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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

タグ:マーベル・コミック ( 250 ) タグの人気記事

元々は「アベンジャーズ」4作に「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」を含めた5本をイッキミしようと思ってた。
とりあえず他の作品群をスルーし、この5本だけで<インフィニティ・サーガ>を愉しめるか検証してみようと考えたのだが、どうにもこうにも時間が取れない。休憩時間をかなり少なめに見積もっても、5本も見ると朝から晩まで一日がかりになるからで、それはまあ将来のお楽しみとして取っておくとして、やっぱり「エンドゲーム」見たいよん、ということで”前後編”鑑賞に落ち着いた。

さて、”後編”の「エンドゲーム」。

宇宙を漂流するトニーとネヴュラ。ちょっとしんみりする場面だが、やがて救いの手が。キャプテン・マーベル=キャロル・ダンヴァーズの登場だ。
そして帰還したトニーとスティーブとの再会。しかしこれは和解ムードとは程遠い険悪なものに。

一方人生の目標を達成したサノスは、悠々自適の隠居生活。そこに殴り込みをかけたのがアベンジャーズの残党たち。あっという間にサノスをやっつけてしまうので拍子抜け。でもこれが実は壮大な前フリだとは、この時点では気付かなかった。

e0033570_20224966.jpgそして5年後、無駄な足掻きを続ける元アベンジャーズたちに朗報。前編をお休みしていたアントマン=スコット・ラングが起死回生の妙案を思いついたのだ。これまた前編を欠席したホークアイ=クリント・バートンをはじめ、ハルク、ソー、それにトニーとなんだかんだでメンバーが揃い、「タイム泥棒」計画がスタート。途中ハプニングがありながらもなんとかこれを完遂し、そして大成功!

…と喜ぶのは早かった。
過去の世界からサノス軍団が再び侵攻、再結成なったアベンジャーズも善戦するが多勢に無勢。もはやこれまでか。

しかしここで消えて行った仲間たちが続々と再登場。
そしてキャップが叫ぶ「アベンジャーズ、アッセンブル!」

大げさに言えばこれ、映画史に残る名シーンで、ここだけ見直しても体中がブルブル震えてくる。それぐらいエモーショナルなシーンで、これまでの<MCU>21作は全てこのシーンのためにあったのだ、とハッキリわかる。

「インフィニティ・ウォー」と「エンドゲーム」だけ見ても、合計で5時間半。
しかしこれは心地良い疲労感に包まれた至福のときでもあった。

<フェイズ1>から<フェイズ3>までの<インフィニティ・サーガ>は、続く「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」で幕を下ろし、来年は「ブラック・ウィドウ」から<フェイズ4>が新たにスタートを切るのだが、それを前にしてここのところ残念なニュースが駆け巡っている。

かねてから不安定な状態にあったスパイダーマンを巡って、マーベル・スタジオ(=ウォルト・ディズニー)とソニー・ピクチャーズが決裂。スパイダーマンが<MCU>を去るというのだ。

かつて自前の映画製作システムを持たなかったマーベルは、経営難に陥ったこともあって各キャラクターの映画化権をバラ売りしていた。「ハルク」はユニバーサル、「デアデビル」「ファンタスティック・フォー」「X-MEN」は20世紀FOX、「スパイダーマン」「パニッシャー」「ゴーストライダー」はソニーといった具合。
その後マーベル・スタジオを立ち上げ、手元に残っているキャラクターや権利が切れたり、買い戻したキャラクターを使い<MCU>をヒットさせたのはご存知の通りだ。

三部作がヒットしたことでドル箱となった「スパイダーマン」は依然ソニーが権利を持ち続けている。そのソニー、リブートした「アメイジング・スパイダーマン」がイマイチだったことからマーベル・スタジオに接触し、<MCU>にスパイダーマンを登場させる代わりにソニー製の「スパイダーマン」映画をマーベルが作るということで合意。言ってみれば「期限付きレンタル移籍」みたいな形で<MCU>に参入していたんである。

ところが契約延長交渉にあたって双方の主張に隔たりがあり、遂にスパイダーマンはソニーの元へ戻るということになったワケだが、今さら<MCU>世界に触れずに「スパイダーマン」の物語を作るのは至難の業だし、一方の<MCU>にしたって「これからの大黒柱」的な描き方をした以上それを「なかったこと」にするのも難しい。ケンカ別れではなく円満だと強調はしているものの、この<MCU>離脱問題はソニー、マーベル双方にデメリットしかもたらさないと思うんだがなあ。

一部の報道に寄ればその後両社の交渉が再開され、今度は逆に「ヴェノム」の<MCU>入りを含めてスパイダーマン残留の可能性が出て来たとの見方もあるようだが、ここは是非とも話がうまくまとまって欲しいものである。
ディズニーによる20世紀FOXの買収により、今度はX-MENやファンタスティック・フォーの<MCU>入りが確実になったとはいえ、やはりスパイダーマンはマーベルコミックを代表するキャラクターなのだから。

<過去記事>





by odin2099 | 2019-09-27 06:21 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
「エンドゲーム」のソフトがリリースされたので、当初「インフニティ・ウォーPART1」「PART2」と題されていたように”前後編”を連続で観賞。

まずは”前編”「インフィニティ・ウォー」。

いきなりアスガルドの民がサノスと遭遇という危機的状況から物語は始まる。
ソーもハルクも完膚なきまでに叩きのめされ、ロキとヘイムダルは惨死。
ハルクは辛うじて地球へ送り込まれ、ドクター・ストレンジがそれを助け出すという波乱の幕開けだ。

e0033570_20032126.jpgストレンジはトニー・スターク=アイアンマンに接触、更にピーター・パーカー=スパイダーマンも合流しサノスの尖兵と対峙。
一方、ヴィジョンとワンダ・マキシモフ=スカーレット・ウィッチにもサノスの魔の手が迫るが、こちらは駆け付けたキャプテン・アメリカ=スティーブ・ロジャース、ブラック・ウィドウ=ナターシャ・ロマノフ、ファルコン=サム・ウィルソンによって救い出される、という具合に<MCU>のヒーローたちが一人また一人と姿を見せる。

更にアイアンマン、ストレンジ、スパイダーマンはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと、キャップ、ウィドウ、ファルコン、ヴィジョン、ワンダ、ウォーマシン=ジェームズ・ローズたちはブラック・パンサー=ティ・チャラやウィンターソルジャー=バッキーと、またソーは単身別行動を取り、と物語世界が拡張していき、ヒーローたちはクライマックスでは2カ所で別々にサノスと対決。
しかしアベンジャーズ分裂の代償は大きく、彼らは一敗地に塗れる、という幕切れ。

見ようによっては”後編”での大逆襲は約束されたようなものだが、それでもこの結末は衝撃だった。
ただ悲痛なムードに流された、全編大いなる悲劇に彩られただけの作品ではなく、時に笑いも交えた屈指の娯楽編に仕立てられているのが凄いところ。
そして監督のキャラクターの交通整理の見事さにも感服。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-09-26 20:13 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
**** ネタバレ注意! ****

トニー・スタークのいない喪失感、ポスト”アイアンマン”を望む声と、何よりもトニーが残した”期待”と”遺産”の大きさに疲れたピーター・パーカーは、普通の高校生らしい生活を欲していた。
目下の彼の目標は、夏休みの学校主催のヨーロッパ旅行に参加し、気になる存在のMJに告白すること。ところがそんなピーターの前にニック・フューリーが現れた。フューリーの話によればサノスの一件以来、別次元の地球とこの世界が繋がってしまい、そこからエメレンタルズと呼ばれる恐るべき怪物が侵攻してくるというのだ。そして別次元からやってきたヒーロー、ミステリオことクリスティン・ベックに紹介され、共に戦うよう要請される。
旅先であるヨーロッパ各地に現れたエレメンタルズから友達を守るべくピーターは、スパイダーマンとしての活動を余儀なくされるが、その戦いの最中、親身になって相談にのってくれる”ヒーローの先輩”ベックに少しずつ心を開き、彼こそ”トニーの遺産”を託すに足る人物であるとの判断を下すのだったが…。

e0033570_19303499.jpg<MCU>23作目で<フェイズ3>のトリ、それに<インフィニティ・サーガ>の大トリとなる作品。
長く<フェイズ4>の開幕作品だと言われていたが、最近になって<フェイズ3>の最後とのコメントが出た。
「アベンジャーズ/エンドゲーム」が綺麗に終わっているだけに、あの余韻を楽しみたい人には蛇足に感じられるかもしれないが、「エンドゲーム」後の世界がどうなっているのか、指パッチン事件の裏側や後始末の話が気になる人、何よりも「エンドゲーム」ロスに悩んでいる人にはお勧めの一篇。

原作コミックを読んでる人なら「ミステリオがヒーローなワケがない」と端から思ってるんだろうけど、劇中での登場の仕方はかなりドラマティック。
ピーターのみならず、ニック・フューリーやマリア・ヒルもあっさり騙される。

その正体は元スターク・インダストリーズの技術者で、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」冒頭でトニーがプレゼンしていたバーチャル・リアリティシステム”B.A.R.F.”の開発者。そのシステムを使って存在しない怪物を登場させ、それと戦うヒーローの姿を演出して見せていたのだ。
あの本編と絡まない短いシーンが、この映画の伏線になっていようとは?! 
そしてベックは同じくトニーに反発している元社員たちとチームを組み、一連の事件を引き起こす。

そのメンバーの中には「アイアンマン」の1作目で、アークリアクターの縮小化に失敗し、オバディア・ステインから罵倒された研究者の姿もある(そのために「アイアンマン」と「シビル・ウォー」からフッテージが流用されている)。
どこまでリンクを張るのだ、<MCU>?

それに前作にも登場したピーターの学校の先生であるロジャー・ハリントンは、実は「インクレディブル・ハルク」で、ピザの配達を装って大学に潜入したブルース・バナーに、そのピザを奢られていた学生と同一人物とのこと(演じている役者が同じというお遊びかと思ったら、こちらは公式設定らしい)。
他にも後付けだが「アイアンマン2」で、スタークエキスポの会場でドローン軍団に襲われたアイアンマンのマスクを被った少年が、幼少期のピーターだったというのもある(こちらはファンの推測を容認した形で、今のところ公式な設定ではないが)。

で、トニーの”遺産”も首尾よく手に入れ、バーチャル・リアリティ装置を使ってやりたい放題のベックは、これによってフューリーやMJ、ゾンビと化したアイアンマンの幻も生み出してピーターを苦しめるが、ピーターは孤軍奮闘(フューリーの説明によればソーは地球におらず、キャプテン・マーベルやドクター・ストレンジの助力もアテにできない、ということらしい)。

前作「スパイダーマン/ホームカミング」のヴィランもトニーに恨みを持つ者だったし、ピーターはトニーの”負の遺産”まで受け継がされてるの不憫すぎる。
またトニーもトニーで、あんな強力な防衛システムを搭載したA.Iを、あっさりと一介の高校生に託しちゃうのもなあ。

e0033570_19301625.jpgそれでもすっかりシリーズ物として定着した感のある「スパイダーマン」。
と同時に「アイアンマン4」「アイアンマン5」の役割も担っているようだ。
「ロッキー」シリーズが見事に「クリード」シリーズにシフトしたように、「アベンジャーズ」シリーズを挟みながらだが、この作品も紛れもない「アイアンマン」の”続編”。
直接トニー・スタークこそ出てこないものの、この世界の中には大きな存在感が残っている。

今回大活躍のハッピー・ホーガンとメイおばさんが良い雰囲気になっていたり、ネッドが美少女ベティ(アンガーリー・ライスちゃん、要注目ですぞ!)とラブラブになってたり、そもそもいつからピーターはリズからMJに乗り換えたのかとか色々驚かされる展開の多い本作だが、最後の最後まで色々かましてくれる。

悪意に満ちたスパイダーマンの報道をするニュースサイトのトップが、あのJ・ジョナ・ジェイムソン(JJJ)で、しかも演じているのがまさかまさかのJ・K・シモンズ! 
サム・ライミ版「スパイダーマン」三部作からスライドしてのJJJ役。
これは単なるお遊び?
それとも次回作でトビー・マグワイヤやアンドリュー・ガーフィールドが出てくる伏線?

そしてこのニュースの内容というのが、ミステリオの大暴露映像。
即ち「スパイダーマンの正体はピーター・パーカーだ!」って言っちゃったんだけど、随分と酷なことするもんだ。
次でどう回収するのか、それともあっさり「ミステリオの戯言」レベルで収拾図っちゃうのか。

で、この映画的に大きなどんでん返しは、実はニック・フューリーもマリア・ヒルも偽物でした、ってことだろう。
フューリー本人は宇宙船だか宇宙に建設されたステーションだかにいて、地球にいてあれやこれやの指示を出していたのはスクラル人のタロス夫婦の変身だったということ。
<フェイズ4>は宇宙が舞台になるという噂があり、どうやらこれを裏付ける結果になったが、しかし「キャプテン・マーベル」見てない人は誰それ?状態だろう。

ともあれこれだけ”次”への布石を打ったのだから、一時は今回で完結と言われていた「スパイダーマン」の3作目の実現は間違いなさそう。
そして新生アベンジャーズの登場も含めての<MCU>の<フェイズ4>以降にも益々期待は高まるのであった。

【ひとりごと】
スパイダーマン・スーツをカスタマイズするピーターを見つめるハッピーが優しい。
しかもそのバックに流れるのがアノ曲だもんな。



by odin2099 | 2019-07-03 19:33 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
MCUMarvel Cinematic Universe)>ではなく、マーベル・スタジオが参加しないソニー・ピクチャーズ独自の、そしてスパイダーマン抜きで語られる「スパイダーマン世界」を舞台にした<SUMCSony’s Universe of Marvel Characters)>の第一弾。
ヴェノムはヴィランになったりヒーローになったりという「スパイダーマン」の人気キャラクターで、かつて「スパイダーマン3」でスクリーンデビューしている。

グロいシーンは多いし、エディもロクな奴じゃないし、凡そ自分の趣味じゃないんだけれど、中盤以降にエディとヴェノムがパートナーになり、アンがヒロインの座に復帰する辺りから俄然ヒーロー物としてのエンジンがかかり始める。
見終ると、なかなか異色のヒーローアクション物だったなあとそれなりに愉しんだ自分を発見したし、作品そのものも大ヒット。

e0033570_22480866.jpg「アメイジング・スパイダーマン2」の不振から<MCU>頼みでスパイダーマンをリブートする決断をしたソニーとしても、このスマッシュヒットは嬉しい誤算じゃなかろうか。
当然のように続編の噂は早くから出ていたが、先ごろプロデューサーがエディ役のトム・ハーディの続投を明言するなど、どうやら正式に動き出した模様。

またそれとは別に<SUMC>の第2弾としては、現在ジェレッド・レト主演の「モービウス」が製作中で、こちらは来年夏の公開予定。それ以降も第3弾、第4弾の企画が持ち上がっている。

こうなるとソニーとしてはスパイダーマンとの共演も実現させたいところだが、今のところ<MCU>と<SUMC>は別世界。しかしここへきて「ホームカミング」、それにまもなく公開される「ファー・フロム・ホーム」に続く<MCU>版「スパイダーマン」の3作目でヴェノムとの共演がある、という実しやかな噂が流れてきた。

実は「スパイダーマン」3作目に関しては、ディズニーによる20世紀FOXの買収に伴って<MCU>入りが可能になったデッドプールとの共演作だとの噂も同時期に流れているので、いずれも多分にファンの希望的観測が強い、無責任な信憑性に欠けるものじゃないかという気がするのだが、一方で「火のないところに煙は立たず」という諺もある。

しかも「アベンジャーズ/エンドゲーム」を経ての「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」ではいよいよマルチバースが取り上げられ、事実上なんでもありの世界になっているので別世界との融合も可能。トム・ホランドとトビー・マグワイヤ、アンドリュー・ガーフィールドの3人のスパイダーマンが共演する、なんて噂もあるくらいだから、もしかすると水面下で本当に何かが動いているかも知れず、実際のところは何が起るかわからない。
まあ当分は嘘か真かわからない”情報”に踊らされる、楽しい日々が続きそうだ。

【ひとりごと】
このBlu-ray、「音声」で「日本語」を選択すると、劇場公開時に<日本語吹替版>に付け加えられた日本独自の”主題歌”とやらがエンドロールに流れる余計な機能がついている。そんなもん、いらんのに。
またエンドロールといえば、これまた劇場公開時と同じようにアニメ作品「スパイダーマン:スパイダーバース」の予告が付いてるので、ムチャクチャ長く感じられるという欠点が…。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-06-27 22:56 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
*** ネタバレあり ***

e0033570_20564129.jpg宣伝文句が「最後のXメン」と「最後」「最後」を強調してますが、20世紀FOX体制下でのX-MENは今のところこれが最後。
”今のところ”と注釈をつけたのは、度重なる公開延期の「ニュー・ミュータンツ」がどういう扱いになるのかがまだわからないから。

一応は来年公開の目途が立ったようだけど、まだ配信オンリーという可能性も捨てきれないし、おそらくタイトルに「X-MEN」の文字を冠さないだろうから、正式にシリーズの一本と認められるかどうかが不透明だということもある。

まあ「最後」とはいっても、ディズニー傘下で<MCU>に参入することは決まっているので、数年後か或いはもっと早くに「X-MEN」の新作にお目にかかれる可能性はかなり高いはず。
その際にオリジンストーリーを描きキャスト一新でリブートするのか、マルチバース設定を使って従来の「X-MEN」世界と<MCU>世界を融合させるのか、それとも他に斬新なアイディアがあるのかはわからないが、現行の体制での作品は確かにこれが「最後」だろう。

ということで「最後」だからかジーンが暴走し、X-MEN最大のピンチ!
前作「アポカリプス」では美少女然としていたジーン役のソフィー・ターナーもすっかり貫録がつき、ヒロインにしてヴィランという堂々たる主演女優っぷり。
撮影時の彼女は二十歳そこそこだったろうに。

そして新世代X-MENたちを率いてきたミスティーク/レイブンはあっさりと命を落とす。
大統領とのホットラインを持ち、人類とミュータントが今までで一番友好的な関係を築けていたのに、それは脆くも崩れ去る。
それ全てプロフェッサーX、チャールズ・エグゼビアが良かれと思ってしたことの痛烈なしっぺ返しだ。

e0033570_20565267.jpg何とかジーンを取り戻したいサイクロップス/スコットや、ナイトクローラー、クイックシルバー、ストームらはとりあえずチャールズ側に残るが、「レイブン殺したジーン憎し!」のビーストはマグニートーと手を組むなどX-MEN崩壊の危機。
まるで「シビル・ウォー」状態ですな。

それでもジーン暴走の背後に宇宙人がいることが判明したり、チャールズがようやく自分の非を認めて謝罪したり、その”心の声”がジーンに届いて覚醒したりで、クライマックスはかなりド派手なアクション満載。
そしてわが身を犠牲にしたジーンによって地球は救われました、とさ。

この結末によって「フューチャー&パスト」で描かれた未来世界とも、旧三部作の完結編「ファイナル・ディシジョン」ともリンクしない、また新たな時間軸が誕生することに。益々初心者にはとっつきにくいシリーズになってしまった気がする。
また音楽は初参加のハンス・ジマー
ジャカジャカ鳴らすジマー節も悪くはないが、「最後」なのに馴染みのあるジョン・オットマンのテーマメロディが流れないのは淋しい。

さて、シリーズ有終の美を飾るどころか大爆死と伝えられる本作。
昨年秋から今春、そして今夏と公開が延期され、期せずしてサマームービーに格上げされたり、最後の展開が某映画(「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」?「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」?「キャプテン・マーベル」?)と似すぎて再撮影を余儀なくされたとか、マイナスの情報ばかり流れてきますが、最大の問題はやはりFOXの身売り騒動じゃないのかな。

これが「最後」じゃなく「次」がある(ラストシーンはジーンの復活を暗示してるとも受け取れるし)ならば、ここまでそっぽを向かれなかったと思いますがね。
シリーズの完結編を謳うにはちょっと荷が重すぎ。「次」で是非とも巻き直しと行きたいところだけれど、これで「最後」だもんなあ。
まあ今は新しいX-MENやファンタスティック・フォーがどうなるのか、<MCU>の責任者ケヴィン・ファイギのお手並み拝見と行きましょうか。



by odin2099 | 2019-06-23 21:03 |  映画感想<ア行> | Trackback(4) | Comments(1)
最新作へむけておさらい中ですが、え?大爆死なの?大丈夫?
有終の美を飾るどころか、シリーズ最低、いやアメコミ映画のワースト記録を打ち立てそうとの報道も。
あちらでの評価もかなり酷いみたいですが、わが国では試写会での評判は良さそう。
ということはファン向けの作品で、一般客にはあまりアピールしないということなのかなあ。

e0033570_23111877.jpgファースト・ジェネレーション」、「フューチャー&パスト」、そして今作で<新X-MEN三部作>なんて呼ばれていた時期もありましたが、三部作の完結編としては少々物足りないですか。
いや、チャールズとエリックは一緒にいられないものの、お互い共有するものは芽生えたようだし、スコット、ジーンら新生X-MENたちをレイブンが鍛えるシーンなど”次”への期待と希望を抱かせる結末も悪くはないと思います。
チャールズがスキンヘッドになったのも、やっとシリーズの始まりである<旧三部作>へ繋がった感がありますし。

ただこれも以前書いた通り、<新三部作>は過去の話なので、例えどんな苦難が訪れようと結局X-MENたちがそれを克服して乗り越えていくことはわかっているので、その分緊迫感に欠けてしまっているのは残念ですね。
最新作の「ダーク・フェニックス」もこの時間軸上にあるので、ある程度は結末が予想出来ますし。
まあそれを覆すだけのパワーを秘めた作品になっていることを、今は期待しておきましょう。

【ひとりごと】
そこまで「ジェダイの復讐(ジェダイの帰還)」をディスらなくてもいいじゃん。
同じ20世紀FOX配給作品ならではの内輪ネタ?
ディズニーの元へ去っていったルーカスフィルムへの意趣返し?

<過去記事>




by odin2099 | 2019-06-17 23:16 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」をまたBlu-rayでおさらいして、劇場で4回目の「エンドゲーム」鑑賞。

日曜の昼間とはいえ、まだ劇場が満席になることに驚き、そして「アベンジャーズ」人気もどうやら本物なのかなと一安心。
もっとも今回は「これで最後」ムードを演出しているので、「それならば」と足を運んだ人も少なくないだろう。
でもまだまだ<MCU>は続くし、いずれ「アベンジャーズ」の新作も作られるだろうことを知ったら「もういいよ」てなことにならないとも限らない。
安心してはいられないか。

e0033570_21324549.jpg今回ちょっと驚いたのは、前日「アラジン」を見に行った時には流していた「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」の予告編がなかったこと。
「アラジン」の時は一番手に掛ったのが「スパイダーマン」だったのだけれども、確かに「エンドゲーム」上映前に見せられちゃネタバレもいいところだ。

まあそれも仕方ないなと思っていたのだが、実は驚いたのはそのことだけではない。
なんと!「エンドエーム」上映終了後に「スパイダーマン」の予告が続けて上映されたのだ。

これ、上手いやり方だなあ。
「エンドゲーム」見た後だと、あの世界がどうなったのか気になるところだけど、断片的にそれを教えてくれて期待感を煽る。
実際、めっちゃテンション上がった。

こういうの、前後編、三部作などの場合に次回作の予告をおしまいに付けるケースがあるけれど(「ロード・オブ・ザ・リング」のラストに「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」の予告を付けたり、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」に「アベンジャーズ」をアタッチしたりというケース)、同じ<MCU>作品とはいえ「エンドゲーム」はディズニーで「スパイダーマン」はソニーという具合に配給会社も違う。
これ、映画館サイドの大英断なのかな。

そして本編。
3時間を超える作品でありながら、4回見てもまだ飽きない、だれないという稀有な作品。
前編にあたる「インフィニティ・ウォー」も見せ場満点でテンション上がりっぱなし。
「インフィニティ・ウォー」149分+「エンドゲーム」181分=330分、奇跡の5時間半だ。
燃え要素、泣かせ要素、どちらも備わっている。

前編で燃えるのは、先ずはヴィジョンとワンダの危機に颯爽と登場するスティーブの姿。それに続けてナターシャ、サムとのコンビネーションプレーで敵を圧倒するシーン。
そしてクライマックス、ワカンダの大激戦の最中、完成したストームブレーカーを手に現れるソー!
――まあこちらはその後で絶望的な展開が待っているのだが…。

後編では、ソーがサノスに追い詰められあわやという時に飛んでくるムジョルニア、その戻っていく先にはすっくと立ったスティーブが!というシーン。
「持てると思った」というソーの台詞は、かつて「エイジ・オブ・ウルトロン」でメンバーがムジョルニアを持ち上げようと奮闘するというシーンを踏まえている。
結局誰一人持ち上げることは出来なかったのだが、実はスティーブが手にしたときだけ幽かに動くという描写がある。
この時点で既にスティーブは持ち上げられたものの、遠慮して持ち上げなかったという解釈もあるらしいのだが、だからこそソーも納得したのだろう。

そして全編のクライマックスたるアベンジャーズ集結シーンでのスティーブの台詞、「アベンジャーズ、アッセンブル!」は最大の燃えシーンだ。

泣かせ要素は前編ならば指パッチン後の別れのシーン、後編だとナターシャがわが身を犠牲にするシーン、トニーの「私はアイアンマンだ」の場面と葬儀の場面…とこれまた枚挙に暇がない。
これから自分は何度この前後編を見ることになるのだろう。

そしてこの作品を踏まえた<MCU>23作目、<フェイズ3>のトリ、そして<インフィニティ・サーガ>の締めくくりとなる「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」の公開まで3週間足らず。
そちらも期待を裏切らない出来になっていることを信じている。

<過去記事>




by odin2099 | 2019-06-09 21:43 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
新世代X-MENたちの活躍を描く第2弾。
”新世代”といっても”次世代”ではなく、実際は過去世界の若返ったX-MENというのがややこしいが、このメンバーにこれまでのキャストも加わり、可能な限りの新旧X-MEN勢揃いのオールスター物に。
時系列含め結構バラバラだったこれまでの<X-MENシリーズ>を、一つに繋ぐ役目をも担った作品になっている。

e0033570_19554630.jpgということでお祭り騒ぎの愉しさもある反面、元々の時間軸ではX-MENは全滅、全員死亡(か、それに近い状況)なので物語としてはかなり悲壮感漂う重たいものになっているのだが、それもこれも最後には歴史改変後の世界で皆無事(別の作品で死んだキャラまでしれっと再登場のオマケ付き)というかなり強引なハッピーエンドなので、見終ってホッとする作品にはなっている。

しかし最近明らかになったところによると、「X-MEN/ファースト・ジェネレーション」と本作の間に若きウルヴァリンを登場させる作品を挟み、そしてこの作品を全員集合の完結編とする三部作構想があったという。
これに続く「X-MEN/アポカリブス」がシリーズの締めとしては些か物足りない(だからこそ今回新作の「X-MEN/ダーク・フェニックス」が作られた)だけに、この「フューチャー&パスト」で綺麗に終わって欲しかったな、とも思う。

またそれとは別に、X-MENのみならずファンタスティック・フォー、デアデビル、デッドプールといった当時20世紀FOXが権利を持っていたマーベルヒーローを集合させたクロスオーバー企画も存在していたのだとか。
単独作の「デアデビル」や「ファンタスティック・フォー」の出演陣がそのまま続投したかどうかはわからないが、もしこれが実現していたら「アベンジャーズ」以上の超大作になっていたのかも。
これまた実に勿体ない話である。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-06-05 22:53 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー ヒーローズ・ジャーニー』 スティーヴ・ベーリング

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の前史とでも呼ぶべき、オリジナルストーリー。

e0033570_22391323.jpgいくつかの章に分かれ、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ネヴュラ、ブラック・ウィドウ、ドクター・ストレンジ、ヘイムダルらの視点で、「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」、「スパイダーマン/ホームカミング」、「ドクター・ストレンジ」等々の作品から「インフィニティ・ウォー」が始まるまでの物語が断片的に綴られる。

章立て、と書いたが、むしろ連作短編小説集だと思った方がイメージは掴みやすいかもしれない。
トニー・スタークとハッピー・ホーガン、スティーブン・ストレンジとウォンとのやりとりや、ナターシャ・ロマノフを尋問するエヴェレット・ロス、諜報の世界に身を置く二人の心理戦など、なるほど小説ならではの面白さはある。

ただどこにも”公式ノベルズ”といった類の注釈が一切ないのが気になる。
これがオフィシャルなものなのか、それとも二次創作の範疇に留まるものなのか、さてどちらだろうか。

by odin2099 | 2019-05-08 22:44 | | Trackback | Comments(0)
心地好い充足感と、言い知れぬ喪失感。
これに匹敵する経験は、確かに「シスの復讐」以来かもしれない。

3回目は<字幕スーパー版>で鑑賞。
林完治の手になる字幕も悪くはないが、情報量は圧倒的に吹替の方が上。
例えばローディが披露する、タイムトラベルをネタにした映画やドラマのタイトル列挙。
字幕では殆ど拾えていない。

e0033570_21095915.jpgまたセリフのニュアンスも微妙に違い、キャラクターの受け止め方がかなり違って感じられる場面もしばしば。相変わらず難のあるキャストが数名いるものの、作品とじっくり向き合うのならば<日本語吹替版>を推奨したい。

実はこの作品、見る前にかなりの情報を得ていた。
過去世界での破壊される前のストーン回収がアベンジャーズの任務になることと、エンシェント・ワンとラムロウ、ハーレイ少年の登場。キャシーが成長した姿で出てくることも。

スティーブがムジョルニアを持ち上げることも、トニーとナターシャが死ぬことも、ソーのビール腹、それにスティーブが自分の人生を取り戻すことも。

知らなかったのはロバート・レッドフォードやマイケル・ダグラス、ミシェル・ファイファー、レネ・ルッソ、マリサ・トメイ、ナタリー・ポートマンらが出てくることぐらいか。

それでも、先を知っているからといって愉しめないということはなかった。

キャップがムジョルニアを奮うシーンにはワクワクしたし、仲間たちが集合して「アベンジャーズ・アッセンブル!」と号令をかけるシーンは興奮した。
そしてトニーが覚悟を決めるシーンはゾクゾクし、自分の人生を生きたスティーブが皆の元へ戻ってくるシーンには涙した。

その証拠に、三度見てもまだ飽きない自分がいる。

出来得れば「インフィニティ・ウォー」と二本立てで見てみたい。
製作サイドは否定しようとも、これは紛れもない前後編、二部作だ。
続けて大きなスクリーンで見ることに意義がある。

「私がアイアンマンだ」で始まった物語、(サノスの「私は絶対なのだ」に対して)「ならば、私はアイアンマンだ」で締めくくり。
22本の作品は、ここに全て綺麗にまとまったのである。

さて、トニーとスティーブのいないこれからのアベンジャーズはどうなるのだろう?

ソーはガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと共に旅立った。
本作でロバート・ダウニーJr.やクリス・エヴァンス共々契約満了が伝えられていたクリス・ヘムズワースは、聞くところによると契約を更新し、あと2本の出演契約を結んだという。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」と「ソー4」は確定ということか。

ハルクと一体化したブルース・バナーはどうだろう?
ブルースの語るべき物語も、本作で終ったように思う。
残っているとすればベティ、そしてロス長官との間の問題だが、ナターシャとのロマンスを挟んでしまった以上、今さらという気もしないでもない。

スパイダーマン、ブラックパンサー、ドクター・ストレンジらは単独作品が控えているので、まだまだ活躍してくれそう(ただスパイダーマンに関しては、契約上の問題から早晩<MCU>から去るような気もするが)。
また今のところ一度も劇中で「キャプテン・マーベル」とは呼ばれていないキャロル(キャプテンが二人いると混乱するから?)も、これからの<MCU>を引っ張っていくであろうキャラクターだ。

”キャプテン・アメリカ”を継ぐことになるのかどうかわからないがファルコンとバッキー、スカーレット・ウィッチ、ホークアイは配信ドラマもあるし、ローディ共々何らかの形でこれからの作品にも出てくれるだろう。

それに新たに参入するキャラクターも当然出てくるわけだし、X-MENやファンタスティック・フォーも加わってくるので頭数は問題ないだろうが、それでもこれまでのアベンジャーズのようなまとまりには欠ける。マーベル・スタジオのことだからこれからの戦略も抜かりなく練られているのだろうが、それでも一抹の不安は残る。

特に「アイアンマン抜き」となれば、わが国での苦戦は必至と思われるが、さて、どうなることやら。

ところで今までの<MCU>はリアルタイムか過去が舞台になっていた。
「インフィニティ・ウォー」は2018年、「エンドゲーム」はその5年後の2023年が舞台。
これを受けて展開されるであろう「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」は初めて未来を描く作品になるということか。

今後の作品群は全て未来の時制で描かれるのだろうか。
それとも現実世界が追いつくまで、作品世界では大きな時間経過は描かれないのか。
それともこの時間のはざまに、これまで<MCU>世界には存在しなかったミュータントを導入する秘策があるのか。興味は尽きない。

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by odin2099 | 2019-05-06 21:14 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
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