【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_19520330.jpg両親を事故で亡くしたルイスは、伯父のジョナサンが住む屋敷に引き取られる。そこでルイスは不思議な体験をするが、実はジョナサンも隣人のツィマーマン夫人も魔法使いだった。そしてこの屋敷には秘められた謎があるらしい。
伯父から魔法を学ぶことになったルイスだったが、ある日禁じられた扉を開けてしまう。そこに収められていた一冊の書物。ルイスはそれを紐解き、恐るべき災いを呼び覚ましてしまう。

ジョン・ベレアーズの同名小説を、スティーブン・スピルバーグが主催するアンブリン・エンターテインメントが映画化。
監督はイーライ・ロス、出演はジャック・ブラック、ケイト・ブランシェット、オーウェン・ヴァカーロ、レネー・エリス・ゴールズベリー、サニー・スリッチ、コリーン・キャンプ、ロレンツァ・イッツォ、ヴァネッサ・アン・ウィリアムズ、カイル・マクラクラン。

原作小説が「ハリー・ポッターの原点」などと紹介されていたので(翻訳本を出してるのも同じ静山社だ)、もっと魔法を前面に押し出したファンタジー物なのかと思っていたが、どちらかというとお化け屋敷を題材にしたホラー物で、ディズニーの「ホーンテッドマンション」にちょっと近い雰囲気だった。
ジャック・ブラックも好演だし、ケイト・ブランシェットは人ならざる役柄が実に嵌る。話が大掛りになり過ぎていないのも好印象。
原作はシリーズ物だそうだが、作品の評価も興行収入もまずまずとなると映画版も続編が作られるのだろうか。

佐藤二朗、宮沢りえ、高山みなみ、原康義、浅野まゆみ、松本梨香、矢島晶子、くじら、本名陽子らが配役された吹替版の方がメインのようだが、トータルでは微妙な出来栄え。本職であれ、本職以外の抜擢であれ、適材適所というのはやはり難しい。



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by odin2099 | 2018-11-04 19:56 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
インディアナ・ジョーンズ教授の大冒険第二弾。
しかしながら前作「レイダース/失われた<聖櫃>」の一年前、1935年のお話。
第三弾はまた未来へと飛ぶので、時系列順に並べると2→1→3となるのは、実はジョージ・ルーカスが生み出したもう一つの冒険物語、<スター・ウォーズ・サーガ>と同じ。あちらは最初にEP4からEP6までの三部作が作られ、次に時代を遡ってEP1~3、そして今はEP7~9までを製作中だ。

e0033570_16235835.jpg今回も「金曜ロードショー」版の吹替で鑑賞。インディの村井国夫は安心感がある。
ウィリー・スコットの藤田淑子、ショート・ラウンドの田中真弓はどちらも騒がしいキャラクターではあるが、ちょっと落ち着いた感じがあって良い。ソフト版だと吉田理保子と野沢雅子なので、やかましさ倍増(^^;

特にウィリーは空気を読まない、高飛車でヒステリーばかり起こすヒロイン。無理矢理事件に巻き込まれた境遇を考えれば同情の余地はあるものの、コメディリリーフの役割も担っている所為かドジを踏んだりで終始イライラさせられる。インディは彼女のどこに惹かれたんだろう?

演じているケイト・キャプショーも大味な美人といったところで、ノーブラのシャツ一枚でいるところを象に水をひっかけられ、おっぽいが丸見えになるくらいしか見どころがない。
この作品が縁で監督のスピルバーグと結婚したんだから、それなりに魅力があったのだろうが。

肝心のお話も、暗くて重くて個人的にはシリーズ中のワースト(いや、アレといい勝負だな)。
前作のアークはまだなんとなくわかるんだが、サンカラストーンってそんなに凄いものなの?

<過去記事>



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by odin2099 | 2018-10-08 16:29 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
** ネタバレ注意 **

e0033570_21182404.jpg「ジュラシック・ワールド」の続編で、<ジュラシック・パーク>シリーズの5作目。シリーズで初めて前作のストレートな続編になっている。
もはや”恐竜映画”ではなく、完全なる”怪獣映画”だ。

あれから3年、イスラ・ヌブラル島の火山が活発な活動を始めたため、島に残った恐竜たちの絶滅が危惧されていた。
クレアは恐竜保護団体を設立し恐竜を救い出そうとしていたが、上院の特別委員会の緊急討議の席上では保護しないとの結論が出された。そんな時クレアはロックウェル財団から恐竜保護の申し出を受ける。
かつてのハモンドのパートナーだった富豪ロックウェルは、自身の持つ広大な土地に恐竜の保護施設を準備していたが、島の施設にアクセスできるクレアの助力が必要だったのだ。
そして恐竜救出の適任者として渋るオーウェンを説得し島へと向かうが、実はロックウェル財団の経営者ミルズの思惑は別にあった。彼は恐竜を密売し、巨額の富を得ようとしていたのだ。それに気づいたオーウェンとクレアは、何とかそれを防ごうとするのだが…。

ジェフ・ゴールドブラムの復帰が大々的に扱われていたが、マルコムは映画の最初と最後に出てきてテーマを投げかけるだけで、主要なキャラクターとは誰も絡まない。一種のブックエンドみたいなものだった。

e0033570_21192310.jpg前作ラストで良いムードだったオーウェンとクレアは長続きしなかったようだが、再会すればすぐに前のように息の合ったコンビネーションを見せる。結局のところ二人は似た者同士であり、そして互いに欠けてる部分を補完し合える最良のパートナー同士なのかも知れない。

その一方で新しく登場するキャラクターたち、クレアと旧知の間柄というロックウェル財団のミルズ、警護役の傭兵ウィートリー、武器商人のエヴァーソルらは相も変わらずテクノロジーを過信し、私利私欲に走る人物で、この世界の住人たちは過去の事件から何も学ばないのか、と呆れるやら悲しくなるやら。それでもなお抗えない魅力を、この人工恐竜たちは持っているのか。
まあその中でも学ばない最たる人はヘンリー・ウー博士だろうが。

ロックウェル財団の創始者ベンジャミン・ロックウッドは、故ジョン・ハモンドの元ビジネスパートナーだったが、とある理由で袂を分かった人物。ミルズに利用されていただけ、ということで免罪符が与えられてはいるものの、ハモンドと訣別した原因が人体のクローン化にあったとあれば「白」と断言出来かねる人物だろう。

しかしここでクローン恐竜だけでなく、クローン人間まで登場させてしまったのは物語内のハードルをかなり上げてしまった気がするのだが、次回作でどのようにけりをつけるのか。
どうやらオーウェンとクレアは彼女メイジーの親代わりとなる決意を固めたようだが、次が三部作の最終作となる模様。市街地に解き放たれた恐竜たちと人類にどのような未来が待っているのか。2021年の夏を静かに待とう。

【ひとりごと】
髪型が変わったせいか、クレア役のブライス・ダラス・ハワードが前作以上に魅力的。それに心なしか胸元を強調するショットも増えたようで、なんだかドキドキ。
しかし相変わらず吹替キャストは難ありだな。


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by odin2099 | 2018-07-17 21:22 |  映画感想<サ行> | Trackback(6) | Comments(4)
今日は「海の日」かあ。
では”海”に因んだ作品をば。

ピーター・ベンチリーのベストセラー小説を映画化したスピルバーグの出世作品。
Blu-rayには懐かしの「水曜ロードショー」放送時の吹替版が収録されていたので、そちらで再見。
この作品を初めて見たのは後継番組「金曜ロードショー」でのオンエア時だったので、ブロディ、クイント、フーパーの声は滝田裕介、北村和夫、樋浦勉がしっくりくる。

e0033570_07561576.jpgブロディ署長を中心に据えた2時間の映画で、前半は人食い鮫の出現に危機感を募らせるものの、島の貴重な収入源である観光客誘致を優先する市長との対立から第二第三の被害者が出てしまい、その責めを負って対応に苦慮する姿をミステリー・サスペンス物やホラー物の風味を交えて描き、後半は一転して鮫退治の名人の荒くれ漁師クイント、鮫の専門家で海洋学者のフーパーと共に海へ乗り出していく姿を海洋冒険物のテイストで描いており、作品の雰囲気はかなり変わる。

尊大で下品で鼻持ちならないクイント。しかしいざという時には頼りになるかと思いきやあっけない最期を遂げ、フーパーも専門家の観点から作戦を立案し幾つかの装備を持ち込みながらも実行段階で失敗に終わり、結局は海嫌いでボヤいてばかりの素人同然のブロディがケリをつける、というのも意外性があって良い。

またなかなか姿を見せずに恐怖心を煽るスピルバーグの演出もさることながら、それを盛り上げるジョン・ウィリアムズの音楽の効果!
今ではすっかり有名になった鮫のモティーフだが、あれは真に鮫が現れる場面にしか流れない。
例えカメラに映っていなくてもあの曲が流れたらその場に鮫がいるし、逆に登場人物たちがどんなに「鮫がいた」「捕まえた」と叫んでも、そのメロディ抜きならば鮫の仕業じゃないか、少なくても対象となる巨大なホオジロザメではないということなのだ。

冒頭で描かれる最初の犠牲者は、オールヌードで泳ぐ若い美女だが見えそうで見えない。
その後もビーチのシーンは度々出てくるが、ビキニ姿の若くてセクシーな美女がバンバン出てくる、ということもない。
「ジョーズ」のフォロワー作品は数多いが、そのあたりの節度がA級映画とB級映画の境界線なのかもしれない。

それにしても最後の方、鮫がボロボロだ。
まだまだ技術的に稚拙なロボット鮫ではあったろうが、過酷な撮影が続いていた証拠かもしれない。

<過去記事>



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by odin2099 | 2018-07-16 08:06 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
<ジュラシック・パーク>シリーズの第4弾。
以前にも書いた通り、第1作(「ジュラシック・パーク」)と同じ島が舞台になっているのはこの4作目が初。
2作目(「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」)3作目(「ジュラシック・パークIII」)とは舞台も違うしお話も直接繋がっていないので、このシリーズは2~4作目の全てが1作目の続編という珍しい構成になっている。

序盤からジョン・ウィリアムズ作曲のテーマ曲のモティーフが流れ、気分はすぐにジュラシック・パーク改めジュラシック・ワールドへ。
遂に実現したのか、という思いと、とうとうやってしまったな、という思いが錯綜する。

そういえばすんなりとパーク(ワールド)に入るのは本作が初めて。
これまでの作品では出かけるまでに一波乱あったり、なかなか目的地に辿り着けなかったりだったけど、今回はあっけないくらい簡単に”観光客”として到着。

e0033570_20241476.jpgしかしそこからトラブル続出なのはシリーズのお約束。
マスラニCEOは一応の責任感は持ってるようだが、前線にのこのこ出かけて行って憤死するという役立たずぶりを発揮。
ホスキンスやウー博士などドラマ上の悪役ポジのキャラもいるものの、正ヒロインだから見逃されてるけれどクレアも相当酷いヤツ。もしかすると1作目のハモンド翁よりも性質が悪いかも。

クレア役のブライス・ダラス・ハワードは絶世の美女でもセクシーだとも思わないが、後半でタンクトップ姿も勇ましくサバイバルする姿はグッとくる。
オーウェンを演じたクリス・プラットは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のスターロードとは打って変わっておちゃらけは封印。終始キリっとした二枚目役を通しており、これまた格好良い。

この人の助手で、甥のザックとグレイのお守りを押し付けられるザラは本当に気の毒な女性で、兄弟の自分勝手な行動に振り回され、挙句にプテラノドンに捕食され…たかと思いきや最後はモササウルスの餌食に。
友人相手と思われる電話の内容からすると、近々結婚を控えていたらしいのに……。

今回も吹替で鑑賞。
オーウェンの玉木宏、クレアの木村佳乃、グレイの松岡茉優は何度聴いても酷いもんだ。
玉木宏は声は良いけど喋り方が気取りすぎてて(特に洋画の)アフレコ向きじゃないし、松岡茉優はまず「男の子」の演技が出来てないし、木村佳乃はTOPを弁えない常に全力発声演技(「パディントン」はまあまあだったけど)。
公開時からかなり叩かれていたはずなのに、諸事情あれども続編でも玉木&木村コンビが続投なのは解せない。

ついでに昨夏「金曜ロードSHOW!」で放送された<新吹替版>も見てみたが、こちらも山本耕史のオーウェンはガサツな田舎者に聞こえるし、仲間由紀恵のクレアは上品な感じはあるものの、感情の起伏の表現が要求される場面に技術が伴っていない。
クレアは説明台詞が多いし、中盤以降は甥のこともあって半狂乱になったりするので気の毒ではあるのだが、ならばこそ何故プロに任せなかったのかと憤りを禁じ得ない。

ちなみに「新吹き替え版初放送」と大々的に銘打った昨夏の放送だったが、今夏同じく「金ロー」で続編公開に合わせて二度目の放送が予定されているものの、こちらは劇場公開&ソフト収録のオフィシャル版がオンエアーされるようなので、初回放送版はレア吹替のお宝化が確定の模様。
いずれ続編がTV放映される際には、また新たな吹替版が作られるのだろうか。

【ひとこと】
クライマックスに登場するT-REXは1作目からの生き残りらしいが、寿命は何年ぐらいあるんだ?

<過去記事>



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by odin2099 | 2018-07-01 20:38 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
日本にハロウィーンと宅配ピザが定着したのは「E.T.」のおかげ、という説があるそうな。
BMXの自転車も流行りましたねえ、あまりブームは長続きしなかったけれど。
でも個人的に一番カルチャーショックだったのは、エリオットが仮病を使ってる時に口に咥えてる体温計。体温計って腋に挟むタイプのものしか知らなかった…。
そんなこんなも懐かしい不朽の名作、もう36年も前の作品になります。

e0033570_04462530.jpg同時期にスピルバーグはプロデユース作として「ポルターガイスト」も手掛けていたことは、先に「ポルターガイスト」の項で書いたけれど、どうやらロケ地も同じ場所だったのだそうで。
なのでよく見ると見慣れた街並みが…と言いたいとこですが、アングルが違うせいか「あ、あの家だ」とはなかなかならない。でもわかる人にはわかるのでしょうね。

あちらは夫婦円満、こちらは母子家庭という違いはあれど、共に郊外に暮らす子供たちを中心にした、いわば姉妹編。「未知との遭遇」から生まれた双子と言っても良いかもしれません。
「ポルターガイスト」は「未知との遭遇」のリメイク的要素がありますし、「E.T.」は「未知との遭遇」の形を変えた続編と呼べそうです。

物語の展開は意外に早く、開始15分でエリオットとE.T.は出会い、30分でマイケル、ガーティの兄妹とも仲良しに。そしてエリオットとE.T.のシンクロは進み、学校での大騒動からE.T.が言葉を覚える件があり、通信機を組み立てようとするあたりでちょうど半分の60分が経過します。

ハロウィーンで外出するあたりから後半戦で、ここでE.T.を乗せたエリオットの自転車が空を飛ぶロマンティックなシーンが登場。ただ急転直下、行方不明のエリオットに半狂乱になる母親、病気のエリオットとE.T.、それにE.T.を探していた政府の人間の登場、と畳みかけるような怒涛の展開となります。

そしてE.T.との哀しい別れ。
――と思いきや、奇跡が起こり、少年たちの反乱が始まるこの高揚感。感動の涙が歓喜の涙に変わります。
この後の流れも、何度見てもグッとくるんだなあ。
続編を求められてもスピルバーグは首を縦に振らなかったようですが、これは正解。
基本「続編大好き、シリーズ化大好き」人間なんだけど、この作品にはいらないな。

そういや続編小説は刊行されたことがあったけど、なんだか微妙な作品だったっけ…。
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ところで数年前、母親役のディー・ウォーレスはスピルバーグからヌードシーンを求められていたことを明らかにし、一躍話題になったことがありました。
その記事によれば、ヌードを要求されたのはエリオットが撒いたチョコレートに釣られたE.T.が家に来るまでのシーンで、それに対し「それは違うと思う」と抗議し、結局ベッドにうつ伏せになるという現行のバージョンに落ち着いたのだということなんですけど、ベッドにうつ伏せになるシーンなんてあったかなあ???

まあ何れにせよヌードシーンがあったら、少なくても親たちが子供たちを映画館へ連れて行くのをためらっただろうし、ここまで空前の大ヒットを飛ばすことはなかったでしょうね。
その反動(?)からなのか、「ポルターガイスト」の方では同じく母親役のジョベス・ウィリアムズには入浴シーンと、それに続くベッドで髪を乾かす場面で、騒霊によってシャツを捲りあげられパンティー姿を披露するシチュエーションが用意されている……。

<過去記事>




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by odin2099 | 2018-06-30 04:54 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
スピルバーグ監督の手によって映画化された「レディ・プレイヤー1」の原作小説。

最初に粗筋を聞いたり、レオパルドンにミネルバX、ライディーンにガンダムにウルトラマンや機龍(メカゴジラ)が出てくると言われた時は、一体全体どんな話なんだろうかと見当もつかなかったが、先に映画を見て、それから小説を読みだしたら「なるほどそういうことか」と得心がいった。
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作中に引用されてるサブカルチャーのウンチク話は映画以上。ただある程度ジャンルが偏っているので、ビジュアル面で多彩なキャラクターを取り揃えた映画版とは甲乙つけがたい。
お話は小説の方が映画より殺伐としていて、メイン格のキャラクターの生死もしっかりと描かれているし、<オアシス>内のアバターとリアルな世界での当人たちとのギャップも、より強調されている。

映画版は結局のところ、アバターも美男美女で現実世界でも美男美女で、こうしないとなかなか観客は感情移入しにくいだろうという配慮だろうけど、その点小説の方がリアルなヲタク像と言えるかも。


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by odin2099 | 2018-06-28 21:57 | | Trackback | Comments(0)
いきなりアメリカ国歌が流れて驚いたが、これがテレビ放送終了の合図。
わが国でもNHKの放送終了時は「君が代」が流れたっけ。
今じゃ24時間放送が珍しくないけれど、まだまだテレビの深夜放送が珍しかった時代だ。

その放送終了後の通称「砂の嵐」に向かって語りかけるキャロル・アン。これが怪異の始まり。
何かが起りそうな空の色、家の横にある不気味な大木、長閑な新興住宅街の風景を映し出しながらも、少しずつ少しずつ予兆を盛り込んでいく。

e0033570_19555523.jpg最初は、誰も手を触れていないのに家具がひとりでに動き出す、という現象が起る。不思議ではあってもどこかアトラクション感覚で、まだまだ面白がるだけの余裕あり。
ところがここでキャロル・アンが何者かによって連れ去られ、ここで物語は一挙に進展する。約2時間の映画の内、おおよそ三分の一が経過したところだ。

ここで専門家が現れて怪異現象への一応の説明が始まり、キャロル・アンがひとまず無事であること、そして事態への対処方法の模索が始まる。しかし現象は専門家たちの想像を超えていた。家族には次々と変事が起り、ここで助っ人が登場。これが単に超常現象や心霊現象の専門家ではなく霊能力者なのである。

ここまで比較的理詰めでお話が進められてきたので、一気にファンタジー方面に舵を切ったというか、胡散臭さが醸し出されるために、ここで脱落してしまう観客もいるかも知れない。
映画はここまでで三分の二まで来ている。

この胡散臭い人物が実はかなりの実力者で、これまで事態を持て余し気味だった専門家たちに代わり、見事に解決方法を見つけ、ようやくキャロル・アンを取り戻すことに成功。
スピルバーグ作品では「未知との遭遇」では怪異を切っ掛けに家庭が崩壊するし、同時期に作られた「E.T.」では母子家庭が主人公だが、この「ポルターガイスト」では夫婦円満。それがキャロル・アンを連れ戻す鍵になった、というのは珍しいのかもしれない。

ところが上映時間はまだ残っている。
ハッピーエンドかと思いきや、ここで畳みかけるような一大スペクタクルシーンが登場。何故この家で怪異現象が起きたのかの謎解きも行われ、ようやく物語は終幕を迎える。

同時期に「E.T.」を監督していたため、多忙なスピルバーグはトビー・フーパーに監督を委ねたものの、未だに真の監督は誰なのかが話題になるのは、他のプロデュース作品と違って(自ら脚本も手掛けているということもあるのだろうが)如何にもスピルバーグらしい作品だと受け取る人が多かった証拠だろう。

スピルバーグ印なので、ホラー映画ではあっても一応はファミリーピクチャーに分類されると思うが、母親役のジョベス・ウィリアムズにはちょっとセクシーなショットが盛り込まれている。
緊迫したシーンなので息抜きにはならないし、サービスカットだとしても入れるタイミングがなあ…。

【ひとこと】
今回はBlu-rayで鑑賞したのだが、搭載されてる日本語吹替が酷すぎ。
といっても出来の問題ではなく、ブツブツ切れてしょっちゅう「原語+字幕」に切り替わってしまうので、落ち着いて見てられないのだ。
新録するか追加録音するか、あるいはもっとカットの少ないヴァージョンでの収録は出来なかったものか。

<過去記事>


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by odin2099 | 2018-06-26 19:58 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
<劇場公開版>、<特別編>、そして<ファイナルカット版>と都合3ヴァージョンある「未知との遭遇」から、今回は最初の<劇場公開版>をチョイス。1枚のディスクでそれが選べるのがBlu-rayの良いところだ。
もっとも細かく分析すると他にもう2~3ヴァージョンあるらしいので、どこかに詳細に分析してる人がいないものかな。

e0033570_19282030.jpg偶然深夜にUFOを目撃し、妻と子供たちを叩き起こし連れ出したロイ。それは空振りに終わるのだが、もしこの時に妻のロニーも目撃していたとしたら、その後の展開は変わっただろうか?

――おそらく殆ど変わらなかっただろう。
UFO騒動を報じた新聞記事を切り捨てるくらいだから、仮に見たとしても何らかの理屈をつけ、全否定したであろうことは想像に難くない。
結局は信じる者のみが、次のステップへの道を切り開けるのだ。

以前にも書いたように、この作品のメインキャラクターは大なり小なり変人ばかりだが、それでも単なる変わり者では駄目で、ある一つのベクトルに向き合ってる人のみが選ばれるのである。
一人二人と登場人物は姿を消していき、クライマックスシーンには真に選ばれた者のみが参加を許される。

その感動的なクライマックスシーンの舞台となるのはデビルスタワー。
ワイオミング州に実在し、アメリカで最初にナショナル・モニュメントに指定された由緒正しき”聖地”。
単純でありながら奇怪な、そして何か畏怖させるものを感じさせるフォルム。
ここをロケ地に選んだ人は誰なんだろう?

恐ろしくも素晴らしい何かが起きそうな場所。
この驚異の物語のラストを飾るに実に相応しい場所だ。
一度は行ってみたいと思っているのだが…。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/7607178/
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https://odin2099.exblog.jp/23082168/



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by odin2099 | 2018-06-21 19:32 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
<ジュラシック・パーク>もおさらい中。

前にも書いたかなと思うけれどこのシリーズ、「ジュラシック・パーク」「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」→「ジュラシック・パークIII」とお話が繋がってるワケではない。
2作目の「ロスト・ワールド」は1作目の続きだけど、3作目の本作も1作目の続き。決して2作目が「なかったこと」になってるのではないけれど、2作目と3作目は直接繋がってはいないのだ。

e0033570_19495774.jpgまた1作目の舞台となった島はイスラ・ヌブラルで、2作目と3作目の舞台になるのはイスラ・ソルナ島(通称”サイトB”)、つまり全くの別の島。グラント博士も「ここへ来るのは初めてだ」と言ってる。
ただ2作目3作目は同じイスラ・ソルナ島での冒険譚ではあるけれど、描かれてるのは違う場所なので、見覚えある景色は出てこない。

更にシリーズ4作目の「ジュラシック・ワールド」の舞台は1作目と同様にイスラ・ヌブラル島。
これまた2作目3作目の事件を引き摺ってはいない1作目に直結するお話なので非常にややこしい。
今度の5作目は4作目を受けたお話になってるようだが。

で、この第3作。期待して見に行って、超大作とは思えないお手軽さに拍子抜けしてしまい、長らく良い印象を抱けなかったのだが、最近になってようやく面白く感じるようになってきた。

事件の元凶になるバカ夫婦(元)には、いくら子供の件があるとはいえ全く同情心を抱けないし、些か強引な展開には劇中のグラント博士ならずとも憤りやイライラを禁じ得ないが、いきなりの容赦ない恐竜大暴れに始まり、中盤以降は死亡フラグを次々とへし折る力技のストーリー運び、ジョン・ウィリアムズのメロディをふんだんに使い、その不在を全く感じさせないドン・デイヴィスのスコア、そして90分足らずのコンパクトさ。三部作(当時)の中では一番単純に「怪獣映画」として楽しめるのは本作だ。

「男の子には二通りのタイプがいる」「天文学者になるタイプと、宇宙飛行士になるタイプだ」というグラント博士の台詞もなかなか頷けるし、もしかすると初心者の入門にはこの作品から、というのもアリなのかも。

そういやエリーはなんでアラン・グラント博士と別れて別の人と結婚しちゃったんだろうね。
今回エリーの元を訪れたアランは初めて旦那さんに会い、何の仕事をしてるかを知るのだが、既に夫妻の間には二人の子供もいる。エリーとアランは一体何年会ってない、というか連絡を取ってなかったのかなあ。ちょっと気になる。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/10907119/


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by odin2099 | 2018-06-07 19:56 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)

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