【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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宇宙世紀0079年、コロニー落しを予知し人々を救った「奇跡の子供たち」と呼ばれる存在があった。
宇宙世紀0087年、ニュータイプ研究所に引き取られていた彼らだったが、ミシェルはルオ商会に養女としてもらわれ、リタ・ベルナルは人体実験を施され、そしてヨナ・バシュタは過去の経歴を抹消し連邦軍へ。
そして「ラプラス事変」から一年後の宇宙世紀0097年、ヨナはミシェルに呼び出され、実験中に暴走し消息を絶ったユニコーン・ガンダム3号機フェネクスの捕獲作戦「不死鳥狩り」に参加することに。そのフェネクスのパイロットは幼馴染のリタだったのだ…。

e0033570_09295506.jpg「機動戦士ガンダムUC」以降の宇宙世紀を舞台に描く「UC NexT 0100」の第一弾。
ストーリーは「ガンダムUC」とは直結しないがそれを踏まえたものとなっており、ミネバ・ラオ・ザビ、バナージ・リンクス、スベロア・ジンネマン、マーサ・ビスト・カーバインらが登場。
また「ファースト・ガンダム」「Zガンダム」「ガンダムZZ」「逆襲のシャア」「ガンダムUC」からのフッテージの流用やルオ・ウーミン、ステファニー・ルオといった懐かしい顔触れの登場もあり、「ガンダム」正史の一本を強く印象付けることになった。
またダカールの演説が流用されている関係で、クワトロ・バジーナ名義で池田秀一がクレジットされている。

地球連邦はルオ商会、ビスト財団、アナハイム・エレクトロニクスら企業の思惑に翻弄され、ジオン共和国もミネバ一派と、モナハン・バハロ外務大臣ら密かに「袖付き」を支援する勢力に分断され腹の探り合いが続き、その中で主人公たちの拙い三角関係(?)が描かれるという、90分で描くには些かタイトなもの。
絵柄が「ガンダムUC」とは幾分か異なるせいもあり、最後まで乗れずに終わってしまった。
この作品とは別に「ガンダムUC2」の企画もあるようで、連邦とネオジオンの関係が今後どうなってゆくのか、そちらに期待したい。

なおエンドロール後には「機動戦士ガンダム/閃光のハサウェイ」の告知が付く。
公開は「NEXT WINTER」となっているので、来年の今ごろには見られるのだろうか。




by odin2099 | 2018-12-23 09:32 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」最終章。
六章までは1時間だったランニングタイムが1時間半に拡大され、完結編としての見応えもアップ。

この作品が成功した理由の一つには、旧作のキャラを重要なポジションで使ったことも大きいのでは。
これまでも「0083」にジャミトフ・ハイマンやバスク・オムが出てきていたがそれほど大きな役回りではなく、ハマーン・カーンも影響力の大きなキャラ故か顔見せに終始していた。

e0033570_10431141.jpgところが「ガンダムUC」では、旧作出自のキャラとはいえミネバ・ザビはほぼ本作オリジナルのキャラになっていたものの、カイ・シデン、ベルトーチカ・イルマ、それにブライト・ノアは旧作を彷彿とさせる描かれ方。
特に歴戦の勇士にして数多のガンダム・パイロットを見てきたブライトの存在感は圧倒的で、彼がいたからこその「ガンダム」という想いをより強く感じた。

そしてこの最終章ではノン・クレジットかつ姿はハッキリとは見せはしないものの、フル・フロンタルではないオリジナルのシャア・アズナブル、ララァ・スン、そしてアムロ・レイも登場し、「逆襲のシャア」の続編として機能しつつ「ファースト・ガンダム」以来の因縁に決着をつけることにも成功している。

富野由悠季抜きでどこまで旧作の世界観を構築、維持、刷新していくかにおいて「UC」は十分な結果を残した。
今後「宇宙世紀」を舞台にした「ガンダム」を作る上でのハードルは大きく上がったが、続く「THE ORIGIN」は「ファーストガンダム」の前日譚というまた新たな切り口で成功をおさめ、現在公開中の「機動戦士ガンダムNT」、「機動戦士ガンダムUC2」、「機動戦士ガンダム/閃光のハサウェイ」は、この「UC」以降の世界を描いて行くという。
スタッフのチャレンジに大いに期待したい。

【ひとこと】
アンジェロはDQNのまま終わり、リディは都合よく(ちゃっかりと?)主人公ポジに戻り…この二人、物語をかき回す存在なのだが、結局のところ周囲に大して影響は与えてないな。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-16 10:48 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」第六章。
「ラプラスの箱」を巡ってビスト財団、地球連邦、ネオ・ジオンそれぞれの思惑が絡み、バナージとミネバは翻弄されていく。
その中で明かされるフル・フロンタルの真意。

e0033570_22202352.jpg現時点では「箱」なるものの正体はおろか、そもそも「箱」が存在するのかどうかも疑わしいという状況なのだが、あるかないかすらわからないものに振り回される”大人たち”は滑稽ですらある。
その渦中で真っ直ぐに進んでいく”子ども”の代表がミネバとバナージ。そのアンチテーゼとなっているのがリディ。

だがその状況をおそらく愉しんでいる、というより達観しているのがフル・フロンタルの不気味さ。
彼の語る理想は、ミネバが指摘したようにかつてのシャアのものではない。
”人の総意の器”と自らを規定しているフロンタルだが、そこに彼個人の感情はないのだろうか。

次回、大団円へ。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-15 22:25 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」第五章。
ブライトが本格的にドラマに絡んでくると「ガンダム」らしさが広がると同時に、物語世界が落ち着く。
そして数々のガンダムパイロット、ニュータイプたちを見てきた彼の台詞には重みがある。

e0033570_18441531.jpgそしてブライトに続き、カイ・シデン、ベルトーチカ・イルマと懐かしい顔が続々。
主人公以外にもしっかりとした(ドラマを背負える)存在感を持ったキャラクターがいることに、作品世界の歴史の重みを感じる。

その諸先輩方に引っ張られる形で、バナージとミネバも少しずつ主人公の顔になってきた。
この二人の、互いに信じあっている恥ずかしいくらいの純粋な愛は「ガンダム」世界では新鮮。
彼らが陽であるならば、陰、負の部分を背負ってしまっているのがマリーダとリディだが、逆に「ガンダム」らしい存在であるとも言える。

いよいよ物語は佳境へ――。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-12 18:50 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」第四章、物語の舞台は地球へーー。

e0033570_21331342.jpgこれまでもロンド・ベル隊が登場し、バナージらが乗ることになった艦はネェル・アーガマで、そこには医師のハサンが勤務していて、という具合に「Zガンダム」や「ガンダムZZ」の延長線上の世界だというサインはそこかしこに埋められていたが、本作よりあのブライト・ノアが登場。
そして「逆襲のシャア」以来のラー・カイラムの指揮を執っているということで、この作品がただのスピンオフではなく、富野由悠季抜きとはいえ<ガンダム・サーガ>の本流に位置しているのだということがハッキリした。
そのラー・カイラムの艦長室にはアムロの写真も飾られているのも嬉しい。

本作でバナージは前半ではガランシェール隊と行動を共にし、後半は一転して連邦側として戦場へ。
敵対する両勢力を行ったり来たりする主人公というのは、作劇上でもかなり珍しいのではないかと思うが、その不自然さを感じさせないのがバナージの良いところ。良くも悪くもピュアでナイーブ。周囲の大人たちの保護欲を駆り立てるのだろうか。

そしてバナージと対峙することになるロニ。
アムロにとってのララァ、カミーユにとってのフォウとなり得る存在だったのだろうが、バナージの心の奥底にはしっかりとオードリー(=ミネバ)がいたせいか深い関係にはならず、1話限りのゲストキャラとして散っていった。少々物足りないというか、勿体ない。
そうそう、バナージにはもう一人、マリーダ・クルスという”運命の女”もいたっけ。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-06 21:45 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」第三章。
バナージ、ミネバ、そしてもう一人の主人公ともいうべきリディの出番が増え、また準ヒロイン格のマリーダの過去が明らかになるにつれ、ドラマがいよいよ動き出してゆく。

e0033570_19535389.jpg地球連邦の内部も混沌としており、そこに強力に食い込んでいるビスト財団とて一枚岩ではない。
単純に連邦VSジオンの残党「袖付き」という図式にならないのは「ガンダム」世界のお約束ではあるのだが、バナージがある意味でニュートラルな存在なので、双方を行き来することで見る側に情報を伝えてくれることで、辛うじて迷子になることなく付いて行けている。

そして新たに登場する人もいれば、退場する人もいる。
短い時間ながらも描写の巧みさでキャラクターに厚みを持たせることに成功しているので、彼ら彼女らがただの記号に成り下がっていないのが救いだ。

年齢以上に大人びた面を見せたかと思うと、時には年齢よりも幼さを感じさせるミネバ。その子どもと大人が同居している二面性は、精神に不安定さを宿したこれまでの”強化人間”タイプのヒロインたちとは違った魅力がある。
ニュータイプの素養を持ったファム・ファタール。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-05 19:55 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「ガンダム・ユニコーン」の第二章。
”赤い彗星”シャア・アズナブルの再来と言われるフル・フロンタルがいよいよ登場。

e0033570_20201111.jpg結局このフル・フロンタルの正体、というのは最後まで見てもよくわからなかった。
表舞台にフル・フロンタルが出てくるのは、この作中の説明によれば2年前。「シャアの反乱」が3年前の事件とされてるので、行方不明になっていたシャアが戻ってきた、という解釈も成り立つ。

バナージから「あなたはシャア・アズナブルなんですか?!」と問われたフル・フロンタルは、「今の自分は器」、「人々が望むならシャアになる」と答えてる以上シャア本人ではない筈だが、では何故シャアに酷似しているのかの説明がつかない。

「ガイア・ギア」の主人公アフランシ・シャアのようなメモリークローンなのか。
少なくてもクローンだという描写はない。しかしシャアの記憶を有しているかのような描写もある。
とはいっても促成培養の技術が確立してないとするならば、シャア本人と同年配に見えるのは不自然だ。
「ガイア・ギア」は「逆襲のシャア」より100年以上未来の物語だから成り立つ。

では誰かをシャアそっくりに整形したのか。
強化人間だという設定はあるようなので、ニュータイプ的能力の発現を人為的に起こすことは可能なのかも知れないが、カリスマ性までコピーすることは難しいように思う。
また人工的に作られたシャアのコピーならば、はたしてネオ・ジオンの残党が彼に従うだろうか。

最終章ではフル・フロンタルは本当に「シャア・アズナブルの器」として機能したと思しき描写がある。
はたして彼は一体何者だったのか――?

【ひとりごと】
空から降ってきた少女に一目惚れした少年と、何やらその少年に運命的なものを感じた少女との冒険譚。
これ、「ガンダム」版の「天空の城ラピュタ」だよな。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-03 20:22 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
宇宙世紀を舞台にした新たな「ガンダム」物語の第一章。

e0033570_21113424.jpg時代設定はU.C.0096、ということは「第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)」から3年。
「Z」と「ZZ」の間に行方不明となり、「逆襲のシャア」では全く言及されなかったミネバがヒロインとして登場。
主人公のバナージは、普通の少年が覚醒していくというパターンを踏襲してはいるが、それとは別に”ある一族”の血縁というプロフィールも追加され、より「運命」だとか「宿命」といった面が強調されている。

連邦のみならずアナハイム・エレクトロニクスをも陰から操るビスト財団や、その影響力の源となっている、宇宙世紀の成立の謎を秘めた「ラプラスの箱」の存在など、「ガンダム」世界の根幹に関わる部分に踏み込んで新たな物語を紡ぎ出そうとしたスタッフの英断には感服した。

「ガンダム」っぽいものではなく、紛れもなく「ガンダム」と呼べる一篇だろう。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-02 21:14 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「ファーストガンダム」から続く一連の「機動戦士ガンダム」シリーズ、とりあえずの完結編。
「ファースト」以来のアムロとシャア、この二人の対決に決着がつく。

e0033570_09290287.jpgといってもその間には「Zガンダム」と「ガンダムZZ」という二つの作品が挟まっているので、「ファースト」から直結して見ようとすると取り残された気分を味わうことに。
なので「Z」も「ZZ」も総集編が欲しいところだったが、「Z」は単なる総集編ではない新解釈の劇場版が作られ、おまけに「ZZ」には繋がらなくなってしまったので何かスッキリとはしない。「宇宙世紀」を舞台にした「ガンダム」シリーズを手軽にチェックする方法は、実は未だになかったりするのだ。

それにしても本作品に新たに登場し、メインストリームを担うクェス、ギュネイ、ハサウェイが揃いも揃って良い子じゃないのはともかく、精神面で欠格があるんじゃないかとしか思えない我儘なのは見ていて辛い。監督流の”リアルな現代っ子”の象徴なのかもしれないが、これは辛すぎる。
それでもアムロとシャアがしっかりと主人公しているし、ブライトやカムランといった”良識的な大人”が脇から支えてくれているだけに、映画としては十二分に愉しめるものになっている。個人的には「ガンダム」シリーズで一番好きな作品かもしれない。三枝成章の音楽も流麗だ。

来たる「ガンダム」誕生40周年に向けて、今サンライズは「UC Next 0100 PROJECT」を立ち上げ、来年にはこの作品の続編小説「閃光のハサウェイ」が三部作で映画化されることも発表された。
他のシリーズ作品との調整も入るだろうから小説版そのままではないだろうが、ハサウェイを主人公にブライトも重要な役回りで登場、アムロやシャアを知る最後の世代の物語としてちょっと期待したい。

【ひとりごと】
セイラは…チラとでも出すべきだったかと思う。
そしてカミーユとジュドーに関しても何らかの形で言及して欲しかった。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-02 09:31 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
劇場版「機動戦士Zガンダム」三部作の完結編。
TVシリーズの3クール目から4クール目を1時間半で一気に見せる。

サラ・ザビアロフとカツ・コバヤシ、カミーユ・ビダン、それにパプテマス・シロッコの関わり合いを大きく取り上げたので、割を食ったのがロザミア・バダムとフォウ・ムラサメ。
特にロザミアはカミーユとどこでどういう接点があったのかわからないまま、最終決戦でカミーユに助力する羽目に。

レコア・ロンドとエマ・シーンの比重も大きいが、相変わらずレコアがエゥーゴからティターンズ(というよりシロッコ)へ鞍替えした理由がわかりづらいし(一応クワトロ・バジーナとの溝が出来て行くシーンは盛り込まれているが)、エマとヘンケン・ベッケナーとの関係にも時間が割けなかったようで、どちらもTV版を見ていない人には些か不親切である。

e0033570_20112341.jpgまたこの劇場版では早い段階でカミーユたちがクワトロ=シャア・アズナブルであることを知っているからなのか、議会でクワトロが自らをキャスバル・ダイクン=シャアだと名乗るシーンがない。
エゥーゴの勢力拡大を目論んだこの議会演説を成功させるため、アムロ・レイがカミーユと共に議事堂を守るべく奮闘するシチュエーションが個人的には好きだったので、それが割愛されたことには落胆した。

その分シロッコとハマーン・カーンの描写が際立っているのならば良かったのだが、やはりこの二人に関しては移り気の日和見主義者に見えてしまうのが惜しい。
シロッコ、ハマーン、そしてシャアの3人の立ち位置がハッキリと見えれば「Zガンダム」の物語上の構造もわかりやすくなり、より作品を万人が愉しめるようになったのではないかと思うが、多くを語らずに見せることを選んだのだろう。

カミーユは精神崩壊を起こすことなくシロッコを屠り、ハマーンはミネバ・ザビを伴い一時退却、そしてシャアは行方不明。
最後にはカーテンコール宜しくアムロ、フラウ・コバヤシ、キッカ・コバヤシ、レツ・コバヤシ、ミライ・ノア、カイ・シデン、それにセイラ・マスも顔を見せてハッピーエンド(あれ?ハヤト・コバヤシは?)。
「機動戦士ガンダムZZ」にも「機動戦士ガンダム/逆襲のシャア」にも繋がらず宇宙世紀の輪を断ち切って、「機動戦士ガンダム(ファーストガンダム)」の完結編として機能してしまった本作を、さてどう扱ったら良いものやら。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-11-28 20:15 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
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