【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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兜甲児はマジンガーZではなくダブルスペイザーに搭乗。その為にグレンダイザーのオマケみたいな扱いになっているけれど、「マジンガーZ」、「グレートマジンガー」、「UFOロボ グレンダイザー」、「ゲッターロボ(&ゲッターロボG)」の主役たちが一堂に会した永井豪ロボットアニメの集大成。

甲児だけじゃなく、剣鉄也、宇門大介(デューク・フリード)、ゲッターチームの流竜馬、神隼人、車弁慶と6人の主役を立てるだけじゃなく、ボス・ヌケ・ムチャの3人組に弓さやか、炎ジュン、早乙女ミチル、そして弓教授、早乙女博士、宇門博士とほぼレギュラー総登場の豪華版。そのキャラクターの見せ場の割り振り方にまず敬服する。
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石丸博也、野田圭一、富山敬、神谷明らによる武器名、必殺技名の連呼も耳に心地よい。
「ゲッタービーム!」「アトミックパンチ!」「サイクロンビーム!」「サンダーブレイク!」「スペースサンダー!」「ブレストバーン!」「シャインスパーク!」各人各様の絶叫の競演。
そして耳に心地よいといえば音楽。
数々の名場面、名勝負を彩った渡辺宙明(「マジンガーZ」「グレートマジンガー」)&菊池俊輔(「ゲッターロボ」「グレンダイザー」)の豪華コラボ。
音だけでも楽しめるとはなんと贅沢な…。

お話の方は少々”でっちあげ”感があって残念な部分も。
共闘ありきで用意されたドラゴノザウルスはあまりにハイスペックすぎるし、その誕生の原因が垂れ流しにされた石油というのは逆にスケールが小さい。原水爆実験とか核廃棄物の影響ぐらいハッタリをかましておかないと。
また複数の巨大ロボットが普通に共存してる世界で、宇門博士や弓教授、早乙女博士を集めておき乍ら、改めてロボット軍団を編成するというのは今更な感が強い(当然それ以前に何度も共同作戦をとってきただろうし)。初めからそれが目的だったとしか思えないのだから。

またゲッターチームは序盤に単独行動をとる関係上、中盤以降は出番が少ないし(シャインスパークでトドメは刺すが)、甲児はギャーギャー騒ぎ立てるだけで実は活躍らしい活躍がない。実質的な主人公といえるのは鉄也だが、ストーリー全体の中では出しゃばり過ぎだし、メンバーのまとめ役に徹したデューク・フリードは終始影が薄い。各人に過不足なく見せ場を用意するのは至難の業なのだ。

だがそんな中でも、リョウ・ハヤト・ベンケイらゲッターチームの関係性、ボスを巡っての甲児と鉄也のやりとりや、ボスとさやか、ジュンの短い会話、さやかの危機に反応する甲児等々随所に「らしい」言動が盛り込まれているので、キャラクター同士の会話は自然に入って来る。
重ねて言うが、脚本家や演出家による交通整理ぶりは本当に敬服に値する。
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先に<永井豪ワールド>の集大成を目指した作品だと書いたが、企画段階では更に「デビルマン」「鋼鉄ジーグ」「キューティーハニー」の参戦も予定されていたようだ。
劇場版マジンガーの栄えある1作目は「マジンガーZ対デビルマン」だったので、不動明と甲児が久々に再会するシーンは見てみたいし、ジーグは一度はグレンダイザーとの共演映画が企画されたものの没になっただけに、是非そのリベンジを果たしてもらいたかったし、はて、ハニーはどうやってストーリーに絡ませるのやら。
しかし最後だけに実現して欲しかったものだ。

それにしても「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」とこの「決戦!大海獣」を続けて見ると、祭りの後のどうしようもない淋しさがこみあげて来る。
一つの時代は間違いなく終わったのだなあ。

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by odin2099 | 2018-08-07 06:21 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
一般的には「UFOロボ グレンダイザー」のパイロット版とされるこの作品だが、初めからこの作品をベースに「グレンダイザー」が企画されていたわけではない。
当初「グレートマジンガー」の後番組として予定されていたのは、兜甲児を主人公とする「ゴッドマジンガー」だったが(このタイトルは「グレート」の仮題にも使われ、後にシリーズとは無関係の別作品として発表された)、諸事情で企画変更され「グレンダイザー」が誕生したとのこと。
「グレンダイザー」で兜甲児がレギュラー入りしたのは、この「ゴッドマジンガー」企画の名残かもしれない。

この映画の凄いところは30分という尺のなかで、様々な要素を盛り込み、そして消化している点。
ロボットアニメブームと折からのUFO=空飛ぶ円盤ブームの融合によるアクション物としての新機軸。
デューク・フリード=宇門大介に織り込まれた変身ヒーロー物のテイスト。
戦火の中で繰り広げられる「ロミオとジュリエット」ばりの悲恋、そして戦争の哀しさ、虚しさ。味付け程度ではあるが、核兵器への警鐘も含まれている。
そして男女間だけではなく、家族間の”愛”にも触れられており、それでいてそのメッセージ性は押しつけがましくはない。
演出(監督と同義)の芹川有吾の持ち味が全開になっている奇跡のような一篇だ。
勿論後に数々の作品に流用されることになる菊池俊輔の音楽の素晴らしさは言うに及ばず。
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ということで本作の主役メカはマジンガー系とは一味変わったデザイン。
ロボット形態のロボイザー、円盤形態のスペイザー(この名前は「グレンダイザー」にも踏襲)、その両者が合体したガッタイガーは、マジンガーの流れを汲むグレンダイザーの洗練された美しさとは対極に武骨で精悍なもの。TVシリーズの主役を張るには(オモチャを売るには)些か厳しいかもしれないが、これはこれでアリ。TV版と違い、熱血漢の主人公デューク・フリード=宇門大介も好きだ。

この大介が女心がまるでわからない朴念仁。
わざわざ地球まで追いかけてきたテロンナの恋心になんか思い至らないようだし、明らかに自分を慕ってくれている牧野ひかるも友達か妹くらいにしか思ってない様子。テロンナはあからさまにひかるに対して嫉妬心を抱いているし、ひかるもテロンナと大介の間の何らかの関係を察して張り合おうとする意識が見える。話をややこしくしてるのは大介なのだ。罪深い男だな。

この映画の公開日は昭和50年7月26日、つまり今日で43年になるそうな。
単独でソフト化されたり、TV等での放送、劇場等での再上映の機会に恵まれず、気軽に見られる状況にないのが残念でならない。

【ひとこと】
完全変形するガッタイガーの玩具も欲しいが、それよりもスターカーをどなたか商品化してくれないものか。
大介からデュークへの変身アイテムにして、光線を発射したり剣にもなるというデュークの武器でもあり、そしてガッタイガーのコントロールユニットでもある優れもの。デザインも好きなんだけどなあ。

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by odin2099 | 2018-07-26 18:09 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
今年は「マジンガーZ」の新作、しかも続編映画が公開されたが、最初に劇場にかかったのがこの第5話「ゴーストマジンガー出現」のブローアップ版。
序盤乍ら早くも偽マジンガーを登場させ、兜甲児や光子力研究所を貶めるというのは展開が早い。
もっとも、これにまんまと乗せられて甲児を非難したボスだったが、最後には誤解が解けて交友が始まるという流れだから、決して早すぎるということもないか。

わざわざマジンガーの偽物を作ったりせず(劇中ではあしゅら男爵が、「裏切った甲児が提供したデータを元にドクターヘルが作った」、と説明して混乱させているけれど)、機械獣をヴァーチャル映像によってマジンガーに偽装させるという方法を取っているが、これも意外に新しい発想ではなかろうか。
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そういえばこのエピソードでは、光子力研究所から自宅に帰る途中に兜甲児・シロー兄弟はあしゅら男爵率いる鉄仮面軍団に襲われている。
甲児たちが研究所に越してくるのはシリーズの後半だが、これは切り離すことで色々なドラマが生み出されるという考えからくる、当初から作劇上で必要とされた設定だったのだろうか。
安易にマジンガーを出動させない枷なのかなとも思うが、どうにもまどろっこしくも感じてしまうのだが…。

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by odin2099 | 2018-05-15 22:00 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
メンテナンス中で出撃出来ないグレートマジンガーをあざ笑うかのように、早乙女研究所に奇襲攻撃をかける宇宙人。
劇中では「やつら」と呼ばれてるんだけど、一体何者? 
やはり「グレートマジンガー対ゲッターロボ」でギルギルガンを送り込んできた連中の仲間? 
そう考える方が自然なんでしょうねえ。
どうやら双方のTVシリーズとは全く別の、独立した世界観でのお話。
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前作でもグレートより先にゲッターチームの出番がありましたが、今回も同じ。そして前作ではインスト版しか流れなかった主題歌「ゲッターロボ!」がようやく流れます。
しかし前回以上にゲッターは劣勢。そして遂にムサシが…。

TVシリーズ「ゲッターロボ」の放送が終了したのは5月頭で、この映画が公開されたのは7月半ば。
2カ月半ぶりのムサシの勇姿でしたが、リョウとハヤトを守って戦死、というか出合頭の衝突事故です。
ここで挫けちゃならないとばかりに、新ゲッターロボを用意している早乙女博士。補助隊員としてベンケイを訓練していたというのはある意味リアルですが(交代要員なしで運用してる方が本来はおかしいですからね)、新ゲッターの方は今回の事件がなかったらいつお披露目するつもりだったんでしょうか。

ここでようやくグレートマジンガー登場。主役の座をゲッターチームから奪います。
トドメもムサシの復讐に燃える新ゲッターではなく、グレートの新兵器グレートブースターが刺します。
前作もそうでしたけど、グレート優遇しすぎ、ゲッター冷遇されすぎ。
前作がグレート中心なら、今回はゲッターがメインでもいいじゃん。ここはゲッターチームに花持たせてやれよ、と思っちゃうとこですが、それでも大言壮語する割に足手まといだった「マジンガーZ対デビルマン」の時のデビルマンよりはマシなのかなあ?

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by odin2099 | 2018-04-13 21:41 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
毎回のように書いてますけど、なんで当初の企画通り「グレンダイザー対鋼鉄ジーグ」にしなかったんだろう?
「マジンガーZ対デビルマン」、「グレートマジンガー対ゲッターロボ」、従来のパターンからすれば、この組み合わせは当然。劇場版なんだから、<まんがまつり>なんだから「夢の共演」は必然。
それに比べてこの地味な括りはなんなんだろう。
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ただこの作品、良くも悪くも兜甲児がメイン。
勝手な行動で大介には連絡しないわ、敵の捕虜になってトラブルメーカーになるわ、でも大介に助けられるんじゃなく自力で脱出して逆に大介をサポート。
経験豊富な甲児が操るグレートマジンガーの活躍がなければ、グレンダイザーだって勝てなかったかも。

と、ここまで書いてきて思ったのだけれど、やっぱりこの企画、劇場版ならではの「夢の企画」には違いないんだな。
この調子でTVシリーズの方で甲児がマジンガーに乗っちゃったら、多分グレンダイザーの活躍はかなーり霞む。マジンガーだけで事件が解決し出番なし、なんてこともありそう。かといってグレンダイザーを活躍させたいが故にマジンガーを噛ませ犬にしたら、それこそファンからはそっぽを向かれるだろうし。
やっぱりこれくらいが丁度良い?

でもね、この後に作られた夏映画は、永井豪オールスターズを意図したものだから、そちらではジーグもマジンガーZも出して欲しかったし、シリーズ三部作の締めくくりとなる「グレンダイザー」最終回くらいは甲児をマジンガーに乗せて欲しかったな、とも思うんだけどね。

ところで「グレンダイザー」の後番組の「ダンガードA」は、これ以上に地味な映画しか作らなかった(作れなかった?)けれど、ポスト「マジンガー」作品として例えば「大空魔竜ガイキング対マグネロボ ガ・キーン」のような企画は存在しえなかったのだろうか。

どちらも東映動画オリジナルのロボットアニメ、放送局や広告代理店、掲載誌の制約はあるだろうが、それほど大きな障壁にもならなかったように思うのだが。
もし作られていたなら見に行ったと思うのだけれど、そこまで人気や需要はなかったのかな。

まあ実際は「ガイキング」と「ガ・キーン」だと放送時期があまり被っておらず、春と夏という当時の<東映まんがまつり>のスケジュールの中での共演作実現は難しかったろうが、他作品含めてそういった発想は出てこなかったのかな。
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【ひとりごと】
「マジンガーZ/INFINITY」に先駆けてこの作品にもロボット博物館が出てくるが、場所も同じく光子力研究所の近く(俯瞰ショットでチラっと研究所が映る)。
ただそのデザインがグレートマジンガーの頭部を模したものになってるあたり、ちょいと洒落ている。

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by odin2099 | 2018-02-13 21:08 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
題名に偽りありでマジンガーZは暗黒大将軍と戦わない、というより直接相見えることはない。
なので真のタイトルは「マジンガーZ対獣魔将軍」だ!
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――という与太話はおいといて、「マジンガーZ」といえばコレ!という世紀の傑作を再観賞。
この作品でZはズタボロにされ、そこへグレートマジンガーが颯爽と現れて見せ場を掻っ攫っていくのですが、「マジンガーZ/INNFINITY」ではグレートがボロボロでZ無双!というまるでこの作品のリベンジマッチみたいなシーンがあります。ご丁寧に最後の方では、Zがこの作品のようなダメージを負うシチュエーションもありますが。
ただ実のところ「グレートマジンガー」最終回でのグレートはロクに活躍もせず、ひたすらZが画面を占有してることは一言申し添えておきます。
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それにしても満身創痍のマジンガーZで出撃する兜甲児の件から涙腺緩みっぱなし。
多少のコメディ要素込みではありますが、ボスボロットの奮闘も泣けますし、ここまで主役がズタボロになるヒーロー物というのもなかなか類を見ないのではないでしょうか。
紛れもないアニメ史上に燦然と輝く名作です。

これを見てしまうと、どれだけ頑張っていても「マジンガーZ/INFINITY」はなあ、という気になってしまうのは致し方ないですね。
それに石丸博也と森久保祥太郎、二人の兜甲児に対するアプローチの違いもわかりますし。
石丸甲児は決して絶叫はしないんです。対する森久保甲児は終始絶叫しっぱなし。
そして宙明メロディを背負ったZの、強さというよりも悲壮感、これが新作に欠けてる部分ではないかなあと思います。

まあ、色々と不満点はありますよ。
「戦闘獣」と「機械獣」といった単語が統一されて使われてないとか、預言者が何故予言できるのかとか、神出鬼没ぶりの説明がないとか、甲児とさやかのキスシーンがない(シナリオにはあったのにカットされた?らしい)、せめて抱きしめるくらいはあっても良かったんじゃ?とか。
でも、それを補って余りある魅力に溢れた作品であることも間違いありません。
40分強でよくこれだけのドラマを作り上げたものです。
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by odin2099 | 2018-01-28 18:04 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)
二回目だとかなり落ち着いて見られました。
今でも正当なTVシリーズの続編として認めたくはないのですが、この映画の中にも出てくる「可能性の未来の内の一つ」ということならば、まあいいのかな程度で。
ストーリー展開も「マジンガー」っぽくはないように思いますが、それでも永井豪っぽくはあるのかもしれません。
兜甲児が決意しマジンガーZが出撃していく件は、効果音もオリジナルに近いこともあってやはりジーンときますし、ボスとの変わらぬ友情も泣かせますねえ。
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ただ「音」について言わせて貰えば、「声」と「音楽」、これだけは譲れない部分が多々あります。
全編に宙明サウンドを流せ、とは言いません。
でもここぞ、という場面ではしっかりと流して欲しいものです。
Zの出撃シーンは中途半端なアレンジ曲ではなく「Zのテーマ」をフルで使ってくれなきゃ、ですし、機械獣との戦闘シーンのどこかでは俗に「Zの危機」と呼ばれてるメロディを一度くらいはかけて欲しいですし、またクライマックスバトル、例えばあしゅら男爵とブロッケン伯爵を模した機械獣を倒す辺りで「空飛ぶマジンガーZ」のメロディが流れたら最高なんですが。
もちろんエンディングに新曲なんかいりません。

そして「声」。
弓さやかとか炎ジュンは別に構いません。ボス、ヌケ、ムチャも悪くありません。
しかし兜甲児はせっかくの絶叫シーンが全く様になってませんし、剣鉄也と弓首相は完全に別人、というより偽物臭く感じてしまいます。
これなら特別出演してる石丸博也本人がアテた方が、まだ納得いくものになっていたのでは?なんてことがふと頭を過ります。

それでも大スクリーンにマジンガーZを蘇らせてくれたことは感謝ですし、出来ればもう一回くらいは見に行きたいものです。

【ひとりごと】
ボスのラーメン屋の客に、大枯紋次とジョーホーを確認!






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by odin2099 | 2018-01-23 19:35 |  映画感想<マ行> | Trackback(1) | Comments(2)
永井豪が手掛ける漫画では「マジン・サーガ」や「Zマジンガー」、アニメでは「マジンカイザー」、「真マジンガー/衝撃!Z編」等々リメイクやリブートは数あれど、自分にとっては唯一無二、TVアニメ版「マジンガーZ」の世界観を受け継いだ続編という触れ込みのこの作品、期待しないわけがない!

……いや、実際は不安で一杯だった。
これまでのリメイク、リブート作品同様、失望するのが怖かったからだ。

e0033570_20400125.jpg劇中では明確にされていないが、設定によれば「マジンガーZ」、「グレートマジンガー」終了から10年後の世界。人類は光子力によって飛躍的に発展を遂げているようだ。
剣鉄也は軍人となり、炎ジュンと結婚してやがて父親になろうとしており、一方の兜甲児は戦闘の現場を離れ科学者の道を歩んでいる。弓教授は政界へと転じ、新しくなった光子力研究所の所長には弓さやかが就任。甲児の弟シローもまた軍人となってる。

武器の使用にはいちいち許可が必要で、量産型マジンガーが跋扈している世界というのは、まあ「あり」といえば「あり」だろうが、自分の見たかった未来図ではなかった。
ともあれ、そういう10年後の世界を舞台にマジンガーが復活する、ということだ。

甲児、さやか、鉄也、ジュン、シロー、ボス、ヌケ、ムチャ、弓首相、せわし博士、のっそり博士、それにみさとと、驚くほど旧作のキャラクターは大事にされている。
マジンガーZ、グレートマジンガーだけでなくビューナスA(レプリカか?)、ボスボロット、重戦車Zなども健在。現代的にリファインされているのは残念だが、オリジナルへのリスペクトは伝わってくることは伝わってくる。

e0033570_20395076.jpgマジンガーの使用する武器も網羅。グレートはニーインパルクキックやバックスピンキックを繰り出すし、Zもアイアンカッターや大車輪ロケットパンチ、サザンクロスナイフ、冷凍光線と比較的マイナーな武器も使用する。
ボロボロになりながらも戦い続ける「鉄の城」のイメージは今回も健在だ。

思っていた以上に「マジンガーZ」だった。
原作漫画のエピソードを組み込んだり、他の永井豪作品からキャラクターやシチュエーションを借りてきたりということもなく、きちんと「マジンガーZ」及び「グレートマジンガー」の正当な続編となっていた。
単純に一本の長編作品として愉しめるものになっていた。
例えその世界観、物語の展開、キャラクターの置かれた状況が自分好みのものではなかったとしても。

しかし多くの人にとっては些細なことだと思うが、自分としてはどうしても得心のいかない点が幾つか。
例えばキャスティング。
往時のキャストを揃えるのが無理なのはわかっている。仮に呼べたとしても違和感が先に立ってしまうだろうことは想像に難くない。だが正当な続編を標榜する以上は、イメージは引き継いでもらわなければならない。

兜甲児、剣鉄也、弓首相…皆キャラクターが軽く、また若すぎる。10年を経た設定であるにも関わらずだ。
特に剣鉄也、なまじっかデザインが旧作踏襲なだけに余計違和感が募った。
石丸博也に似たタイプということを考慮して兜甲児役に森久保祥太郎を起用したのなら(個人的には似てるとは思っていないが)、何故野田圭一と全く声質の異なる剣鉄也が誕生したのか。

e0033570_20402762.jpgそして音楽。今回は旧作の渡辺宙明に代わってご子息である渡辺俊幸を起用している。
主題歌は「マジンガーZ」をそのまま新アレンジ、新録音で使い、旧作ファンへの目配せもされている。
いや違う。主題歌だけではダメで、「マジンガー」には全編に宙明サウンドが必要なのだ

Zの出撃シーンには流石に「Zのテーマ」をアレンジしたBGMが流れるが、中途半端にフレーズを聴かされてはかえってフラストレーションが溜まる。何故主題歌同様、そのまま流してくれなかったのか。
独立した楽曲としては素晴らしくても、この音楽は「マジンガーZ」の音楽ではない。

「宇宙戦艦ヤマト2199」、その続編「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」では、宮川泰の音楽をご子息・宮川彬良が忠実にトレース、またはアレンジを施して使用し、新たなシチュエーションやキャラクターの為には新曲を書き下ろしている。そのスタイルを是非ともこの「マジンガーZ」では取り入れて欲しかった。

実際「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン」に端を発した復活した<宇宙刑事>シリーズの諸作品では、オリジナルの宙明サウンドを活かしつつ、別の作曲家とのコラボを実現させている。
その同じことが何故「マジンガー」では出来なかったのか。

そしてエンディングに流れる新曲。全く「マジンガーZ」にそぐわないメロディ。
オープニングがかつてのTV版へのオマージュならば、当然エンディングもそうあるべき。
この物語展開ならば「ぼくらのマジンガーZ」もしくは「空飛ぶマジンガーZ」こそ相応しい。

e0033570_20401543.jpgかつてOVA「マジンカイザー」が作られた時、兜甲児、弓教授、Dr.ヘル、あしゅら男爵にオリジナルキャストを呼び戻しファンを狂喜させながらも、宙明サウンドが流れないことで失望を味わったが、今回もそれに近いものがある。
これがリメイクやリブートなら諦めもつくが、れっきとした続編である以上、絵だけでなく音にもこだわりを持って欲しかったのだ。

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」を見た時に「納得はしてないが面白い」と感じたが、この作品にも同様の感想を抱いた。

そうはいっても、例えモールドが入った新生マジンガーZの姿に違和感を覚えつつも、機械獣軍団を相手に大スクリーンで奮戦する勇姿には涙を禁じ得ない。

どうやらTVシリーズだけでなく劇場版シリーズも包括した世界観の上にこの物語は構築されているようだが、「UFOロボ グレンダイザー」との関係性が今一つ不明確なのと、Dr.ヘルやあしゅら男爵、ブロッケン伯爵らの復活の理屈付けが定かではないこともあるので、これをステップとして新たな魔神伝説が第二章、第三章と続くのならば大歓迎だ。今度はグレートをフィーチャーして、TVで決着のついていないミケーネ帝国・闇の帝王との最終決戦篇なども望みたい。



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by odin2099 | 2018-01-15 20:45 |  映画感想<マ行> | Trackback(1) | Comments(2)
やっぱりマジンガーはいいな、ということで今度はコレ。
<マジンガー>の劇場用新作の3本目で、TVシリーズの存在を無視した初めての作品。
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「マジンガーZ対デビルマン」は現在進行形の「マジンガーZ」の番外編に既に放送終了した「デビルマン」の後日談をプラスした形だったし、「マジンガーZ対暗黒大将軍」は「マジンガーZ」最終回の先取りという意味合いが強かったけれど、今回の映画は「グレートマジンガー」とも「ゲッターロボ」のどっちにも属さない、マジンガーとゲッターが共存してるというパラレルワールドが舞台なのだ。

なので両雄がどういう関係で普段は何やってるのかがよくわからないのだけど、謎の円盤や宇宙怪獣の出現に、最初は対抗意識むき出しでいがみ合っていた両雄が、強大な敵を前に手を組み、遂にはこれを撃退して友情を育む、という展開はストレートでわかりやすいし、なんといっても渡辺宙明、菊池俊輔の両巨匠の奏でるゴキゲンなミュージックをバックに、神谷明の、野田圭一の、武器名の連呼が実に心地よい。
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物語の主軸がグレートマジンガー側にあり、クライマックスに差し掛かるバトルシーンに音楽が一切流れないなどの不満点はあるものの、全盛期のロボットアニメの魅力は十分に伝わってくる出来栄えだ。

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-01-12 20:44 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
今年はマジンガーZもデビルマンも復活!
ならばこの作品を見返すっきゃないっ!

――毎年毎年、時には年に数回見直すこともありますが、マジンガーZもデビルマンも自分の原点ともいうべき大事なヒーローなのです。
ホントはこのまんまの続編作って欲しいんですけどね、変なリメイクじゃなく……。
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この作品、テレビとは別班組んでますので、絵の感じはテレビ版とちょいと違います。
主に劇場用の長編まんがを手掛けていたスタッフが作ってるようです。
だからなのかテレビサイズに収まりきらない、シネスコの大画面を意識した絵作りが素敵。
これ、劇場の大画面で見たいんですけど。
劇場用マジンガーの新作の中で、これだけ映画館で見てないんですよね。
この復活ムーブメントの中、どっかで一挙上映!なんていうイベントをやってくれないものかしらん。

デーモン族と機械獣は水と油。
でも不思議と融和してしまうのは永井豪ワールドならでは?
ドクター・ヘルがなんでデーモン族のこと知ってるのかなあ、なんてことはツッコんじゃいけないんでしょうね。あの人も一種の「ナンデモ博士」だから。
下手すると兜十蔵博士も知っていたかもしれませんね。

冒頭であっけなく爆破されるアフロダイA。
後にテレビ本編でもアフロダイAは破壊され、さやかさんは相当なショックを受けるのだけど、この映画だと割と平然としてますね。すぐ直せたのでしょうか。
まあ映画版世界に限って言えば、次回作「マジンガーZ対暗黒大将軍」でさやかさんがダイアナンAに乗ってるのは、この時に壊されたからとの(強引な)解釈も出来ますが。

兜甲児はかなりヤンチャな不良少年のはずなんだけど、不動明の前ではそれでも優等生に見えますが、石丸博也の声も田中亮一の声も正統派二枚目声ではないけれど、やっぱり田中亮一の方がより不良っぽさを感じさせるから、というのも大きいでしょうか。
それにしても二人のバイク対決、お互いに殺す気満々にしか見えません。崖でムチャしすぎ。

その甲児くんとさやかさん、この映画版ではラブラブで良い感じですなあ。

そして最後にひとこと。
デビルマンの助力なくてもマジンガーZ、勝ってたな
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by odin2099 | 2018-01-07 08:54 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

by Excalibur
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