すご~く久しぶりにお二人の姿を見た気がしますが、確認したところジョイントコンサートは6年ぶり二度目、お二人それぞれのコンサートも4年ぶりの観賞ということでした。
なかなか予定が合わなかったり、特に美香ちゃんは元々コンサートの数が多い方じゃないですが、出産以降は仕事をセーブしていることもあって機会も減ってますからねえ。
会場はプラザウエストさくらホール、他にギターの藤間仁、ピアノの加藤昌則の二人が出演。
加藤さん、チラシに自分の写真どころか名前も載ってない、と嘆いていましたっけ(これは藤間さんも同様)。
演奏された曲目は、
一部が「愛の挨拶」(エルガー)、「Breezing air」(加藤昌則)、「サリーガーデン」(アイルランド民謡)、「Cruz del sur」(上松美香・藤間仁)、歌劇「カヴァレリア・ルステヵーナ」より「間奏曲」(マスカーニ)、「愛の喜び」(クライスラー)、「前奏曲とアレグロ」(クライスラー)、「チャルダーシュ」(モンティ)、
二部が「ラ・ビキーナ」(R.F.ガソン)、「名もなき君へ」(上松美香)、「牛乳列車」(F.P.カルドーソ)、「燻る煙とともに」(加藤昌則)、「タンゴの歴史より”ナイトクラブ1960”」(ピアソラ)、「ティコ・ティコ」(アブレウ・加藤昌則)、「エル・チョクロ」(A.ビジョルド)、
そしてアンコールは「コーヒー・ルンバ」でした。
基本は奥村・加藤ペアのパートと上松・藤間ペアのパートに分かれていて、その中に3人編成だったり、奥村・上松コンビの演奏が挟まったりして、一部・二部ともに最後が4人での演奏という組み立てになってましたが、クラシックあり、南米の民族音楽あり、オリジナル曲ありというなかなかバラエティに富んだ内容、それにやはり女神二人には華があるので愉しめますね。
オリジナル曲のうち、「Breezing air」は初対面の頃の、「燻る煙とともに」は最近の、愛ちゃんの印象で加藤さんが書いた曲だそうで、この5年間(と言ってましたけど、この二人が一緒に演奏するようになってからはもっと経ってる筈なんですけどね)でどれだけ印象が変わったのやら?というやりとりが楽しかったですし、「名もなき君へ」は美香ちゃんが出産前、お腹に赤ちゃんがいる時に書いた曲なんだそうですが、藤間さんは「いつの間に書いたんだろう?」と返してこれまた笑いを誘っていました。
それにしてもこのホール、アクセス良くないですねえ。
最寄り駅からは徒歩で30分以上、平日はコミュニティバスが走っているようですが、それでも1時間に一本程度で20分くらいは乗ってるようですし、他に3つの駅からも行けますがバスで30分とか、バスで20分+徒歩20分とか…。
そのせいもあるのでしょうか、400席程度あるホールなんですが、お客さんの入りは三分の二ほど。ちょっと、というかかなーり淋しかったです。この二人ならもっと入っても良さそうなのに……。
これの前に出たアルバムはカーペンターズのカヴァー、更にその前がギター曲のカヴァーということで何となく違和感というか物足りなさを感じていたのですが、このアルバムは原点回帰のような雰囲気で聴いていてホッとします。

演奏もお馴染みCruz(上松美香・藤間仁・須長和弘・山下由紀子)だけでなく、minimums(木次谷紀子・楡原花・山下由紀子)に木下尊惇、菱本幸二、原口梓、丸山美里、矢野小百合、渡邉智生などなど大所帯になっていて、それが愉しさに繋がっているのでしょうか。
なお、通常のCDだけでなく、DVD付きの2枚組版も発売。こちらには「アマネセールmusic clip」と「レコーディング風景ドキュメンタリー映像」が併せて1時間近くも収録されています。
ミュージッククリップの方もメイキングっぽくなっていて、曲の紹介というより曲作りの紹介みたいになっていますが、ドキュメンタリーの方は5日間のレコーディングに密着し、音作りには拘りながらも、気の置けない仲間たちとの和気藹々とした雰囲気が伝わってくる更に楽しいものになっています。こういう風に仕事をしたいものですね。
【ひとりごと】
それにしても美香ちゃんの笑顔には癒されるなあ…。

名前だけは良く聞くコンサートホールでしたが、どこにあるか知らなかったのでネットで検索。おっきな建物なんですが、大通りからちょっと入った所だったので、今まで知りませんでした。
自分の行動範囲は、せいぜい山野楽器まで。
じゃなければ、もっと思いっきり奥(?)まで入って銀座一丁目あたりだったもので。
アルバムがもう2年も出てないし、なんだかお久しぶり~という感じの彼女のコンサートでしたが、良い意味で変わってませんでした。
フォルクローレ演奏家の木下尊惇とケーナ、サンポーニャの菱本幸二の二人を交え、休憩時間含めて約2時間のコンサート。

この内、「タラの丘にそよぐ風」と「ハチドリ」、「夜明け」が彼女のオリジナル曲。
二部は「恋する荷馬車曳き」、「人生は美しい」、「エル・カスカベル」、「コンドルは飛んでゆく」、「トゥリニダーからやってきた」、「牛乳列車」、「ガリート・カントール」。
そしてアンコールは木下尊惇作詞・作曲の「虹のたもとへ」を皆で歌い、そしてオーラスが「コーヒー・ルンバ」。
木下尊惇はギターの他にチャランゴも演奏し、歌も披露。
菱本幸二もケーナ、サンポーニャ、それにシークも演奏。
曲も、アルパのソロがあったり、逆にアルパ抜きだったりと様々。
初めて聴く曲も結構ありましたが、不思議とすーっと染み入っていきますね、南米の音楽は。
ところが今まで聴いてきた彼女のアルバムの中では、一番面白みがありません。

例えば『ANIPA』のように、アニメソングをアルパで、ラテン調で奏でるというミスマッチ感覚の欠如。
ごくごく普通にイージーリスニングのアルバムになってしまっているのですねえ。
逆に、アルバムとしての統一感、完成度はかなり高いと言っても良いと思います。
ボーナストラックとしてオリジナル曲の「Arco iris~虹~」が収録されていますが、この曲が一番弾けているかも。
デビュー当時から彼女を知っていたわけではなく、ここ6年あまりのお付き合いかと思いますが、それでももうそんなに経つんだなぁという感じです。

この中でボーナス・トラックとなっている3曲が新録音という豪華版。
中南米の音楽あり、アニメのテーマ曲あり、オリジナル曲あり、とバラエティに富んだ選曲で、これで彼女の10年の軌跡を振り返るのも乙なもの・・・といいたいのですが、ここに収められているのは2005年にユニバーサル・ミュージックに移籍して以降のもの。なので概ね半分の足跡ということになります。


しかしここ、ウチからは結構遠いです。
新宿へ出て、それから小田急線で相武台前まで。電車に乗ってるだけで1時間半ですし、駅からもかなり歩きますから、トータルで片道2時間弱ってとこでしょうか。
正式には座間市立市民文化会館の大ホールというんでしょうが、客席数が1300席以上もある大っきなホール。もっと近い場所にあれば良いんですけどねぇ。
コンサートの一部は上松美香のソロからスタート。

次に「エクアドル」と、プログラムには載っていない曲「夏の思い出」を。
ここでギターの藤間仁が参加して、以後は二人の演奏で自作曲「ACASIA」と「光の記憶」、カルドーソの「鐘つき鳥」を演奏した後で、今度は奥村愛が参加し、三人でガソンの「ラ・ビキーナ」を演奏して終了。
ヴァイオリンが入ったからなのか、いつになくスローな感じの「ラ・ビキーナ」でした。
二部は奥村愛のソロ・コンサートか、と思いきや、オープニングは愛ちゃん美香ちゃんコンビで「サリーガーデン」から開幕です。
次にピアノの加藤昌則が参加して、三人でジョプリンの「エンターティナー」を演奏したところで、美香ちゃんは退場。
その後エルガー「愛の挨拶」、サラサーテ「サパテアード」、グルック「メロディ」、リムスキー=コルサコフ「くまんばちの飛行」、とヴァイオリンとピアノの演奏が続きます。
そしてヴァイオリン・ソロの「シェトランド・エア」を挿んで、再びピアノとの共演で「リバーダンス」を演奏、と告知したにも関わらず、ピアニストの加藤さんが間違えて「リバーダンス」を弾き始めてしまったために順番が入れ替わり(加藤さん、ひたすら謝ってました)、最後にこれまたプログラムにないモンティの「チャルダーシュ」を演奏して終わり。もっとも愛ちゃん曰く、プログラムに載せ忘れたんだそうですが。
その後は4人勢揃いで「コーヒー・ルンバ」。
アンコールは美香ちゃん愛ちゃんコンビの「カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲」でした。
アルパとヴァイオリンの音色は上手く合うのかな、と思っていましたが、どちらかが抑えることによって微妙なハーモニーが生まれるようです。
ただこれにギターやピアノが被さると、音が消されてしまうのが残念。特にアルパの音色は繊細なので、余計聴き取りづらくなります。
でも、可愛い&綺麗コンビは目にも楽しいですし、この二人のコラボ、所属事務所やレコード会社の垣根を越えて、これからも続けて欲しいと思います。
意外にも(?)二人並ぶと、美香ちゃんの方が背が高いんですな。
しかし残念だったのは、これだけ大きなホール、そして生憎のお天気ということもあってか、会場がガラガラだったこと。
半分も埋まってなかったんじゃないのかなぁ・・・。
ギターの藤間さんとピアノの加藤さんは共に雨男だそうで、客席に平謝りしてましたが。

限定版の特典は「特別ジャケット」、「SHM-CD仕様」、「ミニ写真集」、「ボーナス・トラック」となっていまして、これはファンならば当然<限定版>をセレクト!
でも、通常版のジャケットも捨てがたいんですよね。商売上手というか、商魂逞しいというか、あざといというか・・・。

「イントロダクション~サンバースト」、
「カヴァティナ」、
「ダンサ・ブラジレラ」、
「愛のロマンス~禁じられた遊び」、
「ベネズエラ風ワルツ 第2番」、
「ベネズエラ風ワルツ 第3番」、
「過ぎ去りしトレモロ」、
「ウェイティング・フォー・ドーン」、
「ティアーズ・イン・ヘブン」、
「シェイブ・オブ・マイ・ハート」、
「パラグアイ舞曲 第1番」、
「パラグアイ舞曲 第2番(おお、わが故郷)」、
「パラグアイ舞曲 第3番(ロンドン・カラペ)」、
「思い出~映画『夏の庭』より」、
「島そだち」
の15曲。
アルパのソロということもあって、今まで以上に大人しめの構成になっていまして、そういう点ではちょっと物足りないですかね。
ボーナス・トラックは東レのCM曲「空想散歩道」と、BSジャパンで放送されている『写真家たちの日本紀行/未来に残したい情景』の番組テーマ曲「光の記憶」の2曲。
特に「空想散歩道」は大好きな曲なので、これは嬉しいオマケ。

ということは、自分も4年連続で足を運んでいることになる。昨日はまだ梅雨も明けていない蒸し暑い原宿へ。流石に土曜の夕方とあって、駅周辺はかなり混雑していた。こういう人混みが、年々苦手になってくるなぁ・・・。
今回はアルパ上松美香、ギター藤間仁、パーカッション山下由起子に加えて、ベース須長和広もクエストホール初参加。これでCruzのメンバー勢揃いとなるが、自分が4人揃った姿を見るのも今回初めて。ちょっといつもと違った新鮮な雰囲気が漂う。
といっても、コンサートが始まってしまえばいつもの”美香ちゃんワールド”というか、不思議な空間が広がってゆく。今回が4年目だけれども、良い意味で全然変わらないのはファンの端くれとしては安心感があって、何となく嬉しくなってくる。
去年は当日券の販売などもあったけれども、今回は”SOLD OUT”(その割りに空席がチラホラあったけれども・・・。チケットを入手したものの、都合が悪くなったのかな)。ということはきっと来年もあるだろうから、また楽しみに待ちたい。また、今度は”夏”以外のシーズンコンサートにもチャレンジして欲しいのだけれども、関係者の皆さん、検討してもらえないものかな。

二部が「みかの夏休み」、「LA BALADA DEL INDIO~インディオのバラード~」、「想いの届く日―EL DIA QUE ME QUIERAS―」、「ラ・ビキーナ―LA BIKINA―」、「EL DIABLO SUELTO~小粋な悪魔~」、「光の記憶」、それに「CRUZ DEL SUR~南十字星~」。
そしてアンコールは「コパカバーナ」。
実は二部の最後に退場する際、係員がアルパを片付けてしまったので会場がざわついたのだけれども、アンコールではなんと彼女が担いで登場。これがやりたかったんだろうね。相変わらずお茶目な美香ちゃんなのでありました。
ちなみにCruzのメンバーは全員血液型が違うそうで、それはそれで結構珍しいことだと思う(上松―AB、藤間―O、山下―A、須長―B)。
収録されているのは「クリスマス・イブ」、「WINTER SONG」、そして「クリスマス・メドレー」の3曲。

いずれもちょっとした小品に仕上がっていますので、これからの季節のBGMには良さそうです。

コンサート第一部は「上松美香のアルパ演奏で中南米音楽世界へ」と題されていましたが、オープニングはオリジナル曲の「Tesorito」。続いて演奏された「早春賦」はご存知日本の曲ですから、ちっとも中南米気分ではありません(苦笑)。次もオリジナルの「生まれゆく時の中で」で、その次にようやっと「インディオのバラード」が来ます。ふー、やれやれ。
「葛飾」と聞いて最初に連想するのは『こち亀』だそうで、以前はマンガ本を全巻揃えていたのだとか。流石です。しかし『こち亀』なんて略して、会場にいる年配の人たちにわかるのかねぇ。また毎年正月には柴又帝釈天に初詣に行くそうで(母親が寅さんファンとのこと)、即興で『男はつらいよ』のテーマ曲なんかも披露してくれました。
続いて演奏されたのがCMでも使われているオリジナル曲の「空想散歩道」で、この曲のみパーカッションの山下由紀子が参加しました。
次もオリジナルの「小さな約束」。これは小さい頃、怪我をしていた鳩を拾って世話をしていたという思い出から作られた曲だそうで、その鳩の名前は”与作”。で、曲名に”与作”を入れようとしてレコード会社の人に反対されたのだとか。
一部ラストはこれまた日本の曲で「ふるさと」。ちっとも中南米音楽世界へは連れて行ってくれませんでしたが(爆)、これはこれでOKです。

一曲目はオリジナルの「風」、その後は「ラ・ビキーナ」、「コーヒールンバ」、「ヴィラの魔法」とラテン系のノリが続きます。ラテン系の音楽というと情熱的、アグレッシブ、パワフルというイメージがありますが、3人組という編成の関係もあるのでしょうか、彼女の演奏からはあまりそういう印象は受けません。それとも彼女のキャラクター故なのかも知れませんが、逆にそれが自分にとっては非常に居心地の良い空間になってます。熱気ムンムン、会場総立ち!というコンサート(というよりもライヴ)だったら、自分には付いて行けないでしょうね。
オリジナルの「想いの届く日」、「馬追の少年」と続いて演奏され、ラストはまたまたオリジナル曲「Crus Der Sur」で締め。その後のアンコールでは「鐘つき鳥」が披露されました。
毎度のことながら、休憩15分を挟んで約2時間のコンサートはあっという間。次回聴きに行かれるのはいつになるかなぁ・・・。
ところで今回、ステージに向かって右側の席に座っていたのですが、演奏中に非常に気になる点が一つ。つまり自分から見て、演奏者は概ね左側にいることになるのですが、何故か音は右側から聞こえています。その理由は自分の右手正面に大きなスピーカーがあり、そこから音楽が再生されていたからで、何とも気持ちの悪いものでした。いくら大きなホールとはいえ、マイクで音を拾わなければ聞こえないというものでもないでしょうに。
そういえば休憩時間中に、「スピーカーの音がうるさいから」と座席を後ろの方へ変えて欲しいと係員に交渉している人がいましたけれど、その気持ちもわかりますね。それだけが残念でした。