【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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<平成ガメラ>三部作の第二作。
e0033570_21571985.jpgSF映画としてもさることながら、ミリタリー映画としても秀作。
それを危険視したり危惧する人も少なからず存在するが、映画というフィクション世界をそこまで規制するのは如何なものか。
単純に格好良いものに憧れ、迫力ある場面に高揚感を覚えることは罪なのだろうか。

序盤から畳みかける展開は、何度見ても熱くなる。
実のところ後半の一大攻防戦では、音楽の盛り上げ方が今一つだなと感じる場面や、自衛隊の戦闘状況が指揮所での会話で進められるという、リアルではあっても些か地味な表現に物足りなさを感じはするものの、やはりこの作品は単に怪獣映画のみならず、邦画界にあっての一つの到達点と言えそうだ。

嫌味がなくかつ個性的な演技陣も適材適所だ。

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by odin2099 | 2018-11-06 22:00 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
11月3日は「ゴジラの日」
なので「ゴジラ」です。
どうせ見るなら派手なのを、ということで、長らく文字通りに「ゴジラ」最終作だった「ファイナル・ウォーズ」を持ってきました。

ゴジラ、モスラ、ラドン、アンギラス、ミニラ、マンダ、キングシーサー、クモンガ、エビラ、カマキラス、ヘドラ、ジラ、ガイガン、カイザーギドラと怪獣がいっぱい出てきます。
「海底軍艦」轟天号にX星人、妖星ゴラスまで出てきます。

e0033570_20573492.jpgしかし瞬殺される怪獣もいたり、ゴジラにタッグマッチを挑んでくる怪獣もいたりで、あまり「怪獣が沢山」という印象はありません。要はヤラレ役、戦闘員みたいなものだからですね。
それに人間側にも松岡昌宏、菊川怜、水野真紀、ドン・フライ、ケイン・コスギ、北村一輝、伊武雅刀、中尾彬、上田耕一、國村隼、泉谷しげる、長澤まさみ、大塚ちひろ、水野久美、宝田明…と濃ゆいメンツが揃ってるから尚更。

これまでの「ゴジラ」シリーズや東宝特撮映画にオマージュを捧げ乍ら、これまでの作品群とは明らかに一線を画した新作で、自分は散漫ではあっても愉しめたクチなんですが、世間一般からはどうやら低評価のようで。この作品がヒットしていたら、ゴジラの休眠期間はこれほど長くはならなかったかもしれませんなあ。

今回初めて<吹替版>じゃない方を見ましたが、ケインの台詞が両ヴァージョンで少し違うんですね。
それにドン・フライ演じる轟天号の艦長、あれは玄田哲章の吹替あればこその貫録、格好良さだったんだなあということを認識しました。

もうじきアニメ版「ゴジラ」三部作の完結編が公開されますけど、そっちよりも来年公開になるレジェンダリー・ピクチャーズの<モンスターバース>版「ゴジラ」の方が楽しみです。
日本で「シン・ゴジラ」に続く実写特撮の「ゴジラ」が見られるのは、次はいつなんでしょうね。

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by odin2099 | 2018-11-03 21:02 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
俗に<平成ガメラ三部作>と呼ばれる作品の一作目。
限りなく総集編に近い新作「宇宙怪獣ガメラ」を除けば、昭和期最終作「ガメラ対深海怪獣ジグラ」から四半世紀近く経ってからの復活となります。

e0033570_22304198.jpg冒頭から何かが起ってるという雰囲気作りが見事で、その後は事件が小出しにされ、それに合わせてメインとなるキャラクターたちも無理なく紹介され、そして物語世界に誘われます。

とにかく無駄なシーンがなく、あれよあれよという間に物語世界へドンドンと引き込まれていきますが、謎また謎で引っ張っていくのではなく、情報は逐次提示されていきますので観客が置いてけぼりになる心配は少ないです。

主人公サイドにとって物語を進める上での障壁になる人物も特に見当たらず(立場や意見の相違程度)、余計な寄り道や脇筋もなく、1時間半はあっという間。とにかく無駄のない作品ですね。
怪獣映画、特撮映画ファンのみならず、一般の観客にも技術面だけでなく作品内容そのものが評価されたのも頷ける話です。

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by odin2099 | 2018-10-31 22:41 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21481489.jpg<東宝チャンピオンまつり>用にお色直しをした「ゴジラ」映画の第五弾、ではなく第六弾。
第五弾はモスラをゲストに、ゴジラがエビラと戦うという「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」ですが、ここはこれまでの流れを汲んでキングギドラが登場するこちらを。
富士の裾野で地球怪獣連合軍がキングギドラと対峙するという絢爛豪華な娯楽編です。

さて、この作品も短縮再編集されてるワケですが、それだけじゃなくタイトルも変更されてます。
しかし元タイトルの面影もないという、完全に子供を騙しにかかっている確信犯。
これじゃあ新作映画だと思うよなあ。元のタイトルが「怪獣総進撃」だなんて思わないよなあ。

久保明、佐原健二、伊藤久哉、土屋嘉男、田島義文、田崎潤、と馴染みの顔触れは揃っていますし、ゴジラ、ミニラ、ラドン、モスラ、アンギラス、バラン、バラゴン、ゴロザウルス、マンダ、クモンガ、キングギドラがズラリ並ぶと壮観(といっても殆ど出番のない怪獣もいますが)。
万能すぎる新型メカ、ムーンライトSY-3号も格好良いですし、騙されて見ちゃった人も満足?

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by odin2099 | 2018-10-22 21:51 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<東宝チャンピオンまつり>用のお色直し版「ゴジラ」第4弾。
キングコングと戦い、モスラと戦い、ラドンとタッグを組んでキングギドラと戦ったゴジラは、今度は名タッグに更にモスラを加えてキングギドラを迎え撃つ。

e0033570_20402891.jpgこれまたタイトル変更。
オリジナルは「三大怪獣 地球最大の決戦」だったけど、ゴジラ・モスラ・キングギドラ…ってラドンは?
本来の「三大怪獣」はゴジラ・ラドン・モスラで、彼らが地球最大の決戦を行う相手がキングギドラだったはずなのに。

前作「怪獣大戦争」だってゴジラ・ラドン対キングギドラなのに「キングギドラ対ゴジラ」というタイトルにされちゃうなど、以前も書いたけどラドンってホントに可哀想なキャラだなあ。

ちなみにオリジナル版の公開は「地球最大の決戦」→「怪獣大戦争」の順。
逆にしたのは段々怪獣の数が増えて行く方がスケールアップしてるみたいだからだろうか。

で、この短縮版。ただでさえ詰め込み過ぎの物語を端折ってるのでわかりづらい――ことは確かなんだけど、それでも面白いんだな、これが。
元々の関沢脚本が良く出来ていて、それを本多監督がうまーくまとめているのが、このお色直し版でもよくわかる。
やはり、誰が何と言おうとシリーズ中でも上位に来る傑作だ。

【ひとこと】
そういやこの作品じゃ、飛来したキングギドラの巻き添えで松本城の天守が壊れるんだよね。
今夏久しぶりに登城したけど、怪獣が大暴れして壊すにはロケーション的にあんまり面白みのある場所じゃないんだよなあ。

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by odin2099 | 2018-10-12 20:45 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<東宝チャンピオンまつり>用のお色直し版「ゴジラ」第3弾。
キングコング、モスラに続く対戦相手はキングギドラで、ラドンをパートナーに迎えた変則タッグマッチ。
前二作と違いタイトルまで変更しちゃってるのはちょっとズルい。新作映画だと騙されて映画館へ来ちゃった子供たちも少なくなかったろうに(それが狙いなんだろうけど)。
ちなみに時代設定が<オリジナル版>の「196X年」から「197X年」にちゃっかり修正されている。

e0033570_21521196.jpgこの作品、「ゴジラ」シリーズをはじめとする怪獣路線に加え、「地球防衛軍」「宇宙大戦争」の系譜でもあるので、物語の主体は人類と宇宙人との攻防戦。そこを怪獣中心に再編集しちゃってるのでお話は凄く分かりづらくなってしまっている。
鳥井の発明品を巡るやり取りは辛うじて残されているものの、グレンと波川のロマンス部分は切り詰められてしまったので二人の関係が曖昧。なのでX星人の特異性や二人の悲恋が薄まってしまったのが残念。

それにゴジラもラドンもそしてキングギドラも、自らの意思で暴れてるよりX星人にコントロールされてる場面が大半なので、怪獣映画らしさもあまり感じられない。都市破壊シーンなども旧作からの流用が目立ち、この頃から予算規模が縮小されはじめたのかなあと考えると淋しい。

主演のニック・アダムスは<オリジナル版>公開後二年足らずで他界。この<チャンピオンまつり版>上映時にはもう故人になっていたんだなあ…。

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by odin2099 | 2018-10-01 21:56 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「世界のミフネが大暴れ!」「久々に豪快!三船敏郎の魅力が爆発!」といった宣伝文句が並ぶところを見ると、この頃の三船敏郎は自ら率先して切った張ったをやるよりも、どちらかというと抑え役の方の比重が大きくなってきたということなんだろう。

e0033570_13520029.jpgさて、この物語で三船敏郎が演じているのは堺の豪商・呂宋助左衛門。
豊臣秀吉の勘気に触れて処刑されるところを、密かに逃れた助左衛門は大海原へ。
そこで「海賊の濡れ衣を着せられたんだから俺は海賊になる!」と宣言し、出てきたタイトルが「大盗賊」!
……まあ、そこで黒海賊に襲われ九死に一生を得、辿り着いた国で大暴れ、なんだから「大海賊」ではないわな。

そしてその国では、国王を亡き者にしようという陰謀を企む宰相から姫を救い出そうというのだから、助左衛門は山賊の力は借りたものの、結局は何も盗んじゃいない。豪放磊落で曲ったことは嫌い、義理人情に厚く滅法強い、というお馴染みの役どころだ。

女性にもモテモテで、お姫様(浜美枝)とはちょっといいムードになるし、宰相の愛人である女官長(草笛光子)からは誘惑されるし、山賊の女頭領(水野久美)は明らかに助左に惚れたから手助けを申し出る。
最後には誰とも結ばれず、また新たな冒険を求めて船出する、というのもお約束だ。

宰相の中丸忠雄、黒海賊の佐藤允、妖婆の天本英世、そして敵ながらも助左に友誼を感じる豪傑に田崎潤と悪役陣も豪華。そして助左に助力する女に弱い仙人役の有島一郎が出色。その仙人の代表的被害を被る(?)奴隷女役の若林映子が、胸元を強調した衣装で色っぽい。

円谷特撮は(技術的なことはともかく)これといって目立つシーンはないが、異国情緒たっぷりの大掛りなセットを組んだりとかなり異色の時代劇。海外へは「シンドバット」物として輸出したらしいが、神話や伝説が絡んだり怪物が出てきたりはしないものの正しくファンタジー大作で、これを従来の時代劇の枠組みで語るのは少々難しいかもしれない。

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by odin2099 | 2018-09-24 14:04 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
<東映まんがまつり>を参考にして、ゴジラ映画をメインにTV作品から数本をセレクトしてまとめて公開というスタイルで始まった<東宝チャンピオンまつり>だが、春夏冬の年三回の興行で毎回毎回ゴジラの新作を作るのは無理な話。
そこで新作は年一本とし、あとは旧作のリバイバルで埋めるという作戦に出た。
この作品は1970年冬の目玉作品で、<チャンピオンまつり>版としては70年春の「キングコング対ゴジラ」に続く二本目となる。

e0033570_20175403.jpg当時は封切館は同じ作品を二度上映できないという仕組みがあったらしく、リバイバル公開にあたっては再編集が施されるのが常。手を加えてあれば”新作”同様、という解釈らしい。
もっとも<チャンピオンまつり>は4本立て、5本立て…という番組なので、1作品あたりの上映時間は短くせざるを得なかった、という理由もあったのだろう。途中休憩が入るとはいえ、子供対象でトータル3時間4時間の番組編成は現実的ではない。

その結果オリジナル版89分に対しこちらは74分とコンパクトに切り詰められた短縮再編集版となった。
まあ15分もカットされれば人物関係がわかりにくくはなるのだが、逆に人間側の多少ドロドロしたドラマ部分が削られたので、怪獣映画としてはかえってわかりやすく面白くなったとも言える。
ハッピー興行社の熊山とその黒幕で政財界に顔が効く虎畑とのいざこざなんかより、子供はモスラとゴジラの対決を見たいよね。

なのでこのカット版、娯楽性が加味されているのでマル、である。

【ひとこと】
この作品、「ドラえもん/のび太の恐竜」の併映として80年春にもリバイバル公開されてるが、そちらは更に手を加えた別ヴァージョンなのだ。

<過去記事>



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by odin2099 | 2018-08-24 20:21 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
この映画は2016年7月29日に公開されているので、気が付くともう2年前の作品になってますね。
まだまだ色褪せない「同時代性」を保ち続けてる作品ではありますが、庵野監督の話題は先ごろ発表された2020年公開予定の「エヴァンゲリオン」新作(完結編)の方へ行っちゃってますが。

e0033570_07245966.jpg怪獣映画としてだけでなく、ポリティカル・フィクションとしても楽しめますが、その一方でギャグ映画でもありますな。エゴ剥き出しで右往左往する官僚たちの姿は滑稽です。
しかし政治家が徹頭徹尾カリカチュアライズされてますが、実は貶める意図は全くなく、限りなくリアルな描写なのかも知れないなあと、3・11だけじゃなく最近の政局を見ても感じますね。それとも製作陣の壮大な嫌味でしょうか。

主人公である矢口が、スクリーンを通してではなく自分の目でゴジラを見るのは、ようやく映画が半分まで差し掛かった頃で、しかも遠目でチラっと見るだけ。
最終決戦の際には矢口も現場に出ますが、それでもかなり距離はあり、直接対峙することはありません。
「ゴジラ」シリーズで主人公がゴジラと対面せずに終わるというのは、かなり珍しいケースでしょう。

ファンかそうでないかを問わず、広く受け入れられた「シン・ゴジラ」。
その後の「ゴジラ」はというと、レジェンダリー・ピクチャーズ版は次回作でラドン、モスラ、ギドラを投入、その後の作品でキングコングとの対戦を用意し怪獣バトルを前面に押し出す戦略のようで、一方の国内版はアニメで三部作を展開中と変化球勝負に出ています。
この一本でハードルがかなり上がってしまった感があり、国内で正当な(?)「ゴジラ」を復活させるのは当分先になりそうなのがもどかしいですね。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/24561344/
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by odin2099 | 2018-07-29 07:29 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
先週の7月10日が「ウルトラマンの日」として認定されてますが、その日は通称「ウルトラマン前夜祭」と呼ばれる特番が放送された日。
本当の「ウルトラマン」第1話は、本日7月17日からの放送でした。

e0033570_21122573.jpgという訳で第1話「ウルトラ作戦第一号」から始まる「ウルトラマン」の長篇映画。
しかし中途半端なんだよね、これが。
毎度毎度書いてるように、このエピソードでウルトラマンが活躍する場面は全部カット。ベムラーは科特隊の攻撃によってやっつけられちゃう。
強いぞ、科特隊。歴史捏造疑惑はあるけれど。

続いて第8話「怪獣無法地帯」、こちらは「ウルトラマン/怪獣大決戦」にも選ばれた人気エピソードですが、その切り口がちょいと違います。
あちらはいきなり多々良島からお話が始まるけれど、こちらは科特隊が出動するまでのシーンが結構残されていますね。時間の制約がある中で、どの部分を残しどの部分を削るか、編集者や監督によって解釈は色々ということで。

大トリを飾るのは第26、27話の「怪獣殿下(前後篇)」。
大阪城を舞台に迫力あるバトルが楽しめますが、個人的には”怪獣殿下”がイラつくので好きじゃありません。ホシノ君といい、こういった小生意気で出しゃばるガキはホント大っ嫌いなんだよなあ。
またこのエピソードは一種のメタフィクション。近未来を舞台にしている他のエピソードと違い、リアルタイムの時間軸っぽいのも実は苦手だったりします(大阪万博を目前に控えていますし)。

という訳でウルトラシリーズ劇場版の栄えある第1作め。
これまた毎度ぼやいてますけど、出来の方は残念ながら傑作とは程遠く(そもそも映画としての体裁も整っていないし)、存在価値はイベントムービーとしてのみというのがちょっと残念なんですが、当時の子供たちは大喜びしたんでしょうねえ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/8600734/


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by odin2099 | 2018-07-17 21:14 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

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