【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_20583046.jpgボリュームに圧倒された映画でした。

英国国立美術館に密着したドキュメンタリー映画で、展示されてる作品の紹介は勿論のこと、展示会の企画立案から修復作業などなどの舞台裏も余すところなく掬い取ったものになっています。

出ている人たちも、カメラ目線のインタビューよりミーティングの一齣だったり、観客への説明風景だったりが中心で、「現場」に拘った見せ方は徹底しているので如何にも「お仕事中」の雰囲気が漂っています。

ただ出てくる人たちの名前や肩書が紹介されないので、どういう立場で何をやってる人なのかがわかりづらいのと、181分は些か長すぎたかと。上映中に何度も睡魔に襲われ大ピンチ!
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by odin2099 | 2015-01-29 06:35 |  映画感想<ナ行> | Trackback(1) | Comments(2)

2003年に閉館、2008年にリニューアル・オープンするはずだったアムステルダム国立美術館。ところがトラブル続きで遅れに遅れて…という舞台裏に密着したドキュメンタリー映画。


e0033570_23095914.jpg2008年に『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』という美術館改修を巡るドキュメンタリー映画が作られていたので、これはてっきりそれの続編なんだろうと決めつけていたのだけれども、チラシにもパンフにもその映画のことは一切触れられておらず、監督もスタッフも同じなのにヘンだなあと思っていたら、なんとリメイクというか増補改訂版みたいな作品になっていた。最初っから観たことある映像が次々と映し出されるのでビックリ。

前作が「工事は順調に遅れてます。いつ完成するのやら」で締めくくった中間報告みたいなもんだとすれば、今回はやっとこさ2013年4月に晴れて再オープンに漕ぎ着けるまでを追いかけた最終報告書ってことになるのかな。ただ上映時間は前作よりも短くなっているのが不思議。


それにしても日本だったら市民からの横槍が入って設計のやり直しとか、嫌気がさして(?)館長が途中で辞任とか、建築家や内装担当者とも自説を譲らずに作業停滞とか、資金難で美術品の落札に失敗とか、そういったことはあまり起きそうもないし、そもそもそんな内幕を大々的に公表することも先ずあり得なそう。お国柄の違いというか何というか…。


前作の方が時間に余裕がある分登場人物たちが巻き起こすドタバタの悲喜劇が愉しめたが(当人たちは勿論大真面目になっているのであるが)、今回はタイトになり、そしてきちんとオチ(なんとか完成!)まで付いているのですっきりした印象に。
もしかすると美術品とかそういうものに興味のない人の方が、より面白みを感じるのかも。


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by odin2099 | 2015-01-21 23:16 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_22542775.jpg海が好きで、波を見ていると飽きないから、サーフィンの映画は何本か観ている。これもそんな一本だろうと思って観たのだけれども、ちょっと違う。

冒頭から盛んに繰り返される「SUP」という言葉、これは「スタンド・アップ・パドル」の略で、要するに”立って乗るサーフィン”とでも解釈すれば良いのだろうか。


この「SUP」が如何に健康的で楽しいか、誰でもすぐに出来るようになる簡単なスポーツであるか、そして実はサーフィンの原型ともいうべき伝統的な乗り方に起因しているか等々を愛好家たちがひたすら語っていくというPR映画でもあるのだ。


泳げなくても、水が怖くても大丈夫。
海だけじゃなく、川や湖でも大丈夫。
風や波が無くても大丈夫。


映画を観ていると「サーフィンは無理でもこれなら出来るんじゃないかな」と思えてくるのは確かで、長らくマイナーな位置付けだったものが、トップクラスのアスリートたちが次々とハマりだしたのに合わせて、近年爆発的に競技人口が増えているらしい。
日本でも徐々に広まりつつあるらしいが、観ているうちに自分もボードを抱えて水に入って行きたくなる、そんなドキュメンタリーになっている。


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by odin2099 | 2015-01-19 22:57 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_23013504.jpg撮影期間3年を費やしたという台湾製のネイチャー・ドキュメンタリーで、全編が空撮映像。

最初は美しい山々が映し出されるので自然を賛美したものなのかと思って観ていると、やがて森林伐採や採掘のために無残な姿になってしまった山や、廃水で汚染された河川、不法投棄や杜撰なゴミ処理で荒れてしまった海など、環境破壊への警鐘などというレベルではなく(必要悪だとは認めつつも)完全にノー!を突き付けたものに。
なまじ映像が美しいだけに、それが破壊されていく様は恐ろしく冷たく映る。

チー・ポーリン監督は一人で撮影や編集もこなしスポンサー探しにも奔走したらしいが、然もありなん。
この内容では、各方面から横やりは入らなかったのだろうかと余計な心配もしてしまう。

e0033570_23015105.jpg美しい絵に美しい音楽、時折入る単調なナレーション、それに台湾の地理に不案内ということもあってか途中何度か意識が飛ぶ瞬間があったものの、やはりネイチャードキュメンタリーには心打たれることが多い。
特に生き物があまり好きではない自分にとっては、動物や昆虫の類が一切出てこない作品はより好ましいものに思われる。

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by odin2099 | 2015-01-14 06:45 |  映画感想<タ行> | Trackback(2) | Comments(0)

e0033570_21441605.jpgNASAが持つ膨大な記録映像を基に、24人の宇宙飛行士たちへのインタビューをナレーションとして使って構成した<アポロ計画>のドキュメンタリー映画。
映像は驚くほど鮮明で、本物ならではの迫力に満ちたものになっている。


しかし<アポロ計画>の成り立ちから順を追って解説する、というような体裁のものではなく、様々な記録映像からピックアップして、乗組員たちがロケットに乗り込むところから、打ち上げ、地球の周回軌道上の眺め、月への出発、着陸、月面探検、そして帰還という具合に一本のストーリーとしてまとめているので、どれがどの時の映像なのかがわかりにくいという欠点はある。


また映像が美しいだけに単調で、観ていると怠くなる…と最初に観た20数年前は思ったものだが、今回改めて観直してみると80分という上映時間が心地よく感じられるようになっていた。
本国ではDVD化もされているようだが、わが国では当時VHSやらLDやらが発売されたものの、既に廃盤。是非国内版のDVD発売を望みたい。


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by odin2099 | 2015-01-11 21:44 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
ビデオやDVDのタイトルは『アンジップト/裸のスーパーモデル』。この題名だとちょっと誤解を与えるかも知れない。というより自分も勘違いして観てしまった。

e0033570_936938.jpgファッションショーの内幕モノのドキュメンタリーであることに違いはないのだが、主人公はモデルたちではなく、当時の新進気鋭のデザイナーであるアイザック・ミズラヒ。彼が、酷評された前回のショーの汚名を挽回すべく、次のショーの準備を進める過程を追ったものだからだ。

インタビューを受けているというより、全編に亘って彼が色々とまくし立てる騒がしい映画という印象で、ファッション業界には全く無知なものだから業界の著名人が出てきてもふーんってな感じだし、専門用語が出てきてもチンプンカンプン。出てくるモデルさんがシンディ・クロフォードとかナオミ・キャンベルとかケイト・モスとか、流石に門外漢でも知ってるメンバーなので綺麗だなあと見とれるだけだった。

e0033570_9414194.jpgただ映画も終盤に差し掛かるといよいよショーの開催も間近に迫り、ミズラヒ本人だけじゃなくスタッフからもピリピリした緊迫感が伝わってくるし、アクシデントに動揺する姿など劇的な展開を迎える。そしてショー当日の表と裏。この時のショーはステージに紗幕を張り、その後ろ側でモデルたちが着替えている姿を観客に見せるという大胆なもので、カメラは客席と舞台裏双方を行き交い、弥が上にも臨場感を盛り上げる。ここら辺りが副題に「裸のスーパーモデル」と謳った所以なのかも知れない。そしてショーが大成功した翌日、映画は幕を閉じる。

自分向きの映画では決してなかったが、何かに打ち込んでいる人々の群像劇という点では大いにそそられる題材ではあった。
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by odin2099 | 2015-01-10 09:40 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_22373762.jpgイアン・フレミングが「007」執筆に至った動機、アルバート(カビー)・ブロッコリとハリー・サルツマンによる映画化の経緯、権利を巡っての訴訟問題、出演者との確執、カビーとハリーの不和、東西冷戦の終結、製作会社の経営問題、9.11同時多発テロの影響…とシリーズ製作の裏側を関係者の証言やプライベートフィルムなど貴重な映像、写真を交えて描いたドキュメンタリー。


コロムビア・ピクチャーズとMGM提供なだけに全編を彩る音楽は「007」シリーズのものだし、フッテージも本家のものを使用。
のみならずTV版『カジノ・ロワイヤル』や旧作の『カジノ・ロワイヤル』、『ネバーセイ・ネバーアゲイン』、『探偵レミントン・スティール』、それに『オースティン・パワーズ』(マイク・マイヤーズのインタビュー付)までもが使われているのに驚かされる。


インタビューされてるのもブロッコリ家やサルツマン家に所縁の人物(現在のシリーズ・プロデューサーであるバーバラ・ブロッコリやマイケル・ウィルソン含む)や、フレミングのかつての恋人やジョン・ピアーソンなどから、ルイス・ギルバート、ケン・アダムス、サム・メンデスらスタッフ、クリストファー・リー(フレミングの従兄弟でもある)、モード・アダムス、ジュディ・デンチ、ファムケ・ヤンセン、ロザムンド・パイクら出演者など多岐に亘っている。


そして何といってもジョージ・レイゼンビー、ロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナン、ダニエル・クレイグの歴代ジェームズ・ボンド役者たち。
ショーン・コネリーが欠けているのは残念だが、他の5人が皆、かなり赤裸々な発言をしているのも貴重だろう。


ファンにとっては然程目新しい情報はないだろうが、シリーズが辿ってきた紆余曲折、苦難の道程がわかりやすく紹介されており、何よりも関係者の生の証言や”絵”の持つ説得力に勝るものはない。
ショーン・コネリーやケヴィン・マクローリーが多少なりとも”悪者”的な扱いを受けているものの、かといってシリーズの製作会社EONプロ(”EON”はこの映画のタイトルでもある”Everything or Nothing”の頭文字)やMGMの弁護をしている訳でもない、比較的中立の立場からの語り口には好感が持てる。


日本では第25回東京国際映画祭で上映されただけで、その後何度かWOWOWで放送はされているものの、一般上映やソフト化はなされていない。まことに勿体ない限りで、願わくばより多くの人に観て欲しいものである。
脚本・監督はスティーヴン・ライリー。


【ひとこと】
シリーズでお馴染みのガンバレル、この映画では合成によって6人のボンドが次々と現れ、一斉に銃をぶっ放すというトンデモかつ嬉しい趣向が…。


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by odin2099 | 2014-11-10 21:15 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_19463205.jpg愛憎渦巻くファンたちが、ジョージ・ルーカスを時に賞賛し、時に罵倒するというドキュメンタリー映画。ジョージ・ルーカスが作り上げた「スター・ウォーズ」(と「インディ・ジョーンズ」も)が、如何に多くの人々を魅了し、影響を及ぼしたかの証明でもある。


概ね「スター・ウォーズ」旧三部作が大絶賛され、手直しした「特別篇」は許されざる悪行と断罪され、新三部作は旧来からのファンヘの裏切り行為、更に「インディ4」でルーカスは終わった、というような流れのようだが、これが多くの人の反応なんだろうか。


映画(作品)は誰のものなのか? というのは難しい問題で、作った人間が如何様に手を入れようとも文句を言う筋合いじゃないというのも正論な気がするし、一方で一度公開されたらそれはパブリックなものだ、というのも頷ける話。


個人的にはルーカスが過去作をアップデートしようという行為を否定はしない。
それによってクオリティが上がり、次世代への作品の命脈が保たれるなら、それはそれで良いことだと思ってる。「特別篇」以降の改変部分が納得行くか行かないかは、あくまでも個人の好み、主観の問題だろう。


e0033570_19465017.jpgただその一方で、自らの思い出と共に生き続けるオリジナル版の価値も十分に承知しているつもりでもある。なのでオリジナルはオリジナルとして大切にし、都度都度アップデートした”最新版”をヴァージョン違いとして共存させてくれれば文句ないのだが、旧ヴァージョンが悉く封印、抹殺されるという現状は承服しがたいものがある。


まあ結局のところ、なんだかんだで皆「スター・ウォーズ」もジョージ・ルーカスも大好きだってことなんだろう。
複雑な感情を伴いながら、ではあるけれど。


この映画が製作・公開されてから状況が変わり、今は「作らない」と言われていた続編が製作中だが、この映画に出てきたようなファンたちは、そのニュースをどんな思いで聞いたのやら。


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by odin2099 | 2014-05-06 19:49 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_15164060.jpgもう何本目になるのかわからないイギリスはBBC製作のネイチャー・ドキュメンタリーの新作を鑑賞。
宣伝文句によれば、『ディープ・ブルー』『アース』『ライフ/いのちをつなぐ物語』に続く4本目ということになっているようだけど。
それにしても『ネイチャー』とは何のひねりもない邦題ですな。原題の”Enchanted Kingdom” が訳しにくかったんだろうけどねえ。

今回の舞台はアフリカ。
ジャングルに暮らすマウンテンゴリラ、有毒ガスが立ち込める火山湖に現れるコフラミング、灼熱の砂漠に適応したシャベルカナヘビ(4つ足なんだけど「ヘビ」なの?)、サバンナを旅するアフリカゾウ、幻想的なサンゴ礁、凍てつく高地に住み着いたゲラダヒヒ、激流の下流で獲物を狙うナイルワニ……。
この作品は3Dがウリだというのでそっちを選びましたが、確かに水しぶきとか波とか迫力ありますな。

e0033570_15164953.jpgただBBC EARTH以外が製作してるものもあるし、これだけネイチャー・ドキュメンタリー系映画(だけじゃなくTV番組やDVD作品も)が世に氾濫してると、ちょっとやそっとの切り口変更ぐらいじゃ、なかなか感動を与えるまでには行かなくなってきてるのが辛いとこ。
ちょこちょこ睡魔に襲われかかると…脅かし映像が流れてくるのは新演出?

日本語版のナビゲーターは滝川クリステル
この手の作品は何故か俳優さんとかタレントさんとか、喋りが本業とは言えない人を起用する傾向が目立つのが気になります。
彼女はアナウンサーだけど、それでも聴きやすい日本語ってワケじゃあなかったし。
原語版はイドリス・エルバ(『マイティ・ソー』シリーズのヘイムダルや『パシフィック・リム』のペントコスト司令官で注目の人。最新作ではマンデラ大統領役!)だから、これは違う作品になってそうな予感。

【ひとこと】
ワニすげーぞワニ。

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by odin2099 | 2014-05-03 15:23 |  映画感想<ナ行> | Trackback(2) | Comments(0)
e0033570_20101421.jpgリオ+20サミットで、各国代表に向けて上映されたというネイチャードキュメンタリー。製作総指揮はヤン・アルテュス=ベルトラン、監督はベルトランとマイケル・ピットとの共同。

非常に美しい海の映像が画面一杯に映し出され、中には貴重な深海を捉えたものも含まれていますが、そういった海の美しさや、そこで暮らす生物たちの生態を追ったドキュメンタリーなのかなと思って見ていると、途中から私たち人間の姿がより強調されてくるようになります。結局はこれ、海洋汚染、自然破壊、乱獲等々に対する警鐘を鳴らすメッセージ映画だったのですね。
それはそれで大変意義のあることだとは思いますが、ちょっと自分が期待していた内容とは違ったもので、そのあたりは肩透かしを食らった気分ではあります。

また日本語ナレーションを担当しているのは「探検家・写真家」と肩書の付いている石川直樹という人なのですが、何故こういった作品でプロを起用しなかったのでしょうか?
経験等々を踏まえてこの方自身の言葉として語る、というのならば起用もわからないでもないですが、日本語字幕と併用して見ていた限りでは原語をそのまま訳したもので、しかも抄訳なのか原語版ではナレーションが流れる箇所でも無音ということがしばしばありました。
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by odin2099 | 2013-07-25 20:11 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

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