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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

タグ:川井郁子 ( 11 ) タグの人気記事

e0033570_20035214.jpgかなーりひさーしぶりの川井郁子さんのコンサートです。
なかなかタイミング合わなかったり、チケット取れなかったりだったんですが、今回は偶然コンサートのスケジュールを見つけ、ダメ元で申し込んだら取れちゃいました。
ということで紀尾井ホールへGO!

今回はソロコンサートといいつつ、ピアノ、ヴァイオリン3人にチェロ、コントラバス、ハープの計7人を従えた編成で、ちょっとしたミニ・オーケストラといったところ。
「12人のヴァイオリニスト」もそうですが、このくらいの人数でもアレンジ次第では厚みのある音楽を聴かせることが出来るんですね。

前半は「慕情」「ある愛の詩」でスタート。
Vol.1はヒロイン中心だったのでVol.2はヒーロー特集、ということで続けて「カサブランカ」「ゴッドファーザー」、それに「007/ロシアより愛をこめて」が演奏されます。
その後は”ロック特集”だそうで、「ボヘミアン・ラプソディ」「アルマゲドン」
「We Will Rock You」は川井さん自身が足でリズムを取り、客席も手拍子で「どんどんぱ!」をやったのですが、なんか雰囲気は「大漁節」みたいに。うーん、客層には明らかにミスマッチでしたね(苦笑)。

e0033570_20142489.jpg続いて「ジョン・ウィリアムズ作品メドレー」。
選ばれたのは「ジョーズ」「シンドラーのリスト」、それに「ダース・ベイダーのテーマ」「スター・ウォーズのテーマ」
「シンドラーのリスト」はクラシック関連のコンサートでは割と取り上げられますが、「ジョーズ」はアレンジ含めてなかなか新鮮でした。

その後は「2001年宇宙の旅」から「美しき青きドナウ」。
川井さんは「映画のオープニングで~」というような解説してたように記憶してますが、それは「ツァラトゥストラはかく語りき」の方では?

ここで宇宙繋がりということで2曲。ゴダイゴの「銀河鉄道999」、そして「宇宙戦艦ヤマト」
自身が出演している「100年の音楽」という番組でも「ヤマト」を取り上げて演奏したことがありますが、川井さんと「ヤマト」は合うんですよね。
「無限に広がる大宇宙」から主題歌へという構成でしたが、あのスキャットのメロディの持つ神秘的な雰囲気、それにスターシャのヴィジュアルイメージと、どちらも川井さんにピッタリ。

それに彼女の場合は母性を感じさせる部分もあるので(実際にお母さんですし)、今度製作される「宇宙戦艦ヤマト2205/新たなる旅立ち」にサーシャ(スターシャの娘)が登場し、あの「サーシャわが愛」を使うシチュエーションがあったとしたならば、故・島倉千代子の歌を誰かがカヴァーするのではなく、川井さんのヴァイオリンで奏でてしまうというのは如何でしょう?

「宇宙戦艦ヤマト2199/星巡る方舟」では主題歌を葉加瀬太郎のヴァイオリンでやりましたから、歌にこだわらなくても良いと思うのですがね。
そういえばこの「星巡る方舟」関連のアルバムには高嶋ちさ子も参加してますが、「ヤマト」はちさ子さんのイメージじゃないんだよなあ。やっぱり川井さんだよなあ…。

閑話休題。
前半のラストは黒澤監督の「生きる」で使われた「ゴンドラの唄」と、自作の「北のカナリアたち」でした。
川井さん作曲のオリジナル曲がこの一曲だけ、というのはコンサートの構成としては珍しい部類に入るんじゃないでしょうか。

さて後半は”ミュージカル特集”からスタート。
「マイ・フェア・レディ」「サウンド・オブ・ミュージック・メドレー」(「前奏曲」と「ドレミの歌」)、「メリー・ポピンズ・メドレー」(「チム・チム・チェリー」と「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」)と演奏され、その次は”アニメ特集”。「ヤマト」も「999」もアニメですが、あちらは”宇宙映画”にカテゴリー上では分類されたようです。

「ジブリ作品メドレー」は「魔女の宅急便」の「海の見える街」、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」の「いつも何度でも」、それに「天空の城ラピュタ」は「君をのせて」ではなく「空から降ってきた少女」の方かな、オープニングっぽいアレンジだったので。
「ディズニー作品メドレー」は「いつか王子様が」「ホール・ニュー・ワールド」でした。実写版の「アラジン」公開されましたからね(じゃ「ライオン・キング」でもいいじゃん?!)。

次は”20世紀の偉大な作曲家”としてレナオード・バーンスタインを紹介。「ウエスト・サイド・ストーリー・メドレー」(「マリア」「トゥナイト」「アメリカ」の3曲)が取り上げられました。
続いてこれまた20世紀を代表する作曲家の「ミシェル・ルグラン作品メドレー」で、こちらは「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」から「キャラバンの到着」の2曲が選ばれております。

プログラム最後はタンゴが2曲。
なんで唐突にタンゴ?と思ったのですが、「ポル・ウナ・カベーサ」は「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」で使用され、「リベルタンゴ」は「タンゴ・レッスン」で使われたとのことです。きちっと”映画音楽”縛りなワケですね。

アンコールはモンティの「チャールダーシュ」、これは特に映画との関連性は触れませんでしたね。純粋に曲の良さで選んだということでしょうか。
そして”最後の曲”として選ばれたのがコール・ポーターの「So in Love」
これはミュージカル「キス・ミーケイト」の曲ですが、川井さんは「日曜洋画劇場」のエンディングテーマとして選んだとのこと。よくこの番組を見ていて、終わると「ああ、明日は月曜日だ」と憂鬱になったそうですが、わかってらっしゃいますねえ。

で、本来はこれで終わりの予定だったようですが、ちょうど台風15号が接近中とあって、「今演奏しないでいつ演奏する」と急遽取り上げたのがヴィヴァルディの「四季」より「夏」。確かに臨場感ありましたね。

これだけの曲目を演奏しながら、コンサートは2時間ちょっと。
川井さんは相変わらず色っぽいし、スタイルが良いし、存在そのものがセクシーで、視覚・聴覚ともに満足したコンサートでした。
ただ一曲一曲が短いのが玉に瑕。目先が変わって愉しいのですが、もっとじっくり聴いていたかったなあとも思います。次はいつ行けるでしょうか。
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by odin2099 | 2019-09-11 20:20 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
7年ぶりのオリジナル・アルバムは、ソニー・ミュージック移籍第1弾でもあるとのこと。
3つのパートに分かれていて、いずれも和洋折衷の妙味が楽しめます。
「展覧会の絵」を和楽器で演奏するなんて、なかなか思いつかないだけに新鮮。
何曲かは再演奏版だけれど、既存のアルバム収録Versionnとも一味違ってます。
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【赤の月】
1.月のワルツ
2.赤い月
3.恋のアランフェス ~レッド・ヴァイオリン 「アメノウズメ」編
4.流浪の女
5.大地の歌
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【真白の月】
6.ホワイト・レジェンド「復活」 ~「白鳥の湖」より~
7.時の彼方に
8.展覧会の絵 ~日本の情景~
9.草原の弓
10.さくら
11.宵待の月
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【群青の月】
12.群青の宙
   (BS フジ「小山薫堂 東京会議」特別編エンディングテーマ)
13.ミッドナイト・ロード
   (映画「ミッドナイト・バス」テーマ曲)
14.流星
   (「ジャコメッティ展」テーマ曲)
15.夕顔 ~源氏物語より~ 「平安」編
16.Polo ~7 つのスペイン民謡より~
17.ブルーバード ~尺八ver.~
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それにしてもジャケットの写真、エロすぎるんですけど…(^^;


by odin2099 | 2017-11-08 18:47 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
東京オペラシティコンサートホールへ行って来ました。
e0033570_20565335.jpgオペラシティへ行くのは初めてじゃないけれど、コンサートホールへは多分初めて。
初台は十数年ぐらい前までは結構足を運んだ場所なのだけれども、その後大きく様変わり。今じゃサッパリわからない土地になっちゃったな。

二部構成で、前半のプログラムはビゼーの「オペラ≪カルメン≫より 第1幕への前奏曲」、ピアソラ「リベルタンゴ」、モンティ「チャールダシュ」、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲より 第1楽章」、それに「レッド・ヴァイオリン」。
後半はドボルジャーク(最近はこの表記の方が一般的になりつつあるのか?)の「交響曲第9番ホ短調作品95≪新世界より≫」。
休憩時間15分、アンコールのドヴォルジャーク「スラブ舞曲第10番」まで含めてキッチリ2時間のコンサート。

前半の見どころはゲスト・ヴァイオリンの川井郁子
「カルメン」以外の全曲に参加。しかも「アランフェス協奏曲」をモティーフにした「レッド・ヴァイオリン」は自作の曲だ。
個人的には「リベルタンゴ」にしろ「チャルダーシュ」にしろ、ヴァイオリンのソロで聴く機会が多いので、オーケストラとの共演はそれだけで新鮮。
「レッド・ヴァイオリン」もオーケストラをバックにすると迫力あるなあ。

e0033570_20571975.jpg後半の「新世界」も圧巻で、遅すぎず早過ぎずのテンポは自分好みだし、他の演奏やCDなどではあまり聴かれないフレーズが出てくると嬉しくなってくる。自分の中での原体験、”オリジナル版”の「新世界」だからで、演奏家によって同じ楽譜を使っていても、色々な聴こえ方がすることを最初に気付かせてくれた曲ってことになるのか。
弦楽器や木管は言うに及ばず、金管も実に安定感があり、今まで聴いた中で一番の「新世界」だったかも
座席の都合上、パーカッションが必要以上に聴こえ過ぎちゃったという弊害はあるものの。

ともあれ、このホール、音の聞こえ具合は素人耳にもかなり良さげな印象。
ただし!
席は最悪だった。

諸事情で3階席の左サイドになったのだが、まずここは舞台の三分の一以上が見えない
かなり身を乗り出して、ようやっと指揮者の頭が見えるくらい。
川井郁子の姿は最後まで拝むことが出来なかった。
500円とか1000円ぐらいで解放する格安席ならいざ知らず、一般販売してる席なんだからこれは酷過ぎないか。設計上でも販売上でも。
by odin2099 | 2012-02-05 20:58 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
昨年10月に新国立劇場で行われたヴァイオリニスト川井郁子と、ロシアバレエ界を代表するファルフ・ルジマトフが共演したステージを、12台のハイビジョンカメラを駆使して収めた”劇場版”とのことです。

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大洪水が起こったのか、最終戦争がおきたのか、地球は一度死滅した。だが、「女」は種の保存のために、その直前に「コールドスリープ」に入っていた。再び人間がやり直せる時代をひたすら待っていた。
それから幾年月。
ある日、コールドスリープから目覚めた「女」の前に一人の屈強な「男」が立っていた。自分の子供かもしれない「男」だ。
しかし、男の圧倒的な魅力に女はときめき、やがて激しい恋に落ちていく。ところが天の怒りにふれたのか、激しい雷に打たれて男は死んでしまう。男を失った悲しみを胸に、女は、再び眠りにつく。

膨大な時間が経過した。
再び地上に現れた「男」は、混沌のその世界で支配者として君臨していた。女が産み落とした子供だ。
地上にある全てを手中にせんとする我が子と対峙する女は、深い悲しみを胸に、心を尽くして諌めるが、母とも知らず挑みかかる男。
女は鬼神となって、激しく男と争う。

ついには、神(宇宙の真理)が女に味方し、雷で打ち倒し、豪雨を降らせ、大洪水を巻き起こす。神の怒りに触れた支配者は、葛藤の末に自ら滅びることを選ぶ。
哀しみにくれる女は、失望を胸に再び眠りについた。いつの日か、平和な世がくることを願いながら、再びの目覚めの日まで、時空を超えた長い眠り「COLD SLEEP」に・・・・。


――というストーリーだということは、見終わった後に公式サイトを覗いてやっとわかったのだけれども、実際お話はあってないようなもの。ひたすら音楽と踊りを堪能するステージです。
使われている音楽は、オリジナルも含めて全て彼女自身の演奏によってCD化されているもの。なので殆どに聴き覚えがあった上に、上映時間も1時間半弱なので気楽に観ていました。
なんといっても川井郁子が綺麗で、しかも色っぽい。流石に大画面でドアップはどうなのかと思いましたが、それでも全篇見惚れてました。

しかしこれは何というジャンルに分類すれば良いのでしょう?
最後にアンコールがありますが、純粋なコンサートではありません。川井郁子自身もちょっとしたお芝居のようなものを披露します。
そもそも鈴を沢山付けた弓を使って、ヴァイオリンの良い音色が出せるものでしょうかね。

かといってバレエ、創作ダンスと言い切るには、ダンサーの出番が少なく、踊りもメインではありません。
そして先に述べたように、お話を見せるお芝居でもありません。
全く新しいパフォーマンスと言っても良いのかも知れませんが、では後に続く作品が作られるかというと・・・それも難しいでしょうね。和太鼓とのコラボも目新しいところです。

ステージの構成・舞台演出は鈴木勝秀、映画版の監督は河東茂。
実はこのステージ、ちょっと見に行こうかなと考えていた時期もあったのですが、結果としてはこの映画版で正解だったかも知れません。
生ならではの良さは当然ありますが、ダンスパフォーマンスの善し悪しは一向に解しないもので、実際に観に行っていたら、おそらく退屈したのではないかと思います。
その点この映画版ではカメラがずっと川井郁子の表情を追っていきますので、それだけで十分かな。


by odin2099 | 2011-03-10 20:00 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
昨年の9月に2枚同時にベストアルバムがリリースされましたが、これはその1枚目。
”自然”とか“優しさ”を感じさせるようなメロディー揃いで、もう1枚が「動」ならばこちらは「静」編といったところでしょうか。

e0033570_6374150.jpg選曲は彼女自身で、「水百景」、「ヴォイス・オブ・ザ・ウエイブス」、「ミスティ・フォレスト」、「花音(piano ver.)」、「オーロラ」、「浜辺の歌」、「夕顔~源氏物語より~」、「宵待草」、「ゴールデン・ドーン(piano ver.)」、「アエル」、「モーニング・トゥ・ザ・フューチャー(piano ver.)」、「マホラ」、「コバルト・ムーン」、「柿の木の歌(piano ver.)」、「風が運ぶララバイ(new piano ver.)」の全15曲収録。
4曲が新録音、しかも内1曲は書き下ろしの新曲なので、アルバム全部持ってるからいいや、というわけにはいかないでしょう。

公式(?)にはこのアルバム、通算10枚目ということになるみたいですが、その中で所有しているのは約半分の6枚。ということで、当然この中には聴いたことがない曲もあったりするので、自分的にはこのアルバムはお得でした。
「浜辺の歌」とか「宵待草」などはありますが、基本的には彼女自身が作曲したオリジナルばかり。彼女に興味を持ち始め、ちょっと聴いてみようかな、という人にも良いんじゃないかと思います。
by odin2099 | 2010-10-21 06:38 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
e0033570_20554658.jpgヴァイオリニスト川井郁子の8枚目のアルバムで、チェコ・フィルやピアニストのハンク・ジョーンズとの共演を果たしております。
DVD付ですが、これは初回盤だけかな。

アルバム・タイトルは勿論ドヴォルザークの「交響曲第9番」から採られていますし、チャイコフスキーの「白鳥の湖」とか、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」のアレンジ曲もあったりしますが、ジャズあり、タンゴあり、オリジナルありの混載盤。
「サマータイム」に「ラ・クンパルシータ」に「チャルダッシュ」、クラシック臭は殆どないと言っても良いでしょう。

まぁそれがこの人らしくもあり、物足りなくもあり・・・というところでしょうかね。
by odin2099 | 2008-11-05 20:56 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
もう3年半ぐらい前に出た本ですが、今でも時折パラパラとめくってみることがあります。e0033570_23483268.jpgヴァイオリニスト・川井郁子のフォトエッセー集、と書くだけでOKでしょう。
読んでいてもドキドキするし、眺めていてもドキドキする、そんな一冊です。

仕事に取り組む姿勢や、恋愛感もかなり率直に綴られています。
プライベートな写真もあれば、セクシーなドレス姿のものもありますし、中には水着姿も・・・。
こういった本の内容としては珍しいでしょうね。
by odin2099 | 2008-06-16 23:14 | | Trackback | Comments(0)
e0033570_21383444.jpgクラシックのコンサートにはちょくちょく出掛けている気になってますが、オーケストラのコンサートとなると結構久しぶりかも知れません。今回は馴染みの東京芸術劇場へ、オーボエ奏者から転身したばかりの宮本文昭が指揮を担当し、ゲストにヴァイオリニストの川井郁子を迎えた、これまた何度目かの日フィルのサンデーコンサートへ。「華麗なヴァイオリンの響きにのせて、ドラマチックな大人の恋のページがひらく。」とのことです。

演奏されたのは、前半がメンデルスゾーン劇音楽≪真夏の夜の夢≫から「序曲」と「結婚行進曲」、マスネ「タイスの瞑想曲」、マスカーニ歌劇≪カヴァレリア・ルスティカーナ≫「間奏曲」、ビゼーの歌劇≪カルメン≫から「運命の動機~第1楽章への前奏曲」、「アラゴネーズ」、「間奏曲」、「ハバネラ」。
後半はプッチーニの歌劇≪蝶々夫人≫から「ある晴れた日に」、サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」、そしてラヴェルの「ボレロ」というメニュー。
このうち、川井さんは「タイスの瞑想曲」、「ハバネラ」、「ある晴れた日に」、「ツィゴイネルワイゼン」の4曲に参加。その全てで衣装を変えて登場するというサービスぶりです。

それにしても川井さんはヤバイですねぇ。特に胸元の大きく開いた真赤なドレスに身を包み、腰をグラインドさせながら演奏した「ハバネラ」なんか、あまりにエロティック。「ある晴れた日に」での、自分の演奏パートが終った後での恍惚とした表情や、ステップを踏みながら演奏した「ツィゴイネルワイゼン」も扇情的過ぎます。しかも完全にオーケストラから浮いちゃってる存在感。彼女にはオーケストラとの共演は似合わないのかも知れませんね。

e0033570_21385729.jpg二人のトークがコンサートをさらに盛り上げます!」とチラシに書かれているほどトークの時間は長くありませんでしたが、変に受けを狙おうとはしていない実直な宮本さんの喋りも好感が持てました。なかには喋りすぎて暴走する指揮者の方もチラホラ・・・いますからねぇ。
またその指揮ぶりなんですが、選曲の関係もあるのかも知れませんが、ゆったりと聴かせるというよりも、むしろテンポを大事にしている印象でした。個人的にもどちらかというとその方が好きですね。
ただ、コンサートそのものもハイテンポで、アンコールなし、休憩時間を除いて正味1時間半というのは些か物足りなく感じました

ところで今回、多分初めて生で「ボレロ」を聴きましたが、一人一人の演奏者に注目していると面白いですね。最初はごく少人数で始まり、メロディーが他の楽器へと受け渡され、そして段々と参加する人数が増えていく様を追って行けるのは生ならでは。
それにしてもこの曲、最初から最後まで一定のリズムを刻み続けなきゃならない小太鼓と、最後の最後に出番がやってくるので、演奏開始から10分くらいひたすら待機していなきゃならない大太鼓、シンバル、銅鑼などでは、どちらがより緊張感を強いられるのでしょうか。
by odin2099 | 2008-05-18 21:41 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
昨日は朝晩は兎も角、日中は暑かったなぁという印象でしたが、今日は肌寒いを通り越して寒いです。先週も土曜は真夏日だったのに、一転して日曜・月曜は肌寒くなり、おかげでその日からちょっと体調は下降線。加えて期末なので仕事が忙しいということもありますが、季節の変わり目、皆さんも充分に気をつけて下さいまし。そういえば今日のコンサート会場でも、咳やクシャミをしてる人は結構多かったなぁ。

e0033570_2137765.jpgさて、今日聴いてきたのは川井郁子さんのヴァイオリン・コンサートです。
以前から一度は行きたいなと思っていたのですが、偶然が重なって(というほど大げさなもんじゃありませんけど)一週間前にチケットが取れ、急遽出掛けることになりました。
場所は「かつしかシンフォニーヒルズ」の「モーツァルトホール」。最寄は京成青砥駅ですが、京成線に乗るの、初めてかな(あ、スカイライナーには乗ってるか)。
「シンフォニーヒルズ」といえば、先週行きたかったコンサートがあったんですよね、「稲葉瑠奈&松井利世子ジョイントリサイタルvol.1」というのが。しかし平日の夜、しかもそれが20日ということで泣く泣く断念したんですが、その後お二方のブログを見るとお客さんの入りは芳しくなかったようで・・・。まぁ日が悪すぎましたよね。これに懲りずに是非vol.2も実現させて下さいませ。
また、近々別のコンサートでこのホールは再訪予定です。おっと閑話休題。

コンサートはピアソラの「リベル・タンゴ」から幕を開けました。舞台にはピアノの朝川さんとギターの天野さん二人だけ登場し、演奏スタート。そこへ白のミニのドレスを纏った川井さんが登場し、会場が拍手で包まれます。後ろの方の、しかも端っこの席だったのでオペラグラスを取り出して見ていましたけれど、やっぱり綺麗です。
プログラムによれば第1部のメニューは、以後ヴィジョルドの「エル・チョクロ」、川井さんオリジナルの「花音~かのん~」、「水百景」、モンティ「チャルダッシュ」、サン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」と続くのですが、実際は「花音」の前に新曲が披露されました。現在レコーディング中の新アルバムのための曲だそうで、まだ曲名が決まっていないとのこと。
それにしてもスパンコールが煌く白のミニは眩しかったですねぇ。「10年ぐらい前に着ていたようなミニですが・・・大丈夫ですか?」とご本人が客席に語りかける一幕もありましたが、OKです!

e0033570_21373327.jpg第2部は真赤なドレスに身を包んでの登場です。先ずはオリジナル曲の「エターナリー」から。次いでラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」へ。
その次はオリジナルステージ『Duende』用に作った曲、ということでまた新曲が披露されました。プログラムには曲名が「夕顔」となっていましたが、実際はまだ曲名未定だそうです。モティーフが『源氏物語』の”夕顔”ということのようですね。
更にプログラムを見ると次もオリジナル曲で「キャラバン」となっていますが、天野さんのギターソロの曲が流れている間に川井さんは中座。今度は白のロングドレスへと衣装替えです。赤のドレスは胸元がザックリと開いている上に、照明の加減で腰から下のラインが露になってしまう非常にセクシーなものでしたが、こちらも清楚というより神々しい感じがして良かったですね。結局演奏されたのはこれまた曲名未定の新曲で、仮タイトルは「ラテン」。ノリの良いリズムの曲でした。
この後はロドリーゴの「レッド・ヴァイオリン」(アランフェス協奏曲)、そしてホルストの『惑星』から「ジュピター」が演奏され、第2部の幕となりました。
アンコールはしっとりと「浜辺の歌」で締めくくり。

今回、川井さんの演奏を初めて生で見たわけですが、やっぱり色っぽいですね。それに何となく取っ付き難いイメージもあったのですが、トークを聞く限りではそんなこともなさそうです。
また驚いたのは、演奏中に踊る・・・とまでは行きませんけれど、ステージ上を移動したりステップ踏んだりするんですね。ヴァイオリニストというと直立不動に近いイメージがあったので、これにはちょっとビックリです。ヴォイオリン奏者というよりエンターティナー、パフォーマーという感じですか。その分、所謂クラシック愛好家の受けはあまり良くないようですが、堅苦しいばかりがクラシックじゃないわけで、彼女のスタイルは全面的に肯定します。

それでもカラオケ(?)に乗せて演奏するというスタイルは、ちょっと再考の余地があるような・・・。
アルバムのレコーディングとは違って、コンサートではオーケストラ呼んだり、シンセサイザーを使ったり、パーカッションを加えたり・・・ということが出来ないのはわかりますけれど、普通はコンサート用にアレンジ変えたりするんですがねぇ。
勿論ピアノとのデュオ、ギターとのデュオ、ピアノやギターとのコラボの曲が中心になってはいるのですが、一部はアルバムそのまんまのアレンジ。イメージを損ないたくないのはわかりますけれど、100%アコースティックなサウンドの方が有り難味が増すと思うのですが・・・。

ところで今回のコンサート、当初は「羽田健太郎 デュオ・ファンタジーwith川井郁子」だったそうです。冒頭でも川井さんが「ハネケンさんの分まで」と仰ってましたけど、本当に残念です。実現していれば全く雰囲気の違ったコンサートになったと思いますが、この組み合わせでも是非見て聴いてみたかったなぁ・・・。
by odin2099 | 2007-09-29 21:40 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
2000年に”川井郁子”としてデビュー以来、これまでに6枚ものアルバムをリリースしている彼女ですが、そのうち自分が持っているのは(今のところ)2枚だけ。
ということもあって、今回のベスト・アルバムは早々に入手しました。

e0033570_20575560.jpg収録されているのは全部で16曲で、内訳は1stから3曲、2ndから3曲、3rdからは1曲、4thから3曲、5thから3曲で、最新作の6thからは1曲だけ。それに新曲や再録音曲がプラスされているという構成です。
うち10曲が川井郁子本人作曲によるオリジナル曲で、クラシック等の既成曲は半分以下なのですが、半ば門外漢の自分でもスンナリと入っていける内容ですので、最近彼女に興味を持ったのだけれども、という初心者の入門編としてもOKではないかと思います。
勿論、ジャケットに惹かれて――という人でも大丈夫でしょう。

既に発売から一ヵ月半以上経っていますので、今となってはなかなか入手しにくくなっているかも知れませんが、出来れば初回盤を購入されることをお勧めします。
というのも、今年の1月にオーチャードホールで行われたコンサートから、2曲を収めたDVDが特典に付いているからで、演奏中の彼女の表情は実に色っぽいですね(ライナーノーツもオールカラーで写真も何点か掲載されています)。オマケと呼ぶには勿体無いくらいのクオリティです。
by odin2099 | 2007-05-06 20:58 | 音楽 | Trackback | Comments(2)
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