【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_23225224.jpg前作のダイジェストをイラストで見せる洒落たオープニングで幕を明けた第2作は、一人の男としての人生と、ヒーローとしての人生、その狭間で揺れ動くピーターの姿を2時間かけてじっくりと描いている。
ピーターは一度はヒーローとして生きる道を捨て去るが、人生の理想像としていた人物は悲劇的な怪物へと変貌し、伯母の、近所の少年の、そして街の人々のヒーローを必要とする声に支えられ再び苦難の道を選択する。ヒーロー物としては一つの典型の展開ではあるものの、相変らず心にグサッとくる重たい映画だった。ただ、ピーターとMJの関係には新たな展開が見られ、こと二人に関してはハッピーエンドなのが救い。一方で、ピーターと親友ハリーの間にも違った意味で新展開が訪れ、こちらは今後の展開に予断を許さない。続編への伏線張りまくりで(最後の方でアノ人も登場してくるし)、こうなると弥が上にもパート3への期待は高まる。

建物と建物の間から誤って落下したピーターが、「腰が、腰が・・・」としかめっ面で歩き出すシーンには劇場で思わずニヤリとしてしまった。
というのも、この作品の前の『シー・ビスケット』撮影中に落馬して腰を痛めたトビー・マグワイアは本作参加が危ぶまれたが、一方でそれはギャラ釣上げの仮病だとする説も飛び交っているからで、かなりブラックな楽屋落ち的ジョークかなと思ったからだが、さて真相は・・・?

また前作ではエンド・クレジットでチラッとだけ流れたTVアニメ版の主題歌が、今回は本編中で面白い使われ方をしているので、メロディをご存知の方は要注目(エンディングでも新アレンジで流れている)。
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by odin2099 | 2007-04-18 23:24 |  映画感想<サ行> | Trackback(17) | Comments(10)
東映とマーベル・コミックスが提携して製作した第1弾が『スパイダーマン』(第2弾は『バトルフィーバーJ』)で、これはそのTVシリーズをベースに<東映まんがまつり>用に作られた劇場拡大版です。
e0033570_8431330.jpg元々TVシリーズを殆ど知らないので思い入れも何もないのですが、お話もこれといって特筆すべき点はありません。主演の香山浩介(藤堂新二)の出番が殆どなく、専ら変身後のスパイダーマンばかり画面に出てくるのもキャラクターの魅力を損ねていると思います。
おそらくTVシリーズと並行しての撮影だったため、スケジュール面を考慮した結果なのでしょうが。

原作からはキャラクター・デザインのみを借りて、全く別種の変身ヒーロー物として作られていますので、昨今のハリウッド版で興味を持っただけの人にはお勧めしかねます。
きっとガッカリなさると思いますので。

ただ一つだけ確実に誇れるのは、独特のスパイダーマン・アクション。担当したのはJAC(当時)の古賀弘文ですが、CGを使わない生身のアクションはハリウッド版にも優ります
この時期に本国アメリカでも『スパイダーマン』の実写ドラマ版が放送されていたのですが、原作者であるマーベル・コミックスの総帥スタン・リーも、この日本版アクションには太鼓判を押したとか。
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by odin2099 | 2007-03-03 08:44 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(2)
e0033570_23411925.jpg『スーパーマン』、『バットマン』と看板作品が次々と映画化されてヒットを飛ばしているライバルのDCコミックに比べると、一歩も二歩も遅れをとった感のあるマーベル・コミック。しかし近年は自社ヒーローの映画化が相次ぎ、一気に盛り返してきているようだ。『X-メン』が映画化されヒットを飛ばしたのに続いて、遂にマーベル最大のヒーローも映画化の運びとなった。
しかも本国アメリカでは、生誕40周年記念ということもあってか、同時期公開の『スター・ウォーズ/エピソード2~クローンの攻撃~』を凌ぐ大人気。その余波の影響か、日本でもヒットしたのは驚きである。
というのも、過去の『スーパーマン』や『バットマン』も日本では大ヒットに至らなかったからで、日本じゃアメコミの映画化は当らないものだと決めつけていたからなのだが。

その昔は、ジェームズ・キャメロン監督がレオナルド・ディカプリオ主演で企画していたこともあったが、結局はサム・ライミ監督がフレッシュなキャストで製作。
その顔触れに目を向けると、先ずJ・K・シモンズ演じるJJが、まるでコミックブックから抜け出てきたかのようなハマリようで驚く。
ハリー役のジェームズ・フランコと、その父親ノーマンを演じたウィレム・デフォーはなんとなく面差しが似ているので、親子としての説得力もあるのだが、デフォーは終始エキセントリックな演技を披露しているのがなんとも勿体無い。この人なら、もう少しメリハリ付けて演じられるだろうに。
e0033570_23413852.jpgそして賛否両論というか、「否」の意見が目立っているようなのがヒロインのキルスティン・ダンスト。10代最後の映画という割りにケバくなってしまっていることにショックを隠し切れないが、個人的には肯定したい
個人的に一番納得しがたかったのが主人公で、トビー・マグワイアのピーター・パーカーはどうも正直ピンとこないのだが、その反面イメージから大ハズレというキャラも見当たらないので、総じて好演かと思う。

グエンとMJ、二人いるピーターのガールフレンドが一人にまとめられたり、グリーン・ゴブリンが硬質なキャラになっていたり、ハリーが原作よりも良い男になっていたり(!)と細かい部分での相違点はかなりあるものの、原作のファースト・エピソードを巧くアレンジしてあるので予備知識なしでも充分楽しめるのもヒットの要因か。日本でスパイダーマンの設定を知っている人など、圧倒的に少数派だろうし。
ただ、スパイダーマンのアクションがCG多用なのには閉口した。あれではライブ・アクションではなく、もはやアニメーション映画である。もう少し生身の人間が演じてるという感覚は大切にしてもらわないと、「あなたの親愛なる隣人」というキャッチ・コピーが泣くぞ。
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by odin2099 | 2007-02-22 23:43 |  映画感想<サ行> | Trackback(5) | Comments(4)
e0033570_23142242.jpgロバート・E・ハワードが生み出した蛮人コナン、初めての映像化作品(のはず)で、主演はこれがおそらく日本初お目見えだったアーノルド・シュワルツェネッガー。
この作品は当時、旅先で観ています。途中で予定が狂っちゃったので、時間つぶしにフラっと立ち寄った映画館でやっていたのですが、当然予備知識も殆どありませんでした。<ヒロイック・ファンタジー>というジャンルにも馴染みがなかったので、何だか安っぽい映画だなぁという印象が先に立ってしまい、最初のうちは戸惑うばかりでしたが、途中からはかなり引き込まれてゆき、2時間を越える上映時間も弛れることなく最後まで楽しみました。

見直してみると、CG全盛の現在とは比べ物にならないほどセットは豪華だし、スペインが中心だったというロケーション映像も素晴らしいし、小道具にもこだわりが感じられますので、決して安っぽい作品ではありません。それどころか何といってもプロデューサーが、大作を生み出し続けているディノ・デ・ラウレンティスなだけに相当な予算が注ぎ込まれているのは間違いないでしょう。もっとも後追い作品の中には、低予算丸出しのものも少なくないのですが・・・。
そして特筆すべきは音楽の素晴らしさ! 監督のジョン・ミリアスの盟友であるベイジル・ポールドゥーリスの最高傑作といっても過言でないこの作品の音楽は、主人公であるコナンが口数の少ない存在であることも手伝って、実に雄弁に物語を語っています。人によっては過剰だと受け止めるかも知れませんが、時に雄雄しく、時に叙情的に、時に官能を湛え、時に感傷的な旋律はひたすら心地よく響き渡ります。

e0033570_23144379.jpgコナンは冒頭に記したようにハワードが書き残した小説シリーズのヒーローですが、この作品は直接原作に材を採ったものではなく、映画用のオリジナル・ストーリーです。そのために(当然のように)原作ファンからは賛否両論挙がっていましたが、興行的には成功を収め、シュワルツェネッガーも一躍メジャーな存在となり、続編も作られています。そして数多くの後追い作品を産み落としていますので、一つのジャンルのパイオニア的存在と言えるでしょう。
近年ではTVドラマになったり、アニメーション映画の製作が進められていたり、はたまた新たな実写映画化の話も聞こえてきています。残念ながら評論家筋からはクロサワ映画、特に『七人の侍』からの多大な影響のみ語られることの多い作品ではありますが、これを機にもっともっと再評価されることを願うものです。
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by odin2099 | 2006-10-08 00:00 |  映画感想<カ行> | Trackback(1) | Comments(2)
実験の際に特殊な放射線を浴びてしまったため、特殊な力を持ってしまった4人の男女が、同じく超能力を得た野心家の大富豪の野望を阻止しようと戦うSFアクション。
マーベル・コミックスの代表的ヒーローで、グループ・ヒーロー物の魁。
これまでにも何度か企画は立てられていたようだが、今回が初の本格的映画化。日本では30年近く前に、当時のTVアニメ版が『宇宙忍者ゴームズ』という題名で放送されていた。

e0033570_11174754.jpgヨアン・グリフィズやジェシカ・アルバなど、マニア向けではあっても一般的に知名度の低い主演陣や、この作品のいわばパロディーとも言えるディズニー=ピクサーの『Mr.インクレディブル』が大ヒットし、それと比較して見劣りすると判断され手直しを施されたという話を聞くにつけ、期待度は著しく低下していたのだが、意外や意外、充分に楽しめる出来になっていた。

4人の能力がビジュアル的に今ひとつ伝わりにくい面もあるものの、そのキャラクターの描き分けはしっかりと出来ているし、特別な力を得てしまった彼らの苦悩も、娯楽映画の邪魔にならない程度にきちんと盛り込まれ、これならスマッシュ・ヒットも頷ける。
ラスト・シーンも続編を示唆したものだが、どうやら製作にゴー・サインが出た模様。

ただ、パート2となるとお話作りは苦労しそうである。単純にDr.ドゥームの復活では芸がないし、新たな敵といっても4人の能力を上手く活かせる、見せ場を作れる敵役となるとなかなか難しそうだ。
いっそ他のマーベル・キャラクター、例えば同じ20世紀フォックスが権利を持つ『デアデビル』や『X-メン』とのコラボレーションもありかも・・・?
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by odin2099 | 2006-06-18 01:05 |  映画感想<ハ行> | Trackback(24) | Comments(15)
人類を支配しようと目論むミュータントと、それを阻止せんと立ち上がったミュータントたちとの対決を描いたSFアクション。

e0033570_1137166.jpg原作となっているアメコミ読んだこともありませんし、TVアニメ版も見たことないからでしょうかね、イマイチ楽しめませんでしたね(それなりに予備知識は持っていたつもりではあったんですが)。

キャラクターの紹介をしたいのか、物語を語りたいのか、はたまた派手なアクションを見せたいのか、どれか一つに的を絞ればもうちょっと面白くなったんじゃないカナ、と思いました。

各人がそれぞれ特殊能力を持っているのはわかりますけれど、具体的にどんな力なのかがわかりづらく、それを活かした見せ場も作れていません。結局、敵味方双方とも、強いんだか弱いんだか良くわからないのです。

せっかくパトリック・スチュアート、イアン・マッケラン、ヒュー・ジャックマン、ファムケ・ヤンセン、ハル・ベリー、アンナ・パキンら多彩なタレントを揃えているのですから、顔見世だと割り切るにしてもちょっと勿体無い話です。
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by odin2099 | 2006-04-27 22:42 |  映画感想<ア行> | Trackback(8) | Comments(2)

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