【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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スピルバーグ一党が作った劇場版『トワイライトゾーン』のヒットは、そのままSF、ホラー、ミステリー系のオムニバスドラマブームへと発展。
『新トワイライトゾーン』『新・ヒッチコック劇場』などが作られましたが、スピルバーグも自らTVシリーズを立ち上げました。それが『世にも不思議なアメージング・ストーリー』です。

その中から先ず3つのエピソード(セグメントと呼ばれています)が選ばれ、劇場用映画としてお色直し。各セグメントを繋ぐカットや、オリジナルのエンドロールも追加されています。
基本的には30分番組なのですが、中には1時間枠で放送されたものもあり、この劇場版では第1と第3セグメントが1時間枠のものになっています。

e0033570_21354664.jpg第1セグメント「最後のミッション」はスピルバーグ自身の監督作品。無名時代のケビン・コスナーが主演です。
時は第二次大戦の最中、出撃した爆撃機は敵機を撃墜したものの被弾してしまいます。
何とか基地への帰投は可能ですが、燃料もなく車輪も壊れ、助かる道は胴体着陸のみ。ところが下部銃座には爆撃手が閉じ込められたままで、着陸すれば彼は押し潰されてしまいます。
さて搭乗員たちは?というサスペンス物ですが・・・オチには唖然とさせられてしまいました。
サッパリ訳が分からず、これを”奇跡”で片付けて良いものか。せっかくの感動的なお話が、これじゃあぶち壊しだと当時劇場で憤慨したものです。この結末、許せますか?

第2セグメントは「パパはミイラ」
邦題だと何のことやらよくわかりませんけれど、ママとミイラがどちらも「マミー」なのに引っ掛けた洒落なんですね。
映画のロケ中に、ミイラ役の俳優さんの奥さんが急に産気づいたと連絡が。彼は急いで病院へ向かいますが、ミイラの扮装のままだったので、周囲から追い回されて大騒動。その最中に本物のミイラが出現して・・・というドタバタ調のホラー・コメディです。
今回唯一の30分エピソードですが、小粒でもピリっとしていて一番良く出来ています。ミイラ映画の監督さんが、どことなくスピルバーグに似ているのも笑えます。
監督のウィリアム・ディアはこの作品でスピルバーグに認められ、『ハリーとヘンダスン一家』の監督に抜擢されることになりますが、そちらもなかなかの秀作でした。

第3セグメントは「真夜中の呪文」、スピルバーグの弟分ロバート・ゼメキスが監督を務めています。
厭味な教師にいじめられた二人の生徒が、ひと泡吹かせてやろうとしゃっくりが止まらなくなる呪いをかけようとするのですが、その呪いが効きすぎて・・・という、これもホラー・コメディです。
クリストファー・ロイドの怪演は楽しめますが、全体としては悪ノリのしすぎという印象で、それはこの映画全体に言えることでもありますね。

この映画版、当初は全てスピルバーグの監督作品でまとめるという話でしたが、結局監督したのは2本だけ。
他にもピーター・ハイアムズやジョー・ダンテ、トビー・フーパー、マーティン・スコセッシクリント・イーストウッド、アービン・カーシュナーらが監督したエピソードもありますが、番組はそれほどの支持を得られず2シーズンで打ち切りになってしまったようです。
日本ではこの劇場版公開に続いてビデオで発売されたり、TVの映画放送枠で流されたりしましたが、さして話題にもなりませんでした。
最近になってようやく全話がDVDで発売されましたので、改めて見てみましょうかね。

ちなみに番組のテーマ曲とスピルバーグのパートの音楽はお馴染みジョン・ウィリアムズですが、ゼメキスのパートの音楽担当は名コンビのアラン・シルベストリ、そしてディア監督のパートではダニー・エルフマンが参加しています。
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by odin2099 | 2011-08-24 21:39 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_9413058.jpg昨年文京シビックホール10周年記念として行われたコンサートが、好評につき再演ということになりましたので行って来ました。
といっても、演奏曲目は違うんですけれどね。

会場は文京シビック大ホール、指揮は大友直人、管弦楽が新日本フィルハーモニー交響楽団なのは昨年と同じですが、今回は司会が朝岡聡。この人、未だに元・テレ朝のアナウンサーとしてしか認識出来ません。
フリーになってもう15~6年ぐらいになるみたいですし、クラシック関係のコンサートは司会だけでなく構成なども手掛けているんですけれど、『ニュース・ステーション』だったかでスポーツコーナーを担当していた印象が未だに根強い・・・。

しかし今回は題名にやや偽りあり。
第1部こそ「ジョン・ウィリアムズ作品集」と銘打たれていますが、第2部は「ハリー・ポッターの世界」
つまり、ウィリアムズ以外の作品も演奏されるのです。これはこれで貴重な体験ですが。
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第1部で演奏されたのは、『スター・ウォーズ』から「メイン・タイトル」、『7月4日に生まれて』から「メイン・タイトル」、『ジョーズ』からは組曲として「テーマ」「サメ狩り」「檻の用意」、そして『レイダース/失われた≪聖櫃≫』から「レイダーズ・マーチ」。
『ジョーズ』のテーマを生で聴くのは多分初めてだと思いますが、色んな楽器が鳴っているんですねえ。想像以上の大迫力でした。

20分の休憩をはさんだ後での第2部は、「ハリー・ポッター」を7作目から1作目へとカウントダウン。
ただ朝岡さんは「ハリー・ポッター」をきちんと見ていないんでしょうかね、コメントがグダグダでしたけれど。

最初は『死の秘宝PART1』から「オブリビエイト(忘れよ)!」、オープニングに用意された映画オリジナルの衝撃的なシーンに流れた曲ですね。作曲はアレクサンドラ・デブラ
続いて『謎のプリンス』から「コンサートメドレー(オープニング~物語のはじまり~イン・ノクテム~ウィーズリーいたずら専門店~ロンの勝利~なめくじパーティー~洞窟の中へ~さよならダンブルドア~固い友情)」、『不死鳥の騎士団』から「不死鳥の騎士団の飛行」「アンブリッジ教授」。この2作品の音楽担当はニコラス・フーパー

パトリック・ドイルが作曲した『炎のゴブレット』からは「金の卵」と「冬のハリー」。この人は流石に”聴かせる”音楽を書いています。

そしていよいよウィリアムズ登場で、『アズカバンの囚人』から「過去への窓」「マージ叔母さんのワルツ」、『秘密の部屋』から「不死鳥フォークス」「秘密の部屋」、最後は『賢者の石』から「ヘドウィグの飛行」「ダイアゴン横丁」「ハリーの不思議な世界」。
うーん、ワンパターンと言われようとやはりウィリアムズ節は良いですねえ。是非とも完投して頂きたかった・・・!
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今回のコンサートの目玉は、実は『死の秘宝PART1』と『不死鳥の騎士団』、『炎のゴブレット』で、これらの作品にはコンサート用の楽譜が存在していないんだそうです。その為に今回はサントラ用の楽譜を取り寄せたということで、”世界初演”になるそうな。
しかしどうでしょう?
今後ウィリアムズ以外の「ハリー・ポッター」の音楽が、コンサート・ピースとして定着する様なことはあるでしょうかね。
改めて感じたのはウィリアムズの音楽の凄さ。
失礼ながら他の作曲家の作品は、映画音楽としては合格かも知れませんが、プラス・アルファの魅力には乏しいなあ、と。

アンコールは『E.T.』の「フライング・テーマ」。
最初からアンコールは、これか「スーパーマンのテーマ」か「ジュラシック・パーク」のどれかだろうと考えていたので予想通りでした。

e0033570_941362.jpgコンサートではなかなか聴けない曲を取り上げてくれたという点で、今回のプログラムは満足でしたが、次があるとすれば難しいですね。個人的には『推定無罪』とか『1941』を演奏して欲しいと思いますし、今回の「ハリー・ポッター」みたいに「スター・ウォーズ」を全6作から選んで大々的にやって欲しいなあという希望もあります。

また今度はウィリアムズ作品だけじゃなく、SFやファンタジー系の音楽を集めたコンサートをやってくれないものかなあと思ったりもしますが、来年もあるのでしょうか。

ところでこのコンサート、珍しく時間きっちりに始まったのですが(普通のコンサートだと4~5分くらい遅れて始まるのが普通かなあ、なんて思ってますが)、第1部が40分程度で第2部が70分くらいという構成も珍しいように思います。
第1部はあっさりと終わってしまったので物足りなかったのですが、逆に第2部はこってりでしたね。
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by odin2099 | 2011-08-21 09:46 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
ロッド・サーリングが自身多くの脚本を手掛け、自らホストも務めて人気を博したTVドラマ『トワイライトゾーン』。
日本では『未知の世界』あるいは『ミステリー・ゾーン』のタイトルで放送された伝説的シリーズを、ジョン・ランディスとスティーブン・スピルバーグが手を組み、更にジョー・ダンテジョージ・ミラーを巻き込んで映画化ということで話題になりました。

この当時ランディスは『ケンタッキー・フライド・ムービー』、『アニマル・ハウス』、『ブルース・ブラザース』『狼男アメリカン』のヒット作があり(ちなみに同じ頃、マイケル・ジャクソン『スリラー』のPVを撮ってます)、スピルバーグは勿論『ジョーズ』、『未知との遭遇』『レイダース/失われた≪聖櫃≫』『E.T.』といったメガヒット作品を持ち、ダンテは『ピラニア』と『ハウリング』で注目を集め、ミラーは『マッドマックス』でスマッシュヒットを飛ばしていた、という具合に若手のビッグネームが集ったドリーム企画でした。

e0033570_8462297.jpg各人が一篇ずつ監督するというオムニバス作品ですが、ランディス監督のパートを撮影中にヘリコプターが墜落し、乗っていたパイロットは勿論、主演のヴィク・モローや子役たちが死亡するという痛ましい事故が起きてしまいます。

監督責任やら何やら、その対応を巡ってランディスとスピルバーグの間には何やらあったようですが、結局スピルバーグはピンチを脱し更にキャリアをアップさせたのに対し、ランディスは負のイメージを背負って低迷することとなります。

お互いの作品にお遊びで出演するほど仲が良かった二人(スピルバーグ監督の『1941』にはランディスが、『ブルース・ブラザース』にはスピルバーグが出演している)も、それ以後は絶縁してしまったのだとか。
ダンテがその後スピルバーグの寵愛を受け、『グレムリン』とか『インナースペース』とか『スモール・ソルジャーズ』などを撮るようになるのとは好対照・・・。

先ずプロローグがあります。
深夜ドライブ中の二人はTV番組のテーマ曲当てをしておりますが、その内「トワイライトゾーンは良い番組だったよなあ」てな話をし始めます。
「みんな怖くて良かったよ」
「そうだな」
「もっと怖いもの見せてやろうか?」
すると・・・?!

このプロローグはランディスの演出ですが、これがなかなか効いてます。正直番組のテーマ曲当てなんかサッパリわかりませんけど、日常世界から一気に物語世界へ。お馴染みチャラララ~チャラララ~チャラララ~のテーマ曲が流れ、タイトルが出て第1エピソードが始まります。

問題のランディス監督作がこの第1エピソードで、他の3つはTVシリーズのリメイクですが、これはランディスのオリジナルだとか。
人種差別主義者が時空を超え迫害されるというお話なのですが、これがサッパリわからないものに。ラストシーンが使えなくなってしまったからなんでしょうか。

第2エピソードはスピルバーグの監督作品。
老人ホームで暮らす人たちが少年少女に戻るというファンタジーで、4篇中では一番温かみがあるものの、今一つピリっとしたものが感じられません。
ちなみにこの映画の音楽はジェリー・ゴールドスミスなので、スピルバーグ監督作品(TVを除く)でジョン・ウィリアムズ以外の音楽が流れる貴重な作品でもありますね。

第3エピソードはダンテの担当。
超能力を持った少年とその家族の物語ですが、可もなく不可もなく――というより、かなり悪趣味な、と言わざるを得ない作品でした。
少年に魅入られた女教師が主人公なのですが、彼女と少年との心の交流に重点を置くか、それとも怖がらせるのか、ハッキリさせた方が良かったのでは?

最終エピソードは、嵐の中飛び立った旅客機の翼の上に怪物の姿を見てしまった男の悲喜劇。
神経質そうな男を演じたジョン・リスゴウの好演と相まって、これが本作中唯一の秀作。この一篇の為だけでもこの映画を見る価値はある、というのは言い過ぎかも知れませんが、それぐらい(他の作品に比べて)良く出来ています。

その後、プロローグとの繋がりを感じさせるエピローグがあり(どちらもダン・エイクロイドが出ています。同一人物かどうかはわかりませんが)、そしてエンドクレジット。
夢か現か、”トワイライトゾーン”から我々は呼び戻されるのですが、”あちら”の世界の方が良い、と仰る方もいるんでしょうね。

今回、公開以来の再鑑賞でしたが、印象はやっぱり、ウーン・・・。
当時、これを見て一気にスピルバーグへの期待値が下がったんですよね・・・。
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by odin2099 | 2011-08-20 08:50 |  映画感想<タ行> | Trackback(2) | Comments(2)
完結編を謳いながら、既に4作目の話も聞こえてきている「トランスフォーマー」の3作目で、今回が初の3D映画。
監督のマイケル・ベイは3D映画に興味がないと言ってたけど、ジェームズ・キャメロン監督に唆され(?)、作り始めてみたら結構ハマったらしい。実際、なかなか迫力ある画面にはなってます。

e0033570_1022673.jpg映画としても前作よりは面白くなってます。
月を目指す米ソの宇宙競争の裏の隠された真実、なんていうのはトンデモ本の世界ですが、そこに本物のアポロ11号の宇宙飛行士バズ・オルドリン本人を呼んでくる、というのが凄いところ。まあ本人もよくオファーを受けたなと思いますけどね。JFKもニクソンもオバマも実名登場だし。
ただチェルノブイリをこういったネタに絡めてくるのも悪くはないとは思うのですが、今の日本の状況考えると素直に楽しめないかも、と気にはなりました。

しっかしせっかくの完結編なのに、サムの恋人がミカエラからカーリーに代わったのは唐突すぎるし、これまでの流れからして、簡単に別れちゃいかんだろ、というのはありますね。
その分レノックス、エップス、シモンズ、それにサムの両親などのレギュラー・キャラがそのまま出てくるのは嬉しいし、新登場のキャラに、ジョン・マルコヴィッチとかフランシス・マクドーマンドとかパトリック・デンプシーとかベテランを配しているのは流石超大作。
で、新ヒロインに抜擢されたロージー・ハンティントン=ホワイトリーも頑張ってはいましたが、ミーガン・フォックスを初めて見た時ほどのインパクトはないかなあ。やっぱり舌禍事件でクビ切られたのは残念です。

で、単純に前作より楽しめたんですが、ただ総じてこのシリーズ、自分には苦手みたい。
とある映画サイトの「映画史上最も騒々しい映画10本」で、栄えある1位に選ばれたというのも宜なる哉。
登場人物はやたら多いし、その内に裏切り者が何人もいるし、見ていて誰が誰やら混乱してきちゃう。
特にトランスフォーマ-は壊滅状態(汗)で、オートボット側はとりあえずオプティマスとバンブルビーぐらいは区別が付くが、ディセプティコン側はほぼ全滅・・・。
その昔のアニメ版の頃は、ホイルジャックとかアイアンハイドとかグリムロックとかスタースクリームとか、一応区別付いたんですがねえ。

それにオートボットは案外弱いし、オプティマスもオープニングやエンディングのナレーション(モノローグ)では説教臭いことを宣う割に、ちょっとリーダーとしてどうなのよ?という部分も無きにしも非ず。
そしてそして、2時間半超は長過ぎ!
クライマックスの攻防戦も、誰と誰が一緒で、どこからどこへ行こうとしていて、そして何をしたいのかがよくわかりません。危機また危機の描写も、かえって全体像がぼけてしまうように感じてしまいます。
もっとシチュエーション、キャラクター共に整理して、2時間程度でまとめることは出来ないもんでしょうかね。
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by odin2099 | 2011-08-07 10:04 |  映画感想<タ行> | Trackback(49) | Comments(6)
脚本・監督はM.ナイト・シャマラン

といっても、とうとうオリジナル作品は撮らせてもらえなくなったのか、人気TVアニメ(らしい)『アバター/伝説の少年アン』実写映画化プロジェクトの雇われ監督になってしまった。
お馴染み、ハッタリを効かせたサスペンス映画ではなく、アクション・ファンタジー映画なのが目新しい点。

e0033570_02104.jpg気の国、水の国、土の国、火の国の4つの王国で成り立っているらしい世界。
各国にはそれぞれの国のエレメントを操るベンダーと呼ばれる人たちがいるが、中でも4つのエレメント全てを操る者がアバターと呼ばれ、世界に調和をもたらすことが出来るらしい。
火の国は土の国を征服し、今度は水の国を攻めようとしているが、気の国のベンダー、12歳の少年アンこそがアバターだとわかり、彼を捕えようとする――というお話、で良いのかな。なんか見ていてもサッパリだった。

どういう訳か、全編に漂う東洋テイスト。
主人公の生い立ち、出で立ちもカンフーアクション映画みたいだし、そもそも”気”がどうたらこうたらというのは、欧米人が憧れるアジア的要素なんだろうなーと思う。
ただ演じてるのが白人の俳優さん中心なので、独特の味というより違和感が先に立っちゃうのが難だけど。

そして、これはTVシリーズの総集編なのかと思うくらい、ダイジェスト感丸だし。
場面が(場所が)あっちゃこっちゃ飛ぶし、ドラマ的に盛り上がるのかなと思うと次のシーンに切り替わっちゃうし、サラっと流したり、時間を思いっきり省略したりと、見ていてアレレというくらい置いてけぼりの疎外感を味わわせてくれる。上映時間は1時間40分ほどだけど、本当は3時間くらいあったんじゃないの?と思いたくなるほど。ちゃんと脚本練ったのかなあ。

それに続編への引きがタップリ。
お話は一つの山を越えただけで、新しいキャラクターが出てきてENDになっちゃうし、どうするんだ、これ。

三部作構想だそうだけど、興行的には辛かったみたいだし、ラジー賞は8部門ノミネートで、内5部門(最低映画賞、最低脚本賞、最低監督賞、最低助演男優賞、最も3Dの使い方が間違っている映画賞)で受賞と評判も芳しくないようだし、望みは薄そうですな。

製作にフランク・マーシャル、製作総指揮にキャスリーン・ケネディご夫妻とスピルバーグ一派の名前が並んでますが、もうちょっと何とかして欲しかったとこです。
タイトルも最初は「アバター」と付けるはずが、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』と被っちゃったので変更せざるを得なかったのがそもそものケチの付き始めかな。
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by odin2099 | 2011-07-27 00:05 |  映画感想<ア行> | Trackback(20) | Comments(2)
e0033570_236679.jpg前作は全く期待していなかったからか、結構楽しめたのだけれども、その続編となるとなかなか食指が伸びず、結局はそのまんまスルー。しかし今度公開される3作目(一応”完結編”という触れ込みだけれども)は予告編などを見るとちょっと面白そうだなあと感じたので、じゃあその前にと2作目をやっと鑑賞。

あれから2年、オートボットたちは特殊部隊ネストに所属し、ディセプティコンの残党退治をしていた。
サムは大学に進学するため、両親や恋人ミカエラと離れた新生活を送ろうとしていたが、オールスパークの欠片に触れたことで不思議な現象に巻き込まれてしまう。
そしてディセプティコンたちはメガトロンを復活させ、”復讐”を目論んでいた。

えー、普通につまらなかったです。
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いや、1作目をおさらいしてから見るべきだったかな。ストーリーは兎も角、キャラクターを全然覚えてなかった・・・!
レノックス少佐か、協力的な軍人さんがいたのは覚えていたけど、シモンズって誰?状態。
ああ、セクター7のエージェント。なんか厭味ったらしいヤツがいましたっけ、というのは後になって思い出したくらいで、これじゃせっかくの彼の登場シーンのインパクトが台無しだぁ。

まあそのあたりを差し引いても、最初っから最後まで、登場人物(トランスフォーマー含む)が怒鳴ったり叫んだり、音をガチャガチャ立てて騒ぎっぱなし。
おまけに中盤以降は走りっぱなしの、五月蠅くて忙しない映画という印象しか残りません。
マトリックスって何? オプティマスは何で復活したの? サムが自信満々で行動してるからもっと説得力ある設定がなされているのかと思いきや、何とも抽象的というか精神論的というか。

e0033570_2371365.jpg映像がどんなに迫力あって凄くても、それだけじゃダメですよーだ。

わざわざエジプトまで行ってロケしたようだけど、CG合成みたいで”空気”が感じられないし、技術でこねくり回して作り上げただけの映画に思えて仕方ない。オモチャの映画らしいといえばそれまでだけど。
評判がなかなか良いらしい3作目は、そんな空虚な作品になってないことを祈るのみ。
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by odin2099 | 2011-07-22 23:09 |  映画感想<タ行> | Trackback(32) | Comments(4)
”スーパー8”というと8ミリ映画のことしか思い浮かばないし、予告見る限りだとSF映画かモンスター、あるいはホラー系の映画っぽいものの、それ以外には殆ど情報らしい情報が入って来なかったこの作品。
監督のJ・J・エイブラムスも、「SF、ロマンス、コメディ、ドラマ、全てが詰まっていてどれか一つとは言えない」なんて思わせぶりな発言しちゃって益々全貌が分からないけど、プロデューサーがスティーブン・スピルバーグだから、きっと何か凄いモノになってるんだろう、ということで鑑賞。

ネット全盛時代にこれだけ情報シャットアウトしたのはお見事で、逆にこういう時代だからこそ”隠す”戦略”が有効ってことを証明した点もご立派。
ただその反面、こけおどしに終始していて拍子抜けしたのも事実かな。

予告編からして『未知との遭遇』っぽくて、実際に出来上がった作品もスピルバーグに対するオマージュに満ちている。
主人公が片親なのもスピルバーグ作品っぽいし(ただこの作品では父子家庭だけど、スピルバーグなら母子家庭だろう)、無名の俳優さんや子役が一杯出演してるのも”らしい”。

もっとも監督のインタビューを読むと、元々スピルバーグへのオマージュ映画として作ったのではなく、結果的にそうなったらしいのだけど、じゃあ随所にどっかで見たようなショットが散りばめられてるのは偶然なのかよ?とツッコミを入れたくなってくる。知らず知らずのうちに、”スピルバーグ愛”が滲み出ちゃったということですかい?
でも『未知との遭遇』とか『E.T.』なんかのムードが好きな人には懐かしく感じられるんじゃないかな。内容自体は全然別物だと思うけどね。

e0033570_18183457.jpgボンクラ少年たちが”スーパー8”を片手に自主映画を撮影中、偶然列車の事故を目撃。ところがその列車には空軍が極秘にしていた”何か”が積み込まれていて・・・というのが発端。
それから街の周辺では機械や金属製品などが盗難にあったり、大規模な停電が起きたり、犬が急にいなくなったり、行方不明者が出たりと怪異が頻発。軍の行動も怪しげだし、事故そのものもどうやら妨害工作らしいことが判明するなど引っ張る引っ張る。

ところが『未知との遭遇』や『E.T.』の頃のスピルバーグ監督だったら、もっと少年たちを活かし、ワクワクするような冒険モノに仕上げたんじゃないかなあと思うのだけれど、エイブラムス監督は遠慮があったのか、表面をなぞったままで終わってしまった感があるのはちょっと残念。ボーイ・ミーツ・ガールのお話としてもイマイチ食い足りない。
別にスピルバーグのコピー作品を撮るのが目的ではないんだろうけれど、これだと何となく劣化コピーみたい。やるなら徹底的にコピーしても良かったんじゃないのかな。

最後も大甘で、こちらはスピルバーグ監督作品の中でも『ロストワールド/ジュラシック・パーク』『宇宙戦争』のような締りのなさを感じてしまった。
というより、『サイン』などのM・ナイト・シャマラン監督作品に共通する匂いというべきか。あれも大風呂敷広げたまんま、アレレレレ?という終わり方する作品が少なくないし。
まあそれでも『未知との遭遇』や『E.T.』大好き人間としては、仮に酷評する人がいたとしても徹底的に弁護したくなる気持ちにさせられる作品なのも確か。これも”スピルバーグ愛”かな。

劇中でボンクラ少年たちが撮影していたのはゾンビ映画だが、その完成版(?)がエンドロールで流れていてなかなか面白い。これから映画館で見ようと思っている人は最後まで席を立たないこと。DVD発売の際には特典映像として是非完成版を収録しておくれ~。
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by odin2099 | 2011-06-26 18:19 |  映画感想<サ行> | Trackback(42) | Comments(2)
今更説明不要の名作を、久々に鑑賞しました~。

e0033570_6421474.jpgWOWOWで日本語吹替版を放送していたんですが、これがかつてTV放映時に流れたり、ビデオテープやLDで発売されていたもの。今DVDで観られるのは<20周年アニバーサリー特別版>の時に作られた再録音版で、これがどうもしっくりこないんですよね。
で、こっちのオリジナル版はエリオットに浪川大輔、マイケルに鳥海勝美、ガーティに藤枝成子、メアリーに駒塚由衣、キーズに安田隆、そしてE.T.に高橋和枝というキャストなので安心して観ていられます。
そして何度観ても涙腺緩むんだなあ。

E.T.のデザインはハッキリ言って醜いと思いますが、これが段々と愛らしく見えてくるから不思議です。映画のマジックというヤツでしょうか。
そして愛らしく見えてくるからこそ、E.T.を想うエリオットや兄妹、仲間たちにも感情移入出来、だからこそ涙腺も緩もうというものです。

最初に観たのは映画館で、これは勿論初公開の時。
新宿ミラノ座へ行ったんですが、冬休み直前の平日の朝っぱらなのに大行列(こっちは期末試験後の休みだったのかな)。ここって当時は座席数が1200席ぐらいあったはずだけど、立ち見が出るほどの人気で、それでも粘って2回観た。この頃は1回じゃ勿体ないと、必ず2回か3回は観る習慣があったっけ(今はとてもじゃないけどそんな元気はない・・・)。

次に観たのは4年後で、これも映画館。
e0033570_6424822.jpgもう既にレンタルビデオ屋は普及していた時期だったけれど、『E.T.』はビデオにせず、何年か毎に再公開する、とスピルバーグがアピールしてたんだよなぁ。
夏休みの平日、新宿ピカデリーで観たのだけれど、今度はガラガラだったっけ。ここもこの頃は1200席ぐらいあったんだけど。

これで懲りたのか、2年後ぐらいにはビデオが出て、TVで放映されるようになったりしましたが、次に本格的に観直したのは<20周年アニバーサリー特別版>公開の時。
そしていつも同じシーンで涙腺緩むのです。

それはE.T.が死ぬシーンでも、死んだはずのE.T.が生き返るシーンでも、ラストのお別れのシーンでもなく、ズバリ自転車が空を飛ぶシーン。しかも2回目。
E.T.を連れて自転車で逃げるエリオットたち、それを追いかける大人たち。
途中で彼らは二手に分かれて追手を撒こうとしますが失敗。それでも何とか引き離したかと思った瞬間、横から大人たちが飛び出します。そして行く手を塞ぐように止まる車。もう駄目か?!――と思った瞬間、エリオットだけでなく全員の自転車が空に浮かび上がります。そして一気に盛り上がるジョン・ウィリアムズの音楽!

このエリオットたちが乗っていた自転車、BMXですが、憧れましたねえー。
当時”E.T.自転車”なんて呼んでましたけど、ホントに格好良かったです。
で、これを買った友人がいたので乗せてもらったんですが・・・・・・これ、乗り心地は凄く悪いです(苦笑)。
元々スタントや短距離レース用のものなので、サドルは固くて痛いし、ギアもないのでこれで逃げ回るのは考えらんない(爆)。
ま、森の中とか逃げ回るんなら良いのかも知れないけど。
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by odin2099 | 2010-09-29 06:43 |  映画感想<ア行> | Trackback(3) | Comments(0)
e0033570_22153668.jpg
題名を見て「おっ!」と思ってはいけない。あのシリーズとは何の関係も無く、勝手にビデオ・メーカーがあやかって付けただけのこと。
原題は”CRUEL JAWS”、「残酷な」ジョーズというわけだ。

アメリカ資本も入ってるとはいえイタリア製なので、ストーリーは本家『ジョーズ』のまんまイタダキ。
ヨットレースの参加者が、次々と凶暴な人食い鮫の餌食となってゆく。しかし、人間側にイヤなヤツがたくさん出てくるので、サメへの直接の恐怖は薄れる。
またメイン格のキャラがドンドン食われちゃうのは、題名通りとはいえちょっと「残酷」で、後味はあんまり良くはない。ただそのイヤなヤツらがみんなやられる件では溜飲が下がる思いがするが。

ちなみにこの作品、『ジョーズ・リターンズ』(もしくは『最後のジョーズ』)という作品から大量のフッテージを流用しているという。見比べたことはないが半端じゃないらしい。
ジョン・ウィリアムスの、『ジョーズ』ならぬ『スター・ウォーズ』そっくりの旋律がジャカジャカ流れるのも摩訶不思議・・・。
 
  × × × ×

えー、こんな作品でもどうしても観直したくなる瞬間というものはあるもので・・・。

これ、黙って観ている分には結構面白かったりもする。
知らなければシリーズの一本として通用・・・は、やっぱりしないかな。

そういえばこの「残酷な」ジョーズ、どうやら軍が生物兵器として訓練したらしい、というエクスキューズが用意されていたんだね。
どういう理屈なのかは不明なれど、本家を凌ぐ(?)殺戮マシーンぶりには一応の説明が付いている。

ところでこの邦題、不思議に思う人もいるだろうけれど、これは本家シリーズの4作目が『ジョーズ’87/復讐篇』という、何だかあやかり作品みたいなタイトルで公開されたから。
再発売分のビデオやDVDは『ジョーズ4』に改められているので、この作品もちゃっかり『ジョーズ5』と改題したりすれば、引っ掛かって観ちゃう人もいるかもね。
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by odin2099 | 2010-07-28 22:17 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_18141310.jpg”小さなバイキング”ヒック少年は、一族を率いるリーダー、ストイックの息子。父のように立派なバイキングになり、宿敵ドラゴンを退治しようと夢見ていますが、現実は失敗ばかりで出来そこない扱いされ、友だちもいません。ところが傷ついたドラゴンと出会ったことから、ヒック少年の運命は変わって行きます。
ドラゴンは決して恐ろしい、凶暴なだけの生き物じゃあない。トゥースと名付けたドラゴンとヒックに、友情が芽生え始めます。そして実際にドラゴンと触れ合うことで得た知識で、ヒックは一人前のバイキングと認められるようになりますが、とうとうある日、こっそりとドラゴンを飼っていたことが見つかってしまいます。
捕えたトゥースを連れ、ドラゴンの巣へ総攻撃を掛けるバイキングたち。ドラゴンと戦う必要はないと信じるヒックは、戦いを止めさせるため、そしてトゥースを救い出すため、大きな決断を下すことになるのです・・・!

8/7から公開されるドリームワークスの新作アニメーション映画ですが、試写会に当たったのでちょっと早めに観てきました。
監督のクリス・サンダースとディーン・デュボアはディズニー『リロ&スティッチ』を大ヒットさせたコンビのようですが、今度はライバル会社から新作リリースとはなかなかやりますな。『リロ&スティッチ』は実は観たことないのですが、少なくてもこの映画は楽しめました。
キャラクターのデザインは今一つ気に入らないのですが、空を飛ぶシーンなど見どころも満載。ジョン・パウエルの音楽も、ファンタジー映画、アドベンチャー映画に相応しいものになっています。

e0033570_18144117.jpgお話の方は取りたてて語るようなものではなく、殆ど予想通りに展開して行きますので安心して観ていられます。
クライマックスでは些か強引に悪ボスが登場し、これを皆でやっつけてメデタシメデタシ。
落ちこぼれで”いじめられっ子”に近いポジションだったヒックは、”いじめっ子”的存在の連中からも認められるようになり、憧れの存在だった強くて可愛い女の子と仲良くなりますし、ギクシャクしていたお父さんとの関係も修復。それに何よりもトゥースと一緒に暮らせるようになり、ハッピーエンド!となります。
・・・ある一点を除けば、ですけれど。
これに関しては公開前ですし詳細は省きますが、必然性がまるで感じられないのですがねぇ。
ヒックとトゥースを似たような境遇にして、彼らの絆を一層深めようとしたのかなぁと思いますが、どちらも原作にはない設定なのですが・・・。

というところでこの作品、クレシッダ・コーウェルの小説を映画化したものです。
全8巻で今のところ翻訳が出ているのは5巻まで。その中ではまだ1巻しか読んだことがないのですが、これはヒックという主人公の名前だけ借りた別物だと思った方が良いかも知れません。
ヒックの相棒となるドラゴンの名前もトゥースではなく、原作ではトゥースレス。
それにこちらの世界では、一人前のバイキングと認められるためにはドラゴンを掴まえ、馴らし、パートナーとしなければならない、というルールがあるので、そういう意味ではヒックは特別な少年という訳ではないのです。原作を知らない方が映画はより楽しめそうな気がします。
好評によりパート2の製作は決定しているようですが、更に原作から離れたストーリーになっちゃうんでしょうかねえ・・・?
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by odin2099 | 2010-07-04 18:15 |  映画感想<ハ行> | Trackback(37) | Comments(4)

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