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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

タグ:マーベル・コミック ( 246 ) タグの人気記事

*** ネタバレあり ***

e0033570_20564129.jpg宣伝文句が「最後のXメン」と「最後」「最後」を強調してますが、20世紀FOX体制下でのX-MENは今のところこれが最後。
”今のところ”と注釈をつけたのは、度重なる公開延期の「ニュー・ミュータンツ」がどういう扱いになるのかがまだわからないから。

一応は来年公開の目途が立ったようだけど、まだ配信オンリーという可能性も捨てきれないし、おそらくタイトルに「X-MEN」の文字を冠さないだろうから、正式にシリーズの一本と認められるかどうかが不透明だということもある。

まあ「最後」とはいっても、ディズニー傘下で<MCU>に参入することは決まっているので、数年後か或いはもっと早くに「X-MEN」の新作にお目にかかれる可能性はかなり高いはず。
その際にオリジンストーリーを描きキャスト一新でリブートするのか、マルチバース設定を使って従来の「X-MEN」世界と<MCU>世界を融合させるのか、それとも他に斬新なアイディアがあるのかはわからないが、現行の体制での作品は確かにこれが「最後」だろう。

ということで「最後」だからかジーンが暴走し、X-MEN最大のピンチ!
前作「アポカリプス」では美少女然としていたジーン役のソフィー・ターナーもすっかり貫録がつき、ヒロインにしてヴィランという堂々たる主演女優っぷり。
撮影時の彼女は二十歳そこそこだったろうに。

そして新世代X-MENたちを率いてきたミスティーク/レイブンはあっさりと命を落とす。
大統領とのホットラインを持ち、人類とミュータントが今までで一番友好的な関係を築けていたのに、それは脆くも崩れ去る。
それ全てプロフェッサーX、チャールズ・エグゼビアが良かれと思ってしたことの痛烈なしっぺ返しだ。

e0033570_20565267.jpg何とかジーンを取り戻したいサイクロップス/スコットや、ナイトクローラー、クイックシルバー、ストームらはとりあえずチャールズ側に残るが、「レイブン殺したジーン憎し!」のビーストはマグニートーと手を組むなどX-MEN崩壊の危機。
まるで「シビル・ウォー」状態ですな。

それでもジーン暴走の背後に宇宙人がいることが判明したり、チャールズがようやく自分の非を認めて謝罪したり、その”心の声”がジーンに届いて覚醒したりで、クライマックスはかなりド派手なアクション満載。
そしてわが身を犠牲にしたジーンによって地球は救われました、とさ。

この結末によって「フューチャー&パスト」で描かれた未来世界とも、旧三部作の完結編「ファイナル・ディシジョン」ともリンクしない、また新たな時間軸が誕生することに。益々初心者にはとっつきにくいシリーズになってしまった気がする。
また音楽は初参加のハンス・ジマー
ジャカジャカ鳴らすジマー節も悪くはないが、「最後」なのに馴染みのあるジョン・オットマンのテーマメロディが流れないのは淋しい。

さて、シリーズ有終の美を飾るどころか大爆死と伝えられる本作。
昨年秋から今春、そして今夏と公開が延期され、期せずしてサマームービーに格上げされたり、最後の展開が某映画(「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」?「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」?「キャプテン・マーベル」?)と似すぎて再撮影を余儀なくされたとか、マイナスの情報ばかり流れてきますが、最大の問題はやはりFOXの身売り騒動じゃないのかな。

これが「最後」じゃなく「次」がある(ラストシーンはジーンの復活を暗示してるとも受け取れるし)ならば、ここまでそっぽを向かれなかったと思いますがね。
シリーズの完結編を謳うにはちょっと荷が重すぎ。「次」で是非とも巻き直しと行きたいところだけれど、これで「最後」だもんなあ。
まあ今は新しいX-MENやファンタスティック・フォーがどうなるのか、<MCU>の責任者ケヴィン・ファイギのお手並み拝見と行きましょうか。



by odin2099 | 2019-06-23 21:03 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
最新作へむけておさらい中ですが、え?大爆死なの?大丈夫?
有終の美を飾るどころか、シリーズ最低、いやアメコミ映画のワースト記録を打ち立てそうとの報道も。
あちらでの評価もかなり酷いみたいですが、わが国では試写会での評判は良さそう。
ということはファン向けの作品で、一般客にはあまりアピールしないということなのかなあ。

e0033570_23111877.jpgファースト・ジェネレーション」、「フューチャー&パスト」、そして今作で<新X-MEN三部作>なんて呼ばれていた時期もありましたが、三部作の完結編としては少々物足りないですか。
いや、チャールズとエリックは一緒にいられないものの、お互い共有するものは芽生えたようだし、スコット、ジーンら新生X-MENたちをレイブンが鍛えるシーンなど”次”への期待と希望を抱かせる結末も悪くはないと思います。
チャールズがスキンヘッドになったのも、やっとシリーズの始まりである<旧三部作>へ繋がった感がありますし。

ただこれも以前書いた通り、<新三部作>は過去の話なので、例えどんな苦難が訪れようと結局X-MENたちがそれを克服して乗り越えていくことはわかっているので、その分緊迫感に欠けてしまっているのは残念ですね。
最新作の「ダーク・フェニックス」もこの時間軸上にあるので、ある程度は結末が予想出来ますし。
まあそれを覆すだけのパワーを秘めた作品になっていることを、今は期待しておきましょう。

【ひとりごと】
そこまで「ジェダイの復讐(ジェダイの帰還)」をディスらなくてもいいじゃん。
同じ20世紀FOX配給作品ならではの内輪ネタ?
ディズニーの元へ去っていったルーカスフィルムへの意趣返し?

<過去記事>




by odin2099 | 2019-06-17 23:16 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」をまたBlu-rayでおさらいして、劇場で4回目の「エンドゲーム」鑑賞。

日曜の昼間とはいえ、まだ劇場が満席になることに驚き、そして「アベンジャーズ」人気もどうやら本物なのかなと一安心。
もっとも今回は「これで最後」ムードを演出しているので、「それならば」と足を運んだ人も少なくないだろう。
でもまだまだ<MCU>は続くし、いずれ「アベンジャーズ」の新作も作られるだろうことを知ったら「もういいよ」てなことにならないとも限らない。
安心してはいられないか。

e0033570_21324549.jpg今回ちょっと驚いたのは、前日「アラジン」を見に行った時には流していた「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」の予告編がなかったこと。
「アラジン」の時は一番手に掛ったのが「スパイダーマン」だったのだけれども、確かに「エンドゲーム」上映前に見せられちゃネタバレもいいところだ。

まあそれも仕方ないなと思っていたのだが、実は驚いたのはそのことだけではない。
なんと!「エンドエーム」上映終了後に「スパイダーマン」の予告が続けて上映されたのだ。

これ、上手いやり方だなあ。
「エンドゲーム」見た後だと、あの世界がどうなったのか気になるところだけど、断片的にそれを教えてくれて期待感を煽る。
実際、めっちゃテンション上がった。

こういうの、前後編、三部作などの場合に次回作の予告をおしまいに付けるケースがあるけれど(「ロード・オブ・ザ・リング」のラストに「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」の予告を付けたり、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」に「アベンジャーズ」をアタッチしたりというケース)、同じ<MCU>作品とはいえ「エンドゲーム」はディズニーで「スパイダーマン」はソニーという具合に配給会社も違う。
これ、映画館サイドの大英断なのかな。

そして本編。
3時間を超える作品でありながら、4回見てもまだ飽きない、だれないという稀有な作品。
前編にあたる「インフィニティ・ウォー」も見せ場満点でテンション上がりっぱなし。
「インフィニティ・ウォー」149分+「エンドゲーム」181分=330分、奇跡の5時間半だ。
燃え要素、泣かせ要素、どちらも備わっている。

前編で燃えるのは、先ずはヴィジョンとワンダの危機に颯爽と登場するスティーブの姿。それに続けてナターシャ、サムとのコンビネーションプレーで敵を圧倒するシーン。
そしてクライマックス、ワカンダの大激戦の最中、完成したストームブレーカーを手に現れるソー!
――まあこちらはその後で絶望的な展開が待っているのだが…。

後編では、ソーがサノスに追い詰められあわやという時に飛んでくるムジョルニア、その戻っていく先にはすっくと立ったスティーブが!というシーン。
「持てると思った」というソーの台詞は、かつて「エイジ・オブ・ウルトロン」でメンバーがムジョルニアを持ち上げようと奮闘するというシーンを踏まえている。
結局誰一人持ち上げることは出来なかったのだが、実はスティーブが手にしたときだけ幽かに動くという描写がある。
この時点で既にスティーブは持ち上げられたものの、遠慮して持ち上げなかったという解釈もあるらしいのだが、だからこそソーも納得したのだろう。

そして全編のクライマックスたるアベンジャーズ集結シーンでのスティーブの台詞、「アベンジャーズ、アッセンブル!」は最大の燃えシーンだ。

泣かせ要素は前編ならば指パッチン後の別れのシーン、後編だとナターシャがわが身を犠牲にするシーン、トニーの「私はアイアンマンだ」の場面と葬儀の場面…とこれまた枚挙に暇がない。
これから自分は何度この前後編を見ることになるのだろう。

そしてこの作品を踏まえた<MCU>23作目、<フェイズ3>のトリ、そして<インフィニティ・サーガ>の締めくくりとなる「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」の公開まで3週間足らず。
そちらも期待を裏切らない出来になっていることを信じている。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-06-09 21:43 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
新世代X-MENたちの活躍を描く第2弾。
”新世代”といっても”次世代”ではなく、実際は過去世界の若返ったX-MENというのがややこしいが、このメンバーにこれまでのキャストも加わり、可能な限りの新旧X-MEN勢揃いのオールスター物に。
時系列含め結構バラバラだったこれまでの<X-MENシリーズ>を、一つに繋ぐ役目をも担った作品になっている。

e0033570_19554630.jpgということでお祭り騒ぎの愉しさもある反面、元々の時間軸ではX-MENは全滅、全員死亡(か、それに近い状況)なので物語としてはかなり悲壮感漂う重たいものになっているのだが、それもこれも最後には歴史改変後の世界で皆無事(別の作品で死んだキャラまでしれっと再登場のオマケ付き)というかなり強引なハッピーエンドなので、見終ってホッとする作品にはなっている。

しかし最近明らかになったところによると、「X-MEN/ファースト・ジェネレーション」と本作の間に若きウルヴァリンを登場させる作品を挟み、そしてこの作品を全員集合の完結編とする三部作構想があったという。
これに続く「X-MEN/アポカリブス」がシリーズの締めとしては些か物足りない(だからこそ今回新作の「X-MEN/ダーク・フェニックス」が作られた)だけに、この「フューチャー&パスト」で綺麗に終わって欲しかったな、とも思う。

またそれとは別に、X-MENのみならずファンタスティック・フォー、デアデビル、デッドプールといった当時20世紀FOXが権利を持っていたマーベルヒーローを集合させたクロスオーバー企画も存在していたのだとか。
単独作の「デアデビル」や「ファンタスティック・フォー」の出演陣がそのまま続投したかどうかはわからないが、もしこれが実現していたら「アベンジャーズ」以上の超大作になっていたのかも。
これまた実に勿体ない話である。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-06-05 22:53 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー ヒーローズ・ジャーニー』 スティーヴ・ベーリング

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の前史とでも呼ぶべき、オリジナルストーリー。

e0033570_22391323.jpgいくつかの章に分かれ、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ネヴュラ、ブラック・ウィドウ、ドクター・ストレンジ、ヘイムダルらの視点で、「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」、「スパイダーマン/ホームカミング」、「ドクター・ストレンジ」等々の作品から「インフィニティ・ウォー」が始まるまでの物語が断片的に綴られる。

章立て、と書いたが、むしろ連作短編小説集だと思った方がイメージは掴みやすいかもしれない。
トニー・スタークとハッピー・ホーガン、スティーブン・ストレンジとウォンとのやりとりや、ナターシャ・ロマノフを尋問するエヴェレット・ロス、諜報の世界に身を置く二人の心理戦など、なるほど小説ならではの面白さはある。

ただどこにも”公式ノベルズ”といった類の注釈が一切ないのが気になる。
これがオフィシャルなものなのか、それとも二次創作の範疇に留まるものなのか、さてどちらだろうか。

by odin2099 | 2019-05-08 22:44 | | Trackback | Comments(0)
心地好い充足感と、言い知れぬ喪失感。
これに匹敵する経験は、確かに「シスの復讐」以来かもしれない。

3回目は<字幕スーパー版>で鑑賞。
林完治の手になる字幕も悪くはないが、情報量は圧倒的に吹替の方が上。
例えばローディが披露する、タイムトラベルをネタにした映画やドラマのタイトル列挙。
字幕では殆ど拾えていない。

e0033570_21095915.jpgまたセリフのニュアンスも微妙に違い、キャラクターの受け止め方がかなり違って感じられる場面もしばしば。相変わらず難のあるキャストが数名いるものの、作品とじっくり向き合うのならば<日本語吹替版>を推奨したい。

実はこの作品、見る前にかなりの情報を得ていた。
過去世界での破壊される前のストーン回収がアベンジャーズの任務になることと、エンシェント・ワンとラムロウ、ハーレイ少年の登場。キャシーが成長した姿で出てくることも。

スティーブがムジョルニアを持ち上げることも、トニーとナターシャが死ぬことも、ソーのビール腹、それにスティーブが自分の人生を取り戻すことも。

知らなかったのはロバート・レッドフォードやマイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファー、レネ・ルッソ、マリサ・トメイ、ナタリー・ポートマンらが出てくることぐらいか。

それでも、先を知っているからといって愉しめないということはなかった。

キャップがムジョルニアを奮うシーンにはワクワクしたし、仲間たちが集合して「アベンジャーズ・アッセンブル!」と号令をかけるシーンは興奮した。
そしてトニーが覚悟を決めるシーンはゾクゾクし、自分の人生を生きたスティーブが皆の元へ戻ってくるシーンには涙した。

その証拠に、三度見てもまだ飽きない自分がいる。

出来得れば「インフィニティ・ウォー」と二本立てで見てみたい。
製作サイドは否定しようとも、これは紛れもない前後編、二部作だ。
続けて大きなスクリーンで見ることに意義がある。

「私がアイアンマンだ」で始まった物語、(サノスの「私は絶対なのだ」に対して)「ならば、私はアイアンマンだ」で締めくくり。
22本の作品は、ここに全て綺麗にまとまったのである。

さて、トニーとスティーブのいないこれからのアベンジャーズはどうなるのだろう?

ソーはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと共に旅立った。
本作でロバート・ダウニーJr.やクリス・エヴァンス共々契約満了が伝えられていたクリス・ヘムズワースは、聞くところによると契約を更新し、あと2本の出演契約を結んだという。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」と「ソー4」は確定ということか。

ハルクと一体化したブルース・バナーはどうだろう?
ブルースの語るべき物語も、本作で終ったように思う。
残っているとすればベティ、そしてロス長官との間の問題だが、ナターシャとのロマンスを挟んでしまった以上、今さらという気もしないでもない。

スパイダーマン、ブラックパンサー、ドクター・ストレンジらは単独作品が控えているので、まだまだ活躍してくれそう(ただスパイダーマンに関しては、契約上の問題から早晩<MCU>から去るような気もするが)。
また今のところ一度も劇中で「キャプテン・マーベル」とは呼ばれていないキャロル(キャプテンが二人いると混乱するから?)も、これからの<MCU>を引っ張っていくであろうキャラクターだ。

”キャプテン・アメリカ”を継ぐことになるのかどうかわからないがファルコンとバッキー、スカーレット・ウィッチ、ホークアイは配信ドラマもあるし、ローディ共々何らかの形でこれからの作品にも出てくれるだろう。

それに新たに参入するキャラクターも当然出てくるわけだし、X-MENやファンタスティック・フォーも加わってくるので頭数は問題ないだろうが、それでもこれまでのアベンジャーズのようなまとまりには欠ける。マーベル・スタジオのことだからこれからの戦略も抜かりなく練られているのだろうが、それでも一抹の不安は残る。

特に「アイアンマン抜き」となれば、わが国での苦戦は必至と思われるが、さて、どうなることやら。

ところで今までの<MCU>はリアルタイムか過去が舞台になっていた。
「インフィニティ・ウォー」は2018年、「エンドゲーム」はその5年後の2023年が舞台。
これを受けて展開されるであろう「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」は初めて未来を描く作品になるということか。

今後の作品群は全て未来の時制で描かれるのだろうか。
それとも現実世界が追いつくまで、作品世界では大きな時間経過は描かれないのか。
それともこの時間のはざまに、これまで<MCU>世界には存在しなかったミュータントを導入する秘策があるのか。興味は尽きない。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-05-06 21:14 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
新作「X-MEN/ダーク・フェニックス」が、「最後のX-MEN」「最後のX-MEN」と連呼していて実にウルサイ。
今夏公開予定の「ニュー・ミュータンツ」が本当にお蔵入り(ネット配信)なのか、それ以降の「デッドプール3」や「X-FORCE」、「ガンビット」らの作品はどうなるのかは不明なれど、「次のX-MEN」は沢山あったはずなのに。

e0033570_20020378.jpgそれに数年以内には<マーベル・シネマティック・ユニバース>としてリブートされるのは明言されてるので、これが本当に「最後のX-MEN」なワケはないのだが、危機感や焦燥感を煽って観客動員につなげたいのだろうし、おそらく現行の製作体制、スタッフ・キャスト陣で作られるのはこれが最後だろうから、宣伝文句としては悪くないとは思うけど、何も知らない人を騙してるような後ろめたさを感じてしまうのも確か。

そうそう、「アベンジャーズ/エンドゲーム」もだけどね。
「アベンジャーズが終わる」って大々的に謳ってますが、今のところ「アベンジャーズ5」の製作は発表されてないけど、これまた数年以内に動き出すのはまず間違いないところ。それが「アベンジャーズVSX-MEN」の可能性だってあるんだし。

…ってなワケで(どういうワケ?)「X-MEN」もお浚い。
どうせなら1作目から見直そうとも思ったけれど、直接関係ありそうなリブート版のみでショートカット。

この作品は<X-MEN>初期三部作の過去を描く新シリーズの立ち上げ。この先シリーズが続いて行けば三部作へ繋がるようになるというはずだったのだが、どんどん離れて行って今は別の時間軸が出来てしまった。

これが当初からの意図だったのか、それとも結果そうなったのかはわからないが、三部作完結編の「X-MEN/ファイナル・デシジョン」がある意味で完結編に相応しい閉鎖的なものになってしまっているため、新たな扉を開き新たなストーリー展開を可能にしたことは評価して良いだろう。新規のファンを獲得し、シリーズの延命に成功したのだから。

その反面で従来シリーズとのトーンの違いなどで、旧作ファンを多少なりとも置き去りにしてしまっているのも事実。若返った俳優陣もあまりイメージ的な繋がりは感じないし、それがリブートの難しさだ。
そして近い将来ほぼ確実に再びリブートされる日がやってくる。今回のように、過去の世界観を維持しつつリブートするのではなく、完全なリブート、すべて「なかったこと」にされる公算が大きい。
その時にどんなX-MENたちが登場するのかも楽しみだ。

【ひとりごと】
少年エリックの暴走シーン、なんでこの時セバスチャン・ショウを殺らなかったんだろう?その場にいた兵隊さんはいいとばっちりだったし、この時にブチ殺しておけばその後の悲劇は防げたのに。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-05-06 02:33 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
**** ネタバレ注意! ****

2008年の「アイアンマン」から始まった<マーベル・シネマティック・ユニバース>の通算22作目、<フェイズ3>としては10作目、そして<インフィニティ・サーガ>の完結編。
……のはずだったが、最近のケヴィン・ファイギの発言によれば<フェイズ3>の締めくくりは次回作「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」とのこと。
ただ実質的には長大なる物語の”完結編”たるに相応しい堂々たる大作である。
二回見てきて、ようやく少し感情の整理がついた。

e0033570_17022404.jpg最初に描かれるのは家族と静かに暮らすホークアイ、クリント・バートン。だが目を離した僅かな隙に、家族の姿は掻き消えてしまっていた。
一方、宇宙を漂流するアイアンマン=トニー・スタークとネビュラを乗せた宇宙船。だが燃料も酸素も底を尽き、トニーは既に死を覚悟していた。だがその宇宙船はやがて眩い光に包まれる。

トニーとネビュラを救い出したキャプテン・マーベル=キャロル・ダンヴァースは、アベンジャーズ基地で生き残ったキャプテン・アメリカ=スティーブ・ロジャース、ソー、ブラック・ウィドウ=ナターシャ・ロマノフ、ウォーマシン=ジェームズ・ローズ、ロケット、ハルク=ブルース・バナーと合流を果たす。
だがトニーとスティーブの蟠りはまだ消えていなかった。トニーは出迎えたペッパー・ポッツと共に基地を去る。

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」未登場だったホークアイの近況が早速明らかに。軟禁状態だった彼は未曾有の危機も知らず家族と水入らずの生活を送っていたが、そこでサノスのスナップによって家族を失ってしまう。
宇宙に取り残されたトニーとネヴュラの運命は?とヤキモキさせられたが、序盤であっさりと救出されて一安心。
ここでキャプテン・マーベルを紹介するのも悪くない。

「キャプテン・マーベル」のポストクレジットシーンでは、スティーブたちの前に突然姿を現すキャロルというシーンがあったが、本編にはなし。
ということは地球への帰還途中でたまたまトニーたちを見つけたわけではなく、スティーブらの依頼を受けて捜索に行っていた、ということだろうか。

また「インフィニティ・ウォー」の序盤では、スティーブと決裂したことを後悔し、反省しているように見えたトニーだったが、ここは敗れたことによって気持ちが高ぶっていたのだろう。
八つ当たりに近い形ではあるが、スティーブに感情をぶつけるトニーは、らしいといえばらしい。

キャロルとネビュラの発案によりサノスの居所を突き止め、ストーンを奪う計画が立てられる。だが対峙した時、既にサノスは役目を果たした為にストーンは不要だとして破壊してしまっていた。
ソーは激情にかられサノスに止めを刺すが、遅きに失していたのである。

サノスがあまりにもあっさりと殺されてしまうので、一瞬呆然と。
もちろんここで終るわけはないからさてどうなるかと思っていると、当然のように後半でラスボスらしい存在感で復活してくる。

5年後、オコエも含め生き残ったメンバーたちは手掛かりを求めていた。その中にはクリントのものと思われる凶行も含まれており、胸を痛めるナターシャ。
そんな時アベンジャーズ基地に、サノスの犠牲になったと思われていたアントマン=スコット・ラングが現れた。量子世界に閉じ込められていた(「アントマン&ワスプ」のラスト)が、ひょんな切っ掛けで生還を果たしたのだ。
そしてスコットはこの5年間が体感時間は5時間だったことを引き合いに出し、この技術を応用すれば過去へ戻ってサノスより先にストーンを手に入れ、失われた仲間を取り戻せるのではないか、と提案する。

スティーブ、ナターシャ、スコットは協力を求めトニーの元を訪れる。
トニーはペッパーと結婚し今は一人娘モーガンを設けていた。スコットの提案に興味を示しはしたものの、今の自分にはリスクが大きいと参加の申し出を拒否する。
そこで今度はブルースを訪ねるのだが、今の彼は更なる実験の結果ハルクとの融合が進み、ハルクの姿でブルースの心を保っている状態だった。
自分の専門外でもあり一度は躊躇するものの、結局彼は計画への参加を表明し、実験が開始された。

実験は失敗が続き計画実行が危ぶまれたが、そこにトニーが合流。スティーブとトニーは固い握手を交わす。
厭世気分に浸っていたソー、更にナターシャの説得によりクリントも参加し遂に実験は成功する。
そこで効率よくストーンを集めるため、チームを幾つかに分け別々の時代、場所へ飛ぶことになった。

ハルクが子どもたちの人気者になっているという設定は意外だったが、もっと驚かされたのがソー。
ノルウエーにニュー・アスガルドという街(村?)を作り、そこに生き残ったアスガルド人たちと暮らしている(「インフィニティ・ウォー」では消息不明だったヴァルキリーもそこにいる)のだが、ソーは小屋に引きこもり、コーグやミークと一緒に酒をかっ食らってゲーム三昧。そして見るも無残なメタボ体型に。
これ、さすがに最終決戦までには元に戻るのだろうと思っていたが、ラストシーンまでこのまんまだったのには二度ビックリ。
かつて自身も酒に溺れて現実逃避していたヴァルキリーが、一切ソーを責めるようなことを言わないのも「わかってる」。

また家族を失い自暴自棄になっているクリントは、闇の処刑人となりヤクザの抗争に首を突っ込むまでになっているが、それを迎えに来たナターシャは責めることをせず、「もっと早く来てあげられれば良かった」と呟いてそっと手を握るのも、二人の長年の絆の深さが感じられる良いシーンになっている。
このシーンは東京という設定で、対するヤクザは真田広之が演じているが、正直言うと特に注目すべきものではなかった(殺陣はさすがだったが)。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をはじめ、様々なタイムマシン、タイムトラベルを扱った映画を上げ、全部でたらめだというシーンがあるが、この作品では一時的にストーンを借りても、また元の時間・元の場所へ戻せば「なくなったこと」にはならないから歴史は変わらない、ということらしい。
また今の自分が過去へ行って行うことは、自分にとってはこれから起こること(=未来のこと)だから、やはりタイムパラドックスは起らないと説明されるが、この辺の理屈はなかなか難しい。

2012年のニューヨークにはスティーブ、トニー、スコット、ブルース。そこで二手に分かれブルースはエンシェント・ワンの元へ。
彼女はブルースの正体と目的を見抜き、ここでタイムストーンを手放せばこの世界が危機に陥ると主張するが、ブルースは根気よく説得する。その決め手となったのは、未来を垣間見たドクター・スティーブン・ストレンジが、自らストーンを手放したという話だった。

「ストレンジに会いに来た」というブルースに対し、「5年程早すぎましたね」と返すエンシェント・ワン。彼女はいずれストレンジが自分の元へやって来て、偉大な魔術師になることをこの時点で察していたということか。
そしてストレンジの判断が正しいのか、自分の判断が正しいのかを瞬時に見極め、ブルースにストーンを託すエンシェント・ワンの決断力。
それにしても、後付ではあるもののニューヨーク決戦の裏側でエンシェント・ワンも人知れずチタウリの軍勢と戦っていたというのは燃えるものがある。

一方のスティーブ、トニー、スコットは、スタークタワーから捉えたロキをシールド本部へ護送する最中のメンバーからマインド・ストーンとスペースストーンを手に入れるのだが、予期せぬハプニングが起りそのドサクサでロキがスペース・ストーンを持ったまま逃走、計画は失敗に終わる。

このシーンでは「アベンジャーズ」でのニューヨーク決戦後の裏側が明らかになる。
ロキの持っていたマインド・ストーンとスペース・ストーンを回収に向かったのが、ジャスパー・シットウェルとブロック・ラムロウ率いるストライクチームで、更にそれを指揮していたのがアレクサンダー・ピアースというのには驚いた。

またこの時代の本物と入れ替わったスティーブが、疑念を持ったエージェント・シットウェルの耳元に「ハイル・ヒドラ」と囁くシーンには唸らされた。
そして鉢合わせする2人のスティーブ(この時代のスティーブが、未来のスティーブをロキの変装だと思い込むのも良い)の戦い。
劣勢に立たされた未来のスティーブが「バッキーはまだ生きている」と告げて動揺を誘い、難を逃れるのも芸が細かい。
またこの一連のシチュエーション、「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」をなぞっているので、両方見ていればニヤリものだ。

ただこの時に実は歴史上の分岐が起ってしまい、ロキがスペース・ストーンを持って逃亡中の新たな世界が出来てしまった。
これは製作が発表されたロキを主人公とする配信ドラマへと繋がっていくのかもしれない。あるいは将来、別の時間軸からひょっこりと”正史”の世界へカムバックする、なんてことも?
またシットウェルたちが、キャップを自分たちの味方だと思い込んでる世界というのもなかなかにややこしい。

ローディ、ネビュラ、クリント、ナターシャを乗せた宇宙船は2014年の惑星モラグへ。ここでスターロードことピーター・クイルを出し抜いてパワー・ストーンを手に入れようというのだ。
二人を下ろし、クリントとナターシャは更に惑星ヴォーミアへ向かう。

ソーとロケットは2013年のアスガルドへ。
エーテル(リアリティ・ストーン)を体内に吸収してしまったジェーン・フォスターから回収しようというのだが、その日は母フリッガが非業の死を遂げる日でもあった。
ロケットはリアリティ・ストーンの回収を成功させ、ソーは母とのつかの間の再会を果たし、失われたムジョルニアも取り戻す。

フリッガは一目見てソーが自分の知ってるソーではなく、未来から来たこと、そして必死に何かを伝えようとする態度に、やがて自分を待ち受けるであろう将来を悟る。ここでソーが神様でもヒーローでもない、ありのままの無防備な自分をさらけ出すことが、最後の決断に繋がるとは。
このやりとりは「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」の裏話になっている。

トニーとスティーブは、一発逆転を狙って今度は1970年へ飛ぶ。
この時代のキャンプ・リーハイ(キャプテン・アメリカ誕生の地)ではトニーの父ハワード・スタークとハンク・ピムが共に働いていた。
二人は無事にスペース・ストーンと、タイムトラベルに必要なピム粒子を手に入れ、トニーは妻が妊娠中だというハワードと、スティーブは最愛の人ペギー・カーターと邂逅する。

「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」の中でトニーは、父との最後の会話を後悔していた。それをある意味でやり直す機会がここで突然訪れたのだ。そしてスティーブはペギーの姿を垣間見る。これがそれぞれの最後の決断へと繋がってゆく。
ちなみにテレビドラマや配信ドラマとの接点がなかなか描かれない劇場版だが、ドラマ「エージェント・カーター」に出てきたハワードの執事エドウィン・ジャービスが、このシーンに出ているのはさり気ないサプライズ。

モラグではローディがパワー・ストーンを手に入れた(このシーンは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のセルフリメイク)ものの、この時代のネビュラと未来から来たネビュラがシンクロしてしまい、サノスがアベンジャーズの計画を知ってしまう。
父サノスの信頼を得るため、ネビュラは計画を妨害する任務に立ち、この時代のガモーラも妹に同行することに。

ヴォーミアでクリントとナターシャを出迎えたのはレッドスカル。愛する人を失わない限り、ソウルストーンは手に入らないとの言葉に、二人に動揺が走る。
そして二人が、対象となる人物が異なるものの同じ結論に達した時、逸早く行動に移したのはナターシャだった。
悲しみの中、クリントの手にはソウルストーンが握られていた。

<フェイズ4>の製作予定にブラック・ウィドウを主人公にした作品があり、監督や出演者の情報が続々と流れてくる中、まさか死にはしないと思っていたナターシャのまさかの退場(映画は彼女のオリジンストーリーを語るものとも伝えられている)。
思えば彼女は冷静に状況を見極め、時に冷徹な判断を下し、そしてスティーブやブルースら誰かを鼓舞し続けるキャラクターだった。
クリントも今回彼女に救われ再生。しかし彼女は二度と戻らない。

ナターシャの尊い犠牲を経てようやく6つのストーンを揃えたアベンジャーズは、ガントレットを作りこれを作動させる。
するとクリントのスマートフォンに妻からの着信が。計画は成功したのだ。
だがそこへサノスの宇宙船が飛来、アベンジャーズ基地は全滅する。

ガントレットを作動させるにあたっては、何かをやらせてくれと懇願するソーに対し、ブルースが冷静に対応し自ら行う。
だが未来の自分と入れ替わっていたネヴュラの策略により、2014年のサノスの軍勢が押し寄せてくる、ということでサノスが再登場。これまでのサノスの行動は自分なりに善を成そうという信念に基づいたものだったが、ここで初めて自分の楽しみのため地球を攻撃する。
言ってみればここで彼は単なる、そして倒すべき悪の首魁と化したのである。

キャップ、アイアンマン、ソー、ハルク、アントマン、ホークアイ、ウォーマシン、ロケットたちの決死の戦いが始まったが、サノスの率いる大群の前には多勢に無勢。その時、スティーブの耳に懐かしいファルコン=サム・ウィルソンの声が…!

ドクター・ストレンジが、スパイダーマン=ピーター・パーカーが、ブラックパンサー=ティ・チャラが、シュリが、エムバクが、ウィンター・ソルジャー=バッキー・バーンズが、スターロード、ドラックス、グルート、マンティスが、スカーレット・ウィッチ=ワンダ・マキシモフが、ワスプ=ホープ・ヴァン・ダインが、それにオコエとヴァルキリー、寝返ったガモーラにネヴュラ、ペッパーにワカンダ軍、アスガルド軍が駆け付けたのだ。
スティーブが叫ぶ「アベンジャーズ・アッセンブル!」

…と勢いでストーリーを書いてきてしまったが、約3時間の上映時間の内、ここまでで概ね2時間半。

この戦いの前段階では、アイアンマン、キャップ、ソーが中心となってサノスとの激戦を繰り広げるが、その中で一番燃えるシチュエーションは、遂にキャップがムジョルニアをかざすシーンだろう。
思えば「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の時点で幽かに動かすことが出来たスティーブ。その時に高潔な魂は既に選ばれていたのだろうが、過去のアスガルドからわざわざソーが回収してきたのはこのシチュエーションの為だったのだとわかる(この前まではソーがストームブレイカーと二刀流?でサノスと戦っていた)。

ファルコンがキャップに「左を見ろ」というのは「ウィンターソルジャー」の時の「左、失礼」を受けてのものだろうし、ピーターが再会したトニーに早口でまくしたてるのもそれらしい。
ピーターの説明によると、スナップで消えた後は死んだわけではなく気絶状態だったようだ。どこか別の次元か空間に飛ばされていたのだろうか。量子空間に閉じ込められた結果、5年の時間を飛び越えたスコットと似たような経験をしていたのかもしれない。
そして5年間の記憶は誰も持っていないが、ただ一人未来を垣間見たストレンジだけが全てを把握していた、ということらしい。

そのストレンジにトニーが「これが勝利のチャンスか?」と尋ねるが、「何が起るか明かせば実現しない可能性があった」と答える。
これ、最後まで見るとかなり重い言葉だったことがわかる。そしてそれを伝えられないことで、ストレンジなりに苦悩や葛藤があったことも察せられる。

アベンジャーズとサノスによるインフィニティ・ストーンの争奪戦が始まるが、ここでストーンをはめたガントレットを持って逃げるのが最初はホークアイ、そしてブラックパンサー、スパイダーマン、最後がキャプテンマーベルという新顔たちにリレーされていくのがニクイ。
またスパイダーマンのピンチに駆けつけるのがスーツに身を纏ったペッパーをはじめ、スカーレット・ウィッチやオコエ、ヴァルキリー、ガモーラ、ネヴュラら女性戦士ばかりというのも新鮮である。

遂にサノスがガントレットを手に入れ再びスナップ。だが何も起こらない。全てのストーンは間一髪抜き取られ、全てトニーの手にあったのだ。
そして「私がアイアンマンだ」と高らかに宣言しスナップ、サノス軍はちりと消えた。

ストレンジが見た、たった一つの勝利の方法は、トニー・スタークが自らを犠牲にすることだった。
先に書いたように、これしか勝つ手段がないと知った時のストレンジは何を思ったのか。おそらく他の方法も模索したのであろう。
もしかするとこのルートは比較的早い段階で見つかったものの、それを伝えるわけにもいかず、結果14,000,605通りもの未来を見る羽目になったのではないか。
トニーがサノスからストーンを奪ってスナップする直前の、ストレンジと目と目の会話の雄弁さ。

トニーに駆け寄るのはローディ、ピーター・パーカー、そしてペッパー。
まずフライデーを通してトニーの身体の状態を確かめた後、自分の方を向かせて「ゆっくり眠りなさい」というペッパーにグッとくる。
ああ、あの「アイアンマン」から11年経つのだな。

クリントと家族の再会、ワカンダでのティ・チャラ、シュリとラモンド女王との再会、ピーター・パーカーとネッドとの再会、スコットとホープ、キャシーの再会…。
「ナターシャにも見せたかった。勝ったぞって」「きっと二人とも見てるわよ」というクリントとワンダのやりとり。
ストーンを使っても、ストーン以外の方法で消えた者は戻らない。ロキも、ヘイムダルも、ガモーラも、ヴィジョンも、そしてナターシャも。

ガモーラに関しては、2014年世界からやってきたガモーラはどうやらそのまま留まっているようで、今後の再登場も期待できるが、ただピーター・クイルとのことは知らないわけで、二人が再び恋に落ちるのかどうかは製作予定の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」でのお楽しみということになるのだろう。

湖畔のトニーのログハウスでは、しめやかに葬儀が行われていた。
参列者はペッパー、モーガン・スターク、ハッピー・ホーガン、スティーブ、ローディ、バッキー、サム、クリント、ワンダ、ブルース、ピーター・パーカー、メイ・パーカー、ソー、ヴァルキリー、スティーブン、ウォン、スコット、ホープ、ハンク・ピム、ジャネット・ヴァン・ダイン、ティ・チャラ、シュリ、オコエ、ピーター・クイル、ロケット、グルート、ドラックス、マンティス、ネヴュラ、キャロル、サディアス・ロス、ハーレー・キーナー、マリア・ヒル、そしてニック・フューリー。
トニーほどの著名人であればもっと盛大な葬儀が営まれそうなものだが、いわば身内同然の仲間たちばかりというのが逆に嬉しい。

しかしここで「アイアンマン3」に出てきたハーレー少年(というよりもう立派なイケメンに成長しているが)が出てきたということは、今後の作品群の中で彼が二代目アイアンマンを継ぐ可能性もあるのだろうか。以前から実しやかに噂は流れていたが。それともトニーとペッパーの娘モーガンが、いずれ父に代わってスーツを身に纏う日が来るのだろうか。

全てを終わらせるためにスティーブは過去へ飛ぶ。ストーン(とムジョルニア)を元の世界、元の場所に正確に戻す必要があるのだ。向こうの世界に例え何年いても、戻ってくるのは5秒後だと告げるブルース。
「いない間にバカやるんじゃないぞ」「出来るわけないだろ、バカがいないんだから」というスティーブとバッキーの会話は、そのまんま「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」での二人のやりとりに繋がる。
そして5秒後、スティーブの姿はそこになかった。

湖畔のベンチにかける男の姿を見つけたバッキーは、サムを促す。駆け寄ったサムが見たのは、年齢を重ねたスティーブの姿。全てのストーンを返し終わった後、ふと自分の人生を生きてみるのも悪くないと考えたスティーブは、過去に留まったのだ。そして「これは君のだ」と楯をサムに託す。そのスティーブの左手の薬指には結婚指輪が。

過去へ経つ前のスティーブとバッキーの会話は、明らかに永の別れを前提にしたものだ。スティーブがこれから何をしようとしているのか、バッキーにはわかっていたのに違いない。
そしてソーはアスガルドの玉座をヴァルキーに任せ、ピーター・クイル、ロケット、ドラックス、グルート、マンティス、ネヴュラと共に旅立つ。

自己中心的だったトニーは家族を仲間を護るために自らを犠牲にし、他人に尽くしてきたスティーブは自分の人生を取り戻して生き、人々の範たれと自分に言い聞かせてきたソーはありのままの姿をさらけ出し、病気を治療するようにハルクを消し去ろうとしてきたブルースはハルクのままでいることを選択。ユニバース立ち上げの貢献者たちは、物語の終わりに全て変わった。見事な幕引きだったと言えよう。

これからの<MCU>世界はどうなっていくのだろう?
弓の才能の片りんを見せたクリントの娘がやがてホークアイの名を継ぐのか、ティーンに成長したキャシーはやはり父と同じようにアントマンになるのか。
そして5年の空白があるピーター・パーカー、同級生は皆卒業してしまっているのか?(これに関しては、どうやらネッドらはピーター同様に消えていたということで、そのまま同級生ということでいくらしいが)

今のところ「ブラック・ウィドウ」以降は「エターナルズ」と「シャンチー」という新たなヒーロー物が準備中で、その後には「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」と「ドクター・ストレンジ2」、「ブラックパンサー2」が予定されており、また当然「X-MEN」と「ファンタスティック・フォー」のリブート作品も絡んでくることになるのだから、まだまだ当分終わらない。今回が<インフィニティ・サーガ>の完結編、第一部終了という言葉を胸に刻んで、次を愉しみに待ちたい。

それにしても結局テレビや配信ドラマとはきちんと絡まないままで終わってしまった。
デアデビルやデイジー、それにフィル・コールソンあたりがモブでもいいから出て来れば盛り上がったろうに。

それにナキアやエヴェレット・ロス、セルヴィグ、シャロン・カーター、レディ・シフなどこれまでのシリーズを彩ったキャラクターで、もう何人か顔出して欲しい人もいたが、それでもロバート・レッドフォード、マイケル・ダグラス、レネ・ルッソ、ミシェル・ファイファー、アンジェラ・バセット、ナタリー・ポートマン、マリサ・トメイ、ウィリアム・ハートらを台詞なしか、あっても二言三言、映るのも数秒から数十秒といった出番でも起用できるのだから贅沢な作品である。

【ひとこと】
恒例となるポストクレジットシーンはなし。
ただしエンドロールの後で、1作目の「アイアンマン」でトニーがアイアンマン・スーツを作っていた時と同じと思しい金属音が聞こえてくる。
新たな何かが誕生することを期待させる音だ。

【もうひとこと】
今回のガモーラの例を引き合いに出すまでもなく、時間を操作することで過去世界からトニーやナターシャを連れてくることは出来る。だが、そこまでやるかな?
スティーブに関しては、前線で戦うことはなくともメンバーに助言を与えるような立場でのゲスト出演ということなら可能性あり?
ソーはこの終わり方からすると「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」に出てきそうだが、ロバート・ダウニーJr.もクリス・エヴァンスもクリス・ヘムズワースも、この作品をもって卒業の意向を固めているのでどうなることやら。



by odin2099 | 2019-05-01 17:33 |  映画感想<ア行> | Trackback(4) | Comments(0)
つい先日も見てるけど、いよいよ”後編”の「エンドゲーム」公開が迫ってきたので、もう一度お浚い。

e0033570_23191527.jpg冒頭はソーの御一行様。
あのハッピーエンド(?)の余韻はどこへやら。いきなり絶望の淵に叩きつけられる。
ロキ、ヘイムダルの死、ソーは行方不明。敗北したハルクは地球へと転送される。

こちらは地球、サンクタム。
ストレンジとウォンの日常のやり取り、クスリと笑えるシーンだが、そこへハルク(=バナー)が空からドーン!

続いて婚約発表したスタークとペッパーの仲睦まじい様子だが、そこに現れるストレンジ、そしてバナー。
風雲、急を告げる。

作戦会議?もそこそこに、遂にサノスの尖兵登場。
否応もなく戦闘開始、ながらもハルクは参戦拒否。敗北が恐怖に変わったか?
代わりにひょっこり現れたのは、親愛なる隣人スパイダーマン。劣勢ではあっても湿っぽくしない、ちょうど良いアクセントになっている。
そうこうしてるうちに浚われるストレンジ、追うアイアンマンとスパイダーマン。

e0033570_23234728.jpg宇宙ではガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々が、宇宙を漂流中のソーを確保。
ようやくガーディアンズとアベンジャーズに接点が生まれる。
ここでメンバーは二手に分かれる。
ソー、ロケット、グルートはニダベリアへ武器を作りに、クイル、ガモーラ、ドラッグス、マンティスはノーウェアにあるストーンを守りに。

一方、逃避行中のワンダとヴィジョン。そこにもサノスの手が。
その危機に颯爽と駆け付けるのが我らがキャップ、スティーブ・ロジャース!
そしてブラックウィドウとファルコン。
この3人のコンビネーションは素晴らしく、アベンジャーズ側がサノス側を圧倒するのは、実はこのシーンだけ。

キャップ、ウィドウ、ファルコン、それにワンダとビジョンはアベンジャーズ基地へ。
そこでローディ、それにバナーと再会。
ヴィジョンを救うべく、キャップはワカンダ行きを決意。
その頃ワカンダではティ・チャラがバッキーに新しい義手を手渡していた。

アイアンマンとスパイダーマンはドクター・ストレンジの救出に成功、このままタイタン星へ奇襲をかけることに。
そしてワカンダでキャップたちはティ・チャラ(=ブラックパンサー)と合流。
タイタンではクイルたちガーディアンズとアイアンマン、ストレンジ、スパイダーマンが共闘することに…とここまでの展開は実にスムーズ。
この流れが「エンドゲーム」でも持続しているんだろうか。

マスコミ向けの試写も行われ、いよいよ一般公開を待つばかりだ。

<過去記事>

by odin2099 | 2019-04-24 23:24 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
上映終了が近付いてきたので2回目を鑑賞。
それは同時に「アベンジャーズ/エンドゲーム」の公開が近付いてきた証拠でもあるのだが――。

物語の舞台は1995年。その発端は6年前の1989年。
この前後は<MCU>にとっては何かと忙しい時期でもある。

e0033570_11014900.jpg初代ワスプことジャネット・ヴァン・ダインが量子世界に消え、ハンク・ピムがシールドと袂を分ち、母のメレディスが亡くなった直後にピーター・クイルがヨンドゥ・ウドンタに拉致され、ウィンターソルジャー(バッキー)によってトニーの両親――ハワードとマリアのハワード夫妻が暗殺され、トニーがスターク・インタストリーズのCEOに就任、そしてワカンダのティ・チャカ国王が謀反を企てた弟ウンジョブを粛清、といった具合。

そんな頃にフィル・コールソンはシールドに配属され、一介の捜査官だったニック・フューリーはキャロル・ダンヴァースと出会い、地球が置かれている危機的状況とヒーローの必要性を痛感、アベンジャーズ・プロジェクトを立案したという訳だ。

<MCU>お馴染みのアイテムでは今回、四次元キューブが密かに(?)活躍。
これ、元々はアスガルドにあったようだけれども、いつの間にか北欧に。それをレッドスカルが手に入れ悪事に使っていたものをキャプテン・アメリカが奪取。しかしキャプテンと共に北極海に消え、それをハワード・スタークが回収してシールドが保管、とここまでは合ってる?

その後シールドではセルヴィグ博士が中心になって研究を続けていたが、サノスの命を受けたロキが奪い取りチタウリの軍団を招き寄せたが、最終的にはアベンジャーズが取り戻し今度はアスガルドで保管。
ところがアスガルド崩壊のドサクサでロキが持ち出し、その結果サノスがまんまと手に入れ、指パッチン!

…というのが経緯だけど、ハワードが回収しセルヴィグが研究を始めるまでの間、どうやらキューブは行方不明になってたことがあったことが今回判明。

ウェンディ・ローソン博士ことマー=ベルが、シールドの許可を得てかシールドに依頼されたかで研究してたが、博士の死により研究施設共々行方不明に。それを狙ってきたクリーと、真実に目覚めたキャプテン・マーベルとの奪い合いになったが猫のグースが飲み込み、そして後日吐き出して再びシールドが保管、ということでOK? 紆余曲折だなあ、ちょっと辻褄合わない気もしないでもないけど。

そのグースを文字通り猫可愛がりするニック・フューリーは、今回で従来のキャラクターイメージがガラガラと音を立てて崩壊。しかも以前は格好良いことを言ってた割に、実は片目を失ったのが猫(の姿をしたエイリアンだが)に引っ掛かれた所為だったというのは何ともしまらない。
またイメージ違いと言えば、今回の出演陣の中ではベン・メンデルスゾーンとジュード・ロゥはイメージを逆手に取ったミスリードを誘う面白いキャスティングだったと思う。

キャプテンはキャプテンでも、スティーブ・ロジャースのような謙虚さはまるで持ち合わせてないキャロル・ダンヴァース。
終始上から目線で怖い女か、というとそうは見えないのが不思議。女性キャラ特有の弱さを見せるというシーンもこれといってないのだが、有無を言わせないパワーの持ち主ってことが観客に自然に伝わるからだろうか。
さて、アベンジャーズ合流後、リーダーシップを発揮するのは誰だ?

<過去記事>



by odin2099 | 2019-04-14 11:06 |  映画感想<カ行> | Trackback(1) | Comments(0)
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