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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

タグ:角川映画 ( 59 ) タグの人気記事

女性に月一でやってくる「生理」を擬人化したキャラが出てくる小山健の人気コミックの映画化作品。

e0033570_19121119.jpg青子(二階堂ふみ)は雑誌社で働くOL。山内(須藤蓮)という後輩と忙しい毎日を送っている。妻に先立たれた久保(岡田義徳)という彼氏もいるが、彼には年頃の娘かりんがいて、二人の交際に猛反対。
青子にはひかる(松風理咲)という高校生の妹がいて、ゆきち(狩野見恭兵)という彼氏もいるものの、受験を控えてお互いに悶々とした日々を送っている。
りほ(伊藤沙莉)は青子の働く雑誌社で清掃のバイトをしてるヲタクで、日頃の鬱憤をSNSにぶつけ毒を吐き続けている。そんな時山内は、雑誌でコラムの連載をお願いしたい相手が、りほだということに気付く。

そんな彼女たちを悩ませているものがもうひとつ、それが月に一度やってくる生理ちゃん。
仕事にデートにと、どんなに大切な用事があろうがお構いなしにやって来る生理ちゃん。それを理由に出来ないから女性は大変なんだ、というお話。
その大変さをビジュアル面では生理ちゃんをおぶったり、抱っこしたり、台車に乗せて移動させたりで表現。視覚的インパクトでわかりやすくアピールしてる。

ただそれだけじゃなく、時にはイマジナリーフレンドとしても現れ、恋に悩む彼女たちの支えにもなっている。
その結果、青子は久保との関係に自分なりの決着をつけるし、ひかるとゆきちは遂に…? そしてりほと山内もちょっといい関係に。
みんな大きな一歩を踏み出したところでエンド。前向きな気分になれるラブコメディだ。



by odin2099 | 2019-11-19 19:16 |  映画感想<サ行> | Trackback(1) | Comments(2)
e0033570_19315809.jpg「死にたい」が口癖の少女・鹿野なな(桜井日奈子)と「殺すぞ」が口癖の少年・小坂れい(間宮祥太朗)。居場所の見つからない同士の二人が出会い、少しずつ互いの中に自分の居場所を見出していく不器用なラブストーリー。
それに、自分が可愛いく常にチヤホヤされていたいきゃぴ子(堀田真由)とその親友の地味子(恒松祐里)の話と、地味子の弟・八千代(ゆうたろう)と八千代のこと以外が目に入らず「好き!」と告白し続ける撫子(箭内夢菜)の話とが絡み合うラブコメディ…なんだと思ってたら、うわっ、重っ!
「いま”最も泣ける四コマ”」ってそういう意味か。

いじらしかったり、もどかしかったりの三組の人間模様。
それがラストが近付くにつれハッピーエンドへ向けて収斂していくのかと思いきや、まさかのどん底へ。
でもそれを乗り切った先に、それぞれの”選択”を経た上での未来がある、という点ではハッピーエンドなんだろうけれど、ちょっとキツかった。

この三組の話は同じ学校を舞台に同時並行で語られていくが、実は時系列は意図的にぼかされている。
最後にそれが明らかになると「ああ、そういうことか」と頷けるのだが(といっても幾つかわからない部分があり、それはパンフレットを読んで氷解した)、かなり細かい小物も使っての伏線が張られていたりで、綿密に組み立てられていたんだなと感心しきり。

ただ厳密には三つのエピソードの比重がアンバランスで、収まりが悪いなと感じる時もあったのだが、それもそのはず、原作では全く無関係のバラバラな話を組み合わせたものなのだそうな。
それぞれ独立した短編で作った方が、見る側の感情はキープ出来たような気もする。
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”岡山の奇蹟”桜井日奈子はやっぱり可愛いけど、最近よく見かける堀田真由は今回もガラッと変わった印象。前にも感じたけど、化けるな、彼女は。



by odin2099 | 2019-11-18 19:33 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)
昭和期ガメラシリーズの8作目。
といっても完全な新作映画というわけではなく、ガメラと怪獣との激闘シーンは全て過去作からの抜き取り。それに新撮のドラマシーンにはめ込んだ、限りなく新作に近い総集編映画、ということになります。
が、これが意外に良く出来ていて、特に旧作のガメラを知らない人には楽しめたんじゃないかなあと思います。時折なんか無性に見たくなるんだなあ。

ギャオス、ジグラ、バイラス、ジャイガー、ギロン、バルゴンとシリーズの怪獣たちは総登場しますし(え、宇宙ギャオス?なんですか、それ)、”地球を侵略しようとする宇宙海賊(の手下の怪獣たち)”VS”地球を守る正義の宇宙人(によって生み出されたガメラ)”という図式を前面に出しているので、ガメラと怪獣の対決に余計な理屈は不必要。ガメラはスムーズに次から次へと現れる刺客(怪獣)たちと戦い、これをやっつけていきます。

e0033570_07295805.jpgドラマ部分も、カメ大好き少年とペットショップのお姉さん(実は正義の宇宙人)との交流、宇宙海賊の手下の悪いお姉さんとの対決、からの友情の芽生え(?)といった流れもわかりやすく、感情移入もしやすいんじゃないでしょうかね。ガメラや怪獣たちのシーンが再利用だということも、あまり気になりません。
初めて映画館で見たガメラ映画なので思い入れが強いせいもありますが、子供だましにならないギリギリのラインで踏みとどまった子供向け怪獣映画の佳作、といっても良いような…。

正義の宇宙人を演じているのはマッハ文朱と小島八重子と小松蓉子の3人。
マッハ文朱は改めて見ると綺麗だし、やさしい頼れるお姉さん感が子供向け作品にはピッタリ。アクションは勿論のこと、お芝居も卒なくこなしています。
あとの二人も可愛いんですが、小島八重子というのは…えー、「夜霧のハウスマヌカン」を歌った やや なんですか?! 知らなかった~! あの曲がヒットする6~7年前の出演作ってことになりますねえ。

劇中には「宇宙戦艦ヤマト」(「さらば宇宙戦艦ヤマト」か「宇宙戦艦ヤマト2」の映像だと思いますが)と「銀河鉄道999」(こちらは劇場版)のフッテージが流用されガメラと共演を果たしてますが、「999」に至っては劇場公開から半年強、このタイミングでよく使用許可が下りたものです。

<過去記事>





by odin2099 | 2019-11-10 07:39 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20492258.jpg新宿で川島という男性が急死するという事件が起きた。警察は手掛かりを追って奈良の天河神社へと飛ぶ。
同じ頃ルポライターの浅見光彦は原稿の依頼を受け、取材のためにやはり天河神社へと向かっていた。だが途中で出会った老人が殺されたことで、容疑者として拘留されてしまう。
殺害されたのは能楽の名家・水上流の長老だった。今水上流は兄妹を巡る後継者問題で揺れていた。宗家は長子相続が習いだが兄の和鷹は正妻の子ではなく、妹の秀美を推す声が強かったからだ。
だが宗家の後継者は和鷹に決まりそのお披露目が行われたが、今度はその場で和鷹が毒殺される。その毒は川島の体内から検出されたものと同じだった。

「犬神家」の金田一耕助から15年。天河に浅見光彦、登場。”のコピーで、内田康夫の人気小説を市川崑監督が映画化。
”金田一”の石坂浩二が光彦の兄として出演し、加藤武が<金田一シリーズ>と同様の警部補を演じてお馴染みの「よしっ、わかった!」を披露するなどまるでシリーズ番外編の趣き。というより同窓会映画か。

また「犬神家の一族」だけでなく、「人間の証明」「セーラー服と機関銃」を引き合いに出すなど、角川映画としても並々ならぬ力の入れようだったが、戦後間もない頃を舞台にしていた<金田一シリーズ>と違い、こちらは現代のお話の筈だが基本パターンが同じなので古臭く見えてしまう。

浅見光彦のキャラも金田一耕助ほど立ってないので特出した魅力もなく、キャスティングを見れば犯人が誰かの目ぼしも簡単についてしまうという<金田一シリーズ>の劣化コピーにしか思えなかった。

最後には「浅見光彦・事件簿 ファイル第一号。」とテロップが出て終わるものの、残念ながらシリーズ化はならなかった。



by odin2099 | 2019-11-06 20:54 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
昨年の「NINJA ZONE/RIZE OF THE KUNOICHI WARRIOR」に引き続き、今年は9/4~8までの全9回、六行会ホールで上演された「NINJA ZONE」の第二弾。今回は7日の昼の部を見てきました。

先行発売の抽選に漏れた時は絶望しましたが、一般発売の初日にトライしたところ、2列目の中央ブロックの端というなかなかの良席をゲット、やれやれ。

舞台となるのは「華舞綺TOWN」、主人公たちは竜宮館<DRAGON INN>で働く“BLASTING GIRLS”、その正体は甲賀のKUNOICHIたち!

――ということで昨年上演されたものの再演か、あるいは続編なのかと思ってたのですが然に非ず。
設定だけ借りた別モノで、平たく言えばリメイク。同じ役者さんが同じ名前のキャラクターを演じていても、それは似て非なる別人ということ。死んだはずの人が出てきたり、同じ役者さんが別の役を演じたりした往年のプログラム・ピクチャーを意識してるんだとか。

出演は宮原華音、春川芽生、巴奎依、小林れい、石塚汐花、湯本健一、輝海、和田裕太、銀ゲンタ、高草木淳一、キャッチャー中澤、榎本遥菜、桝田幸希、高木勝也、渡辺和貴。
脚本・演出は石山英憲で、もちろん原案・総監督は坂本浩一!

今回街を牛耳ってるのは謎の宗教団体・白蓮教。
白蓮教といえば「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」で黄飛鴻も戦っていたっけ。
その教祖と伊賀の女忍びとの哀しい愛が描かれたりするものの、かなりコミカルな場面も多いので前作ほどの重たさはない。
そして白蓮教を陰で操るのは伊賀の忍者・服部半蔵!
というわけで、クライマックスはやはり甲賀と伊賀の大決戦。

e0033570_22011110.jpgブラスティングガールズのメンバーは宮原華音、春川芽生、巴奎依、小林れいの4人が残留で、石塚汐花が新加入。といっても前作と殆ど同じキャラなのは巴奎依だけで、春川芽生は今回の実質的ヒロインで男装の麗人ではないものの、男性と間違われるイケメンぶりを発揮とガラっとキャラを変えて来た。

そんな彼女に恋しちゃうのが、前作の悲劇のヒロインから一転して、かなり天然の入ったリーダー役を演じる宮原華音
また小林れいは前作同様のツンデレだけど、もしかしてリーダーに…?とちょっと乙女チックな部分も。このあたりの百合っぽい展開も良きですねえ。あんまり拾われなかったのが残念だったけど。

そんな彼女たちを率いてるのが桝田幸希姐さんで、相変わらずのハスキーヴォイスで盛り立てる。
前作みたいな悲劇的な過去や半蔵との因縁話はないみたいだけど、今回もセクシー担当でボディコンのスリットから覗く美脚にドキドキ。

前作に出ていた竹内舞と師富永奈は、スケジュールの都合なのか参加せず。
師富永奈は同時期に別の舞台に出てるし、竹内舞はグループでのコンサートツアーの真っ最中の模様。
やっぱり同じメンバーで見たかったなあと思うとかなーり残念。特に竹内舞は前回のお気に入りだっただけに。
新メンバーの石塚汐花も可愛いから、次があるなら全員集合だな、うん。

伊賀忍者の集団”BURAIKANN”の方は、高木勝也演じる服部半蔵以外はメンバー一新。動ける個性的な面子が今回も揃っていて愉しませてくれるし、高草木淳一、キャッチャー中澤、榎本遥菜が前作同様、あるいは前作より一捻りしたキャラを演じて場の賑やかし要員。
榎本遥菜は今回は女の子役で台詞も増え、そしてタップも披露。将来が楽しみな逸材だ。

ラストのアクションシークエンスはちょっと長すぎじゃねえか、と思ったものの、生で見るアクションはやはり迫力たっぷり。アイドルコンサートのノリもあって、十分贅沢な2時間だった。
こりゃ、来年もあるでしょ?
それに舞台だけじゃなく、劇場映画化なんていうのも期待したいもんだ。



by odin2099 | 2019-09-09 22:02 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
新作「NINJA ZONE/FATE OF THE KUNOICHI WARRIOR」の公演が9/4から始まっています。

てっきり再演なのかと思っていたら、
昨年9月のプレ公演からよりパワーアップした本作、昨年ご覧になった方も今回初見の方もご満足頂ける内容を目指します。
となっていました。続編?姉妹編?色々と気になります。

で、そちらを見る前に前回公演をDVDでおさらいです。
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忍者が出てきて徳川だ豊臣だ、伊賀だ甲賀だ、とやっても時代劇じゃありません。
時代も特定されず無国籍、30年くらい前のSF風作品によく見られたサイバーパンクっぽい雰囲気も漂わせています。
そんな中で可愛い女の子が”悪”と戦うというアクション物で、「原案・総監督:坂本浩一」らしい作品ですね。

ただしょうもないギャグが随所に盛り込まれてはいるものの、全体的には暗いトーンのお話なので、坂本監督作品らしい陽気さはちょっと影を潜めています。
それに女の子のアクション物とはいっても、舞台だからということもあるんでしょうが”殺陣”というよりは”ダンス”に近く、映像作品に顕著なリアルで”当てていく”スタイルではなく文字通りの”振付”という感じ。そのあたりも坂本作品としては異質に思えました。

ぶっちゃけお話が暗いということもあり、それほど愉しめたとは言い難いのですが、「次」があるとなれば話は別。やっぱり期待しちゃっている自分がいます。

ということで第二弾も近日劇場で鑑賞予定です。

<過去記事>




by odin2099 | 2019-09-05 06:17 | 演劇 | Trackback | Comments(0)
e0033570_22234644.jpg訪問看護師の白川市子は訪問看護師として大石家に出入りし、その家族からも大きな信頼を寄せられていた。
ある日次女のサキが行方不明となる。数日後無事に保護されたものの、その犯人は市子の甥だった。家族にそのことを打ち明けようとする市子だったが、真相を知った長女の基子から固く止められる。
だがやがて市子と犯人の関係がマスコミの知るところとなり、市子にあらぬ疑いがかけられる。そして追い打ちをかけるようにある人物しか知らない筈の彼女の秘密が漏れ、その結果彼女は職を失い、恋人との結婚も破談になる。
数年後、裏切り者への復讐を誓った市子は”リサ”と名乗り、ある人物へと近づいて行く。

主演は筒井真理子、共演は市川実日子、池松壮亮、須藤蓮、小川未祐、吹越満。
脚本・監督は深田晃司。
物語は”市子”のパートと”リサ”のパートが並行して描かれるので、最初のうちは戸惑うものの、やがてその仕掛けが意味するものに気付いたころにはグイグイ引き込まれていく。

それにしても本来は事件とは直接関係なかったはずの市子が、マスコミや興味本位の一般大衆によって”加害者”の側に仕立てられ、一転”被害者”となった彼女が復讐を決意するという流れが、誰にでも起こりうるのだという点で怖ろしい。
そしてそれが実はたった一人の人間の、”憧憬”や”愛”と形容すべき行き過ぎた感情の発露、その結果の”歪み”から生じているというのも二重の怖さだ。善良なだけでは、人は幸せにはなれないのだろうか。

筒井真理子の”市子”と”リサ”の演じ分けというか、温度差は見事。
ただ、ヘアヌードも見せる熱演ではあるものの、正直そのシーンはいらなかったかな。
そして市川実日子。色々な意味での”怖さ”を感じさせる女優だ。



by odin2099 | 2019-08-23 22:24 |  映画感想<ヤ行> | Trackback | Comments(0)
雨の日の無人のエレベーターの中に残っていた香水の香りから、11年前にたった一度だけ自分の名前を呼んでくれた女性のことを思い出した。
卒業写真に写っていないことをクラスメイトも担任も、そして両親さえ気付かない”忘れられる存在”である自分を名前で呼んでくれた彼女のことを。
数年前に結婚した彼女の住む街へ引っ越し、その近所に店を構え、合鍵を作って自宅へ侵入し、監視、盗聴を繰り返す日々。
だが覗き見た彼女の姿は、あの頃とは変わり果てていた。

e0033570_18122761.jpgKADOKAWAとハピネットの共同製作による「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」の第2弾で、第1弾の「殺人鬼を飼う女」同様に大石圭の同名小説を映画化。
脚本・監督は安里麻里、出演は高良健吾、西川可奈子、安部賢一、三河悠冴、三宅亮輔ら。

高良健吾が存在感のないキモヲタを見事に怪演。
DV夫に暴力を振るわれてる彼女を怒りに任せて助けようとするが、あと一歩の勇気が出せずに半死の状態にしてしまい自らを罰し、結局救えなかった彼女を想っての自慰シーンなど、彼がイケメンだからこそギリギリで成り立つシチュエーションかと。

そして彼に一方的に想いを寄せられる西川可奈子の薄幸さも輝いている。
11年前、19歳だった時のあどけないというか無防備な笑顔、そして現在のやつれた姿との演じ分けも素晴らしい。失礼ながらハッとするような美人ではないが、見ているうちにグイグイと引き込まれていく存在感のある女優だ。

物語は現在と過去の回想シーンが入り混じって展開されるが、途中で不自然さを感じる部分が増えてくるのだが、最後の方に来て得心が行くような仕掛けになっている。
ただそうなると、どこからどこまでが実際に過去に起ったことで、そしてどの部分が妄想なのか改めて確かめたくなってくる。
二度目の方がより愉しめる作品かもしれない。



by odin2099 | 2019-08-19 18:41 |  映画感想<ア行> | Trackback(1) | Comments(3)
ガメラ/大怪獣空中決戦」、「ガメラ2/レギオン襲来」に続く<平成ガメラ>三部作の完結編。
1作目が怪獣映画、2作目が戦争映画とすると、この3作目は伝奇モノ?
三部作と一括りにされ、SF映画としても評価されているこの<平成ガメラ>だが、実は一作一作はかなりバラエティに富んでおり、改めて20世紀の終わりを飾るに相応しい作品群だったのだなあと思う。

e0033570_21253825.jpg公開から既に20年を経ているが、クライマックスが古都京都に設定され、更にガメラとイリスの最終決戦が、まだオープンしたばかりだった京都駅ビルを舞台に行われるせいか、ビジュアル面でも古さを感じさせない。
この作品に続く「ガメラ」がなかなか作られないこともあって、今なお現役感が漂っている。

ただ物語上のマイナス面として、メイン格の登場人物が多すぎて散漫な印象を与えてしまうのは、以前指摘した通り。
中でも勿体ないなあと思うのが、山咲千里扮する”謎の美女”朝倉美都。
古から代々続く巫女の末裔といった役どころだが、彼女が本当にイリスと関係を持ってたのかが不明なので完全に浮いているのだ。

平たく言えば、ヒロイズムに酔い痴れてるだけの勘違いオバサン(失礼!)にしか見えない。彼女と、結果的にイリスと融合することになった少女・綾奈との確執というか対抗意識みたいなものがもっと前面に出たならば、もう少し盛り上がり方も違ったように思う。
もっともそれが”怪獣映画”に求められる盛り上がり方かというと、些か疑問ではあるが。

この6年後の2006年には続編ではなく仕切り直しの映画「小さき勇者たち/ガメラ」が公開され、また2015年には「ガメラ生誕50周年記念」として、新作映画のパイロットフィルムを思わせる映像がWeb上で発表されたりもしたが、その後は音沙汰なし。
来年は生誕55周年、そろそろ新しいガメラをスクリーンで見たいものだ。

<過去記事>



by odin2099 | 2019-07-25 21:31 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_21284725.jpg幼い頃に義父から性的虐待を受けたことを切っ掛けに、キョウコはレズビアンのナオミ、ビッチなゆかり、子供の頃のままのハルと共存する多重人格者になっていた。
ある日、マンションの隣人が憧れの小説家だと知ってから、キョウコの中の何かが変わり始めた。そして彼女の周囲で謎の殺人事件が起きる…。

大石圭のホラー小説を中田秀夫が監督した、KADOKAWAとハピネットの共同製作による「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」の第1弾。
キョウコを飛鳥凛、そのキョウコの別人格をそれぞれ大島正華、松山愛里、中谷仁美が担当し、四人一役でヒロインを演じ分ける。
他にキョウコの憧れの小説家役で水橋研二、キョウコを強圧的に支配する母親役に根岸季衣らが出演。

四つの人格の中に殺人鬼がいるのか、それともまだ知らない第五の人格が潜んでいるのか――という興味で引っ張っていくが、ホラー映画というよりエロティック・サスペンスで、飛鳥凛、大島正華、松山愛里の3人はヌードも披露。というよりも明らかにそれがセールスポイントで、序盤から飛鳥凛が大胆なラブシーンを熱演している。

殺人を犯したのは誰なのかが明確には描かれないこと(第五の人格が存在していたとも、キョウコ自身が覚醒したとも受け取れる)、見せ場となる濡れ場が物語上の必然性に乏しいと感じられたこと、そしてラストシーンはどうやらハッピーエンドを意図したもののようだが、個人的にはそうは解せなかったこと等々、フラストレーションを感じてしまう場面もあったものの、ホラー映画が苦手な自分でも愉しめた。未読の原作小説も気になりだしている。



by odin2099 | 2019-04-24 21:30 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
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