【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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昨日は文京シビックホールの大ホールへ。
渡辺宙明先生の楽曲を特集したコンサートでした。

スリーシェルズ主催の宙明先生関連のコンサートは、「渡辺宙明卆寿記念コンサート」、「同 Vol.2」、「同 Vol.3」、「渡辺宙明スペシャルコンサート」に続いて5回目。
演奏はいつものオーケストラ・トリプティークの皆さんですが、歌曲メインの構成なのは珍しいですね。

e0033570_15524260.jpg二部構成の第1部、トップバッターは堀江美都子。「野球狂の詩」、「サザエさんのうた」、「あかるいサザエさん」の3曲を披露です。宙明先生とのコンビでも「ビューナスAのうた」とかにならないあたりがマニアックです。
それにしてもミッチの歌は相変わらず安定感抜群。現役バリバリのオーラがビシビシと伝わってきます。

続いて水木一郎登場。まずは「鋼鉄ジーグのうた」、「ローラーヒーロー・ムテキング」、「時空戦士スピルバン」の3曲を歌ったのですが、「ムテキング」や「スピルバン」はこの一連のコンサートでは初ですね。
そして「おれはグレートマジンガー」と「マジンガーZ」。例によって「ゼ~ット!」とうるさいですし、ラフな歌い方も嫌なんですけど、トーク部分も含めて色々と盛り上げてくれるアニキではありました。

その後は<オーケストラのよるBGM組曲>ということで「マジンガーZ組曲」と「グレートマジンガー組曲」。これは以前の「卆寿記念コンサートVol.1」で演奏したものと同じスコアでしょうか。演奏に入る前に今年公開された「マジンガーZ/INFINITY」の話題も出てましたが、あの映画に欠けてたのはこの音楽だよなあ、ということを改めて痛感しました。

20分間の休憩を挟んで第2部も<オーケストラのよるBGM組曲>「サンバルカン組曲」からスタート。こちらも「Vol.1」の時と同じスコアだったと思われます。

ここでゲストの串田アキラが登場し、「太陽戦隊サンバルカン」、「強さは愛だ」、それに「宇宙刑事シャリバン」、「宇宙刑事シャイダー」、「宇宙刑事ギャバン」の順で披露。
クッシーのパワフルヴォイスは良いんですが、また歌詞、間違えてましたね…。

最後はまた<オーケストラのよるBGM組曲>として「宇宙刑事ギャバン組曲」。これも「Vol.1」と同じものだと思いますが、20分規模の大作で聴き応えは十二分。なんだかんだで歌曲中心といいつつ、しっかりとオーケストラの演奏も愉しめるコンサートになっていました。歌曲より劇伴を聴きたい自分としては、ちょっとしたサプライズといったところです。

プログラムに乗っていた「レーザーブレードメドレー」をアンコール1曲目扱いとして、後は毎回恒例の宙明先生の指揮でみんなで歌おうのコーナーが始まります。今回は「太陽戦隊サンバルカン」、「宇宙刑事ギャバン」、それに「マジンガーZ」! 
以前はプログラムに印刷されていた歌詞カードもなしですが、皆さん勿論ソラで歌えます。しかも今までのコンサートの中で一番ノリが良かったですかね。こちらもついつい思いっきり歌ってしまいました。ああ、カラオケ行きたい。

最後の最後は、これまた恒例の撮影タイム、でお開き。2時間半近くがあっという間でした。
さあ、来週は「伊福部昭百年紀Vol.6」だ~!
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ところで今回も「CD用の録音を行っています」との場内アナウンスが流れましたが(これ、向井さんの影ナレ?)、ライヴ盤出るんでしょうか?
今までのライヴ盤だと歌曲は権利関係の問題でオミットされてたんですが、今回のこの内容で歌曲抜きだと随分とスカスカになってしまう気がするのですが…???

そしてミッチとアニキが出てるのに、なんで「マグネロボ ガ・キーン」や「破邪大星ダンガイオー」がない?!


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by odin2099 | 2018-04-22 15:59 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
メンテナンス中で出撃出来ないグレートマジンガーをあざ笑うかのように、早乙女研究所に奇襲攻撃をかける宇宙人。
劇中では「やつら」と呼ばれてるんだけど、一体何者? 
やはり「グレートマジンガー対ゲッターロボ」でギルギルガンを送り込んできた連中の仲間? 
そう考える方が自然なんでしょうねえ。
どうやら双方のTVシリーズとは全く別の、独立した世界観でのお話。
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前作でもグレートより先にゲッターチームの出番がありましたが、今回も同じ。そして前作ではインスト版しか流れなかった主題歌「ゲッターロボ!」がようやく流れます。
しかし前回以上にゲッターは劣勢。そして遂にムサシが…。

TVシリーズ「ゲッターロボ」の放送が終了したのは5月頭で、この映画が公開されたのは7月半ば。
2カ月半ぶりのムサシの勇姿でしたが、リョウとハヤトを守って戦死、というか出合頭の衝突事故です。
ここで挫けちゃならないとばかりに、新ゲッターロボを用意している早乙女博士。補助隊員としてベンケイを訓練していたというのはある意味リアルですが(交代要員なしで運用してる方が本来はおかしいですからね)、新ゲッターの方は今回の事件がなかったらいつお披露目するつもりだったんでしょうか。

ここでようやくグレートマジンガー登場。主役の座をゲッターチームから奪います。
トドメもムサシの復讐に燃える新ゲッターではなく、グレートの新兵器グレートブースターが刺します。
前作もそうでしたけど、グレート優遇しすぎ、ゲッター冷遇されすぎ。
前作がグレート中心なら、今回はゲッターがメインでもいいじゃん。ここはゲッターチームに花持たせてやれよ、と思っちゃうとこですが、それでも大言壮語する割に足手まといだった「マジンガーZ対デビルマン」の時のデビルマンよりはマシなのかなあ?

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-04-13 21:41 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
先日何となく見直していたのだけれど、そうかあ、今日が公開記念日だったのか。

1975年春の<東映まんがまつり>上映作品の一本で、この時のお目当ては「グレートマジンガー対ゲッターロボ」
謎の円盤が送り込んだ宇宙怪獣にグレートマジンガーとゲッターロボが挑む、というお話は、本作同様に当時のUFO、空飛ぶ円盤ブームを反映したものだった。

e0033570_22384225.jpg更にその後の夏の<まんがまつり>では、本作のラストで告知されているそのものずばりといった題名のオリジナル作品「宇宙円盤大戦争」(本作と直接の関係はない)が上映されたし、同時上映のシリーズ第二弾とも言える「グレートマジンガー対ゲッターロボG/空中大激突!」は、やはり宇宙からの侵略者と二大ヒーローが対決するお話だった。

「ジョーズ」、「ポセイドン・アドベンチャー」、「タワーリング・インフェルノ」、「日本沈没」といった映画がヒットし、ノストラダムスの大予言や超能力ブーム(スプーン曲げ!)、それにUFOと、この頃は未知なるものや末期的なものが何故か流行っていたんだなあ。
現実社会ではオイルショックも起こっていたし、何か危機感、閉塞感、そしてそれから逃れたいという意識が働いていたのかも。

再三書いているように、本作はドキュメンタリータッチのアニメーション映画、という極めて珍しいもの。
空飛ぶ円盤=宇宙人の乗り物と決めつけ(当時から他の説はあったものの、綺麗さっぱり無視されている)、その内部図解も見せるなどハッタリズムはあるものの、基本的には極めて大真面目に種々の事件を取り上げている。マンテル事件、ケネス・アーノルド事件、ヒル夫妻誘拐事件…代表的なものは殆ど紹介されているし、自分のUFOに関する知識は殆どこの頃に培われた?ものだ。

脚本が辻真先なのはちょっと意外だが、監修があの南山宏なので手堅い仕事ぶりとは言えよう。
今じゃ大真面目に、やや啓蒙的なUFOの映画なんぞ例えアニメでも作ることは難しいだろうし、そもそも需要もないだろうなと考えるとちょっと寂しい。
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<過去記事>
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by odin2099 | 2018-03-21 22:40 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
毎回のように書いてますけど、なんで当初の企画通り「グレンダイザー対鋼鉄ジーグ」にしなかったんだろう?
「マジンガーZ対デビルマン」、「グレートマジンガー対ゲッターロボ」、従来のパターンからすれば、この組み合わせは当然。劇場版なんだから、<まんがまつり>なんだから「夢の共演」は必然。
それに比べてこの地味な括りはなんなんだろう。
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ただこの作品、良くも悪くも兜甲児がメイン。
勝手な行動で大介には連絡しないわ、敵の捕虜になってトラブルメーカーになるわ、でも大介に助けられるんじゃなく自力で脱出して逆に大介をサポート。
経験豊富な甲児が操るグレートマジンガーの活躍がなければ、グレンダイザーだって勝てなかったかも。

と、ここまで書いてきて思ったのだけれど、やっぱりこの企画、劇場版ならではの「夢の企画」には違いないんだな。
この調子でTVシリーズの方で甲児がマジンガーに乗っちゃったら、多分グレンダイザーの活躍はかなーり霞む。マジンガーだけで事件が解決し出番なし、なんてこともありそう。かといってグレンダイザーを活躍させたいが故にマジンガーを噛ませ犬にしたら、それこそファンからはそっぽを向かれるだろうし。
やっぱりこれくらいが丁度良い?

でもね、この後に作られた夏映画は、永井豪オールスターズを意図したものだから、そちらではジーグもマジンガーZも出して欲しかったし、シリーズ三部作の締めくくりとなる「グレンダイザー」最終回くらいは甲児をマジンガーに乗せて欲しかったな、とも思うんだけどね。

ところで「グレンダイザー」の後番組の「ダンガードA」は、これ以上に地味な映画しか作らなかった(作れなかった?)けれど、ポスト「マジンガー」作品として例えば「大空魔竜ガイキング対マグネロボ ガ・キーン」のような企画は存在しえなかったのだろうか。

どちらも東映動画オリジナルのロボットアニメ、放送局や広告代理店、掲載誌の制約はあるだろうが、それほど大きな障壁にもならなかったように思うのだが。
もし作られていたなら見に行ったと思うのだけれど、そこまで人気や需要はなかったのかな。

まあ実際は「ガイキング」と「ガ・キーン」だと放送時期があまり被っておらず、春と夏という当時の<東映まんがまつり>のスケジュールの中での共演作実現は難しかったろうが、他作品含めてそういった発想は出てこなかったのかな。
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【ひとりごと】
「マジンガーZ/INFINITY」に先駆けてこの作品にもロボット博物館が出てくるが、場所も同じく光子力研究所の近く(俯瞰ショットでチラっと研究所が映る)。
ただそのデザインがグレートマジンガーの頭部を模したものになってるあたり、ちょいと洒落ている。

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-02-13 21:08 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
「ダンガードA」は殆ど毎週テレビで見ていたのだけれども、前番組「UFOロボ グレンダイザー」ほどのめり込むには至らず、よってこの劇場版もリアルタイムでは見ていない。
初めて見たのは公開から6年ぐらい経ってテレビで放送された時で、もしかするとそれが最初で最後の(少なくてもフジテレビでは)テレビ放送だったのかな。まだビデオデッキなんか持っていなかったので、カセットテープに録音して繰り返し聴いていたのだけれど、ふと気になったのがBGMのこと。
あれ?これって○○の曲じゃん?

テレビ放映版はそこそこのカット版だったので、後にビデオソフトが出た際に色々チェックしてみたのだけれど、まあ色々出て来るわ出て来るわ。
これってこの劇場版に限った話じゃなくて、テレビ本編でも同様ってことだよねえ。
今回見直すにあたって、改めて出典探しをしてみた。
ただ「ダンガードA」のBGM集ってCDなどで単独リリースされてないので、実はどれが「ダンガードA」オリジナルのBGMなのかがわからなかったり…。
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で、ハッキリ出典がわかったのは
「ゲッターロボ」…1曲
「宇宙円盤大戦争」…4曲
「グレンダイザー」…1曲
「大空魔竜ガイキング」…5曲
これ以外は主題歌と主題歌アレンジ、副主題歌とそのアレンジ曲、挿入歌「宇宙母艦ジャスダム」を除いた9曲が「ダンガードA」もしくは出典不明曲ってことになる。
流用曲の比率ってかなーり高い?

そしてこの挿入歌「宇宙母艦ジャスダム」、ささきいさおが歌ってるし、歌詞といい、「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌を意識してるんだろうなあ。

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by odin2099 | 2018-02-08 20:01 |  映画感想<ワ行> | Trackback(1) | Comments(6)
題名に偽りありでマジンガーZは暗黒大将軍と戦わない、というより直接相見えることはない。
なので真のタイトルは「マジンガーZ対獣魔将軍」だ!
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――という与太話はおいといて、「マジンガーZ」といえばコレ!という世紀の傑作を再観賞。
この作品でZはズタボロにされ、そこへグレートマジンガーが颯爽と現れて見せ場を掻っ攫っていくのですが、「マジンガーZ/INNFINITY」ではグレートがボロボロでZ無双!というまるでこの作品のリベンジマッチみたいなシーンがあります。ご丁寧に最後の方では、Zがこの作品のようなダメージを負うシチュエーションもありますが。
ただ実のところ「グレートマジンガー」最終回でのグレートはロクに活躍もせず、ひたすらZが画面を占有してることは一言申し添えておきます。
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それにしても満身創痍のマジンガーZで出撃する兜甲児の件から涙腺緩みっぱなし。
多少のコメディ要素込みではありますが、ボスボロットの奮闘も泣けますし、ここまで主役がズタボロになるヒーロー物というのもなかなか類を見ないのではないでしょうか。
紛れもないアニメ史上に燦然と輝く名作です。

これを見てしまうと、どれだけ頑張っていても「マジンガーZ/INFINITY」はなあ、という気になってしまうのは致し方ないですね。
それに石丸博也と森久保祥太郎、二人の兜甲児に対するアプローチの違いもわかりますし。
石丸甲児は決して絶叫はしないんです。対する森久保甲児は終始絶叫しっぱなし。
そして宙明メロディを背負ったZの、強さというよりも悲壮感、これが新作に欠けてる部分ではないかなあと思います。

まあ、色々と不満点はありますよ。
「戦闘獣」と「機械獣」といった単語が統一されて使われてないとか、預言者が何故予言できるのかとか、神出鬼没ぶりの説明がないとか、甲児とさやかのキスシーンがない(シナリオにはあったのにカットされた?らしい)、せめて抱きしめるくらいはあっても良かったんじゃ?とか。
でも、それを補って余りある魅力に溢れた作品であることも間違いありません。
40分強でよくこれだけのドラマを作り上げたものです。
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<過去記事>
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by odin2099 | 2018-01-28 18:04 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
二回目だとかなり落ち着いて見られました。
今でも正当なTVシリーズの続編として認めたくはないのですが、この映画の中にも出てくる「可能性の未来の内の一つ」ということならば、まあいいのかな程度で。
ストーリー展開も「マジンガー」っぽくはないように思いますが、それでも永井豪っぽくはあるのかもしれません。
兜甲児が決意しマジンガーZが出撃していく件は、効果音もオリジナルに近いこともあってやはりジーンときますし、ボスとの変わらぬ友情も泣かせますねえ。
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ただ「音」について言わせて貰えば、「声」と「音楽」、これだけは譲れない部分が多々あります。
全編に宙明サウンドを流せ、とは言いません。
でもここぞ、という場面ではしっかりと流して欲しいものです。
Zの出撃シーンは中途半端なアレンジ曲ではなく「Zのテーマ」をフルで使ってくれなきゃ、ですし、機械獣との戦闘シーンのどこかでは俗に「Zの危機」と呼ばれてるメロディを一度くらいはかけて欲しいですし、またクライマックスバトル、例えばあしゅら男爵とブロッケン伯爵を模した機械獣を倒す辺りで「空飛ぶマジンガーZ」のメロディが流れたら最高なんですが。
もちろんエンディングに新曲なんかいりません。

そして「声」。
弓さやかとか炎ジュンは別に構いません。ボス、ヌケ、ムチャも悪くありません。
しかし兜甲児はせっかくの絶叫シーンが全く様になってませんし、剣鉄也と弓首相は完全に別人、というより偽物臭く感じてしまいます。
これなら特別出演してる石丸博也本人がアテた方が、まだ納得いくものになっていたのでは?なんてことがふと頭を過ります。

それでも大スクリーンにマジンガーZを蘇らせてくれたことは感謝ですし、出来ればもう一回くらいは見に行きたいものです。

【ひとりごと】
ボスのラーメン屋の客に、大枯紋次とジョーホーを確認!

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-01-23 19:35 |  映画感想<マ行> | Trackback(1) | Comments(2)
永井豪が手掛ける漫画では「マジン・サーガ」や「Zマジンガー」、アニメでは「マジンカイザー」、「真マジンガー/衝撃!Z編」等々リメイクやリブートは数あれど、自分にとっては唯一無二、TVアニメ版「マジンガーZ」の世界観を受け継いだ続編という触れ込みのこの作品、期待しないわけがない!

……いや、実際は不安で一杯だった。
これまでのリメイク、リブート作品同様、失望するのが怖かったからだ。

e0033570_20400125.jpg劇中では明確にされていないが、設定によれば「マジンガーZ」、「グレートマジンガー」終了から10年後の世界。人類は光子力によって飛躍的に発展を遂げているようだ。
剣鉄也は軍人となり、炎ジュンと結婚してやがて父親になろうとしており、一方の兜甲児は戦闘の現場を離れ科学者の道を歩んでいる。弓教授は政界へと転じ、新しくなった光子力研究所の所長には弓さやかが就任。甲児の弟シローもまた軍人となってる。

武器の使用にはいちいち許可が必要で、量産型マジンガーが跋扈している世界というのは、まあ「あり」といえば「あり」だろうが、自分の見たかった未来図ではなかった。
ともあれ、そういう10年後の世界を舞台にマジンガーが復活する、ということだ。

甲児、さやか、鉄也、ジュン、シロー、ボス、ヌケ、ムチャ、弓首相、せわし博士、のっそり博士、それにみさとと、驚くほど旧作のキャラクターは大事にされている。
マジンガーZ、グレートマジンガーだけでなくビューナスA(レプリカか?)、ボスボロット、重戦車Zなども健在。現代的にリファインされているのは残念だが、オリジナルへのリスペクトは伝わってくることは伝わってくる。

e0033570_20395076.jpgマジンガーの使用する武器も網羅。グレートはニーインパルクキックやバックスピンキックを繰り出すし、Zもアイアンカッターや大車輪ロケットパンチ、サザンクロスナイフ、冷凍光線と比較的マイナーな武器も使用する。
ボロボロになりながらも戦い続ける「鉄の城」のイメージは今回も健在だ。

思っていた以上に「マジンガーZ」だった。
原作漫画のエピソードを組み込んだり、他の永井豪作品からキャラクターやシチュエーションを借りてきたりということもなく、きちんと「マジンガーZ」及び「グレートマジンガー」の正当な続編となっていた。
単純に一本の長編作品として愉しめるものになっていた。
例えその世界観、物語の展開、キャラクターの置かれた状況が自分好みのものではなかったとしても。

しかし多くの人にとっては些細なことだと思うが、自分としてはどうしても得心のいかない点が幾つか。
例えばキャスティング。
往時のキャストを揃えるのが無理なのはわかっている。仮に呼べたとしても違和感が先に立ってしまうだろうことは想像に難くない。だが正当な続編を標榜する以上は、イメージは引き継いでもらわなければならない。

兜甲児、剣鉄也、弓首相…皆キャラクターが軽く、また若すぎる。10年を経た設定であるにも関わらずだ。
特に剣鉄也、なまじっかデザインが旧作踏襲なだけに余計違和感が募った。
石丸博也に似たタイプということを考慮して兜甲児役に森久保祥太郎を起用したのなら(個人的には似てるとは思っていないが)、何故野田圭一と全く声質の異なる剣鉄也が誕生したのか。

e0033570_20402762.jpgそして音楽。今回は旧作の渡辺宙明に代わってご子息である渡辺俊幸を起用している。
主題歌は「マジンガーZ」をそのまま新アレンジ、新録音で使い、旧作ファンへの目配せもされている。
いや違う。主題歌だけではダメで、「マジンガー」には全編に宙明サウンドが必要なのだ

Zの出撃シーンには流石に「Zのテーマ」をアレンジしたBGMが流れるが、中途半端にフレーズを聴かされてはかえってフラストレーションが溜まる。何故主題歌同様、そのまま流してくれなかったのか。
独立した楽曲としては素晴らしくても、この音楽は「マジンガーZ」の音楽ではない。

「宇宙戦艦ヤマト2199」、その続編「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」では、宮川泰の音楽をご子息・宮川彬良が忠実にトレース、またはアレンジを施して使用し、新たなシチュエーションやキャラクターの為には新曲を書き下ろしている。そのスタイルを是非ともこの「マジンガーZ」では取り入れて欲しかった。

実際「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン」に端を発した復活した<宇宙刑事>シリーズの諸作品では、オリジナルの宙明サウンドを活かしつつ、別の作曲家とのコラボを実現させている。
その同じことが何故「マジンガー」では出来なかったのか。

そしてエンディングに流れる新曲。全く「マジンガーZ」にそぐわないメロディ。
オープニングがかつてのTV版へのオマージュならば、当然エンディングもそうあるべき。
この物語展開ならば「ぼくらのマジンガーZ」もしくは「空飛ぶマジンガーZ」こそ相応しい。

e0033570_20401543.jpgかつてOVA「マジンカイザー」が作られた時、兜甲児、弓教授、Dr.ヘル、あしゅら男爵にオリジナルキャストを呼び戻しファンを狂喜させながらも、宙明サウンドが流れないことで失望を味わったが、今回もそれに近いものがある。
これがリメイクやリブートなら諦めもつくが、れっきとした続編である以上、絵だけでなく音にもこだわりを持って欲しかったのだ。

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」を見た時に「納得はしてないが面白い」と感じたが、この作品にも同様の感想を抱いた。

そうはいっても、例えモールドが入った新生マジンガーZの姿に違和感を覚えつつも、機械獣軍団を相手に大スクリーンで奮戦する勇姿には涙を禁じ得ない。

どうやらTVシリーズだけでなく劇場版シリーズも包括した世界観の上にこの物語は構築されているようだが、「UFOロボ グレンダイザー」との関係性が今一つ不明確なのと、Dr.ヘルやあしゅら男爵、ブロッケン伯爵らの復活の理屈付けが定かではないこともあるので、これをステップとして新たな魔神伝説が第二章、第三章と続くのならば大歓迎だ。今度はグレートをフィーチャーして、TVで決着のついていないミケーネ帝国・闇の帝王との最終決戦篇なども望みたい。



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by odin2099 | 2018-01-15 20:45 |  映画感想<マ行> | Trackback(1) | Comments(2)
やっぱりマジンガーはいいな、ということで今度はコレ。
<マジンガー>の劇場用新作の3本目で、TVシリーズの存在を無視した初めての作品。
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「マジンガーZ対デビルマン」は現在進行形の「マジンガーZ」の番外編に既に放送終了した「デビルマン」の後日談をプラスした形だったし、「マジンガーZ対暗黒大将軍」は「マジンガーZ」最終回の先取りという意味合いが強かったけれど、今回の映画は「グレートマジンガー」とも「ゲッターロボ」のどっちにも属さない、マジンガーとゲッターが共存してるというパラレルワールドが舞台なのだ。

なので両雄がどういう関係で普段は何やってるのかがよくわからないのだけど、謎の円盤や宇宙怪獣の出現に、最初は対抗意識むき出しでいがみ合っていた両雄が、強大な敵を前に手を組み、遂にはこれを撃退して友情を育む、という展開はストレートでわかりやすいし、なんといっても渡辺宙明、菊池俊輔の両巨匠の奏でるゴキゲンなミュージックをバックに、神谷明の、野田圭一の、武器名の連呼が実に心地よい。
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物語の主軸がグレートマジンガー側にあり、クライマックスに差し掛かるバトルシーンに音楽が一切流れないなどの不満点はあるものの、全盛期のロボットアニメの魅力は十分に伝わってくる出来栄えだ。

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by odin2099 | 2018-01-12 20:44 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
今年はマジンガーZもデビルマンも復活!
ならばこの作品を見返すっきゃないっ!

――毎年毎年、時には年に数回見直すこともありますが、マジンガーZもデビルマンも自分の原点ともいうべき大事なヒーローなのです。
ホントはこのまんまの続編作って欲しいんですけどね、変なリメイクじゃなく……。
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この作品、テレビとは別班組んでますので、絵の感じはテレビ版とちょいと違います。
主に劇場用の長編まんがを手掛けていたスタッフが作ってるようです。
だからなのかテレビサイズに収まりきらない、シネスコの大画面を意識した絵作りが素敵。
これ、劇場の大画面で見たいんですけど。
劇場用マジンガーの新作の中で、これだけ映画館で見てないんですよね。
この復活ムーブメントの中、どっかで一挙上映!なんていうイベントをやってくれないものかしらん。

デーモン族と機械獣は水と油。
でも不思議と融和してしまうのは永井豪ワールドならでは?
ドクター・ヘルがなんでデーモン族のこと知ってるのかなあ、なんてことはツッコんじゃいけないんでしょうね。あの人も一種の「ナンデモ博士」だから。
下手すると兜十蔵博士も知っていたかもしれませんね。

冒頭であっけなく爆破されるアフロダイA。
後にテレビ本編でもアフロダイAは破壊され、さやかさんは相当なショックを受けるのだけど、この映画だと割と平然としてますね。すぐ直せたのでしょうか。
まあ映画版世界に限って言えば、次回作「マジンガーZ対暗黒大将軍」でさやかさんがダイアナンAに乗ってるのは、この時に壊されたからとの(強引な)解釈も出来ますが。

兜甲児はかなりヤンチャな不良少年のはずなんだけど、不動明の前ではそれでも優等生に見えますが、石丸博也の声も田中亮一の声も正統派二枚目声ではないけれど、やっぱり田中亮一の方がより不良っぽさを感じさせるから、というのも大きいでしょうか。
それにしても二人のバイク対決、お互いに殺す気満々にしか見えません。崖でムチャしすぎ。

その甲児くんとさやかさん、この映画版ではラブラブで良い感じですなあ。

そして最後にひとこと。
デビルマンの助力なくてもマジンガーZ、勝ってたな
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by odin2099 | 2018-01-07 08:54 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

by Excalibur
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