







ダニエル・クレイグが降板するのか続投するのかでだいぶヤキモキさせていたけれど、結局は復帰が決定。いよいよ来年には新作が作られ、それが勇退作となるとの専らの噂だが、果たして有終の美を飾れますかどうか。
そしてクレイグの後にボンドを演じる俳優が7代目となるので、「7代目007」はかなりのプレッシャーになるだろう。
まあ新作が見られるのは当分先だし、久々にシリーズ1作目が見たくなったので…。
オープニングのガンバレルは既にこの作品から。リアルタイムで見ていた観客は、何が始まったんだろう?と驚いたんだろうな。そしてすぐに「ジェームズ・ボンドのテーマ」と共にタイトルが出る。後のシリーズとは多少趣きが違うものの、既にシリーズとしての骨格は出来上がってるのが素晴らしい。

ノーブラにシャツ一枚で水に浸かった後ろ姿を披露してくれるが、正面を向くと服が乾いていたり更にいつの間にかブラを付けていたり、放射能除去で洗浄されるシーンでも服を全部脱がされた筈がちゃっかり水着を着用していたり、と露出が多いんだか少ないんだか。
<過去記事>
謎の犯罪組織”ゴールデン・サークル”の攻撃により、”キングスマン”はエグジーとマーリンを残して全滅。
残された非常手段を使い、二人はアメリカの同盟組織”ステイツマン”と合流。
二つのチームは共同で”ゴールデン・サークル”を追うことになるが、そこには死んだ筈のハリーの姿が…?!

一方の”ステイツマン”のメンバーも、ジェフ・ブリッジス(シャンパン)、ハル・ベリー(ジンジャー)、ペドロ・パスカル(ウイスキー)、チャニング・テイタム(テキーラ)となかなか豪華。
前作で死んだはずのハリーは、実は撃たれた直後に”ステイツマン”に助け出されていた、というオチ。しかしその際の副作用で記憶をなくしており、エグジーのこともマーリンのことも覚えていない。
エグジーの荒療治でやっと過去のことを思い出し前線に復帰するものの、本調子ではなくミスが目立ち、それが物語全体のフックとなっている。
”キングスマン”の落ちこぼれチャーリーは、性懲りもなくエグジーと敵対する存在として復活してくるが、今度こそお役御免かな。
お役御免といえば、てっきりヒロインかと思っていたロキシーが序盤であっけなく爆死。おいおい…。
その代わりと言ってはなんだけど、スウェーデン王女がまさかのヒロイン昇格。冒頭からエグジーとラブラブで、ラストではなんと結婚式をあげてしまう。やれやれ…。

――という先を見越した展開を用意しておきながらも、このシリーズのキャラクターの整理魔ぶりはどうだろう? 正ヒロインとなる可能性を秘めたロキシーの退場もさることながら、なんとマーリンまで。
いや、最期を見せなかったこともあるし、ハリーの例もあることだから、次回作でしれっと出てきてくれることを期待。実際マーリンに関しては生存エンドも撮影したものの、最終段階でカットしたとのことなので、まだまだ可能性はある?
ところでエルトン・ジョンは何のために出て来たんだ?