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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

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<ジェームズ・ボンド>シリーズの第3弾、シリーズのフォーマットはこれで決まり。

e0033570_21562727.jpg本作の悪役ゴールドフィンガーは早々に登場し、しかも最初はボンドにおちょくられるなど”強敵”とは程遠い軽さが気になるのですが、片腕である不気味な殺し屋オッドジョブが出てくると画面が締まり、段々とゴールドフィンガー自身の怖さも増してきます。
ただ今回はバックにスペクターはいないようなので、得体のしれない強大な敵という雰囲気には最後までならなかったですね。
小細工を弄し、最後も「策士策に溺れる」という感じなのも彼らしいと言えるでしょうか。

ボンドガールとしてはまずジルとティリーのマスターソン姉妹が出てきますが、何れもあっけない最後。その前のアバン部分にもダンサーの女性が出てきますが、ボンドとちょっと良いムードになっただけで退場してしまいます。
真のヒロインは中盤から登場するプッシー・ガロワですが、彼女は男嫌い(かといって同性愛者だという描写もありませんが)。その彼女がボンドの”男の魅力”に屈してゴールドフィンガーを裏切り、そして事件を解決へ、という流れは以前も書きましたけど納得いきませんねえ。

ところで今回のボンドは何度かかなり危機的な状況に追い込まれますが、その都度CIAのフェリックス・ライターには「いつものように酒か女遊びだ」ぐらいにしか取り合ってもらえないという、ヘンなハラハラドキドキのシークエンスが何度かあるのだけれども、信用ないんですねえ。
途中で消息絶っても、Mでさえ本気で心配していませんし。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-12-30 21:59 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
e0033570_20042787.jpgG12サミット開催を目前にし、イギリスは大規模なサイバー攻撃を受けてしまう。現役スパイの情報も漏洩してしまったため、MI7は引退したエージェントを招集。そして選ばれたのは今は教師として隠遁生活を送っていたジョニー・イングリッシュだった。
かつての部下ボフを呼び戻したイングリッシュは、ハイテク装備を拒否しアナログで任務に挑む。その捜査線上に浮かび上がったのがアメリカのIT長者ヴォルタ。だが首相はイングリッシュの言葉に耳を傾けないどころか彼をイギリスの救世主と崇め、サイバーセキュリティの担当者にしようとするのだった。

「ジョニー・イングリッシュ」は大ヒット、「ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬」はアメリカでこそ大コケしたらしいが全世界的には前作並み、ということでめでたく実現したシリーズ第3弾。
今回も安定したベタなギャグが満載。どういうオチがつくか先が読めるのだけれども、それでもあまりのバカバカしさについついニヤニヤしてしまう。

そして英国首相役のエマ・トンプソンと謎の女オフィーリアを演じたオルガ・キュリレンコが良い。
「慰めの報酬」で本家007シリーズのボンドアクトレスだったのが10年前。とてもアラフォーには見えないキュート&セクシーさ。こりゃイングリッシュならずともメロメロになってしまいそう。
また1作目のパートナーだったベン・ミラーが、再びイングリッシュの相棒に復帰してくれたのも嬉しい。

引退したとはいえ、今回のようにいつ何時非常呼集が掛るかもしれないのが国の英雄、女王陛下のエージェント。この調子で4作目、作って欲しいもんだ。



by odin2099 | 2018-11-27 20:06 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
1作目は2003年、この2作目は2011年、そして間もなく公開の最新作は2018年と息の長いシリーズに。
このペースで行くと2024年か25年に4作目の公開もあり得る?

e0033570_21140739.jpg結果オーライで前作でヒーローになったイングリッシュ。しかしというべきかやっぱりというべきか、次なる任務で大失態を犯してクビに。ところがそこにMI-7から緊急呼び出しが。

ということで再び最前線にカムバックすることになったものの、やっぱり相変わらずのドジ、マヌケ。
でも実のところイングリッシュの身体能力は決して低くはなく、かなりの技量持ちであることは前作から所々で描かれてきた。なので今回も結果的に大活躍となるものの、それは必ずしもまぐれではない。

しかし”Johnny English Reborn”という原題がなんでこんなヘンテコな邦題になったかというと、<007シリーズ>に「慰めの報酬」という作品があったからだが、その時のボンド・アクトレス=オルガ・キュリレンコは次回作のヒロイン。
で、本作のヒロインであるロザムンド・パイクは<007シリーズ>の「ダイ・アナザー・デイ」のボンド・アクトレスだったりする。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-11-08 21:20 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
2003年、2011年、そして今年2018年と、忘れた頃に新作が作られる<ジョニー・イングリッシュ>シリーズ。おさらいで久々に見ました。

今回も吹替版で見たんですが、あれ?ローワン・アトキンソンの吹替が山口智充じゃない?!
2作目の吹替版は岩崎ひろしで作られたので、それに合わせた新録版とは!
山口智充版が見たい人は、VHSか以前出ていたDVDを探すしかないんですな。

e0033570_19010702.jpgローワン・アトキンソンのイメージには岩崎ひろしも合ってるとは思うけど、山口智充も結構上手かったんですよねえ。
それにパスカル・ソヴァージュ役のジョン・マルコヴィッチは、水野龍司よりも山路和弘の方がより胡散臭くて良かったなあ。

007のパロディ映画は少なくなく、主人公が本家とは程遠いボンクラ、ドジ、マヌケながらも、何故か手柄を立ててしまう、というパターンもお馴染みのもの。
しかしこの映画が良いのは、上映時間が90分に満たない点。
コテコテのギャグを繰り返し繰り返し見せられるより、お話がサクサク進む方が後に何も残りませんが愉しめます。

それにこのジョニー・イングリッシュ、意外に勘は悪くないんですよね。すぐに黒幕に気付いたり、その目的を察したり、身体能力も決して低くはないので、何かの手違いで諜報機関のエージェントになってしまったのではなく、訓練生時代はそれなりに優秀だったのかも…?

<過去記事>


by odin2099 | 2018-10-13 19:05 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(0)
「ドクター・ノオ」が好評だったことからシリーズ化が決まった<007>第二弾。

e0033570_19222889.jpgこのシリーズは一作一作が独立していて、というか前作とは緩やかに繋がっていて、途中で見逃した作品があったり、見る順番が前後したとしてもさほど問題にならない、というイメージがあるけれど、この作品は劇中時間では「ドクター・ノオ」の半年後と明言され、スペクターの目的もドクター・ノオの敵討ち、ジェームズ・ボンドへの復讐が盛り込まれ、更に前作序盤でボンドとちょっと良い仲になったシルビア・トレンチが再登場してのデートシーンがあったり、としっかり”続編”として作られている。

ダニエル・クレイグに交代してからのシリーズはまた連続モノの要素が強くなるが、それ以前の作品にその点が希薄なのはシリーズの枷を少なくして自由度を高めようとしたからか、あるいは原作小説の発表順と映画化の順番がバラバラなので連続性を持たせるのが難しかったからなのか。

ともあれ未だに本作がシリーズ最高傑作で、タニヤ役のダニエラ・ビアンキが歴代最高のボンドガールだと思っている。
ルックスだけで言えば若い頃のギラギラしたショーン・コネリーはちっともハンサムだとも魅力的だとも思わないし、ダニエラ・ビアンキ以上に綺麗だったりプロポーションが素敵なボンドガールも他にいるだろうけれど、このストーリー、この演出の中で活きているボンドとボンドガールは、やはりシリーズ随一だ。

冷徹なスペクターの殺し屋グラントを演じたロバート・ショウも格好良いが、「ジョーズ」に出てくる鮫狩り名人の頑固おやじクイントと同じ俳優さんだとはしばらく気付かなかった。
この作品は1963年公開で「ジョーズ」は1975年。せいぜい12年しか経っていないのだが。

【ひとりごと】
ボンドのベッドへと小走りに走り込むタニヤ。あの全裸(?)の後ろ姿はダニエラ・ビアンキ本人?
キュートなお尻がチラっと見える。



<過去記事>

by odin2099 | 2018-09-22 19:27 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
最新作が2015年に製作・公開されて以降、現在シリーズは小休止中。
ダニエル・クレイグが降板するのか続投するのかでだいぶヤキモキさせていたけれど、結局は復帰が決定。いよいよ来年には新作が作られ、それが勇退作となるとの専らの噂だが、果たして有終の美を飾れますかどうか。
そしてクレイグの後にボンドを演じる俳優が7代目となるので、「7代目007」はかなりのプレッシャーになるだろう。

まあ新作が見られるのは当分先だし、久々にシリーズ1作目が見たくなったので…。
オープニングのガンバレルは既にこの作品から。リアルタイムで見ていた観客は、何が始まったんだろう?と驚いたんだろうな。そしてすぐに「ジェームズ・ボンドのテーマ」と共にタイトルが出る。後のシリーズとは多少趣きが違うものの、既にシリーズとしての骨格は出来上がってるのが素晴らしい。

e0033570_18312165.jpgボンドの初登場シーンで早速"Bond, James Bond"の名乗りが登場。
またMのオフィスに呼ばれたボンドが、部屋の奥にある帽子掛けに自分の帽子を投げて掛けるシーンも、以後のシリーズでの定番に。こうしてみるとスタッフはこの時点でシリーズ化を考慮していたのだろう。
そういう意味ではこの映画にないのは、エンドクレジット中の”James Bond will return.”の文句だけといっても良いかもしれない。

この映画で最初にボンドのお相手となるのは、初登場となるカジノのシーンにいたシルビア・トレンチという妖艶な婦人。
演じていたのは先月惜しくも亡くなったユーニス・ゲイソンで、実は次回作にも彼女は登場。当初はレギュラーキャラクターとして考えられていたようだ。
ちなみにユーニス・ゲイソンはショーン・コネリーよりも2歳年上だが、コネリーの方が貫録がある。

二人目のお相手は総督官邸の秘書ミス・タローで、実はボンドの見張り役。中国系の女性キャラという設定だが、演じているゼナ・マーシャルはケニアのナイロビ出身とか。
この人もコネリーより4つも上だが(既に故人)、やはりそうは見えない。

映画が始まって1時間経ち、やっと登場するのが正ヒロインのハニー・ライダー。
演じているのはダイナマイト・ボディの持ち主ウルスラ・アンドレスで、彼女はコネリーより6つ下。
美人は美人だが、改めて見るとなかなかゴツい顔立ちなせいか、これまた逆の意味でコネリーとの年齢差は感じさせない。

ノーブラにシャツ一枚で水に浸かった後ろ姿を披露してくれるが、正面を向くと服が乾いていたり更にいつの間にかブラを付けていたり、放射能除去で洗浄されるシーンでも服を全部脱がされた筈がちゃっかり水着を着用していたり、と露出が多いんだか少ないんだか。

お話の方も演出の方もかなり大雑把。
白昼堂々襲い掛かる暗殺者、その手口は実に荒っぽいし、襲われる側も資料管理が杜撰。ボンドが宿泊するホテルもセキュリティが甘すぎだし、大言壮語したもののドクター・ノオの最期は実にあっけない。
とはいうものの、半世紀以上も前の作品。低予算で作られたことなども考慮すれば、一級の娯楽作品であることは間違いない。

<過去記事>



by odin2099 | 2018-07-24 18:39 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
**** ネタバレ注意! ****

謎の犯罪組織”ゴールデン・サークル”の攻撃により、”キングスマン”はエグジーとマーリンを残して全滅。
残された非常手段を使い、二人はアメリカの同盟組織”ステイツマン”と合流。
二つのチームは共同で”ゴールデン・サークル”を追うことになるが、そこには死んだ筈のハリーの姿が…?!

e0033570_08310324.jpg「キングスマン」の続編で、今度の相手は世界最大の麻薬組織。前作の悪役はサミュエル・ジャクソンだったが、今回のボス、ポピーはジュリアン・ムーアが嬉々として演じている。
一方の”ステイツマン”のメンバーも、ジェフ・ブリッジス(シャンパン)、ハル・ベリー(ジンジャー)、ペドロ・パスカル(ウイスキー)、チャニング・テイタム(テキーラ)となかなか豪華。

前作で死んだはずのハリーは、実は撃たれた直後に”ステイツマン”に助け出されていた、というオチ。しかしその際の副作用で記憶をなくしており、エグジーのこともマーリンのことも覚えていない。
エグジーの荒療治でやっと過去のことを思い出し前線に復帰するものの、本調子ではなくミスが目立ち、それが物語全体のフックとなっている。

”キングスマン”の落ちこぼれチャーリーは、性懲りもなくエグジーと敵対する存在として復活してくるが、今度こそお役御免かな。
お役御免といえば、てっきりヒロインかと思っていたロキシーが序盤であっけなく爆死。おいおい…。
その代わりと言ってはなんだけど、スウェーデン王女がまさかのヒロイン昇格。冒頭からエグジーとラブラブで、ラストではなんと結婚式をあげてしまう。やれやれ…。

e0033570_08303659.jpg今回も、コメディ映画という免罪符を越える悪趣味なグロ要素が満載で、そこらへんはどうも自分とは合わないのだけれど、準備中だという3作目やスピンオフ作品が作られれば、多分見に行くだろう。

――という先を見越した展開を用意しておきながらも、このシリーズのキャラクターの整理魔ぶりはどうだろう? 正ヒロインとなる可能性を秘めたロキシーの退場もさることながら、なんとマーリンまで。
いや、最期を見せなかったこともあるし、ハリーの例もあることだから、次回作でしれっと出てきてくれることを期待。実際マーリンに関しては生存エンドも撮影したものの、最終段階でカットしたとのことなので、まだまだ可能性はある?

ところでエルトン・ジョンは何のために出て来たんだ?



by odin2099 | 2018-01-08 08:33 |  映画感想<カ行> | Trackback(11) | Comments(6)
続編公開を控え、前作をお浚いしました。

一言で言うと「悪趣味」だなあ、という感想は変わっていません。
バンバン人が死にますし、その死にざまも残酷というかユーモラスというか。
身体が真っ二つに切れたり、首がポンポン飛んで人体が爆発したり、とやりたい放題。
しかし見直してみると、あれ?メチャクチャ愉しい。

いやいや、この表現そのものを肯定するワケではないんですが、免疫が出来たんですかね。
初めからこうなるとわかってると、まあいいかな、という気分になるようです。
ただもちろん「コメディとして許容できない暴力がある」という評は間違いないのですが。

e0033570_20504447.jpgそれとこの映画、エログロ…なのかと思いきや、グロはあってもエロは少なめなんですよね。元ネタ扱いされてる「007」シリーズなんかにはもっとふんだんに盛り込まれていますけど。
ヒロイン格のロキシーを演じたソフィー・クックソンも可愛いですが、最後まで清楚な感じを強調してますので、唯一のお色気要員はスウェーデンの王女ティルダを演じたハンナ・アルストロムのみ。
といってもサービスショットは物足りないですけど。

え?殺し屋役のソフィア・ブテラ?
申し訳ないですが、彼女にはセックスアピール感じないんですよね、「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」も「スター・トレック/BEYOND」も「アトミック・ブロンド」も。

さて、続編も悪趣味全開なんでしょうか?かなーり不安。

ところでこの作品にはマーク・ハミルがカメオ出演(といっても出番は割と多いですが)しております。
この作品でのマークの体型はチビでデブ。オーラも何も感じませんが、これから絞って再びルーク・スカイウォーカーを演じきったワケですから、役者さんて凄いですよね。



by odin2099 | 2018-01-04 21:10 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(2)
e0033570_20564454.jpgトリプルX」、「トリプルX/ネクスト・レベル」に続くシリーズ第3弾。主演にヴィン・ディーゼルがカムバック。
半ばリブートに近い新作かと思っていたら、きちんと3作目になっているのには驚いた。

3作連続出演しているのはギボンズ役のサミュエル・L・ジャクソンのみ。
冒頭でネイマール(なんで本人出演?)をトリプルXに勧誘するが、当人はアベンジャーズの勧誘だと思ってたという楽屋落ちネタをかました直後に大爆発に巻き込まれ絶命。事件には恐るべき軍事兵器が絡んでいることが判明する。
そこでNSAは引退していたザンダー・ケイジを探し出して現役復帰。
あれ?2作目で「死んだ」って台詞があったはずだけど。

e0033570_20562428.jpgザンダーはNSAが用意したチームをお払い箱にして、自ら気の合う仲間たちを集めていざ出陣。今までは「007」っぽかったけど、今度は思いっきり「ミッション:インポッシブル」風。
そういや序盤でザンダーに情報を齎してくれるセクシー美女。どっかで見たことあるなあと思ってたら、「ミッション:インポッシブル/ローグネイション」でチョイ役ながら強烈な印象を残したハーマイオニー・コーフィールドちゃんじゃありませんか。

ところが同じ兵器を狙うグループがもう一組。
これがドニー・イェン(ジャン)、トニー・ジャー(タロン)という強烈な組み合わせに、紅一点のディーピカ・デュコーン(セリーナ)。セクシーでアクションも出来るというインドのスーパー・アクトレス。
で、この二組が互いに先に手に入れようと競い合うのですが、実は事件の黒幕はCIA長官。
ということで二組は最終的に手を組み(実はジャンやセリーナもトリプルXだったというオチ)、追い詰めるものの…

e0033570_20561543.jpg更にその裏で色々画策してるのが、ギボンズに代わって現場の指揮を執るジェーン・マルケだったという二重三重のオチが。演じてるトニ・コレットはなかなかおっかない面構えのお姐さんです。
で、ザンダーたちの絶体絶命の窮地に颯爽と駆けつけるのが、なんとダリアス・ストーン!
前作の主人公!

失敗作だったというのでなかったことにされたのかと思いきや、何とも美味しい登場の仕方。
事前に情報何もなかったので、アイス・キューブが出て来た時にはビックリ仰天。

最後は自分の葬儀にしれっとギボンズが現れ、「死を偽装するのは君だけの特技じゃない」とかなんとか宣い、ああ、やっぱりザンダーって死んだことにはなってたんだな、と見事にシリーズ3本が繋がります。
しっかしこの出方、本当にニック・フューリーだよ、サミュエル。

ドニーのアクションは凄まじく、全編通して文字通り目にもとまらぬ早業を繰り出してるのですが、クライマックスバトルではセリーナとザンダーの相棒アデル(演じてるのはルビー・ローズ)との女性二人のコンビネーションアクションや、メガネをかけたNSAのドジっ娘(実際は兵器開発担当)ベッキー(こちらはニーナ・ドブレフが演じてる)の思わぬ?活躍などなどがあり、全体的に女性の活躍が目立ってましたね。ザンダー・ケイジの存在感すら霞むくらい。

セクシー美女が続々と登場し、ハデなドンパチが炸裂し、と何も考えずに愉しめる一篇。
この際、本格的にシリーズ化しましょうよ。


by odin2099 | 2017-03-01 21:01 |  映画感想<タ行> | Trackback(11) | Comments(2)
e0033570_21103086.jpgテロリスト・グループへ潜入させた工作員がことごとく殺された。
ワルにはワルを――次にNSA(国家安全保障局)がスカウトした人材は、エクストリーム・スポーツの天才だった。
自分の罪を帳消しにするのと引き替えにシークレット・エージェントになった<トリプルX>ことザンダー・ケイジは、見事に敵組織への潜入に成功するが…。

「新種のシークレット・エージェント誕生!!」というコピーが付けられているが、スパイ・アクション物に変化球を投げ込んだところこれが見事に効を奏し、早々に続編製作が決定。
毒をもって毒を制する式の設定はそれほど斬新だとも思えないが(『ワイルド7』だって『スケバン刑事』だってそうだ)、あちらでは新鮮に受けとめられたのか。
この秋一番の超話題作!などと過度な期待を抱かなければ充分に楽しめる作品ではある。

映画は、前半が<トリプルX>がスカウトされ、スパイになることを承伏するまで。
後半は、正体がバレて脱出した後に、計画を止めるべく再度アジトへ突入するクライマックスが中心で、実は潜入捜査を行ってるパートが意外に少ない。
ヒロインとのちょっとしたラブ・ロマンスを含めて、もっとユーモアたっぷりに描いてくれても良かったのに、とも思う。

e0033570_21104484.jpgユーモアといえば、満載されたアクション・シーンは凄いを通り越して、むしろバカバカしい。
飛行機からパラシュートで雪山へ降下、そのまま足につけたボードで、わざわざ爆弾を投げて起こした雪崩よりも早く滑り降りるなんざ、ただただ笑うしかない。
序盤からムチャクチャなパフォーマンスを見せて、<トリプルX>ってのはこんなヤツなんだよ、というのを見せているからとりあえず納得出来るシーンで、勿論計算ずくでやっているんだろう。

またヴィン・ディーゼルの面構えが、これまた説得力を持たせてくれている。
ただこの強烈な個性、他の作品では上手く活かされるだろうか。
「シュワルツェネッガーやスタローンの次の世代を担う」と期待は大きいようだが、これまでそう呼ばれたアクション派の俳優が何人いたのやら。数年後に、レンタル・ビデオ屋の片隅にまとめて置かれていないことを祈る。

ヒロインのアーシア・アルジェントは、前半のけだるそうな雰囲気と、一転して後半の精悍な表情の切換が頼もしく、脇のサミュエル・ジャクソンはすっかり「大作の顔」としての風格を漂わせていてマルなのだが、相手方が揃いも揃ってチンピラ風というのは迫力不足。
<トリプルX>のキャラには合っているんだけど、計画がどでかいだけにギャップが…。

それにしても非常にウルサイ映画。ガンガンにロックは流れるわ、爆発音は座席を揺るがすわ、ランディ・エデルマンの音楽はなんだかハンス・ジマー調だわ、見終わって席を立った時に「映画館のロビーってこんなに静かだったっけ」と感動してしまった。

――と、これは「しねま宝島」からの転載(一部改訂)。

この作品はソニー・ピクチャーズが「007」に対抗して作り上げたスパイアクション物で、スマッシュヒットを記録。
勢いに乗って続編(未見)を作ったものの、ヴィン・ディーゼルが降板したせいか失敗に終わり、第三弾は頓挫。
そうこうしているうちにソニー・ピクチャーズは「007」の権利を手に入れたので、シリーズは終了と思いきや、最近何故か復活。
本家「007」が主役の降板騒ぎがあったりで次回作のめどが立たないから、その合間にということで復活したのかな。

ということで見直してみたけれど、サミュエル・ジャクソン、今見るとニック・フューリーの原型だなあ、このキャラ。
それにザンダーの動機付けが少し弱い気もするけど、好き勝手やっててついでに世界の平和も護っちゃうというノリも悪くはない。


by odin2099 | 2017-02-15 21:13 |  映画感想<タ行> | Trackback | Comments(0)
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