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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

タグ:ドキュメンタリー ( 107 ) タグの人気記事

e0033570_19584936.jpgグスタフ・クリムトとエゴン・シーレ、世紀末ウィーンを代表する二人の画家は、昨年が共に没後100年にあたる。

それを記念して作られたドキュメンタリー映画で、この二人とその作品群の紹介だけではなく、19世紀末から20世紀にかけてのウィーン、二人を取り巻く時代の空気といったものをも掬い取ろうとした一篇。
そのためマーラーやシェーンベルグのような作曲家や高名な精神科医であるフロイトなど、同時代のウィーン文化の担い手たちも登場する。

実のところクリムトの絵もシーレの絵も好きではないのだが、優れた才能が集ったこの時代のウィーンには大いに興味あり。
先日も「ウィーン・モダン/クリムト、シーレ世紀末への道」へ出かけてきたが、今回もその流れで鑑賞した。

1時間半強の作品だが、日本語ナレーションというか吹替全体の単調さもあって(頼むから本職を使おうよ)何度か睡魔に襲われたが、クリムトもシーレも苦手と言ってる割に十二分に堪能した。



by odin2099 | 2019-06-20 20:03 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
世界で最も有名な図書館の舞台裏へ、ということで初めて岩波ホールへ行ってきました。

図書館ってこんなことまでするのか?!、というぐらいその活動は多岐に亘っているんですねえ。
著名人を招いてのトーク企画、ピアノコンサート、読書会、ダンス教室、パソコン教室に就職フェア、ディナーパーティーetcetc。

e0033570_11002186.jpgそれだけでなく館長をはじめ幹部たちの会議の模様や、視覚障碍者向けの録音風景、デジタル化へ向けての撮影風景、大型のベルトコンベアーを使っての返却本の管理ナドナド、本館だけでなく分館(全部で92あるそうだ)も含めての巨大なシステムの一部が公開されています。
市からの出資と民間からの寄付によって運営されているという点もユニークに感じました。
日本とは色々仕組みが違いますね。

しかしこの作品の監督が、フレデリック・ワイズマンだということをすっかり失念しておりました。
ナレーションなし、出てくる人物の紹介テロップなし、何の説明もなく次から次へと映し出される”何か”を、こちらはひたすら追い続けるだけです。

上映時間は3時間25分。
2時間ほど経った時点で途中休憩が入り、トータルでは3時間40分ほど。
これはなかなかの苦行です。
凄く惹かれる内容ではあるのですが、途中で何度か(数秒ですが)記憶が飛ぶ瞬間が…。

思えばこれまでにも「パリ・オペラ座のすべて」、「クレイジーホース・パリ/夜の宝石たち」、「ナショナル・ギャラリー/英国の至宝」と3本の作品を見ましたが、いずれも睡魔との戦いが最大の課題でした。
どうも自分とは相性のあまり良くない監督さんではあります。



by odin2099 | 2019-06-01 11:04 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20060293.jpg現役最高齢、85歳(今年の春に86歳に!)の最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグに密着し、第91回アカデミー賞では長編ドキュメンタリー賞と主題歌賞の二部門にノミネートされた作品。

法科大学院を首席で卒業しながらも、女性というだけで法律事務所に就職できなかった彼女が、最初は大学の教授としてやがて弁護士として性差別撤廃に向けて働き続け、遂には女性としては史上二人目の最高裁判事に指名されるようになる過程を、本人のみならず家族、同僚、友人それに彼女を指名したクリントン元大統領らのインタビューを交えて構成。
スーパーヒーローとして持て囃される彼女の実情に迫ってゆく。
特に献身的に彼女を支えた亡き夫の姿が印象的だ。

e0033570_20062315.jpg今年は「ビリーブ/未来への大逆転」という彼女をモデルにした映画も公開されているが、あちらでは描き切れなかった彼女の姿を捉えているので、両方を見比べることでより彼女を魅力的に感じられるだろう。

彼女視点でのフィクションとしての面白さ。
一方こちらは第三者視点での客観的な彼女の姿。
ともすればあちらの彼女とこちらの彼女は別人に感じられる時もあるかもしれないが、どちらも同じ人物のコインの表と裏と見ることが出来る。

トランプ大統領に敢然と食ってかかるなど、この人の影響力は今なお絶大。
いい加減に引退しろという声も多いと聞くが、相手が誰であろうと正しいと思うことをきちんと口に出来る、物を言える存在は貴重である。




by odin2099 | 2019-05-15 20:11 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
タマ&フレンズ/タマとふしぎな石像」、「飛び猫/旅する飛び猫」、「猫のダヤン/ダヤンとジタン」の3本立て…だと思っていたのだが、一本にパッケージ化されたオムニバス映画だった。

e0033570_19354965.jpgてっきりかつての<東映まんがまつり>や<東宝チャンピオンまつり>のような番組編成なのかと思いきや、「旅する飛び猫」で始まり「タマとふしぎな石像」が続き、その後に「飛び猫」パートの後半を挟んで「ダヤンとジタン」があって、3作統一のエンドロールが流れるという構成。
むしろ「ウルトラマンUSA」をメイン興行にした<ウルトラマン大会>に近い(余計わからない)。

旅する飛び猫」は瀬戸内海の島で暮す猫の親子を映したもので、ベストセラーとなった写真集「飛び猫」の五十嵐健太が引き続き撮影。寝て起きて遊んで食べて…といった日常を追ってるだけだが、見ているとついニヤニヤしてしまう。

タマとふしぎな石像」は、ふしぎな石像に触れたタマたちが、過去にタイムトリップしてタマが生まれる前日の母親に会うというお話。キャラクターが大勢いて誰が誰やらサッパリわからなかったが、見ているうちにそんなことは気にならなくなってくるほどタマたちに癒されていく。

ダヤンとジタン」はこれまたキャラクターの設定や世界観を全く知らずに見たが、魔王がいたり魔物がいたりの不思議な世界が舞台になっているということだけ了解して、そのまま自然に物語世界へ入って行けた。ちょっと気になる世界観だけに機会があれば他の作品(TVアニメ)もチェックしたい。



by odin2099 | 2019-05-13 19:39 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
ナチスドイツによって奪われた数々の美術品、そしてそれに関わった人々を描いてゆくドキュメンタリー映画。

e0033570_09031590.jpg何故ヒトラーは美術品の収集にこだわったのか、それに加担した人、それに抵抗した人たちはどのような運命をたどったのか。美術史というよりは、やはり第二次大戦を側面から描いたもの、という印象だ。

「究極の美と権力に秘められた名画ミステリー」などというコピーが付けられているが、そこから想像されるような知的好奇心を満たしてくれるようなものではない。

為政者たちの内面の掘り下げはされず、ただ単に淡々と語られる史実は、正直眠気を誘われる。
ある程度の知識と教養を要求されるタイプの作品だと言えよう。

ちなみにタイトルは「ヒトラーVSピカソ」と付けられているが、この両者を比較対比して論じている訳でもなく、またピカソの比重も大きくはない。
締めにピカソの言葉が使われているだけで、過大広告気味な点は否めない。



by odin2099 | 2019-05-02 09:08 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20003322.jpg人気DVDシリーズ「列車大行進」の初めての劇場版。
といっても既存のDVD作品(「日本列島列車大行進2010」)の再編集版であるらしい。

九州から始まり、中国・四国、近畿・東海、東京、そして最後は北海道と、日本全国を南から北上。
寝台列車、SL、新幹線と各地の様々な列車を、てつどう博士、けん太くん、ミューの掛け合い(ナレーション)で紹介していく約45分間の旅。
随所に盛り込まれる博士の、わかり辛い・寒いダジャレの連発には閉口するが、列車大好きっ子にはたまらないのでは?
途中のクイズにも目を輝かせたりして…?

ただ列車の走る姿を沢山見せてくれるだけでも愉しいのだが、車内の様子や車窓もちょっと、いやかなり気になるところ。
もう少しマニアックな視点で、”大きなお友だち”向けのこういった映画を作ってくれないものかなあ。



by odin2099 | 2019-03-14 20:06 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21464763.jpg日常生活ではまず見ることのできない絶景を愉しめたり、山に魅せられた人たちが困難にチャレンジする姿を映し出したドキュメンタリー映画、なのかと思って見始めたのだけれども、期待していたものとはちょっと、いやかなり違うものだった。

エベレストをはじめとする世界の名峰に挑む登山家たちは勿論出てくるのだが、それよりも目を引くのがエクストリームスポーツに挑戦するアスリートたちの姿。
フリークライミング、マウンテンバイクに乗りながらのスカイダイビング、ウイングスーツやパラグライダーでの滑空、綱渡り…とこれでもかこれでもかと命知らずが次々と登場する。

ただ”人”よりは”山”そのものにスポットを当てた構成になっていて、全編を彩るクラシックの名曲に乗せて美しい映像が映し出されそれにウィレム・デフォーの単調なナレーションが被さるので、体調を整えないと心地良い眠りに誘われるだろう。
”山”の美しさは伝わってくるのだが、一本の映画としては中途半端な出来と言わざるを得ない。
かなり長めの「名曲アルバム」?



by odin2099 | 2019-03-12 21:47 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
アポロ11号の月面着陸を描いた映画を見たら、本物の映像を見たくなったのでDVDを引っ張り出してきた。もう10年も前の作品になる。

e0033570_08595462.jpgNASAのアーカイヴ映像を使い、BBCが製作したマーキュリー計画、ジェミニ計画、アポロ計画、そしてスペースシャトルまでを描いたアメリカの宇宙開発史のダイジェスト。
「功」だけでなく「罪」の部分も描いているのは、これがアメリカ映画ではなくイギリス映画だからこそ、なのかも知れない。

日本人の宇宙飛行士が幾人も誕生し、その彼らが宇宙ステーションの長期滞在の記録を打ち立てたりと、今では「宇宙」もかつてのような”特別な場所”といった感覚は薄れつつあるが、その一方でこの映画で描かれているような未知への挑戦とそれに伴う高揚感のようなものは抱けなくなってしまった。

地球軌道上の宇宙ステーションに何カ月も滞在し、様々な研究や実験を行ったり、というのも素晴らしい仕事だろうけれど、それでも月へ行ってそして帰ってくる、というわかりやすいインパクトには到底及ばない。月へ、火星へ、そして遥かな宇宙の彼方へと、人類が再びフロンティアスピリッツを持つようになるのは、果たしていつのことになるのやら。

それにしてもこの映画、いつのまにかタイトルが変更に。
「挑戦者たちの栄光と挫折」はコピーの一種かと思っていたが、どうやらソフト化に当たって付け加えられたサブタイトルのようだ。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-02-23 09:00 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21531700.jpg「皇帝ペンギン」から12年、リュック・ジャケ監督が再び南極を訪れて製作したネイチャー・ドキュメンタリー。公開劇場が少なく上映期間も短くて見逃していた作品を、Blu-rayにて鑑賞。
もっとも「ただいま」と言われても、前作のペンギン一家が帰ってくるわけでは当然、ない。
そして<ディズニー・ネイチャー>枠で作られていることにビックリ。これ、ディズニー映画だったのか。

前作に比べると撮影技術が格段に進化。ドローンを使っての空中撮影もそうだが、実際にペンギンと一緒に潜ってるかのような鮮明な海中シーンにも感動する。
おそらく色々なショット、カットを組み合わせ、ペンギン夫婦と生まれたばかりのヒナに密着、という体で構成されているのだろうが、その苦労は敬服に値する。

そして過酷なペンギン夫婦の子育て。
これは前作でも描かれていた部分だが、ナレーションというより擬人化されたアフレコが施されていた前作に比べると、本作では客観的、あるいは突き放したかのようなナレーションが加えられているので、より画面には入り込みやすい。
もっとも草刈正雄の癖のある語りは、決してナレーション向きだとは思わないが。

作品トータルとしての印象は、宣伝で強調されていたような「続編」ではなく、アップトゥデートされたリメイクもしくはリブートといったところ。
何年か経ったら、またペンギンたちの世界に還ってゆくのだろうか。



by odin2099 | 2019-02-13 21:55 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
『れっしゃだいこうしんザ・ムービー/しんかんせんとわくわくでんしゃ大集合』(2014)

e0033570_19384096.jpg
最新型の新幹線やカッコいい電車を紹介するキッズ向けの1時間足らずの映画で、シリーズ第6弾とのこと。

新幹線の出番は案外多くなく、その分「スーパー宗谷」をはじめ「つくばエクスプレス」、「スカイライナー」、「スーパービュー踊り子」、「黒船電車」、「ラピート」といった”カッコいい”電車、「トワイライトエクスプレス」や「北斗星」などの寝台電車、「SLもおか」や「SL人吉」、「伊豆ロムニー鉄道」のようなSL、「旭山動物園号」、「山万こあら号」といった”かわいい電車”、トロッコ列車やモノレール、更には「きかんしゃトーマス」や、くまモン自身が紹介する「くまモンラッピング列車」などの変わり種も。

進行はアニメパートのてつどう博士、けん太くん、さっちゃん、ピコ、タコタコ星人、イカイカ星人といったキャラクターが務め、途中ではクイズコーナーもあるのだけれど、キッズ向けとはいえこういった構成は微妙かも。
キッズじゃない自分は、色々な電車を眺めているだけで楽しかったが。



by odin2099 | 2019-01-25 19:43 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
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