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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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パート1はTVシリーズをダイジェストにした劇場版が大ヒットした訳ですが、パート2は最初から劇場用作品として『さらば宇宙戦艦ヤマト』が作られ、その後にTVシリーズに引き移して『宇宙戦艦ヤマト2』が放映されました。
ただその際に結末が改変され、当初は打ち止めの予定だったシリーズの続行が決定、パート3への橋渡しとしてTVスペシャル『新たなる旅立ち』が作られることになり、その後に劇場用の『ヤマトよ永遠に』が作られています。

それらの作品を受けたこの『ヤマトIII』はタイトルこそ『3』ですが、人によって数え方に違いがあるでしょうが、概ね4番目か5番目に位置するエピソードということになります。
これまでのシリーズの流れとは一線を画し、ガルマン帝国とボラー連邦、銀河を支配する2大勢力の抗争に巻き込まれたヤマトが、異常膨張を始めた太陽の影響で地球の寿命があと1年と差し迫る中、人類が移住可能な惑星を求め、探査航行に出発するという物語です。

『ヤマト2』は後にTVスペシャルとして総集編が作られましたが、この『ヤマト3』も総集編が作られています。放映は劇場版の『完結編』公開後でしたので、現在までのところ「ヤマト」オリジナル・シリーズ(『YAMATO2520』や『大ヤマト零号』は除いて)では最後の作品でもあります。

長い枕はこれくらいにしておきますが、本来ならこのシリーズについては色々語りたいことがあります。
なんで古代艦長は砲術科志望の新乗組員の土門を、本人の希望を無視して炊事科勤務にしたのかとか、シャルバート星の理念はわかるものの、そのガンジーばりの無抵抗主義はピンとこず、「ヤマト」というシリーズ全体でもその主張は浮いているとかまだまだあるのですが、今回は総集編について、ということでそれは別の機会に譲りたいと思います。

e0033570_22542768.jpgさて、『ヤマト2』の総集編は、設定をかなり変更した上で台詞やナレーションを録り足し、BGMを全面的に入れ替えることによって、単なるダイジェストではない新規作品としての意欲が感じられる出来栄えになっていましたが、この『3』の総集編は基本的には本編のフィルムをそのまま繋いだという構成です。
その結果、脇筋やゲスト・キャラクターは極力オミットされ、とりあえずお話は追えるものの、面白みはあまり感じられない内容になってしまっているのが残念です。特に初見の人にはさっぱり付いていけないのでは、と危惧しているのですが如何でしょうか。
また、ヤマトといえば波動砲!と答える人もいるくらい知名度の高い決め技を、この総集編ではただの一発も撃ちません。そういう面では非常に稀有な作品なのだということが言えるかも知れません。
ただこの作品だけを観て、『ヤマト3』には乗れないなと感じた人も、一度はTVシリーズ全話を観て欲しいと思います。一般に「ヤマト」シリーズ全体の中で一番人気のない作品のようですが、それは実際に観ている人が少ないのも理由なのではないか、と思っていますので。

ちなみに本サイト内のコンテンツ「お茶の間」には、相方さんのレビューが載っていますので、そちらもどうぞ。
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by odin2099 | 2006-06-08 06:25 | テレビ | Trackback | Comments(4)
e0033570_1147532.jpgネット仲間数人と出掛けてきました、日フィルのサンデーコンサート。
これでもう聴きに行くのは4回目か5回目になりますが、今回はサクソフォン・平原まこと、ヴォーカル・ささきいさおの両名をゲストに迎えて、”指揮・ピアノ・お話”が宮川彬良

第一部は「アキラさんとともに!!ポップスの魅力」と題したバラエティー・ショーのような構成です。
「見上げてごらん夜の星を」を「E.T.のテーマ」や「星に願いを」を交えてアレンジした曲に始まり、「ニューシネマパラダイス」、「さっちゃん」、「あんたがたどこさ」と続きます。
「ニューシネマパラダイス」は正統派のアレンジでしたが、「さっちゃん」は優しく、「あんたがたどこさ」は楽しく、をモットーにした新アレンジで、かなり下ネタに走った「あんたがたどこさ」は抱腹絶倒。

続いて21日に亡くなった父・宮川泰の曲から「ウナ・セラ・ディ東京」と「恋のバカンス」を。「恋のバカンス」は特にビアソラ風というか、アルゼンチン・タンゴ調という注釈付でした。故宮川センセのようなダジャレ連発ということはありませんでしたが、アキラさんも”音楽”を、文字通り”音を楽しませること”とするセンスは立派に受け継いでいます。
一部のラストはアキラさんのヒット曲「マツケン・サンバII」。立ち上がって踊る人こそいませんでしたが、会場には手拍子がこだまし、大いに盛り上がりました。

第二部は「宇宙戦艦ヤマト放映30周年スペシャル!!」と題した、『宇宙戦艦ヤマト』の新組曲のお披露目です。
取上げられているのは「無限に広がる大宇宙」、「宇宙戦艦ヤマトのテーマ」、「決戦」、「大いなる愛」、「真っ赤なスカーフ」、「白色彗星のテーマ」、「イスカンダル」、「大ディンギル帝国星」、それに「明日への希望」。
最初の4曲は以前アキラさんがアレンジした吹奏楽版に準じた内容ですが、「テーマ」を歌うのは勿論ささきいさお。

ここでスペシャル・ゲストで松本零士登場! 
来てるんじゃないかなぁと思っていたら、案の定でした。でもアキラさん、松本先生に喋らせちゃダメよ。いつまで経ってもお話終らないんだから(苦笑)。しかも結構微妙な話題まで出しちゃって(『宇宙戦艦ヤマト』誕生にまつわる話)、聞いてるこちらがハラハラドキドキでした(汗)。
続く「真っ赤なスカーフ」は、珍しく(?)オリジナル通りの編曲版で、コンサートとしては物足りなさもありますが、これはこれで貴重です。

会場となっている東京芸術劇場にはパイプオルガンがあるので、後半はきっちりと「白色彗星」を。またここでは、オリジナルを演奏していたのがアキラさんだったことを披露。アルバム『アコースティック・ヤマト』のライナーノーツにはこの話が紹介されていましたが、これはまだトリビア・ネタでしょう。足だけは武蔵野音大の先生が担当したそうですが、あの曲を演奏していたのは当時高校生だったアキラさん。僅か4分間の曲の録音に6時間も掛かったそうで、しかも結局は録音テープを切り張りして完成させたという苦い思い出があるそうです。

「イスカンダル」に続いて演奏された「大ディンギル帝国星」は”幻の曲”ということで、本来なら今日のコンサートのメイン扱いにしたかったのだそう。『完結編』のイメージ・アルバム製作にあたって作曲したものの、その後台本が大幅に変更になったために結局没になったから、といっておりましたが、実はアキラさん、メロディーは本編にきちんと流れておりますよ。
締めは「明日への希望」。原曲では勇壮な男声コーラスが入るのですが、こちらではパイプオルガンが入ったりで負けてはいません。

アンコールは「若いってすばらしい」と「宇宙戦艦ヤマト」、それに「メモリー・オブ・ユー」の3曲でした。

e0033570_23144032.jpg21日に訃報、その後にリハーサルが入り、24日お通夜、25日告別式、そして26日に本番というスケジュールは相当厳しかったものと思われますが、そんなことは少しも感じさせずに最後まで僕らを楽しませてくれたアキラさんに感謝! そして改めて宮川センセのご冥福をお祈り致します。
また、宮川センセは日フィルで4回コンサートをやっているようですが、今後はアキラさんと組んだコンサートを是非とも続けて頂きたいと願います。
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by odin2099 | 2006-03-27 05:58 | 音楽 | Trackback(2) | Comments(10)
e0033570_1150139.jpgテレ・フューチャー『宇宙戦艦ヤマト/新たなる旅立ち』を受けて作られた、劇場版「ヤマト」の3作目。

矛盾点は多いわ、物語は破綻してるわ、で決して傑作だとは思わ(え)ないし、シリーズ中で一番好きな作品というわけでもないけれども、想い入れは一番強いのがこの作品。
その相反する心情については「しねま宝島」の方でもダラダラ書き綴っているけれども、全てはヒロイン・真田澪(サーシャ)の前に許せてしまうんだなぁ・・・。今回で何度目の鑑賞になるのか数えるのも面倒くさいくらいだけど、やはりクライマックス、というかクライマックスが近付くだけで涙腺が緩んでしまう

正ヒロインの森雪よりも年下なのに澪には妙な(?)色気があるし、大方の「ヤマト」ファンには申し訳ないけれども、昔からちっとも雪が好きになれない僕は断然”澪派”!(苦笑) その澪が転生した姿である(?)サラ・シアン・ベイカーがヒロインを務める『オーディーン/光子帆船スターライト』も、当然支持します!(笑)
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by odin2099 | 2006-03-25 21:27 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(6)
昨日は宮川先生のお通夜が営まれ、今日は告別式です。
『ヤマト』で沖田艦長が亡くなる時の曲(「回想」のことでしょうかね)が流され、トランペット演奏による「真赤なスカーフ」と、ブラスバンド演奏の「宇宙戦艦ヤマト」にのせて出棺される予定だそうです。参列したい気持ちもありますが、やっぱり行かれませんね、辛すぎます・・・。

で、湿っぽいのは似合わないので、宮川先生を送るにはこれが一番!というアルバムはこれでしょう。
e0033570_0424619.jpg

以前サイト内「耳をすませば・・・」でも紹介していますが、ザ・ピーナッツのヒット曲からG-1のファンファーレ、『ゲバゲバ90分』や『ズームイン!!朝!』、『シャボン玉ホリデー』、『午後は○○おもいッきりテレビ』などのテーマ曲、それに勿論『宇宙戦艦ヤマト』の組曲も収録された集大成!
宮川センセの古希を祝って作られたものでして、奥様が選曲を、ご子息の彬良さんがアレンジを、彬良さんの奥様がヴァイオリンを、そして先生のお孫さんである2人のお嬢さんがそれぞれ歌とピアノ演奏を披露、といった具合に<宮川ファミリー>総出演です。

このアルバムを基にしたコンサート(「日本フィル第131回サンデーコンサート」、詳細はサイト内「ボクのわたしの見て歩る記」にて)にも行きましたけれど、いやぁ楽しかったなぁ。丁度3年前のことでした。
明日はファンにとっての音楽葬になるであろう、彬良さんのコンサート(「日本フィル第158回サンデーコンサート」)へ仲間たちと行って来ます。実はこのアルバムの存在を教えてくれたのも、去年亡くなったネット仲間でした。

万感の想いをこめて・・・。
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by odin2099 | 2006-03-25 07:57 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
WBC優勝の興奮冷めやらぬうちに訃報が・・・!
作曲家・アレンジャーの宮川泰先生が亡くなられてしまいました・・・。
今度の週末には、『宇宙戦艦ヤマト』をメインフューチャーしたコンサートへ行こうとしていた矢先のこと。
言葉もありません・・・。
今はただ、ご冥福をお祈りするのみです。
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by odin2099 | 2006-03-21 21:14 | 音楽 | Trackback(15) | Comments(18)
映画の『さらば宇宙戦艦ヤマト/愛の戦士たち』ではなくTVシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』を受け、パート3へのブリッジとなるべく製作されたTVスペシャルです。後に『ヤマトよ永遠に』のアンコール上映に合せて劇場公開もされました。
これまで2本のTVシリーズを放送してきたよみうりテレビではなく、フジテレビ系列での放送だったことも驚きですが、これはその前年に劇場版パート1のノーカット放送を実現させた縁からでしょう。流石に機を見るに敏といったところでしょうか。夏休み真っ盛りの1979年7月31日に放送され、高視聴率を稼ぎ出しております。

e0033570_2347444.jpg『さらば』に涙したファンにとっては、『ヤマト2』共々蛇蝎の如く忌み嫌われている(苦笑)この『新たなる旅立ち』ですが、個人的にはシリーズ中で一番好きな作品かもしれません。
正味1時間半という分量ではありますが、パート3への橋渡しという役目を担っているために、この一本で全てを解決させる必要がなく、そのためか物語の進行が非常にゆったりしております。またどちらかというとヤマトは脇に回り、真の主人公はデスラーです。そのデスラーが、ガミラスとイスカンダルにまつわるシリアスなドラマを展開していきますので、反面ヤマト側はパート2あたりでは望めなかったズッコケぶりを披露してくれたりで、これがまたキャラクターの幅を広げる役目を果たしてくれています。そしてシリアスムードのデスラー側と、コミカルなヤマト側のドラマが交互に描かれていくので、とても見易い作品になっているのです。
反面、デスラーとヤマトが合流してからは一転して悲劇的な流れになり、結局はパート2同様の自己犠牲による結末を迎えてしまうところに、『宇宙戦艦ヤマト』という作品の持つパターンの限界が見て取れたりもするのですが。

またこの作品、メインスタッフから松本零士、舛田利雄両監督の名前が消えています。
消えているといっても”監修”という形でクレジットは残っているのですが、この時期松本零士は映画『銀河鉄道999』に掛かり切りで忙しく(『新たなる旅立ち』放送の4日後から公開されました)、舛田利雄も『二百三高地』の準備に追われて多忙だったためですが、そのために初めて”総監督:西崎義展”というクレジットが登場します。
言ってみれば西崎プロデューサーのワンマン作品だということにもなりますが、これがかえって「船頭多くして・・・」とは逆の効果を生み出したような気もします。怪我の功名というやつかも知れませんが。
また従来から参加していたスタッフの多くは、この作品を最後に離れていっています。作品同様に世代交代が行われた作品だとも言えるでしょう。

ところでこの作品、『ヤマト2』放映中の年明け早々にはファンに告知されていましたが、今のようなインターネット全盛時代ではありませんでしたので、そのことを知らないファンも多かったですね。
また、仕上がった作品は2時間近くあったもののテレビ局からの要請でカットしたこと、それに79年の暮からお正月にかけて劇場公開を考えていたことなども、意外に知られていないかもしれません。

後は、これは結構有名な話ですが、当初の放送予定は7月21日でした。
どうやら製作が間に合わず延期になったようですが、それでもフィルムの完成は放送前日のお昼過ぎだったとのこと。『さらば』も公開の数日前だかに完成したそうなので、最後まで妥協を許さない作品作りは評価出来るものの、やはり期日までに仕上げてこそのプロだとは思います(後の『永遠に』は比較的余裕のあるスケジュールだったようですが、『完結編』は公開日をずらしたものの、一部の劇場では間に合わなかったようです)。
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by odin2099 | 2006-03-04 22:39 | テレビ | Trackback(4) | Comments(8)
e0033570_1654580.jpgという題名で放送されたはずの、TVシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』の総集編です。多分2度目の再放送から『宇宙戦艦ヤマト2(総集編)』という味気ないものに替わり、そのままソフト化されて今日に至っております。

『宇宙戦艦ヤマト2』は映画『さらば宇宙戦艦ヤマト/愛の戦士たち』をTVシリーズに引き写したもので、『さらば』のラストで「ヤマトは二度と姿を現しません」と宣言してしまった関係から、本来なら最後の「ヤマト」となるはずのものでした。
ところが人気は依然衰えず、というよりも正にピークを迎えており、また全員玉砕の『さらば』ラスト・シーンを巡っては、プロデューサー西崎義展と監督・総設定の松本零士の対立が激しかったこともあり、ラスト・シーンが変更されることが決定。必然的にシリーズの続行が決められたという経緯があります。
『さらば』の公開が1978年の8月、『ヤマト2』の放送が10月から翌年の3月までですが、放送開始前からラスト変更の噂は伝えられており、更に1979年の年明け早々には続編(『宇宙戦艦ヤマト/新たなる旅立ち』)が、夏にTVスペシャルとして作られることが公表されておりました。

e0033570_22554898.jpg内容に関してはサイト内(「お茶の間」)の感想を参照していただくとして、この総集編が作られたのは1979年の10月、既に『新たなる旅立ち』の放送が終った後で些か唐突な感は否めませんが、一つには『さらば』からでは『新たなる』には物語が続かないので、TVシリーズのパート1をダイジェストで映画化したように、パート2のダイジェスト版が必要になったからだと解釈出来るでしょう。
もっとも今ひとつの理由の方が大きそうで、これは同じ西崎プロデューサーが”ポスト・ヤマト”をにらんだ作品『宇宙空母ブルーノア』を製作・放送するにあたって、その前宣伝を兼ねたものだということです(この総集編放送の翌週から、同時間帯で放送が始まっています)。
まぁ、この作品に関してはいずれ別の機会に。
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by odin2099 | 2006-02-25 10:58 | テレビ | Trackback | Comments(0)
e0033570_1610969.jpgのっけから書くのもなんなんですが、自分は「ヤマト」ファンではありますが、この作品は好きじゃありません(爆)。
「明日のために今日の屈辱に耐える」はずの沖田艦長が、古代に特攻を勧めるのも納得いきませんし、その言葉を肯んじた古代が、島たちに「死にに行くんじゃない」と話すくだりも説得力がありません。
そして死出の旅路が、「星になって結婚しよう」という言葉に置き換えられてしまうのも・・・。
要するに首尾一貫していないんですね。

そうは言ってもお話は良く出来ていると思います。
好むと好まざるとに関わらず、劇場用4作品中では一番まとまりがあります(もっともダイジェストのパート1は論外ですけれど)。
それに涙もろくなったんでしょうかね、雪、佐渡、徳川、土方、加藤、斉藤、そして真田ら、ヤマトの戦士たちが続々と倒れて行くシーンでは、思わず目頭が熱くなりました。
当時は何とも思わなかったのに・・・(苦笑)。
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by odin2099 | 2006-02-19 16:32 |  映画感想<サ行> | Trackback(2) | Comments(9)
公開翌年、1978年夏のTV放映の際に改定されてから、オリジナル版は半ば封印状態になっていました。
度重なるTV放送やリバイバル公開、それにビデオ化されたのも、全てこの改訂版を元にしたものです。
ところがDVDは、この通称”スターシャ死亡編”と呼ばれる改定前と改定後を、それぞれ選択出来るようになっていますので、最初のリバイバル公開(1978年春)以来久しぶりにオリジナル版を見ました。ただ改定版に慣れすぎてしまった為か、見ていて違和感を覚えてしまったのはなんとも・・・。

e0033570_1616123.jpgそれにしてもこの作品、兄さんが死んでも何のリアクションもない古代くん、その古代クンといつの間にかくっ付いちゃってる雪、徹底的に古代の引き立て役に回った島くんに、何故か古代を依怙贔屓しているようにしか思えない沖田艦長、はたまた「休養半分で軽く」ヤマトを捻りに行った筈のドメル将軍が、いつの間にやら「祖国の命運を賭けて」ヤマトに挑戦しているなど、作劇上の破綻はかなりあります
また作画面では、斬新なメカニック描写など見所満載ではあるものの、一方では単純なミスや絵柄の不統一感がやたら気になるなど、アニメーションとしての魅力と同時に弱点も抱えているなど矛盾の塊のような作品でもあります。

それでも・・・面白いんですよね。
ついつい画面に引き込まれてしまうのです。
ああ、やっぱり自分は「ヤマト」ファンなんだなぁ、と改めて思った次第でした。

これら弱点を補って余りあるのが宮川泰の音楽の素晴らしさ!
これは万人が認めるところだと思いますが、もう一つ、効果音の新鮮さもあると思います。
『宇宙戦艦ヤマト』という作品を傑作たらしめている貢献者は、というと何人かの名前が挙がるとは思いますが、効果を担当した柏原満、それに音響監督を務めた田代敦巳、この二人も決して忘れることの出来ない存在です。

サイト内に感想あり。
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by odin2099 | 2006-02-14 23:18 |  映画感想<ア行> | Trackback(5) | Comments(4)
1974年に最初のテレビシリーズが始まり、1983年に映画『完結編』をもって終止符を打った『宇宙戦艦ヤマト』。その10周年を記念して作られたのが4楽章形式の交響曲で、1984年5月4日に五反田簡易保険ホールで初披露された。
作曲は『さらば宇宙戦艦ヤマト/愛の戦士たち』以降の作品にピアニストとして参加し、『宇宙戦艦ヤマト/完結編』では作曲家としても携わった羽田健太郎。宮川泰のオリジナル・モティーフを中心に、純然たるクラシック音楽として再構成。それを新進気鋭の大友直人の指揮の下、コンサートマスター徳永二男のソロを交えたNHK交響楽団の演奏で提供している。
このライヴ演奏は当時LP、次いでCDで発売され、映像版もLDでリリースされており(最近DVD版もリリース)、いつもはCDで楽しんでいるのだけれども、たまにはとLDを引っ張り出してみた。

『宇宙戦艦ヤマト』の音楽をクラシック風に、というと最初のテレビシリーズを再編集した劇場版が大ヒットした直後に、劇中曲をアレンジして大編成のオーケストラで演奏した『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』が作られヒット。どちらかといえばジャズっぽいBGMが特徴だった『ヤマト』の音楽は、以後の作品ではシンフォニーを基調にしたクラシック調のものが中心になっていったという経緯がある。
また他のアニメ作品も右に倣えで、やたらとシンフォニー演奏の音楽が増えたのも当時の評判を裏付けている。

『完結編』製作中の西崎義展プロデューサーが、『ヤマト』を総括したようなシンフォニーを作りたい、と発言した時は大いに期待したものだ。演奏はレニングラード・フィルを起用するということだったし、当然それはシリーズ中の主要な音楽を網羅し、音で綴る”ヤマト・ヒストリー”的なものになるだろうと。想像しただけでワクワクした。

ところが出来上がったものを聴いた時は大変失望した。そこに繰り広げられていたのは、まるで馴染みのない世界だったのだ。
確かに『ヤマト』のBGMから何曲かが使われてはいる。
御馴染みのスキャットのメロディー(「無限に広がる大宇宙」)をはじめ、「イスカンダル」を描写する曲、『完結編』の「FIGHT!コスモタイガー」、「神殿部の戦い」、それに「大いなる愛」。
しかしこれらは、『ヤマト』という作品を髣髴とさせる使われ方ではなかった。そして何よりも、主題歌である「宇宙戦艦ヤマト」のメロディーでさえ断片的にしか使われていないのだ。
今でこそ愛聴盤になっているが、アニメーション作品を離れた独自の音楽世界としての「ヤマト」を受け入れるまでには、かなりの年月を要したものである。結局自分の中で一度、『宇宙戦艦ヤマト』という作品とは切り離して、全く新しいクラシックの一曲として捉え直すことが出来ではじめて、この作品を認められるようになったのだ。

e0033570_2257020.jpgこのライヴ映像版には劇場作品からの映像がかなり挿入されている。
しかし前述の通り、既にアニメーション作品から独立したものであるこの作品には、全くといって良いほど馴染んでいない。
純粋なオーケストラの演奏風景と、もし許されるならば曲のイメージに合せた、これまでの『宇宙戦艦ヤマト』からは離れた映像を作って流して欲しかった。
だがスコアの完成は本番当日で、リハーサルも一回だけというタイトなスケジュールでは所詮は叶わぬ夢か。

監督はクラシック中継番組のディレクターをこなし、実際に舞台でオペラを演出したこともある実相寺昭雄
この頃どういうわけか西崎プロデューサーと接点があったようだが、他にどんな企画が動いていたのかちょっと興味がある。
別の監督が予定されていたようだが、半村良の『妖星伝』映画化なんて企画があったのもこの頃だったし。
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by odin2099 | 2006-02-03 22:43 | 音楽 | Trackback | Comments(4)

by Excalibur
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