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<マーベル・シネマティック・ユニバース>の二本目。
日本での公開順で言えばこれが一本目。「アイアンマン」より先に公開された。
といってもアメリカ公開後すぐに日本に来たわけじゃなく、公開は約2カ月後。「アイアンマン」が5カ月ぐらい遅れて公開されたといえば、当時この二本が特に期待されていたわけじゃなかったことが窺える。
それでも「ハルク」は夏休み真っ只中の8/1に公開されているが、その大半は吹替版。しかもタレント吹替だったのだから、少なくても夏休み興行のメイン番組ではなかっただろう。

e0033570_19441700.jpg斯様に日本では不遇だったこの作品だが、結果的に<MCU>全体でも不遇な存在に。
その最大の原因は主演のエドワード・ノートンとの軋轢で、フェイズ1の単独ヒーロー作品はいずれも三部作となり、フェイズ2、3の作品も続編、続々編が動いているにも関わらず、この「ハルク」には続編がない(これは権利関係の問題も絡んでいるのだが)。
ロス将軍は後に「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」に再登場したが、この作品の他のメインキャラクター、バナーの恋人ベティ、アボミネーション/ブロンスキー、Mr.ブルーことスターン博士らは現段階で再登場の予定はない。いずれも続編が作られればそれぞれドラマが用意されていただろうに。

「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」以降、バナーはブラック・ウィドー=ナターシャと良い仲になりつつあるが、ベティのこと忘れちゃったんだろうか。
しかし今更リヴ・タイラーが復帰したところで、マーク・ラファロ演じるところのバナーとでは釣り合いが取れないだろうから、仮にベティが再登場したとしてもキャストは変更になるのかもしれない。

<MCU>では唯一ヌードシーン(というほど大げさなものじゃないが)があったり、ヒロインの露出が高めだったりと全体的にアダルトムードが高めの本作は、作品のトーンそのものも<MCU>では異端になってしまった。

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-01-11 19:46 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(1)
この作品が公開されたのは10年前。ということで主演のロバート・ダウニーJr.も若いです。
そして何度見ても面白いですね、やっぱり。
年に一回ぐらいのペースで見直してるのかな。

それに今年は<マーベル・シネマティック・ユニバース>の集大成、「アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー」の公開をゴールデンウィークに控えているので、どこかのタイミングでお浚いしておかなきゃ、と思っていたところだったので、ちょいと早めにスタート。

この映画のランニングタイムは約2時間ですが、ハリウッド映画のパターンに則って分析すると、だいたい30分ごとにヤマというか、物語上の区切り、言ってみれば句読点みたいなものが打たれています。

e0033570_19201829.jpgまず最初のヤマ場ですが、テロリストに拉致誘拐されたトニーが最初のアイアンマンを完成させ、なんとか逃げおおせるのが始まってから30分後くらいです。
このパートで犠牲になるのがインセン。彼なくしては<MCU>は始まらなかった、と言っても過言ではないキーパーソンで、後に「アイアンマン3」で僅かですがフォローがあったのは嬉しかったですね。
ちなみにこの10分後くらいに、やはり<MCU>の重要人物がさりげなく初登場。そう、シールドのコールソンさんです。
この段階ではこんな大きな役になるとは、観客のみならずスタッフも役者さん自身もおそらく思っていなかったでしょう。

次の30分後、開巻から概ね60分が過ぎた辺りでトニーはアイアンマン試作スーツの飛行テストを行っています。
アイアンマンの性能のお披露目、それとやがて助力を請うことになる親友ローディにもスポットを当てています。
そしてその10分後にはまたコールソン捜査官が登場し、今度はトニーと面識が出来ます。前回の登場シーンでは、彼はペッパーとしか会話してませんからね。

そして次の30分後は全体の90分後ですから、いよいよクライマックスへ差し掛かるところ。
オバディアが隠されていた本性をむき出しにし、トニーからアークリアクターを奪い、自らの野望を実現すべく行動に移します。
トニー絶体絶命の危機に動くのはポッツとローディ、そしてコールソン率いるシールドのエージェントたち。こうして見るとエージェント・コールソンは節目節目の美味しいポイントに出てくることがわかります。彼が映画全体の一種の狂言回しも兼ねているのでしょう。

その30分後は大団円。「私がアイアンマンだ」とトニーがカメラ目線で決めてくれます。
この台詞を言う直前までトニーはカメラを見ていないのですが、最後はバッチリ。観客に対して大見えを切っているワケですね。

ポストクレジットではニック・フューリーがいきなり出てきて、「君にアベンジャーズの話をしに来た」。
最後まで席を立たなかった観客は、誰だ誰だ、アベンジャーズって何だ?と狐につままれ、原作ファンならニヤリとするという寸法です。

資料を見てみると「アイアンマン」はオーストラリアで4/14に先行公開、アメリカでは5/2、日本では何と9/27の公開ですから今となってはちょっと考えにくいです。
その間に本国では6/13に公開された第2弾の「インクレディブル・ハルク」が、わが国では先に8/1に公開されるという逆転現象が起こりました。

「アイアンマン」と「ハルク」の知名度を比較した場合、「ハルク」の方が高いだろうということで優先したのでしょうが、先に「ハルク」を見た我々はそのラストに登場したトニー・スタークに、「コイツは一体何者なんだ?」と首をひねらされたものです。
ただそのお蔭で「アイアンマン」公開の時には、何やら不思議なシリーズ(その頃は「ユニバース」などという表現は知りませんでしたから)が始まってるようだぞ、という予備知識は持てましたが。

しかしオバディアって本当は何をしたかったのでしょう?
単にトニーを排してスターク・インダストリーズを乗っ取りたかっただけなら小さい小さい。
でも彼がトニー襲撃をテロリストに銘じなければ、九死に一生を得たトニーがアイアンマンになることもなかったのですから、やはり<ユニバース>立ち上げには不可欠な人間だったということになりますな。

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-01-05 19:23 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
週末に「ジャスティス・リーグ」の2回目を鑑賞。
前回は吹替版、今回は字幕スーパー版でしたが(もう吹替版上映してなかった)、一度見てお話が頭に入ってるということもあって、より画面に集中出来たように思います。

e0033570_22265067.jpg前回は色々と気になったりもしたのですが、今回は素直に愉しみましたね。
スーパーマンの能力が特出してるので全体のパワーバランスは悪いのですが、それでもバットマン、ワンダーウーマン、アクアマン、フラッシュ、サイボーグそれぞれ良いキャラしてます。

バットマンは実はあんまりいい場面がないんですが、素顔のブルース・ウェインの時はチームのまとめ役、引っ張り役のみならず、映画全体の水先案内人としての務めは立派に果たしていますし、やっぱり光っているのはワンダーウーマン。
素顔のダイアナの時は髪型からしてあんまり好きになれないんですけど、ワンダーウーマンとなると俄然輝きます。見惚れてしまいます。ダイアナの時の衣装でも、例えばサイボーグと対面する際のパンツ姿。キュッと上がったヒップがカッコいいのなんのって。このショットだけでも何度も繰り返し見たくなります。

まあ欠点としてはお話の、というかヴィランの弱さ。
ステッペンウルフやパラデーモンの威勢が良いのは最初だけ。最後は腰砕けに終わってしまいますし、何といってもマザーボックスの設定がチンプンカンプン。
2時間というコンパクトさは買いますが、次回作はヒーロー大集合に相応しい盛り上がりを期待したいところです。

しかし、本国ではやはり失敗作の烙印を押されそうな状況のようですし、日本じゃお客さんがあんまり入っていないようで…。アメコミ映画は当たらない、という言葉が久々に蘇りつつあります。
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  ×  ×  ×  ×

比べてみたくなって、その後で「アベンジャーズ」を再観賞。
ただしお手軽に見たかったので、2015/6/26に放送された「金ロー」版で。
元の映画も面白いんですが、この時の編集は本当に凄いんですよね。140分強の作品を90分強に短縮して、それでも見せ場は損なっていないのですから。
この時の放送で初めて「アベンジャーズ」を、<MCU>を見た、という人でも、どうにかついていけるんじゃないかな、と思えるほどです。

e0033570_22263799.jpgそれはさておき、ヒーロー大集合映画としての出来は、「ジャスティス・リーグ」より「アベンジャーズ」に軍配はあがりますね。
「ジャスティス・リーグ」は「マン・オブ・スティール」から始まる<DCFU>の5本目、「アベンジャーズ」は「アイアンマン」から始まる<MCU>の6本目ですから条件としては概ね同じ。
しかし一本一本でキャラクターをじっくり描き、満を持して集結させた「アベンジャーズ」と違い、ストーリーの連続性はあるものの、キャラクターの集合とお披露目を兼ねた「ジャスティス・リーグ」ではワクワク感が足りませんし、遊びの部分も少なくなります。
<DCFU>は当然<MCU>を研究して戦略を立て、二番煎じにならない工夫を凝らしたことと思いますが、今までのところその方法は必ずしも成功してるとは言い難いようです。

現在17本目まで公開されている<MCU>は、2020年公開の22本目で一区切り。
しかしその後も年に2~3本ペースで五年後十年後を睨んだスケジュールを組んでいるようですが、対する<DCFU>は企画だけは10本前後持ち上がっているものの、どこまで決まっているのか、どの順番に作られるのかも定かではないのが現状です。

2019年に<MCU>は「ブラックパンサー」、「アベンジャーズ/インフィニティウォー」、「アントマン2」の3本が公開予定ですが、<DCFU>は「アクアマン」のみ。
DCとマーベルには良きライバル同士として映画界を盛り上げて行って欲しいのですが、このままだと大きく水を開けられてしまいかねないのが何とも淋しいところです。
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by odin2099 | 2017-12-26 22:29 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
***ネタバレ注意***

e0033570_07350939.jpg死の女神ヘラの復活によってアスガルドは崩壊の危機に。だがソーはムジョルニアを破壊され、辺境の惑星サカールへと飛ばされてしまう。
そこでソーが出会ったのは行方不明になっていたハルク。何とか彼を説得し、ヴァルキリーの生き残りや同じく追放されていたロキと手を結びサカールを脱出、アスガルドを救うための戦いへ――!

<マーベル・シネマティック・ユニバース>の17作目にして、「マイティ・ソー」シリーズの3作目。
ついでに言うと、今年日本で公開された<MCU>はこれで4本!
直接のシリーズ物・続編じゃないことや、日本での公開時期がずれたこともあったけれど、これは驚異的なハイペース。来年も再来年も3本ずつ予定され、さらに別会社からは「X-MEN」と「スパイダーマン」の関連作も公開予定で、2年間トータルのマーベル印の映画はなんと15本?! 
空前のマーベル・バブルはいつ弾けるか?!

今回は全体的にコメディタッチ。
冒頭の囚われのソーがスルトをおちょくる処から、今までの作品群とはかなり異質なテイスト。
オーディン(に化けたロキ)が見せる猿芝居――ソー役がクリスの実兄ルーク・ヘムズワース、ロキはマット・デイモン、そしてオーディンを演じているのがサム・ニールというなんて豪華な無駄遣いーーや、全編に漂うソーとロキ、ソーとバナー(ハルク)という二組の漫才コンビっぷりが大いに笑わせてくれる。

サカールを支配するグランドマスターも濃いし(コレクターの兄、という設定らしい。ジェフ・ゴールドブラムベニチオ・デル・トロが兄弟かあ)、序盤でチョイ役として出てくるドクター・ストレンジとソーのやり取りも笑えるので、コメディ映画という評価も間違いじゃない。
宇宙が舞台ということもあって、これまでの<MCU>作品の中では「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」正続二篇に近い印象を受けた。

その一方でオーディンが消えていく場面はしんみりとさせてくれるし、ヴォルスタッグ、ファンドラル、ホーガン、いわゆるウォリアーズ・スリーの雑魚っぷりには唖然。これで4人ともシリーズ退場か。
最後には復活してくるかと思ったが、そのまま。
多少抵抗して見せたホーガンはともかく、ヴォルスタッグとファンドラルは瞬殺。シリーズ・レギュラーの扱いとしてはあまりにあっけない。
そういえば今回レディ・シフは不在だったが、ヴァルキリーとキャラが被るから?

また今回ソーは多くのものを失う。
父、友人、ハンマー、そして故郷アスガルド。また自らの右目も失い隻眼の戦士となる。
コメディ映画との先入観を与えられていたので、最後までそのアンバランスさへの違和感は拭いされなかった。

e0033570_07352043.jpgヘラがソーやロキの姉(オーディンの娘)という設定は驚きだったが、その圧倒的強さが描かれるのは前半だけ。
クライマックスバトルではソーがパワーアップし、ハルクやヴァルキリーやロキと上手くチームを組んだせいか、さほど強大な感じはしない。その最後もよく分からず、あれはスルトと相討ち、ということでよいのだろうか?
ハッキリしないだけに、またどこかで再登場、なんて可能性があるのかもしれない。ケイト・ブランシェットが首を縦に振ってくれれば。

よくわからないといえば、ヘイムダルが民を匿っていた場所へヘラが現れた後、ヘラはソーと対峙するのだが、その時ソーは玉座に座ってる。ということは、ここは王宮?
見ていて色々と混乱したので、これはもう一回見に行くしかないのか。

確かに当初はあまり期待しておらず、この作品に続く「ブラックパンサー」同様に「アベンジャーズ/インフィニティウォー」の前座くらいにしか思っていなかったのだが、聞こえてくる好意的な声に段々と期待値を上げられたものの、いざ実際に見終ってみるとさほどの出来とは感じられず、絶賛の嵐に包まれた周囲との温度差、熱意の差を思い知らされてしまったのだが、これはそもそも<MCU>全体への期待値が高すぎたのが遠因なのかも。
パズルのピースの一つとしては十分に愉しめたのは間違いないからだ。

ラストは地球へ向けて脱出したソーに率いられたアスガルドの民たち。その傍らに寄り添うロキは、どうやらアスガルドに保管されていたインフィニティ・ストーンを持ち出したようだが、その前に立ち塞がるのがサノスの宇宙船。早くも新王の船出に暗雲が立ち込めたところで幕。
「ブラックパンサー」を経て、いよいよサノスとの地球を舞台にした一大攻防戦の始まり、ということで今度こそ期待は否でも高まる。

ところで今回吹替キャスト欄に米倉涼子の名前があったが、新録したのか?
名前が大きくなかったところを見ると、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」からの流用?


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by odin2099 | 2017-11-05 07:40 |  映画感想<マ行> | Trackback(12) | Comments(4)
ちょっと気が早いと言われそうですが、「マイティ・ソー/バトルロイヤル」に向けての予習と復習です。
この映画のポストクレジットシーンの一つで、ストレンジの元をソーが訪ねてますが、これは間違いなく「バトルロイヤル」にも組み込まれるでしょう。
こうやって<MCU>は密接に絡みあい、次を見なければ、という気持ちにさせるのです(^^;

e0033570_21283225.jpgこの作品、上映時間は2時間弱ですが、ほぼ30分ごとに物語の山というか区切りのシーンが来るという、ハリウッド映画の教科書に沿った構成になってますね。
ストレンジがカーマタージに受け入れられるまでが30分、サンクタムに侵入したカエシリウスとストレンジが初めて対決するのが60分後、そしてエンシェント・ワンが死ぬのが90分後、という具合。この配分はなかなかお見事です。
だから色々とゴチャゴチャしたシチュエーションがありながらも、比較的混乱せずに見やすいのかも。

見やすいと言えば、画面そのものも魔法で何度もグニャグニャ歪みますが、不思議と酔わなかったですねえ。
特に最初は3Dで見たんですが、自分にとっては珍しいこと。むしろ「アントマン」の巨大なアリ軍団(いや、アントマンが縮んだだけだけど)の方が気持ち悪かったです。

最後に吹替の話。
今回いわゆる本職でなかったのはクリスティーン役レイチェル・マクアダムスの松下奈緒と、エンシェント・ワンを演じたティルダ・スウィントンを吹き替えた樋口可南子の二人ですが、これはどちらも合格点。特に松下奈緒は割と感情の起伏の激しいキャラクターを自然にこなしているので驚きでした。多彩な人ですね。
本職の方で意外だったのはモルド(演:キウェテル・イジョフォー)の小野大輔とカエシリウスことマッツ・ミケルセンの井上和彦で、聴いていてもなかなか気付かないほど(特に小野D)。これまた演技の幅、広いですなあ。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/25335866/


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by odin2099 | 2017-09-12 21:30 |  映画感想<タ行> | Trackback(1) | Comments(2)
今回もオフィシャルコミックが刊行された。

e0033570_17592042.jpg「スパイダーマン:ホームカミング プレリュード」は、スパイダーマン=ピーター・パーカー視点で構成された「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」のコミカライズ。あくまでピーター中心なので、かなりのダイジェストになっている。

「インビジブル・アイアンマン」#7はスパイダーマンとアイアンマンのクロスオーバー・コミックの一篇。映画版とはまるで違うピーターとトニー・スタークの関係が描かれている。

「アメイジング・スパイダーマン」#2は今回の映画に出てくるヴィラン、バルチャーとティンカラーが初登場するエピソード、#46はショッカーが初登場するエピソードで、いずれも映画版との違いが愉しめる。

しかしこのシリーズも段々と映画本編を補完するものではなくなってきているのが物足りない。映画に絡めてコミックス本編の読者拡大が最優先か?


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by odin2099 | 2017-08-19 18:02 | | Trackback | Comments(0)
<MCU>に移籍してきたスパイダーマンの本格デビュー作品。
「スパイダーマン」「アメイジング・スパイダーマン」で描かれたようなオリジンストーリーはカットし、「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」の”その後”からスタート。

e0033570_10592825.jpg主人公のピーター・パーカーが今度は高校生ということで、過去のシリーズともちょっと違った感じだし、<MCU>作品としてもかなり異色。
それでもトニー・スタークやハッピー・ホーガン、ペッパー・ポッツの登場で紛れもない<MCU>作品の一本と感じさせてくれる。
宣伝ではアイアンマン=トニー・スタークとのWヒーロー物なのかと思わせたが、トニーはあくまでピーターの導師というか疑似父親的ポジションに留まり、決して出しゃばらず且つ美味しい役どころだった。

アベンジャーズのメンバー入りを目指して日々ヒーロー活動を続けるピーター、しかしトニーからは認められずついつい暴走、しかし最後には大きく成長して、というストーリーも共感出来るもので、ピーター=スパイダーマンと対決するヴィランも、異世界からの侵略者だったり、巨大な陰謀を企んでいるわけでもない町工場の親父レベルなのも親近感が湧く。
従来作品では「アントマン」にやや近いかも。

とはいってもその正体にはひねりが加えられ、クライマックスはなかなかの緊張状態。高校生にとっては街の平和も、好きな女の子の笑顔もどっちも守りたい大切なもの、というのはわかるのだけれど、この緊張状態が持続せず、意外に葛藤もなくというか躊躇もなく行動に移すのがちょっと意外。これがトビー・マクワイヤやアンドリュー・ガーフィールドのピーターだったら、もっとウジウジ悩みそうなんだけどね。

最初はトム・ホランドの”とっつあん坊や”みたいなルックスが馴染めなかったけど、その身体能力の高さは相当なもの。彼のピーター・パーカー、今後も期待出来そうだ。
それに若すぎる、美人過ぎるマリサ・トメイのメイおばさん。あんなセクシーでキュートな女性と思春期の少年が二人暮らしっていうシチュエーションはどうなの?

ところでピーターの憧れの美少女リズだけれど、申し訳ないけどちっとも可愛く思えなかった。今後の正ヒロインになりそうなゼンデイヤ演じるミシェルの方がクールだし、それに校内キャスターやってる女の子の方が絶対可愛い。ちなみに彼女、「ナイスガイズ!」でライアン・ゴスリングの娘役だった美少女だよね。再登場希望。
それにしてもあの娘が「MJ」っていうのは…。
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製作がコロムビア・ピクチャーズだからなのか、目立った<MCU>への伏線張りはなし。次回作のヴィランになりそうなキャラはポストクレジットで紹介されるけれど、そこまで。
カメオ出演のキャプテン・アメリカが何故かお笑い担当に…?
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by odin2099 | 2017-08-12 11:05 |  映画感想<サ行> | Trackback(19) | Comments(2)
<DCEU>の「ワンダーウーマン」も気になりますが、<MCU>の「スパイダーマン/ホームカミング」も気になります。どちらも評判良過ぎて怖いくらいですが、今夏はアメコミ映画が豊作ですなあ。
いや、これまでに公開された「ドクター・ストレンジ」も「ローガン」も「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」も好評だったし、これから公開される「マイティ・ソー/バトルロイヤル」も「ジャスティス・リーグ」も期待出来そうなことを考えると、今夏だけじゃなく今年は空前絶後のアメコミ映画の当たり年ということになるかもしれません。

e0033570_21305075.jpgさて、この映画でデビューを飾った”ルーキー”スパイダーマン、絶賛されてるトム・ホランドのピーター・パーカーですが、個人的には「とっつあん坊や」みたいでいただけないな、というのが第一印象だったのですが、本編ではどんな活躍を見せてくれるのやら。
病気療養中だった藤原啓治の復帰も間に合い、楽しみが倍増。やっぱり藤原啓治声でないトニー・スターク=ロバート・ダウニーJr.はしっくりこないもので。

それにしてもこの映画、良く出来てますね。
序盤はスティーブ・ロジャース率いるアベンジャーズの活躍を描き、そういや「エイジ・オブ・ウルトロン」のラストで、トニーはアベンジャーズと距離を置くようなことを言ってたっけ、と思い起こさせ、次のパートではしっかりとトニーをメインフューチャー。その後でようやく両雄が顔を合わせ、早くも対立構造が明らかになるという具合。

そしてアベンジャーズを二分しての大激突。
ここまでの経緯から二人の対決は必然、もう相容れることはないのだろうなと観客を追い詰めているだけに、見ている側にも自然な流れに映ります。
その後で一転して和解の可能性が提示され、これはハッピーエンドに向かうのかと思いきや、最後のトドメとして決定的な破局が訪れる…。
しかしながら幽かな希望を示しながら幕。
これは2作目や3作目ではなし得なかった芸当でしょう。13本目という重みがなせる業でもあります。

<MCU>はこの後「ドクター・ストレンジ」で新たなヒーローを登場させ、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」では相も変わらず宇宙の彼方での大冒険を描いているので、この決裂後のアベンジャーズがどうなっているのかが明らかになるのは、今度の「スパイダーマン」が初めて。ということでも色々と期待は高まりますね。
8月が待ち遠しい今日この頃です。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/25227108/


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by odin2099 | 2017-07-12 21:32 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_06363993.jpg<X-MENユニバース>はまだまだ続くようですし、水面下では<マーベル・シネマティック・ユニバース>とのコラボも噂されてますが、2000年の「Xーメン」以来全作品(!)でウルヴァリンことローガンことジェームズ・ハウレットを演じ続けてきたヒュー・ジャックマンは、本作をもって勇退です。
加えて、同じく1作目からプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアを務めて来たパトリック・スチュワートも今回が最後になるとのこと。お疲れさまでした。

今回のお話は、殆どのミュータントが既に死んでしまい、また新たなミュータントが誕生しなくなってしまった近未来が舞台です。
ローガンは治癒能力を失い、チャールズは自分のテレパシー能力をコントロール出来なくなり、ひっそりと世間から隠れて暮らしています。
不死身ではなくなった初老の男と、痴呆症の性で時折暴走してしまう老人、かつての超人兵士の末路としては非常に憐れです。

そこへ一人の少女を連れた女性が現れ、ローガンに救いを求めます。
チャールズは少女の存在を予知していましたが、ローガンは取り入りません。しかし武装した集団が少女=ローラを連れ去ろうとした時、遂にローガンは立ち上がるのです。
謎の武装集団の目的は何か、ローガンと似た能力を持つ少女ローラの正体は何か、ローガンの最後の戦いが始まる、というのが大筋です。

時系列的にはシリーズ中で一番の未来、「X-MEN/フューチャー&パスト」後の世界を描いているのかなと思えるのですが、色々と矛盾点も生じているそうなので、これまでとは別のタイムライン、パラレルな世界だと受け取っていた方が良さそうです。

e0033570_06365337.jpg<X-MEN>シリーズどころかアメコミ映画の最高傑作、という声も聞くのですが、残念ながら自分好みの作品ではありませんでした。
ヒュー・ジャックマンもパトリック・スチュワートも、それからローラを演じた撮影当時11歳のダフネ・キーンも素晴らしいと思いますし、アメコミ映画の枠を超えたジェームズ・マンゴールドの重厚な演出も良いとは思うのですが、ただただ自分には合わなかった、ということですね。
これで<X-MEN>シリーズは9作目(「デッドプール」を含めると10本目)ですが、その中で自分が面白いと思えたのは二、三本。つくづく自分とは相性の悪いシリーズだなあと苦笑するしかありません。

シリーズ自体は来年怒涛の新作ラッシュで、4月に「X-MEN/ニュー・ミュータンツ」、6月に「デッドプール2」、11月に「X-MEN/ダーク・フェニックス」が予定されていますが、チャールズの方は既にジェームズ・マカヴォイにバトンタッチしていますけれど、もし別人が演じるウルヴァリンが出てきたらちょっと嫌ですね。

ただ今回の「ローガン」が、全世界で大ヒットながらも3カ月遅れで公開されたわが国では大苦戦と伝えられているので、順当に公開されますかどうか。
同じマーベル陣営が2月「ブラックパンサー」、5月「アベンジャーズ/インフィニティウォー」、7月
「アントマン・アンド・ザ・ワスプ」とぶつけてきますし、他にも強力なライバルがいそうですし、これまた心配…。

【ひとりごと】
「デッドプール」の新作からお呼びがかかれば、再びチャールズ役で出演する可能性が無きにしも非ずなことを仄めかしたパトリック・スチュワートに対し、ヒュー・ジャックマンは復帰を完全否定。
もっとも、もし「アベンジャーズ」参戦の可能性があったら、一作限定でも良いから戻ってきて欲しいですなあ。


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by odin2099 | 2017-06-16 06:38 |  映画感想<ラ行> | Trackback(10) | Comments(0)
ドラマは後半戦に突入。
EPISODE8「鏡に映る亡霊」、9「自分の中の悪魔」、10「親友との対立」を収録。

e0033570_18123333.jpg悪夢にうなされるウィルソン・フィスク。彼はかつて母親を護るためとはいえ、自らの手で父を殺し、母と二人でそれを隠ぺいしたという過去があった。ヴァネッサはそんな彼をそっと支える。
マットは覆面姿のままユーリックに会い、自分の無実を訴え、フィスクの悪事を暴く記事の執筆を依頼する。
その動きを察したかのように、これまで表に出ることを嫌っていたフィスクは記者会見を開き、「ヘルズキッチンの悪魔」を糾弾、市民が手を取り合ってより良い街を作っていこうと訴える。そして罠を仕掛け、マットをおびき出す。
その戦いで重傷を負ったマットはようやく家へと辿り着くが、遂に覆面男がマットであることをフォギーに知られてしまう…。

まずはフィスクの生い立ち、彼がどうしてあんなになったのかの一端が明らかに。
暴力的で高圧的な父親に抑圧されていたんですなあ。
その反動が一気に出ちゃったのか、父親を撲殺。その後、平然と?死体を処理するお母さんも相当な肝の持ち主だけど…。
その母親は死んだということになっているものの、実は施設で平穏な余生を送っていることが最後に明らかに。その後、二人の男性と再婚を繰り返した、ってやっぱり普通じゃないよね、この人も。

「ヘルズキッチンの悪魔」が段々と邪魔になってきたフィスクは、弱者に弱いと睨み、アパートの立ち退きを拒否し続けてきた女性を殺害し、マットを誘い込む。そしてヤクザの親分ノブにその殺害を依頼するものの、本当の狙いは共倒れを狙ったもの。目的の為なら手段を択ばないという姿がどんどん前に出てきてますね。その一方で、惚れたヴァネッサの前では従順な、子どものような姿を見せるというギャップ。

e0033570_18132460.jpgヴァネッサは今回身体にピッタリとフィットした純白のドレス姿を披露してくれますが、お尻がなんとも色っぽいです。それに胸元もザックリ開いていて誘惑モード。この女優さんって「マン・オブ・スティール」ではスーパーマンのお母さんだったし、「天使と悪魔」じゃヒロインだったけど、印象が全然違うなあ。

ヤクザの親分ノブは始末できたものの、辛うじてその場を脱したマット。
しかし遂に親友フォギーにその正体を知られる時が…!
ということで、その後はマットとフォギーの出会いから今日までの回想を間に挟みながら、二人の主義主張の対立、友情の崩壊が描かれていくのは辛いとこです。
二人はまた共に手を取り合うことが出来るのかどうか、がクライマックスの肝でしょうね。

そしてカレンはカレンで、ユーリックと組んで独自の調査を進めて新たな手掛かりを――というところで次回へと続きます。


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by odin2099 | 2017-05-22 18:16 | テレビ | Trackback | Comments(0)

by Excalibur
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