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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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遂に完結。23話から26話で構成された劇場版第七弾。
といっても本公開の時は製作が間に合わず暫定版での上映になり、後になって完全版が作られベント上映されたという経緯がある曰く付きの作品。
まあスケジュール落とすのは「ヤマト」の伝統と言えば伝統なんだが…。

前作第六章のラストから直結する開幕はシリーズ初。
今までも前後編など次回へ持ち越すストーリーはあったが、映画として割り振った場合は上手い具合に何とか区切りが付くようになっていたけれど、今回ばかりはそうはいかなかった。
前作ラストでいきなり「デスラー襲撃」が流れ、さてどうなるか?
でハラハラさせられたけれど、その勢いのままガミラス本星での戦いに突入。

e0033570_21160907.jpgここら辺のデスラーの行動が未だに理解出来ず、何故ユリーシャが雪の存在を感知できるのかの謎共々モヤモヤが残るのだが、波動砲を使用してのガミラス防衛、そして紆余曲折ある中での古代と雪のようやくの再会、とイベントが多いので、細かいことは気にしてられなくなる。ノランも良いキャラだったなあ。
また古代と雪の再会から、背後に浮かび上がるイスカンダル星の描写、音楽のタイミングもバッチリで屈指の名シーンとなっていた。

コスモリバースの引き渡しを拒むスターシャ、波動エンジンを武器に転用した云々が言い訳にしか聞こえず、単に古代守の魂と別れたくなかっただけじゃないの?と思えてしまうのは旧作以上にスターシャの「女」の部分が強調されているからだろう。
その前に置かれたデスラーとの会話シーンなども旧作以上に濃厚で、まるで昼メロを見てるみたいだったし。

何はともあれイスカンダルを後にしたヤマト。
そういやコスモリバースの仕組みもよくわからないなあ。
旧作でコスモクリーナーDを直接届けず、ヤマトにイスカンダルまで来させたのは、イスカンダル人が既に死に絶え、自力で完成させることも送り届けることも出来なかったから、というのが理由だろうが、今回は一捻りというか二捻り? 
そのせいでわかりやすくなったというか、余計わかりにくくなったというか。
大体古代守がいなかったら、どうやってコスモリバースを起動させるつもりだったんだろう?

またコスモリバースに宿った守は、全地球人類を救うことよりも、弟の進を救済する道を選んで暴走しちゃうのもねえ。
運よく?身代わりですぐに沖田艦長死んじゃったから何とかなったけどさ。
その沖田艦長も、「何もかも皆懐かしい」の名セリフのタイミング早すぎ。
佐渡先生が艦長室を出て、そして戻ってきて敬礼するまでのシーン、もっと余韻を持たせて欲しかった…。

まあ何はともあれ、無事に「宇宙戦艦ヤマト2199」は完結。
そして「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」がスタートするのでありました。

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by odin2099 | 2018-03-23 21:17 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
「宇宙戦艦ヤマト2199」劇場版第六弾は19話から22話まで。

いよいよ大詰めの七色星団の決戦。
しかしもう一つのイベント、古代と雪の別離の方に比重が置かれているので、今一つ純粋に艦隊戦を愉しめないのが難点といえば難点。

e0033570_20260646.jpgその七色星団、大工原の旦那や沢村にさんざん「ルーキー」とか「びびるなよ」とか弄られるも、結局「母さん!」と絶叫して玉砕してしまう小橋クンだが、彼は欠員補充の為に他科から転属させられたばかり、とかいう設定でもあるのかな。

今回改めて思ったのだけれど、ガミラス人のイスカンダル人に対する態度って凄いよなあ。
盲目的な崇拝、隷属に近い感情?
その一方でガミラス人って、青い肌を持たない人を劣等人種とかって蔑んでますよね、ザルツ人とか。
でもイスカンダル人って肌青くないんですけど。

ザルツ人をテロン人(地球人)に化けて潜入させようと考えるくらいだから、ガミラス的にはザルツ人=テロン人。
そして森雪をユリーシャと間違えて浚って来て、しばらくのうちは誰も気付かないってことは、イスカンダル人=テロン人。
ということはザルツ人=イスカンダル人、ってことになりますな、間接的に。
ザルツ人の中に、スターシャ・サーシャ・ユリーシャ姉妹にそっくりな女性、いないのかねえ。

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by odin2099 | 2018-03-14 20:29 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
デスラー総統暗殺!首謀者はドメル!
――という展開で、ひおあきら版「宇宙戦艦ヤマト」を思い出した人はかなりの古参ファンですね。
あちらではヒス副総統がクーデターを起こしたものの、実はドメルならぬロメルによって事前に計画は見ぬかれ、暗殺されたデスラーは実は影武者だった、という旧テレビシリーズの没プロットを元にしたエピソードが作られてましたが、今回の展開は換骨奪胎というか本家取りというか、知ってる人には思わずニヤリのアレンジ。
第四章には松本零士版をベースにしたと思しきエピソードがあって、今回はひおあきら版を彷彿とさせるお話なのは狙い?それとも考え過ぎ?

e0033570_20151945.jpgさて、今回の劇場版第五章は15話から18話。ガミラスの大艦隊の中をヤマトが強行突破するというシチュエーションが2話分登場する。
「死中に活を見出すのだ」とか「これが沖田戦法」とか勇ましいのはいいけれど、一本の映画に2回も出てきちゃうとちょっと…という感じは否めない。流れる音楽もだいたい同じだし。

その二つの絶体絶命の間に挟まれてるのが、違う意味でヤマト最大の危機、そう、ヤマト艦内のクーデター話だ。ガミラスもヤマトも一枚岩ではないですなあ。
これも旧ヤマトの初期プロットの中にあるものだし、アニメ化が本決まりになった頃にも沖田艦長が倒れたことで、古代を推すグループ、島を推すグループ、徳川を推すグループに分かれて…なんて展開も予定されていたようなので、これも知ってればニヤリ。ただ藪の比重が大きいことを考えると、これは実際に旧作で描かれたイスカンダルでの反乱劇もベースになっているのだろう。
第四章は殆ど新規オリジナルのお話ばかりだったが、今回は旧作の没プロットの再利用と色々スタッフも考えている…のか、偶然か。

ところでこのところ、榎本さんがいい味出してる。
省みるに「2202」では殆ど出番らしい出番がないのが物足りないというか勿体ない。
物語内でなかなか活かし辛いというのもあるのかもしれないが、もしかするとCVである藤原啓治の病気降板の影響もあったりするのかな。

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by odin2099 | 2018-03-03 20:19 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
「宇宙戦艦ヤマト2199」劇場版第4弾で、シリーズ第11話から14話までで構成されている。
旧作でも人気があった「宇宙の狼」ドメル将軍がいよいよ登場。その実力者ぶりをいかんなく発揮。

e0033570_20255281.jpg捕虜となったガミラス兵士と古代との確執など旧作を元にしたものもあるものの、この章で描かれるのはほぼ「2199」オリジナルのストーリー。
先に戦争を仕掛けたのは地球かガミラスか。その真相を巡って対立する島と山崎。
兄の敵ガミラス人を許せない山本と、彼女の想いを真っ向から受け止めるメルダ。
「宇宙戦艦ヤマトIII」から前倒しで(?)登場してきたフラーケン。
そして松本零士の漫画版「永遠のジュラ編」にインスパイアされたかのような、ジレルの魔女のエピソード。

第三章の時にも、これで旧作ファンは篩い落とされたのでは?と書いたが、今回も賛否両論ありそう。
だが幸いにも支持の方が多かったようで、「2199」はこの後も旧作に寄り添いながらも独自路線を歩んでいくことになる。

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by odin2099 | 2018-03-01 20:26 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
劇場版第3弾は第7話から10話までをまとめているのだが、バラエティに富んでいるというかまとまりがないというか。
一本の映画として見た場合は失格の烙印が押されかねない。
でもこの幅の広さが「ヤマト」でもある。

e0033570_21503419.jpg第7話に相当するパートは、乗組員たちが地球に残された家族たちとの最後の交信をし、お別れパーティである「太陽系赤道祭」を行うというお話で、伊東が本格的に物語に絡み、新見や藪たちの今後の行動に伏線を貼っていく。しかし戦闘も何も起こらない地味な艦内話だけで一本作れてしまうのが「ヤマト」だ。

第8話は打って変わってヤマトに最大の危機が訪れる。
デスラーの仕掛けた罠からどうやって脱出するか。その一方で戦闘中に沖田艦長が倒れるなど今後への波乱含みの、緊迫したアクション描写が秀逸。

第9話は「機械仕掛けの寓話」。
泣かせの音楽、泣かせの演出とシリーズ随一のあざとさを持った、番外編的な一篇。

そして第10話は再びヤマトが戦闘中に危機に陥るという話で、メルダというガミラス人との邂逅が旧作とは違う地球とガミラスの行く末を案じさせるものになっている。
まあリアルタイムで見ていた時は、まさかこんな結末になるとは思ってもみなかったのだが。

第二章までは旧作をトレースし、それに徐々に新しい要素を付け加えていたが、この第三章からはリメイクではない「宇宙戦艦ヤマト2199」という新しい作品を作るんだ、というスタッフの決意表明のようなものが窺える。
一部のファンたちは、この辺りで脱落したのではないだろうか。

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by odin2099 | 2018-02-26 21:54 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
第二章は第3話から第6話まで。
ワープテスト、波動砲の試射、冥王星基地攻略、と正に「太陽圏の死闘」が続く。

これも概ね旧作に準じた展開ではあるが、ヤマトのワープテストの場所が変更されたり、木星にある浮遊大陸の由来が新たに設定されたり、反射衛星砲は元々武器ではなく遊星爆弾の発射装置を転用したものだったり、という具合に独自の設定、解釈も出てくる。

e0033570_20273445.jpgまた旧作にはいない本作オリジナルキャラクターも徐々に出番が増えてきており、それに伴って当然オリジナルのストーリー展開も設けられている。
もっともまだ細かい部分は固まってなかったのか、今見るとちょっとアレレ?な部分もなきにしもあらず。
「ゆきかぜ」の消息を知っても平静な新見女史とか、山本の妹の存在を知らないらしい篠原とか。

最初の出会いが出会いだっただけに、古代に反発する雪。
ただエンケラドゥスでの一件で少し距離を詰めた感じがあり、また山本と談笑する古代を目撃して身を隠す辺り、すこーし意識してるのが見てる側に伝わってきて微笑ましい限り。
一方の古代は全く無頓着で、これなら榎本さんに「女の扱いが下手なヤツ」呼ばわりされるのも致し方ない? 
というより訓練学校時代に、古代は女性と何をやらかしたんだろう???

デスラー登場。
これまで謎だったガミラス陣営の一端が明らかに。
旧作と大きく変わってはいないことに一安心。
というところでプロローグは終わり、いよいよ本編が始まる。

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by odin2099 | 2018-02-14 20:32 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」が折り返し点を迎えたので、ここらで新「宇宙戦艦ヤマト」の振り返り。
何となく自分の中で盛り上がらない「宇宙戦艦ヤマト」熱を今一度。
せっかくなので(?)ソフト版ではなく、WOWOWオンエアーの劇場公開版をば。

e0033570_21094517.jpgこの第一章は1話と2話で、旧作の1~3話にあたる。
新規登場のキャラクターは少なめで、カット割り、台詞、効果音、BGMなども含め、かなり旧作を忠実にトレース。導入部としては妥当なところだろう。
あまりにも変えてしまえば旧作ファンからの反発を招くし、かといって旧作まんまでは新しい観客にアピールするには弱い。どっちつかずという批判の声もあるだろうけれど、落としどころとしては悪くない。
実際自分も、製作が発表され、情報が少しずつ公開されていく段階ではどちらかというとこのリメイクを批判的に捉えていたけれど、第1話を試写会で見て、そして全編を劇場公開で見て、やっと「ついて行こう」という気になったのだから。

ところで気になる点が幾つか。
ガミラスの攻撃によってヤマトのリーダー候補が全滅したと台詞にあるが、退役間近の徳川は本来は乗り込む予定ではなかったのか。
副長兼務の真田はたまたま司令部にいたから難を逃れたのか、それとも繰り上げだったのか。
それに古代守の後任として弟の進が抜擢されたが、メ号作戦に参加した時点で守が帰還できない可能性は考慮されていたはず。ということは進の前の候補者もリーダー候補として集められていて、そこで死んだのか。また古代進の抜擢だが、そこに沖田の私情が挟む余地はなかったのか。

進も進で、格納庫での加藤とのやり取り。
「おとしまえはつけさせてもらいます」、「その心配はない」はどういう自信から来た発言なのか。
それとも戦術長を辞退することを前提の発言だったのだろうか。
まあ加藤にしろ南部にしろ、あんまりドロドロしたドラマに繋がらなかったから、あんまり気にしちゃいけないのだろうけど。

気になると言えば古代守の言動も気になっていて、自分がヤマト乗組員として選ばれていたことは知らなかったまでも、地球艦隊が全滅してしまうから「自分も生き残る」という選択肢はなかったものか。
自分が楯にならなければ沖田艦すら地球へ帰還の目途が立たない、という判断なのか。
あの会話の流れが、単純にガミラスに一矢報いたい、という旧作における古代守の行動と違うので、何となくモヤモヤが残って仕方がない。
しかも旧作のような生存エンドではないだけに。

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by odin2099 | 2018-02-05 21:10 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)
**** ネタバレ注意! ****

いよいよ折り返しとなった「宇宙戦艦ヤマト2202/愛の戦士たち」、第四章は11話から14話ーー「デスラーの挑戦!」、「驚異の白色彗星帝国・ヤマト強行突破!」、「テレザート上陸作戦・敵ミサイル艦隊を叩け!」、「ザバイバル猛攻・テレサを発見せよ」――を一挙上映。

e0033570_19541294.jpg先に見た人たちからは「斜め上を行く展開だった」とか「デスラーが復権していた」といった感想が届いていたが、概ね「宇宙戦艦ヤマト2」の展開をなぞっているので、新解釈やアレンジは施されてはいるものの、さほど意外性のある展開とも思えなかった。
またデスラーの再登場についても、今のところガトランティス陣営にあってトラブルメーカー的な立ち位置とはいえ、やはり復権とまではいかないのでは。

もちろんヤマト艦内におけるキーマンと桂木透子の存在が弥が上にも独自の展開をもたらすし、今回ガトランティス人誕生の謎にまた一歩踏み込み、また新たな謎が明らかになったことで、今後古代をはじめとするヤマト側の対応が変わってくることも予想されるが、それにしたところで何のために新たなキャラクターを作り、そこに配置したのかを考えれば想定の範囲内とも言える。
新たな展開が待っているとしたら、第五章以降であろう。

もっとも個人的には「さらば宇宙戦艦ヤマト/愛の戦士たち」及び「宇宙戦艦ヤマト2」からの大きな逸脱は望んでいないので、それじゃあ面白くないと言われてしまいそうだが、想定の範囲内で描かれる物語の方がより楽しめそうだなと思っているのだが。

次なる「第五章 煉獄篇」は5月24日の公開。このペースで行くと第六章が秋頃、完結編となる第七章が来春だろうか。
となると今秋か来春あたりからTVでの放送も始まるのかもしれない。「宇宙戦艦ヤマト2202」が更に周知されることを願ってやまないが、先ずは公開日を従来の土曜日ではなく金曜日に設定したことの是非が次は問われる。





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by odin2099 | 2018-01-31 19:55 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(0)
**ネタバレ回避の方は回れ右をお願いします。**

第三章は第七話「光芒一閃!波動砲の輝き」、第八話「惑星シュトラバーゼの罠!」、第九話「ズォーダー、悪魔の選択」、第十話「幻惑・危機を呼ぶ宇宙ホタル」から構成されています。

e0033570_20101926.jpg前章のラストはヤマト絶体絶命の危機で終った様に記憶してましたが、直接的な危機ではなかったようで。
今作最大の問題、封印された波動砲をヤマトはどうするのか、が描かれますが、古代は散々逡巡した挙句、あっさりと使用を決断。何故その結論に至ったのか、個人的には全く理解できませんでした。ドラマを盛り上げるためだけの枷なら、中途半端に扱わない方が良かったように思います。

おそらく今後の戦いを通じて更なる決断を迫られる局面も出てくるかと思いますが(スターシャが再登場し、古代たちと直接対面する場面があるのかどうかはわかりませんが)、既に二発目も撃ってしまった以上、どのような言い訳をするつもりなのか。「2199」スタッフによる些か意地悪な宿題をどう解決するのか、「2202」スタッフのお手並み拝見といったところでしょう。

古代に黙って密航していた雪、は「さらば」「ヤマト2」共通のシチュエーション。しかし今回は佐渡先生のみならず、島や山本ら多くのクルーがそのことを知っていて雪を匿っていたらしいことが明かされます。女性乗組員の多い「2199」「2202」ならではの改変でしょうか。
重圧に耐えかね、精神的にボロボロになった古代の前に敢えて姿を見せる、というのも「2202」らしい改変ですね。
その後、古代と雪は離れ離れになり、古代は究極の選択を迫られますが、そこは「ヤマトよ永遠に」を意識したところなのでしょう。雪のコスチュームも「永遠に」の時のパルチザン・スタイルを踏襲しています。
また何とか無事に再会を果たした古代と雪のシーンは「さらば宇宙戦艦ヤマト」を彷彿とさせます。他にも「さらば」のクラマックスを連想させるシーン(古代と沖田の会話など)もあるのは、これは「さらば」と同じ結末にはならないとのスタッフの決意表明のようにも思えます。

「さらば」でも「ヤマト2」でも終盤まで出会うことのない古代とズォーダーが早くも対面。併せて複雑なガトランティス人の成り立ちの一端も明らかになります。
人工的に作られた戦闘に特化した種族というガトランティス、それは古代アケーリアス文明と大きな関係があるようで、更にそのアケーリアス文明とテレサにも密接な繋がりがあることが示唆されます。
「星巡る方舟」ではテレサのテーマ曲がジレル人の描写に使われましたが、地球人、ガミラス人、ジレル人、それにガトランティス人も「遠きアケーリアスの子ら」なのでしょうか。
戦いにのみ生き、自身では生殖能力を持たないというガトランティス人の設定は、どこか暗黒星団帝国のような歪さも窺えます。

e0033570_20155687.jpg第二章のラストでは生死不明だった土方は空間騎兵隊により救われ、ヤマトに収容されます。艦長代理の古代の不在時に真田に代わって戦闘を指揮、その後古代の要請によりどうやらヤマトの艦長に就任するようですが、これは土方が「ヤマト2」ではなく「さらば」寄りの扱いになることを意味しています。おそらく「ヤマト2」での土方の立場(地球艦隊総司令)は、そのまま山南が引き継ぐのでしょう。
ヤマトの危機に流石の指揮ぶりを見せた土方が、今後どのようにヤマトを率いて行くのか。旧作通りであれば次章で早速ゴーランド艦隊との決戦が待ち構えていますが、楽しみです。

全体的に「さらば」寄りの設定やシチュエーションが目立つ「2202」ですが、斉藤は「ヤマト2」寄りです。
第十一番惑星の生き残りとしてヤマトに乗り込み、古代や加藤とぶつかる辺りは斉藤らしいと言えますが、「ヤマト2」ほど子供じみた性格ではなさそうなので、単なる暴れん坊にはならないことを願います。
クライマックスでは古代と斉藤で泣かせる場面があるのでしょうか。

ガトランティスも複雑な設定になっていましたが、ガミラス側も一枚岩とはいかないようです。現政権に反旗を翻す反乱部隊はデスラー信奉者と思いきや、デスラー以前の状態に戻すことを望んでいるようですし、現政権の中にあって重要な地位もしくは出自を持つらしいキーマンは、やはり彼を中心とする独自の勢力を持っているようです。
ガトランティスを含め、ヤマト艦内における不穏な動き。「2199」でもイズモ計画派による反乱劇がありましたが、二作続けて陰謀劇というのは如何なものでしょうね。個人的には一番見たくない展開かも知れません。

そして最後、エンドロール後のオマケシーンについに姿を見せるデスラー総統。
「さらば」とも「ヤマト2」とも違った運命が待ち構えていそうですが、「2199」で全く理解できなかった彼の行動原理が、今度は得心の行くものになっているでしょうか。

また今章では特に触れられていませんが、ただ一人だけテレサのメッセージを受け取らなかった雪も気になります。
結局「2199」では明らかにならなかった雪の正体が、今度こそ明らかになるのか否か。その結果、古代と雪に最大の試練が…?! などという展開は願い下げですが、これも「2199」スタッフから託された宿題ということになりますか。

第四章「天命篇」は来年1月27日公開予定。
自分が望んでいる方向とは少し違う方向へ進み始めたヤマト。
聞こえてくる絶賛の嵐に違和感を抱きつつ、次なる航海を待ちたいと思います。


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by odin2099 | 2017-10-16 20:16 |  映画感想<ア行> | Trackback(5) | Comments(2)
先に出た単行本も持っているのだが、モタモタしているうちに増補改訂された文庫版が出版され、それも先日ようやく読み終えた。

e0033570_18322677.jpgタイトルに謳われている頃だと、自分は小学生から大学生にかけて。
<角川三人娘>の薬師丸ひろ子、渡辺典子、原田知世は同世代なので、特に後半は角川映画がターゲットにしていた層に属するのだろうと思うけれど、改めて作品リストを見ると角川映画って殆ど見に行ってないことに気付かされた。
自分にとっての角川映画というのは、TVのCMで大量に流される宣伝コピーと、そして書店で平積みされた文庫本のイメージ。
劇場で見てる作品も何本かあるし、初期のものはビデオなどで見たりもしているけれど、全盛期をリアルタイムで体感してるわけではないので感慨はない。

「中身スカスカ」とか「金かけたCM」とか、そういったマイナスイメージが未だに払拭できてはいないのだけれども、こうやってまとまった作品製作の流れを見て行くと、日本映画界へ残した功罪のうち「功」の部分もかなりあったことが窺える。
そしてなんだかんだありつつも、角川春樹という人物もまた傑出した存在だったのだな、と認識させられた。

角川映画への再入門も悪くない、そんな気にさせられた一冊だった。

e0033570_18323907.jpg【ひとりごと】幻に終わった角川春樹と徳間康快、そして西崎義展とのコラボ。
結局のところ実現しない運命だったかもしれないが、仮にもし当初の計画通り実現していたなら、良くも悪くも日本映画界は変わっていたかもしれない。



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by odin2099 | 2017-10-11 18:35 | | Trackback | Comments(0)

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