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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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「指輪物語」を「ロード・オブ・ザ・リング」、「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」の三本の映画にまとめて大ヒット。
となるとその前日譚である「ホビットの冒険」の映画化にも期待が高まるのは当然ですが、権利関係のゴタゴタから実現するまで10年以上かかりました。

e0033570_21295615.jpg小説は「ホビットの冒険」が先に書かれ、その続編として「指輪物語」が誕生した訳ですが、映画は逆に<ロード・オブ・ザ・リング>三部作に寄せるように作られています。
この映画の発端部分は1作目の「ロード・オブ・ザ・リング(旅の仲間)」とリンクしており、どちらもビルボの誕生日から始まります。回想シーンを除けば、時系列上はこの「思いがけない冒険」の冒頭シーンの後に「旅の仲間」の冒頭部分が繋がるのです。

新作でありながら過去の話、というと<スター・ウォーズ・サーガ>を思い浮かべますが、あちらは一本一本が独立した作品として割り切って作られており、こちらはどちらから入っても大丈夫なように出来ている、といえば良いでしょうか。
冒頭部分には老ビルボとフロドが新規撮影で出てきますが、10年前のイメージを保っているのは流石です。まあ両作品を見比べてしまえば差は歴然ですが。

原作は翻訳の文体のせいもありますが、如何にも児童書というか牧歌的な雰囲気に包まれたものでしたが、この映画版は<ロード・オブ・ザ・リング>に寄せているので一大スペクタクル巨編といった趣き。映画オンリーの人は気にならないかもしれませんが、原作ファンには違和感多いかもしれません。
そのせいか<ロード・オブ・ザ・リング>ほどこの<ホビット>は絶賛の声が聞こえてきません。

エルロンド、ガラドリエルの奥方、サルマンらが登場し、原作にはないサウロン復活への伏線が張られるなど、自分もどちらかというと違和感を覚えたクチですが、逆に原作のトーンに忠実に作られれば映画版としての整合性が取りにくくなるでしょうから、これはアリだなと思っています。

それにしてもガンダルフの強引なやり口、これは何度見ても(というより原作小説読んだ時から)納得いかないのですが、それでいいんですかね。
勝手にビルボを巻き込んで何の説明も無しにドワーフを大挙して押しかけさせ、なし崩し的に冒険の旅へ誘う。納得いかないどころか、憤りさえ感じます。
自分がビルボの立場だったらブチ切れるだろうなあ。

そして白のサルマン。
権威を振りかざす目の曇った保守的な頑固者なのか、それともこの時既にサウロンの走狗になり果てていたのか、はたしてどちらだったのでしょう?

【ひとこと】
二人一役でビルボを演じるイアン・ホルムとマーティン・フリーマン。
顔立ちが全然違うので同一人物としては無理があるんですけれど。

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by odin2099 | 2018-10-07 21:38 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)
ロード・オブ・ザ・リング(旅の仲間)」、「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」と続いた旅もいよいよ終わり。この「王の帰還」が三部作の終章となる。

前作のラストから直接引き継がないのは前作「二つの塔」のオープニングと同じだが、一気に過去へと戻し、まだスメアゴルと呼ばれていた頃のゴラムが、”ひとつの指輪”を手に入れ如何に変貌していったかを描いたのには正直驚いた。「旅の仲間」でビルボがゴラムから指輪を奪った経緯は描かれていたが、それ以上の描写はないだろうと思っていたからだ。
結果的にここでゴラムの回想を挟むことで、ゴラムの指輪に対する執着や自身の葛藤へ繋げるのだから、なかなか計算されたシナリオ、演出だったと言える。

e0033570_06121414.jpg「旅の仲間」のラストで一行は離散し、「二つの塔」ではフロドとサムのパート、アラゴルンとギムリ、レゴラスのパート、メリーとピピンのパートに分かれ、それに復活したガンダルフが絡むという形になったが、「王の帰還」の冒頭ではアラゴルンたちとメリーたちが合流。然る後にガンダルフとピピン、アラゴルン、レゴラス、ギムリ、そしてメリーのパートの三分割に。それに相変わらずフロドとサムはゴラムを伴い別ルートを行く、という形で進行する。

主人公たちが幾つかに分かれてしまうと、その分ドラマは複雑に。おまけに重たい話が続き、しかも上映時間は三部作中最長の201分。ということで注視する根気、集中力がもはや自分にはない。三部作のイッキミなどをしていたのは遠い昔のことだ。
それに短期間にかなりのハイペースで見直しをしていたので、お話が重たいと感じるだけでなく、多少飽いた面も。

かくして指輪を巡る壮大な旅は終わりを告げたが、物語は終わらない。時を遡り、指輪の因縁が新たに語られるもう一つの三部作が幕を開けるのであった。

またAmazonはネット配信ドラマとして、この映画の前日譚にあたるオリジナルの物語の製作を発表。詳細が不明なのでスタッフやキャストがこれら劇場版と共通するのか、それとも全くの別物として作られるのかはわからないが、「中つ国」の冒険がまだまだ続くことは間違いない。本作でガンダルフを演じたイアン・マッケランは、新作ドラマでの続投に意欲的のようだが。

【ひとこと】
エンドクレジットにショーン・ビーンの名前があるのが嬉しい。ボロミアは「旅の仲間」で命を落とし、本作ではフッテージ流用による回想シーンのみの出演だが(実際には出演シーンの撮影はされたが最終的にカットされた。<エクステンデッド・エディション>ではその雄姿を見ることが出来る)、彼も立派な#旅の仲間”。大事にされ、愛されてる感が端的に伝わってくる。

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by odin2099 | 2018-07-27 06:17 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
ジョージ・ルーカスが<スター・ウォーズ>、<インディアナ・ジョーンズ>に続いて放つ第三の矢!

――だったのでしょうが、こちらは今一つ盛り上がらず。
<シャドウ・ウォー・クロニクルズ>という続編となる三部作も発表しましたが、日本では売れ行き不振から二部までで翻訳出版打ち止め!
第三部となる「シャドウ・スター」は幻の作品になってしまいました。
色々と気になりますなあ。

e0033570_20392236.jpgで、この作品、お話の方はジョージ・ルーカス版「指輪物語」。
まだCG技術が確立する前ですが、頑張っています。
主演のワーウィック・デイビスはじめ小人役者を総動員して「指輪物語」で言うところの”ホビット族”を表現してますが、30年前ではそれが妥当な手段でしょう。

もっともそのことで生理的な嫌悪感が先立ってしまい、純粋にファンタジー映画として愉しめなかったのは以前書いた通り。差別主義者だと言われようとも、こればっかりは仕方ありません。
肝心の筋立てそのものも<スター・ウォーズ>以上に神話・伝説の類からの影響が、オブラートに包まれることなく直接滲み出ていて、「どこかで見た(聞いた)」感がありありと…。

監督はロン・ハワード。
ジョージ・ルーカスが監督した「アメリカン・グラフィティ」には俳優として出演しており、この作品ではプロデューサーと監督という立場で再タッグ。そしてルーカス抜きで作られてはいるものの、最新作「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」では現場のゴタゴタを収束させ、代理監督を務めています。

ルーカスはハワードを、感覚や感性が自分に近い人物と見ているようで、以前「書きかけの文章を途中から引き継いでも大丈夫」というような趣旨の発言をしていましたが、ハワード本人は自分がコントロール出来ない雇われ監督としての「ウィロー」の仕事には満足していなかったみたいですね。

といいつつ、最近ではこの「ウィロー」の続編企画について何やら動いている様子。
直接の「ウィロー2」ではないものの、成長したエローラ・ダナン姫が中心になり、ウィローも重要な役割を果たすものだとか。
今度こそルーカス・フィルムの第三の矢となるのかどうか、ちょっと期待しちゃっていいですか?

【ひとりごと】
ソフト収録の吹替版だとワーウィック・デイビスの声が富山敬で、ヴァル・キルマーの声が谷口節なので、聴いていて何となく落ち着かないんですよね。
TV放映版ではこれが三ツ矢雄二と安原義人のコンビになるようで、何となくそちらの方がイメージに近いですか。
そちらのヴァージョンは見たこと(聴いたこと)ないので、是非一度は拝見したいもんです。

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<過去記事>



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by odin2099 | 2018-06-24 20:49 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
ハリー・ポッターと賢者の石」と「ロード・オブ・ザ・リング」の大ヒットで、映画各社はここぞとばかりにファンタジー映画製作レースを繰り広げました。
ディズニーもクライヴ・バーカー「アバラット」映画化を表明しましたが、結局頓挫。ようやくウォルデン・メディアが着手したこの「ナルニア国物語」に、後乗りと言う形で参加することになりました。

「ロード・オブ・ザ・リング」はニュージーランドが映画、特にファンタジー系の作品のロケ地として相応しいことを世に知らしめましたが、それを決定づけたのがこの「ナルニア国物語」ではないでしょうか。
「ロード・オブ・ザ・リング」を上梓したトールキンの盟友だったルイスの著作に基く映像化作品だというのも何やら不思議な縁を感じますし、両作品には共通して参加しているスタッフもいて、撮影も同じ場所だったか近くだかで行われたようです。

e0033570_19433847.jpgただ「ナルニア国物語」が「ロード・オブ・ザ・リング」と同じようなタイプの作品かと言えば、これはまるで違います。
もし「ロード・オブ・ザ・リング」を気に入っていて、他にも似たような作品を求めて「ナルニア国物語」に辿り着いたとしたら、多少の違和感は拭えないと思います。
もっとも撮影スタッフが共通で撮影場所も同じとなると、例え物語は違っていても「絵」的には似たようなものになってしまうのは避けられませんが。
トールキンの小説とは案外異なる内容の「ロード・オブ・ザ・リング」は比較的原作ファンからも好意的に受け止められましたが、大筋は原作に沿っている「ナルニア国物語」はどちらかというと賛否両論のようです。

これはおそらく牧歌的な原作の持つ要素が薄れ、子どもたちを主人公にした割には殺伐とした戦闘シーンが多かったり、その子どもたちが多少の問題児であっても本質的には「良い子」だったのに対し、映画では見ていてイライラさせられるほど生の感情をぶつけ合う存在に描かれていたりするからかな、と個人的には思います。

ただこれも、一本の映画として捉えたならば決して改悪ではなく、娯楽作品としてはメリハリがついたものになったと思っているのですが、原作ファンはそうは受け取らなかったのでしょうね。
この作品と続く2作目で思うほどの成功を収められなかったディズニーはとっととシリーズに見切りをつけ、3作目は20世紀フォックスの元で仕切り直しとなりました。余談ですが、ディズニー→20世紀フォックスというのは丁度「スター・ウォーズ」と逆ですね。
しかし4作目はソニー・ピクチャーズ傘下のトライスター・ピクチャーズへ再び移籍、と前途は多難。全7作の原作全てが映画化されるかは不透明な状況です。

というより「ダレン・シャン」、「スパイダーウィックの謎」、「エラゴン/遺志を継ぐ者」、「ライラの冒険/黄金の羅針盤」、「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」、「ザ・シーカー/光の六つのしるし」、「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」…と数多くのファンタジー小説が映画化されましたが、何れもシリーズ化は絶望的(「パーシー・ジャクソン」は2作目が作られましたし、最近になってネット配信ドラマなどで再始動している作品もありますが)。
またファンタジー小説の帯や解説に「映画化決定!」の文字が躍っていた時期がありましたが、音沙汰なしの作品も数知れず。
結局成功を収めているのは「ハリー・ポッター」と「ロード・オブ・ザ・リング」のシリーズ及びその派生作品のみ、というのは淋しいですね。

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by odin2099 | 2018-04-19 19:45 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)
美しいニュージーランド、もとい”中つ国”の風景から始まる第二部。
必要最小限の「これまでのあらすじ」に、初見のお客さん(どのくらいいたんだろう?)はおそらくチンプンカンプンだろうけれど、”超”有名作が原作で第一部も大ヒットしたのだから「わかるヤツだけ付いて来い」という強気の姿勢だったのだろうか。それとも単に尺の問題? 
それともそれとも監督は自分がどっぷりと作品世界に嵌っているので、そもそもそんなお客さんの存在に思い至らなかった、という可能性も?

e0033570_19510615.jpgともあれここで取り上げられたのは、前作のラストシーンではなく、モリアでのバルログとの戦い。
ここでガンダルフは裂け目に落ちて死んだかのように見え、フロドやアラゴルン、ガラドリエルたちもそのように考えているのだが、流用シーンにプラスした新たなるシーンではガンダルフの生存を思わせる描写があり、実際に灰色から白の魔法使いとして中盤から復活してくる。

前作ラストで旅の仲間が離散してしまったので、本作ではパラレル展開。
フロド&サム、アラゴルン&レゴラス&ギムリ、ピピン&メリーの3組に分かれ、フロド&サムにはゴラムが同行、それにボロミアの弟ファラミアが絡み、アラゴルンたちにはガンダルフが合流。更にローハン国のセオデン、エオメル、エオウィンらとの関係が生まれる。ピピンとメリーはエントの”木の髭”と親しくなるなどメイン格のキャラクターが大きく増えるが、例え短い出番であってもキャラクターが埋没することがないのはお見事。

アラゴルンが不死身超人すぎる嫌いはあるものの、物語を大きく展開させ、スケールをアップさせたという点では高評価。
「水戸黄門」「聖火ランナー」「スケボー」…って当時はネット上でも盛り上がっていた?けれど、最近の人たちには何のことかわからんじゃろうな。

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by odin2099 | 2018-04-16 19:55 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_22522396.jpg一時期はかなりハイペースで見直していた「LOTR」ですが、プロローグと位置付けられた?「ホビット」が完結してからはちょっとご無沙汰。「ハリー・ポッター」は完結後も新シリーズが始まりましたが、こちらは関連作が作られるのは望み薄ですからね。
あ、Amazonが前日譚のテレビシリーズ化を発表してますが、こちらは別物で映画版とはリンクしないでしょうからねえ。せいぜいイアン・マッケランがガンダルフ役に立候補しているので再び演じる可能性があるくらい?

ご無沙汰なのは他にも理由があって、ぶっちゃけ上映時間が長い。
それにストーリーにも若干食傷気味。見直し過ぎ?
それにこの1作目はまだ良いんですけど、2作目3作目とドンドン重苦しくなり、見ているのが辛くなるから、というのもあります。

正直言うと、アラゴルンとレゴラス以外のキャラがどうも苦手。
フロドとサム、それにゴラムのパートはモヤモヤするし、メリーとピピンのコンビはイライラするし、これにデネソールとフォラミア親子だとか蛇の舌グリマとかが加わってくると、もうひたすら早送りしたくなる~!

3作目は辛うじて大団円があるから何とか耐えられる、と言えなくもないですが、昔のように三部作イッキミとかは当分出来そうもありません。
何年か経って内容を忘れかけた頃なら、またイッキミとかしたくなるかもしれませんが。

さて、この1作目はドラマの展開が比較的ゆったり目なので、中つ国の美しい風景を十二分に楽しむ余裕もあります。ニュージーランド、美しいですねえ。
ビルボの誕生祝いから、フロドが旅立つに至る経緯もゆっくり描かれますし、アラゴルンが加わってもホビットたちの旅の道中は結構呑気なもの。だからこそ景色を堪能することも出来るわけですが、逆にもっと刈り込んでも良かったのかな、と今になって思います。
当時は端折り過ぎだと文句タラタラだったワケですが、どうも年々堪えどころがなくなってきて、長いというだけで敬遠したくなってきてしまっているのが困りものです。

それにしても1作目では大した活躍も見せないガンダルフ。パワーバランスもこの時点では「サルマン>ガンダルフ」ですし、呪文がわからなかったり、道に迷ったり、油断して転落するし、で良いとこなしですなあ。
そういや「踊る仔馬亭」にアラゴルンがいた理由ですが、元々そこで合流する予定だったのか、それとも万が一自分が行けない場合を考えていたのか、それともたまたま逗留していただけなのか、どうなんでしょう?

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by odin2099 | 2018-03-11 18:55 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
ヒューマン、エルフ、ドワーフらが平和に暮らす世界アゼロスに、突如別世界からオークの軍勢が攻め込んできた。彼らが暮らす世界が滅亡に瀕しており、生きるために新天地を求めてきたのである。
だがオークの中には、指導者たる狡猾なシャーマンのやり方に反発し、密かにヒューマンたちと手を結ぼうとする者たちもいた…。

e0033570_11180857.jpg人気ゲーム作品を題材にしたヒロイック・ファンタジー映画。といってもゲームそのままではなく、前日譚のオリジナルストーリーらしい。
いずれにせよゲーム版の知識は皆無に近いので、予告編で受けた「ロード・オブ・ザ・リング」の亜流もしくは後継作品みたいとの印象だけで鑑賞。

監督はダンカン・ジョーンズ、出演はトラヴィス・フィメル、ポーラ・パットン、ベン・フォスター、ドミニク・クーパー、トビー・ケベル、ベン・シュネッツァー、ロブ・カジンスキー、クランシー・ブラウン、ダニエル・ウー、ルース・ネッガら。
製作はレジェンダリー・ピクチャーズ。

単純に「人間=善、オーク=悪」とはせず、人間側にも戦いに至る原因があり、オーク側にも彼らなりの論理があり意見の多様性もある、というところで物語を掘り下げようとしているのだけれども、メインとなるキャラクターが多い上にその関係性もわかりにくいので見ていて混乱してきてしまった。
上映時間は123分あるが、とてもその時間内で消化しきれるデータ量ではない。

また現に物語は明らかに「序章」部分で終わっていて(その割にメイン格のキャラが何人も姿を消すが)、あくまでも続編ありきで作っているのだろうと思うのだが、それならば最初から二部作、三部作ということできっちりボリュームを図って組み立てて欲しかったところだが、そこまで望むのは酷か。実際、続編の製作は微妙な状況のようだし。
とはいうものの、上映中はこの舌足らずな筈の123分がやたらと長く感じられてしまったのは、緩急の付け方が今一つだったということだろうか。

レイン王役のドミニク・クーパーは「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」その他で若きハワード・スタークを演じており、その妃タリアを演じているルース・ネッガは”花のドレスの女”レイナ役で「エージェント・オブ・シールド」に出演と、<マーベル・シネマティック・ユニバース>で所縁の顔を発見。
おまけにこの二人、実生活でもカップルなんだとか。

【ひとこと】
人間側、オーク側が50/50で描かれるからとはいえ、メインキャラにオークが何人もいるのがビジュアル的にどうしても馴染めなかった。
ハーフ・オークの美女(!)ねぇ…。

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by odin2099 | 2016-07-17 11:19 |  映画感想<ア行> | Trackback(7) | Comments(0)

e0033570_06284516.jpg<中つ国サーガ>もとうとう完結。
「ホビット」から「ロード・オブ・ザ・リング」と見続けていくと、最後のよぼよぼになったビルボの姿には涙を禁じ得ないし、これで皆とお別れとなれば寂しさが募る。
逆に「ロード・オブ・ザ・リング」から見始めて、その後で時を遡って「ホビット」を観たならば永遠に物語が続いて行くという錯覚を味わうことが出来るだろうか。


しかし6本まとめて「ビルボの物語」とは到底思えない。
先にも書いたように同じ世界で起こった過去と未来の物語として二つの作品群を結びつけることは出来ても、やはり「ホビット」と「ロード・オブ・ザ・リング」は似て非なる物語。「スター・ウォーズ」のようには行かない。あちらも整合性のなさに困惑を覚えるが、それでも大きな流れは感じることが出来る。だがこちらは所詮別物だ。


ところでトールキンにはまだ書き残した<中つ国>の物語がある。
権利関係は複雑なようだが将来的にピーター・ジャクソンあるいは彼の志を継ぐ者がそれらを映像化し、<中つ国サーガ>を更に補完する可能性はあるのだろうか。

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by odin2099 | 2015-05-26 06:30 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

e0033570_21035807.jpg前作ラストで離散した「旅の仲間」たち、その個々のキャラクターの運命を追いかけることで、物語はパラレルに進行していきます。
そして新たに登場したり出番の増えたキャラクターを加え、物語は重層的・多角的に展開していきます。
前作が「起」ならば本作は「承」と「転」、作劇上良く出来ていると思います。


そしてこの作品からアラゴルンが物語の中心になり、全体を引っ張って行く役目を負います。
「ホビット」がトーリンの物語だとすると「ロード・オブ・ザ・リング」はやはりアラゴルンの物語だと言えるでしょう。
全てはフロドが指輪を葬り去れるか否かにかかっているとはいえ、結局のところアラゴルンが立たなければ勝利は覚束ないのです。


ジョーカー的存在のゴラムを加え、旅は更に混迷を極めていきます。


【ひとりごと】
本作のヒロインであるアルウェン、それに「ホビット」でヒロイン格の活躍を見せるタウリエル、良く見ると二人は顔立ちが似てますね。
これがPJ監督の考える「エルフ顔」なのか、それとも単に好みの顔立ちなのか。
残念ながら自分の好みとは一致しません…。

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by odin2099 | 2015-05-21 21:05 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

あれから60年後…<中つ国サーガ>の第二部が開幕しました。


e0033570_09185833.jpg「ホビット」から続けて観ると、ビルボとガンダルフの再会シーンにも重みを感じますね。ああ、ホビット荘に帰ってきたんだなあ、という感慨に浸れます。
「ドラゴンの一件ならわしのせいじゃない」
「やっこさんを焚き付けただけだ」
なんていうガンダルフとフロドの会話も、そうか、あの大冒険のことを言ってるんだな、と得心がいきます。


また”裂け谷”で合流してからずっと行動を共にするレゴラスとアラゴルンの関係も、『ホビット/決戦のゆくえ』のラストシーンのスランドゥイルとレゴラスの会話を踏まえて見ていると、あれから二人の間にはどんな時間が流れたのかなあと色々考えさせられます。


ただ「一つの指環」を介在して繋いでいるとはいえ、「ホビット」と「ロード・オブ・ザ・リング」はやはり別のお話。「ホビット」では作品のトーンを「ロード・オブ・ザ・リング」に寄せようとし、原作にないキャラクターやシーンを増やしてリンクを張っていますが、「同じ世界を舞台にした過去と現在の物語」以上の繋がりは感じられません。
これ、逆に(製作順に)観たならば違う感想を抱くのかもしれませんが。

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by odin2099 | 2015-05-17 09:22 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

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