【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

タグ:マーベル・コミック ( 226 ) タグの人気記事

<MCU>の13作目で<フェイズ3>の幕開け。
「友情が友情を引き裂く」というコピーは誠に秀逸で、トニーとスティーブの友情を引き裂いたのは、スティーブとバッキーの友情だった、ということか。
もっともスティーブとトニーっておよそ仲良かった印象がないのだけれども、終盤には「バッキーは友人なんだ」というスティーブに対し「僕もだった」と哀しそうに答えるトニーにハッとさせられた。

e0033570_11111686.jpgニューヨークやソコヴィアといった都市での大参事。
というよりも、それらはこれまでアベンジャーズの輝かしい勝利の記録として扱われてきたのだが、多くの人たちが救われた半面、少なからずの犠牲者が出ていたことも事実で、その価値観の反転はある意味で恐ろしい。
ラゴスでの一件も必ずしもワンダのせいではなく、むしろ彼女は大勢の人を助けたとも言えるのだが、一度動き出した世論はそう簡単に覆らない。

そこで思い出すのが、既にシールドという組織が(表向きは)崩壊し、彼らの後ろ盾となるものが何もないという事実。
おそらくシールドが、そしてニック・フューリーが健在だったならばこうはならなかったのだろう(実際に「アベンジャーズ」直後にニューヨークの件が問題視されなかったのは、シールドが何らかの働きかけをした可能性がありそうだし)。

そしてシールド亡き後は、事実上”自警団”として野放し状態のアベンジャーズの戦力を脅威に感じ、コントロールしようという動きが出てくることも必然かなと見直すうちに感じてきた。
このソコヴィア協定に関するスティーブとトニーの対立、その後に来るトニーの父親の死の真相を巡ってのトニーとスティーブの決裂が結果的にサノスを食い止められなかった遠因になることを思えば、より深い味わいが出てくるというものだ。

【ひとこと】
それにしてもエンドクレジットに出てくる文句が「スパイダーマンは帰ってくる」なのはなんで?
次回作じゃないし他社作品(<MCU>に属してるけどディズニーじゃなくソニー作品だ)だし、他のヒーローたちも帰ってくるのに…。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-02-21 20:09 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の12作目で<フェイズ2>の締めくくり。
大きなスケールの「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の後は、こじんまりしたスケールの「アントマン」。<MCU>スタッフのバランス感覚はなかなかのもの。
時系列的には「エイジ・オブ・ウルトロン」のサイドストーリーで、アントマンがイエロージャケットを止めようと悪戦苦闘している頃、アベンジャーズはソコヴィアを救うべく奮闘していた、ということになる。

e0033570_09145612.jpgアベンジャーズが空中に浮かび上がったソコヴィアを何とかしようとしていたのはせいぜい数時間程度の話だろうし、アベンジャーズの基地がアベンジャーズタワーから移転した時期を考えると両作品には若干の矛盾点があるような気もするが、まあそこまで細かいことは気にしちゃいけないのだろう。
ラストでファルコンがアントマンの情報を集めている件も。

小さくなったアントマンとイエロージャケットが、子供部屋のおもちゃを使って対決するというシチュエーション、どこかで見たことがあったなあと思い出したのが平成「モスラ」三部作。
その一作目ではリビングでフェアリーとガルガルがリビングルームで空中戦をやらかすシーンがあったっけ。

他に思い出したのがその昔「テレビマガジン」で連載していた森藤よしひろの漫画版「ミクロマン」や、内山まもる「小学三年生」で連載していた「ウルトラマンレオ」コミカライズの一挿話。
プレッシャー星人によって小さくされたレオが、彷徨いこんだ家庭で少年の協力で勝利するというお話で、ラストには伝説の超人ウルトラマンキングが登場する。

<過去記事>




by odin2099 | 2019-02-20 22:33 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>11作目で、再びオールスター勢揃いのお祭り映画に。
といってもサノスやコレクターを通して関連は描かれてはいるものの、前作でデビューしたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々との合流はまだ先の話である(19作目でようやく実現する)。

e0033570_22531823.jpg異世界からの侵略者と戦った前作とは違い、今回の強敵ウルトロンはトニー・スタークとブルース・バナーが生み出してしまった存在(それにヒドラの残党が生み出したテクノロジーが融合)。手を変え品を変えという感じだが、サノスとの決戦を温存し、尚且つ決して一枚岩ではないアベンジャーズの結束の脆さを描くという今後の引きもタップリの娯楽作であり問題作。その分前作にあったワクワク感は薄れてしまったが、シールドという後ろ盾を失い私兵に近い状況の今のアベンジャーズにあっては致し方ないところ。
それにソコヴィアを救いハッピーエンドかと思われた結末も、実はそうではなかったことがやがて明らかにされる。

また愛妻家で子煩悩なホークアイ、バナーとの恋に悩むナターシャなどこれまでの作品を見ていると「あれ?」と思うようなシチュエーションもあるのだが、これも「そうなんだ」「そうなったんだ」と納得するしかないのだろう。

物語の最後にスカーレット・ウィッチ、ヴィジョン、ウォーマシン、ファルコンがアベンジャーズに参加するものの、アイアンマン(トニー・スターク)、ハルク(ブルース・バナー)、ホークアイ、ソーが脱退。新生アベンジャーズの誕生となるが、これが次なる悲劇への伏線となるとは。

そしてポストクレジットシーンでサノスはインフィニティ・ガントレットをはめるシーンがあるが、そうするとニダベリアが滅ぼされエイトリただ一人が残されたのはこの物語の前後ということになるのだろうか。

【ひとりごと】
ヘレン・チョ博士が可愛い。ラストでは新アベンジャーズ基地で働いている姿が映し出されたが、その後の再登場がなくて残念。もっとも演じているスヒョンは今は「ファンタスティック・ビースト」シリーズで、今後のキーとなりそうなキャラクター演じてるからなあ。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-02-19 20:21 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19564192.jpg<MCU>の10作目で、ここで新顔が登場。
サノスの存在が暗示されたり、アスガルドをはじめとする9つの世界の話は出てたものの、これまではあくまで地球上のお話が主だったが、今回は地球を飛び出し銀河を股にかけた大冒険物語。
おかげでこれまでの9作品とは直接的な接点を持たないものの、サノスが本格的に作品世界に絡んできたという意味では、重大なターニングポイントとなった作品だ。

これまで何度も書いてきたように個人的には全然のれない作品だったが、<MCU>では上位を争う人気作品だし、悪ぶってはいるものの自分に素直で、なおかつ義に篤いガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々はなんだかんだで良い連中たちだ。

今回のメイン・ヴィランであるロナンだが、<MCU>の次回作(最新作)「キャプテン・マーベル」では若かりし頃の彼が登場するのだとか。
彼が如何にして狂信的なクリー人になったのか、そしてアベンジャーズとの意外な因縁関係も描かれるのかもしれない。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-02-18 21:22 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の9作目。
これまでのヒーローが全員集合して地球規模の災厄に立ち向かった「アベンジャーズ」の後の作品は、さてどんな内容になるかと思っていたが、流石にそこまでスケールの大きな事件を用意することは出来ないものの、それを逆手に取ったパーソナルな物語にすることで作品世界全体の幅を広げることに成功している。
評判が今一つだった前作「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」と違い、こちらは早くから<MCU>最高傑作との声もあがったほどだ。

e0033570_17514273.jpgアイアンマンやソーと違い、「キャプテン・アメリカ」の名前の通りスティーブ・ロジャースはチームのリーダー。
「ザ・ファースト・アベンジャー」ではペギーやハワード・スタークらの協力を得ながらハウリング・コマンドーズを率いて戦っていたが、今回は序盤はストライク・チームを、中盤以降はブラック・ウィドウやファルコンらとチームアップして活躍する。単独で何かを成し遂げるのではなく、皆の中心にいてこそのキャップなのである。

その戦い方も派手さはないものの、スピーディーできちんと”魅せる”ものになっていて、このあたりは監督陣の演出手腕が光っている。
ペギーとバッキーというスティーブと関わりの強い”過去”ときちんと向き合い、そして決断を下す姿もじっくりと描かれている。

そしてシールドの崩壊。
強大な敵サノスを前にしてのアベンジャーズの敗北は、実はこの頃から伏線が張られていたということにもなる。シールドという組織がしっかりとした形で存続していたら、あるいはアベンジャーズの分裂、そして敗北は避けられたのかもしれない。
と考えると<MCU>スタッフのプランニング力には感服するしかない。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-02-14 20:05 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の8作目で、<フェイズ2>の2作品目。
この作品からマーベルスタジオのオープニング・ロゴが変更され、パラマウント・ピクチャーズのロゴがなくなった。名実ともにウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズに一本化されたということだろう。

e0033570_19372699.jpg2作目、実質的には3作目となりソーは逞しく成長し、演じるクリス・ヘムズワースもスターのオーラを纏うようになったが、作品の中心人物となっているのはロキ。その屈折ぶりと幻術の技には一層拍車がかかり、単なるトリックスターの枠を越えた活躍を見せる。

その本心がどこにあるのかは全く読めず、最初から最後まで芝居をしていたかのようにも見えるが、その一方で養母フリッガの死に動揺し、復讐を遂げようとする姿は僅かながら本当の姿を垣間見せているようにも思える。
そしてその死を偽装しながらまた周囲を手玉に取ろうとするあたりは、彼の面目躍如足るものがある。

<MCU>全体の中ではあまり評判がよくないようだが、ソーとロキのやりとりなど全体的にコミカルな要素が多く、ランニングタイムも2時間弱とコンパクト。ロキの狡猾な部分、エモーショナルな部分、ヒロイックな部分と色々な顔が愉しめる点でももう少し評価されても良いかと。

恒例となったポストクレジットシーンでは次回作以降への伏線が今回も張られているが、それは「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」のものではなく「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のもの。次回作ではなく次々回作にまで及ぶようになったのは今回からだ。

【ひとりごと】
ジェーンやダーシーは今回で<MCU>の出番が終わったようだが、ソーと別れた後のジェーンは本作に出てきたリチャードとよりを戻したのだろうか。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-02-12 21:49 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の7作目で、<フェイズ2>としては第1弾。
この作品もパラマウントのマークで幕を開ける。

e0033570_10540042.jpgオールスター物だった「アベンジャーズ」の後だけに単独ヒーロー物では物足りないかと思っていたが然にあらず。この辺のバランスのとり方が絶妙で、製作陣のコントロール力というか構成力には感服する。
エイリアンや神様との戦いですっかり精神的に参ってしまってるトニーに対し、今度のヴィランはトニーと個人的に関わりのあるメンバーとすること、そしてペッパーやハッピーが襲われることで身近な恐怖、緊迫感を煽り、前作に対するスケール感の喪失を感じさせない手法はお見事。

そして逆境に陥ったトニーのパートナーとなるのがハーレイという少年。
子供は苦手そうなトニーが彼に頼らざるを得なくなる、というシチュエーションがまず笑えるが、演じるタイ・シンプキンス君が実に芸達者で、ロバート・ダウニーJr.と互角に渡り合っているので物語にすんなり入っていける。

その後彼は「ジュラシック・ワールド」などで順調にキャリアを重ね、どうやら「アベンジャーズ/エンドゲーム」で久々に顔を見せてくれる模様。成長したハーレイが二代目アイアンマンを襲名するのでは?という噂が以前駆け巡っていたが、もしかするとそれが実現するのかも。

トニーの独白で始まり独白で終るこの映画、じゃあその聞き手は誰?というと何とブルース・バナー。
しかし「アベンジャーズ」登場時とは髪型も違えば髭も生やしていたりで、最初は全然気付かなかったのがなあ。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-01-31 21:30 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>第6弾。バラバラだったピースがようやく一つの形になった<フェイズ1>の締めくくり。

e0033570_20040525.jpg冒頭から畳みかけるような展開で、事件の勃発、アベンジャーズの各メンバーの紹介と招集、ロキの企み、アベンジャーズの分裂からの再結集へと殆ど無駄のない2時間半だ。
これまでの作品群を見ていない観客も、最低限の情報は与えられるのでそれなりに愉しむことは出来るだろうが、勿論全ての作品に目を通している人なりの特権は与えられている。

毎度のことながらアベンジャーズのメンバーは多種多少、多士済々。北欧神話の雷神ソー、ハイテク武装のアイアンマン、バイオテクノロジーの産物ハルク、強化人間のキャプテン・アメリカ、それにエキスパートのブラック・ウィドウとホークアイという具合に個々の戦力差には相当な開きがあるものの、それを感じさせない演出には感服する。
ドラマとして優れた作品は他にもあるだろうが、こと娯楽作品という観点で見た場合、<MCU>の最高傑作は今のところこの作品かもしれない。

強者集結ムードが漂い、「アベンジャーズ」シリーズの完結編という側面も(この時点では)持っていたが、今では<フェイズ2>以降の映画や「エージェント・オブ・シールド」をはじめとするTVシリーズ、「デアデビル」をはじめとするネット配信ドラマへと続くブリッジの役割をもはたしている。
あくまでも終止符ではなく、句読点だ。

なおこの作品もパラマウントのロゴマークで幕を開けるが、配給はディズニーへ移行。
DVD&Blu-rayソフトも初めてディズニーからの発売となった。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-01-16 20:02 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>第5弾で、時代は第二次世界大戦の最中。ワンパターンに陥らないように、マーベル・スタジオも色々と目先を変える工夫を凝らしている。
頭と終わりは現代で、最後にはお馴染みニック・フューリーが出てくるものの、それ以外はレトロフューチャーを感じさせる要素はあるもののアナログの世界で、これまでのスーパーヒーローが出てくる作品群に慣れていると新鮮に感じられる。

e0033570_20252899.jpgただそこは<マーベル・シネマティック・ユニバース>、スティーブ・ロジャースが受けた実験が「インクレディブル・ハルク」では”凍結された”と語られる「スーパーソルジャー計画」であったり、その実験に協力する科学者が若き日のトニーの父、ハワード・スタークだったり、レッドスカルが手に入れたのが「マイティ・ソー」にチラっと出てくるコズミックキューブだったり、としっかりと伏線は張っている。

なのでこの作品だけ見た場合に「?」だったり、あるいは気にも留めずにさらっと流してしまった要素が、実は他の作品で既に出ていたり、今後の作品の大きな鍵となったり、というのがあるので侮れない。
<MCU>を見続けるということは、複雑なパズルを解くようなものなのだ。

これまでとは目先の変わったキャプテンの冒険譚は愉しめるが、ポストクレジットシーンがそのまま次回作「アベンジャーズ」の予告。
ということでこれまでの4作品とは違い、作品全体が巨大な前フリ、予告編に思えてしまうのがこの作品の独自性を損なっているようでやや残念。といっても「いよいよ始まる!」という高揚感は十二分に味わえるのだが。

キャプテン・アメリカといえば楯だが、そういえばスティーブは、超人兵士になる前の喧嘩の際にはゴミ箱の蓋を持ったり、なった直後にヒドラのスパイを追跡中には外れた車のドアを使ったりと、元々楯にシンパシーを感じていたのだろうか。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-01-15 19:38 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<MCU>の4作品目。
「アイアンマン2」はコールソンがムジョルニアを発見するシーンで終っているが、そのシーンはこの作品の中盤で再現され、ソーがオーディンによってミッドガルド(地球)へと追放されたのが「アイアンマン2」のクライマックスと同時期だったことがわかる。この辺りから<MCU>は複雑なパズルの様相を呈してくる。

この作品の舞台はアスガルドやヨトゥンヘイムといった異世界が中心になっているので、それだけでこれまでの作品群とは違いが瞭然。元ネタはもちろん北欧神話だが、それをストレートに投影しているのではない、新解釈の”世界樹”に支えられた世界を描いている。
ただ”神々”が登場する一方で、ソーたちの地球での行動範囲は限定的なのでそれほど大掛りな作品という印象は受けない。このことが「アイアンマン」や「インクレディブル・ハルク」と地続きの世界だということを再認識させてくれている。

e0033570_20131687.jpgそしてエージェント・コールソンがユニバースとしての橋渡しをしてくれているが、他にもシットウェルというエージェントが登場するなどシールドの存在感が大きくなってきている。
デストロイヤーを初めて見た時の「スタークのマシーンか?」「トニーからは何も聞いていない」というやり取りも、画面には出てこなくてもこの作品世界の中に間違いなくトニー・スタークがいることを思い出せてくれる。

そういえばセルヴィグの台詞に「知り合いのガンマ線研究者が、シールドと接触してから行方不明」というのがあり、これは明らかにブルース・バナーのことを指していると思っていたのだが、考えてみるとバナーは軍に追われて姿を消したのであって、少なくても表立ってシールドとは接触していない筈だし、その後の作品でバナーとセルヴィグが親しそうに言葉を交わすシーンもない。これは別人と見るべきか。

物語の最後にはニック・フューリーが現れてセルヴィグに四次元キューブの研究を委ね、ロキに操られたセルヴィグがそれを承諾するというシーンがあるが、これが次回作への伏線となる。
また作品中に登場した最初の”インフニティ・ストーン”でもある。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-01-10 19:54 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
ブログトップ