人気ブログランキング |

【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

タグ:ガメラ ( 28 ) タグの人気記事

今見ても普通に面白い作品ですが、もう四半世紀も前の作品になるんですねえ。
この平成「ガメラ」三部作には昭和天皇の崩御、それに阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件の影響が色濃く出ていて、当時はそれがリアルに感じられたのですが、やはり今の感覚とはちょっと違うかなと感じる部分も出てきました。

東日本大震災を経て作られた「シン・ゴジラ」の方がよりリアルに感じられるのは、時代の流れを考えれば当然といえば当然で、どちらが良いとか悪いとかではなく、表現方法は常にアップデートしていくものだということでしょう。
もう何年かすれば「シン・ゴジラ」も古さを感じるようになるかもしれません。

『ガメラ2/レギオン襲来』_e0033570_21571985.jpgSF映画としても戦争映画としても見応えのある作品ですが、実は後のファンタジー映画ブームにも密かに貢献しているかもしれません。
「あるよ、ゲド戦記の後ろ!」
穂波碧のセリフです。
これ、当時の特撮ヲタというよりファンタジーヲタの間で結構流行ったとか。

この作品の公開から5年後に「ハリー・ポッター」と「ロード・オブ・ザ・リング」が日本でもヒットしたのはこの時の下地があり、更に10年後には「ゲド戦記」そのものが同じ徳間書店傘下(当時)のスタジオジブリでアニメ映画化されたのは……いや、戯言はこの辺りで止めておきます。

ちなみにこの映画の自衛隊員は、本物の自衛隊の人、プロの俳優さん、エキストラの皆さん、が入り混じって演じているとのことですが、そのエキストラの中には三部作全てに出演している渡辺裕之が参加するコンバットチームの皆さんもいるそうです。
金子監督曰く、本物よりもカッコよかったのだとか。
実戦ではなくサバゲーなら、如何に自分を格好よく見せるか、ゲームに没頭できるかが勝負ですからね。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/11091435/
https://odin2099.exblog.jp/22542257/
https://odin2099.exblog.jp/27654724/



by odin2099 | 2021-01-02 12:33 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
<平成ガメラ>三部作の一作目、「ガメラ」シリーズの通算9作目。
人気あるんだし、これも日テレが製作にかんでるんだから、ジブリばっかりじゃなくたまには「金ロー」でやればいいのにねえ。

『ガメラ/大怪獣空中決戦』_e0033570_22304198.jpgさて、この作品も定期的に見たくなってくるのですが、うーむ、恐ろしいことにもう四半世紀も前の作品になってしまいました。
でも多少ファッションやら小道具だとかが気になる程度で、内容は決して古びてませんね。
今でも十二分に面白い無駄のない一篇です。

最初にちょこっとだけ出てくる本郷功次郎久保明の二人のやり取りが、弥が上にも怪獣映画のムードを醸し出してくれます。
片や大映の「ガメラ」、片や東宝の「ゴジラ」、黄金期を支えた作品に何本も主演してる両雄の(画面越しの)共演はやはり締まります。

そしてガメラとギャオス、二つの場所で別々の事件が起こり、メインキャラクターも二つのチームに分かれ、その行動は交互に描かれます。
やがてこの二つは交差し、そして遂に合流、ボルテージは一気にあがります。

よくよく考えてみるとこの二つの結び付けはかなり強引だったりもするのですが、映画はテンポ良く進んでいきますので映画を見ているうちは気になりません。
脚本、演出、編集、全てが上手いですね。

ただこの三部作、いやこの第一作の出来が良すぎただけに、その後の「ガメラ」シリーズを作る上での枷になってしまっているようにも感じられます。
三部作の後に作られた作品は、旧来のファンにも三部作のファンにも素直には受け入れられず、数年前から動き出していた更なる新作映画の企画も、その後の進展がありません。
本来なら今年がガメラ誕生から50年というメモリアルイヤーだったので、復活させるにはちょうど良いタイミングだったのですが。

【ひとりごと】
斉藤審議官、変な人だし頭の固いお役人なのかあと思っていたのだけれども、判断力や決断力、それに意外にも柔軟な思考力を持ってますね。
民間人であり若輩者でもある長峰を差別的に扱うことなく、率先して彼女の意見を取り入れようとしてます。
むしろ佐竹一等陸佐の方が物腰が柔らかいようでいて、やや杓子定規的な対応が見られるようで。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/10717510/
https://odin2099.exblog.jp/22453825/
https://odin2099.exblog.jp/27624960/


by odin2099 | 2020-11-17 19:35 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
『平成特撮の夜明け』 別冊映画秘宝編集部:編_e0033570_22245539.jpg「ゴジラ」「ガメラ」「ウルトラマン」「仮面ライダー」…90年代から00年代にかけて復活したヒーロー作品たちは評価され、今なお人気が高い。
それらの作品を生み出したキーパーソンたちへ試みたインタビューを集めた一冊で、丁度2年程前に出版された。

取り上げられているのは大森一樹、富山省吾、佛田洋、會川昇、金子修介、伊藤和典、原口智生、笈田雅人、小中千昭、丸山浩、高寺成紀、石田秀範、樋口真嗣の諸氏。

「ゴジラVSビオランテ」「ウルトラマンG」「ガメラ/大怪獣空中決戦」「ウルトラマンティガ」「仮面ライダークウガ」…この時期の作品群は夢中になって見ていたものが多いので、個人的にも思い入れが強い。

「クウガ」でさえ20年前、「VSビオランテ」に至っては30年以上前の作品。
当時と今では特撮作品をとりまく環境も違ってはいるだろうが、そろそろまた従来の延長線上だけでなく、「何かが変わった」とハッキリわかるような作品が欲しいところ。
そのためには某かの作品が継続して作られてる今では無理で、一回断絶(=休眠期間)が必要なのかもしれないが。


by odin2099 | 2020-03-17 22:26 | | Trackback | Comments(0)
昭和期ガメラシリーズの8作目。
といっても完全な新作映画というわけではなく、ガメラと怪獣との激闘シーンは全て過去作からの抜き取り。それに新撮のドラマシーンにはめ込んだ、限りなく新作に近い総集編映画、ということになります。
が、これが意外に良く出来ていて、特に旧作のガメラを知らない人には楽しめたんじゃないかなあと思います。時折なんか無性に見たくなるんだなあ。

ギャオス、ジグラ、バイラス、ジャイガー、ギロン、バルゴンとシリーズの怪獣たちは総登場しますし(え、宇宙ギャオス?なんですか、それ)、”地球を侵略しようとする宇宙海賊(の手下の怪獣たち)”VS”地球を守る正義の宇宙人(によって生み出されたガメラ)”という図式を前面に出しているので、ガメラと怪獣の対決に余計な理屈は不必要。ガメラはスムーズに次から次へと現れる刺客(怪獣)たちと戦い、これをやっつけていきます。

『宇宙怪獣ガメラ』_e0033570_07295805.jpgドラマ部分も、カメ大好き少年とペットショップのお姉さん(実は正義の宇宙人)との交流、宇宙海賊の手下の悪いお姉さんとの対決、からの友情の芽生え(?)といった流れもわかりやすく、感情移入もしやすいんじゃないでしょうかね。ガメラや怪獣たちのシーンが再利用だということも、あまり気になりません。
初めて映画館で見たガメラ映画なので思い入れが強いせいもありますが、子供だましにならないギリギリのラインで踏みとどまった子供向け怪獣映画の佳作、といっても良いような…。

正義の宇宙人を演じているのはマッハ文朱と小島八重子と小松蓉子の3人。
マッハ文朱は改めて見ると綺麗だし、やさしい頼れるお姉さん感が子供向け作品にはピッタリ。アクションは勿論のこと、お芝居も卒なくこなしています。
あとの二人も可愛いんですが、小島八重子というのは…えー、「夜霧のハウスマヌカン」を歌った やや なんですか?! 知らなかった~! あの曲がヒットする6~7年前の出演作ってことになりますねえ。

劇中には「宇宙戦艦ヤマト」(「さらば宇宙戦艦ヤマト」か「宇宙戦艦ヤマト2」の映像だと思いますが)と「銀河鉄道999」(こちらは劇場版)のフッテージが流用されガメラと共演を果たしてますが、「999」に至っては劇場公開から半年強、このタイミングでよく使用許可が下りたものです。

<過去記事>





by odin2099 | 2019-11-10 07:39 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
ガメラ/大怪獣空中決戦」、「ガメラ2/レギオン襲来」に続く<平成ガメラ>三部作の完結編。
1作目が怪獣映画、2作目が戦争映画とすると、この3作目は伝奇モノ?
三部作と一括りにされ、SF映画としても評価されているこの<平成ガメラ>だが、実は一作一作はかなりバラエティに富んでおり、改めて20世紀の終わりを飾るに相応しい作品群だったのだなあと思う。

『ガメラ3/邪神<イリス>覚醒』_e0033570_21253825.jpg公開から既に20年を経ているが、クライマックスが古都京都に設定され、更にガメラとイリスの最終決戦が、まだオープンしたばかりだった京都駅ビルを舞台に行われるせいか、ビジュアル面でも古さを感じさせない。
この作品に続く「ガメラ」がなかなか作られないこともあって、今なお現役感が漂っている。

ただ物語上のマイナス面として、メイン格の登場人物が多すぎて散漫な印象を与えてしまうのは、以前指摘した通り。
中でも勿体ないなあと思うのが、山咲千里扮する”謎の美女”朝倉美都。
古から代々続く巫女の末裔といった役どころだが、彼女が本当にイリスと関係を持ってたのかが不明なので完全に浮いているのだ。

平たく言えば、ヒロイズムに酔い痴れてるだけの勘違いオバサン(失礼!)にしか見えない。彼女と、結果的にイリスと融合することになった少女・綾奈との確執というか対抗意識みたいなものがもっと前面に出たならば、もう少し盛り上がり方も違ったように思う。
もっともそれが”怪獣映画”に求められる盛り上がり方かというと、些か疑問ではあるが。

この6年後の2006年には続編ではなく仕切り直しの映画「小さき勇者たち/ガメラ」が公開され、また2015年には「ガメラ生誕50周年記念」として、新作映画のパイロットフィルムを思わせる映像がWeb上で発表されたりもしたが、その後は音沙汰なし。
来年は生誕55周年、そろそろ新しいガメラをスクリーンで見たいものだ。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-07-25 21:31 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
<平成ガメラ>三部作の第二作。
『ガメラ2/レギオン襲来』_e0033570_21571985.jpgSF映画としてもさることながら、ミリタリー映画としても秀作。
それを危険視したり危惧する人も少なからず存在するが、映画というフィクション世界をそこまで規制するのは如何なものか。
単純に格好良いものに憧れ、迫力ある場面に高揚感を覚えることは罪なのだろうか。

序盤から畳みかける展開は、何度見ても熱くなる。
実のところ後半の一大攻防戦では、音楽の盛り上げ方が今一つだなと感じる場面や、自衛隊の戦闘状況が指揮所での会話で進められるという、リアルではあっても些か地味な表現に物足りなさを感じはするものの、やはりこの作品は単に怪獣映画のみならず、邦画界にあっての一つの到達点と言えそうだ。

嫌味がなくかつ個性的な演技陣も適材適所だ。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-11-06 22:00 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
俗に<平成ガメラ三部作>と呼ばれる作品の一作目。
限りなく総集編に近い新作「宇宙怪獣ガメラ」を除けば、昭和期最終作「ガメラ対深海怪獣ジグラ」から四半世紀近く経ってからの復活となります。

『ガメラ/大怪獣空中決戦』_e0033570_22304198.jpg冒頭から何かが起ってるという雰囲気作りが見事で、その後は事件が小出しにされ、それに合わせてメインとなるキャラクターたちも無理なく紹介され、そして物語世界に誘われます。

とにかく無駄なシーンがなく、あれよあれよという間に物語世界へドンドンと引き込まれていきますが、謎また謎で引っ張っていくのではなく、情報は逐次提示されていきますので観客が置いてけぼりになる心配は少ないです。

主人公サイドにとって物語を進める上での障壁になる人物も特に見当たらず(立場や意見の相違程度)、余計な寄り道や脇筋もなく、1時間半はあっという間。とにかく無駄のない作品ですね。
怪獣映画、特撮映画ファンのみならず、一般の観客にも技術面だけでなく作品内容そのものが評価されたのも頷ける話です。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-10-31 22:41 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
「ガメラ」シリーズの7作目で、昭和期のガメラ最終作。
この後に「宇宙怪獣ガメラ」という作品が作られているけれど、限りなく総集編に近い新作映画なので、ここで一区切りというワケで。

『ガメラ対深海怪獣ジグラ』_e0033570_22034514.jpg月面基地が謎の宇宙船に襲われるオープニングはなかなか期待させてくれるものの、以後の舞台は地球は日本、しかも鴨川シーワールド周辺に限定されてしまうので、せっかくのスケール感が尻つぼみ。
そしてシリーズのお約束だけど、うるさくて鬱陶しいガキどもが主人公になり、更にスケールダウン。こいつら、本当に救いようがないんだよな。せっかく面白くなりそうな要素があっても全てぶち壊し。

その一方、拉致して洗脳した日本人女性たった一人を尖兵に地球を我が物にしようというのだから、ジグラ星人もどうかしてる。
そしてそのジグラ星人は海中で突然変異を遂げ巨大怪獣化してしまうのだが、それで「宇宙怪獣」ならぬ「深海怪獣」を名乗るとは完全にアイデンティティを見失っている気がする。

ジグラ星人の手下となる女性を演じているのは八並映子で、この人は<大映ハレンチ青春路線>を担っていた女優さん。そのせいかボディラインがハッキリ出るスーツやミニスカート、それにビキニ姿を披露。
これ、お子様向けじゃなく引率のお父さん向けのサービスですね。東宝の「ゴジラ」ではそこまでやってくれないから、一応の差別化は図れていると言えるのかも。

【ひとこと】
マグニチュード12なんて地震を東京で起こしたら、鴨川が無傷なワケがない。というか地球が真っ二つになりかねないんだけど、ジグラ星人は何を考えているのやら。
ちなみにこれまでで最大なのはチリ地震のM9.5で、地球上で起こり得る最大のものはM10なんだとか。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-10-01 22:09 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)

『ガメラ3/イリス覚醒』_e0033570_21090075.jpg『1』は怪獣映画ファン向け、『2』は戦争映画ファン向け、そして『3』は…なんだろう?
押井守とか庵野秀明の世界観に興味を抱きつつも、今一歩踏み込めない層向け、と言ったら違うだろうか。
『パトレイバー』や『エヴァンゲリオン』には乗り損ねた、或はアニメにはハマれない人たち向け……いや、違うか。


ただ『1』や『2』の時と違ってSFファンには受けが悪いだろう。
伝奇モノ好きには理解しやすい世界感か。


<平成ガメラ>三部作は、物語は繋がっているものの、作品ごとに見せる”貌”は随分と異なる。その多様さが好きという人もいれば、その多面性に付いて行けないという人もいるだろう。
特に『3』は飛躍し過ぎと感じた人が多かったようで、前2作に比べると評価は多種多様。


『ガメラ3/イリス覚醒』_e0033570_21085498.jpgしかしながら3作通して描かれたものも多く、どれもこれも「ガメラ」だったのだなあ、と思ふ。そしてそれは次回作『小さき勇者たち/ガメラ』の、あまりにもかけ離れた世界観への違和感となって表れてしまう。


【ひとりごと】
公開から15年、斬新だったニュー京都駅も、今では当時と微妙に違う姿を見せ始めている。
しかし変わらないのは、絵になる空間であるということ。そして京都を舞台にしながら、駅とその周辺(東寺辺り)を除いて描写がないことが逆に珍しい。
「ゴジラ」「ガメラ」両シリーズ共に、観光地ムービーの側面を持っているのはもはや伝統と呼べるだけに。

過去記事はこちら


by odin2099 | 2014-11-11 21:11 |  映画感想<タ行> | Trackback(1) | Comments(0)
『ガメラ2/レギオン襲来』_e0033570_22420732.jpgアクション映画とか怪獣映画と呼ぶよりも、これは戦争映画と呼ぶ方が相応しい。そして勿論SF映画でもある。

ミリタリー色の強さに懸念を表明する方もいらっしゃるが、フィクションの世界に賢しらに口出しするのは如何なものか。
現実世界で起きて欲しくないからこそ、フィクションの世界で十分に遊びたいものだ。

また、どちらかというと”強い女”のイメージがある水野美紀が、なんとまあ可憐であることよ。

色々な意味で奇跡的な一本。

過去記事はこちら

by odin2099 | 2014-11-06 21:19 |  映画感想<タ行> | Trackback(1) | Comments(0)
ブログトップ