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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

タグ:福井晴敏 ( 40 ) タグの人気記事

e0033570_19410873.jpgそう遠くない未来。
波留間群島初島に国籍不明の武装集団が上陸し、島を占領した。海上自衛隊は直ちに第5護衛隊群を現場海域へと向かわせる。その旗艦は、事実上戦後初となる空母<いぶき>。計画段階から憲法違反であると糾弾され続けた曰く付きの艦だった。

<いぶき>艦長は空自のエースパイロットから海自へ転じ、最年少で昇格した秋津竜太。それを補佐する副長は、秋津の防大の同期で共にトップを争った海自生え抜きの新波歳也。二人の考え方は大きく隔たっていた。

そんな思惑を他所に、<いぶき>は容赦なく敵潜水艦からの攻撃を受け、追い打ちをかけるように敵艦隊が出現。
自衛隊は初の戦死者を出してしまう。政府は遂に戦後初の「防衛出動」を発令、緊張の度合いは更に高まっていく。

かわぐちかいじの人気漫画を脚本:伊藤和典、長谷川康夫、監督:若松節朗で映画化。
出演は西島秀俊、佐々木蔵之介、藤竜也、玉木宏、高嶋政宏、佐藤浩市、本田翼、斉藤由貴、中井貴一、小倉久寛ら。
12月23日未明から24日早朝まで、クリスマスを控えた緊迫の一日を迫力あるタッチで描いている。

e0033570_19412295.jpg企画には何故か福井晴敏が噛んでいて、原作を大きく改変(改悪?)してるとのこと。
と聞いて期間限定のお試しセット(?)で原作漫画を急遽3巻まで読んでみたのだが、お話も登場人物もまるで別モノ。映画は数年前に建国された架空の国が相手だが、原作はなんと中国による日本に対する侵略戦争を描いている!

また映画じゃ大騒ぎしてる割に、日本が各国に働きかけた結果、国連軍が乗り出してくるとあっさりと腰砕けでメデタシメデタシだが、原作漫画はそんな単純な結末は迎えそうにない。かわぐちかいじは”監修”としてもクレジットされているが、よくこれでOK出したものだ。

原作にはいないジャーナリストを<いぶき>に乗艦させ、本心を明かさない主人公の内面をフォローさせたり、とある街のコンビニエンスストアのドタバタを挿んで、事件と直接関係ない一般人視点も忘れてないぞとばかりにアピールしてみても、緩急をつけるというよりかえってテンポを悪くしているようで、その舞台装置が上手く機能していない。

福井晴敏の仕事ぶりも「機動戦士ガンダムUC」は評価したのだが、他のCGアニメ版「キャプテンハーロック」「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」、それに「機動戦士ガンダムNT」と、ここのところ自分の中では株価大暴落中
他に携わっている公開待機中の作品群への不安は益々募るばかりだ。

ポリティカル・サスペンスやクーデター物、架空戦記物は好物なので、原作漫画に目を瞑れば途中まで(時間切れで無理矢理収束を計ったかのような結末以外)は愉しめなくもないのだが、日本映画もここまでか、という残念な思いの方が強い。

【ひとりごと】
「沈黙の艦隊」もそうだったが何を考えてるかわからない主人公を抱いたドラマというのは見ていて辛い。
そしてあのコンビニ店長、見ていて実にイラっとした。あんなブラックな職場はご免だな。



by odin2099 | 2019-05-28 19:46 |  映画感想<カ行> | Trackback(6) | Comments(2)
第七章の劇場公開もそろそろ終わり、またテレビシリーズの放送も間もなく最終回、というところで第7巻のお浚い。
第23話「愛の戦士たち」、第24話「ヤマト、彗星帝国を攻略せよ!」、第25話「さらば宇宙戦艦ヤマト」、そして最終話「地球よ、ヤマトは…」の4話分を収録。

「デスラーを殺せばガミラスと地球を救う」、ミルはキーマンに”選択”を突きつける。だがそこへ現れた古代は「選んだ時点で負けだ」と自ら武器を捨て、ガトランティスに和平を申し入れる。その行動に動揺するミル。彼はやがてズォーダーとなるべき存在だったのだ。
また記憶を失っている筈の雪が身を挺して古代を庇う姿を見て、ミル自身の心にも何かが生まれ、ガトランティスとの交渉の場が設けられそうになったその時、デスラー救出に駆け付けたガミラス兵によってミルは殺され、幽かな希望の光は消えた。

e0033570_21181347.jpgキーマンはガミラスの命運をデスラーに託すと、古代と共にヤマトヘ戻る。土方の命令一下、ヤマトは桂木透子の協力を得てコントロールを掌握すると彗星帝国の奥深くへと進み遂に玉座の間へと辿り着くが、そこに至るまでに多くの犠牲が出る。ヤマト艦内でも徳川機関長が、アナライザーが、そして土方艦長が命を落とした。
古代と対峙したズウォーダーは自ら”人間”であることを宣言し、ゴレムを起動させてしまう。

ガトランティス人が次々と倒れて行く中で、一人立ち続けるズォーダー。古代らはヤマトへと戻ろうとするが、「滅びの方舟」は彗星帝国そのものを飲み込もうとしていた。それを止めるために波動掘削弾を装填したキーマン機が、斉藤の護衛を伴い敵の中枢へ突入。しかしながら大きな代償を払ったもののその勢いは止まらず、古代は総員退艦命令を下す。一人残った古代は、銀河による地球脱出計画の時間を稼ぐためにヤマトによる特攻を決意、ところが艦内にはもう一人、雪の姿があった。
やがて現れたテレサの導きを受け、ヤマトはようやく彗星帝国を滅ぼすのだった。

そして半年後。時間断層内に突如ヤマトが浮上。艦内唯一の生き残りである山本により、古代と雪は高次元で生存していることが報告された。ヤマトを高次元に送り込むことが出来れば二人を救出できるが、それには莫大なエネルギーがいる。そのためには時間断層を消滅させるしかない。地球の復興と人類の繁栄か、それとも二人の救出か、その判断は国民投票に委ねられることになる…。

ガイレーンがズォーダーの末であろうことは初登場の際に察しがついていたが、ミルがズォーダーの幼生体であることは予想外。何せ回想シーンに登場する若かりし頃のズォーダーとミルでは似ても似つかないからだ。これは些かアンフェア。

ガトランティスの出自に関しては、「2199」で触れた古代アケーリアス文明やジレル人、及び劇場版「星巡る方舟」での展開を踏まえて作り込まれているようだが、ドラマ性を強調するあまり屁理屈をこねくり回した挙句に歪な存在になってしまい、かえって矮小化に繋がったように思う。哀れさを受け持つのはガミラスだけで十分だと思うのだが。
それに白色彗星→都市帝国→超巨大戦艦という段取りを無視し、彗星内部の本体を得体のしれない塊として描いてしまっているが故に、旧作にあった圧倒的に巨大な敵というイメージは最早ない。

またヤマトとの最終決戦では、シチュエーションが違っているのに台詞だけ「さらば」と同じものを当て嵌めている箇所があるので陳腐に感じられる。シーンを変えるのであれば台詞も相応しいものに改めるべきだし、どうにも下手なパッチワークを見せられているような気がして落ち着かなかった。

「さらば宇宙戦艦ヤマト」でも「宇宙戦艦ヤマト2」でもないラスト、これは結局「さらば」以後の世界を描き、そこで強引に古代と雪を呼び戻すこと、ということだったようだ。

彼岸に居る古代と雪、そこは天国のイメージ? 見ていて連想したのは「伝説巨神イデオン」のラストで描かれる因果地平や、「サイボーグ009/超銀河伝説」のボルテックスだったが、これは必要だったのだろうか。
「さらば」で終るなら終わる、メインキャラクターを生かしておくなら「ヤマト2」準拠。それで良くはないか。これでは「さらば」の感動ぶち壊しの蛇足と受け止められても致し方ないのではなかろうか。

おそらくこれからもヤマトは飛び立つだろう。
リメイクを続けて行くのならば旧作に囚われず、かつ旧作を貶めず、それこそ”大いなる和”の下で繋がれるような、そんな作品を期待したい。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-03-25 21:20 | ビデオ | Trackback | Comments(0)
*** ネタバレあり! ***

「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」も遂に完結。
”「さらば」でも「ヤマト2」でもない”だの、”あらゆる予想を覆し”だの、煽り文句は勇ましいが、結局のところ「2199」の時のバーガーの台詞、「こんな結末、認められるかよ!」に尽きる。

確かに「さらば」でも「ヤマト2」でもなかった。
プロデューサーサイドからの要請は、「さらば」をやってくれ、でもメインキャラは殺さないでくれ、というものだったという。
それって「ヤマト2」じゃないの?とツッコミを入れたくなるところだが、きっと「ヤマト2」にはエモーショナルな部分が足りないということなんだろう。

e0033570_21535763.jpgエモーショナルという点では今回の作品は泣ける。
徳川が、アナライザーが、土方が、加藤が、桂木透子が、斉藤が、キーマンが次々と命を落とす。
前回までにフラグの立ったキャラは粛々と死んでいく。
徳川は死なせるために動かされたように感じたし、アナライザーは唐突過ぎる。

加藤は逆に「生き延びて恥をかく」ことがそれこそ”あらゆる予想を覆し”じゃないのかと思ったが、「死んでお詫びを」のパターンに落ち着いた。
そしてキーマンに至っては、死なせるために作りだされたキャラ、使い捨ての駒というだけでガッカリだ。ガミラスの未来を彼に託すという選択肢はなかったのか。

そのガミラス側のドラマ、デスラーとキーマンそれぞれの苦悩と葛藤はまだわかるのだが、ガトランティス側のグダグダっぷりはもはや「ヤマト」を逸脱している。傲岸不遜乍ら正々堂々としていた旧作のズォーダー大帝が懐かしい。今のズォーダーは不器用でこじらせ系のDQN。

そしてあのラスト。
「さらば宇宙戦艦ヤマト」をなぞって綺麗に終わるのかと思わせて、古代と雪は死んでません、実は高次元で生存していました(どういうこと?)、時間断層の消滅と引き換えになら助けられます、さて地球の皆さんどうします?と国民投票。

更なる続編作るには古代と雪には生きていてもらわなきゃならないし、ドラえもんのポケットじゃないけど万能装置の時間断層の存在も邪魔。その両方を解決する一石二鳥の方法がこれとはねぇ…。
「さらば」の後にドラマを作るなんざ確かに”予想を覆した”とは言えるけど、唖然茫然。これを大団円とみるか、それとも蛇足と解するか、受け止め方は様々だろうけど、因果地平の彼方へ飛んで行って神様の領域に到達するというのは、こりゃ「ヤマト」じゃないね。ニシザキでもマツモトでもない、見ていて思わず「トミノか?!」「イデか?!」と思ったのはナイショ。

いずれにせよ旧作ファンはともかく、新しいファンたちがこの結末をどう受け止めたのか。好意的に受け止めてくれ、次への期待を繋げられたなら、それはそれで良かったと思う。老兵はただ口をつぐむのみ。
スタッフ、キャストの皆さんはひとまずお疲れ様。
おそらく数年以内にはまた新しいヤマトが飛び立つんだろうけど、それまではしばしのお別れ。

ところで旧作準拠ではなく「2199」で新規に登場したキャラの扱いは酷かったな。
新見も星名夫婦も桐生も篠原も沢村も榎本もロクに登場すらしない。西条は雪の交代要員でレーダー読み上げてるだけだし、真琴にしても加藤の妻というだけの役割。使いこなす自信がなかったのか、知らないキャラだから邪魔だったのか。もう少し大事に、効果的に扱えなかったものだろうか。

スターシャとの約束――波動砲問題もどうなったのかよくわからんし(スターシャ、結局物語に絡んでこないし)、デスラーはいつの間にかしれっと復権してるし、雪の”失われた記憶”というのも便利なツールとして使われただけだし、本当にこれで良かったのかなあ……。




by odin2099 | 2019-03-04 22:04 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(4)
宇宙世紀0079年、コロニー落しを予知し人々を救った「奇跡の子供たち」と呼ばれる存在があった。
宇宙世紀0087年、ニュータイプ研究所に引き取られていた彼らだったが、ミシェルはルオ商会に養女としてもらわれ、リタ・ベルナルは人体実験を施され、そしてヨナ・バシュタは過去の経歴を抹消し連邦軍へ。
そして「ラプラス事変」から一年後の宇宙世紀0097年、ヨナはミシェルに呼び出され、実験中に暴走し消息を絶ったユニコーン・ガンダム3号機フェネクスの捕獲作戦「不死鳥狩り」に参加することに。そのフェネクスのパイロットは幼馴染のリタだったのだ…。

e0033570_09295506.jpg「機動戦士ガンダムUC」以降の宇宙世紀を舞台に描く「UC NexT 0100」の第一弾。
ストーリーは「ガンダムUC」とは直結しないがそれを踏まえたものとなっており、ミネバ・ラオ・ザビ、バナージ・リンクス、スベロア・ジンネマン、マーサ・ビスト・カーバインらが登場。
また「ファースト・ガンダム」「Zガンダム」「ガンダムZZ」「逆襲のシャア」「ガンダムUC」からのフッテージの流用やルオ・ウーミン、ステファニー・ルオといった懐かしい顔触れの登場もあり、「ガンダム」正史の一本を強く印象付けることになった。
またダカールの演説が流用されている関係で、クワトロ・バジーナ名義で池田秀一がクレジットされている。

地球連邦はルオ商会、ビスト財団、アナハイム・エレクトロニクスら企業の思惑に翻弄され、ジオン共和国もミネバ一派と、モナハン・バハロ外務大臣ら密かに「袖付き」を支援する勢力に分断され腹の探り合いが続き、その中で主人公たちの拙い三角関係(?)が描かれるという、90分で描くには些かタイトなもの。
絵柄が「ガンダムUC」とは幾分か異なるせいもあり、最後まで乗れずに終わってしまった。
この作品とは別に「ガンダムUC2」の企画もあるようで、連邦とネオジオンの関係が今後どうなってゆくのか、そちらに期待したい。

なおエンドロール後には「機動戦士ガンダム/閃光のハサウェイ」の告知が付く。
公開は「NEXT WINTER」となっているので、来年の今ごろには見られるのだろうか。




by odin2099 | 2018-12-23 09:32 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」最終章。
六章までは1時間だったランニングタイムが1時間半に拡大され、完結編としての見応えもアップ。

この作品が成功した理由の一つには、旧作のキャラを重要なポジションで使ったことも大きいのでは。
これまでも「0083」にジャミトフ・ハイマンやバスク・オムが出てきていたがそれほど大きな役回りではなく、ハマーン・カーンも影響力の大きなキャラ故か顔見せに終始していた。

e0033570_10431141.jpgところが「ガンダムUC」では、旧作出自のキャラとはいえミネバ・ザビはほぼ本作オリジナルのキャラになっていたものの、カイ・シデン、ベルトーチカ・イルマ、それにブライト・ノアは旧作を彷彿とさせる描かれ方。
特に歴戦の勇士にして数多のガンダム・パイロットを見てきたブライトの存在感は圧倒的で、彼がいたからこその「ガンダム」という想いをより強く感じた。

そしてこの最終章ではノン・クレジットかつ姿はハッキリとは見せはしないものの、フル・フロンタルではないオリジナルのシャア・アズナブル、ララァ・スン、そしてアムロ・レイも登場し、「逆襲のシャア」の続編として機能しつつ「ファースト・ガンダム」以来の因縁に決着をつけることにも成功している。

富野由悠季抜きでどこまで旧作の世界観を構築、維持、刷新していくかにおいて「UC」は十分な結果を残した。
今後「宇宙世紀」を舞台にした「ガンダム」を作る上でのハードルは大きく上がったが、続く「THE ORIGIN」は「ファーストガンダム」の前日譚というまた新たな切り口で成功をおさめ、現在公開中の「機動戦士ガンダムNT」、「機動戦士ガンダムUC2」、「機動戦士ガンダム/閃光のハサウェイ」は、この「UC」以降の世界を描いて行くという。
スタッフのチャレンジに大いに期待したい。

【ひとこと】
アンジェロはDQNのまま終わり、リディは都合よく(ちゃっかりと?)主人公ポジに戻り…この二人、物語をかき回す存在なのだが、結局のところ周囲に大して影響は与えてないな。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-16 10:48 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」第六章。
「ラプラスの箱」を巡ってビスト財団、地球連邦、ネオ・ジオンそれぞれの思惑が絡み、バナージとミネバは翻弄されていく。
その中で明かされるフル・フロンタルの真意。

e0033570_22202352.jpg現時点では「箱」なるものの正体はおろか、そもそも「箱」が存在するのかどうかも疑わしいという状況なのだが、あるかないかすらわからないものに振り回される”大人たち”は滑稽ですらある。
その渦中で真っ直ぐに進んでいく”子ども”の代表がミネバとバナージ。そのアンチテーゼとなっているのがリディ。

だがその状況をおそらく愉しんでいる、というより達観しているのがフル・フロンタルの不気味さ。
彼の語る理想は、ミネバが指摘したようにかつてのシャアのものではない。
”人の総意の器”と自らを規定しているフロンタルだが、そこに彼個人の感情はないのだろうか。

次回、大団円へ。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-15 22:25 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」第五章。
ブライトが本格的にドラマに絡んでくると「ガンダム」らしさが広がると同時に、物語世界が落ち着く。
そして数々のガンダムパイロット、ニュータイプたちを見てきた彼の台詞には重みがある。

e0033570_18441531.jpgそしてブライトに続き、カイ・シデン、ベルトーチカ・イルマと懐かしい顔が続々。
主人公以外にもしっかりとした(ドラマを背負える)存在感を持ったキャラクターがいることに、作品世界の歴史の重みを感じる。

その諸先輩方に引っ張られる形で、バナージとミネバも少しずつ主人公の顔になってきた。
この二人の、互いに信じあっている恥ずかしいくらいの純粋な愛は「ガンダム」世界では新鮮。
彼らが陽であるならば、陰、負の部分を背負ってしまっているのがマリーダとリディだが、逆に「ガンダム」らしい存在であるとも言える。

いよいよ物語は佳境へ――。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-12 18:50 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」第四章、物語の舞台は地球へーー。

e0033570_21331342.jpgこれまでもロンド・ベル隊が登場し、バナージらが乗ることになった艦はネェル・アーガマで、そこには医師のハサンが勤務していて、という具合に「Zガンダム」や「ガンダムZZ」の延長線上の世界だというサインはそこかしこに埋められていたが、本作よりあのブライト・ノアが登場。
そして「逆襲のシャア」以来のラー・カイラムの指揮を執っているということで、この作品がただのスピンオフではなく、富野由悠季抜きとはいえ<ガンダム・サーガ>の本流に位置しているのだということがハッキリした。
そのラー・カイラムの艦長室にはアムロの写真も飾られているのも嬉しい。

本作でバナージは前半ではガランシェール隊と行動を共にし、後半は一転して連邦側として戦場へ。
敵対する両勢力を行ったり来たりする主人公というのは、作劇上でもかなり珍しいのではないかと思うが、その不自然さを感じさせないのがバナージの良いところ。良くも悪くもピュアでナイーブ。周囲の大人たちの保護欲を駆り立てるのだろうか。

そしてバナージと対峙することになるロニ。
アムロにとってのララァ、カミーユにとってのフォウとなり得る存在だったのだろうが、バナージの心の奥底にはしっかりとオードリー(=ミネバ)がいたせいか深い関係にはならず、1話限りのゲストキャラとして散っていった。少々物足りないというか、勿体ない。
そうそう、バナージにはもう一人、マリーダ・クルスという”運命の女”もいたっけ。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-06 21:45 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「機動戦士ガンダムUC」第三章。
バナージ、ミネバ、そしてもう一人の主人公ともいうべきリディの出番が増え、また準ヒロイン格のマリーダの過去が明らかになるにつれ、ドラマがいよいよ動き出してゆく。

e0033570_19535389.jpg地球連邦の内部も混沌としており、そこに強力に食い込んでいるビスト財団とて一枚岩ではない。
単純に連邦VSジオンの残党「袖付き」という図式にならないのは「ガンダム」世界のお約束ではあるのだが、バナージがある意味でニュートラルな存在なので、双方を行き来することで見る側に情報を伝えてくれることで、辛うじて迷子になることなく付いて行けている。

そして新たに登場する人もいれば、退場する人もいる。
短い時間ながらも描写の巧みさでキャラクターに厚みを持たせることに成功しているので、彼ら彼女らがただの記号に成り下がっていないのが救いだ。

年齢以上に大人びた面を見せたかと思うと、時には年齢よりも幼さを感じさせるミネバ。その子どもと大人が同居している二面性は、精神に不安定さを宿したこれまでの”強化人間”タイプのヒロインたちとは違った魅力がある。
ニュータイプの素養を持ったファム・ファタール。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-05 19:55 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
「ガンダム・ユニコーン」の第二章。
”赤い彗星”シャア・アズナブルの再来と言われるフル・フロンタルがいよいよ登場。

e0033570_20201111.jpg結局このフル・フロンタルの正体、というのは最後まで見てもよくわからなかった。
表舞台にフル・フロンタルが出てくるのは、この作中の説明によれば2年前。「シャアの反乱」が3年前の事件とされてるので、行方不明になっていたシャアが戻ってきた、という解釈も成り立つ。

バナージから「あなたはシャア・アズナブルなんですか?!」と問われたフル・フロンタルは、「今の自分は器」、「人々が望むならシャアになる」と答えてる以上シャア本人ではない筈だが、では何故シャアに酷似しているのかの説明がつかない。

「ガイア・ギア」の主人公アフランシ・シャアのようなメモリークローンなのか。
少なくてもクローンだという描写はない。しかしシャアの記憶を有しているかのような描写もある。
とはいっても促成培養の技術が確立してないとするならば、シャア本人と同年配に見えるのは不自然だ。
「ガイア・ギア」は「逆襲のシャア」より100年以上未来の物語だから成り立つ。

では誰かをシャアそっくりに整形したのか。
強化人間だという設定はあるようなので、ニュータイプ的能力の発現を人為的に起こすことは可能なのかも知れないが、カリスマ性までコピーすることは難しいように思う。
また人工的に作られたシャアのコピーならば、はたしてネオ・ジオンの残党が彼に従うだろうか。

最終章ではフル・フロンタルは本当に「シャア・アズナブルの器」として機能したと思しき描写がある。
はたして彼は一体何者だったのか――?

【ひとりごと】
空から降ってきた少女に一目惚れした少年と、何やらその少年に運命的なものを感じた少女との冒険譚。
これ、「ガンダム」版の「天空の城ラピュタ」だよな。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-03 20:22 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
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