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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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<歴女美人探偵アルキメデス>が正式なシリーズ名になったらしい、早乙女静香、翁ひとみ、桜川東子の自称”名探偵”トリオが活躍するシリーズの新刊。

『戦国武将殺人紀行』<歴女美人探偵アルキメデス> 鯨統一郎_e0033570_22370216.jpg毛利元就と石見銀山の埋蔵金」「上杉謙信と川中島の秘密」「伊達政宗~独眼竜は眠らない~」」の3篇を収録しているが、今回も連作ではない。
戦国武将とその所縁の地にちなんだ殺人事件ということで、これも広域の”見立て殺人”みたいなものなのかもしれないが、こじつけ臭いというか、そこまで舞台にこだわらなくても良いのではないかなあという気もする。

これまでの作品に登場し3人と関係を持った警察官が、別の土地で再登場という新しいパターンが出来たり、翁ひとみに”恋多き女”というか”惚れっぽい女”という属性が追加されたり、シリーズにも色々と変化が。

ちなみに前作では全て静香が解決しているが、本作では東子。次回作ではひとみになるだろうか。
これまでのところ、彼女にだけは探偵の適性が見出せないのだが…。


by odin2099 | 2020-01-20 22:38 | | Trackback | Comments(0)
早乙女静香、翁ひとみ、桜川東子の3人が活躍するシリーズに、遂に「歴女美人探偵アルキメデス」というユニット名(?)が…!

今回収録されているのは「石狩川殺人紀行」「利根川殺人紀行」「信濃川殺人紀行」の3篇。
といってもそれぞれは独立していて、たまたま旅先に川を選んでいるだけで連作ではない(以前の事件にチラと触れることはあるが)。
『歴女美人探偵アルキメデス/大河伝説殺人紀行』 鯨統一郎_e0033570_20430060.jpg
共通しているのは3篇とも事件を解決するのは静香だということ。
温泉に浸かっていて閃き、湯船からサッと立ち上がる、というパターンも同じ。
バー<スリーバレー>のシリーズだと宮田六郎にやり込められてるイメージしかないけれど、こうなると自称”名探偵”もあながち誇張じゃない。

by odin2099 | 2020-01-14 20:44 | | Trackback | Comments(0)
『歴史はバーで作られる』 鯨統一郎_e0033570_12232762.jpg今度は<シベール>というバーを舞台にした歴史ミステリー。

登場人物は新進気鋭の歴史学者の喜多川猛と、その生徒で全体と語り部となっている安田学という大学生、それに若い美人バーテンダーのミサキに、常連客である市井の老歴史学者の村木春造の4人。

収録されているのは「ネアンデルタールに花束を」「九町は遠すぎる/八百屋お七異聞」「マヤ……恐ろしい文明!」「誰がために銅鐸は鳴る」「論理の八艘飛び/源義経異譚」の5編。

取り上げてるテーマがさほど面白いものではなく、語り手の安田が先生に盲目的な信頼を寄せ、周囲には上から目線なのが興ざめ。
村木老人が本当に学者なのかどうかわからないような無知を曝け出したり、何やらミサキさんと怪しい関係にあったり?と本筋以外に混乱が多い。
<スリーバレー>でやれば良いものを、なんで新メンバーでやろうとしたのかなあ。

その<スリーバレー>を舞台にした最新作「文豪たちの怪しい宴」では、バーテンダーの松永のピンチヒッターとしてミサキという女性が出てくるが、こちらのバーから出張しての助っ人だったのか。

ということはこちらもシリーズ化され、いずれ両シリーズのクロスオーバーも行われるのだろうな。
ということで次回作があるなら、そちらには期待したい。


by odin2099 | 2020-01-13 12:26 | | Trackback | Comments(0)
九つの殺人メルヘン」に始まり、「浦島太郎の真相」「今宵、バーで謎解きを」「笑う忠臣蔵(笑う娘道成寺・改題)」「オペラ座の美女」「ベルサイユの秘密」「銀幕のメッセージ」「テレビドラマよ永遠に」と続いてきたバー<森へ抜ける道>で繰り広げられる推理劇、<女子大生桜川東子>シリーズも遂に完結。

『三つのアリバイ』<女子大生桜川東子の推理> 鯨統一郎_e0033570_19225614.jpgスタートから早いもので20年が経つんだそうな(作中では工藤と山内が二年の服役を終えて出所したばかり、ということなのでせいぜい2年半から3年が経過したぐらいか)。
そして9編→8編→7編…と収録される短編は一つずつ減っていき、これがシリーズ初の長編となった。

前巻でメタフィクション構造であることが明らかになったこのシリーズだが、結局は長い一つのお話だった、ということらしい。
最終作では第一作同様”S89号”事件に戻り、そこでは描かれなかったあっと驚く真相が明らかになるのだが、これは最初の構想段階からあったのだろうか。

だとしてもあまりフェアじゃない、何となく後味の悪い終わり方になってしまったものだ。


by odin2099 | 2020-01-11 19:25 | | Trackback | Comments(0)
『テレビドラマよ永遠に』<女子大生桜川東子の推理> 鯨統一郎_e0033570_19254939.jpg「大人気バー・ミステリー・シリーズ ラスト2!」と書かれております。
遂に収録作品は「渡る世間に殺人鬼」と「時効ですよ」の二篇のみ。
このカウントダウンのからくり、気付いたのは何冊目だったかなあ。
確か3冊目くらいで「あれ?」って思ったんだっけ。

で、前巻がかなりショッキングな終わり方をしていたので、さて今回はどうなってるんだろう?とおそるおそる読み始めると……

おいっ!

帯に「ちょっと待てコラ、鯨統一郎!掟破りだろう!!」と書いてあるので何のことかと思ったら、
ふーん、そうきましたか。

今までの話はメタフィクションだったってこと。
これまでのお話はヤクドシトリオの一人、工藤が語り部になっていたのですが、実はこれまでのお話は全部、服役中だった工藤が獄中で書いた小説だった、ということ。
2冊目以降は、面会に来たマスターから聞いた話を書いていたということで、山内は殺されていないし、千木良が犯人でもない、というのはかなりズルい。

しかしこのまますんなりと終わらないんだろうなあ。
次回、完結編。


by odin2099 | 2020-01-10 19:27 | | Trackback | Comments(0)
『銀幕のメッセージ』<女子大生桜川東子の推理> 鯨統一郎_e0033570_22044354.jpg帝国のゴジラ」「崖の上のファンタジア」「スパイはつらいよ」の三篇を収録した東子さんシリーズの第7弾。

帯には「大人気バー・ミステリー・シリーズ ラスト3!」と書かれているが、しばらく読まないうちに最近とうとう完結してしまったので、追いかけることにする。

今回のテーマは映画。そしてまたもや新キャラクター登場!
…と思いきやレギュラーメンバーに意外なことが。

そして驚愕のラストシーンへと……!

残りの作品にもおそらく本筋とは無関係なバカ話は続けられているのだろうが、ちょっとこの展開は予想していなかったなあ。
これからも楽しく読み続けられるだろうか。それが心配…。

by odin2099 | 2020-01-09 22:05 | | Trackback | Comments(0)
舞台がバーの<スリーバレー>となっていたので、あれ?と思ってチェック。
邪馬台国はどこですか?」、「新・世界の七不思議」、「新・日本の七不思議」、「崇徳院を追いかけて」に続いて、あの宮田が出てくるシリーズなのだが、従来の歴史テーマの論争ではなく、今度は日本文学。

『文豪たちの怪しい宴』 鯨統一郎_e0033570_20015098.jpgということで遡上に挙げられているのは夏目漱石「こころ」、太宰治「走れメロス」、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」、芥川龍之介「藪の中」の4編。
登場人物は帝王大学文学部教授にして日本文学研究界の重鎮である曽根原尚貴を語り部に、松永のピンチヒッターだという女性バーテンダーのミサキ、そして宮田六郎の3人。

ということで興味深く読み始めたのだけれども、ちょっといつもと勝手が違うのかスッと頭に入ってこない。

取り上げられてる作品の中にきちんと読んだことがないものがあるということもあるのだろうけど、創作物の中に隠された真実があると言われても、どんな読み方をしようが自由だろうに、という気持ちが優ってしまう。

むしろ桜川東子さんのシリーズの方が相応しい内容なんじゃないかなと思うのだが、さて宮田くんの新シリーズ、続きますかどうか。


by odin2099 | 2020-01-05 20:04 | | Trackback | Comments(0)
シリーズ6冊目。
今回収録されているのは表題作「ベルサイユの秘密」以下、「あかねさす男と女」「金と共に去りぬ」「エリザベートの恨み」の四編。ということはこのシリーズも残り3冊か?

『ベルサイユの秘密』<女子大生桜川東子の推理> 鯨統一郎_e0033570_19524406.jpg今回のネタ元は宝塚での上演作品
それに準えた殺人事件が起こるというのがいつものパターンなので、ジャンルとしては「見立て殺人」モノに入るのかもしれないけれど、別に犯人側に何らかの意図があるわけではなく、名探偵の東子お嬢様が勝手に準えてるだけなのでかなり変則的。
ただそれも時には少々、というよりもかなーり苦しいケースもあるので、色々と大変なんだろうなあとは思う。

また今回は各編ともちょっと読みづらい。
毎回毎回本筋と関係あるんだかないんだかの蘊蓄話の応酬があるのはお約束だけれども、今までは前座的な扱いだった。
ところが今回は推理の途中に挟まれてるもんだから、話があっちこっち飛んじゃう羽目に。まさかそれでミスリードを誘ってるつもりでもないだろうに。

それにマスターがかなりウザイ、鬱陶しいヤツになってきてるのでちょっと軌道修正して欲しいところ。
いるかちゃんがレギュラーになってから、キャラが変わってきてるような。

軌道修正と言えば、今度は植田という刑事と、その部下の渡辺みさとという女性刑事が登場してきたけれど、新たなレギュラーキャラになるのかな。
by odin2099 | 2016-08-28 19:54 | | Trackback | Comments(0)
『崇徳院を追いかけて』 鯨統一郎_e0033570_21145032.jpg邪馬台国はどこですか?」「新・世界の七不思議」「新・日本の七不思議」に続く、早乙女静香と宮田六郎が主人公のシリーズ第4弾。
しかし今回は従来の歴史を題材とした激論バトルを繰り広げる短編集ではなく、初の長編。
旅先でこの二人がガチの殺人事件に巻き込まれるという異色作。

むしろ「すべての美人は名探偵である」に始まる早乙女静香の単独主演シリーズ(といいつつ桜川東子とのコンビ作だし、「邪馬台国殺人紀行」「大阪城殺人紀行」は翁めぐみを加えた三人組の<歴女探偵の事件簿>シリーズになっているけれど)に雰囲気は近い。

また時系列的には2作目「新・世界の七不思議」と3作目「新・日本の七不思議」の間に位置し、あのいがみ合っていた早乙女静香と宮田六郎が何故ラブラブになったのか?
という曰くを描いたという点でも正に異色作だ。

異色と言えば、謎めいた宮田六郎の私生活の一端が明らかに。
実家は名古屋で、それなりに名の通った不動産会社の社長の息子。ということは生活には困ってないんだろうなあ。
それに意外に?女性にもてる。
ゲストの女性キャラクターが二人出てくるが、どちらとも満更ではない雰囲気になり、静香がそれに嫉妬する?一面も。

宮田六郎と早乙女静香、おの二人のやりとりだけでもニヤニヤしながら読めてしまうけれど、崇徳院の呪いと西行との関係や、怪しげな新興宗教にまつわるきな臭い動きとの結びつきが今一つピンとこないのがなんとも…。
早乙女静香は強烈なキャラクター故にどのようなシチュエーションにおいても活躍しそうだけれど、宮田六郎とのコンビに関しては短編集の方が持ち味を発揮するのかもしれない。

【ひとりごと】
未読の<作家六波羅一輝の推理>シリーズのゲストキャラが、この作品に登場してるらしい。
クロスオーバー化が進んでる?


by odin2099 | 2016-07-30 21:18 | | Trackback | Comments(0)

『邪馬台国殺人紀行』に続いて早乙女静香、桜川東子、翁めぐみの三人組が活躍するシリーズ2作目。

『大阪城殺人紀行』<歴女学者探偵の事件簿> 鯨統一郎_e0033570_22115901.jpg「姫路城殺人紀行」「大阪城殺人紀行」「熊本城殺人紀行」の三篇からなる連作ではあるが、一篇一篇は独立していて時系列的な流れはあるものの、お話そのものは繋がっていない。共通しているのは千姫繋がりということだけ。
姫路城は大阪の陣後に千姫が再婚した本多忠刻の城、大阪城は正にその豊臣秀頼が死んだ城、そして熊本城は…ということだが、変な縛りを設けずにそのまま普通に短編集にしておいた方が良かったかも知れない。

三人組の会話も面白いのだが、三者の書き分けが今一つに感じられるのは関連作品がかなり増えてきたせいか?
特に静香のキャラクターが随分変わってきているので、何となく素直に楽しめなくなってきている。


by odin2099 | 2015-06-18 22:13 | | Trackback | Comments(0)
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