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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

タグ:宇宙戦艦ヤマト ( 286 ) タグの人気記事

e0033570_20035214.jpgかなーりひさーしぶりの川井郁子さんのコンサートです。
なかなかタイミング合わなかったり、チケット取れなかったりだったんですが、今回は偶然コンサートのスケジュールを見つけ、ダメ元で申し込んだら取れちゃいました。
ということで紀尾井ホールへGO!

今回はソロコンサートといいつつ、ピアノ、ヴァイオリン3人にチェロ、コントラバス、ハープの計7人を従えた編成で、ちょっとしたミニ・オーケストラといったところ。
「12人のヴァイオリニスト」もそうですが、このくらいの人数でもアレンジ次第では厚みのある音楽を聴かせることが出来るんですね。

前半は「慕情」「ある愛の詩」でスタート。
Vol.1はヒロイン中心だったのでVol.2はヒーロー特集、ということで続けて「カサブランカ」「ゴッドファーザー」、それに「007/ロシアより愛をこめて」が演奏されます。
その後は”ロック特集”だそうで、「ボヘミアン・ラプソディ」「アルマゲドン」
「We Will Rock You」は川井さん自身が足でリズムを取り、客席も手拍子で「どんどんぱ!」をやったのですが、なんか雰囲気は「大漁節」みたいに。うーん、客層には明らかにミスマッチでしたね(苦笑)。

e0033570_20142489.jpg続いて「ジョン・ウィリアムズ作品メドレー」。
選ばれたのは「ジョーズ」「シンドラーのリスト」、それに「ダース・ベイダーのテーマ」「スター・ウォーズのテーマ」
「シンドラーのリスト」はクラシック関連のコンサートでは割と取り上げられますが、「ジョーズ」はアレンジ含めてなかなか新鮮でした。

その後は「2001年宇宙の旅」から「美しき青きドナウ」。
川井さんは「映画のオープニングで~」というような解説してたように記憶してますが、それは「ツァラトゥストラはかく語りき」の方では?

ここで宇宙繋がりということで2曲。ゴダイゴの「銀河鉄道999」、そして「宇宙戦艦ヤマト」
自身が出演している「100年の音楽」という番組でも「ヤマト」を取り上げて演奏したことがありますが、川井さんと「ヤマト」は合うんですよね。
「無限に広がる大宇宙」から主題歌へという構成でしたが、あのスキャットのメロディの持つ神秘的な雰囲気、それにスターシャのヴィジュアルイメージと、どちらも川井さんにピッタリ。

それに彼女の場合は母性を感じさせる部分もあるので(実際にお母さんですし)、今度製作される「宇宙戦艦ヤマト2205/新たなる旅立ち」にサーシャ(スターシャの娘)が登場し、あの「サーシャわが愛」を使うシチュエーションがあったとしたならば、故・島倉千代子の歌を誰かがカヴァーするのではなく、川井さんのヴァイオリンで奏でてしまうというのは如何でしょう?

「宇宙戦艦ヤマト2199/星巡る方舟」では主題歌を葉加瀬太郎のヴァイオリンでやりましたから、歌にこだわらなくても良いと思うのですがね。
そういえばこの「星巡る方舟」関連のアルバムには高嶋ちさ子も参加してますが、「ヤマト」はちさ子さんのイメージじゃないんだよなあ。やっぱり川井さんだよなあ…。

閑話休題。
前半のラストは黒澤監督の「生きる」で使われた「ゴンドラの唄」と、自作の「北のカナリアたち」でした。
川井さん作曲のオリジナル曲がこの一曲だけ、というのはコンサートの構成としては珍しい部類に入るんじゃないでしょうか。

さて後半は”ミュージカル特集”からスタート。
「マイ・フェア・レディ」「サウンド・オブ・ミュージック・メドレー」(「前奏曲」と「ドレミの歌」)、「メリー・ポピンズ・メドレー」(「チム・チム・チェリー」と「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」)と演奏され、その次は”アニメ特集”。「ヤマト」も「999」もアニメですが、あちらは”宇宙映画”にカテゴリー上では分類されたようです。

「ジブリ作品メドレー」は「魔女の宅急便」の「海の見える街」、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」の「いつも何度でも」、それに「天空の城ラピュタ」は「君をのせて」ではなく「空から降ってきた少女」の方かな、オープニングっぽいアレンジだったので。
「ディズニー作品メドレー」は「いつか王子様が」「ホール・ニュー・ワールド」でした。実写版の「アラジン」公開されましたからね(じゃ「ライオン・キング」でもいいじゃん?!)。

次は”20世紀の偉大な作曲家”としてレナオード・バーンスタインを紹介。「ウエスト・サイド・ストーリー・メドレー」(「マリア」「トゥナイト」「アメリカ」の3曲)が取り上げられました。
続いてこれまた20世紀を代表する作曲家の「ミシェル・ルグラン作品メドレー」で、こちらは「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」から「キャラバンの到着」の2曲が選ばれております。

プログラム最後はタンゴが2曲。
なんで唐突にタンゴ?と思ったのですが、「ポル・ウナ・カベーサ」は「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」で使用され、「リベルタンゴ」は「タンゴ・レッスン」で使われたとのことです。きちっと”映画音楽”縛りなワケですね。

アンコールはモンティの「チャールダーシュ」、これは特に映画との関連性は触れませんでしたね。純粋に曲の良さで選んだということでしょうか。
そして”最後の曲”として選ばれたのがコール・ポーターの「So in Love」
これはミュージカル「キス・ミーケイト」の曲ですが、川井さんは「日曜洋画劇場」のエンディングテーマとして選んだとのこと。よくこの番組を見ていて、終わると「ああ、明日は月曜日だ」と憂鬱になったそうですが、わかってらっしゃいますねえ。

で、本来はこれで終わりの予定だったようですが、ちょうど台風15号が接近中とあって、「今演奏しないでいつ演奏する」と急遽取り上げたのがヴィヴァルディの「四季」より「夏」。確かに臨場感ありましたね。

これだけの曲目を演奏しながら、コンサートは2時間ちょっと。
川井さんは相変わらず色っぽいし、スタイルが良いし、存在そのものがセクシーで、視覚・聴覚ともに満足したコンサートでした。
ただ一曲一曲が短いのが玉に瑕。目先が変わって愉しいのですが、もっとじっくり聴いていたかったなあとも思います。次はいつ行けるでしょうか。
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by odin2099 | 2019-09-11 20:20 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
「SBヤマト」はやっぱり「宇宙戦艦ヤマト」じゃない。
フラストレーションが溜まる~!

というワケでお口直しに「2199」をば。
今回は第二章。

e0033570_20172831.jpg前作ラストで無事に地球を飛び立ったヤマト、早くも数々の試練が襲います。
先ずはワープテスト、そして波動砲の試射。
いきなりゲシュタムジャンプ(ワープ)なんかしちゃうもんだから、ガミラス側慌てる慌てる。

また救難信号を受信したと言っては進路を変更し、そしてなお冥王星へ向かってくるもんだから、テロン人は何考えてるかわからん、不気味だ、捕虜を取れ!とか、ガミラス側(というよりシュルツ以下のザルツ人)がむしろ右往左往。

そんな中でガミラスの構成も明らかになってきます。
今度のガミラスは肌の青くない人は劣等種族扱いされてるんですな。
旧作パート1では初期ガミラス人は肌色で、途中で設定変更があって青い肌に変わってましたが、それを逆手に取って最初に出てくるのは二等ガミラス人で、本国にいるデスラー以下は純潔ガミラス人ということ。

ヤマト艦内でも旧作のメインクルー以外のキャラが、少しずつ存在感を発揮してきます。
榎本や山本玲、篠原、原田、岬…
といっても古代と雪にはやはりスポットライトが当たり、何かが始まる予感。
うん、「2199」は素直に愉しめるなあ、「2202」と違って。

【ひとこと】
つい二、三日前、シュルツ役だった島香裕さんの訃報が届きました。
まだまだ活躍して頂きたかったですね。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-08-08 20:19 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19045362.jpg「アルキメデスの大戦」を見たら、山崎監督のもう一つの「ヤマト」の物語も久しぶりに見てみたくなった。

公開から9年も経つし、何度も見直してるつもりでいたけれど、きちんと見るのはこれが3回目か4回目?
最後に見たのがTV放送の時だとすると7年ぐらい前。意外と覚えていないものだ。

改めて見るとヤマトの艦内も地下都市、防衛軍司令部もチャチい。
滅亡寸前の人類が細々と暮らしているんだからリアルっちゃあリアルなのかもしれないけど、なんか貧乏臭い。
これが邦画の限界なんだろうなあ。

そしてこの作品の古代進と沖田艦長には徹底的に共感出来ない。
こんな艦長と戦闘班長の元で働くなんざご免だねえ。

あれ、結局この映画、嫌いなのかな。
良い役者さんも出てるし、見るべき点はあるんだけど。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-08-07 19:11 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
♪夏がく~れば思い出す~ のは「宇宙戦艦ヤマト」。
旧作の劇場版の直撃世代としては「ヤマト」は夏の風物詩なのだ。

e0033570_21152616.jpgてなワケで見直すことにした「ヤマト」は、オリジナル版の「宇宙戦艦ヤマト」ではなく、リメイク版「宇宙戦艦ヤマト2199」。
いずれ旧作も見直す気でいるけれど、「2199」を見始めてからは旧作は古すぎるという心理的ブロックがかかってしまっているのでやや抵抗感が…。

その「2199」も、どうも続編シリーズ「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」が始まってからはかなり熱が冷めてしまっていたのだけれど、改めて見ると面白えや。

目指す方向性が違ったのだろうから、単純に「2199」と「2202」を比較しても意味はないと思うけど、どれだけ旧作の「ヤマト」に近づけるか、そして距離を保てるか。
「2199」はドップリ浸り過ぎな気もするが、逆に「2202」は距離の取り方が微妙だったのかなあ。

<過去記事>




by odin2099 | 2019-07-12 21:18 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
5/19までだった会期が6/2まで延長。
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ということで三度出かけてきました…ではなく、元々特典目当てで前売り券を3枚持っていたので、当初の予定より一週間遅めに行ってきました。

過去2回は土日祝祭日の午前中やお昼過ぎに行ったら30分ほど並ぶ羽目になったのですが、今度は同じ休日でも夕方に行ったらあっさり入場。
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ただ入場制限してないからか、会場内はかえって混んでいた印象です。
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描きこみが凄いですなあ。
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寄せ書きも随分と増えてきましたね。
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これを機に「YAMATO2520」が復権してくれると嬉しいんですが。
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<過去記事>

by odin2099 | 2019-05-27 23:13 | ミュージアム・イベント | Trackback | Comments(0)
4/27から5/19までアーツ千代田3331という会場で開催中。
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諸事情で手元にチケットが複数あるので2回見に行ってきた。

シド・ミードといえば世界的なインダストリアルデザイナー。
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しかしそれ以上に様々なSF映画に関わっていることでも有名。
「スター・トレック」、「エイリアン2」、「2010年」等々に為に描かれたスケッチやイラストと、それとオリジナル作品を大量に展示。間近でじっくりと見られる。
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だがこの展示の目玉は日本のアニメ作品。
YAMATO2520」と「∀ガンダム」、この二つの作品のイラストや設計図、ポスターアートの展示にあるだろう。
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「∀ガンダム」は解説?ビデオが場内で流れていたが、「2520」の方も「VOL.0」流すなり「宇宙戦艦ヤマト/胎動篇」流すなり出来なかったものだろうか。
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そしてこれを機に「2520」が復権なると嬉しい限りだ。
DVD&Blu-ray化、それに中断したままになっている第18代宇宙戦艦ヤマトの航海を、何らかの形で最後まで続けさせてほしい。
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ところでこの会場、中学校の校舎を改造したもの(というか殆どそのまま)で、外に大きな看板が出ている訳でもないので非常にわかりづらかった。混雑時には3階、あるいは屋上まで並ばされたが、なかなかにキツい。
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by odin2099 | 2019-05-06 22:31 | ミュージアム・イベント | Trackback | Comments(0)
第七章の劇場公開もそろそろ終わり、またテレビシリーズの放送も間もなく最終回、というところで第7巻のお浚い。
第23話「愛の戦士たち」、第24話「ヤマト、彗星帝国を攻略せよ!」、第25話「さらば宇宙戦艦ヤマト」、そして最終話「地球よ、ヤマトは…」の4話分を収録。

「デスラーを殺せばガミラスと地球を救う」、ミルはキーマンに”選択”を突きつける。だがそこへ現れた古代は「選んだ時点で負けだ」と自ら武器を捨て、ガトランティスに和平を申し入れる。その行動に動揺するミル。彼はやがてズォーダーとなるべき存在だったのだ。
また記憶を失っている筈の雪が身を挺して古代を庇う姿を見て、ミル自身の心にも何かが生まれ、ガトランティスとの交渉の場が設けられそうになったその時、デスラー救出に駆け付けたガミラス兵によってミルは殺され、幽かな希望の光は消えた。

e0033570_21181347.jpgキーマンはガミラスの命運をデスラーに託すと、古代と共にヤマトヘ戻る。土方の命令一下、ヤマトは桂木透子の協力を得てコントロールを掌握すると彗星帝国の奥深くへと進み遂に玉座の間へと辿り着くが、そこに至るまでに多くの犠牲が出る。ヤマト艦内でも徳川機関長が、アナライザーが、そして土方艦長が命を落とした。
古代と対峙したズウォーダーは自ら”人間”であることを宣言し、ゴレムを起動させてしまう。

ガトランティス人が次々と倒れて行く中で、一人立ち続けるズォーダー。古代らはヤマトへと戻ろうとするが、「滅びの方舟」は彗星帝国そのものを飲み込もうとしていた。それを止めるために波動掘削弾を装填したキーマン機が、斉藤の護衛を伴い敵の中枢へ突入。しかしながら大きな代償を払ったもののその勢いは止まらず、古代は総員退艦命令を下す。一人残った古代は、銀河による地球脱出計画の時間を稼ぐためにヤマトによる特攻を決意、ところが艦内にはもう一人、雪の姿があった。
やがて現れたテレサの導きを受け、ヤマトはようやく彗星帝国を滅ぼすのだった。

そして半年後。時間断層内に突如ヤマトが浮上。艦内唯一の生き残りである山本により、古代と雪は高次元で生存していることが報告された。ヤマトを高次元に送り込むことが出来れば二人を救出できるが、それには莫大なエネルギーがいる。そのためには時間断層を消滅させるしかない。地球の復興と人類の繁栄か、それとも二人の救出か、その判断は国民投票に委ねられることになる…。

ガイレーンがズォーダーの末であろうことは初登場の際に察しがついていたが、ミルがズォーダーの幼生体であることは予想外。何せ回想シーンに登場する若かりし頃のズォーダーとミルでは似ても似つかないからだ。これは些かアンフェア。

ガトランティスの出自に関しては、「2199」で触れた古代アケーリアス文明やジレル人、及び劇場版「星巡る方舟」での展開を踏まえて作り込まれているようだが、ドラマ性を強調するあまり屁理屈をこねくり回した挙句に歪な存在になってしまい、かえって矮小化に繋がったように思う。哀れさを受け持つのはガミラスだけで十分だと思うのだが。
それに白色彗星→都市帝国→超巨大戦艦という段取りを無視し、彗星内部の本体を得体のしれない塊として描いてしまっているが故に、旧作にあった圧倒的に巨大な敵というイメージは最早ない。

またヤマトとの最終決戦では、シチュエーションが違っているのに台詞だけ「さらば」と同じものを当て嵌めている箇所があるので陳腐に感じられる。シーンを変えるのであれば台詞も相応しいものに改めるべきだし、どうにも下手なパッチワークを見せられているような気がして落ち着かなかった。

「さらば宇宙戦艦ヤマト」でも「宇宙戦艦ヤマト2」でもないラスト、これは結局「さらば」以後の世界を描き、そこで強引に古代と雪を呼び戻すこと、ということだったようだ。

彼岸に居る古代と雪、そこは天国のイメージ? 見ていて連想したのは「伝説巨神イデオン」のラストで描かれる因果地平や、「サイボーグ009/超銀河伝説」のボルテックスだったが、これは必要だったのだろうか。
「さらば」で終るなら終わる、メインキャラクターを生かしておくなら「ヤマト2」準拠。それで良くはないか。これでは「さらば」の感動ぶち壊しの蛇足と受け止められても致し方ないのではなかろうか。

おそらくこれからもヤマトは飛び立つだろう。
リメイクを続けて行くのならば旧作に囚われず、かつ旧作を貶めず、それこそ”大いなる和”の下で繋がれるような、そんな作品を期待したい。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-03-25 21:20 | ビデオ | Trackback | Comments(0)
*** ネタバレあり! ***

「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」も遂に完結。
”「さらば」でも「ヤマト2」でもない”だの、”あらゆる予想を覆し”だの、煽り文句は勇ましいが、結局のところ「2199」の時のバーガーの台詞、「こんな結末、認められるかよ!」に尽きる。

確かに「さらば」でも「ヤマト2」でもなかった。
プロデューサーサイドからの要請は、「さらば」をやってくれ、でもメインキャラは殺さないでくれ、というものだったという。
それって「ヤマト2」じゃないの?とツッコミを入れたくなるところだが、きっと「ヤマト2」にはエモーショナルな部分が足りないということなんだろう。

e0033570_21535763.jpgエモーショナルという点では今回の作品は泣ける。
徳川が、アナライザーが、土方が、加藤が、桂木透子が、斉藤が、キーマンが次々と命を落とす。
前回までにフラグの立ったキャラは粛々と死んでいく。
徳川は死なせるために動かされたように感じたし、アナライザーは唐突過ぎる。

加藤は逆に「生き延びて恥をかく」ことがそれこそ”あらゆる予想を覆し”じゃないのかと思ったが、「死んでお詫びを」のパターンに落ち着いた。
そしてキーマンに至っては、死なせるために作りだされたキャラ、使い捨ての駒というだけでガッカリだ。ガミラスの未来を彼に託すという選択肢はなかったのか。

そのガミラス側のドラマ、デスラーとキーマンそれぞれの苦悩と葛藤はまだわかるのだが、ガトランティス側のグダグダっぷりはもはや「ヤマト」を逸脱している。傲岸不遜乍ら正々堂々としていた旧作のズォーダー大帝が懐かしい。今のズォーダーは不器用でこじらせ系のDQN。

そしてあのラスト。
「さらば宇宙戦艦ヤマト」をなぞって綺麗に終わるのかと思わせて、古代と雪は死んでません、実は高次元で生存していました(どういうこと?)、時間断層の消滅と引き換えになら助けられます、さて地球の皆さんどうします?と国民投票。

更なる続編作るには古代と雪には生きていてもらわなきゃならないし、ドラえもんのポケットじゃないけど万能装置の時間断層の存在も邪魔。その両方を解決する一石二鳥の方法がこれとはねぇ…。
「さらば」の後にドラマを作るなんざ確かに”予想を覆した”とは言えるけど、唖然茫然。これを大団円とみるか、それとも蛇足と解するか、受け止め方は様々だろうけど、因果地平の彼方へ飛んで行って神様の領域に到達するというのは、こりゃ「ヤマト」じゃないね。ニシザキでもマツモトでもない、見ていて思わず「トミノか?!」「イデか?!」と思ったのはナイショ。

いずれにせよ旧作ファンはともかく、新しいファンたちがこの結末をどう受け止めたのか。好意的に受け止めてくれ、次への期待を繋げられたなら、それはそれで良かったと思う。老兵はただ口をつぐむのみ。
スタッフ、キャストの皆さんはひとまずお疲れ様。
おそらく数年以内にはまた新しいヤマトが飛び立つんだろうけど、それまではしばしのお別れ。

ところで旧作準拠ではなく「2199」で新規に登場したキャラの扱いは酷かったな。
新見も星名夫婦も桐生も篠原も沢村も榎本もロクに登場すらしない。西条は雪の交代要員でレーダー読み上げてるだけだし、真琴にしても加藤の妻というだけの役割。使いこなす自信がなかったのか、知らないキャラだから邪魔だったのか。もう少し大事に、効果的に扱えなかったものだろうか。

スターシャとの約束――波動砲問題もどうなったのかよくわからんし(スターシャ、結局物語に絡んでこないし)、デスラーはいつの間にかしれっと復権してるし、雪の”失われた記憶”というのも便利なツールとして使われただけだし、本当にこれで良かったのかなあ……。




by odin2099 | 2019-03-04 22:04 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(4)
第19話「ヤマトを継ぐもの、その名は銀河」、第20話「ガトランティス、呪われし子ら」、第21話「悪夢からの脱出!!」、第22話「宿命の対決!」の四話分を収録。

e0033570_21395541.jpg機関が停止し、乗組員を脱出させたヤマトは白色彗星の中へと消えてゆく。救出された島、真田ら乗組員の前に、ヤマトの同型艦・銀河が出現。その銀河はAIが指揮を執り、乗組員は最小限に抑えられていた。地球の行く末に暗澹たる気持ちになるヤマト乗組員たち。
一方のヤマトは惑星ゼムリアに漂着していた。その遺跡に遺された語り部により、古代や土方らはガトランティス発祥の秘密を知る。そしてあらゆる人造生命を止める「ゴレム」と呼ばれる装置の存在を知る。
火星圏にて勃発する地球・ガミラス連合軍とガトランティスとの大規模な艦隊戦。その最中、銀河とアンドロメダ改により遂にヤマトは白色彗星内からの脱出に成功した。

人類を移住させる「G計画」の恐怖もさることながら、ヤマトクルーたちにも暗く重いドラマが伸しかかる。
息子を救うためにヤマトを裏切ることになってしまった加藤の苦悩。
桂木透子を庇って怪我を負った森雪はそのショックで失われた記憶を取り戻すが、その代償にこの4年間の記憶――ヤマトでのイスカンダルへの旅、そして古代のこと――を全て失ってしまう。
そして桂木透子以外にもヤマト艦内にガトランティスのスパイがいる可能性が高まり、その疑惑の目は空間騎兵隊に向けられる。一体誰がガトランティスの”蘇生体”なのか、疑惑を晴らすことが出来ず苛立つ斉藤。だが皮肉にもガトランティスの攻撃ユニットは、斉藤への銃撃を止めるのだった。
一方再び相見えるデスラーとキーマン。その時ミルはキーマンに対し「悪魔の選択」を持ち出してきた――。

ガトランティスの蘇生体が誰かについては、第五章の段階で斉藤が怪しいと踏んでいた人がいたのには驚いたが(というより、そんな存在に思い至りもしなかったのだが)、こういう展開を迎えると素直に斉藤なのか、ミスリードを誘っているのではないか、という気がする。他の誰かなのか、それともあと何人かいるのか――?

その正体がモブキャラではドラマが盛り上がらないので、候補となるのはメイン格のキャラクターで、しかも意外性のある人物。途中で九死に一生を得る経験をしていたりガトランティス側(桂木透子を含む)と接触する機会があり、もう一つ付け加えるなら「さらば宇宙戦艦ヤマト」か「宇宙戦艦ヤマト2」で死んでいる、というのも条件になりそうだ。

メイン格といっても南部や太田、相原や「2202」では出番の少ない篠原や沢村というのも面白くない。となるとやはり斉藤(永倉も?)、加藤を筆頭に、山本玲やキーマン、土方艦長クラスが疑わしくなるが、最大のサプライズとなると、これはもう古代と雪しかいないのだが、さてどうなるか。
残る四話分で「さらば」とも「ヤマト2」とも違い、更に納得させてくれるだけの物語を見せてくれるのかどうか、期待せずに静かに待ちたい。

【ひとこと】
土方竜役の石塚運昇は19話が最後の出演。楠見尚己が後を引き継いだ。
「2199」→「2202」も含め、キャストの変更が目立つようになってきたのは残念だ。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-11-21 21:45 | ビデオ | Trackback | Comments(4)
2カ月くらい前だったかにネットで見つけたコンサート。
演奏曲目が
 冬木透:交響詩「ウルトラセブン」より 第1楽章 "ウルトラセブン登場!"
 伊福部昭:SF交響ファンタジー第1番
 宮川泰:組曲「宇宙戦艦ヤマト」
 レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」
 レスピーギ:交響詩「ローマの松」
ということでチェックしてました。
会場がすみだトリフォニーホールの大ホール、チケットが¥2,000というのも大きな魅力。
で、いそいそと錦糸町へ。

e0033570_18005171.jpg全席自由ということもあるのか、開場の30分ほど前に着いた時は既に数十人の列。係員のアナウンスによると、いつもより来客数が多い様子。さすが「ヤマト」だなあとか思っていたんですが、よく映画館やコンサート会場でお見かけする顔は見当たらず。年配の方が多いので、客層としてはいつもと変わらなそうです。アマチュアコンサートならではの楽団員の家族・友人ら関係者や親企業繋がり、取引先の方、地元のクラシック好きといったところがメインでしょうかね。指揮は曽我大介。

前半は「交響詩ウルトラセブン」、「SF交響ファンタジー第1番」、「組曲宇宙戦艦ヤマト」(「序曲」、「宇宙戦艦ヤマト」、「出撃」、「大いなる愛」の4曲からなる小組曲)を一気に演奏。
これらの楽曲ってテンポは様々に変化するし、金管は鳴りっぱなしだし、演奏の難易度はかなり高いと思うのですが、それらを難なくクリア。指揮者の緩急のつけ方には原曲と違った癖が所々見受けられましたが、アマチュア演奏家の集団でこの”音”は立派です。あっという間に終わり、もっともっと聴いていたいと思いました。

後半はレスピーギの<ローマ三部作>から「交響詩ローマの噴水」と「交響詩ローマの松」、コンサートの構成上こちらがメインのプログラムです。
こちらも素晴らしかったですね。素晴らしすぎて途中で一瞬記憶が…(あれ?)

アンコールはマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナの間奏曲」。
随分と地味だなあと思っていたら、2曲めはなんと!「宇宙戦艦ヤマト」! しかも指揮者が自らマイクを握り、歌う?!

――これは正直言ってズルです。反則です。生オケをバックに熱唱するのはアリですか?
思えば指揮者の曽我さん、1曲目だけセブンTシャツにセブンのお面(お祭りなんかで売ってるアレ)で演奏するというなかなかのお茶目さん。こっちも手拍子しながら一緒に歌いましたよ、もう…!




by odin2099 | 2018-11-18 18:02 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
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