【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_20302865.jpg自然災害の多い日本では景色や建物も失われてしまう。
その前に映像として記録し、「日本を目に見える、耳で聞こえる形で後世に遺す」ということで、東日本大震災以降に「ピース・ニッポン・プロジェクト」が立ち上げられた。

この作品は北は北海道から南は沖縄までの200カ所以上で、8年の歳月をかけて空撮を中心に日本の様々な”瞬間”を捉え、「日本人にもっと日本を知って欲しい」というコンセプトでまとめられたとのこと。

富士山は勿論のこと、阿寒湖、釧路湿原、白神山地、蔵王、中禅寺湖、小笠原諸島、白馬村、上高地、白川郷、比叡山、高野山、鳥取砂丘、鞆の浦、阿蘇山、屋久島…といった自然から、出雲大社、伊勢神宮、二条城、姫路城、日光東照宮、伏見稲荷神社、東大寺、松本城、竹田城、鶴岡八幡宮、金沢城、東京タワー、レインボーブリッジ、東京スカイツリーといった建造物、はたまた隅田川や諏訪湖、いたばしなどの花火大会etc、多岐に亘る”日本の風景”がカメラに収められている。

監督は中野裕之、出演は渡辺大と及川さきの、ナビゲーターは小泉今日子と東出昌大。

全編通して美しい映像のオンパレードで、かつ個人的には多くのお城が収められているのが嬉しい限り(震災前の熊本城も)。ただ美しすぎるが故に何度か記憶をなくす瞬間があった。
また毎度思うことだが、この手の作品の”語り”はやはり本職を使うべきだし、その”語り”が入る場面のBGMとして歌モノを流すのもいただけない。
気持ちの良い映像には、気持ちの良い”音”を是非お願いしたいところだ。


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by odin2099 | 2018-07-23 20:34 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_11514502.pngタンザニア北部のナトロン湖。
塩分が溶け込み毒性が強く、生物が住むに適さない過酷な環境乍ら、僅かな雨期にはフラミンゴの群れが大挙して飛来し、巣作りをし、子を産み育て、そしてまた去ってゆく。
足にこびりついた塩の塊が容赦なく自由を奪う。
外敵に襲われ必死に逃げる、敵わないまでも我が子を護るために立ち向かう親鳥の姿、をカメラは追いかける。

日本版のナレーションは宮崎あおい。
健気で美しいフラミンゴの姿もいいが、雄大な南アフリカの自然な姿もいつまでも眺めていたい。




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by odin2099 | 2018-02-04 11:53 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
NHKのBSプレミアムで放送されている人気番組を再編集した劇場版、とのこと。
この番組は見たことがない、というより存在そのものも知らなかったが、たまたまこの劇場版の予告編を見て、出てくる猫の可愛らしさに観賞を決めた。

e0033570_20203933.jpgメインとなってるのは津輕のリンゴ農園で暮す猫の一家を2014年の初めから2015年にかけて、一年以上に亘って追いかけた映像。子猫の誕生から少しずつ成長していく姿が非常に愛らしい。
テレビでの未放映シーンも交えて再構成しているそうだが、最後には2年後、つまり今年の夏に撮影した最新映像も。
ちっちゃくて可愛い子猫の、すっかり逞しく立派になった姿を見ると、高々映画を見てる間の1時間半ちょっとしか経っていないのに、ずっと一緒に見守ってきたかのような錯覚にとらわれる。

その合間には世界各地で撮影したもののなかから、イスタンブール、リオデジャネイロ、ハワイ、モロッコ、シチリア、ギリシャの6か国分をピックアップ。その土地その土地に溶け込んだ様々な猫の姿をインターミッションとして挟み込む構成になっている。これまた個性的な猫のオンパレードで飽きさせない。

ナレーターは岩合光昭(出演も)と吉岡里帆。
この手のドキュメンタリーのナレーションは感情過多、説明過多で辟易するが、それはこの作品も同様。しかしそれが定番になっているのだから諦めるしかないのだろう。



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by odin2099 | 2017-11-01 20:23 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(0)
e0033570_22334461.jpgテレンス・マリック監督の40年来のライフワークなんだとか。
宇宙の誕生に人類の誕生を重ね合わせた壮大な映像叙事詩。

実景を用いたネイチャー・ドキュメンタリーと、役者に演技させCGも駆使したフィクションとの融合。
その境界線は既に曖昧だ。
「未踏の映画体験」というコピーも強ち間違いではなく、凄いものを見たな、という気分にさせられる。

ただオリジナルだとケイト・ブランシェット、日本語吹替版だと中谷美紀が担当した、詩的というか観念的なナレーションに、めくるめく光の乱舞、睡魔を呼び込むには十分だ。

睡魔には屈しなかったものの、散文的に映し出される映像の美しさには驚嘆させられるものの、それをどう解釈したものか戸惑い、次第に画面を注視することも難しくなってきた。
この断片的な映像の羅列、この中から強烈なメッセージを読み取れる人が羨ましい。


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by odin2099 | 2017-08-28 19:49 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
<ディズニーネイチャー>シリーズの4作目になるのかな。アフリカのジャングルの奥深くに住むチンパンジーの生態を追ったドキュメンタリー映画。

e0033570_23503743.jpg赤ちゃんチンパンジー、オスカーの誕生から始まり、最初のうちは母親と仲良く暮らす様がほのぼのと描かれていきますが、やがて森の中では群れ同士の縄張り争いが行われていることが明らかにされ、遂には戦いが起ってしまい、オスカーは母親とはぐれてしまいます。
群れからも孤立し、日に日に衰弱していくオスカー。ところがここで奇跡が起こり、なんと群れのボスがオスカーを自分の子供として育て始めます。これは極めて珍しいことなのだそうです。
他の群れの再度の襲撃を今度は撃退し、過酷な環境の中でもオスカーが逞しく育って行くであろうことを期待させつつ、映画は幕を閉じます。

人間に近い存在だけに、他のネイチャードキュメンタリーよりも動物たちに感情移入しながら見ることが出来る一篇。
ただ可愛いだけの描写だけでなく、過酷な現実も容赦なく映し出されるのがキツイ、という人もいるだろうとは思います。

特に驚いたのが、木の実を食べるイメージはあるのですが実はチンパンジーは結構雑食で、当然のようにヒトのように肉も食べるのですが、その肉というのが…。
ディズニー印の映画ですが、甘いものではありませんでした。

オリジナル版のナレーションはティム・アレンですが、日本語版は谷原章介
ナレーター・タイプの俳優さんではないと思いますが、聴きやすい声質なので悪くはないですね。
監督はアラステア・フォザーギルとマーク・リンフィールド。
エンドロールがメイキング映像になっていますが、撮影そのものもかなり過酷だった様子が窺えます。


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by odin2099 | 2017-06-30 23:51 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
アラスカの過酷な自然の中で暮す若い母親クマのスカイと、母親べったりの甘えん坊アンバーに好奇心旺盛でやんちゃなスカウトという2頭の子グマに密着したディズニー製のドキュメンタリー映画。

e0033570_23082943.jpgここでは生まれた子グマのうち、三分の一しか成長して大人になることが出来ないというのだそうです。
スカイは一生懸命に、自分の持つ生きるための知識を子どもたちに伝えようとしますが、スカウトもアンバーも好き勝手に行動するので目が離せません。
そして子グマたちをつけ狙う多くの目。時にはそれはお腹をすかせた同胞のクマの場合もあります。スカイはそういった危険からも子どもたちを守らねばなりません。

撮影は2年間に亘って行われたようですが、その中で2頭の子グマが少しずつ成長していく過程が捉えられています。
ただこういうドキュメンタリー映画を見る時にいつも思うのが、はたして同一の個体をずっと追い続けているのだろうか、という疑問。
撮影スタッフはどうやって同一個体を追い続けることが出来るのか、スタッフ自身にはきちんと他の個体との識別は出来ているのかということと、例え何頭かの映像を繋ぎ合わせて思うようなストーリーに仕立てても、素人の観客にはわからないだろうから、そこに作為が入り込む余地はないのか、ということの二点。

まあ疑いだせばきりがないですが、次々と忍び寄る魔手をかいくぐる親子にはハラハラドキドキさせられますし、のんびりくつろいでいる姿は実に可愛らしく、癒されます。
それだけでもこういったドキュメンタリー映画の存在意義はあるのかな、と思う次第です。


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by odin2099 | 2017-01-15 23:09 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19043280.jpgヒマラヤ山脈のメルー中央峰にそびえる「シャークスフィン」と呼ばれる岸壁。多くのトップクライマーたちの挑戦をはねのけてきた難所に、今3人のクライマーが挑戦する。

この3人に密着したドキュメンタリー映画ではあるものの、第三者の視点で描かれたものではない。
実は3人のうちの1人はナショナル・ジオグラフィック誌で活躍する山岳カメラマンでもあるからだ。これは彼の監督作品である。

一度目はあと少しのところで涙を飲んだ3人は再度の登頂を期すが、その前に多くの試練が降りかかる。
それを乗り越え3人は大きな決断を下す。
そこに至るまでの彼ら3人のバックボーン、そしてかれらを支える家族たち。
宣伝コピーの中に「登山の映画ではない、登山家の映画だ」というものがあったが、まさにその通り。
過酷な環境下でのギリギリの挑戦、肌に伝わる臨場感。
従来の山岳ドキュメンタリーとは一線を画す作品である。


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by odin2099 | 2017-01-13 19:06 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
原生林に住むシマリスの子供と、砂漠に生きるスコーピオンマウス(バッタネズミ)の子供にスポットを当てた、BBCアース製作のネイチャー・ドキュメンタリー。
しかも今回はあのピクサー・スタジオと組んで、新たに<ドラマティック・ドキュメンタリー>という新ジャンルを開拓した、とのこと。

e0033570_22261459.jpgカメラは徹頭徹尾、彼ら体長数十センチの小動物に密着。常に小動物の視点で周囲を捉え、小さな彼らが亜酷な自然の中で逞しく成長していく姿を描いている。
44分の小品乍ら巧みにストーリーは組み立てられ、些か仰々しくはあるもののBGMやSEが効果的に盛り上げていて感動的だ。
とにかく「どうやって撮影したんだろう?」と驚く映像の数々が飛び込んでくるのだが、これは多くのネイチャー・ドキュメンタリーを送り出したBBCならではのノウハウの蓄積の賜物だろう。

ただピクサーが製作に加わっていることからわかるように、やはり純粋なドキュメンタリーではなく、実景とセットを組み合わせた合成ショットや、CGで描かれたシーンもあるらしい。ここまでくると、どこまで実景でどこから作り物か、もうわからない。
作品の完成度を高める上で良かれと思って手を加えているのだろうが、果たして作為的な構築物を「ドキュメンタリー」と呼んで良いものかどうか、判断に悩むところだ。

【ひとりごと】
日本版のナレーションは斎藤工だが、声のトーンや喋り方がちょっと石坂浩二っぽい?


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by odin2099 | 2016-12-15 22:28 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20282182.jpgこのDVD、持っていたことすら忘れていた…。
6年ぐらいほったらかしだったものを発掘して鑑賞。

以前観た『スプラウト』と同じトーマス・キャンベル監督の、サーフィンを題材としたドキュメンタリー映画。
サーフィンは全くやったことないけれど、サーフィン映画はボーっと見てるのが楽しくて他にも何本か見ているけれど、その中では『スプラウト』は自分に合わずに辛い思いをしたんだっけ。
そしてこの『ザ・プレゼント』も同じくらいダメだった…。

e0033570_20283210.jpg仮装したサーファーたちがパフォーマンスを見せる件は面白いなあと思ったのだけれど、サーファーたちのクレイジーぶりを紹介したいのか、サーファーたちのライディング・テクニックを見せたいのか、サーフィンの歴史を語りたいのか、エコを主張したいのか、せめて柱をしっかり立てて欲しかったなあ。

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by odin2099 | 2016-02-14 20:06 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_09071173.jpg登山者の10人に4人が命を落とすというヒマラヤ山脈のアンナプルナ南壁。
2008年5月、その魔のルートを選んで山頂を目指していたベテランの登山家が、高山病で倒れたとの緊急連絡が同行者から入った。

「友の危険を見捨てておけない」とその救難要請に世界各国の登山家10人以上が即座に応じ、自らの危険も顧みず山に向かってゆく。
その中には遭難者と親しい者もいれば、面識がある程度の付き合いという者もいるが、それでも当然のように彼らは躊躇なく過酷な山に挑んでゆく。
決死の救出劇の関係者たちの証言を集め、当時の貴重な映像を織り交ぜたドキュメンタリー。

もしかすると自分も死ぬことになるかもしれないが、「人として当然のこと」と語る彼らのメッセージが熱い。
また当事者たちのコメントにもあるが、これを単純な「美談」仕上げにしなかった姿勢には好感が持てる。
ただ実際の山での映像が少なく、どういう場所や状況だったのかが見ている側に伝わりにくいのが残念。


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by odin2099 | 2016-02-11 09:10 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

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