


前回行ったのも、このサンアゼリア大ホールだったかなあ。
ちさ子さんのみステージに登場し、12人の面々は客席から登場するパターンのオープニングはどうやら定着した模様。
途中で12人の自己紹介&バイオリンの奏法披露、というのももうお約束ですね。
しかし2年目、3年目のメンバーが何人かいて、顔と名前がなかなか一致しません。個性豊かでユニークな顔触れがそろっているのですがね。
いつの間にか加入し、一度もステージでお目にかからないうちに卒業しちゃった人もいるみたいで、今年が結成11年目とはいえメンバーの変動はなかなか激しいです。
しかも公式HPなどではメンバーの異動、変遷については触れられず、何人かが公式ブログやTwitterでコメント残すのみなので、全貌がなかなかつかめないのが辛いところ。

重層的、多角的に聴こえてくる「モルダウ」など、12人ならではの迫力です。
【追伸】
譜めくりのお姉さんが美人だったなあ。
よく彼女のことを初期メンバーとか初代メンバーとして紹介してる文章を見かけるんですけど、正確に言うと彼女は結成当時のメンバーじゃありません。ファーストアルバムにも参加してません。
ただ比較的早い段階から参加してますし、長くグループに残って牽引役として頑張っていたのだから、実質的には初期メンバーと言っても差し支えないですかね。結成時のメンバーって三分の一ぐらいは一年ぐらいで脱退してますし。

トータルタイムも25分ほどなので、ミニアルバムという方が正確でしょうか。
<12人>からの盟友・藤﨑美乃さんも加わって全曲オリジナルで構成されています。
で、普通ならヴァイオリニストのソロアルバムだから、ヴァイオリン曲ばかりだと思うじゃないですか。
ところが6曲中5曲がヴォーカル曲!
彼女の美しい歌声が堪能できます。
しかもポップス調だったりジャズっぽかったりとバラエティに富んだものばかり。
逆にクラシック畑の人のアルバムにはあまり聴こえないかもしれませんね。
今後の活躍にも期待してます。
で、ジャケットを見ると、「12人」と言いつつ、ちさ子さん除いても16人もいますねー。

石崎諒子、竹内愛、友田絢、中島知恵、芹田碧、橘ひとみ、里永莉果子、小泉奈美、
赤星鮎美、盧佳那、亀井友莉、大庭絃子、服部佐知子、小泉茉耶、但馬有紀美、倉田りの
だそうです。
知らない人が増えてきちゃったなあ。
これまでに卒業したメンバーは
岡部磨知、松本蘭、松井利世子、森末夢美、法常奈緒子、内山ふみ、栗井まどか、山本綾、
大河内涼子、小寺麻由、有子山久美子、伊藤愛、石川あやこ、辻本雲母、坂田知香、
松浦梨沙、白井麻友、水野紗希、瓜生田万紀子、白澤美佳、原田梢、藤崎美乃、田中紫帆
…で、漏れてる人、いないかな?
OGの方が遥かに多くなってきちゃいましたね。
まあ10年だもんなあ。しみじみ…。
今回の収録曲は
1.交響曲第9番「新世界」より(ドヴォルザーク)
2.モルダウ「わが祖国」より(スメタナ)
3.チャルダーシュ(モンティ)
4.タイスの瞑想曲(マスネ)
5.ニュー・シネマ・パラダイス・メドレ
映画「ニュー・シネマ・パラダイス」より(モリコーネ)
6.スーベニアの眠る丘(高嶋ちさ子 編曲:羽毛田丈史)
7.恍惚のフランマ(高嶋ちさ子 編曲:伊賀拓郎)
8.交響曲第2番第3楽章(ラフマニノフ)
9.威風堂々(エルガー)
10.雷鳴と稲妻(ヨハン・シュトラウスⅡ世)
11.庭の千草(アイルランド民謡)
12.SPLASH!!!(大橋卓弥・常田真太郎)
で、オリジナル曲も増えてきてます。
ヴァイオリンの定番曲もありますけど、「モルダウ」みたいなチャレンジしてる曲というのかな?
そういうヴァラエティさが「12人」の良さだと思うので、これからの5年、10年も楽しみです。
コンサート、行きたいなあ。

店頭でパラパラ捲った時に「あれ?」と思ったんですが、何のことはない、過去にPHP新書で出た『ヴァイオリニストの音楽案内/クラシック名曲50選』と『高嶋ちさ子の名曲案内/心が10倍豊かになるクラシック』の二冊を合本にしたものでした。
クラシックの入門書にはあまり取り上げられていない曲もありますし、彼女独自の視点からのオススメもあり、二冊合わせると丁度100曲。
一冊にまとまってると読みやすいというのは確かにあります。
12人のヴァイオリニストを結成当時から支えてきた原田梢、藤﨑実乃、白澤美佳(は一年ほど後になっての参加ですが)の3人がこの日を持って卒業。
ということでチケットを取りました。
その時点ではどんなコンサートなのか全く知らず、しかも会場も東京芸術劇場だということしかチェックしていなかったのですが、主催が公益財団法人としま未来文化財団と豊島区で「女性応援プロジェクトVol.4」という冠が付いてました。
しかも会場もいつもの大ホールではなく2階のプレイハウスという所だとは知らず、間違えて大ホールへ行きかけてしまいました。
コンサートは二部構成で、第一部は1966カルテットによる「ビートルズ・クラシック」。
1966カルテットはリーダーの松浦梨沙が元12人のメンバーなので気になってはいたのですが、実際に演奏を聴いたことはありません。
そして第二部に登場する12人のヴァイオリニストも、「ユーミン・コンチェルト」は唯一聴きこんでいないアルバム、ということでかなりアウェー感のあるコンサートでしたが、どちらのプログラムも知らない曲ではありませんので、聴いているうちに良い気分になってきました。
どちらもバックのスクリーンに映像を映し、メンバー紹介も兼ねているという面白い構成になっていました。
特に「ユーミン・コンチェルト」は春夏秋冬それぞれ三楽章あり、一人ずつソロパートを演奏しているので(この日のメンバーは実際は13人いましたので、1曲だけ二人で演奏してましたが)、一人一人がアップになり演奏者の名前がテロップ表示されるので非常にわかりやすかったです。
1966カルテットは格好良く、12人のヴァイオリニストは特にセレモニー的な要素はなかったのですが、演奏中に目配せしたり微笑み合ったり、演奏後のカーテンコールで涙ぐんだり…といつもとは一味違った様子。
今回はプログラムに珍しく(?)メンバー全員の顔と名前が載っていましたが、赤星鮎美、石崎諒子、小泉奈美、里永莉果子、芹田碧、竹内愛、橘ひとみ、田中紫帆、友田絢、中島知恵…という顔ぶれを見ると、随分と入れ替わっちゃったなあという感慨が。
もう初期メンバーは一人だけだし、今回卒業の方々も含めるとOGはもう20人以上いますしねえ。
最後は13人(とピアニストの金山千春)にプラスして4人もステージに一緒に並びましたが、1曲ぐらい二つのグループのコラボ曲を聴きたかったなあ。
ともあれ、卒業される皆さん、今まで有難うございました。

「宇宙戦艦ヤマト2199」「序曲」「誕生」「真赤なスカーフ」「イスカンダル」「明日への希望」「サーシャ」「白色彗星」「英雄の丘」「想人」「デスラー 好敵手」「大いなる愛」「ヤマトより愛をこめて」の全13曲で構成されてますが、『宇宙戦艦ヤマト2199』のタイトルを冠しながらも実態は過去シリーズの名曲選ですね。
『2199』のタイトルで出すなら「碧水晶」くらいは選ぶべきでしょう。
1曲目は『星巡る方舟』のオープニングテーマとしても使われてますが、なまじ原曲に近いアレンジだけに歌の代わりに葉加瀬太郎のソロ・ヴァイオリンが流れてくるとどうにも落ち着かないというか。
よく主題歌や挿入歌の歌部分を楽器に置き換えたインストルメンタル版とかメロオケと呼ばれるものがありますが、それと違ってソロ・アーティストの個性を前面に押し出されると居心地悪いですね。
「序曲」もあっさりだし、「誕生」はエレキギターだかを使っていてイメージとそぐわない気がしますし、女声スキャットの「真赤なスカーフ」も聴いていて「違うなあ」という思いは拭えませんでした。
「サーシャ」や「英雄の丘」の大胆なアレンジも、聴く人を選ぶでしょうね。
そんな中でも「明日への希望」はなかなか聴き応え有り。意外にも「無限に広がる大宇宙」のメロディーが聴けるのはこれだけです。
「大いなる愛」や「ヤマトより愛をこめて」も聴きやすいですし、出色なのは「白色彗星」。
パイプオルガンの演奏では勿論ありませんが、それに匹敵するくらいの荘厳さを奏でていて、ちょっと唸らされました。
この手の企画モノは期待よりも不安が大きいのは長年の経験から致し方ないところですが、今夏も期待し過ぎずに良かったな、というのが正直なところ。
「ヤマト」ファンの間でも好き嫌いは結構分かれるような気がします。
前々回から前回までは一年間が空きましたが、今回は前回のコンサートから一か月半。場所は和光市民文化センター サンアゼリア大ホール。
ちさ子さん曰くこのホールでは九回目で、長男・次男何れも出産直後がこのホールだったという思い出があるそうです。
年に二度「12人のヴァイオリニスト」のコンサートに行ったことはありますが、同じツアー中に行ったのは初めて。
ということで「お楽しみ曲」から「アンコール」まで、前回と全く同じ内容でした。
こういう経験も面白いものですね。
ついでに書いてしまうと、メンバーのトークの内容もほぼ同じ……って、これは芸人じゃないですから仕方ないところですが。
ただ参加メンバーは前回と若干入れ替わり(…ですよね?)、かなり破壊力抜群の新人のお披露目もあったりで、今後に益々期待したいところ。
ただどうしてもメンバーの名前と顔がなかなか一致せず、ハッキリわかるのがサブリーダーの中島さん、初期メンバーの原田さん、藤﨑さん、それに白澤さんという古手ばかりになってしまうのが難ではあります。
新メンバーにも慣れるためにも、またコンサート通いを検討しましょうか。
【ひとこと】
12人のメンバーが客席から登場するのは、どうやら毎度のお約束。
前回同様オープニング曲とアンコールで客席から登場しましたが、今回は比較的前の方の通路側の席だったもので、隣でメンバーの皆さんが演奏して下さったのでドキドキ♪

【追伸】
今回はこんなチラシも配ってました。
いつかコンサートで演奏して欲しいもんですネ。

一年ぶりの12人のヴァイオリニストのコンサート、昨日なかのZERO大ホールへ行ってきました。
7月に発売された高嶋ちさ子のニューアルバム『COLORS』を引っ提げてのツアー公演で、「なかのZEROクラシックフェスティバル2014」の一つでもあるようです。
プログラムは第1部が「ジュピター」(ホルスト)、「アヴェ・マリア」(カッチーニ)、「カノン」(パッヘルベル)、「G線上のアリア」(バッハ)、「シャコンヌ」(バッハ)、「カプリス第24番」(パガニーニ)、第2部は「チャルダーシュ」(モンティ)、「お楽しみ曲」、「ファイヤーダンス」、「弾いてみましょう!コーナー」、「ツィゴイネルワイゼン」(サラサーテ)、「カルメン・ファンタジー」(サラサーテ)となっていました。
オープニングの「ジュピター」は高嶋ちさ子のソロに村松亜紀(結婚された直後は”近藤”姓のままだったけれど、今は変わったのですね)のピアノ、という構成でスタートし、曲の途中から残り11人のヴァイオリニストたちが客席から登場するというパターンで、最近はこのスタイルで定着したようですね。
カッチーニの「アヴェ・マリア」はソロで、その後は12人での演奏。
合間にはメンバー紹介を兼ねてのヴァイオリン奏法の披露のコーナーがあるのも、これはもうお約束(その後は各人がテクニックを交えながらの「ミッキーマウス・マーチ」の演奏)。
ただ今回のコンサートは、客席の大半が高嶋ちさ子のコンサートは初めてという人だったようで(付け加えるならいつもより年齢層も若干高めかな)、かなり盛り上がりを見せていました。
1300席近い大ホールで、これだけ新規の聴衆がいるのも珍しいかも。
第2部の「お楽しみコーナー」で演奏されたのは、『アナと雪の女王』の主題歌「レット・イット・ゴー」で、これに続く「ファイヤーダンス」の2曲は11人のヴァイオリニストだけでの演奏(「鬼の居ぬ間にナントヤラ」だそうで)。
「ファイヤーダンス」は振り付きの演奏でした。
アンコールは先ずは高嶋ちさ子のソロで「アメイジング・グレイス」。そして全員が勢揃いで振り付きの「天国と地獄」。これもすっかりアンコール曲としてお馴染みになりましたね。
そして最後はオリジナル曲「オーシャン・ブルー~ORCA~」。
初期メンバーが少なくなり(流石にトークは安定してます)、新人が沢山加入して新陳代謝が行われるのはグループの活性化には良いことですが、その一方で一抹の寂しさが。まあコンサートそのものはいつも楽しませてくれますので、十二分に満足です。
知らないうちに発売されていた、という感覚の高嶋ちさ子の最新アルバム。
ベスト盤だからなのか、あまり大々的に宣伝していなかったような…?
半月くらい前に店頭で見かけた時はビックリ。なんせ7月には新譜が出たばっかりだったし。
「CHISA&MINO」「CHISA&MINO2」「アラウンド・ザ・ワールド」「高嶋ちさ子クラシカル・セレクション」「めざましクラシックス2010」「不思議の国のアリス」「アダージェット」「ミスター・ロンリー」「ロマンティック・メロディーズ」と9枚のアルバムからのセレクトに、未発表音源をプラスした全17曲。
いわゆるクラシック音楽から映画音楽や最近の曲、また自身が作ったオリジナル曲まで多彩な組み合わせ。
しかしなんでこんなタイミングで、と思ったのだけれども、そういえば新譜はエイベックス、こちらは従来通りコロムビアからのリリース。レコード会社を移籍する際に、旧のレコード会社からベスト盤が出るのは良くある話だったな、と思い至った次第。
あ、でもそうなると今後、CHISA&MINOの新アルバムや12人のヴァイオリニストとの共演アルバムはリリースされなくなるのかな?