【徒然なるままに・・・】

odin2099.exblog.jp

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

タグ:宇宙戦艦ヤマト ( 269 ) タグの人気記事

e0033570_6244975.jpg強大な七つのメタノイド艦隊の侵攻により、A銀河(天の川銀河)連合の艦隊は次々と撃破されてゆき、数億の惑星の艦隊も残るは僅かに六つ。
そんな中、地球から大ヤマト零号がA銀河連合に参戦を表明。誰からも期待されないボロ艦である大ヤマト零号の目的は、その秘められた謎とは一体何なのか?

というわけで(どういうわけ?)、今度は『大ヤマト零号』です。
いやー、この作品も紆余曲折ありましたなぁ。
この作品について語るには、まずその紆余曲折から説明しなきゃいけないと思いますので、かいつまんで説明すると・・・?

そもそもはこの作品、松本零士のマンガ『新宇宙戦艦ヤマト』のアニメ化に端を発しているワケです。あの「古代進32世」が出てくるヤツですね。
で、元々このマンガ自体が非常にグレーゾーンというか、かなりブラックに近い存在だったのですが、案の定権利関係のゴタゴタから連載は中断し、アニメ化は頓挫。
そこで急遽企画変更して、今度は『大銀河シリーズ 大ヤマト編 7 VS. 7』というTVシリーズに鞍替えして製作が始まったものの、またもや中断。で、それを再構成してOVAとして発売されたのがこの作品ということになるのです。
まあ、お蔵入りしなくて良かったよなぁ、というべきか、それとも掛かった製作費は少しでも回収しようという商魂の逞しさの表れというべきなのかの判断は皆さんにお任せしますが。
あ、アニメ作品としてよりも、「大ヤマト」はパチンコや中古車メーカーのキャラとして、一部には知られる存在になってましたっけ。

しかしながらこの『大ヤマト零号』、わざわざこんな注釈が付いてます。
「今回発売される「大ヤマト零号」は、オリジナルビデオアニメーション用に松本零士先生によって創作され、(株)ベンチャーソフト社が新たに製作したSFスペクタクル巨編であり、テレビアニメーションシリーズ予定の「大銀河シリーズ 大ヤマト編 7 VS. 7」とは異なる設定となっております。こちらも現在企画進行中ですのでお楽しみにお待ちください。尚、上記2作品は共に「宇宙戦艦ヤマト」と関連する作品ではありません。」
・・・おいおい。

先に発表されてた『大銀河』のお話は、正にこの作品と同じなんですけど、そうすると何かい?また一から設定を作りなおして別に『大銀河』を作ろうっていうんですかね。
それに大ヤマトのデザイン、ネーミングはどう考えたって宇宙戦艦ヤマトそのもの。ヤマトに翼をつけて更にゴテゴテと飾り立てた、まるでバッタもんのようなフォルムなのであります。
個人的には、「スター・トレック」のエンタープライズ号とヤマトを合体させたような感じ、なんて思ってますが、ここまでやっておいて無関係と言い切るなんて空々し過ぎます。
そして決定的なのが、大ヤマト零号のテーマ曲として使われているのが、「ファイナルヤマト・斗い」のメロディーをCD『交響組曲 新宇宙戦艦ヤマト』のために再録音したものだということ。
他にもこの『交響組曲 新ヤマト』から音源が流用されてますし、極言すればこの作品、『宇宙戦艦ヤマト』の変則的なリメイク作品だと言い切っても良いんじゃないのかね。
色々と「大人の事情」というヤツが幅を利かせているんでしょうが、ウソはいかんよなぁ、ウソは。

ただ、製作事情は何であれ、やっぱり楽しめちゃうんです、作品は。
キャラクターはやったらに多いし、皆さん何らかのワケありの過去を持ってるようだし、物語の背景設定や世界観、シチュエーションの説明が殆どなく、松本作品特有の「今にわかる」的なセリフが多いので(大概はいつになってもわからないか、さもなきゃその設定はなかったことにされてしまいますが・・・)、一度観ただけじゃチンプンカンプンなのですが(というか、何度観てもわかんなかったりするんですけど、それは素人さんが書いたと思しきシナリオの問題かと思います)、それでも「ヤマト」とも他の松本作品とも違う、その中間みたいな雰囲気は嫌いじゃありません。
如何にも、TVの2話分をくっつけて1時間近い尺にしました~、と言わんばかりの構成には苦笑するしかありませんけど、そこはかとなく感じられる「ヤマト」的な匂いにはやっぱり惹きつけられます。猫にマタタビ、みたいなもんでしょうか。
「ヤマト」にも「松本零士」にも関心がない人には薦めませんが、「ヤマト」ファンを自認している方ならば、一度は観ておかなきゃいけないんじゃないかなぁ、なんて思います。

ちなみに現在出ているBOX版では、製作会社が解散して権利関係が移転した影響もあるのでしょうが、オープニングとエンディングが別のものに差し替えられています(クレジット表記も)。
それに何故か本編も短くなり、幾つかのセリフやシーンがカットされちゃってます。なんでだろ。
[PR]
by odin2099 | 2009-04-24 06:27 | ビデオ | Trackback | Comments(2)
惑星リンボスの爆発から逃れたYAMATOがワープアウトした先、そこは地球連邦対セイレーン連邦、再開された銀河100年戦争の真っ只中だった!
地球艦隊に迎えられたナブたちは、ロココ星にある古代遺跡を訪れ、そこで古代ゴーダ文明の手掛かりが竜座銀河にあることを知る。一躍、竜座銀河を目指し旅立つYAMATO。
だが皇帝ブローネは、セイレーン全軍にその追撃を命じる。
その先鋒に立つのは皇帝親衛隊と合流したアメシス少尉と、辛くもリンボスから脱出し、打倒YAMATOに執念を燃やすリキヤード少佐の潜宙艦!はたしてYAMATOの運命は・・・?!

e0033570_22383372.jpgシマの過去、ナブの出生の秘密、そして17代ヤマトの任務とその運命といったキーとなる事柄が少しずつ明らかにされた第3話。
その一方で、地球艦隊から派遣された訓練生たちが新たにYAMATOのクルーになり、またマーシィが古代ゴーダ文明を残した宇宙人と何らかの繋がりがあることも明らかにされるなど、正に物語はこれから。
また今回は旧「ヤマト」からBGMが2曲流用され、しかも夫々地球連邦の第7艦隊と、17代ヤマトを描写するテーマとして使われているので弥が上にも「ヤマト」ムードは盛り上がってくる。
ところが製作会社の倒産、プロデューサーの破産、逮捕という流れの中で中断してしまいそれっきり。
これから先の展開が本当に気になるのだけれども、もう一つの凍結企画だった『復活篇』が再始動した今、こっちもなんとか”復活”させてくれないものだろうか。
ストレートにVOL.4以降を作るのは流石に無理だろうケド、例えば小説とかコミックとかドラマCDとか、色々手段はあると思う。
18代宇宙戦艦ヤマトの航海、最後まで見届けたい・・・!

ところで以前、
こう書くと反論する人も多いと思うが「ヤマト」はやはり西崎義展のものだ、という感を強くしたのがこの作品であった。
松本零士が参加していなくてもデザインラインは踏襲しているし、宮川泰が携わっていなくても(羽田健太郎が音楽監督としてサポートしているものの)BGMの雰囲気は延長線上にある。
良くも悪くも西崎プロデューサーのアクの強さ、自分のカラーの押し出し方、これがあってこその「ヤマト」であるというべきか。
これは「YAMATO」であって「ヤマト」ではない、という声も聞く。松本色の希薄な(或いは全く無い)「ヤマト」は認めないという人も多いだろう。特にシリーズの1作目と比較すれば、その違和感の大きさは拭い切れまい。しかしながらシリーズ通して鳥瞰した場合、「ヤマト」の精神は見事にYAMATO」に息づいているといってもいいのではないか。「ヤマト」のようなものではなく、間違い無く「ヤマト」だと言いきれる作品のひとつなのではないのか。
今後は松本零士主導で「ヤマト」の新作が作られていくことになるだろうが、これは決定的に欠ける要素である。その時に何が「ヤマト」を「ヤマト」らしく見せていたかの解答を我々は目にすることだろう。

てなことを書いたことがあるのだけれども、その後に作られた『大ヤマト零号』を観ると「やっぱりな」と思っちゃう。
あれはあれで好きではあるんだけど・・・?
[PR]
by odin2099 | 2009-04-22 22:38 | ビデオ | Trackback | Comments(2)
あの「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」が甦る!!
・・・となれば、何をおいても聴きに行かざるを得ません。
ということで、東京芸術劇場へやってまいりました。
今回は指揮・ピアノ・お話が宮川彬良、ゲストとしてヴォーカルささきいさお、テノール錦織健の二人が参加。
e0033570_2147595.jpg
第一部は星や空、宇宙に関する曲を集めました、とのことで、先ずは「イスカンダル」から。
e0033570_21505931.jpgコンサートの一曲目にこの曲を持ってくるなんて・・・なーんて思っていたのですが、これがまたなかなか良いのです。「交響組曲」版のスコアをそのまま使っての演奏だったようですが、改めてこの曲って良いなぁと感じ入った次第。いきなり「じゃん!」とかますだけが、コンサートのオープニングじゃないんですね。
次に演奏されたのが いずみたく作曲の「見上げてごらん夜の星を」。ただし「E.T.のテーマ」やら「星に願いを(ピノキオ)」などが途中引用されたスペシャル編曲版です。ま、正直言えば「見上げてごらん」を演奏してくれるよりも、そのまんま「E.T.」や「星に願いを」を取り上げてくれたほうが嬉しかったですがね。
続いて黒人霊歌の「深い河」。良く知りませんが、これも宇宙のイメージ(?)なのだとか。
そして馴染み深い天体として、”月”代表がグレン・ミラーの「ムーンライト・セレナーデ」、”太陽”代表がカプアの「オー・ソレ・ミオ」。
ここで錦織健が登場。マイクなしで「オー・ソレ・ミオ」を歌ってくれて、観客を圧倒します。しかも途中で声を伸ばす部分ではステージでぐるっと一回転し、客席に手を振ってくれるサービスぶり。うーん、エンターティナーやなぁ。
次の曲は初めて聴く曲でしたが、アキラさん作曲の「空のわすれもの」を。本来は合唱用の曲だそうですが、今回はアキラさんのピアノと錦織健のヴォーカルのみというヴァージョンでした。
そして一部の最後はアニメ『タイタニア』の主題歌「あの宇宙を、往け」。フルオーケストラはやっぱり迫力です。

第二部はお待ちかね、「交響組曲 宇宙戦艦ヤマト」の登場。
e0033570_21514495.jpg実はこの曲、スコアが残ってないそうで。唯一残っていたのが一部で演奏した「イスカンダル」で、後は全て耳コピでスコアを起こし、ようやく今日演奏の運びとなったのだとか。今回はとりあえずLPレコードのA面のみの再生プロジェクトとのことですが、何れB面含めた全曲を復刻したいとのことでした。
「序曲」、「誕生」、「サーシャ」、「試練」、「出発」、「追憶」をノンストップで一気に演奏。
「交響組曲ヤマト」・・・・・・「誕生」はささきいさおの歌入りヴァージョンだったり、「試練」でシンセサイザーが使われていなかったりと細部ではオリジナル編曲版との違いはありましたが、これはもう何といったら良いんでしょうか。一言で言えば「生きてて良かった」という感じですが、オリジナル(に近い形)でこの曲を生で聴く日が来ようとは思いませんでした。
ただ、敢えて苦言を呈すれば「序曲」のスキャット部分。今回は川島和子が不在ということで、代役の歌手を立てるか楽器演奏に切り替えるか色々と検討をした結果、何と錦織健が担当することになったのですが、こればっかりは変えちゃいけなかったように思います。個人的にはピアノソロで聴きたかったなぁと思っているのですが、男女の混声なら兎も角、男性ヴォーカルではイメージが違いすぎます。
そしてもう一つは、やはり「追憶」で終ってしまうとフラストレーションが残ります。是非ともB面含めた完全版を早いとこ聴かせて下さい!

・・・とここまで来たところで、客席から特別ゲストの松本センセが登場。
今回も結構微妙な話題をアキラさんは振ってしまいましたが、何となく質問と答えが噛みあっておらず、しかも話が長くなりそうだと見て取るや、半ば強引に打ち切ったのはアッパレ(?)でした。
しかし、西崎プロデューサー主導で新作が作られている現在、松本センセの登場はある意味意外でしたね。今後、「ヤマト」関連のイベントなどの席に松本センセの姿を見ることはないんじゃないかと考えていたもので。
また話のなかで「プロデューサーの西崎氏」と名前まで出したのも意外でした。
両者の関係が今どうなっているのかはわかりませんけれども、協力体制とまでは行かなくても、いがみ合うことなく互いに作品作りを進めて行ける状態であることを願うのみです。

e0033570_21523114.jpgこの後は ささきいさおのヴォーカルで「真赤なスカーフ」、そして「宇宙戦艦ヤマト」の2曲で締め括り。主題歌の方は錦織健のバックコーラス付き!
なんでも『銀河鉄道999』の挿入歌の中には、錦織健がバックコーラスを務めたものがあるんだそうです。この人は国立音大の出身で、しかも『999』放送中は在学していたと思われますので、コーラスとして”くにたちカンマー・コール”名義でクレジットされている曲がそうなんじゃないかなと思います。
アンコール曲は「ゲバゲバ90分」のテーマ曲でした。

兎に角アキラさんのトークは面白かったですし(アニア的チェックとしては随分と間違いがありましたけれど。「ヤマト」や「ハイジ」の放送局のこととか)、何といっても「交響組曲」が聴けただけで幸せでした。
また個人的に驚いたのは、3回も松本センセに接近遭遇しちゃったこと。
1回目は休憩時間にロビーに出ようとしたら、目の前を松本センセが通過。一瞬、何が起こったかわかりませんでした。周囲でも数人しか気付かなかったみたいで、それをいぶかしんだ人が「なんだなんだ?」てな不思議そうな顔をしてましたっけ。
2回目は、舞台挨拶を終えたセンセが客席の通路を通って自分の席へと戻る時。目聡いファンが何人か握手を求めてましたね。
そして最後は終演後にロビーへ出ようとしたところ、センセとすれ違い。握手求める厚かましさもなく(?)何となく黙礼してしまいました・・・。

終った後は、ネット仲間と打ち上げ。
それぞれ不満点は抱えていたものの、総じて皆満足といったところだったでしょうか。
実は「ヤマト」を題材にしたコンサートは、別の形ですが来月にも開催されます。そちらも行く予定なので今から楽しみです。
[PR]
by odin2099 | 2009-04-19 21:54 | 音楽 | Trackback | Comments(2)
e0033570_22354065.jpg銀河100年戦争末期に惑星リンボスに沈没した第17代宇宙戦艦ヤマト。そこでナブはデータディスクを見つけ、仲間たちと共にセイレーン軍の廃工場で自分たちの手で戦艦を建造しようとしていた。しかし彼らの不穏な動きはセイレーン軍の知るところとなる。
一方、沈没戦艦がヤマトだと知ったブローネ皇帝は、何としてもデータディスクを回収し、それが叶わない場合はリンボスそのものを犠牲にしてでもデータボックスを破壊するように娘のアメシス少尉に命じていた。そのディスクには「それを制するもの、宇宙を制す」とまで言われた古代ゴーダ文明の謎を解き明かす鍵が隠されている可能性があったのだ。
その頃ようやくナブたちの戦艦は完成に近付きつつあったが、遂にリキヤード少佐はYAMATO破壊の命を下す・・・!

データディスクには設計図が収められ、そしてきちんと設備の整った工場を使うとはいえ、素人だけであっさりと戦艦が作れてしまうという設定には納得がいかないものの、その発想や描写そのものは面白いし、若者たちが試行錯誤をしながら作り上げていく過程も楽しい。
そしてYAMATOの存在を察知したセイレーン軍が、発進を阻止しようと出撃、はたしてYAMATOの完成は間に合うのか?というサスペンスも盛り上がる。そういえば敵の大型ミサイルを間一髪でかわしての発進、というのはパート1と同じパターン。ここにも「ヤマト」らしさが伺える。
[PR]
by odin2099 | 2009-03-31 22:37 | ビデオ | Trackback | Comments(0)
星歴2520年、地球連邦とセイレーン連邦との<銀河100年戦争>停戦から17年。セイレーン軍が駐屯する惑星リンボスに住む少年ナブは、この抑圧された環境から逃れ、大宇宙へ飛び出すことを夢見ていた。
そんなある日、ナブとライバルのアガの二人は、セイレーン軍の警戒空域ギリギリまでどちらが高く飛べるかを競い合っていた。だがヒートアップした彼らはその一線を越えてしまったため、セイレーンはミサイルを発射。両陣営の緊張は一気に高まってしまう。
セイレーンのパトロールの目を逃れようとしたナブは”地底軍艦”と呼ばれる廃船に逃げ込んだが、この船のコンピューターはまだ生きており、そこでナブはデータディスクを発見。これを使って自分たちの手で船を作り上げようと計画を立て、仲間を集めるのだった。
だがナブたちは知らない。この沈没した廃船こそ、かつての地球連邦軍の旗艦だった第17代宇宙戦艦ヤマトであり、<100年戦争>末期にある重要な任務を携えていたことを・・・。

e0033570_21461184.jpg『完結編』から300年ほど未来から始まる、新たな「宇宙戦艦ヤマト」の物語。
そのバックボーンに関しては既に「VOL.0」で紹介はされているが、この作品の冒頭でもブローネたちがセイレーン連邦を築くまでの経緯や、地球連邦との対立の要因などが改めて語られている。

従来とはガラリと変わった世界観、松本零士タッチとは大きく異なるキャラクター・デザインなど、およそかつての「ヤマト」を髣髴とさせるものはない。実際、最初に絵を見、粗筋を読み、一部とはいえ動く新ヤマトの姿を見たときも、これがはたして「ヤマト」の名を冠するにたる作品なのだろうかという疑問、不安で一杯だった。
ところが「企画・原作・製作総指揮:西崎義展」のクレジットを見、そして映像を観ているうちに自然と物語の中へ入り込んで行けたのは我ながら驚きだった。素直に「ヤマト」を見たんだ、という気持ちになれたのだが、それは条件反射のようなものなのかも知れない。
「ヤマト」はパート1が全て、あるいは許せるのはせいぜい『さらば』まで、というファンには到底受け入れられない作品だと思うが、『完結編』まで付き合い、更に『オーディーン/光子帆船スターライト』にも「ヤマト」の面影を見てしまうという人ならば一見の価値はある、と申し上げておこう。

沈没した戦艦からデータディスクを抜き取り、自分たちの手でYAMATOを再生し、窮屈な惑星から飛び出そうとする若者たちの姿を捉えてこの第1話は幕を下ろす。
従来のシリーズよりもタップリと時間をかけて描かれた序章、新生「ヤマト」の旅立ちには相応しい一本だ。
[PR]
by odin2099 | 2009-03-27 21:46 | ビデオ | Trackback | Comments(2)
ヨタヨタしながらも4強入りを果たしたWBCに続いて、今日からは選抜高校野球が開幕。
球春到来ですな。
それにしても「ワールド」と言いつつ、なんか韓国とキューバとしか試合してない気がするWBCはどうなのよ?
次回からは、一回戦は総当りにしたらどうかね。もっと違った対戦カードが見たいんだが。

さてさて、先に「掲示板」の方にも書いたんですが、18日から始まった「東京国際アニメフェア2009」の会場内の東北新社のブースでは、大々的に新作『宇宙戦艦ヤマト』の製作が告知されとるようです。

気になるお話は、というと・・・
西暦2220年。移動性ブラックホールの膨張で地球に危機が迫り、3億人の人類移民作戦が展開されるが、突如、移送船団が正体不明の敵により攻撃を受ける。
人類の存亡をかけ再びヤマトが出撃する。
果たして地球は人類は救えるのか・・・。
移動性ブラックホールとは?
38歳になったあの古代進が新型宇宙戦艦ヤマトの艦長をつとめる。
また、妻の雪との間に生まれた娘、美雪など新たな登場人物も見逃せない。
この内容は、間違いなく『新宇宙戦艦ヤマト/復活篇』ですね。
しかも以前リリースされていた例の『胎動篇』で紹介されていたストーリーと殆ど変わらないというのも凄い話で、15年以上も前から眠っていた会心のものなんでしょうなぁ。
それに漏れ伝わる情報(?)によれば、意外にも(失礼!)製作は進んでるみたいです。今度こそ期待してもいいのかな。

でもねぇ、「2009年 ヤマト発進」と言ってますが、具体的にいつなのよ?
夏?秋?冬?
それに劇場公開と言ったって、公開規模も不明。
きっと『エヴァンゲリオン』や『Zガンダム』よりも小さいんだろうなぁ・・・。

が、公開されれば観に行くぞ!

ちなみにこのストーリー、原案は某都知事(苦笑)。
この後で確か西崎Pとは関係が悪化した(?)とかいう話なので、そのあたりの扱いはどうなることやら・・・。
[PR]
by odin2099 | 2009-03-21 09:57 | アニメ | Trackback | Comments(2)
e0033570_21383856.jpg『宇宙戦艦ヤマト/完結編』公開以来、何度となく持ち上がってはその度に頓挫していた”復活”が遂に実現した記念すべき作品。従来のテレビ・シリーズやテレビ・スペシャル、劇場用映画ではなく、オリジナル・ビデオ・アニメ(OVA)という新たなジャンルでの登場である。

舞台は『完結編』から凡そ300年後の世界。この時代、既に人類は地球から巣立ち、近隣の銀河世界にまでその手を伸ばしていた。
そんな中で繰り広げられる、地球を中心にした<地球連邦>と、地球を追われた一団が築き上げた<セイレーン連邦>との一大抗争、平たく言えば「地球人同士」の戦いを描こうとしている。
これまでの作品では地球と、その地球を侵略しようとする外敵との戦い、防衛戦が柱になっているのに比べると新機軸と言えよう。

さてこの作品、タイトルに「VOL.0」とあるように本編ではない。
既に『ヤマト わが心の不滅の艦/宇宙戦艦ヤマト~胎動篇~』でも作品紹介はなされているが、言ってみればこれも予告編の第二弾。製作過程を追ったメイキング・ビデオである。
改めて宣伝の必要を感じたのか、それとも製作が遅れたからの代用品なのかはわからないが、TVで特番として放送するか、或いはビデオ店の店頭で流したり、無料でレンタルさせるのであれば兎も角、わざわざ商品として販売するだけの価値があるのかは疑問が残る一本だ。

ただメイキングとは言っても、作画スタッフやアフレコ現場などの紹介はなく、ニューヨークで行われた音楽のレコーディング風景が中心になっているのが西崎義展プロデューサーらしいところである。
作曲家のデビッド・マシューズ自ら指揮棒を握って録音しているところへ、音楽監督の羽田健太郎を伴いダメ出しをする西崎プロデューサーの姿には、作品に賭ける情熱が窺えて面白い。
他にも出演者である少年隊の錦織一清や麻上洋子、それに主題歌を歌っているTOKIOへのインタビューもあるので、ジャニーズ・ファンならばチェックしておいても良いのかも知れないが。
[PR]
by odin2099 | 2008-11-04 21:55 | ビデオ | Trackback | Comments(0)
1994年の春先に発売されたビデオ作品で、これまでの「宇宙戦艦ヤマト」というシリーズを振り返りつつ、当時製作中だった2本の新作、新しいヤマトの旅立ちを紹介しようという意図で作られたものです。
正直、TVの特番だとか、無料のプロモーション・ビデオというのならば納得なのですが、ただの”長いCM”を商品として売るという姿勢には疑問がないでもありません。
しかし今となっては、こういった形で残っていることで往時に想いを馳せ、実現しなかった夢を再び追いかけるという楽しみも与えてくれます。

e0033570_23465740.jpgさて、このビデオで云うところの2本の新作というのは、1本はOVAとして企画された『新 宇宙戦艦ヤマト』です。
従来のシリーズから約300年後の世界を舞台に、若者たちが新たなヤマトを建造して冒険の旅に出るというストーリーで、この年の秋に『YAMATO2520』とタイトルを改めた後に正式にスタートしました(その後、ご存知のように中断したままで、続巻の発売は絶望的です)。

そしてもう1本が、劇場用作品として企画された『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』
これは『完結編』から19年後、再びあのヤマトが復活するというもので、なんと原案はあの石原慎太郎・現東京都知事です。
こちらは10年以上経った今でも実現しておらず、数年前にも企画が立ち上がりましたが頓挫し、最近ようやく始動したという話です。今度こそ実現するでしょうか。

どちらの作品も製作の過程を紹介し、設定画やイメージボード、それにテストフィルムを見せるなど弥が上にも期待を盛り上げてくれていますが、その後の経緯を知っているだけに、今見ると虚しく感じられてしまいますね。
この時に両作品とも無事に完成(完結)していたならば、と悔やまれてなりません。

またこのビデオには,旧作品の名場面や新作のプロモーション映像だけでなく、かつての「ヤマト」に携わったスタッフや新しい「ヤマト」に関わっている人たち(勿論両方に参加している人も)が、何人かインタビューを受けて出演しています。
西崎義展プロデューサーを筆頭に、豊田有恒、松本零士、舛田利雄、山本暎一、藤川桂介、白土武、宮川泰、羽田健太郎、徳永二男、阿久悠、シド・ミード、前田真宏、平野靖士、高山秀樹、北爪宏幸、小林誠、大倉雅彦、庵野秀明、結城信輝、石原慎太郎等々・・・。

この中には数年後、製作会社が倒産し、西崎プロデューサーが破産し、その後に銃刀法違反や覚せい剤所持で逮捕された後に声高に批判をしたり、権利関係で訴訟を起こした人もいるのですが、何故この時点ではこういった作品への出演を許諾したのでしょうね。
このビデオ、客観的に「ヤマト」を捉えているわけではなく、あくまでも製作側からのプロモーション作品なのですから、無理して出演する義理はなかったのではないかと思うのですが・・・。

このビデオが発売された当時は、新作映像が見られるのは嬉しいものの、一本の作品としては価値を見出せなかったのですが、逆に今となってはお宝映像の数々が詰まっていると言えるかも知れません。
[PR]
by odin2099 | 2008-09-29 23:48 | ビデオ | Trackback(1) | Comments(10)
『宇宙戦艦ヤマト/完結編』直後から、西崎義展プロデューサーは再三「ヤマト」の復活を試み、最初に立ち上げた企画が『キング・オブ・デスラー』。「ヤマト」の人気キャラ、ガミラス星のデスラー総統を主人公にした作品で、これは翌84年夏に公開と発表するも頓挫。

続いて84年夏になって新作『光子帆船スターライト』なる企画を発表、合せて「アニメ3年計画」というものを打ち出し、第1弾が『キング・オブ・デスラー』、第2弾が半村良を原作に頂いた『妖星伝』、そして第3弾が『ヤマト誕生編』?!

これは後に「アニメ復活三カ年計画」もしくは「ヤマト復活三カ年計画」と名前を変え、第1弾が『光子帆船スターライト』、第2弾が『デスラーズ・ウォーI/戦艦スターシャ』、第3弾が『宇宙戦艦ヤマト/誕生編』(或いは『宇宙戦艦ヤマト/復活編』)と改められた。
『デスラーズ・ウォー』は「1」とあるように、何部作かの予定だったようだ。

この内、実現したのは『光子帆船スターライト』のみ。
e0033570_2040957.jpg題名は『オーディーン/未知への冒険2099』と変更されたが、公開直前に『オーディーン/光子帆船スターライト』へと再変更。それがこの作品なのである。
「夢よもう一度」とのプロデューサーの想いを乗せた、事実上の「ヤマト」リメイク作品だ。

ところが公開前にプロデューサーが強調していたのは、如何に「ヤマト」とは違うのか、という点。
曰く、『ヤマト』は200年未来の物語だが『オーディーン』は100年先である。
曰く、『ヤマト』は軍艦だが『オーディーン』のスターライト号は商船で非武装である。
曰く、『ヤマト』ではワープを使ったが『オーディーン』では重力遮断航法を採用する。
曰く、『ヤマト』はジャズを基調としたシンフォニーだが『オーディーン』はハードロックである、等々。
しかし違いを強調すればするほど、逆にその類似性が浮き彫りになるという結果となってしまった。

100年先、200年先という時代の差は映像では感じ取れず、太陽系外にも進出し始めている「ヤマト」世界に対し、こちらの世界では木星までしか人類の手は伸びていないという設定だが、ワープ航法に変わる重力遮断航法を使えば外宇宙へ飛び立てるというのであれば、結局は同じことである。
戦艦ではないスターライト号だが、途中で武装強化し、特に艦首に電子スクレーパー砲を装備するにいたっては、絵的には波動砲と何ら変わるところはない。
主題歌にラウドネスを起用したのは目新しく、天野正道らが組んでいた音楽ユニットTPOを参加させたのも新しい試みと言えなくもないが、音楽そのものを担当しているのはお馴染みの宮川泰と羽田健太郎のコンビ。これは正しく「ヤマト」の延長線上にあるものである。ついでながら、SE(効果音)も「ヤマト」から大量に流用されているので、「音」の面からすれば差異は殆どないと断言しても良い(キャストも「ヤマト」縁の人物が何人かキャスティングされている)。

メインスタッフも「ヤマト」シリーズを長く手掛けてきた人が多く、先に紹介した『宇宙空母ブルーノア』でもそうなのだが、「ヤマト」と違う違うと言うのであれば、もっと表面的な、素人でもわかる部分を変えるのが手っ取り早いと思うのだが、そうはしなかったということは前述した通り「夢よもう一度」の想いが強かったとしか言いようがない。

元々はTVシリーズ企画を転用したものだとはいえ、ストーリーは旅の途中で終ってしまうし、相変わらず船長(艦長)は途中で戦死するし、製作が間に合わなかったのか、公開途中でフィルムに手が加えられていたようだし、作品の出来も決して褒められたものではなかった。
興行的にも惨敗だったようで、肝心の「ヤマト」復活まで持っていくことは出来なかったのである。
これならば小細工せず、最初から「ヤマト」復活を前面に押し出して行った方が良かったのではないかと思うのだが、意地というか、欲というか、何か色気があったのかも知れない。
もっとも「ヤマト」を意識せず(知らず)に観ている分には、それなりに評価すべきポイントはあるかと思う。
作画のクオリティの高さ、構図やレイアウト、それらを含めた演出面、それにストーリー展開に余裕を持たせた脚本(「ヤマト」の場合は常に詰め込みすぎで、それを途中で刈り込んでいくため説明不足なシチュエーションや、説明過剰な台詞が散見される)は、「ヤマト」にはない魅力だ。

ところで「ヤマト」の製作体制やプロデューサーに関しては批判的な意見も多く、途中で作品を去ったスタッフも少なくない。また近年は表立って批判的意見を述べている人もいるのだが、何故かそれらのスタッフの何人かはそのまま『オーディーン』に参加、もしくは復帰しているのは謎である。
また最終的にクレジットからは削られているものの、初期段階では「松本零士」の名前もあり、これら人間模様の裏側も興味深いものがある。
[PR]
by odin2099 | 2008-09-20 20:43 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(8)
西暦2052年、人工惑星ゴドムの突然の侵略により、地球は壊滅的状態に陥ってしまう。しかし秘かに開発されていた戦略空母ブルーノアのみその難を逃れ、ゴドムに対して反撃の烽火を上げた。
反重力エンジンを装備することで、宇宙航行も可能になるブルーノア。その為にエンジンを建造中のバミューダ海域にある研究施設を目指すのだが、その行く手にはゴドムの攻撃部隊が待ち受けていた・・・!

あの西崎プロデューサーが手掛けたポスト『ヤマト』の一番手。
e0033570_21413514.jpgもっとも本人は否定していましたけれどね。『ヤマト』でおなじみになっていた「企画」「原案」「製作」「総指揮」の4枚看板のうち、今回は「総指揮」のクレジットがありませんが、それも「プロデューサーという肩書きは、自分のハンドメイド作品以外には使うべきではない」とのこと。
自らのポジションについては「原作者」と位置付けていましたが、逆に言えばそれほど真剣に取り組んではいないってことですか???

とはいうものの、第1話は2時間枠のテレ・フューチャーとして製作(今回観直したのはコレ。地方局や再放送の際には4話に分割して放送したそうな)。
「30分で全ての設定を説明しようとしたこれまでのやり方に無理があった」というのは至極ご尤もで、アメリカのTVドラマには良くある手法ですが、日本の、しかもアニメとしては異例中の異例。かなりの意気込みが感じられます。
それに放送開始前には「この作品がアニメーションへの最後の賭けで、これに失敗したら二度とアニメは手掛けない」などという力強いコメントも残していましたっけ。やっぱり本気だったのでしょうね。

でも「戦艦」じゃなくて「空母」とはいえ、艦首には最終の決め手となる大型兵器(反陽子砲)を装備してるなんざ、『ヤマト』を念頭においてるとしか思えません。
ゴドム人の設定は初期ガミラス人風ですし、地球上の諸都市の風景やブルーノア艦内のデザインも、どことなくヤマトっぽく見えてしまいます。

時期的には『宇宙戦艦ヤマト/新たなる旅立ち』と『ヤマトよ永遠に』の間に作られた作品ですが、スタッフも『ヤマト』と共通。比較して欲しくないのならば、もっと思い切って入れ替えても良かったんじゃないでしょうかね。
音楽も平尾昌晃、船山基紀、そして宮川泰の3人がクレジットされる豪華版ですが、これも『ヤマト』色を払拭するつもりならば宮川センセ抜きにすべきでしょう。まぁ結果的には素晴らしい楽曲が生まれてはいるのですが。

それに「”宇宙”空母」なのに「”海洋”ロマン」?というのも不思議な話。
まぁこれは乱暴な言い方をすれば、自身の代表作『海のトリトン』+『宇宙戦艦ヤマト』と考えれば不思議でもなんでもないのかも知れません。
キャラクター・デザイナーも『トリトン』と同じ人だったし。
また日下真をはじめとする主人公たちも、ブルーノアの正規の乗組員ではなく、搭載されている小型潜水艦シイラの搭乗員。何となく主役メカの存在感も薄いんですよね。
ともあれ結局は『ヤマト』の二番煎じとしか受け止められず、今となっては知る人ぞ知る、という作品になってしまっています。

ただ、ここまでボロクソ言ってる割には好きな、というか放っとけない作品でして、自分が弁護しなきゃ一体誰が弁護するんだ?!てな熱い思いがこみ上げてきます(笑)。
まだまだ言いたいこと、書きたいこともありますので、これを機会に全話観直してみようかなぁ。

・・・やっぱりやめておこうかな。想い出は想い出として、美しいままにしておいた方が良いのかも(苦笑)。
[PR]
by odin2099 | 2008-08-04 21:44 | テレビ | Trackback | Comments(6)

by Excalibur
ブログトップ