【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

タグ:ディズニー ( 216 ) タグの人気記事

<スター・ウォーズ・サーガ>の第七章。

「フラッシュ・ゴードン」の映画化が果たせず、自らオリジナルストーリー作りに乗り出したジョージ・ルーカスだったが、あれもこれもと詰め込み過ぎてストーリーが一向にまとまらず。
そこで周囲の助言を受けて自信のある件をピックアップして作られたのが「新たなる希望」。
これが大ヒットとなり、「スター・ウォーズは全九部作(一時は十二部作とも)」とぶち上げた。

e0033570_21353485.jpg「新たなる希望」は第四話で、五話六話と作ったら時代を遡って一話から三話まで作り、その後で七話以降を作って完結させるという触れ込みだったが、六話まで作ってから新作の音沙汰なし。
その間にコミックやゲーム、小説で六話以降や四話以前、あるいは四話と五話、五話と六話の隙間を埋める作品が発表されていたものの、所詮は一部の熱心なファンやマニアでなければなかなか手は出しづらいところ。

そうこうしてるうちにようやく第一話の製作が発表されたが、そこでルーカスが驚愕の発言。
「スター・ウォーズは二つの三部作からなる全六話のお話だ」「全部で九本作るなんて言った覚えはない」…

え?そりゃないんじゃないの?
でも本当に六部作で完結しちゃいました、「あの日」が来るまでは。

「あの日」、ルーカスはフランチャイズであるルーカスフィルムの舵取りをキャスリーン・ケネディ女史に託し、そしてウォルト・ディズニー社に売却することを発表。
そして第七話以降の製作を明言!
これまた青天の霹靂!

しかしここでルーカスの思惑は見込みと外れる。
ルーカスは自ら七話以降を作り、それを手土産にディズニーに売るつもりだったのだが、自分たちでコントロールしたいディズニーはそれを拒否。
ということでディズニー及び新生ルーカスフィルムは、御大ジョージ・ルーカス抜きで七話以降とスピンオフ作品の量産体制に入っているのはご存知の通り。

ルーカス抜きでやるのだから、ファンにそっぽを向かれるわけにはいかない。ルーカス御大自ら革新的なことをやったのならば、造物主に逆らう権利は誰にもない。しかし他所から来た部外者が好き勝手やだったのならば、単にファンの支持を失うだけに留まらず、せっかく大枚叩いて購入したブランドそのものも失いかねない。

ということでこの第七話は過去作品の拡大再生産の終始している。
その失望感というか違和感たるや、くのファンがそっぽを向いた第一話の比ではなかった、と個人的には思ってる。ルーク、レイア、ハン、チューバッカ、C-3PO、R2-D2らお馴染みのメンバーが顔を揃えていてさえも、だ。
そして続く第八話では、それを更に押し進めて行ってしまっているのだが。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/23976383/
https://odin2099.exblog.jp/25022948/



[PR]
by odin2099 | 2018-06-18 21:42 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
凍結されたハン・ソロは無事か?
ダース・ベイダーは本当にルークの父か?
ヨーダとオビ=ワンが語る「もう一人」の希望とは誰か?
そしてルークはジェダイの騎士となり、皇帝を倒して銀河に平和を取り戻すことが出来るのか?

e0033570_19434028.jpg三部作の完結編にして、六部作の完結編でもある<スター・ウォーズ・サーガ>の第六章。
ジェダイとして成長したルークは見事にハンを救い出し、と書きたいところだけれど、初登場のシーンこそ格好良いもののすぐにドジを踏み、後は行き当たりばったり。
レイア(ジャバを絞殺した怪力はフォースの賜物?)やランドの活躍、R2-D2のアシスト、それにハン自身の頑張りもあって解決した印象が強い。

ルークがジェダイになるための最後の修業が、父であるベイダーを倒すこと。
ということでヨーダもオビ=ワンも、ルークの疑問に対してあっさりと「ベイダー=父親(アナキン)」を認めるが、そのことが結局ルークに「父を倒さない」と決断させるのだから、果たして修業は完成したのか?

そして皇帝を倒したのもルークではなく、結局は改心したベイダー=アナキン。
彼が苦しむ息子の姿を見て改心しなければ、ルークは死に、反乱軍は全滅していたかも知れない。
六部作をアナキンの物語として捉えるならば見事な完結だが、ルークの三部作としては今一つスッキリしない。
父を信じ、待つこと。ルークがやったのはこれで、それがヨーダやオビ=ワンが考えるジェダイの姿だったのかは疑問だ。

母に関するルークとレイアの会話、この時点ではルークとレイアは生まれてすぐに引き離され、レイアはしばらく母と暮らしていたが程なく死んだ、という設定だったのだろうな。
「シスの復讐」で実際に描かれたのは、ルークとレイアの出産直後に亡くなる母パドメの姿。もうちょっと整合性取れなかったものか…。

ところで序盤のハン救出作戦にごくごく普通にランドは参加してるけど、再会した時にハンは何とも思わなかったのだろうか。
「帝国の逆襲」見てた観客は、帝国を裏切ってレイアやルークに助力した姿を見てるから違和感ないけど、ハンは「昔の友人に裏切られた」と思ったまんまだったんじゃなかろうか。
短い時間でルークなりチューイなりがきちんと説明してあげたのかな。

【ひとりごと】
「ローグ・ワン」みたいに、今回の第二デス・スターの情報を入手したボサンのスパイを主人公にしたドラマ、やろうと思えば作れるな。二番煎じになりそうだけど。
まあそれよりも「帝国の影(シャドウズ・オブ・ジ・エンパイア)」をカノン(正史)に戻し(多少のアレンジは可)、これを長編CGアニメ作品かなんかにしてくれないかなあ。勿論ルークの声はマーク・ハミル、C-3POはアンソニー・ダニエルズで。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/4591614/
https://odin2099.exblog.jp/8217231/
https://odin2099.exblog.jp/16127753/
https://odin2099.exblog.jp/23000230/





[PR]
by odin2099 | 2018-06-14 19:51 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
シリーズ中のターニング・ポイントとなった<スター・ウォーズ・サーガ>の第五章。
前作「新たなる希望」から続けて見ると、そのトーンの違いに驚かされる。

e0033570_20202171.jpg祝勝ムードの中で幕を閉じた前作だったが、そのハッピーエンドは本編が始まる前、状況説明のテロップのみでいきなり否定される。昨今話題の「ナレ死」よりも容赦ない。
前作、及びその前日譚たる「ローグ・ワン」で、あれだけ必死になって設計図を奪い、弱点を研究し、多くの犠牲を出しながらようやくデススターを破壊したのは一体なんだったんだろう?

確かにあの時点でデススターを攻略しなければ反乱軍は全滅の憂き目にあっていたかもしれないが、結局のところデススター一基を潰したところで大勢に影響はなかった。
ということは「ローグ・ワン」の時点で「逃げる」ことを主張した連中の考えは、強ち間違ってはいなかったんじゃなかろうか。「新たなる希望」構想時に、どこまで続編のストーリーを考えていたのかはわからないが、緻密に構成されてると思われがちな<スター・ウォーズ・サーガ>が、案外行き当たりばったりで作られてるというのは以前にも書いた。

その際たるものが「ベイダー=ルークの父」、「ルーク=レイアの妹」という設定で、少なくてもこの「帝国の逆襲」草稿時点ではそれぞれ別のキャラクターが充てられていた。
確か「ジェダイの帰還」構想段階でも、オビ=ワン、ヨーダ、そしてルークの父のフォースゴーストがルークを導くというシチュエーションがあったと思う。

その一方で、ベイダーの元から逃げ出そうとしたルークの声に反応するレイア(単純なフォースの感応というよりも、兄妹ならではの共鳴のように見える)や、ベスピンから脱出する際にベイダーから呼びかけられ、素直に「父さん?」と反応するルーク、というシーンは後の展開を知っていればなるほどと頷けるもの。どこまでルーカスはこの時点で意識していたのだろうか。

ちなみにこの<オリジナル・トリロジー(クラシック・トリロジー)>を通じて、C-3POとR2-D2は一度もベイダーと直接対面していない(3POとはニアミスがある)。
<プリークエル・トリロジー>で3POはかつてのベイダー、アナキン・スカイウォーカーが組み立てたことが明らかになり、またタトゥイーンで出会って以降、アナキンはその大半の場面でR2と行動を共にしている。もしこのドロイドたちがベイダーと会っていたら双方それなりの反応があって然るべきなのだが…。
これは偶然か、それとも天の配剤か?

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/4513121/
https://odin2099.exblog.jp/8044481/
https://odin2099.exblog.jp/15962137/
https://odin2099.exblog.jp/23000229/



[PR]
by odin2099 | 2018-05-29 21:10 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
** ネタバレ注意!! **

<マーベル・シネマティック・ユニバース>の19作目で、これまでの作品群の集大成となる、実質前後編の前編。

e0033570_09130280.jpg「マイティ・ソー/バトルロイヤル」でオーディンはこの世を去り、ヘラによってウォーリアス・スリーは瞬殺されてアスガルドは崩壊し、ソー自身もムジョルニアと右目を失ったが、最後にはヘラを倒してアスガルドの王座に就き、残った民を率いて弟ロキや女戦士ヴァルキリー、それにハルクことブルース・バナーを伴い、苦しいながらも希望の見出せる新たな旅に出た筈だったが、そのポストクレジットシーンではサノスの宇宙船との遭遇シーンが用意され、何やら不穏な空気を漂わせてはいた。

この作品のアバンタイトル部分はそれを受け、僅かな希望を悉く打ち砕いていく。
ソーは既にパワー・ストーンを手に入れていたサノスの前に倒れ、ハルクも圧倒され戦意を失う。ヘイムダルは最後の力を振り絞ってハルクを地球へと送り届けるがサノスに止めを刺され、サノスを欺き反撃のチャンスを窺っていたロキも、それを見抜いていたサノスによって命を落とし、ロキが密かにアスガルドから持ち出していたスペース・ストーンもサノスの手に亘ってしまう。ここまで絶望的なオープニングはこれまでの<MCU>にはなかったものだ。

ロキに関しては大方のファンが、これまでの作品同様に死を偽装しているのだろうという予想を立てているが、製作サイドのコメントによれば今回の”死”は本物とのこと。勿論他の方法で復活することがないとは言えないが、ひとまず現時点ではヘイムダル共々サノスの犠牲になったと考えておいた方が良さそうだ。

場面は変わって地球。ドクター・スティーヴン・ストレンジの屋敷に突如ハルクが落下。未曽有の危機を察知したストレンジはトニー・スタークとコンタクトを取る。
バナーからサノスのことを聞き、恐れていたことが現実になったと語るスタークだが、マインド・ストーンを持つヴィジョンとの連絡が途絶えていること、その居場所を突き止められるのはおそらくスティーブ・ロジャースだけだが、アベンジャーズは解散しロジャースとは確執があることも告げるのだった。

「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のラストでロジャースからスタークに送られた携帯電話。スタークは大事に持っていたようだが、結局一度も使われず仕舞いで二年が経過してしまったようだ。
バナーの説得で渋々ながらロジャースと連絡を取ろうとした矢先にサノスの尖兵が現れる。仮に「シビル・ウォー」の事件が起こらずアベンジャーズがそのまま健在だったとしたら、サノスの目的は達成できただろうかと考えると、<MCU>の伏線の張り方、先を見据えたストーリー構成の妙に唸らざるを得ない。
また短い出番乍らペッパー・ポッツの存在が効いている(「スパイダーマン/ホームカミング」を受け二人は結婚を発表したようだ)。

サノスの手下エボニー・マウとカル・オブシディアンの目的はストレンジの持つタイム・ストーンを奪うこと。
ドクター・ストレンジ、ウォン、それにアイアンマン・スーツに身を包んだスタークは立ち向かうが、彼らに加勢しようとしたバナーはハルクから変身を拒否されてしまう。サノスに叩きのめされたハルクは恐怖を覚えていたのだ。
スパイダーセンスで危機を察したスパイダーマンことピーター・パーカーも駆けつけるが、ストレンジは拉致され、それを追ったアイアンマンとスパイダーマンは敵の宇宙船へと消える。ウォンはサンクタムを護る任務に就き、バナーは残されたスタークの携帯電話を手に取るのだった。

絶望的なオープニングで始まり全体的に重苦しいトーンに包まれた本作だが、随所にユーモアを盛り込むことも忘れない。スタークとストレンジのオレ様対決や、無駄口叩きまくるパーカーの存在がこの状況を少しでも軽くしようとしてくれてるようだ。新しい出会いに旧友との再会、キャラクター同士の化学反応は実に面白いし、色々と考えられているなと感心させられる。

一方の宇宙、救難信号をキャッチして現場に向かったガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々が見たのはアスガルド人の宇宙船の残骸、そして宇宙を漂流していたソーだった。スター・ロードことピーター・クイルはソーに対抗意識を燃やすが、他の面々はすぐにソーと打ち解け、共通の敵サノスを倒すべく協力し合うことになる。
ソーは惑星ニダベリアで新たな武器を手に入れるべくロケット、グルートと共に出発し、残ったクイル、ガモーラ、ドラッグス、マンティスはリアリティ・ストーンを持つコレクターのいる惑星ノーウェアへ向かうことになる。「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」のポストクレジットシーンで、コレクターはヴォルスタッグとシフからそれを託されていたのだ。

同じ<MCU>の住人でありながら、これまでは間接的な関わりしかなかったアベンジャーズとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが遂に合流。その橋渡し役がソーで、場所が宇宙というのも納得のシチュエーション。なんだかんだでソーは誰からも好かれるキャラクターだからだ。
そのソーに張り合うクイルが可笑しい。この場面、吹替版だとクイル役の山寺宏一はソー役の三宅健太の物真似を披露してるのだが、原語でもクリス・プラットはクリス・ヘムズワースの物真似をしているのだろうか。

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のラストでパワー・ストーンを保管することになったザンダー星のノバ軍だが、サノスによって滅ぼされていたことがソーの口から語られる。サノスが最初に手に入れたのがパワー・ストーンだっただけに察してはいたものの、その運命がさらっと語られる恐ろしさは何とも言えないものがあり、弥が上にもサノスの強敵ムードは高められる。
それにしてもソーは何故かロケットを終始「ウサギ」呼ばわりしているが、アライグマと勘違いしている…ワケではないだろうな。

その頃ヴィジョンはスカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフと共に逃避行を重ねていた。その二人をサノス配下のコーヴァス・グレイヴとプロキシマ・ミッドナイトが襲う。あわやという時に駆け付けたのはキャプテン・アメリカ=スティーブ・ロジャース、ブラック・ウィドウ=ナターシャ・ロマノフ、ファルコン=サム・ウィルソンだった。

ここでようやくキャプテン登場。この時に流れるのは「アベンジャーズ」でヘリキャリアのテーマとして使われたメロディだ。
お馴染みのコスチュームも楯もなく、顔は髭に覆われてはいるものの、紛れもないキャプテンの帰還である。ロマノフも髪型だけでなく髪の色を金に変え、イメージを一新。一方で変わらないウィルソンに安堵もする。

辛うじてサノスの魔手から逃れた彼らはアベンジャーズ基地へ。ロス長官は指名手配犯であるロジャースたちの逮捕を命じるが、ウォーマシンことジェームズ・ローズ(ローディ)は彼らを温かく迎え、一足先に基地へ着いていたバナーから改めてサノスの脅威について聞かされる。
ヴィジョンからストーンを取り出して破壊する、その為にロジャースはワカンダへ向かうことを決意する。
「シビル・ウォー」ラストで半身不随になってしまったローディだが、スタークの技術もあり元気に登場で一安心。

そのワカンダでは既にブラックパンサーことティ・チャラが巨大な敵を迎え撃つ準備を進めていた。そして今ではホワイトウルフの名前で呼ばれているウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズに新たな義手を装着する。
この場面転換シーンには前作「ブラックパンサー」のテーマ曲が流れ、抜群の効果を上げている。作品ごとに音楽担当者が異なり、「アベンジャーズのテーマ」以外は基本的に流用がない<MCU>作品の中では画期的なことだ。

宇宙船の中で拷問を受けているストレンジ。アイアンマンはスパイダーマンを正式なアベンジャーズのメンバーとして認め、協力して彼を救い出す。この宇宙船は自動操縦でサノスの故郷タイタンへと向かっていた。
地球へ戻れるかと尋ねるストレンジに対し、スタークはこのまま奇襲をかけることを提案。いがみ合う二人はここで初めて手を結ぶ。スタークとパーカーの命とストーン、どれか一つしか守れない場合は迷わずストーンを優先するというストレンジの条件を飲む形で。

ここまでで各キャラクターの配置がほぼ完了。
製作当初に噂されていた「エージェント・オブ・シールド」などのTVドラマシリーズや、「デアデビル」、「ジェシカ・ジョーンズ」、「ルーク・ケイジ」、「アイアン・フィスト」、「ディフェンダーズ」といったNetflix配信ドラマの登場人物の参加は見送られ、そしてアベンジャーズのメンバーの中でもホークアイことクリント・バートン、アントマンことスコット・ラングの二人も名前だけの登場に終わっている。

バートンとラングは家族の為にソコヴィア協定に署名し、今は軟禁状態に置かれていることがロマノフの口から語られるが、予告編に姿がなかった二人を心配したファンからの質問に対し、「二人は出る」とスタッフは明言していたかと思うが、結局は1カットも姿を見せなかったのはどういうことだろうか(姿を見せないといえばヴァルキリーもだが、こちらは監督自身のコメントにより生存が確認されている)。

サノスによってインフィニティ・ストーンを収めるガントレットを作らされていたニダベリアのドワーフたちは、ガントレット完成後にエイトリ一人だけを残して皆殺しにされ、ノーウェアでは既にサノスはリアリティ・ストーンを入手済み。そしてクイルたちの眼前でガモーラを何処へかと連れ去ってしまう。

所在が不明だった最後のストーンであるソウル・ストーン、意外にもその在りかを知っていたのはガモーラだった。拷問を受けているネヴュラを見るに見かねて、彼女はそれが惑星ヴォーミアにあることをサノスに教えてしまう。ただこの展開、これまで散々引っ張っておきながら案外あっけないというか少々アンフェアな気もする。

しかし驚くべきはヴォーミアでサノスとガモーラの目の前に現れたのが、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」のラストで消えたと思われたレッドスカル。演じているのはヒューゴ・ウィーヴィングではないそうだが、かねてより<MCU>内での再登場は噂されてはいたものの、まさかこの場面で出て来るとは。思いがけない再会だった。

思いがけないといえば、ソウル・ストーンは犠牲を欲する、愛する者を犠牲にしなければ手に入らないと聞いて勝ち誇るガモーラだったが、サノスは本当にガモーラを愛してたこと、そしてそのガモーラを自らの手にかけることでソウル・ストーンを手に入れることが出来た、という流れだ。
サノスの元を辛うじて脱したネヴュラはマンティスに連絡を取り、タイタンへ急ぐように告げる。

タイタンでアイアンマンとドクター・ストレンジ、スパイダーマンは、クイル、ドラックス、マンティスと邂逅。最初は敵対するが、誤解が解けてからは共同でサノスを倒す作戦を練ることに。
この時ストレンジはタイム・ストーンの能力を使い14,000,605通りの未来を見るが、その中でサノスに勝ったのはたった一つだけだとスタークに告げるのだった。

ワカンダでティ・チャラやバッキーと再会したロジャース、バナー、ロマノフ、ローディ、ワンダ、ヴィジョンはティ・チャラの妹シュリによってヴィジョンからストーンを取り出し破壊する方法を実行に移す。
しかし早くもプロキシマ・ミッドナイトとコーヴァス・グレイヴが率いるブラックオーダーの大軍勢がワカンダを襲撃。ハルクに変身できないバナーはハルクバスターを装着、ここにワカンダ史上最大の戦いが始まった。

予告編ではこのシーンにキャップやブラックパンサーと並んでハルクの姿も確認できるが、結局この作品では最後までバナーはハルクになれない。ストーリーの改変があって未使用となったカットなのか、予告用にミスリードを狙ったものなのか、それとも次回作で描かれるシーンだったのか、はてさて…?

タイタンではサノスとの戦いが始まっていた。アイアンマン、スパイダーマン、ストレンジ、クイル、ドラックス、マンティス、そして途中から合流したネヴュラがサノスの腕からガントレットを奪い取ろうとする。そしてそれは成功しかけたかに見えたが、「ガモーラを殺した」とのサノスの言葉に激高したクイルの行動により連携が乱れ、形勢は逆転されてしまう。サノスの一撃がアイアンマン=スタークを貫いた時、ストレンジはスタークの助命と引き換えにストーンを渡してしまう。

戦いの前、スタークの命よりストーンを優先すると語っていたストレンジの突然の変心。これはおそらく彼が数多くの未来の時間軸の中で見たただ一つの勝利の可能性、それがスタークを生き残らせることだったのか、あるいは一時的にサノスにストーンを渡すことだったのか、それともその両方だったのか、なのだろう。これによりサノスは六つの内、五つのストーンを手にしてしまう。

ワカンダでの戦いは激しさを増していた。その劣勢の中、新たな武器=ストームブレイカーと呼ばれる斧を手にしたソーが、ロケットとグルートと共に参戦する。その圧倒的なパワーはブラックオーダーを蹴散らしてゆく。

このソーの登場シーンは無類の格好良さ。そして高らかに鳴り響く「アベンジャーズのテーマ」。「髪切ったのか?」「俺の真似か?」と互いの容姿について軽口を叩くロジャースとソーの頼もしさ。そして「俺の友人の”小枝”だ」「俺はグルート!」「僕はスティーブ・ロジャース」と生真面目に挨拶するキャップも「らしさ」全開(ソーはグルートの話す言葉を学んだことがあるらしく、初対面から言葉を理解していた)。本来ならばこういったやりとり、勝利へのフラグの筈なのだが……。

遂にサノスが地球へ。ヒーローたちが次々と倒れて行く。ワンダは葛藤を乗り越え、ヴィジョンの持つストーンを破壊するものの、タイム・ストーンを使って時間を巻き戻したサノスは破壊される前のストーンを手に入れ、ヴィジョンを殺害。とうとう六つのストーン全てを手に入れてしまった。
一瞬の隙を突きサノスの胸にストームブレイカーを突き立てるソーだったが、サノスは頭部を攻撃しなかったことをあざ笑い、指を鳴らした…。

全てのインフィニティ・ストーンを手に入れたサノスは、指を鳴らすだけで宇宙の半分を消滅させられると序盤で語られているが、それが現実のものに。
バッキーが、ワンダが、ウィルソンが、グルートが、ティ・チャラが、そしてタイタンでもマンティス、ドラックス、クイル、それにパーカーとストレンジもチリとなって消えていった。
後に残された者たちの胸には絶望しかない。
劇場でこの作品を二度見ているが、どちらも観客は声もなくこのラストシーンを見つめており、普通ならエンドロールを待たず、あるいは途中で足早に立ち去る者もいるところだが、誰一人として座席から立ち上がらなかった。それだけ衝撃的な結末だったということだろう。
e0033570_09132467.png
<MCU>恒例のポストクレジットシーンに登場するのはニック・フューリーとマリア・ヒル。依然スタークと連絡が取れず、ワカンダが戦場になっていることを確認していると、その眼前で人々が次々と消えて行った。ヒルも消え、フューリーは急いで誰かに連絡を取ろうとするが、やがて自身の姿も消えてゆく。
残された通信装置の画面に浮かび上がったのは謎のマークだった。

これで物語の続き、「アベンジャーズ4」が公開されるのは来年のGW頃の予定。あと一年このままの状態で待たされるのは非常に辛い。
だが幸いなことに、それまでには二本の<MCU>作品の公開が予定されている。
一本目は今夏公開の「アントマン&ワスプ」。「アントマン」の続編で、時系列的には「シビル・ウォー」以降が描かれるようで、今回の作品にラングたちが参戦していない理由も明らかになるのだろう。
予告編を見る限りコミカルテイストは健在のようで、この「アベンジャーズ3」と「4」の間の箸休め的な位置付けであることが期待される。

もう一本は来春公開の「キャプテン・マーベル」。今回の作品のラストでフューリーが連絡を取ろうつぃたのは彼女であろう。
こちらは90年代が舞台で、フューリーが初めて出会ったスーパーヒーローで、若かりし頃のフィル・コールソンも登場するとのこと。「アベンジャーズ」で表舞台から消えた彼の久々の銀幕復帰作となる。

彼女の存在がこれまでの<MCU>作品で語られなかった、その”不在”の理由は今のところ謎だが、サノス攻略の切り札的存在になるであろうことは想像に難くない。また彼女が活躍した”過去”と、サノスと対峙している”現在”との架け橋にコールソンがなってくれれば嬉しいのだが。

そして来たるべく「アベンジャーズ4」。
漏れ伝わる撮影現場の様子からすると、過去作品でのコスチュームに身を包んだヒーローたちが目撃されていたりすることで、何らかの過去回想シーンがあるか、もしくは歴史改変された世界が描かれるかが予想され、そこにストレンジがタイム・ストーンを手放した真の理由もありそうなのだが、ファンの安易な予想を覆すだけのサプライズを製作サイドは用意しているのだろう。
多くのキャスト陣が<MCU>作品からの卒業を口にする中、どのようなドラマが用意され、このフェイズ3が締めくくられるか、心して待ちたい。





[PR]
by odin2099 | 2018-05-05 09:36 |  映画感想<ア行> | Trackback(6) | Comments(6)
「ローグ・ワン」の続編、というのも強ちジョークではないような気もする<スター・ウォーズ・サーガ>の第四章。
「ローグ・ワン」のラストと本作のオープニングを比べると、随分と動きがゆったりになられましたね、ヴェーダー卿?

何度でも見たくなる「スター・ウォーズ」の一作目ですが、見る度に色々と思うことがあるのは我ながら不思議。初公開以来(ヴァージョン違いはあれど)一体何度見直したのやら。
他の<サーガ>作品は兎も角として、この一作目だけは一生付き合うことになるんだろうなあ。

e0033570_23470415.jpgレイア姫のホログラムメッセージを見たルークから問い詰められたC-3PO、どうやらレイアのことを良く知らない様子。
しかし「シスの復讐」を見る限りでは、それまでのメモリーは消去されたとはいえ、誕生したばかりのレイア共々オルデラーン王家に引き取られたようなので、殆ど知らないとも考えられないんですけど、要人に関する情報を漏らさないように、といったセキュリティプログラムでも組み込まれてるんでしょうか。

アナキンのパートナーとして活躍し、その後3PO共々オルデラーンへ渡ったR2-D2は、メモリー消去された相棒とは違い、パドメの出産とその後の双子の運命を知っていた可能性は大。
となると初対面(?)となるルークも、すぐに認識出来た? 
つまりルークにレイアのメッセージを見せたのは偶然ではなく故意の可能性もあったりして…?

ベイル・オーガナの指示は、オビ=ワンにメッセージを届けて連れ出すだけでなく、実はルークをもピックアップすることも含まれていた、というのは考え過ぎでしょうかね。レイアは勿論そのことを知りませんが、R2-D2にはその密命も与えられていた、というのは。
まあいずれにせよオビ=ワンは、何かがあればルークを連れ出す機会をうかがっていたでしょうけれども。

モス・アイズリー宇宙空港で腕利きのパイロットを探すオビ=ワンは、先ずチューバッカと接触し、然る後にハン・ソロと交渉に乗り出しますが、何か怪しいぞ、オビ=ワン。
「シスの復讐」ではヨーダとチューイは旧知の仲として描かれてますね。となるとオビ=ワンとチューイに面識があったとしてもおかしくありません。
はじめからチューイ頼みだった可能性も否定出来ない?

デス・スターのゴミ処理機で圧殺されそうになるルーク、レイア、ハン。
ここでハンはレイアを助けようとしてるんでしょうが、どさくさに紛れてレイアの身体を触りまくってますね、コラ!

ヤヴィン4の秘密基地からの出撃直前、親友ビッグスと再会するルーク。あれ?その前のブリーフィングの時には会わなかったのかな?
ブリーフィングは何か所か、何回かに分けて行われたので会わなかったのか、それとも部屋が広すぎて(とは見えないけど、何らかの理由で)お互いの存在に気付かなかったんでしょうかねえ。

<プリークエル・トリロジー>を見た後だと色々矛盾点も多くなってしまいますが――アナキンがクローン戦争に参加しようとした時にオーウェンが猛反対したとか、パルパティーンはヨーダを取り逃がし、アナキン(=ヴェイダー)はオビ=ワンに敗れているのに、何故ターキンもヴェイダーも「オビ=ワンは死んだ」「ジェダイの生き残りはヴェイダーだけ」なんて言ってるのか等々――、後付け設定の不統一さはあっても、この作品はナンバー1かつオンリー1ですね、やっぱり。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/4489107/
https://odin2099.exblog.jp/7970547/
https://odin2099.exblog.jp/15850596/
https://odin2099.exblog.jp/23000220/
https://odin2099.exblog.jp/24947576/
https://odin2099.exblog.jp/25101664/
https://odin2099.exblog.jp/25745174/




[PR]
by odin2099 | 2018-04-27 23:55 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
「遠い昔、はるかかなたの銀河系で....」
お馴染みのテロップが出た後にいきなりドラマが始まる。
アバンタイトルがあってオープニングに「スター・ウォーズのテーマ」は流れない、というのはスピンオフならではだが、このパターンは今度公開される「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」にも踏襲されるのだろうか。
差別化と言えば差別化ではあるものの、一瞬「スター・ウォーズ」ではない別の作品を見に来たかのような錯覚に襲われた。

e0033570_21071592.jpg反対にラストは、画面がワイプすると「スター・ウォーズのテーマ」が聴こえ、以降は劇中で使われた代表的なメロディのメドレーに乗せてスタッフ、キャストのクレジットが流れるというお馴染みのパターンなので、安心して劇場を後に出来る(なんでこの曲、サントラ盤に入ってない!)。もっともラストシークエンスに台詞(レイア姫の「希望です」の一言)があるのは、パターン破りではあるのだが。
とはいうものの、このオープニングとエンディングは「スター・ウォーズ」シリーズのブックエンドみたいなもの。どちらか片方だけだとなんか締りが悪い。

それにしてもこの作品、隙間を埋めるというか、パズルのピースを上手く探してきたというか、結末から逆算してきて良く作ってるなと感心させられる。ラストシーンがエピソード4「新たなる希望」に直結というのも従来の作品群からは考えられなかったこと。オシマイが決まってるからこそ、逆に思いっきり良くお話を組み立てられたのかな?という気もする。

それでも気になる箇所はいくつか。
例えばクライマックスバトルの直前にC-3POとR2-D2がカメオ出演しているけれど、あのタイミングであの場所にいたんじゃ間に合わないんじゃないの?とか。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/25069267/
https://odin2099.exblog.jp/25147405/
https://odin2099.exblog.jp/25335879/
https://odin2099.exblog.jp/25745174/





[PR]
by odin2099 | 2018-04-21 21:15 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
ハリー・ポッターと賢者の石」と「ロード・オブ・ザ・リング」の大ヒットで、映画各社はここぞとばかりにファンタジー映画製作レースを繰り広げました。
ディズニーもクライヴ・バーカー「アバラット」映画化を表明しましたが、結局頓挫。ようやくウォルデン・メディアが着手したこの「ナルニア国物語」に、後乗りと言う形で参加することになりました。

「ロード・オブ・ザ・リング」はニュージーランドが映画、特にファンタジー系の作品のロケ地として相応しいことを世に知らしめましたが、それを決定づけたのがこの「ナルニア国物語」ではないでしょうか。
「ロード・オブ・ザ・リング」を上梓したトールキンの盟友だったルイスの著作に基く映像化作品だというのも何やら不思議な縁を感じますし、両作品には共通して参加しているスタッフもいて、撮影も同じ場所だったか近くだかで行われたようです。

e0033570_19433847.jpgただ「ナルニア国物語」が「ロード・オブ・ザ・リング」と同じようなタイプの作品かと言えば、これはまるで違います。
もし「ロード・オブ・ザ・リング」を気に入っていて、他にも似たような作品を求めて「ナルニア国物語」に辿り着いたとしたら、多少の違和感は拭えないと思います。
もっとも撮影スタッフが共通で撮影場所も同じとなると、例え物語は違っていても「絵」的には似たようなものになってしまうのは避けられませんが。
トールキンの小説とは案外異なる内容の「ロード・オブ・ザ・リング」は比較的原作ファンからも好意的に受け止められましたが、大筋は原作に沿っている「ナルニア国物語」はどちらかというと賛否両論のようです。

これはおそらく牧歌的な原作の持つ要素が薄れ、子どもたちを主人公にした割には殺伐とした戦闘シーンが多かったり、その子どもたちが多少の問題児であっても本質的には「良い子」だったのに対し、映画では見ていてイライラさせられるほど生の感情をぶつけ合う存在に描かれていたりするからかな、と個人的には思います。

ただこれも、一本の映画として捉えたならば決して改悪ではなく、娯楽作品としてはメリハリがついたものになったと思っているのですが、原作ファンはそうは受け取らなかったのでしょうね。
この作品と続く2作目で思うほどの成功を収められなかったディズニーはとっととシリーズに見切りをつけ、3作目は20世紀フォックスの元で仕切り直しとなりました。余談ですが、ディズニー→20世紀フォックスというのは丁度「スター・ウォーズ」と逆ですね。
しかし4作目はソニー・ピクチャーズ傘下のトライスター・ピクチャーズへ再び移籍、と前途は多難。全7作の原作全てが映画化されるかは不透明な状況です。

というより「ダレン・シャン」、「スパイダーウィックの謎」、「エラゴン/遺志を継ぐ者」、「ライラの冒険/黄金の羅針盤」、「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」、「ザ・シーカー/光の六つのしるし」、「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」…と数多くのファンタジー小説が映画化されましたが、何れもシリーズ化は絶望的(「パーシー・ジャクソン」は2作目が作られましたし、最近になってネット配信ドラマなどで再始動している作品もありますが)。
またファンタジー小説の帯や解説に「映画化決定!」の文字が躍っていた時期がありましたが、音沙汰なしの作品も数知れず。
結局成功を収めているのは「ハリー・ポッター」と「ロード・オブ・ザ・リング」のシリーズ及びその派生作品のみ、というのは淋しいですね。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2846623/
https://odin2099.exblog.jp/3281471/
https://odin2099.exblog.jp/7958335/
https://odin2099.exblog.jp/14285874/
https://odin2099.exblog.jp/19366191/




[PR]
by odin2099 | 2018-04-19 19:45 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
<スター・ウォーズ・サーガ>第三章で、プリークエル・トリロジーの完結編。
序盤のオビ=ワンとアナキンの名コンビぶりは本当に頼もしいのですが、楽しい時間が過ぎるのはあっという間、物語はドンドンきな臭くなっていきます。

ドゥークー伯爵を追い詰めたアナキンに対し「殺せ」と冷たく言い放つパルパティーン。この時のドゥークー伯爵の驚愕の表情。この時までマスターを信じていたんでしょうな。自分自身はマスターへの反逆の意思があったと思われますが。

そのドゥークーにやられて倒れているオビ=ワンに対しても「置いてけ」と一言。流石にこちらには反発し、オビ=ワンを助け出すアナキン。しかしこういう態度を取るパルパティーンに対し、何の疑問も抱かないんでしょうか、アナキン君。

e0033570_20171392.jpg活躍をしながらなかなか認めて貰えないアナキン君に、パルパティーンは「ジェダイ協議会における私的代理人になってくれ」と頼みます。評議会は評議会で、逆にアナキンに対して「パルパティーンをスパイしろ」と密命。この際に評議会は、アナキンをメンバーに加えるけどマスターにしない、とややこしい決断をしてしまったので、益々アナキンの心はパルパティーンに。しかもこの時、オビ=ワンは積極的にアナキンをマスターに推したわけではなさそうですね。

評議会にしてみればパルパティーンに余計な口出しをされたくないから、アナキンをいわばオブザーバーの立場に置いたのは当然ではあるんですが、アナキンは単に自分の能力が認められないとしか思わない。ここに隙があるワケです。
そこでパルパティーンは”賢者ダース・プレイガス”の話を持ち出すんですが……なんで、ジェダイでも何でもないパルパティーンがシスの暗黒卿の話なんか知ってるのか、ここでも疑うことを知らないアナキン君。もうパドメ(と生まれてくる子供)以外は眼中にないんですね。

かくして転落への道は着実に敷かれ、遂にはダークサイドへ。
幼い子供のパダワンまでアナキンが手にかけるのはやり過ぎですが、それまでの間に元老院は腐敗し、ジェダイ評議会は旧態依然とした石頭集団、そしてメイス・ウィンドゥが悪役然(!)として出てきてるからか、単なる闇落ちではなくアナキンの行動にも一理あるのでは?と思わせているのは見事です。

パルパティーンにとって誤算だったのは、アナキンが(パルパティーンにとっては眼中になかった)オビ=ワンに敗れ瀕死の重傷を負い、半分機械になったことでしょうか。初登場のシーンから強大な悪というイメージを与えていたダース・ヴェイダーのスタイルですが、その実はアナキンの能力を低下させてしまっているのはノベライズ群で明らかになっています。

その反面、自分にとって代わるだけの能力はもう持っていないであろうと判断し、実はパルパティーンはほくそ笑んでいたというのもあるでしょう。
故に次なるトリロジーは、アナキン以上の能力を持っていると思われたルークを、パルパティーン、アナキン(ヴェイダー)双方で奪い合うのがクライマックスとなるのです。

ラストシーンは、二重太陽の元、オーウェンとベルー夫妻にルークを託し一人荒野を去るオビ=ワン、というシリーズ屈指の美しい場面で幕を下ろし、また新しい物語が始まることを期待させるという素晴らしいものでした。ここでシリーズが完結していた方が、綺麗にまとまった物語になっていたのかもしれませんね。

今はこのラストシーンを受け、タトウィーンに隠遁中のオビ=ワンにスポットを当てたスピンオフ映画の企画もあるようですが、ハン・ソロやボバ・フェット、あるいはジャバ・ザ・ハットなんかを主人公にしたものより数百倍は見たいものです。

スピンオフといえばこの後にデス・スター建造をテーマにした作品が作られましたが、本作の最後では既に工事が始まってましたね。プロトタイプなのかもしれませんけれど、完成までこれから20年近くかかるとは難事業だったんですねえ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/296679/
https://odin2099.exblog.jp/20644916/
https://odin2099.exblog.jp/22976881/
https://odin2099.exblog.jp/24942974/



[PR]
by odin2099 | 2018-04-15 20:21 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
<スター・ウォーズ・サーガ>の第二章。
エピソード1では状況説明とキャラクター紹介が主でしたが、物語はここから大きく動き出します。

e0033570_22064052.jpgといってもエピソード1とエピソード2、10年ほど時間がジャンプするのは随分と思いきってますね。
少年アナキンも大きく成長。9歳のアナキンと14歳のパドメでは恋愛対象になりにくいですが、19歳のアナキンと24歳のパドメならそれほど不自然じゃありません。
10年ぶりの再会でアナキンが一気に舞い上がったのはわかりますが、パドメの心境の変化は実際のところよくわかりません。

で、アナキンとパドメは10年ぶりですが、オビ=ワンとパドメ、ジャージャーとはどのくらいだったのでしょう?
パルパティーンがパドメに対し「古い友人のマスター・ケノービとか?」と語り掛けたり、ジャージャーが「オビー!」「ミーのお友だち」と再会を喜ぶくらいだから、こちらは10年ぶりってこともないと思うのですが。
お互いにコルサントにいれば、何度か会う機会はあったんでしょうか。

何度か会うといえば、意外なのがオビ=ワンとドゥークーが初対面らしいこと。
オビ=ワンはクワイ=ガンの弟子で、クワイ=ガンはドゥークーの弟子だから、何度か会っていても不思議じゃないのですが、一対一で会話するような形では、ということでしょうか。

そのドゥークー、オビ=ワンに対し「共和国はシスの暗黒卿の支配下にある」「一緒にシスを倒そう」と勧誘しますが、これは案外本音?
ドゥークーもダース・ティラナスというシスである以上、師であるダース・シディアスを倒して自分が頂点に立とうと考えてもおかしくないですから、もしもオビ=ワンが「うん」と言っていたらどうなっていたことやら。

10年は長いようで短く、短いようでやはり長いですが、もっと遠大なのがデス・スター建造。
今回秘密兵器の設計図としてチラっと映りますが、完成するのはエピソード4の直前。四半世紀にも亘る研究の成果ということになりますが、何故にそこまでこだわったのでしょうか。
破壊された後、エピソード6で皇帝は再建造を命じますし、そういやファーストオーダーも、その後継兵器を建造してましたが、何が権力者たちを惹きつけるんでしょうかねえ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/7751792/
https://odin2099.exblog.jp/20609507/
https://odin2099.exblog.jp/22974560/
https://odin2099.exblog.jp/24929024/




[PR]
by odin2099 | 2018-03-29 22:09 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20531873.jpgアレンデール王国にクリスマスがやってきた。
大勢の人をお城に招いての盛大なパーティを企画したエルサとアナ。しかしそれぞれの家庭にはクリスマスの伝統があるから、と集まった人々は帰宅してしまう。
幼い頃の事件があってから、お城にはクリスマスの伝統がないことに落胆する2人を見て、オラフはそれぞれの家を廻ってクリスマスの伝統を集めようとする。

アナ、エルサ、オラフ、クリストフらメインキャラクター健在の「アナと雪の女王」、「アナと雪の女王/エルサのサプライズ」に続くシリーズの3作目で、元々はテレビスペシャルとして企画されたが、「リメンバー・ミー」の併映作品に格上げされた。
22分という上映時間は、併映用の短編作品としては異例の長さだろう。
ピエール瀧、神田沙也加、松たか子、原慎一郎ら吹替版のキャストもそのまま続投なので、安心して見ていられる。

アナを傷つけてしまったことからエルサが閉じこもってしまい、姉妹にはこれといったクリスマスの思い出がない。
クリストフはクリストフで彼なりに盛りあがようとするが、健気なのがオラフで、彼は各家庭の伝統を取材して廻るのだ。
このパートは大変賑やかで華やかなものだが、そのまんまで終わらないのがやっぱりオラフ。ドタバタの大騒動が起ってしまい…。
でも実は姉妹には、忘れていた思いでがあって…と甘々だけれども素敵な結末が待っている。

ただ残念なのは、この映画が本国から4カ月近く遅れて公開されたこと。これをクリスマス前に見ることが出来たらどんなに良かったことか。
それをいうなら「リメンバー・ミー」にしたって”死者の日”とは全然関係ない時期の公開になっているが、こちらはクリスマスほど日本人には浸透していないから、気にする人は少数だろうけれど。

DVD&Blu-rayが出るのは夏ごろかな?
今年のクリスマスは是非ご家庭でどうぞ!



[PR]
by odin2099 | 2018-03-25 20:59 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(2)

by Excalibur
ブログトップ