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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

タグ:マイクル・クライトン ( 29 ) タグの人気記事

『大列車強盗』(1979)_e0033570_18370007.jpgヴィクトリア朝時代、クリミア半島でロシアと交戦中だった英国は、資金を列車で輸送していた。
そこに目を付けたピアースは、スリのエイガーや元女優で愛人のミリアムと組んで金塊強奪を企む。
金庫には4つの鍵がかけられ、一つは銀行の頭取、もう一つは銀行の支配人、そして残りは鉄道会社という具合にバラバラに保管されている。
ピアースは頭取の若い後妻と娘、ミリアムは支配人にそれぞれ近づき、色仕掛けで鍵の複製を作るのに成功。
残る二つも忍び込みのプロを脱獄させ、エイガーと組んで盗み出しに成功する。
更に鉄道会社の警備員をも買収して準備は万端かと思われたが、裏切者が出たりで警戒は更に厳重になる。
はたしてピアースたちは金塊を盗み出すことが出来るのか?

原作はマイクル・クライトンの小説で、実際に起きた金塊強奪事件を元にしているが、どこまでが事実でどこからフィクションなのかが明らかにされていないのがクライトンらしい。
出演はショーン・コネリー、ドナルド・サザーランド、レスリー=アン・ダウン
クライトン自身が脚本を書き、監督も務めていて、後にクライトンはコネリーを念頭に置いて「ライジング・サン」を執筆、コネリー主演で映画化された。

2時間弱の映画だが、鍵の複製が揃うまでで半分以上費やしている。
そして列車の旅が始まるころには残り時間は約20分。
綿密に準備をしている過程が描かれているというより、前半はモタモタしているという印象が強い。

後半になると鈍重そうなコネリーが自ら危険なスタントに挑んでいるが、思いのほか緊迫感が伝わってこず、事件はやや唐突に終息を迎えてしまう。

コメディ映画と呼ぶには些か残酷なシーンもあるし、サスペンスも盛り上がらず、どうにも間の抜けた作品に。
この映画を見るのは二度目なのだが、やはり前回同様「もっと面白くなりそうなのに」という感想に尽きる。


by odin2099 | 2020-11-24 18:39 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
どういう訳か唐突に見たくなって引っ張り出してきました。

通算6作目となるシリーズ最新作(「ジュラシック・ワールド/ドミニオンJurassic World: Dominion」)の撮影も、途中でコロナ感染者が出たりで何度か中断しましたが、どうやら無事に終わった様子。
この1作目以来となるサム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムのトリオの揃い踏み、ということで色々気にはなっているのですが、はたして見られるのはいつになることやら。

一応今のところは来夏予定とされていた公開日が再来年の夏に延期とのことですが、今年公開予定の作品が軒並み来年に延期され、更に再延期の可能性もある以上どうなることやら不明です。
あちらこちらで玉突き事故が起きそうですし。

『ジュラシック・パーク』_e0033570_21203352.jpgということとは特に関係なくこの作品を見だしたのですが、やはりこの一作目は良く出来てるんじゃないでしょうか。
往年の(?)スピルバーグを崇拝する人からすると腕が鈍ったということになるのかもしれませんが、最初から段取り良く小出しにしておいて、ここぞという時には出し惜しみせずに見せたい画を、観客が見たがってる画をバーンと出すあたりの緩急の付け方は大したものです。

もっともその辺の呼吸の妙は、もしかすると多忙なスピルバーグに代わって編集を担当したジョージ・ルーカスのお手柄なのかもしれません。
学生映画界で鳴らしていた頃から編集者としての手腕が評価されていたルーカスの、知られざる本領発揮作品だったりすると面白いのですが。

しかし世界的大ヒットとなった「ジュラシック・パーク」映画化ですが、実現に至ったのは実は偶然の産物に近いものがあったんですね。
元々スピルバーグは「五人のカルテ」を映画化したくて、友人でもある著者のマイクル・クライトンに話を持ち掛けたところ、他にもこういう企画があるぞと提示されたのが「ジュラシック・パーク」。
たちまちスピルバーグはそちらに夢中になってしまったので「五人のカルテ」は後回しにされ、結果この映画が誕生することになったのですから、何がどう転ぶかわからないものです。

ちなみにその「五人のカルテ」ですが、映画としてではなくこれをベースにしたTVドラマ「ER/緊急救命室」が作られ、15シーズンにも及ぶ人気シリーズになったのはご存知の通り。
どちらもメデタシメデタシとなりました。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/3066266/
https://odin2099.exblog.jp/23087125/
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by odin2099 | 2020-11-11 19:12 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
マイクル・クライトンの「アンドロメダ病原体」の続編。
カバーにはデカデカと”マイクル・クライトン”の名前があるので、どの程度本人が噛んでいるのかと思ったが、実際は遺族公認の公式続編ということらしい。
生前のクライトンが遺したプロットに基づく、といったような注釈はなく、ストーリーそのものはダニエル・H・ウィルソンのオリジナルのようだ。

『アンドロメダ病原体/変異』 マイクル・クライトン/ダニエル・H・ウィルソン_e0033570_08503943.jpg前作同様に実際に起こった事件の報告書や各種データ、関係者等々へのインタビューからまとめたという体裁を取り、あれから50年経ち、再び活動を開始した<アンドロメダ病原体>に専門家チームが立ち向かう、という物語である。

今回の舞台となるのはアリゾナの小さな街ではなく、ブラジルの奥地であることや、<アンドロメダ>の急速な拡大と変異には人為的な要因が絡んでいることなどが前作とは大きく違う点で、後半では主舞台が国際宇宙ステーションへと移る。
主人公たちは宇宙エレベーターで、ステーションへと上がるのだ。

「アンドロメダ病原体」の続編ではあるものの、ジャングルを舞台にしていることや、コントロールを離れてテクノロジーが暴走する点は、他のクライトン作品でいえば「失われた黄金都市」「ジュラシック・パーク」を想起させる。単なる二番煎じや前作の引き写しではない工夫は施されているということだ。

『アンドロメダ病原体/変異』 マイクル・クライトン/ダニエル・H・ウィルソン_e0033570_08505324.jpgまた日本の科学モジュール<きぼう>が登場したり、小惑星探査機「はやぶさ」に知られざるミッションが課せられていたとする件は日本人読者ならそれぞれ思うところがあるだろう。

ただ悲しいかな、科学的知識の裏付けのない身としては、後半から終盤にかけての展開にはやや付いていけない部分もあった。
また<アンドロメダ>の存在が大きくなり過ぎ、宇宙から飛来した未知の病原体に留まらず、宇宙の何処かにいる知的生命体が送り込んできた人工物なのでは?という考察も同様で、大風呂敷を広げ過ぎたのではなかろうか、というのが正直な感想である。

by odin2099 | 2020-07-19 08:53 | | Trackback | Comments(0)
『コーマ』(1977)_e0033570_21242258.jpg親友が中絶手術の直後に昏睡状態に陥ったことにショックを受けた女医のスーザンは、自身の勤める病院でこの一年の間に同じように原因不明の昏睡状態になった患者が10人もいることを知る。
何れの患者も若く健康であり比較的簡単な手術だったこと、しかも同じ手術室が使われていることに不審を抱いたスーザンだったが、恋人で同僚の医師であるマークは取り合ってくれず、上司からは無断で調査をしていることを咎められる。
そんな彼女に病院の雑用係の男が何ごとかを打ち明けようと接近してくるのだが、男は事故を装って殺されてしまい、彼女にも謎の襲撃者の魔の手が迫る。
辛うじて難を逃れたスーザンは、やがて脳死状態の患者たちがジェファーソン研究所という謎の施設へ移送されていることを知るのだが…。

病院が組織ぐるみで臓器移植、臓器売買に手を染め、その為に計画的に殺人を犯していたことに気づいた主人公が、自らも命を狙われるという医療サスペンス。
原作はロビン・クックの小説「コーマ/昏睡」で、これをクックとは同世代で共に医師の資格を持つ作家でもあるマイクル・クライトンが脚本兼任で監督した。

『コーマ』(1977)_e0033570_21244217.jpg出演はジュヌビエーブ・ビジョルド、マイケル・ダグラス、リチャード・ウィドマーク、エリザベス・アシュレイ、リップ・トーンら。
他に「ナイル殺人事件」「007/ムーンレイカー」で注目される前のロイス・チャイルズが、主人公スーザンの親友役で出演している。
確か20年以上前にもビデオで見ていて、原作小説も読んだはず。

今見ると多少のテンポの悪さも感じるものの、一歩一歩核心に迫る一方で、誰が味方で誰が敵なのかわからずに徹底的に追い詰められてゆく主人公を丁寧に描いた良質のサスペンスだった。
なかでもジェファーソン研究所内の、機能的ながらも人間の尊厳を蔑ろにしたセットデザインの秀逸さ、醜悪さは特筆もの。
公開当時にポスターなどでそのヴィジュアル見て以来、妙に頭にこびりついて離れなかった。



by odin2099 | 2020-07-15 21:33 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
新型コロナウィルスによる閉塞感。
そんな中この作品への言及も増えており、気になっていたこともあって読み直し。
面白い。
再読に耐える面白さだ。
ネタの古さは感じず、むしろ今が旬の小説に感じられる。

『アンドロメダ病原体』 マイクル・クライトン_e0033570_22440113.jpg実際に起こった事件の報告書や関係者への取材をもとに後日構成した、という体裁も良い。どこまで本当でどこからが創作なのかの境界線が曖昧になるからだ。
もちろん全てがフィクションではあるのだが、その理詰めの説得力は
ひょっとしたら?という一抹の不安と期待を抱かせてくれる。

また事件後に書かれたというシチュエーションは、読み進めるうちに例え何が起ころうとも、最終的にはそれを回避できた、いわばハッピーエンドが約束されているという安堵感ももたらしてくれる。
またしばしば「この時はまだわからなかった」「あの時こうしていれば」といった記述が挟まれているのも、何気ない会話や作業が後々どういった影響を与えるのかを推理する楽しみも提供してくれる。

最後に大規模なサスペンスを用意し、なんとなく力技で強引に幕引きを図った感がないではないが、それらをひっくるめて良く出来た”小説”だと思う。
長らくハヤカワ文庫では「SF」のカテゴリで刊行されてきたが、今では「NV」へお引越し。
「SF小説」ではなく純然たる「小説」(エンタテインメント)として読んでほしいという出版社サイドからのメッセージか。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/8975061/
by odin2099 | 2020-07-13 22:45 | | Trackback | Comments(0)
もう何回見たんだろう?
映画館で2回見て、ビデオやDVDでも見て、テレビ放送された時も見て…だから十回くらいは見てるのかな。

『ツイスター』_e0033570_19553393.jpg冒頭から何やら異常事態が起こっていて、「今日は長い一日になりそうだ」という台詞からもうワクワクさせられる。続いて紹介される主人公チームだが、これがまあ破天荒というか、揃いも揃ってクレージーな奴らばかり。
その中で中心になるのがビルとジョーという離婚寸前の夫婦。
互いに自己主張が強いから何かというとぶつかって、それで上手くいかなくなっちゃったんだろうなあ。

登場時は猪突猛進のジョーに対し、ブレーキを踏む役回りなのかなと思わせるビルだが、竜巻が発生するかも?!と聞かされるともうストップが効かない似た者同士。
一方でビルの再婚相手である婚約者のメリッサが、唯一の常識人というか観客に近い視点で竜巻のことを解説してくれるという配置も良い。

何度も見たと言いながら、実は今回見るのは実に久しぶりなんだけど、もう四半世紀近く前の作品とは思えないくらい面白い。
他にも竜巻を扱った映画は何本か見ているけれど、自分にとっちゃ今だにこれがオンリーワンだなあ。
弛れる場面もないので、何度飽きない。

<過去記事>



by odin2099 | 2020-05-03 19:58 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
『スフィア』(1998)_e0033570_17061407.jpg政府からの緊急要請を受け、太平洋上の現場へと急行する心理学者のノーマン。そこには旧知の数学者や生化学者も集められ、プロジェクトチームが編成されていた。
軍によれば300年ほど前に海底に沈んだ、異星人のものと思われる宇宙船を発見したというのである。
早速調査が進められるが、この宇宙船は実は未来のアメリカ製であり、何らかの力で過去へ飛ばされてきたものだということが判明する。
そして内部には金色に輝く不思議な球体ーースフィアが据えられていた。

マイクル・クライトンの小説「スフィア/球体」をバリー・レヴィンソン監督が映画化。
出演はダスティン・ホフマン、シャロン・ストーン、サミュエル・L・ジャクソン、ピーター・コヨーテ、リーヴ・シュレイバーら。
奇しくも日本では同日に、同じホフマン主演、レヴィンソン監督の「ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ」が公開され、ハシゴして見た記憶がある。

原作小説がベストセラーになった直後に「ザ・デプス」「リバイアサン」「アビス」らが立て続けに製作・公開され、”深海映画ブーム”と騒がれたが、大本命のこの作品が映画化されたのはそれから10年近く経ってから。
旬を逃した出し遅れの証文といったところで、ヒットには結びつかなかった。

『スフィア』(1998)_e0033570_17062642.jpg異星文明とのファーストコンタクト物ではあるが異星人は姿を見せず、海底基地というある種の密室に置かれた人々の心理ドラマが中心となる。
つまるところスフィアは人間の潜在意識の中にある恐怖を読み取り、実体化させる能力を持った存在で、一人また一人と犠牲者が出る中で互いに疑心暗鬼になっていく。
また宇宙船が未来から来たにも、関わらずスフィアの記録が残されていなかった(伝わっていなかった)ということは、要するに自分たちは情報を伝えられない=全員死ぬのだという強迫観念にもとらわれていく。

文庫本で2冊分の物語を2時間強でまとめているので改変されている部分や映画的な省略も多いが、大筋は原作通り。ただそれでも全体的に間延びした部分も多く、評判が芳しくなかったのも頷ける話だ。
それでも映画館では楽しんだし、20年近く経って見直しても(忘れてる部分も多かったこともあるが)それなりには楽しめた。
この時期はクライトン作品がこぞって映画化されたが、実は情報量が多いので映画向きではないのだろう。


by odin2099 | 2020-04-19 17:12 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
落下した隕石から発見された微生物によって、一つの街が全滅するというバイオハザード物で、原作はマイクル・クライトンの「アンドロメダ病原体」。当時としては一種のパニック物という扱いだったのだろうか、それともサスペンス物という認識だったのか。
その微生物が宇宙由来ということでSFに分類されてはいるものの、エボラ出血熱などの騒動を経てみれば絵空事ではない身近な題材。そのボーダーレスぶりは流石にクライトンである。

『アンドロメダ…』_e0033570_19185407.jpg映画の大半は、隔離された秘密の研究施設内で繰り広げられる密室劇で、主要な登場人物も四人だけ、と地味な印象を与える。施設のセットも今日の目で見れば古臭くも感じるが、当時としては最先端技術を導入してのものだったのだろう。
その中で最後まで緊迫感を保った画面作りをしたロバート・ワイズ監督の手腕はもっと評価されるべき。「スター・トレック」のような超大作SFよりも、こういった緻密なSFの方が合っていたのかも知れない。

今回はTV放映された際に録画した短縮版での観賞。
オリジナルは130分あるが、放送枠の関係からおそらく90数分に切り詰められていると思われるが、微生物の分析、生存者の謎解き、そしてクライマックスの施設内の感染…それらのシークエンスでの舌足らずさはあるものの、逆にお話の全体像はわかりやすくなっているという利点もある。
初見でなければ、TV放送時の編集版もまんざらバカにしたものではない。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-07-28 19:25 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(2)
** ネタバレ注意 **

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)_e0033570_21182404.jpg「ジュラシック・ワールド」の続編で、<ジュラシック・パーク>シリーズの5作目。シリーズで初めて前作のストレートな続編になっている。
もはや”恐竜映画”ではなく、完全なる”怪獣映画”だ。

あれから3年、イスラ・ヌブラル島の火山が活発な活動を始めたため、島に残った恐竜たちの絶滅が危惧されていた。
クレアは恐竜保護団体を設立し恐竜を救い出そうとしていたが、上院の特別委員会の緊急討議の席上では保護しないとの結論が出された。そんな時クレアはロックウェル財団から恐竜保護の申し出を受ける。
かつてのハモンドのパートナーだった富豪ロックウェルは、自身の持つ広大な土地に恐竜の保護施設を準備していたが、島の施設にアクセスできるクレアの助力が必要だったのだ。
そして恐竜救出の適任者として渋るオーウェンを説得し島へと向かうが、実はロックウェル財団の経営者ミルズの思惑は別にあった。彼は恐竜を密売し、巨額の富を得ようとしていたのだ。それに気づいたオーウェンとクレアは、何とかそれを防ごうとするのだが…。

ジェフ・ゴールドブラムの復帰が大々的に扱われていたが、マルコムは映画の最初と最後に出てきてテーマを投げかけるだけで、主要なキャラクターとは誰も絡まない。一種のブックエンドみたいなものだった。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)_e0033570_21192310.jpg前作ラストで良いムードだったオーウェンとクレアは長続きしなかったようだが、再会すればすぐに前のように息の合ったコンビネーションを見せる。結局のところ二人は似た者同士であり、そして互いに欠けてる部分を補完し合える最良のパートナー同士なのかも知れない。

その一方で新しく登場するキャラクターたち、クレアと旧知の間柄というロックウェル財団のミルズ、警護役の傭兵ウィートリー、武器商人のエヴァーソルらは相も変わらずテクノロジーを過信し、私利私欲に走る人物で、この世界の住人たちは過去の事件から何も学ばないのか、と呆れるやら悲しくなるやら。それでもなお抗えない魅力を、この人工恐竜たちは持っているのか。
まあその中でも学ばない最たる人はヘンリー・ウー博士だろうが。

ロックウェル財団の創始者ベンジャミン・ロックウッドは、故ジョン・ハモンドの元ビジネスパートナーだったが、とある理由で袂を分かった人物。ミルズに利用されていただけ、ということで免罪符が与えられてはいるものの、ハモンドと訣別した原因が人体のクローン化にあったとあれば「白」と断言出来かねる人物だろう。

しかしここでクローン恐竜だけでなく、クローン人間まで登場させてしまったのは物語内のハードルをかなり上げてしまった気がするのだが、次回作でどのようにけりをつけるのか。
どうやらオーウェンとクレアは彼女メイジーの親代わりとなる決意を固めたようだが、次が三部作の最終作となる模様。市街地に解き放たれた恐竜たちと人類にどのような未来が待っているのか。2021年の夏を静かに待とう。

【ひとりごと】
髪型が変わったせいか、クレア役のブライス・ダラス・ハワードが前作以上に魅力的。それに心なしか胸元を強調するショットも増えたようで、なんだかドキドキ。
しかし相変わらず吹替キャストは難ありだな。


by odin2099 | 2018-07-17 21:22 |  映画感想<サ行> | Trackback(8) | Comments(4)
<ジュラシック・パーク>シリーズの第4弾。
以前にも書いた通り、第1作(「ジュラシック・パーク」)と同じ島が舞台になっているのはこの4作目が初。
2作目(「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」)3作目(「ジュラシック・パークIII」)とは舞台も違うしお話も直接繋がっていないので、このシリーズは2~4作目の全てが1作目の続編という珍しい構成になっている。

序盤からジョン・ウィリアムズ作曲のテーマ曲のモティーフが流れ、気分はすぐにジュラシック・パーク改めジュラシック・ワールドへ。
遂に実現したのか、という思いと、とうとうやってしまったな、という思いが錯綜する。

そういえばすんなりとパーク(ワールド)に入るのは本作が初めて。
これまでの作品では出かけるまでに一波乱あったり、なかなか目的地に辿り着けなかったりだったけど、今回はあっけないくらい簡単に”観光客”として到着。

『ジュラシック・ワールド』_e0033570_20241476.jpgしかしそこからトラブル続出なのはシリーズのお約束。
マスラニCEOは一応の責任感は持ってるようだが、前線にのこのこ出かけて行って憤死するという役立たずぶりを発揮。
ホスキンスやウー博士などドラマ上の悪役ポジのキャラもいるものの、正ヒロインだから見逃されてるけれどクレアも相当酷いヤツ。もしかすると1作目のハモンド翁よりも性質が悪いかも。

クレア役のブライス・ダラス・ハワードは絶世の美女でもセクシーだとも思わないが、後半でタンクトップ姿も勇ましくサバイバルする姿はグッとくる。
オーウェンを演じたクリス・プラットは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のスターロードとは打って変わっておちゃらけは封印。終始キリっとした二枚目役を通しており、これまた格好良い。

この人の助手で、甥のザックとグレイのお守りを押し付けられるザラは本当に気の毒な女性で、兄弟の自分勝手な行動に振り回され、挙句にプテラノドンに捕食され…たかと思いきや最後はモササウルスの餌食に。
友人相手と思われる電話の内容からすると、近々結婚を控えていたらしいのに……。

今回も吹替で鑑賞。
オーウェンの玉木宏、クレアの木村佳乃、グレイの松岡茉優は何度聴いても酷いもんだ。
玉木宏は声は良いけど喋り方が気取りすぎてて(特に洋画の)アフレコ向きじゃないし、松岡茉優はまず「男の子」の演技が出来てないし、木村佳乃はTOPを弁えない常に全力発声演技(「パディントン」はまあまあだったけど)。
公開時からかなり叩かれていたはずなのに、諸事情あれども続編でも玉木&木村コンビが続投なのは解せない。

ついでに昨夏「金曜ロードSHOW!」で放送された<新吹替版>も見てみたが、こちらも山本耕史のオーウェンはガサツな田舎者に聞こえるし、仲間由紀恵のクレアは上品な感じはあるものの、感情の起伏の表現が要求される場面に技術が伴っていない。
クレアは説明台詞が多いし、中盤以降は甥のこともあって半狂乱になったりするので気の毒ではあるのだが、ならばこそ何故プロに任せなかったのかと憤りを禁じ得ない。

ちなみに「新吹き替え版初放送」と大々的に銘打った昨夏の放送だったが、今夏同じく「金ロー」で続編公開に合わせて二度目の放送が予定されているものの、こちらは劇場公開&ソフト収録のオフィシャル版がオンエアーされるようなので、初回放送版はレア吹替のお宝化が確定の模様。
いずれ続編がTV放映される際には、また新たな吹替版が作られるのだろうか。

【ひとこと】
クライマックスに登場するT-REXは1作目からの生き残りらしいが、寿命は何年ぐらいあるんだ?

<過去記事>



by odin2099 | 2018-07-01 20:38 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
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