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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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e0033570_20580875.jpg「宇宙戦艦ヤマト2202」もいよいよ佳境の第六章。
まだ公開されて日が浅いので、あまり具体的に細かい点には触れないつもりだが……

自分が望まない方へ望まない方へと舵を取り続けるヤマト、ということをこれまで再三書いてきたような気がするが、それが決定的になってきたなというのが偽らざる感想。

再び試練を与えられる古代と雪、ストーリー上の時間稼ぎに過ぎない銀河の登場と藤堂艦長をはじめとするクルーたちのバックボーン、デウス・エクス・マキナと化した”古代アケーリアス文明”を絡めたガトランティス誕生秘話、オリジナル準拠というべきかフラグが立った徳川、加藤、斉藤の行動、そして二人のデスラーの葛藤、等々。

悪い意味でリメイクの範疇を越えて迷走を続けるヤマトは、如何に大団円という目的地に辿り着くのか。
いや、その目的地は果たして大団円と呼べるのか否か。
最終章となる「第七章 新星篇」は明年3月1日に公開とのこと。



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by odin2099 | 2018-11-05 21:11 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(2)
第六章の公開も近づき、というか既に試写会や先行上映で見ている人もいるが、こちらは自然体で一般公開を待っている状態。その前に第五章をお浚い。

収録されているのは第15話から18話までの4話分で、主役はほぼアベルト・デスラー。
「2199」では訳の分からない行動をとり、単なる狂信的な独裁者かと思えたデスラーが、実は複雑な家庭環境の上に、彼なりに滅びゆく運命にある故郷ガミラスのことを本気で憂え、良かれと思って実行に移していたことがわかる、いわば「デスラー復権編」。
まあ良く辻褄合わせをしたな、というのが正直なところではあるが。

e0033570_11575915.jpgそして”謎の男”クラウス・キーマンの正体が、二重三重に明らかになる。
その本名はランハルト・デスラー。
キャラの初お披露目の頃から「デスラーに似てる」「同一人物?」「クローン?」などと騒がれていたけれど、結局はアベルト・デスラーの甥ということに落ち着いた。
ただ叔父の行動に同調するかに思えて実際は反対派?に与しているようでもあり、その本心はなかなか明らかにされない。

そして言葉は悪いものの、この二人のデスラーと地球人、それにガトランティス人を手玉に取り、翻弄しているようにも見えてしまうテレサは、反物質世界の人間で我々とは相容れない「さらば」のテレサとも、より人間らしく、ピュアな少女のようでもあった「ヤマト2」のテレサとも違う、神にも等しい高次元の存在とのことで、今後の物語への関与の度合いが全く読めない。旧作で言えば”宇宙の女神”という点ではクイーン・オブ・アクエリアスに近いだろうか。

一方、ヤマトとデスラーを他所に、ガトランティスと地球艦隊は一大決戦を迎え、双方物量戦に突入。
そこへ再び突きつけられる「悪魔の選択」。変なフラグが立ちまくりで、どうにも望まない方へ望まない方へと舵を取る今回の「ヤマト」。残り二章、果たして納得いく結末を見せてくれるだろうか。
――難しいだろうなあ……。

<過去記事>



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by odin2099 | 2018-10-27 12:02 | ビデオ | Trackback | Comments(0)
**** ネタバレ注意! ****

第15話「テレサよ、デスラーのために泣け!」、第16話「さらばテレサよ!二人のデスラーに花束を」、第17話「土星沖海戦・波動砲艦隊集結せよ!」、第18話「ヤマト絶体絶命・悪魔の選択再び」をまとめて上映。

e0033570_14031168.jpg第四章ではガトランティス人とはどういう種族なのか、そしてテレサとは如何なる存在なのか、を解き明かしていったが、今回はアベルト・デスラーの生い立ち、そしてクラウス・キーマンの正体と彼が取った選択を前半部分で描き、後半は地球艦隊とガトランティス艦隊の一大決戦、そして再び突きつけられるズォーダーからの”悪魔の選択”、はたしてヤマトは?と盛り沢山。

アベルト・デスラーに関しては前作「宇宙戦艦ヤマト2199」の、特に終盤での不可解な行動に意味を持たせ復権させることに一応成功。万人が納得できるかどうかはわからないが、彼の行動もまた純粋にガミラス人とイスカンダル人を思ってのことだったことが説明される。旧作での「デスラーのテーマ(デスラー孤独)」もようやく画面を彩ることに。

そしてそのアベルトの甥であることが判明したキーマンことランハルト・デスラー。この二人のデスラーを翻弄するデスラー一族の悲劇。そして一旦はヤマトクルーを裏切り、更にはアベルトをも裏切ってヤマトを選んだその葛藤。ヤマト艦内におけるトラブルメーカーの可能性もあった彼だが、これで名実ともにヤマトクルーの一員となっていくのだろう。もっともこれは死亡フラグでもあるが。

死亡フラグといえば、今回もう一人該当する人物がいる。
それはズォーダーの”悪魔の選択”のターゲットとなってしまった加藤三郎。桂木透子から息子の病を治す薬を受け取ってしまった加藤、それと引き換えに彼が起こした行為によってヤマトは沈没。
先にバルゼー率いるガトランティス艦隊を辛うじて撃退したものの、白色彗星本体が出現したことにより壊滅状態に陥った地球艦隊に代わり、唯一の希望となったヤマトだったが…。

第19話「ヤマトを継ぐもの、その名は銀河」から、20話「ガトランティス、呪われし子ら」、21話「悪夢からの脱出!!」、22話「宿命の対決!」をまとめた第六章「回生篇」は11/2公開。

ヤマトの同型艦「銀河」(そのデザインは「復活篇<DC版>」に登場した「波動実験艦ムサシ」に類似)の登場や、更なる一大決戦に期待しつつ、既に「さらば」とも「ヤマト2」とも違う独自のストーリー展開に一抹の危惧や不安、そして個人的には望むべからざる方向へと漂うヤマトの進路に大いなる不満を抱き、次なる航海を待つ所存。そろそろ見限る潮時だろうか。


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by odin2099 | 2018-05-27 14:10 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(2)
e0033570_21233037.jpg先ごろ今秋からのテレビ放送が発表されたが、概ね予想通り。
半年間の放送だから、今週末に公開される第五章に続き、第六章が9月か10月、そして完結編となる第七章が1月か2月というスケジュールだろうか。
おしまいが決まったことで「2199」みたいにスケジュールが逼迫しないことを祈るのみ。

今回からオープニングがオオサカ・シオン・ウインド・オーケストラの演奏版から、ささきいさおが歌う新録版に変更。しかも使用されてるのは2番というのが細かい。
今後シリーズが続くとしたら、幻の3番4番が日の目を見ることがあるだろうか。

さて本題。
「2199」の時もガミラス人の設定が原典から色々と変えられていたが、「2202」のガトランティス人はもはや別物。流れて来るお馴染み「白色彗星」や「都市帝国」のメロディが段々と似合わなくなってきた。
おまけに「星巡る方舟」の時に作られた「蛮族襲来」のテーマですから違和感あるのだから何をか況や。
ズウォーダーもサーベラーも(ついでに桂木透子も)ミルも一体何者? 
渦中にあって冷静に周囲を分析してるデスラーがえらくまともに見える。

今一つ目的が見えないデスラーも、どうやらテレサに呼ばれた一人。ヤマトと、古代と共闘する未来はあるのか。そして「2199」終盤からの復権なるか。
後半戦に突入した「2202」、かなり自分の望まない方向へ舵を切ってるようにも受け取れるが、今しばらくは共に航海を続けよう。

<過去記事>


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by odin2099 | 2018-05-20 21:32 | ビデオ | Trackback | Comments(0)
第3巻は第7話から第10話まで。
「宇宙戦艦ヤマト2」をなぞってはいますが、宇宙ボタルの一件などかなり趣の違うものになっています。
空間騎兵隊とヤマトクルーの衝突も「ヤマト2」ほどではなく、比較的穏やかな艦内かと思いきや、ガミラス人のキーマン、それに謎の女・桂木透子の暗躍が不穏な空気を持ち込んでいますが、正直こういう展開は望んでいないんですけどねえ。

e0033570_19464090.jpg「さらば宇宙戦艦ヤマト」や「ヤマト2」では、宇宙の危機を訴えるテレサのメッセージ、時を同じく出現した謎の白色彗星、この二つを強引に結びつけ(「ヤマト2」ではガトランティスの尖兵とヤマトが遭遇する描写がありますが)、反逆者の汚名を浴びせられながら旧ヤマト乗組員が旅立つというお話でした。
これが違和感ないのは、冒頭のナレーションで白色彗星=ガトランティスの暴挙が説明されているからですが、そんなことを知る由もないヤマト乗組員の行動は些か短絡的と言わざるを得ません。

この「2202」ではテレサのメッセージはピンポイントでヤマトクルーに届きます。これは旧作ほど古代が熱い男ではないので、漠然としたメッセージを受け取っただけで反逆罪を覚悟で行動するだろうか、というスタッフ側の疑問点から生じた改変のようです。
直接行動を促すメッセージを送られたために、古代はヤマトを動かす決意をする、という方がより自然だろうと考えられたのでしょう。実際にはキーマンやバレル大使ら地球駐在のガミラス人たちに唆されたようにも見えてしまいますが。

対するガトランティスですが、既に「2199」に登場し「星巡る方舟」ではヤマトとも直接戦火を交えていますから、強大な未知の敵のイメージは乏しく、謎に包まれてはいるものの既知の敵という扱いですし、白色彗星との関連もそれほど重要視されてはいません。
それにガトランティス側の描写も多く、しかも今回収録のエピソードでは早々にズォーダー大帝と古代が直接言葉を交わしてしまいますので、威圧感もありません。このあたりも自分の望んでいる展開ではないのですが。

テレサのメッセージは、それぞれ既に亡くなった親しかった身近な人物の姿を借りて届けられました。古代には沖田艦長、真田には古代守、斉藤は…桐生隊長でしょうか。
そんな中でヤマトクルーでただ一人メッセージを受け取らなかったのが森雪。記憶を失っているという「2199」からの設定を上手く活かし、メッセージを受け取らなかったにも関わらず、古代を信じて付いて行こうという雪の健気さを強調していますが、今度こそ雪の記憶喪失の謎、明かされるのでしょうか。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/26114771/



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by odin2099 | 2018-05-16 19:52 | ビデオ | Trackback | Comments(0)
第3話「衝撃・コスモリバースの遺産」、第4話「未知への発進!」、第5話「激突!ヤマト対アンドロメダ」、第6話「死闘・第十一番惑星」の4話分を収録。

「宇宙戦艦ヤマト2」であれば、第3話「地球の危機に起てヤマト!」、第4話「未知への発進!」、第5話「主砲全開! 目標ヤマト!!」、第6話「激戦! 空間騎兵隊」に対応する部分で、大筋はなぞっているものの独自設定の数々が旧作とは一味も二味も違ったものにしている。

その最たるものが「時間断層」の設定。
コスモリバース装置の”弊害”と言って良いのかわからないが、時間の流れが他とは異なる空間が生じてしまう、というのが今回のオリジナル設定。その空間での1日は、他の通常空間では10日分にあたるということで、急速な地球の復興へのエクスキューズとなっている。

e0033570_18330288.jpg旧作のパート1は2199年から2200年にかけての物語で、パート2はその一年後の2201年となっていた。
このリメイクシリーズではパート1(「2199」)は2199年中に物語が幕を閉じ、本作はタイトル通り2202年に幕を開けるが、それでも地球復興には早すぎる。
ところがこの特異空間を作り出したことで、空白の3年間は30年にも匹敵するのでより説得力を増した、という訳だ。

ただ今後もシリーズを続けて行くには、この空間は期間限定でしか生じないか、あるいは何らかの理由で閉ざされて二度と使えない、というような枷を設けないと地球が強大な軍事国家化してしまうという懸念は残るが。

そしてヤマト出撃の必然性と、そこに至るまでの古代をはじめとする旧ヤマトクルーたちの決断に至るまでの過程。それに関しては次の記事に譲ろう。

ともあれ、ヤマト発進。
反逆罪の汚名、アンドロメダとの激突、ガミラスの介入を経て、艦長代理となった古代の指揮のもと、ヤマトは新たなる旅へ。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/25869703/




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by odin2099 | 2018-05-13 18:36 | ビデオ | Trackback | Comments(0)
第1話「西暦2202年・甦れ宇宙戦艦ヤマト」と第2話「緊迫・月面大使館に潜行せよ」を収録。

e0033570_23165783.jpg「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編かつ「さらば宇宙戦艦ヤマト/愛の戦士たち」のリメイクに、「宇宙戦艦ヤマト2」の要素をプラスしたもの、ということでスタート。
「さらば」「ヤマト2」はヤマトの地球帰還から一年後の2001年が舞台になっていたが、本作はタイトル通り2002年が舞台。
「2199」の続編としてはガミラスの存続及び地球との友好関係樹立、それに波動砲封印問題があり、今後それらの要素がどれだけ「さらば」や「ヤマト2」とは違った物語を紡ぎ出すかに注目。

冒頭から地球・ガミラス連合艦隊はガトランティスと戦火を交えており、旧作に見られた”白色彗星=未知なる敵”という図式は早くも崩れ、また全宇宙に向けたと思しきテレサの救いのメッセージも、今回は旧ヤマトクルーに向けピンポイントで送られたものという違いがあり、漠然と反逆者の汚名を着て飛び立つという旧作でのヤマトのイメージを、メッセージに呼ばれそれに応えた者たちということで和らげる効果を狙っている。

急速な地球の復興、その繁栄ぶりにヤマトクルーたちが疑念を抱くのは旧作通りだが、その象徴たる新造戦艦アンドロメダが封印された波動砲を二門も装備しているということで一層きな臭さが浮き彫りにされている。
そして地球・ガミラス双方で政治家や軍人たちの思惑や暗躍が描かれ、ポリティカル・フィクションの要素も加味されているのは新鮮。

ヤマトの発進は2巻以降に持ち越しになったが、ヤマトの健在ぶりをアピールするシーンは盛り込まれている。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/25445720/
https://odin2099.exblog.jp/25530832/




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by odin2099 | 2018-04-20 23:20 | ビデオ | Trackback | Comments(0)
**** ネタバレ注意! ****

いよいよ折り返しとなった「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」、第四章は11話から14話ーー「デスラーの挑戦!」、「驚異の白色彗星帝国・ヤマト強行突破!」、「テレザート上陸作戦・敵ミサイル艦隊を叩け!」、「ザバイバル猛攻・テレサを発見せよ」――を一挙上映。

e0033570_19541294.jpg先に見た人たちからは「斜め上を行く展開だった」とか「デスラーが復権していた」といった感想が届いていたが、概ね「宇宙戦艦ヤマト2」の展開をなぞっているので、新解釈やアレンジは施されてはいるものの、さほど意外性のある展開とも思えなかった。
またデスラーの再登場についても、今のところガトランティス陣営にあってトラブルメーカー的な立ち位置とはいえ、やはり復権とまではいかないのでは。

もちろんヤマト艦内におけるキーマンと桂木透子の存在が弥が上にも独自の展開をもたらすし、今回ガトランティス人誕生の謎にまた一歩踏み込み、また新たな謎が明らかになったことで、今後古代をはじめとするヤマト側の対応が変わってくることも予想されるが、それにしたところで何のために新たなキャラクターを作り、そこに配置したのかを考えれば想定の範囲内とも言える。
新たな展開が待っているとしたら、第五章以降であろう。

もっとも個人的には「さらば宇宙戦艦ヤマト/愛の戦士たち」及び「宇宙戦艦ヤマト2」からの大きな逸脱は望んでいないので、それじゃあ面白くないと言われてしまいそうだが、想定の範囲内で描かれる物語の方がより楽しめそうだなと思っているのだが。

次なる「第五章 煉獄篇」は5月24日の公開。このペースで行くと第六章が秋頃、完結編となる第七章が来春だろうか。
となると今秋か来春あたりからTVでの放送も始まるのかもしれない。「宇宙戦艦ヤマト2202」が更に周知されることを願ってやまないが、先ずは公開日を従来の土曜日ではなく金曜日に設定したことの是非が次は問われる。





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by odin2099 | 2018-01-31 19:55 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
**ネタバレ回避の方は回れ右をお願いします。**

第三章は第七話「光芒一閃!波動砲の輝き」、第八話「惑星シュトラバーゼの罠!」、第九話「ズォーダー、悪魔の選択」、第十話「幻惑・危機を呼ぶ宇宙ホタル」から構成されています。

e0033570_20101926.jpg前章のラストはヤマト絶体絶命の危機で終った様に記憶してましたが、直接的な危機ではなかったようで。
今作最大の問題、封印された波動砲をヤマトはどうするのか、が描かれますが、古代は散々逡巡した挙句、あっさりと使用を決断。何故その結論に至ったのか、個人的には全く理解できませんでした。ドラマを盛り上げるためだけの枷なら、中途半端に扱わない方が良かったように思います。

おそらく今後の戦いを通じて更なる決断を迫られる局面も出てくるかと思いますが(スターシャが再登場し、古代たちと直接対面する場面があるのかどうかはわかりませんが)、既に二発目も撃ってしまった以上、どのような言い訳をするつもりなのか。「2199」スタッフによる些か意地悪な宿題をどう解決するのか、「2202」スタッフのお手並み拝見といったところでしょう。

古代に黙って密航していた雪、は「さらば」「ヤマト2」共通のシチュエーション。しかし今回は佐渡先生のみならず、島や山本ら多くのクルーがそのことを知っていて雪を匿っていたらしいことが明かされます。女性乗組員の多い「2199」「2202」ならではの改変でしょうか。
重圧に耐えかね、精神的にボロボロになった古代の前に敢えて姿を見せる、というのも「2202」らしい改変ですね。
その後、古代と雪は離れ離れになり、古代は究極の選択を迫られますが、そこは「ヤマトよ永遠に」を意識したところなのでしょう。雪のコスチュームも「永遠に」の時のパルチザン・スタイルを踏襲しています。
また何とか無事に再会を果たした古代と雪のシーンは「さらば宇宙戦艦ヤマト」を彷彿とさせます。他にも「さらば」のクラマックスを連想させるシーン(古代と沖田の会話など)もあるのは、これは「さらば」と同じ結末にはならないとのスタッフの決意表明のようにも思えます。

「さらば」でも「ヤマト2」でも終盤まで出会うことのない古代とズォーダーが早くも対面。併せて複雑なガトランティス人の成り立ちの一端も明らかになります。
人工的に作られた戦闘に特化した種族というガトランティス、それは古代アケーリアス文明と大きな関係があるようで、更にそのアケーリアス文明とテレサにも密接な繋がりがあることが示唆されます。
「星巡る方舟」ではテレサのテーマ曲がジレル人の描写に使われましたが、地球人、ガミラス人、ジレル人、それにガトランティス人も「遠きアケーリアスの子ら」なのでしょうか。
戦いにのみ生き、自身では生殖能力を持たないというガトランティス人の設定は、どこか暗黒星団帝国のような歪さも窺えます。

e0033570_20155687.jpg第二章のラストでは生死不明だった土方は空間騎兵隊により救われ、ヤマトに収容されます。艦長代理の古代の不在時に真田に代わって戦闘を指揮、その後古代の要請によりどうやらヤマトの艦長に就任するようですが、これは土方が「ヤマト2」ではなく「さらば」寄りの扱いになることを意味しています。おそらく「ヤマト2」での土方の立場(地球艦隊総司令)は、そのまま山南が引き継ぐのでしょう。
ヤマトの危機に流石の指揮ぶりを見せた土方が、今後どのようにヤマトを率いて行くのか。旧作通りであれば次章で早速ゴーランド艦隊との決戦が待ち構えていますが、楽しみです。

全体的に「さらば」寄りの設定やシチュエーションが目立つ「2202」ですが、斉藤は「ヤマト2」寄りです。
第十一番惑星の生き残りとしてヤマトに乗り込み、古代や加藤とぶつかる辺りは斉藤らしいと言えますが、「ヤマト2」ほど子供じみた性格ではなさそうなので、単なる暴れん坊にはならないことを願います。
クライマックスでは古代と斉藤で泣かせる場面があるのでしょうか。

ガトランティスも複雑な設定になっていましたが、ガミラス側も一枚岩とはいかないようです。現政権に反旗を翻す反乱部隊はデスラー信奉者と思いきや、デスラー以前の状態に戻すことを望んでいるようですし、現政権の中にあって重要な地位もしくは出自を持つらしいキーマンは、やはり彼を中心とする独自の勢力を持っているようです。
ガトランティスを含め、ヤマト艦内における不穏な動き。「2199」でもイズモ計画派による反乱劇がありましたが、二作続けて陰謀劇というのは如何なものでしょうね。個人的には一番見たくない展開かも知れません。

そして最後、エンドロール後のオマケシーンについに姿を見せるデスラー総統。
「さらば」とも「ヤマト2」とも違った運命が待ち構えていそうですが、「2199」で全く理解できなかった彼の行動原理が、今度は得心の行くものになっているでしょうか。

また今章では特に触れられていませんが、ただ一人だけテレサのメッセージを受け取らなかった雪も気になります。
結局「2199」では明らかにならなかった雪の正体が、今度こそ明らかになるのか否か。その結果、古代と雪に最大の試練が…?! などという展開は願い下げですが、これも「2199」スタッフから託された宿題ということになりますか。

第四章「天命篇」は来年1月27日公開予定。
自分が望んでいる方向とは少し違う方向へ進み始めたヤマト。
聞こえてくる絶賛の嵐に違和感を抱きつつ、次なる航海を待ちたいと思います。


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by odin2099 | 2017-10-16 20:16 |  映画感想<ア行> | Trackback(5) | Comments(2)
救いを求める未知のメッセージを受け取った旧ヤマト乗組員たち。
繁栄に酔い痴れる司令部は、これをまともに取り合おうとはしない。
宇宙の危機に対し、反逆者の汚名を着ても飛び立つヤマト。
追撃の命令を受け、ヤマトの前に立ちはだかる新鋭戦艦アンドロメダ。
一触即発!
だがヤマトは己が道を突き進んでゆく――

e0033570_19312173.jpgということで物語は「宇宙戦艦ヤマト2」とほぼ同じペースで進んでいきます。
もちろんそれだけではなく「2199」を踏まえた「2202」独自の展開も用意されています。
早すぎる地球の復興、そのからくり。そこにはガミラスの思惑が密接に絡み合っていますし、旧作以上に膨らんだレギュラーキャラクターたちにはそれぞれのドラマが用意されています。
しかし技巧派の躱すピッチングで行くのかと思いきや、時折変化球は交えるものの、基本はストレートでグイグイ押すスタイルなので、すんなりと物語世界に入り込むことが出来ました。

次なる第三章は「純愛篇」と銘打たれ、先が読めません。
普通に考えれば古代進と森雪の関係にスポットが当たるのかなと考えられますが、それならわざわざこんなサブタイトルにはしないでしょうから、もっと色々な意味が込められているのでしょう。

公開は10月14日
この日は「宇宙戦艦ヤマト2」の放送が始まった日なのですが、意図的に合わせたのでしょうか?

それにしても本作でのガミラスは地球やヤマトに対し、妙に卑屈に振舞っています。
「2199」の時はイスカンダルに対して畏怖と崇拝を示していましたが、もしかするとガミラス人というのは、ある種絶対的な存在に対しては盲従する気質の持ち主なのかもしれませんね。


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by odin2099 | 2017-06-24 19:33 |  映画感想<ア行> | Trackback(4) | Comments(0)

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