
まあこの惹句に偽りはなし。
4人、プラスα(彼女たちの周囲で支えてくれているメンバー)の個性も光っていますので、エロティックな部分とスポ根モノに通じる熱さ、その両方がストレートに伝わってくる作品になってます。
今回もコメンタリー付きで見直してみました。
4人が4人とも、女の子同士が仲良くなれて、これだけ楽しかった現場は初めて、と口を揃えてるのが印象的です。
撮影中なのに素の表情が出ていたり、実際に寝ちゃっていたり、キツかったり辛かったりもあったんでしょうが、それでも「楽しかった」と彼女たちに思わせたのは現場でのスタッフ、キャスト間のコミュニケーションがしっかり取れていたことと、雰囲気作りが上手くいっていた証拠でしょうね。
坂本組の現場での悪評って、噂レベルでも聞こえてきません。
そしてこれも角川映画の<R18+のセクシー路線シリーズ>の一本。

でもレイプシーンがあったり、ヌードシーンではバストトップだけじゃなくヘアまでバッチリ見えてるんですが、それでも15歳以上なら鑑賞OKってことですよね。
「私の奴隷になりなさい」なんかでも、これって本当にやってるんじゃないの?ってシーンもありましたし、うーん、映倫の基準が今一つわからないですなあ。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/21724571/
https://odin2099.exblog.jp/22574507/
脚本は足木淳一郎、監督は坂本浩一、1話5分程度の全13話で構成されているが、未公開シーンを追加して一本にまとめた<ディレクターズカット版>も製作されている。

そしてXとジード、それにオーブはそれぞれギンガとビクトリーに助け出される。
光の国に集結したニュージェネレーションヒーローズは、ゼロとグリージョ救出のためにダークキラーの本拠へと突入するが、その背後には彼らを操る存在がいた。
リブットはその正体を突き止めるべく、別行動を取っていた。
今回ニュージェネレーションヒーローズ以外にはウルトラ6兄弟のみ出てくるが、台詞があるのはタロウだけ。
その代わり、ギンガ/根岸拓哉、ビクトリー/宇治清高、エックス/高橋健介、オーブ/石黒英雄、ジード/濱田龍臣、ロッソ/平田雄也、ブル/小池亮介、グリージョ/其原有沙とオリジナルキャストが声をあてている。
タロウの声は石丸博也、ゼロはもちろん宮野真守、そしてニューヒーローのリブットは駒田航が担当。
リブットは宇宙警備隊ではなくギャラクシーレスキューフォース所属ということで、遊軍的立ち位置なのが面白い。
デザインも初代ウルトラマンをベースにしていて、今後の活躍も期待できそうだ。
一連の事件の黒幕はウルトラマントレギアで、この因縁は「ウルトラマンタイガ」本編へ持ち越し。
クライマックスは各ウルトラマンがゼロから与えられた力で戦うのが胸熱だ。
脚本は荒川稔久、監督は坂本浩一。
惑星ネクストの”守り人”リタから届いた招待状、それはネクストで開催される「スーパー戦隊最強バトル」への参加資格を伝えるものだった。
その大会で優勝すれば、何でも願い事が叶うという。

これに各話のゲストとしてパトレン1号/朝加圭一郎(結木滉星)、ボウケンシルバー/高丘映士(出合正幸)、ゴーオンレッド/江角走輔(古原靖久)、ゴーカイイエロー/ルカ・ミルフィ(市道真央)、ガオレッド/獅子走(金子昇)、デカマスター/ドギー・クルーガー(声:稲田徹)らがオリキャスで絡んでくる。
更にニンジャホワイト(広瀬仁美)とリュウレンジャー(和田圭市)もオリキャスが声をあて、「リュウソウジャー」からはマスターレッド(黄川田将也)、それに声だけだがリュウソウブラック(岸田タツヤ)とリュウソウグリーン(小原唯和)の二人が参加するという布陣。
バトルの鍵を握る少女リタを演じているのは浅川梨奈で、彼女が最新の坂本監督のミューズということになるだろうか。
比較的最近のヒーローたちが多いので、イメージが大きく変わったものは皆無。
髪型が変わったりということはあるが、衣装も往時のものかそれをイメージしたものなので違和感なし。
マーベラスはマーベラスだし、カグラはカグラだ。
ガオレッドの金子昇にしたところで、もう20年近く前の作品とは思えないほどの現役感だ。
戦隊ヒーロー同士のバトルといっても、騙されて戦ったり偽物相手ではなく、あくまでも競技大会という体裁なので悲壮感はなく、特に序盤は笑えるシーンや和むシーンも幾つか用意されている。
ヒーロー同士の組み分けもなかなか考えられていて、特にデカマスターとシンケンレッドの剣劇コンビなんて最強なんじゃなかろうか。
音楽も色々な作品から流用。
クレジットされているのは坂部剛、亀山耕一郎、山下康介、羽岡佳、高木洋、中川幸太郎、川村栄二の7人だが、要所でかかる「ゴーカイジャー」や、デカマスター&シンケンレッドコンビのアクションシーンに流れる「シンケンジャー」のBGMはやはり格好良い。
ちなみにBlu-ray<特別版>には「史上最強は誰だ!?」「暗躍する謎の鎧」「暴かれた大秘密」「そして明日へ」というテレビ放送版4話の他に、ボーナスディスクにはテレビ放送版に未使用シーンを追加して1本にまとめた<ディレクターズカット版>の両方が収録されているが、オススメは断然こちらである。
これ、「仮面ライダー生誕45周年記念」作品だったんだね、すっかり忘れてた。
毎年恒例のお正月映画、ライダー共演作品(今年は残念ながら企画変更に)。
当時の現役ライダーだったエグゼイドと、先輩ライダーのゴーストの共闘のみならず、「withレジェンドライダー」ということで、ウィザード、鎧武、ドライブも登場する豪華版。
まあウィザード辺りが”レジェンド”扱いというのはどうかと思うけど、他に適当な呼び方がないか。

その分、他のキャストとの会話も自然なんだけれど、アフレコくらい参加できなかったのかなあ。
5人の主役級ライダーに、サブライダーも含めると10人の大所帯になるのかな。
流石の坂本監督作品と言えどもアクションが大渋滞。
のっけからバトルに次ぐバトルの連続なので、見ていてかなり疲れる。
各キャラクターに思い入れがあればそれでも愉しいのだろうが、特に関心があるわけでもないと余計に辛い。レジェンドライダーは余計だったかな。
この頃から竹内涼真はブレイクし始めていたから、集客効果はあったのかもしれないけど。
キラメイピンクの工藤美桜、この頃はこんな顔してたんだねえ。
今の方が可愛いかも。
そして山本千尋のアクションは見惚れてしまう。
アクション出来る美女ということで坂本監督の寵愛を受けてるものの、年齢的なこともあってお色気要素は足りないかな。今後に期待。
【ひとりごと】
相変わらずドーナッツを頬張る操真晴人、奥さん(霧子)がどうやら妊娠中らしい泊進ノ介、こういう小ネタはシリーズを見続けてきたファンには嬉しいだろう。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/25034891/

Blu-rayには放送版は特典映像扱いとなり、一本の作品にまとめられたものが収録されているが、細切れで見せられるよりもやはりその方が面白い。
ゾフィーはバードンと、セブンはキングジョーと、そしてジャックはグドン、ツインテールと激闘を繰り広げるが、当時の戦いぶりを再現し、それぞれが苦戦した相手へのリベンジ戦となっているあたり「わかってるな」と思う。
しかもそれぞれの登場シーンには「帰ってきたウルトラマン」「ウルトラマンゾフィー」「ウルトラセブンの歌」(登場順)といったテーマ曲のイントロを流し、戦うシーンには「ウルトラ6兄弟」を歌入りで使ったのには坂本浩一監督の強い拘りを感じる。
ラストは新番組「ウルトラマンジード」のお披露目を兼ねた登場シーン、並びにベリアルの復活を示唆するシーンが用意されている。
セブンの声は森次晃嗣、ジャックの声は団時朗だが、両人とも滑舌が怪しくなっているのが寂しい。
【ひとこと】
ゾフィー、セブン、ジャックで初代マン抜きなのは珍しいかな。
監督は劇場版から続投となる坂本浩一。

「ウルトラゼロファイト」と同様1話3分で、全13話が放送されたが、DVDに収録されているのはそれらを一本の作品にまとめたヴァージョン(トータル38分の中編作品)。
今度はウルトラマンと怪獣たちだけでなく、ショウ、ヒカル、サクヤ、レピも登場し、ドラマ部分を強化している。
相手がヤプールということもあって、アリブンタ以外にもベロクロン、バキシム、ドラゴリー、ルナチクス、エースキラー(改めビクトリーキラー)と超獣がズラリ。
更に復活したジュダ・スペクターが操るのはスーパーグランドキング・スペクターと、第二期、第三期世代への目配せも十分だ。
お話はさほど面白いとは言えないが、放送当時と全く遜色ない活躍を見せるエースやレオには、思わず目頭が熱くなるが、現役視聴者にもこの格好良さは伝わっただろうか。
あんま色々考える必要がなく、ボーっと見ていても気軽に楽しめるもの、何度も見てるので全体の流れが頭に入ってるもの、がセレクトの中心になってきちゃってます。
で、今日はこちら。
坂本浩一監督の本格的劇場用映画デビュー作、といっても良いのかな。
今日のウルトラシリーズの流れを作った、シリーズの転換点でもあり、新生円谷プロの名刺代わりにもなった一本です。

マントを羽織ったウルトラ6兄弟やジャッカル軍団を彷彿とさせるベリアル率いる怪獣軍団は、内山まもるの漫画「ザ・ウルトラマン」の実写映画化の趣き(内山先生ご自身も特別出演!)。
兄弟やファミリー以外のウルトラ戦士の登場も含め、<第二期シリーズ>直撃世代には感泣モノ。
今まで共演のなかったスコット、チャック、ベス、グレート、パワードら海外組やネオス、セブン21、マックスら他のM78星雲出身ウルトラマンたちの登場も胸熱です。
もちろん不満点もないワケじゃありませんが、本作でデビューしたウルトラマンゼロがそのまま今日のシリーズを引っ張り続ける存在に成長したことと合わせ、もっと評価されても良いと思います。
https://odin2099.exblog.jp/11764819/
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そのまんま再録してもいいくらい。
さて、「仮面ライダーフォーゼ」、賑やかな映画です。そうなんですよね。
キャラも多いですが、単なる賑やかしや空気になってるキャラがいないのが凄いです。
クライマックスシーン、大ピンチの弦太郎を救うために新たなスイッチを作ろうとするけどコズミックエナジーが足りない。
そこで絆の力でエネルギーを集めようとするのですが、その際にはレギュラー、セミレギュラーだけじゃなく、TVシリーズで弦太郎と関わりがあったゲストキャラが、演じた役者さん込みで大挙して出演、という泣けるシーンが用意されています。
最初見た時は「ちょっと長いな」と思ったものですが、ここ、やっぱりジーンときますね。
このあと一人ずつ「スイッチ・オン!」「オン!」「オン!」…って40回やるのもクドいんですが、グっとくるものがあります。
なんでこいつが選ばれてんのかなーとか、どっから情報仕入れて駆けつけてんだよーとか、ツッコミ入れたくなる部分でもありますがね。
どうみても途中で時間止まってますし。
でないとボコられっぱなしの弦太郎と流星の説明つきません。
ゲストといえば、宇宙鉄人キョーダイン、それに大鉄人17のリファインキャラが出てきます。元々は”石ノ森アベンジャーズ”構想というのが根底にあったようですが、なかなか実現しないようで。
子供たちにかつてのヒーローを新鮮な気持ちで見てもらいたいという意向もあるようですが、特にキョーダインは悪役にされてしまっているので、往年のファンには複雑な心境ではあります。
その後この傾向はイナズマン、アクマイザー3、美少女仮面ポワトリン、と続いて行くのですが、最近は落ち着いた様子。
次に出す時はもうちょっと考えて欲しいなあと思う部分でもあります。
漫画だと島本和彦の「スカルマン」や、早瀬マサトの「幻魔大戦 Rebirth」で部分的に実現してますが。
ストーリー面では、宇宙が舞台のアクション物というのは「エイリアン2」や「アルマゲドン」、敵基地内部での白兵戦は「さらば宇宙戦艦ヤマト」へのオマージュだそうで。「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」でのウルトラマンゼロ登場のイメージが「マジンガーZ対暗黒大将軍」だったり、「仮面ライダーW」劇場版のフィリップとマリアの関係は「銀河鉄道999」の鉄郎とメーテルを参考にしてるとか、坂本監督とは概ね同世代なので共感できる部分も多々あります。
「アルマゲドン」は公開当時から明言してましたけど、まさか「さらば」とは…。
まあ特撮ヒーローやジャッキー・チェンらのカンフー映画、香港ノワール以外にも「マジンガー」や「999」「ガンダム」「バイファム」なんかも好きだったらしいですからね、坂本監督。
そしてアクション面では、何度も書いてますけど原幹恵が出色。返す返すも彼女の休養宣言というか、事実上の引退は残念です。
もう彼女が主演です!
後に彼女は悪役も演じるようになりますけど、本作で見せるキリッとした表情が、敵か味方かわからない謎の美女という雰囲気にピッタリです。
また身体にピタっとフィットしたライダースーツからチラッと覗く胸の谷間。
これまた以前書きましたけど、実写版「ルパン三世」の峰不二子は彼女ならハマったでしょうなあ、黒木メイサに恨みはありませんが。
しかもラストで見せる無邪気な笑顔は、それまでのクールビューティぶりとは大きなギャップがあって萌え。以後の作品で監督が寵愛するのも頷けます。
きっとその後の作品にも出番は沢山あったでしょうに。
「獣電戦隊キョウリュウジャー」の劇場版、初のミュージカル映画?!
といっても再三書いた通り、純然たるミュージカルじゃない。
登場人物たちが歌って踊るシーン、も無くはないけど、まあ音楽が重要なウエイトを占める映画、くらいの意味にとらえておけばOK。

対するジュウレンジャーの面々も、個性的で動けるメンツが揃ってるからアクションシーンも迫力満点。
30分に色々詰め込んでる贅沢な逸品で、<スーパー戦隊>映画史上でも上位に入る傑作だ。
ただ惜しむらくは<ディレクターズカット版>製作が実現しなかったこと。
DVDの特典映像として未公開&エクステンデッドシーンが収録されているんだけれど、これはきちんと本編に組み込んだ形で見たかった。
【ひとりごと】
桃瀬美咲のちょっと悪そうな笑顔が好き。
正統派のヒロインよりは、ヒロインをいじめるお嬢様のような役が似合っちゃうなあ。
もっと彼女の活躍、見たいんだが…。
<過去記事>
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ただお話としてはちょっと無理矢理というか、舌足らずというか。
それでも各キャラクターを際立たせたアクションシーン、そして相も変わらず容赦なく動かされる素面のキャスト陣など、監督ならではの持ち味は十分。
わかりにくく感じるのは、単に「ジード」並びに「オーブ」という作品に対する予備知識がないからなのかも。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/27133885/