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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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8月4日は「銀河鉄道999」の公開日。
そして今年2018年は公開時の1979年とカレンダーが同じ。
今日見ると、公開初日に見た気分を味わえます……?

これは多分初めて公開初日に見に行った映画。
6時台だったか7時台だったかに劇場に着いた時、既に1回目の上映は始まっていて、同じ建物にある別の映画館が緊急に代打上映を敢行。そちらに滑り込んだので気持ち良く鑑賞できました。
セル画は無理だったけれども先着プレゼントとしてロビーカードは貰えたし、鑑賞予定の映画館よりも代打上映館の方が大きくて広かったし、それに徹夜組を捌いた後だったので、劇場内はゆったりしてかえって得した気分でした。

e0033570_23020478.jpgメーテルは鉄郎の亡き母に生き写し。これは最後の方で、鉄郎の母の若い頃の姿を模したものとメーテル自身の口から説明がありますが、平たく言えばクローン体にメーテルの意識を移植しているということなんでしょうね。
では冥王星の氷の下に眠っているらしいメーテルの本当の姿はどんなものだったのでしょう?
もっとも近年の作品を見る限り、この設定は忘れ去られているような??? 子供の頃からメーテル、その格好してますし。

また初めからメーテルが鉄郎をターゲットにしていたかはわかりませんが、母親そっくりだったのが結果的には幸いしたことになります。
いくら美人でも見ず知らずの相手に鉄郎がひょこひょこ付いて行くとも思えませんので、母親そっくりという親近感、安心感が作用したであろうことは想像に難くありません。そこまでメーテル(とドクター・バンも?)が考えていたかはわかりませんが。

そして鉄郎はメーテルに対して憧れ、恋心を抱くようになります。思春期の少年が年上の魅力的な女性に惹かれる、そのこと自体は不自然なことではないですし、それをテーマにした作品はゴマンとあるはずですが、問題なのはそのメーテルが母親に瓜二つな点。
男の子の初恋の相手は自分の母親だ、というのも良く聞く話ではありますが、鉄郎はティーンエイジャーですし、単純にマザコンとして片付けるにはちょっと生々しすぎる気もします。
鉄郎に母子相姦の願望があった?! その論点で書かれた文章って読んだことがないような…。

さて、自分の生涯のベスト1に推すかどうかは兎も角として、ベスト10からは外れることがないだろうなあと思っている作品ではありますが、それでも気になること、ヘンだなと思うことは幾つもあります。

「ヤマトよ永遠に」の時にも同じようなことを書きましたが、やはり時間と距離のことは気になります。
勿論上映時間が限られた中でドラマを展開するのですから、省略も大切です。
地球を飛び立った999号は土星の衛星タイタン、次いで冥王星に停車します。原作漫画以上に停車駅をすっ飛ばす超特急の999号ですが、太陽系内は比較的ゆったりと移動しているようです。

しかし太陽系を離脱すると、食堂車内でのガラスのクレアとのエピソードを挟みつつも、エメラルダスとの邂逅、そして惑星ヘビーメルダーまで一気に飛んでしまいます。
またヘビーメルダーを発車すると、今度はいきなり終着駅である機械化母星メーテルです。地球からアンドロメダ星雲まで何日? 
いくらなんでも近すぎ・早すぎだと思うのですが…。

ちなみにTVシリーズだと冥王星が第5話、ヘビーメルダーが79話、そして終着駅が112話です。単純に比較することは出来ませんが、それなりの時間経過があったはず。ちょっとした台詞や場面転換シーンなどを用いて、もう少し999号の旅が長く、その間に鉄郎も成長した(そしてメーテルへの想いも募っていった)という描写があればなあ、と思わないではいられません。

ドラマ作りをスムーズにするための省略ということでは、機械伯爵のいる時間城の行方を何故エメラルダスだけが知っているのか、ということもあげられます。
エメラルダスから時間城がヘビーメルダーへやって来ることを教えられた鉄郎は、今度はそこでトチローと出会い、それが今夜真夜中だと知ります。トチローが時間城の動向を知っている理由も明らかにされません。
いずれにせよこの二人しか時間城の居場所を知らないはずなのですが、アンタレスは潜伏していますね…。

そしてクライマックス。機械化母星の真相が明らかになります。
目的を秘する必要があったメーテルは兎も角として、車掌も、そしてひょっとするとクレアも終着駅たる機械化母星の正体を知ってたはずです。それを鉄郎によく隠し通していたものですね。
これは謎とか矛盾点とは違うレベルですが、(映画版では今一つとはいえ)鉄郎と友情で結ばれていたような車掌や、最後には自らの命を投げ出すほど鉄郎が好きだったクレアとしてはちょっと薄情な気もします。

クライマックスは二転三転、身近な存在がラスボスか?と思わせたメーテルですが、彼女の真の目的が明らかになります。機械化母星の崩壊、それにハーロックとエメラルダスも手を貸します。
しかしこれまで彼らは何故機械化母星へ手を出さなかったのでしょう、明らかに二人は反機械化人の行動を起こしています。これはメーテルの真の目的を知っていたが故にタイミングを見計らっていた、と解釈すべきでしょうか。

等々、色々あげてみましたが、この作品がアニメブーム期を代表する傑作であることに異論はありません。
そして40年近く前の作品ではありますが、今なお色褪せない魅力に包まれた作品であることも間違いありません。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2911908/




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by odin2099 | 2018-08-04 07:12 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
8月2日は「ヤマトよ永遠に」の公開日。
前日から映画館に徹夜で並んで見たのは、後にも先にもこの作品だけ。
前日の3時か4時頃だったか、新宿の映画館に友人たちと一緒に様子を見に行ったら、その時点でかなりの列が出来ていたので友人たちは即座に並び、自分はいったん帰宅。
「ゴールデン洋画劇場」で放送された「宇宙戦艦ヤマト/新たなる旅立ち」の再放送を見てから、深夜に改めて出撃。
館内で一夜を明かし(持参したラジカセで「西崎義展のオールナイトニッポン」を聴きながら)、そして早朝からの観賞と相成った。
5時だったか6時だったか、まだ外は暗かった記憶があるが…。

シリーズで初めての「原作」クレジットは松本零士と西崎義展の連名
といっても序列をハッキリさせないためか、併記になっていたのは気になったし、最後にデカデカと「製作・総指揮」が一枚でデン!と出た時はガッカリしたものだけれども、まあそういうものなんだろうな、と自分を納得させたのを覚えている。

e0033570_22065155.jpg映画そのものは「さらば宇宙戦艦ヤマト」ほどじゃなかったけれど、事前に仕入れていた情報(ノベライズや6月に放送された「オールナイトニッポン」4時間生ドラマ版)との差異に違和感を感じつつ、ハラハラドキドキワクワクしながら鑑賞終了。
ワープディメンションは、見ていて何が起ったのかわからなかった(散々宣伝していた筈だが、「ワープディメンション」なる単語には全く反応していなかったので)。

毎度書いてるように、この作品にはツッコミどころが満載。
首都が完全制圧されてる状況下で、郊外とはとてもいえない英雄の丘にメインクルーたちが集まれるのかとか、大統領緊急避難用の高速艇を勝手に使っていいのか(それに既に破壊されてるか、敵方に抑えられてる可能性に考えが及ばないのか)とか、デザリウム星の偵察行の人選に問題あり(万が一を考えたら古代と南部が一緒に艦を離れるのは問題あり)とか、考える人のレプリカの不自然さや指紋のあるなしが偽地球の判断理由になるのかとか…。

そんな中でも一番の問題は時間と距離だろう。
地球を出発したヤマトは、デザリウム星まで何日かけて到達したのか。
劇中描写から判断すると、数日からせいぜい数週間しかなさそう。途中で数々の戦闘・妨害があったとはいえ、29万6千光年の行程に一年近くを費やしたヤマトが、大改造の末に連続ワープが可能になったとはいえ、40万光年先へ辿り着くのには数カ月でも早すぎる!

そして40万光年離れていても、即時通話が可能な最新技術。
途中でリレー衛星でも放出し続けたのだろうか。まあこのあたりを否定してしまうと、そもそもこの物語が成立しなくなるのであるが。
暗黒星団帝国がわざわざ母星を地球ソックリに偽装し、未来の地球を名乗る必然性も感じられないし(何故デザリウム星に招く?)、シリーズで一番の穴ぼこだらけのプロットだろう。

それでもエンターテインメントとしての「宇宙戦艦ヤマト」としては、ある意味でこの作品がシリーズの頂点。
全てのマイナスをプラスに転じるだけのパワーが、アニメブームの絶頂期に作られたこの作品にはあるのだ、と信じたい。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/3073385/
https://odin2099.exblog.jp/17552800/




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by odin2099 | 2018-08-02 06:22 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
この物語は白色彗星帝国との戦いの一カ月後から始まる
――と冒頭のナレーションで説明されるが、西崎Pは「重症の患者が退院するには些か早すぎる」と反省の弁。
しかしそれよりも気になったのが、2201年10月に始まった「宇宙戦艦ヤマト2」のドラマの終了から一カ月経つと、もう2202年になってしまうのではないか?ということ。
途中で停止したりスピードアップしたりもしたものの、白色彗星が地球に到達するまで60日とかいう台詞がなかったか。

そんな細かいことを気にしてはいけない「宇宙戦艦ヤマト」の新作。
映画「さらば宇宙戦艦ヤマト/愛の戦士たち」ではなく、分岐したTVシリーズ「宇宙戦艦ヤマト2」の時間軸上の世界で、初めてのTVスペシャルとして作られ夏休みに放送された。

e0033570_19541890.jpg西崎Pの当時の発言からすると年末からお正月にかけて劇場公開も念頭にあったようだが、元々そういう構想があったのか、それともTVスペシャルの製作が先に決まって「それならば」と色気を出したものなのか、今となっては詳細不明?
また時間枠をオーバーしてしまったために20分程度切り詰めたものが放送されたのだが、劇場公開は全長版を予定していたようなので、これが実現しなかったのは残念。どうやらその後、フィルムは散逸してしまったようだが…。

物語は「ヤマト」の新作ではあるが、どちらかというとデスラーを主役にしたスピンオフの印象が強い。
新乗組員を迎えてワチャワチャやってる楽しさはあるものの、ドラマ部分の比重の大半はデスラーに置かれている。こういった作品作りが後続の作品群に与えた有形無形の影響はかなり大きいのではないかと思う。
一方で安易なキャラクター人気に頼った作品の濫造に一役買った面は否定できないし、せっかくのヤマト側に用意されていた新乗組員の成長のドラマも今一つ描き切れていない部分が。

そして、そのドラマ部分に酔ってしまうので思考停止に追い込まれてしまうのだが、実は今回のヤマト=古代の行動はかなり危険。イスカンダル(に介入したデスラー)の救援要請を受けての出動、という形になってはいるものの、暗黒星団帝国とガミラス、イスカンダルとの紛争に、宣戦布告もなく奇襲攻撃の形で軍事介入しているからだ。

ガミラス、イスカンダル共に地球と軍事同盟を結んでいるわけでもなく、地球=ヤマトは全くの第三者であるにも関わらずだ。また暗黒星団帝国の目的がイスカンダリウムとガミラシウムという宇宙間戦争に必要なエネルギー源となる鉱石の採掘だと知ると、戦争のためのエネルギー入手は許せない、と古代は断罪する。
だがこれも暗黒星団帝国側の事情をまるで分からない状態で判断して良いものかどうか。例えばこれがパート1の時の地球のように滅亡の危機に瀕していて、起死回生の一打を放つために必要不可欠なものだったとしたらどうなのだろう?それでも「許せない」と言い切ることが出来るのだろうか。
久しぶりに、しかも「斜めに」見ていたら、こういったことが色々と気になるようになってしまった。

まあ一番すごいのは暗黒星団帝国の情報収集力の高さだろう。
遭遇してすぐに「ヤマト」という艦名とその所属する母星の位置、また艦首波動砲の存在などを知っているのだから恐るべし。
その一方で、デスラーたちガミラス残存艦隊の正体には最後まで気付いていなかったように見えるその落差は一体…?

【ひとりごと】
イスカンダルの女王は「スターシャ」と書いて「スターシア」と読む。
リメイク版の「2199」以降に感じる違和感はこれが原因だが、何故か今回、古代守だけは終始「スターシャ!」と呼んでいる。なぜアフレコの際にリテイクださなかったのか。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/2906841/
http://odin2099.exblog.jp/17552800/


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by odin2099 | 2018-06-28 19:55 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
大ヒットした「宇宙戦艦ヤマト」に続く、シリーズの2作目にして完結編。

TVシリーズ26話分を2時間強でまとめたパート1と違い、こちらは最初から2時間半の劇場版として作られているので、作劇上の破綻が目立つパート1よりも起承転結はしっかりしている。
以後の「ヤマト」はTVシリーズよりも劇場版やTVスペシャルなどの単発モノが中心になるので、基本的にはパート1ではなく「さらば」の作劇パターンが踏襲されていく。
作画のクオリティも含め、「ヤマト」の一つの基準点となった作品だ。

e0033570_18294847.jpg作画といえば、公開のスケジュールに合わせるために東映動画という大きな組織を活用できたのも大きい。
その分パート1にあった個性的なアニメーターによる粗削りな魅力は薄れてしまった面もあるものの、場面によって同じキャラクターなのに顔が全然違う、といった弊害は少ない。
好みが分かれるところではあろうが、個人的には「罪」よりは「功」の部分の方が多いと思う。

スケジュールといえば、パート1の劇場版が公開されたのは8月で、続編の「さらば」はその翌年の8月。
パート1のパンフレットには既に続編が準備中である旨の記述があるが、実際に動き始めたのはその年の暮れから年明けにかけてらしく、更に本格的な作業に入ったのは春を過ぎた頃のようで、それから何とか公開予定に間に合わせたのは、前述の通り大きな組織の中で作ったということが大きいだろう。

ただそこで気になるのは、当時の書籍などで紹介されたシナリオの決定稿やそれを元にしたと思しき各種ノベライズ作品と、完成した作品との差異。
復興した今の地球を見て「あのヤマトの大航海は一体何だったのだろうか」と疑問を抱く古代、救出された土方がヤマトの艦長に就任する経緯、アナライザーの最期等々、シチュエーションや台詞の違いは多岐に亘る。

実写作品であれば現場処理でシーン丸ごと差し替えになったりすることは珍しくないだろうが、アニメーション作品の場合いきなり現場で変更というのも考えにくく、アフレコ以前の作画の段階で既に変更されていた筈だが、となると一体どのタイミングで公表されている決定稿から変更が施されたのか、という点。
スケジュールから逆算するとかなり早い段階で変更されていたと推測出来るのだが、それならば公表されていたのは決定稿ではなく準備稿だと考えるのが妥当なのだが…。

【ひとりごと】
挙式の三日前になって出席の返事をする長官。
記念式典で貴賓席、招待席、関係者席ではなく、一般席と思しき場所に座っている長官とその秘書。
長官秘書だけれど長官と並んで座らず、おまけに私服な雪。
挙式の三日前になって、新居にどういう家具を置くか悩む新婦と、上の空の新郎。
沖田艦長のレリーフ、艦長室から第一艦橋への昇降機をふさいでるけど、邪魔。
ラストシーン、艦長席に補助席が…。

【ひとこと】
最近公開されたリメイク作品「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」ではいよいよガトランティスの本拠地――都市帝国が出てきたが、あのデザインはないだろ。
ちなみにオリジナルデザインの方、「未知との遭遇」のマザーシップを意識してるんじゃないのかと思ってるけどどうだろ?

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2794886/
https://odin2099.exblog.jp/17402009/




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by odin2099 | 2018-06-20 18:33 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
宇宙戦艦ヤマト2199」と「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」を集中して見直したのは、新作を見るにあたってのおさらいだったのだけれど、今度はオリジナルシリーズも見てみたくなったので、当初はそのつもりはなかったけれど、これから夏も近づくことだしちょいと見てみることに。
沖田艦長、古代、島、真田、徳川&佐渡、古代守、スターシャ、ドメル、ナレーター…と鬼籍に入られた方も増えてきたが、作品の中では永遠に生き続けている。

前回このパート1の劇場版を見直した時は「すぐに飽きちゃった」のだけれども、今回は「お、なかなか面白い」と感じたので自分もいい加減だなあと思ったのだけれども、30~40分経つ頃には集中力が途切れてきてしまった。
ヤマトが太陽系を離脱し、ガミラスの猛攻が始まる(赤色巨星アルファ星が出てくる)あたりで映画は丁度半分くらい経過するのだが、クライマックスに次ぐクライマックスで緩急の差がないのも辛い。

e0033570_20292052.jpg特に七色星団の決戦からガミラス本星での最終決戦が連続すると、昔はテンションが上がりまくっていたけれど、今はどっしりと疲労感。あの頃の感激を味わう機会はもう二度と訪れないんだなあ、と少々淋しい気持ちに。
実際に採用されたこの舛田利雄編集版ではなく、没になった山本暎一編集版だったらどうだったんだろう?というのは非常に気になる。
特に「2199」の再編集版である劇場版「追憶の航海」を見た後だと、このパート1の総集編、もう少しどうにかならなかったのかなあという気持ちにどうしてもなってしまう。
今更ではあるがこのパート1の新たな総集編を見てみたい。
出来れば作画ミスや色塗りミスを修正し、台詞のタイミングずれを調整し(本当なら再アフレコしたいところだが)、フィルムも綺麗に洗浄し…と夢はドンドン広がっていく。

ちなみにイスカンダルを目前にした沖田艦長の台詞、Blu-ray版では「本当にご苦労だった」になっていた。ここら辺のヴァージョン違い、どなたかきちんとまとめて欲しい。

そういやガミラス星の寿命が尽きかけてるという設定、「2199」ではスルーされ、「2202」で拾われてるんだな。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/2756711/
http://odin2099.exblog.jp/10292190/
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by odin2099 | 2018-06-12 20:37 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_19070038.jpg原作漫画では独立したエピソードだったけれど、TVアニメ版では第3話「タイタンの眠れる戦士」の中に組み込まれてしまった「ガラスのクレア」のエピソードを、<東映まんがまつり>用の劇場作品としてリメイク。
<まんがまつり>で上映された松本零士原作アニメとしては、これが最後の作品。
「惑星ロボ ダンガードA」や「SF西遊記スタージンガー」は良いとして、「宇宙海賊キャプテンハーロック」でさえ<まんがまつり>では多少の違和感があったのだから、これ以降の作品――「新竹取物語1000年女王」や「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」――と<まんがまつり>の中心的客層は合わないだろうから、これは時代の流れだろう。

e0033570_19065324.jpgただ「999」に関しては、TV版とは異なる切り口で<まんがまつり>独自の短編映画として何本か作っても良かったかな、と思う。
例えば以前にも書いた「蛍の街」のようなエピソード、これなら<まんがまつり>の客層にも、その親御さんにもアピールしそうなものだが。
この時点でTVシリーズ終了まであと一年。もう一本か二本、<まんがまつり>版を見たかった気もする。

実際はアニメブームの真っ盛りで、この前年に劇場版長編アニメが、翌年にはその続編が公開され何れもヤングアダルト層を中心にヒット作品となったのだから、低年齢対象の<まんがまつり>のラインナップから外されたのも頷ける話。
企画はNGとなってしまったが、<まんがまつり>的には「ダンガードA」と「キャプテンハーロック」の共演作品や、「スタージンガー」と「ダンガードA」の共演作品の方が望ましかったのだろう。これはこれで見てみたかったが。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2970429/
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by odin2099 | 2018-06-08 19:15 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「ダンガードA」の劇場版第二弾は、完全新作だった前作「ダンガードA対昆虫ロボット軍団」とは違い、TVシリーズ44話「希望の星!プロメテを見た」と45話「ジャスダム全開直進」の短縮再編集版。
ただし新作カットも多いとのことなので、一応は新作映画扱いということで良いのかな。
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TV版の再編集なので当然ストーリーはその展開に準じたもの。思いっきり番外編だった前作とは違い、イベント性に乏しくこじんまりとしたお話なのは、<まんがまつり>としては些か淋しい。
そして数々のサプライズを用意して<まんがまつり>を牽引してきた、「マジンガーZ」以来の東映動画ロボットアニメの劇場版もこれで打ち止めとなってしまった。

神谷明と古川登志夫の主人公コンビ、ヒロインに吉田理保子、ライバルに山田俊司(現・キートン山田)、脇に冨田耕世、八奈見乗児、大竹宏、そして菊池俊輔メロディー。
例えお話が地味でも、往時のロボットアニメの持つパワーは計り知れないものがある。

ちなみに前作でも流用BGMのオンパレードだったが、本作でも「ゲッターロボ」や「UFOロボ グレンダイザー」、「大空魔竜ガイキング」等から数々の名曲がセレクトされて使われている。

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-05-22 22:07 |  映画感想<ワ行> | Trackback | Comments(0)
「ダンガードA」は殆ど毎週テレビで見ていたのだけれども、前番組「UFOロボ グレンダイザー」ほどのめり込むには至らず、よってこの劇場版もリアルタイムでは見ていない。
初めて見たのは公開から6年ぐらい経ってテレビで放送された時で、もしかするとそれが最初で最後の(少なくてもフジテレビでは)テレビ放送だったのかな。まだビデオデッキなんか持っていなかったので、カセットテープに録音して繰り返し聴いていたのだけれど、ふと気になったのがBGMのこと。
あれ?これって○○の曲じゃん?

テレビ放映版はそこそこのカット版だったので、後にビデオソフトが出た際に色々チェックしてみたのだけれど、まあ色々出て来るわ出て来るわ。
これってこの劇場版に限った話じゃなくて、テレビ本編でも同様ってことだよねえ。
今回見直すにあたって、改めて出典探しをしてみた。
ただ「ダンガードA」のBGM集ってCDなどで単独リリースされてないので、実はどれが「ダンガードA」オリジナルのBGMなのかがわからなかったり…。
e0033570_19580582.jpg
で、ハッキリ出典がわかったのは
「ゲッターロボ」…1曲
「宇宙円盤大戦争」…4曲
「グレンダイザー」…1曲
「大空魔竜ガイキング」…5曲
これ以外は主題歌と主題歌アレンジ、副主題歌とそのアレンジ曲、挿入歌「宇宙母艦ジャスダム」を除いた9曲が「ダンガードA」もしくは出典不明曲ってことになる。
流用曲の比率ってかなーり高い?

そしてこの挿入歌「宇宙母艦ジャスダム」、ささきいさおが歌ってるし、歌詞といい、「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌を意識してるんだろうなあ。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/3448190/
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by odin2099 | 2018-02-08 20:01 |  映画感想<ワ行> | Trackback(1) | Comments(6)
<東映まんがまつり>における「キャプテンハーロック」映画の立ち位置ってなんだろう?とふと考えてみたくなった。
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多分2本公開された「惑星ロボ ダンガードA」劇場版の代わりに同じ原作者の作品を持ってこようという発想なんだろうね。
要はポスト「マジンガー」探しの一貫。ロボットアニメの代替品。

「ハーロック」がロボットアニメ?と今の人は訝しむかもしれないけれど、当時の感覚からするとあり得なくはない。SFメカアクションは「ロボットアニメの親戚」くらいの認識だったと思う。
元々「ハーロック」と「ダンガードA」の共演作品が検討されていたということらしいけれど、これなんか「マジンガーZ対デビルマン」とか「グレートマジンガー対ゲッターロボ」の紛れもない延長戦上にあるからこその企画。
「宇宙戦艦ヤマト」劇場版の大ヒットで、子供向けの「TVまんが」からヤングアダルト向けの「アニメーション」というジャンルが生まれたけれど、この時期はまだまだ過渡期で、渦中にいたファンは敏感にその違いを感じ取っていたけれど、送り手側はどの程度その違いをわかっていたのだろうか。

「ダンガードA」も「ハーロック」も、ついでに言うと「SF西遊記スタージンガー」も結局は<まんがまつり>の柱にはなれなかった。
次に<まんがまつり>の柱になったのは「キン肉マン」、明らかに観客層に違いがある。

e0033570_22100592.jpg過渡期だからだろうけどこの「ハーロック」、そして「銀河鉄道999」はヤングアダルト向けの大作が作られた一方で、こういった<まんがまつり>版も作られているが、どこまで裾野を広げる効果があったのやら。
同時期の「サイボーグ009」では<まんがまつり>版を作ろうという動きはなかったようなので、どうやら送り手側も「何かが違う」ということには気付いていたのだろう。

ところでこの作品がTVの1エピソード、プラス新作になった理由はなんだろう?

新作を作るスケジュール的余裕がなかった、スタッフ側に劇場版を作る意図がなかったが営業から押し切られた、ダンガードAとの共演作が流れて仕切り直しの時間がなかったetcetc。

その答えも、作品に対する、受け手側に対する、送り手・作り手側の認識の違い、温度差にあるような気がする。

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-01-22 22:13 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
そもそもの企画段階の話が詳細に語られているのは珍しいこと。
「西遊記」が下敷きになっているのは知っていたが、「ラジェンドラ」と「イスカンダル」というネーミングにもその影響があるとか、初めて知る話も多く興味深い。「シャルバート」の名付け親が氏だとは知らなかった。

e0033570_21150731.jpgしかし帯に御大のイラストが使われていることから予想はついたが、内容はプロデューサーに対する悪口のオンパレード。
僕はこれまで、どちらかというとこの人はプロデユーサー寄りの人だと思っていたのでやや意外ではあったのだが、こういった扱いを受けたとあっては致し方なかろう。
そうであっても、このプロデューサーの人たらしぶり、人間的魅力は認めており、裁判では支持に回ったものの完全な御大派とも言えない微妙な立場が窺える。なんだかんだで確か「オーディーン/光子帆船スターライト」あたりまで付き合っていた筈だが。

残念なのは貴重な当事者の証言ではありながら、作品内容、固有名詞、時系列などに誤りが少なくはないこと。
今のうちに誰か勇気ある人が、可能な限り関係者の証言を集め、公明正大、中立な立場で「宇宙戦艦ヤマト」製作の物語をまとめてくれないものだろうか。
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by odin2099 | 2017-10-02 21:17 | | Trackback | Comments(0)

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