【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_18501900.jpg北海道は夕張でロケ!
テレビに先駆けて(だったよな?)仮面ライダーブラックとシャドームーンの直接対決!

――とイベント性も十分だった「仮面ライダーBLACK」の劇場版第二弾。

最初にシャドームーンを見た時は、バッタ男からの変貌ということで生物感のあったブラックに対し、銀色に輝きメタリック感というかメカニック感のあるデザインは乖離しすぎだと思ったのだけれど、有無を言わせぬその格好良さに、世界観がぶち壊しだ~という違和感はどっかへ行ってしまった。

e0033570_18500794.jpg宇宙刑事などメタルヒーローを引き合いに出すまでもなく、アップ用のシャドームーンのスーツは動きづらそうだけれども、この劇場版ではアクション用スーツが大活躍してブラックと死闘を繰り広げる。

今見ると夕張ロケは上手く機能してるとは言い難いし、余計な脇筋よりもブラックとシャドームーンの対決色を強めた方が良かったんじゃないかな(例えば秋月信彦の姿を出すとか)と思わないでもないけれど、そういったドラマ的な盛り上げはテレビシリーズに譲った形なのだろう。

そういや「石炭の歴史村」夕張のCMが冒頭に入るけれど、これ、BDだけかな見られるの。
当時映画館で流れてたかどうかは覚えてない。見たような気もするんだけど。

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by odin2099 | 2018-10-13 18:54 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<東映まんがまつり>で上映された一本で、TV第1話「なぜだ?!ザビタンの反逆!」のブローアップ版。
本当はTV版をそのまんま見たいところだけれど、気軽に視聴できる環境にないので、とりあえず劇場版を。

e0033570_18533898.jpgこの番組がスタートしたのは昭和50年の10月7日(今日だ!)。
「ウルトラマンレオ」は既に放送を終了し「仮面ライダーストロンガー」も年内で終了予定と、ブームの牽引役となった二大ヒーロー番組シリーズが終焉を迎え、変身ヒーローブームも落ち着きを見せていた頃だ。

「秘密戦隊ゴレンジャー」に始まるグループヒーロー物の要素を取り入れ、”変身”の要素を排した仮面劇という新機軸を打ち出し、そして終末ブームやオカルトブームを取り入れるなど、数あるヒーロー番組に埋没しない意欲を見せた作品でもある。
アクマ族の設定や”地底空洞説”の導入は、それらブームの影響だろう。

その一方で着ぐるみで感情表現をさせる手法は「がんばれ!!ロボコン」で培われたものだし、悪魔の紋章の前で苦しむザビタンの姿は、プロフェッサー・ギルの笛で苦しむジロー=キカイダーの焼き直しだし、組織の裏切り者がヒーローになるのは仮面ライダー以来の伝統。かつ悪魔の裏切り者となると「デビルマン」を連想させるなど、決して新しいものばかりではない。
それらをミックスしてかつ新ヒーローに仕立てたのだから、やはり石ノ森章太郎と東映のプランニング力は只者ではない。

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by odin2099 | 2018-10-07 19:01 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_09230105.jpgTVドラマの映画化というと、気合が入りすぎて雰囲気が一変しちゃう作品もあるけれど(例・『スケバン刑事』)、この作品もちょっとそんな部分があったりもする。映画を見に行くのはTVの延長線上を期待している人のほうが多いんじゃないかと思うので、過度なお色直しは必要ないんだけどね。
逆に尊重して欲しいのは、TVを知らないで初めて映画で接するという新しい観客なんだけど、そういったフォローは皆無…。
もっともTVシリーズだって毎週見ていても謎だらけだから、今更ってところもあるのかもしれないけど…?

イベントとしての『アギト』映画化を考えた場合、例えばTVでは見られないシチュエーションとして、最強のアンノウン怪人に立ち向かうべくアギト・ギルス・G3-Xが共闘する、という番外編も考えられるわけだが(これはこれで見たい!)、今回の映画ではTVとリンクさせる道を選んだようだ。
ちなみに映画オンリーの新たな仮面ライダーG4を誕生させた「G4計画」は、既にTVオープニングのタイトルバックにチラっと映し出されていて、一応の伏線になっていた。

とはいうものの、これがTVの時間軸とどうリンクするのかはちょっと微妙。
G3-Xが登場しこれを氷川が装着していることから26話以降が発端。この後物語はいきなり2ヶ月後へ飛んでしまうが、ギルスが復活しアギトがバーニングフォームやシャイニングフォームへ更に変身しているので35~6話以降ということになるのかな。シリーズ完結後になれば、ある程度はっきりするんだろうけど。

で、肝心の映画だけど、ストーリー構成からいえば出来はかなり悪い。なんせアギトとG3-X、ギルスの三者が殆ど絡まない。それぞれが別々に勝手なことをやってる印象が強いので、まとまり感がないのだ。
それにストーリー上の主軸はハッキリ言ってG3-Xこと氷川誠である。ギルス抜きでもストーリーは成立するし、アギトも協力者というスタンスでしかない。これで徹頭徹尾氷川を主人公に描いていれば、少なくてもまとまりのある映画にはなっただろうけど、やはり主役はアギトなんだし、御三家それぞれに見せ場は用意しなきゃならないし、で、こうなったんだろうなーという察しはつく。

じゃ映画はつまんないのか、というと、そうじゃないからややっこしい(?)。
これがかなり「熱い」映画なのだ。見ていて拳を握り締めたくなるくらい、力が入ってくる。テーマも重たいし見終わって爽快感なんかまるでないのだが、それでもこれは「アギト」ファンには是非とも劇場で体感して欲しい一本である。
ただ、子供ですら完全に置いてけぼりのこの映画、一見さんにはちょっとお勧め出来ません…。
e0033570_09224922.jpgこれは「しねま宝島」からの転載で、劇場公開時のもの。
その後何度か見直してる…と思ったら、意外にそうでもなかった。
後に作られた<ディレクターズカット版>を見ているので、勘違いしていたようだ。

映画が公開されたのは33話までが放送された時点で、これがどうTVシリーズに絡んでくるのか当時は大いに気にしていた。結局はどこにも上手く当て嵌められないパラレルなお話と解釈せざるを得なかったのだが、このあたりの整合性をもっときちんと取ってくれていたら、「仮面ライダーアギト」という作品をもっと好きになったと思うのだが。
毎週毎週の展開を愉しみにしていたのに、最後に裏切られた気分を味わったのは確かだ。

藤岡弘、が特別出演。
まさかこの後、「本郷猛」として復帰し、変身シーンまで披露してくれるとは当時は想像も出来なかったなあ。



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by odin2099 | 2018-09-24 09:59 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
雄大な富士山を舞台に描く、劇場用新作「仮面ライダー」第2弾!

e0033570_20513014.jpgダブルライダー対再生怪人軍団を描いた前作「仮面ライダー対ショッカー」は、キャラクター面では充実していたものの、その背景はいつもの住宅街や宅地造成地が中心で代わり映えしないものだった。
対するこちらは舞台装置を変えることでいつものTVとは違うスケール感を打ち出すことに成功。本郷猛と滝和也のコンビネーションも良く、アクション面でも単調にならないように変化をつけるなど、厳しいスケジュールを縫って「まんが」の「まつり」に相応しい娯楽作品に仕上げている。

ストーリーは前作の「秘密兵器の設計図の争奪戦」のような柱となるものがなく、色々な要素を詰め込んだ挙句にあっちこっちへ飛んで行ってしまった印象を受けるものの、まずは子供たちには満足いくものだったのではなかろうか。
ただそうなると欲も出て、タイトルに謳われているほど前面に出てこない地獄大使に不満というか物足りなさは残るし、やはり「まんが」の「まつり」ならではのダブルライダー再共演といったイベントがあっても良かったかなあと思わないでもない。

<過去記事>



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by odin2099 | 2018-09-05 20:53 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
<東映まんがまつり>では新作の他にTVのエピソードそのまま、あるいは何本かを再編集した作品も多いですが、1クール分をまとめた総集編(実際は1~9、11、12話の11話分)というのは多分これ一本だけです。
しかも1時間くらいの長さがあればともかく、通常のエピソード同様25分というのだから無謀。キャラクターが右往左往するだけで、何も頭に入ってきません。
何気に手間暇かけてますが、他の上映作品との差別化を図ったんでしょうかね。

e0033570_21364992.jpg上映が始まったのは15話が放送された直後。
一区切りで新たなファンの獲得に乗り出したのかな、という気もしますが、番組は26話で終了なのでこの頃にはもうおしまいが見えていたのではとも思えます。番組スタッフか、上映・配給サイドに何らかのこだわりがあったんですかねえ。

ロボット刑事Kのパートナー新條刑事を演じているのは、「仮面ライダー」滝和也が好評だった千葉治郎
この後は「アクマイザー3」の主演にも抜擢されるので東映ヒーローを語る上では欠くべからざる重要人物なワケですが、その実兄は言わずと知れた千葉真一で、この作品でも新條刑事の兄として出演。
この総集編でも大きく扱われていますが、実際のところは1話2話だけの特別出演なんですよね。ズルいというか商売上手というか。

Kの声は仲村秀生。冷徹な外観とは違った温かみのある人間的なヴォイスが魅力的ですが、特撮モノへの出演は貴重だったりします。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/2663631/
https://odin2099.exblog.jp/16728162/

 ↑ これはどうなったんだろう???


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by odin2099 | 2018-09-03 20:16 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)
79年の「銀河鉄道999」の後、80年には「地球へ…」、「ヤマトよ永遠に」、そしてこの「サイボーグ009/超銀河伝説」と3本の長編アニメーション映画が公開されました。これだけの作品を立て続けに作り得た、当時の東映動画の組織力というか地力というのは凄いものがありますね。

また「999」と「永遠に」は夏興行ですが、「地球へ」はGWの公開、そしてこの「009」は初めてのお正月興行。そしてこれまでの「宇宙戦艦ヤマト」以降の作品は全て東映洋画系・東急系での上映でしたが、この作品はやはり初となる邦画系での上映と、アニメ映画が量産体制に入ったことや、アニメは商売になると判断されたであろうことから公開時期を色々と模索していたのでしょう。ただその後に続くGWやお正月の公開は、規模の小さなセントラル系以外ではありませんので、成功したとは言い難かったのかも知れません。

e0033570_18484519.jpgさてこの作品、79年春からから80年にかけて一年間放送されたTVシリーズの続編ということのようです。
TV版は東映本社の製作で実制作はサンライズでしたが、この劇場版は前述の通り東映動画が担当しています。劇中では関連性について特に触れられていませんが、コズモ博士の研究所が映るカットの片隅にTV版のギルモア研究所の廃墟が見えていることや、平和が訪れサイボーグ戦士たちも世界各地でそれぞれの細やかな幸せを掴んでいることが「その後」を窺わせます。

しかしその後の物語はいけません。公開当時は感動していたはずなのに、見直す度に評価がダダ下がり…。
元々石ノ森センセの構想では、宇宙が舞台になるにしても太陽系内規模だったそうです。
ところが東映サイドから「ヤマト、999に続け!」と号令をかけられ、おまけに「スター・ウォーズ」に関わっていたとされる謎の人物ジェフ・シーガル氏が参加するに至り、40万光年彼方への旅するという大スケールになってしまいました(この人の功績は008のデザイン変更の提案だけかな)。

「ヤマトよ永遠に」も敵母星が40万光年先ということでしたが、どっちもあっけなく行き来してしまいます。
あちらは新機能の連続ワープ、こちらは”宇宙のトンネル”スターゲイトを潜るという違いはありますが、要は遠距離もあっという間に短縮してくれる便利ツールの活用です。宇宙は狭いですね。
これならわざわざ遠くに行って物語を進めなくても、近場で良かったんじゃないですか。

009たちが対決する相手は”悪の権化”大帝王ゾア率いるダガス軍団ですが、逃亡者を追っていたとはいえ、わざわざ40万光年も離れた地球へやってくる意味も分かりませんし、その配下に第一軍団長ガロというのがいるのですが、第二軍団、第三軍団はありそうもなく、他に適当な人材も見当たらない弱小組織です。

そしてゾアが手に入れようとするボルテックスというのが正体不明。超エネルギーなのかと思いきや、生命体?で神にも等しい存在、って結局「なんのこっちゃ?」ですね。
ゾアは己の野望の為にエネルギーを吸収し続けて自滅。その場にいた009はゾアの消滅を願ったとのことですが、それなら放っておいても良かったんじゃないのかしらん? ご都合主義、ここに極まれり。

009たちがやったことといえば、浚われた001とコズモ博士を助け出しただけ。
途中で立ち寄ったファンタリオン星では王女タマラや住民たちを一度はダガス軍団から解放したのもつかの間、結局はダガス軍団の猛攻で住民は全滅、という有様です。004という尊い仲間の犠牲を払い(後にこれまた都合よく復活しますが)、殆ど何も得られなかったという、サイボーグ戦士の戦歴の中で最大の失敗ミッションではないでしょうか。

とまあ色々あるのですが、作画は安定してますし、ムード優先なので009や003に感情移入していればドラマに酔えると思いますし、必ずしも駄作であるとは言いかねますし、ぶっちゃけ個人的には大好きなのですが、それでもどう贔屓目に見ても「傑作だ!」と声高に叫ぶ愚行は犯せません。
この作品が許せるか許せないかは、「009」ファンの一つの試金石のようなものなのかも…?

ところでこの作品、一部では知られてますが、当初はりんたろう監督作品として進んでました。作画監督は小松原一男、美術監督は椋尾篁と「999」トリオのスライドが予定されていたのですが、シナリオ作りの段階でこじれて降板(小松原、椋尾の両氏も)、明比正行が監督、山口泰弘が作画監督ということで仕切り直しされています(このコンビは後の「1000年女王」も手掛けています)。

りん監督版「009」も見てみたかったですが、もし「009」を監督していたら、「さよなら銀河鉄道999」はどうなっていたのやら。
一時は春映画として情報が流れた「999」は夏映画へと延期になりましたが、これはスケジュール調整の結果? 
それでもお正月映画を仕上げた後で翌年の夏映画を手掛けるのはスケジュール的にかなり厳しそう。そうなると「さよなら銀河鉄道999」は別スタッフが担当していたのかもしれません…?

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by odin2099 | 2018-08-22 18:57 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
これ、カルトだよなあ。

中世の錬金術師が登場してサァ大変、というお話なのだが、そのトンデモ魔力のお陰で時空が歪み、十字軍の兵士は出て来るわ、恐竜は出て来るわ(合成丸出しでガックシ)、江戸時代に飛ぶわ、でそこに登場するのが将軍様!

e0033570_21125063.jpgというわけで「暴れん坊将軍」とのコラボである。
スーパー戦隊や宇宙刑事との共闘も凄いけど、徳川吉宗だよ松平健だよ!
今後これに匹敵するコンテンツを用意するとなれば、「相棒」か「科捜研の女」あたりとコラボするしかないね。

ちなみに「暴れん坊将軍」がスタートしたのは1978年。
レギュラー番組終了後もスペシャルが作られたりしたが、それも2008年が最後。
なので、2011年公開のこの映画が、今のところ松平健が演じた最後の吉宗、ということになる。

そして「暴れん坊将軍」といえば、誰もが知ってるあのメロディ。
もちろん本作でも白馬に乗って颯爽と登場するシーンに「待ってました!」とばかりに流れるのだけれど、作曲は菊池俊輔大先生
菊地先生といえばもちろん最初の「仮面ライダー」から「V3」「X」「アマゾン」「ストロンガー」…と「ZX」までの昭和期のライダーを手掛けた偉大なるマエストロ。
なので、やっぱり「ライダー」に菊池メロディは合うんだなあ、例え「暴れん坊将軍のテーマ」であっても。

最初にこれをカルト映画と書いたけど、むしろカオス映画かも。
ライダーと暴れん坊将軍との融合も今一つだし、家族の絆だとかのテーマもなんとなく中途半端だし、多分もっと思い切って色々な要素を切り捨てた方が、映画の完成度は間違いなく上がっていたはず。
でも雑多なところがこの映画の最大の魅力なんだろう。荻野可鈴ちゃんの可愛さに免じて全て許す。

【ひとこと】
TVシリーズからのお約束とはいえ、やっぱり江戸の街に姫路城天守を映し出すのはやめようよ

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by odin2099 | 2018-08-18 21:20 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「人造人間キカイダー」は「仮面ライダー」を差し置いて立体映画が作られるくらいの人気だったが、その続編「キカイダー01」は第1話「無敵!! 人造人間ゼロワン誕生!!」のブローアップ上映に留まった。
ただ「キカイダー」と「01」、それぞれの放送期間を考えると致し方ない面も見えてくる。

e0033570_21364992.jpg当時の<東映まんがまつり>は年2回、3月と7月の上映である。
「キカイダー」は72年7月から翌年5月までの放送だったので、クライマックスを控えた73年3月に新作映画を公開することが出来た。
対する「01」は73年5月から74年3月までの放送。73年7月の<まんがまつり>用に新作を作ることは難しく已む無くTVのエピソードを上映したが、74年3月も番組終了期のため新作映画を作るのは考えにくい。

もし80年代~90年代のように12月も含めた<まんがまつり>年3回の体制であったら、同じく80年代の<スーパー戦隊>のようにシリーズ立ち上げと同時に劇場版を製作するように組まれていたら、あるいは番組終了時に打ち上げ的な作品や後日談を作るのが当たり前だったら、立体映画は兎も角として劇場用新作「キカイダー01」が実現していたかもしれない。

もっとも「キカイダー」後半からスケジュールは遅れ、またオイルショックなどの影響から番組予算も乏しいギリギリの中で番組製作が続けられていた「01」の現場では、劇場用新作を作ろうなどという発想はそもそも出なかったのかも知れないが。

いずれにせよ劇場公開された第1話は、TVでのオンエアから約2カ月後の上映。強力な番組の裏で健闘しているヒーローの姿を映画館で初めて見る子供たちもいたであろう。
その子たちにアピールするためには第1話は格好のプロモーションになったであろうが、物語上の盛り上がりは今ひとつ。
再三書いているように前作のヒーロー・キカイダーと共演する第3話か、さもなければ併映の「ロボット刑事」同様の総集編として1~3話ぐらいまでをまとめたものを作れば、更にプロモーション効果は高かったのでは、と思うのだが。

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-08-17 20:29 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
申し訳ないけれど、昭和期の<仮面ライダー>映画のワーストを選ぶなら、「五人ライダー対キングダーク」とこの作品、どちらかだなあ。

77~78年あたりからアニメブーム、SFブームと一緒に盛り上がってきた<ウルトラマン>と<仮面ライダー>の再評価。
<ウルトラマン>は79年の春に再編集の劇場映画を作り、アニメーションながらも新作TVシリーズを実現させ、夏にも第2弾の再編集映画を公開した。
<仮面ライダー>はというと遅れること半年、79年秋からTVシリーズが再開、そして翌年春にはこの映画の公開と順調…かと思いきや、この映画の時点で主役交代というテコ入れの計画があったんだとか。
e0033570_20163310.jpg
それはさておき、TVでは先輩ライダーの客演が始まった頃だけど、この映画では一気に歴代ライダーが全員集合、というイベント性が売り。子供たちに大きくアピールする要素だったはずだけど、かつてのイメージがなく、全員が声優声で喋る歴代ライダーは偽物感がつきまとう。
第一期の<仮面ライダー>シリーズなら、素顔での出演が叶わなくても声だけでもオリジナルの俳優を呼ぼうという心構えがあったけど、そんな時代じゃなくなっちゃったんだね。

そんなこんなで最大のアピールポイントが、逆に最大の弱点に。
偽物くさい歴代ライダーとスカイライダーの絡みも不自然で(先にスカイライダーを単独で敵基地に向かわせたはずなのに、スカイターボで敵陣を疾走するその行く先々で助っ人に現れる歴代ライダーはテレポーテーション能力でもあるの?)、見ていて苦痛でしかない。

石ノ森センセのお気に入り、中村ブンの大抜擢は画面がウザくなるだけだったし、そもそもこの羅門博士一家と筑波洋の関係も説明なし。多分、洋と羅門ブンが高校か大学の同級生とかそんな感じなんだろうけどね。
宇宙ステーションに羅門博士と一緒に乗り込み、実験の成功を祝う石ノ森センセの役どころも訳わからず(同僚にしては距離を置いてるし、かといってステーションの責任者というほど偉くもなさそうだし)。

で、以前にも書いたけど、そんな中での見どころはゲストヒロインの舟倉たまき(舟倉由佑子)。
アリコマンドに襲われ服をビリビリに引きちぎられ、銀河王には体を撫で回されとセクハラ攻撃を受けまくる。もしかして下着姿を披露したり、ひょっとしてヌード?! なんてドキドキしてたことを思い出す。
後に彼女は「電子戦隊デンジマン」のデンジ姫に。東映の秘蔵っ子だったようだけど、今はどうしているのやら。

総監督に石ノ森センセを担ぎ出し、これまでの<東映まんがまつり>作品としては破格の予算をつぎ込んだ(<まんがまつり>としては)超大作だったはずなのにまことに残念。
対費用効果を考えれば、この作品がダントツのワースト1かなあ。

<過去記事>
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by odin2099 | 2018-08-09 20:23 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
石ノ森章太郎を原作者に頂いた「秘密戦隊ゴレンジャー」と「ジャッカー電撃隊」と、東映オリジナル(原作:八手三郎)の「バトルフィーバーJ」以降の作品群は、本来は別モノ。しかし今は同じ<スーパー戦隊>シリーズという扱いになっている。

となると「ジャッカー」が77年12月に放送が終了し、「バトルフィーバー」が79年2月にスタートするまでシリーズには空白期間があることになるのだが、78年の3月に公開されたこの劇場用作品があるため、シリーズに空白はない、というのが近年の詭弁。
しかし<ウルトラマン>にも<仮面ライダー>にも中断期間があるのだから、正直どうでも良い話。

それより冒頭で「ゴレンジャー」と「ジャッカー」を普通に同一シリーズとして扱ったが、実はこの両番組も特に繋がりはない。
「ゴレンジャー」のフォーマットに則って作られた「ジャッカー」は確かにシリーズ第2弾ではあるが、お話が繋がってるわけではないのだ。
なのでこの二大戦隊の共闘は、<スーパー戦隊VSシリーズ>がレギュラー化し、TV本編へのレジェンド戦士の登場が珍しくなくなった昨今と違い、子供たちには遥かに大事件だったのだろうな、と思う。
e0033570_19465659.jpg
ただ出来上った作品は、キャラクター面では必ずしも充実していたとは言い難い。
死んだ筈のアイアンクロー/鉄の爪(演:石橋雅史)の復活に、クライム四天王(演じるのは安藤三男、潮建志、天本英世、金田治で、合体した四天王ロボの声は飯塚昭三!)の登場も、マニア向けのキャスティングが子供たちにどの程度アピールするのは疑問だし、この手のイベントでお約束の再生怪人軍団の登場もない。
何よりもゴレンジャー側の素顔での出演者がペギー松山(演:小牧りさ)のみというのは淋しい。
それでもTV放送が終わって3カ月近く経ち、再びジャッカーに、ゴレンジャーに会える、という一点だけでも子供たちには十分だったのだろうか。

ちなみに以前にも書いたが、この映画は当初「ジャッカー電撃隊VS大鉄人17」として企画されていた。
劇中でも世界各地で悪と戦っているヒーローとして、ゴレンジャーの他に仮面ライダーV3キカイダー仮面ライダーアマゾンの名前が上げられている。
既に<仮面ライダー>シリーズに幕が下ろされて2年以上が過ぎ、「ジャッカー」の終了でTVから石ノ森ヒーローは姿を消している。
つまり実写版<石ノ森章太郎ワールド>の集大成は意図されていたものの、必ずしも<スーパー戦隊>をシリーズとしてまとめようとしていたわけではなかったのだ。
もしジャッカーと17の共闘が実現していたら、<スーパー戦隊>シリーズは成立していなかった可能性もある。その点ではこの作品の存在意義は大きい。

先に公開されていた「グレンダイザー・ゲッターロボG・グレートマジンガー/決戦!大海獣」が永井豪ロボットアニメの集大成を意図していたのと同じで、<東映まんがまつり>も転換期を迎えていたのだ。
かつてメイン番組が名作物の新作アニメからTVヒーローの劇場用新作に移り、その主役が<仮面ライダー>から<マジンガー>へと移行していったが、今度はアニメが永井豪作品から松本零士作品へ、実写ヒーローは石ノ森章太郎作品から八手三郎作品へと移り、そして「テレビまんが」から「アニメブーム」へと進化、発展していく過渡期だったのである。

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by odin2099 | 2018-08-07 06:20 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(2)

by Excalibur
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