々ばかりですし、思い込みや勘違いで物語が転がって行ったりで、読んでいてしばしばイライラとさせられました。
結局作者が何を言いたいのか、よくわからないまま結末を迎えてしまったという感じです。
逆に舞台版の脚色者は、この原作から良くあんな物語を紡ぎ出したなぁと感心しきり。単純化されていて深みはないものの、素直に感動出来る舞台版の方が自分は好きですね。
舞台を観て感激した方は、無理してまでこの原作を読む必要はないでしょう。
by odin2099 | 2008-08-31 09:40 | | Trackback | Comments(4)
e0033570_23532054.jpgもう今から70年近く前に作られた作品なんですなぁ。ライマン・フランク・ボーム『オズの魔法使い』を、ジュディ・ガーランドのドロシーで映画化したミュージカル作品。
製作:マービン・ルロイ、監督はビクター・フレミング。主題歌の「虹の彼方に」は、”一度も聴いたことのない人”を探すのが難しいくらいの有名曲だろう。

最初と最後、つまりドロシーが、現実世界であるところのカンザスにいる部分はモノクロで、そして”オズの国”にいる間はカラーで描き分けているのはアイディアだけれど、このカラーの部分がホントにカラフル。作られた時代を考えると改めて驚かされる。
DVDのリリースにあたってはかなりの修復作業を施しているらしいけれど、それも元が素晴らしいからこそ。
セットは舞台的だし、出演者も舞台で実績を積んだ人が中心なのは今日的には平板に見えてしまうけれど、時代を考えれば革新的な作品だったと言っても良いだろうなぁ。竜巻のシーンなどの特撮部分も、リアルさという点ではCG全盛の今とは比較しようがないけれど、決してチャチな作りじゃあない。

ただ、以前観た時は「おお、凄いなぁ」と思いながら観ていたのだけれども、原作を読んでから観ると改変や省略が結構あるので、物語としてはあっさりとしていて物足りなさを感じてしまう。
その分、ミュージカルなだけに素敵な歌や踊りで魅せてくれるのだから、ないものねだりというか、欲張りすぎなのかも知れないけれどね。

ところでこの邦題、なんで『オズの魔法使い』じゃなくて『オズの魔法使』なんだろう?
「魔法使」よりも「魔法使い」の方が一般的だと思うんだけどな。
by odin2099 | 2008-08-07 23:52 |  映画感想<ア行> | Trackback(6) | Comments(6)
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